🚀SLS:風前の灯2024年12月24日 08:12

SLS:風前の灯


(トランプ政権下でNASAはどう変わるのか?議論されている内容は以下の通り)
https://arstechnica.com/space/2024/12/how-might-nasa-change-under-trump-heres-what-is-being-discussed/

「政権移行チームは、大統領令やその他の政策指令の可能性のある要素について議論してきました。その内容は次のとおりです。」

・2028年までに人類を月と火星に送るという目標を定める
・高価なスペース・ローンチ・システム・ロケットとおそらくオリオン宇宙船の打ち上げ中止
・ゴダード宇宙飛行センターとエイムズ研究センターをアラバマ州のマーシャル宇宙飛行センターに統合
・ワシントンDCに小規模な行政拠点を残すが、本部は現地センターに移転する。
・アルテミス月面計画をより効率的にするために急速に再設計

「このことは絶対決まっているのか?いいえ」

「情報筋によると、アイザックマン氏は政権のスタッフの編成に取り組んでいるものの、移行チームの議論には関わっていないという。」

「詳細はまだ流動的」

「本質的には助言的なもの」

「結果とスピードを重視する考え方」

実際にどのような具体的な方策が取られるかは未定だ。

「大統領任期の後半まで待つ可能性が高い。」

しかし、アルテミスやSLSの中止の決定は、早い時期になるだろう。

NASAの組織変更については、膨大な作業が待っている。

全米に広く遍く公共事業を展開するというSLSのプロジェクトは終わる。

NASAは、そもそも非軍事的宇宙開発の担い手として設置された。

もっと言えば、アポロ計画を推進するための政府機関だった。

その後、紆余曲折を経て、その存在意義を問われている。

「米国の宇宙飛行の将来は政府主導のアポロやスペースシャトルの時代から移行し、政府と民間の主体が混在して主導する可能性が高いという認識を反映している。」

エリックバーガーの見立て通りかどうかは分からないが、中国の急速な追い上げを受ける中、公平性や確実性を追求してきたお役所的手法の限界が見えてきている。

「移行チームは、米国全土に10か所のフィールドセンターがあり、ワシントンDCに正式な本部がある機関と、多額の費用がかかり、成果が出るまでに時間がかかる大規模で動きの遅いプログラムに取り組んできた。」

民間主導という手法が、その解決手段として適当なのかどうかは分からない。

浮沈子は、宇宙開発が抱えるリスクを考えると、まだまだ政府の関与が重要だと思ってるんだがな。

アルテミスは国際的なプロジェクトでもある。

小さな政府、民間主導に加え、米国一国主義の流れの中で、どのように変質するかが問題だ。

なんで、米国民の税金使って他国の宇宙飛行士を月に送らなくっちゃいけないんだあ!?。

月面車だって、米国企業に作らせて、国内に金が落ちるようにすべきだろう(そういうことかあ?)。

まあ、どうでもいいんですが。

スターシップが有人運用を始められるのは相当先になると思われる。

まして、地球低軌道ではなく、深宇宙に展開するためにはそれなりの手間暇金がかかる。

オリオンの資産を活用するというのが現実的な気がするんだがな。

そうでなければ、S社の手持ちで賄うことになる(スターライナーの出番はない!)。

クルードラゴンで低軌道へ上げ、そこから先はHLSに乗り換えて月面まで行く。

もちろん、月軌道ステーション(ゲートウェイ)はお蔵入りだ。

あれは、低高度の月周回軌道に降りられないオリオンを運用するための仕掛けだからな。

・2028年までに人類を月と火星に送るという目標を定める(再掲)

まあ、これは政治的な目標に過ぎないことは初めから分かっている。

月周回軌道くらいなら不可能じゃないだろうけど。

着陸となると、全く目途は立たない。

火星に至っては世迷言の域を出ない。

「イーロン、ロケット船を動かしてくれ。私の任期が終わる前に火星に到達したいからだ。」

ははは・・・。