😼欧州大戦争:重箱の隅:オスキル川2025年02月16日 02:16

欧州大戦争:重箱の隅:オスキル川


(停戦ラインを巡る戦い、ウクライナ軍の兵士不足がクピャンスク方面で露呈)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/fighting-over-ceasefire-line-exposes-ukrainian-troop-shortage-in-kupyansk-area/

「少人数編成の攻撃グループは森林、家屋、廃墟に隠れながら前進しているが、ウクライナ軍にはこれに対応するだけの兵士が足りない」「ウクライナ軍が防衛ラインを守れておらず、現地の兵士らも同地域の戦術グループが任務を果たせていないと指摘した」(DEEP STATE)

報告が上がっているのは、クピャンスク方面オスキル川沿いの状況で、ロシア軍はじわじわと占領地を広げている。

「この地域のロシア軍にはFPVドローンの優位性がある」(同上)

まあ、そういう見立てが正しいんだろうけど、浮沈子的には「兵士が足りない」という点に注目している。

記事の末尾にも、兵士不足関連の記述がみられる。

「ウクライナ人ジャーナリストのブトゥソフ氏は18歳~24歳を対象にした契約オプションについて「この新しい取り組みは兵士不足の問題を解決しない無知な措置だと考えている」「何年も戦い続けてきた経験豊富な兵士にこそ最大限の資金と恩恵を与えるべきで、彼らの代わりは若い兵士でカバーできない」「しかも18~24契約は全旅団ではなく6個旅団のみにしか適用されない」と指摘」

オスキル川周辺(クピャンスクの北東)辺りは、行政境界的には既にハルキウ州であり、ロシアが領有を宣言している地域外に当たる。

戦略的にも、それほど重要というわけではないんだろう(未確認)。

少なくともチャシブヤールやトレツク、ポクロフシクといったド派手な戦場ではない。

クピャンスクは、オスキル川沿いに南方に散在するウクライナ陣地に対する兵站拠点になっているけど、ウクライナ軍は、何度か行われたロシア軍の攻撃を悉く撃退して町を守っている。

一時、オスキル川沿いでロシア軍が占領地を広げる動きを見せたけど、その後は落ち着いているしな。

南部戦線と同じく、比較的静かな戦線だった。

ドボリチナ(対岸にあるドボリチネ(ロシア占領の集落)と紛らわしい)は、オスキル川右岸(西岸)の町で、ロシア軍によるじわじわとした占領地の拡大が続いている(戦況地図では、まだ完全に占領されているわけでもなさそうだ)。

じわじわというのは、少数の歩兵が徒歩で移動しているからに他ならない。

オスキル川を渡河するのに、数人乗りのボートで、小火器中心に武器を運ぶ(せいぜい、迫撃砲くらいか:未確認)。

戦車や装甲車両(歩兵戦闘車など)が登場するようになると、状況はヤバくなってくるらしいが、今のところそういう感じではなさそうだ。

ぶっちゃけ、放っておいても大したことはない・・・。

河川という防御しやすい自然の盾を有しているにもかかわらず、小規模のロシア軍に占領地を拡大されている原因は、ロシア側の戦力が高まったというよりウクライナ側の対応の問題だろう。

ドローンについては記事に詳しいので割愛するけど、兵士不足というのはいただけない。

防御戦というのは、確かに攻撃側に比べれば少ない戦力で戦うことが出来ると言われている。

地形や陣地、制空権などの多くの要素があるけど、一般には数倍の兵力を食い止めることが出来ると言われている。

そこを取られている。

やっぱ、ヤバいんじゃね?。

威力偵察レベルじゃなさそうだしな。

「オスキル川西岸の橋頭堡拡大がクピャンスク方面の将来を不確実なものにし、敵がこの状況をか活用してくるのは100%だ」(同上)

蟻の一穴という言葉もあるからな。

渡河した歩兵の数が増えれば、それを排除する困難は増加する。

司令官は、重火器の使用が認められなければ放置する腹なのかもしれない(兵員不足だからあ?)。

しかし、ウクライナ戦線では、ドローンが砲弾の代わりになってきている。

小さなボートで渡河して運ぶにも適している。

気付いた時には、マジヤバな状況になっている可能性もあるに違いない。

主戦場では、アウトレンジから飛んでくる滑空爆弾とか長射程の榴弾砲とかが大活躍するのかも知れないが、こういうマイナーな戦場での勝敗には、んなド派手な兵器は登場しないようだ。

小型爆弾を抱えたFPVドローンが大活躍する。

じわじわとした侵略かあ。

ちょっとイヤーな感じがするんだがな・・・。

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