😼メキシコへの道:第4章:補遺(アンへリータの真実)2024年12月23日 00:04

メキシコへの道:第4章:補遺(アンへリータの真実)
メキシコへの道:第4章:補遺(アンへリータの真実)


画像はペルディックス(パディックス)2のデータをダウンロードしたシェアウォータのクラウドデスクトップからプリントスクリーンで切り取ったもの。

12月9日10:07エントリー、11:07エキジット、最大深度36.4m、平均深度16.0mとある。

プロファイルを見ると、ボトムまで13分かかっている。

やれやれ・・・。

上がったり下がったりを繰り返しながら、耳が抜けてくるのを待っている。

苦労した状況がアリアリだな。

まあいい。

赤い線はNDL(ノーデコンプレッションリミット)で右側にスケールが出ている。

青い線は水温を出してみたんだが、25度で上から下まで(36m程度までは)変わっていない(キャプチャしたグラフに目盛りはないけど、デスクトップソフトではカーソルを重ねると表示されていた)。

縦穴の大きな水差しのようなセノーテなわけだ。

上部は少しオーバーハングしている。

NDLを見ると、浮上にかかってしばらくした辺りで最低値(ほぼゼロ)を記録している(ダイコン上のデコは出していません)。

浮上のタイミングは、浮沈子の残圧で3分の1(70バール運用)になったタイミングだ。

閉鎖空間じゃないんだけど、ハイロさんの指示でそうした(デコ管理的にもちょうどいい感じだ)。

ガスはナイトロックス32。

ダイコンの設定上は30にしている。

いずれにしても、深度的には許容範囲だ。

この日は気温も高く、タンクの運搬も自分たちで行ったので、1本とはいえ結構疲れた。

プロファイルを眺めて気付いたんだが、ハイロさんは水深15m辺りで少し滞留している。

浮沈子は、ガイドの深度に合わせているから大きく異なることはない。

NDLの乱れは、もちろんそれが原因だけど、意図的なものかどうかは分からない。

途中にあった横穴の通り抜けをしたから、その関係かも知れない。

横穴の深度は記憶にはないけどな。

まあいい。

6m辺りでは、お約束の安全停止をしている。

浮上前に乱れているのは、ロングホースをたくし込んでいるから。

まだ、慣れてないのだ。

やれやれ・・・。

エキジットのタイミングでは、フリーダイビングのチームと交錯し、少し待ってから上がった。

ハイロさんに先に上がってもらい、混雑している木製のステージでタンクを受け取ってもらった。

今回の一連のダイビングの中で、浮沈子がリクエストした唯一のセノーテだ。

耳抜きで苦労はしたけど、硫化水素の雲の下まで降りて、タンニン色に染まった水をライトで照らして帰ってきた。

もう一度行きたいとは思わないけど、行って良かったと思っている。

縦穴初めてだしな。

サイドマウント2本差しで、ガス量的には半分程度しか使っていない。

同じようなプロファイルを、シングルタンクで潜ることは可能だろう。

エキジット20分前には、NDLは最大値に戻っている。

ディープダイビングだけど、デコ出しせずに潜ることが出来る。

仮に出したとしても、側壁に沿ってゆっくり上がってくる間に十分消すことが可能だ。

ダイコンのデータは、今日まとめてパソコンに落とした。

初代ペトレルとの通信(ブルートゥース)がうまくいかず、ペルディックス2だけだが、問題はない。

しばらくぶりに落としたんだが、トレーニングダイブでは大深度のシミュレーションも行っている。

8月10日、大瀬崎で水深31.2mまで降りている。

この時はデコ出ししている(ダイコン上は9m1分、6m2分、3m4分:20mまで降りたからな)。

もちろん、ゆっくり浮上しながら、余裕をもって減圧して上がっている(最終減圧は6m)。

トータル47分のダイビングで、まあ、概ねアンヘリータのシミュレーションと考えていい。

シミュレーションとしては、長時間連続して泳ぐ練習もした。

10月12日、同じく大瀬崎で1時間23分の連続遊泳をしている。

ずーっと泳ぎっぱなし・・・。

何を練習するわけでもなく、ただひたすらに泳ぐ。

この時も、ラインからの距離が近いと言われたからな。

悪い癖がついているのかもしれない。

一定の速度で泳ぎ続けるというのも練習が必要だ。

若い人たちのように、筋力やエネルギーが有り余っているわけじゃない。

トリムが取れていなかったりストリームラインが崩れていれば、余計な動きをしたり、余分な力が入ったり、疲労が蓄積して足が攣ったりする。

そういう事態に陥らないようにするためには、実際に近い時間泳いでみてチェックする必要があるからな。

フィンキックの改善も必要になる。

呼吸や姿勢の維持が出来るかも見なければならない。

シングルタンクで潜って、1時間以上ひたすら泳ぎ続けることはまずない。

同じ設えで、なるべく近い条件で潜るのがよろしい。

それがトレーニングダイブなわけだ。

小技、大技もいろいろやったけど、シミュレーションも重要だな。

ちなみに、今回のダイビングでの最長時間は、2日目(12月6日)のチャンホール2本目で、1時間57分。

もちろん、足が攣ったりすることはなかった。

シミュレーションをやっていただいたおかげで、長時間ダイビングに対する不安は全くなかった。

浮沈子の場合、概ねガスがターンプレッシャーになるタイミングが多いんだが、今回のセノーテは浅いところが多く、エキジット時刻や水面休息時間などの余裕を考えて、概ね50分で切り上げることにしていた。

トータル100分(1時間40分)という感じで連日のダイビングをこなしていく。

アンヘリータを除けば、毎日2本ずつ、アベレージで200分以上潜っていることになるわけだからな。

ダイコンのログ上での履歴をまとめておく。

・5日(マヤンブルー):23.4m:1h14m(74m)、20.7m:1h21m(81m)
・6日(チャンホール):11.6m:1h51m(111m)、10.5m:1h57m(117m)
・7日(カリンバ):13.4m:1h42m(101m)、13.1m:1h38m(98m)
・8日(キャタピラ):9.7m:1h51m(111m)、26.1m:1h36m(96m)
・9日(アンヘリータ):36.4m:1h0m(60m)
・10日(カラベラ):18.1m:1h50m(110m)、18.0m:1h46m(106m)
・11日(コンチャ):14.0m:1h33m(93m)、14.1m:1h34m(94m)
・12日(ギャラクシアン):7.2m:1h52m(112m)、9.9m:1h42m(102m)
・13日(ドギー):7.0m:1h41m(101m)、7.7m:1h42h(102m)
・14日(モ102mスト):8.3m:1h36m(96m)、7.7m:1h39m(99m)

流れがあったラストダイブは、プロファイルを見ると45分10秒で折り返し、トータルで99分掛かっているから、復路は54分ということになる(後半、少し間延びした感じになっています)。

ログを見て再認識したんだが、キャタピラの2本目(レッドプラネット)は意外に深かったということだ。

逆立ちして2回も潜ったからな。

途中止まって耳抜きしたし・・・。

やれやれ・・・。

総潜水時間1865分(31時間5分)、アンヘリータを含むアベレージでは、約98分平均ということになる(アンヘリータ除くと100分ちょっと:いい感じだな・・・)。

窒素をしこたまため込んだわけだ。

ダイビング終了から8日が経過し、その窒素もほぼ完全に体内から消えた(つーか、地球大気の分圧で飽和した)。

我々はこの星で生まれ、この星で進化し、この星の上で滅びる(たぶん)。

大気組成は時代によって変わるが、生体はそれに合わせて機能を調節している。

ナイトロックスとか、多少弄ってみても、水中で吸っている高圧のガスは決して身体に良いもんじゃない。

短時間、短期間なら問題ないかもしれないが、ぶっ続けで吸えばそれなりな害毒になりかねない(未確認)。

ナイトロックスの長期連続吸引による弊害については、CCR(インスピレーション)のドキュメントにも明記されている(目に来るようです)。

浮沈子は、明日、視野検査を受けるからな(前回は左目で全体的な認識の低下が見られた)。

ヤバいな・・・。

ヤバ過ぎ!。

高得点を狙うのはムリポかもな・・・。

😼メキシコへの道:第4章:補遺(ロンゲストダイブの真実)2024年12月23日 17:35

メキシコへの道:第4章:補遺(ロンゲストダイブの真実)
メキシコへの道:第4章:補遺(ロンゲストダイブの真実)


画像はペルディックス2のデータをクラウドデスクトップというシェアウォーターから配布されているソフトにダウンロードし、パソコンのプリントスクリーンでコピペしたもの。

今回の一連のダイビングで最も潜水時間が長かった(118分弱)チャンホールの2本目。

左右のタンクのチェンジをちゃんとやってるぞ的アピールなログだ(最後は手抜きしているけど)。

まあいい。

ガス量でターンしたんだが、残圧はエントリー時に210ずつくらい、エキジット時に90と70だったから、まあ妥当なところだ。

浅い水深だからな(アベレージは7.9m)。

トランスミッターを使用するメリットは、こうして後々チェックできるということもある。

このログを掲載したのは、比較的マメに切り替えているからだが、アンヘリータでは潜降に手間取り、50バールも片減りさせた(そんなあ!:残圧のデータを載せてないのはそのため)。

やれやれ・・・。

敢えて往路で片減りさせた場合もある。

左右のタンクの重量に差があり、重い方を先に吸って軽くしたい時だ。

復路は均等にしないと3分の1ルールを守れず、トラブルの時に対応できなくなるから傾いても我慢して頑張る。

借り物のタンクの場合は、往々にしてあるからな。

100バール切っても尻が浮かないタンクもあった。

やれやれ・・・。

プロファイルを見ると、きれいなシンメトリーを描いている。

エキジット間際で乱れているのは、例によってロングホースのたくし込みでジタバタしているから。

まあ、今後の課題の一つということで。

エキジットが混み合わず、浮上してのんびり仕舞うことが出来る所では、浮沈子は敢えて仕舞わなかった(手抜きじゃん!?)。

手抜きできるところは抜く!。

エキジットの時はヘロヘロで、とにかく余計なことはしたくないのだ。

そりゃあ、カッコよくエキジットできればいいけど、そこまで見栄を張る必要はない。

が、日ごろから練習していないと出来なくなるからな。

やった方がいいに決まってる。

分かっちゃいるけど、やってられない・・・。

まあ、どうでもいいんですが。

チャンホールはトイレもあって、エキジットしてから真っ先に駆け込む。

ウェットスーツだから、中でしちゃってもいいのかもしれないけど、浮沈子はエキジットしてからトイレに駆け込んで済ませる。

今回はそれ程「膀胱ピンチ」にはならなかったけどな。

ラストダイブで、蹴って蹴って蹴りまくった後は一番ヤバかった気がする。

加齢に伴う膀胱の弾力低下は如何ともし難い。

やれやれ・・・。

つーわけで、浅いケーブでガス目一杯吸って2時間というのが今の浮沈子の目安だ。

チャンホールと言えば、1本目に焦ってフィンを履かずにエントリーしたからな。

やれやれ・・・。

2本目は、さすがに履いてから潜った。

インシデントは数限りなく、振り返ると顔から火が出るような話は山のようにある(極秘です!)。

おっちょこちょいで、プレッシャーに弱く、ストレスを抱えてパニクる。

テック向きの性格じゃないことは明らかだが、そこを何とかして続けられる限りは続けていきたいもんだな。

チャンホールは、確かダブルタンクのダイバーも入っていた。

3グループくらいで時間差でエントリーしてた気がする。

(チャン・ホル)
https://en.wikipedia.org/wiki/Chan_Hol

「チャン・ホルはマヤ語で「小さな穴」を意味する。」

そういえば、骨があったところだ(浮沈子的には、あんま興味ないので印象が薄い)。

ウィキでは人間の骨について書かれているけど、案内された所にあったのは動物の骨と言われた(ハイロさんによれば、マンモスだそうです:未確認)。

まあ、何の骨でもいいんですが。

鍾乳石は水面が低く、洞窟が地表に出ている時に形成される。

人間や動物が入り込んで骨を残すこともあるに違いない。

トラは死して皮を残し、人は死して名を残すという。

(虎は死して皮を残し、人は死して名を残す)
https://kotobank.jp/word/%E8%99%8E%E3%81%AF%E6%AD%BB%E3%81%97%E3%81%A6%E7%9A%AE%E3%82%92%E6%AE%8B%E3%81%97%E4%BA%BA%E3%81%AF%E6%AD%BB%E3%81%97%E3%81%A6%E5%90%8D%E3%82%92%E6%AE%8B%E3%81%99-2068219

「[由来] 「新五代史―王彦章(おうげんしょう)伝」に出て来る話から。九~一〇世紀、唐王朝が滅びる前後の時代の中国の武将、王彦章は、教養はありませんでしたが、人柄は誠実でした。「豹ひょうは死して皮を留とどめ、人は死して名を留む(ヒョウが死後、美しい毛皮を遺すように、人は死後、立派な名前が長く残るようでありたい)」と、口癖のように言っていたそうです。」

ふーん・・・。

古代の動物や人間が残したものは、ただの骨だ。

水中洞窟の中で、ひっそりと時を過ごし、探検家や研究者達に見つかっちまって、あーでもないこーでもないと弄くり回されている(そうなのかあ?)。

謎は謎のまま、そっとしておくのがいいような気もするんだがな・・・。