CCRよ、お前もか2017年06月24日 22:50

CCRよ、お前もか
CCRよ、お前もか


潮流という程のものかどうかは分からないんだが、CCR(特にeCCR)の電気仕掛けについては、2つの方向性があるような気がする。

一つは、デュープレックス化でも、それ以上でも構わないんだが、演算装置をヘッドユニット周りに集中させて、表示装置やコントロールユニットは、単なる絵面を出したり、オンオフの信号を出すだけのシンプルな仕掛けにしようという方向。

浮沈子が持っている、インスピレーションの昔ながらのヘッドアップディスプレイは、その典型かもしれない。

本体から、光ファイバー引っ張って、その先っちょを見せているだけ・・・。

シンプルの極致だな。

もう一つは、対極というより、バックアップの考え方に近くなるんだろうが、センサーからの信号を外部に引っ張り出して、別の演算装置に読み込ませて計算させるというもの。

もちろん、ソレノイドバルブとかを動かすわけにはいかないので、表示装置の補助・補完ということになる(呼吸ガスの調整は、本体が故障していれば、マニュアル操作をするしかない:またはベイルアウトガスに切り替え)。

注目すべきは、本体とは異なる演算装置を別に持つということだ。

よく、ペトレルとかに信号線付けてるのがそれだ。

VR3とかもあったな。

しかし、世の中はどんどん変化していて、こんな仕掛けが出来ているらしい。

(ISCAN)
http://www.megccr.com/rebreather-products/iscan/

「IScan is a Controller Area Network system based upon proven ISO standards used in the automotive aerospace and defense industries.」(IScanは自動車分野の航空宇宙および防衛産業で使用されている実証済みのISO規格に基づくコントローラエリアネットワークシステムです。:自動翻訳のまま)

自動車の社内ネットワークとして、CANというのが普及していることは有名な話だ。

(Controller Area Network)
https://ja.wikipedia.org/wiki/Controller_Area_Network

「Controller Area Network (CAN) は、耐ノイズ性の強化を考慮して設計され、相互接続された機器間のデータ転送に使われる規格。機器の制御情報の転送用として普及しており、輸送用機械、工場、工作機械などのロボット分野においても利用されている。自動車においては、速度、エンジンの回転数、ブレーキの状態、故障診断の情報などの転送に使用されている。」

両規格に共通性があるのかどうかは知らない(ノイズに強いという項目がある)。

注目すべきなのは、CCRの様々なデバイスを通信のノードとして捉え、それらが連携して何らかの作動を行うという発想だ。

自動車の場合は、様々なアクチュエイターや電気信号を動かして、エンジンの回転数、燃料噴射、ブレーキの作動、ドアロックからエアバッグの破裂まで、ありとあらゆる操作を行う。

完全自動運転も、そのうち実現するだろう。

そういう機器間ネットワークの発想が、CCRの制御系に取り入れられてきたというところに注目だな。

もちろん、現在はメインのユニットが統合的に処理していることは変わりない。

駆動しているデバイスは、各種表示装置やコントローラー、ソレノイドバルブに限られている。

しかし、今後、どんなデバイスが繋がるか分からない。

そして、例えば自動浮力調整装置とディリュエントバルブを連携させるとか、心拍監視装置と水中AED(そんなもん、あるのかあ?)を連動させるなどの展開があるかもしれない。

超音波を使って、一緒に潜っているダイバー同士のデータをリンクさせたりするかも。

娯楽として潜っている浮沈子は、ほっとけ!、と言いたい気分だが、業務(軍事作戦を含む)で使用したりする場合には、外部とのデータリンクは欠かせないだろう。

それを、ユニットの中とはいえ、デバイス間通信という概念を持ち込んできたところに注目だな。

二酸化炭素センサーが付いてるとか、そういうレベルの話ではない。

コントローラーは、集積技術の進歩等で小型化してきた。

消費電力も少なくて済む。

バルブ駆動用の電力とかはある程度必要だが、演算装置は分散して配置されるようになるかもしれない。

HUDとか、ハンドセットとか、どれかが生きていれば、自動制御が可能になるとか。

ネットワークも、スター型ではなく、リング型になって、どこかぶった切られても、反対側のルートで通信可能になるとか。

有線で繋いでいる今のカタチが、全く違う形になるかもしれない。

データマスクとか、あんな感じい?。

(オーシャニック・データマスク)
http://blog.goo.ne.jp/sunmarineshop/e/46d0da9df7c40fcf1ef76af04db2a9a6

まあ、どうでもいいんですが。

ダイビングの世界には、シンプルなのがいいという考え方がある。

複雑になれば、それだけ故障の頻度も高くなる。

そのアイテムに依存している場合は、それだけ多くのリスクを抱え込むことになる。

オーリングとかなら、定期交換、メンテナンスとかが見えているが、電子機器は故障頻度が読めない。

大体、水の中で電気使おうというのが間違ってる・・・。

とかいいながら、水深計はダイコン頼みな今日この頃、最近は残圧も電気で測るようになってきた(ポセイドンセブンとか)。

どこかで、折り合いをつけて、電気の世界を受け入れるしかないんじゃないのかあ?。

しかし、高圧ガスをタンクに詰め込んで、水中でちびりちびりと吸うやり方は変わらない。

リブリーザーとかも、基本的にはそういう仕掛けだ。

だから、減圧弁(レギュレーター)は欠かせない。

吸える圧力まで下げて、環境圧とバランスさせて吸うというところまでは、全く同じだ。

吐くところから後が違うだけだしな。

それらを統合的に組み上げているのが呼吸回路。

そのガスの管理をセンサー使って行う。

ガスの循環の動力源は人間の肺呼吸。

人間の目でモニターを確認させ、人間の脳で判断させて運用する。

電気仕掛けの割に、人頼りな機械だ。

もっと、自分で(機械側で)何とかならんものか。

BOV付きのマウスピースだって、ヤバい時は、自動でオープンサーキットに切り替えてくれても良さそうなもんだがな。

大体、ヤバい時は、身体(頭も)が利かなくなってしまって、切り替え自体が出来るかどうかの保証はない。

そういう時に、何とかしてくれなくてどーする?。

演算装置集中方式でも、ネットワーク分散方式でもいいが、どーせやるなら徹底的に電子化して、何があっても生還させるような器材にしてもらいたいな。

まあ、どうでもいいんですが。

ちょっと興奮した。

CCRはシンプルさを追求する方向と、複雑さを極め、増々ワケワカになる方向とがあるような気もする。

内部をワケワカにするのは構わない。

そこに、人間側が関与しなくていいように、完全にブラックボックス化してもらいたいな。

そして、CCR使って潜る時代から、CCRに潜らせてもらう時代になる。

遠からず、車検ならぬCCR検とかも導入されるに違いない(そうなのかあ?)。

アナライザー掛けて、異常が出たら潜れない。

そういうのがいいのかどうかは、また別の話だ。

しかし、ややっこしい器材を使って潜る以上、どこまでも自己責任で済ませることが出来るのかどうか。

首の後ろのソケットに、CCRのケーブル差し込んで潜るという方向もある。

(電脳通信参照)
http://sss.ph9.jp/keyword/advanced/

「機密度の高い会話をするときは、首の後ろにあるQ.R.S.(Quantum Resonance Spectrometer)端末をお互いに直接つないで通信する有線方式を利用する」(( )内補足)

誰です?、今、首の後ろに手をやったのは・・・。

トリトン2017年06月24日 19:56

トリトン
トリトン


先日調べたブルガリアのダイビングサイトの記事の中に、怪しげなリブリーザーが登場する。

(Bulgaria Rebreather Show)
https://www.facebook.com/events/582096548532186/?acontext=%7B%22source%22%3A3%2C%22source_newsfeed_story_type%22%3A%22regular%22%2C%22action_history%22%3A%22%5B%7B%5C%22surface%5C%22%3A%5C%22newsfeed%5C%22%2C%5C%22mechanism%5C%22%3A%5C%22feed_story%5C%22%2C%5C%22extra_data%5C%22%3A%5B%5D%7D%5D%22%2C%22has_source%22%3Atrue%7D&source=3&source_newsfeed_story_type=regular&action_history=%5B%7B%22surface%22%3A%22newsfeed%22%2C%22mechanism%22%3A%22feed_story%22%2C%22extra_data%22%3A%5B%5D%7D%5D&has_source=1

「(EN) From 26 to 28 June 2014 we organize Rebreather demonstrations : Pathfinder, Megalodon, JJ CCR, Inspiration, Explorer, TRITON MCCR.Everybody can try diving with his chosen brand under the guidance of the instructor Aldo Ferrucci ! Please confirm your participation in advance, within three days of demonstrations we can dive about 20 divers.」(2014年6月26日から28日まで、パスファインダー、メガロドン、JJ CCR、インスピレーション、エクスプローラー、TRITON MCCRのリブリーザーデモを行います。インストラクターアルド・フェルッチの指導のもと、選ばれたブランドでダイビングを試みることができます。 デモンストレーションの3日以内に約20名のダイバーをダイビングすることができます。:自動翻訳のまま)

TRITON MCCRって、聞いたことないなあ・・・。

(TRITON)
http://multi3s.com/en/

ちょっと見てみただけだが、浮沈子が知らないmCCRという仕組みのようだ。

一定の吐出量で酸素を供給し、センサーでモニターしながら、不足分を手動で足していくような感じか(詳しくは知りません)。

ユニットは、酸素タンクを本体とセットにしていて、本体の中にカウンターラングとスクラバー、センサーユニットが仕込まれている。

「The TRITON breaks the current dogmas of what a diving rebreather is by it’s three characteristics: it is small, light and chest mounted.」(TRITONは、ダイビングリブリーザーの現在の教義を壊しています。これは3つの特徴があります。小さな、軽く、胸にマウントされています。)

フロントマウントのユニットかあ・・・。

酸素タンクをセットにしているというのは、浮力を考えているんだろう。

浮沈子が改造しようとしているインスピレーションのサイドマウント化の時にも、酸素タンクを一体とすることで、本体の正の浮力を調整しようとしたからな。

この仕様だと、やはりタンク側が沈み、本体上部が浮くだろう。

さて、このユニットのユニークさは、その浮力のアンバランスを、フロントマウントにして解消している点だ。

背中や脇で浮きまくると始末に困るが、腹側で浮く分には沈む身体で抑え込めるからな(それが理由かは分かりません)。

当然、ディリュエントガスは、サイドマウントにするなりして、別途持ち込まなければならない。

プチプチっとコネクターを付け替えて、水深100mまで行ってしまう・・・。

これでかあ?。

浮沈子は、mCCRは、全く知らないので、そんなことが可能なのかどうかも分からない。

英語のマニュアルもあって、ざっと目を通したんだが、ちゃんと行けると書いてある。

トライミックスかヘリオックスをディリュエントにしろとあるからな。

うーん・・・。

2013年辺りから登場しているらしいが、もちろん、我が国では見かけない器材だ。

タイに行くと習うことが出来るらしいが、ちょっと引いてしまう。

まあ、水深6mまでで、酸素リブリーザーとして使っている分には、スタイルからしても納得なんだがな。

バッグはケブラーで出来ているらしく、丈夫なんだろう。

(Manual TRITON 2016:ダウンロードできます)
http://multi3s.com/en/downloads.html

mCCRという方式と、腹に抱える(!)という見た目のユニークさを別にすれば、仕組み的に大きく変わるところはない。

二酸化炭素を呼吸回路から除去し、酸素を継ぎ足すという点では共通だ。

オートディリュエントバルブから、水圧に応じてディリュエントが足されるところも同じだ。

酸素センサーの発電量を元にして、水深に応じたPO2を計算して表示するのも同じ。

コンスタント・マス・フローバルブが、メカニカルの特徴ということになる。

トリトンの場合は、このバルブにプッシュボタンが付いていて、手動で酸素を足すことが出来るようだ。

まあいい。

見た目はユニークだが、仕掛けはシンプル。

何でもやってくれるインスピやポセイドンと違って、正常に稼働している時にも、人間が関与し続けることが欠かせない。

ディリュエントガスをオンボードにしないで、別に持ち込むというスタイルだが、深く潜る時には、どーせ複数のガスを持ち込むんだから、考えようによっては同じことかもしれない。

浮沈子的には、何となく不安な気がするんだがな。

そのくせ、インスピをサイドマウントに改造しようとしてたりするけどな。

フラッシングとかは、独特の方法があるんだろう。

以前、どこかで読んだ気がする。

誰か使ってみて、人柱になってくれないかな・・・。

(私はリサイクルトリトンM3Sを試してみました:自動翻訳のまま)
http://www.lac-du-bourget.fr/jai-essaye-le-recycleur-triton-de-m3s/

ダイビングプール雑感2017年06月22日 22:56

ダイビングプール雑感


Cカードを取るための講習に使うのがメインだからな。

あるいは、しばらくダイビングから遠ざかっていたダイバーが、スキルを思い出したりするのに活用するということもあるのかもしれない。

浮沈子のように、ぷかぷかするだけが目的で潜るというのは、やや(相当?)例外的だ。

ああ、もちろん、漫然と潜っているわけではなく、安定した呼吸の維持、中性浮力、トリム、フィンワークなど、取り組むべき課題をこなしている。

海洋の浅いところでもいいんだが、サカナとかじゃまが入ると集中できないしな。

で、このところ、いくつかのダイビングプールを体験して、あることに気づいたので書いておく。

初心者の講習用として設計するなら、浅いところを十分に作っておいた方が使い勝手がいい。

なにしろ、水中で呼吸するという異次元の体験を生まれて初めてするわけだからな。

そこで、レギュレーターリカバリーとか、マスク脱着などのサバイバルスキルを練習する。

水中で、器材がどんだけややっこしくなるかというのも体験する。

メタリコン塗装のスチールタンクでは、もののみごとに裏返しのしりもち状態になる。

そんな水中でのままならない体の使い方や、器材の特性を十分に体験できるというのが浅場のメリットで、最低でも5人、できれば10人くらいが一度に講習できるのが理想だ。

名古屋のEVIS本店のプールは、50人くらいでも講習できるほどの広い浅場があって、かんどーした。

今日行った市川の國富も、2つに分かれているが、40人連れてきても何とかなるだろう(指導者と生徒の人数比とは別の話です。念のため)。

もっとも、プールサイドが片側にしかないので、そっちが手狭になるかもな。

土肥とかIOPは、屋内じゃないけど、ふつーの深さのプール(やや深いか)で練習することが出来る。

深いところについては、専用のプールを設けているところと、そうではなく、ダイビングプールの一部が深くなっているところがある。

先日行った、都立大のセントラルのプールは、浅いところが狭く、その点では講習には工夫が必要だと感じた。

初心者の講習では、深いところの広さはあまり重要ではないが、中性浮力を保って多少泳ぎまわれれば言うことはない。

國富も、EVISも、その点では全く問題ない。

セントラルは、やや狭い感じだが、必要最小限の広さはある。

バックキックの練習にも使えるし、初心者の講習には十分だろう。

流れや波の影響なく、水中危険生物は他のダイバーだけ(これが、最大の問題なんだがな)という、講習に集中できる環境で、最大限の効果を発揮できればいい。

それにつけても、國富のプールに下がっているさがり綱(潜降索)は印象的だ。

途中に、てきとーに(?)結び目が付けてあって、一応の目印にはなる。

CCRで何十回となく潜った伊豆の某ダイビングプールは、ふつーのスイミングプールで浅場の練習をしてから、ダイビング専用の深いプールに移って講習するというタイプだった。

浅いところでゼロビジとか、呼吸を止めての遊泳とか、中性浮力とかを叩き込まれた記憶がある。

今考えると、イントラも、ずいぶんキビシー教え方をしていたと思うけど、とにかく付いていくしかなかったからな。

CCRで、水深1.2mのプールで泳ぐって、ごーもんですよ・・・。

まあいい。

今日、國富の浅いところをオープンサーキットで泳ぎながら、9年前のことを思い出していた。

もちろん、初心者の講習で、そんな浅いところを中性浮力とって泳がせるということはない。

また、他の講習をやっている傍らを、泳ぎまくるというのは大ヒンシュクだ。

そういうトレーニングは、天地が狭いところに入っていきたがる一部ヘンタイダイバーとか、とにかく中性浮力だけはものにしたいとか、トリムに拘りたいとか、フィンワークを極めたいという方向けの特殊な練習になる。

それでも、浅いプールでスクーバで泳げるというのは、あまり経験がない。

初心者講習では、水面でインストラクターがしゃべっているのを聞くとか、水中にしゃがみこんでスキルを練習するとか、そういうやつだ。

そのすぐそばを、バックキックしながら他のダイバーが泳いでたりしたら、実際の海中より気が散るに違いない・・・。

まあ、どうでもいいんですが。

ダイビングの場合、浅いところはいろいろな点で鬼門だ。

ある意味では、水面こそが最もヤバいかもしれないけどな。

人間、深ければ、それなりに用心もするし、必要なスキルも身に付けようと努力するが、浅いところはどーにでもなると舐めてかかる。

安全停止が終わると、矢のように浮上するとか、そんなダイバーは、実際に見たことはないけど、自分でも、なんかほっとして、さっさとボートに上がりたいと焦ってしまう気持ちはある。

ダイビングプールで、浅いところで泳ぐ機会があれば、それは有効なトレーニングになるのではないか。

安定した呼吸、適正な浮力、トリム、フィンワーク。

もちろん、深いプールの浅いところでの練習もアリだな。

CCRの練習では、3m、2m、1mと、徐々に水深を上げながら泳いだりもした。

ヘンタイだ・・・。

ウエイトのバランスが適正なら、オープンサーキットでは、バックマウントのシングルタンク(メタリコンスチール8または10リッター)で、トリムを取って泳ぐことは可能だ。

浅いところでたっぷりと練習した後に、深いところへ少し行ってみる。

てき面にトリムが崩れる・・・。

ったくもう・・・。

ダイビングプールについては、機会があればまた書く。

水深1mの攻防2017年06月22日 18:29

水深1mの攻防
水深1mの攻防


攻防といったって、何かと闘っているわけではないんだが、気分は戦闘モードだ。

市川の國富のプールで、オープンサーキットの練習。

8リッターメタリコンタンクを、180スタートで残圧60くらいまで吸った。

1時間半かな。

なにしろ、今日は水深が浅いからな。

プールは浮沈子一人占め!。

深場の練習は、まあ、いくらでもできるだろうが、浅いところの練習は、他のお客さんがいるとやり辛いからな。

本当は、インスピ持ってきて潜ろうと思ってたんだが、気乗りがしなくて今日はオープンにした。

3mmシーガルとラッシュガード。

水温は28度と、先日の30度に比べて低い。

5mmにしておけばよかったと後悔する。

クルマではなく、電車を乗り継いで、2時間かけてたどり着く。

例によって、忘れ物をした。

ウエイトベスト(あれま)。

まあいい。

2kgで潜れることは分かっているし、どーせタオではアルミで海洋だから、調整が必要だ。

今日は、スキルチェックに専念する。

浅いところも、ステンレスの鏡が貼ってあるので、トリムを見るのにはちょうどいい。

TUSAのiQ700は、水深1.5mからでないと計測を始めないので、浅場では作動しない。

着底せず、水面に浮上もしないで、1mの水深の中で泳いだり、回ったり、バックしたりする。

自分が、如何にへたっぴかを痛感する。

ネオプレーンのソックスにフルフットのゴムフィンだが、足が上がる。ターンの時は、水面に踵が出てしまった。

適正なトリムが取れていない。

BCのビミョーな位置のズレ、くびれのない腰(!)に付けたウエイトベルトのズレを、足の位置で調整してしまっている。

クロッチベルト付きに、改造するしかないんだろうか?。

何度か行ったり来たりして、まるでリバーダイビングのような感じだ。

人っ子一人いないダイビングプールで、夢のような時間を過ごす・・・。

なかなかこういう機会はないだろうな。

ゲージの付け根から、ぷくぷくと泡が出ていたので、神田に寄ってグリスでも買っていこうかと思ったが、時間が遅いこともあって見送った。

バックマウントのシングルタンクでも、ホリゾンタルトリムをかなり正確に取ることは可能だ。

まあ、そのコンフィギュレーションで、減圧停止をするようなプロファイルはなかなかないだろうが、エアの消費が少ない方なら、そういう時にも使えるし、もちろん、サンゴなどの水底の生物を傷つけることなく観察したり写真撮ったりもできるわけだ。

波あるからな、水深1mじゃあ、完全にプラス浮力にして、浮きながら観察する方が無難だがな。

PADIは、ホリゾンタルトリムにご執心で、ビデオや印刷教材も、徹底してそのような写真を使っている。

バーチカルで撮っているところは、それ用の説明がちゃんと付いている。

じゃあ、何でもかんでも水平ならいいかと言えば、狭いところに入っていくようなダイビングでは、前方視界の確保などのために、やや起き上がり気味にしたり、インスピでは、キャニスターの中の水がソフノライムに接触しないように、さらに立ち気味にするなど、ケースバイケースということはあるようだ。

CCRも、機種によって運用は異なる。

本体の傾斜を考慮して設計してあるものもあれば、完全な水平を想定した機種もある。

SF2なんかは、水平運用という感じだったな(お試しだけなので、良く分かりませんが)。

(SF2のページ)
http://www.sf-2.eu/

次回の予約は、インスピの組み上げをしてからにする。

酸素センサーも新調して、こっちも戦闘モードだ。

グアムからのお誘いもあり、ポセイドンもオーバーホールの手続きを開始する。

何もかも、一気に回り出して、急に忙しくなってきた。

勢いに乗ってしまえばいいんだが、一歩一歩、確かめながら進んでいく。

つーか、3歩進んで2歩戻る感じだ。

無理はしないし、最早出来ない。

水の中に1時間半漬かってから、2時間以上かけて電車で戻って来る。

プールから駅までと、浮沈子の最寄りの駅からの歩きがキビシー・・・。

キャリーバッグを転がしながら、途中で立ち止まって休んだりする。

電車で行くのは、余程のことがない限り、今回だけにしよう(なんじゃく・・・)。

あの道のりを、タンク付けたインスピ転がす勇気はない。

勇気だけじゃ、たどり着けないしな・・・。

浮力調整2017年06月20日 10:29

浮力調整


ダイビングにおいて、これ程浮沈子を悩ませているものはない。

中性浮力・トリム・フィンキックといわれる3大スキルのうち、最も基本になる中性浮力。

中性浮力が取れていないと、浮くか、沈むかのどっちかになる(実際には、浮いたり沈んだり)。

現実には、完璧な中性浮力というものはなく、みんな、動的に調整しているのだ。

嬉しいことに(!)、ダイビングにおける浮力は、様々な理由で、浮けば浮くほど浮きやすく、沈めば沈むほど沈みやすくなる。

正のフィードバックというやつだな。

これは、オープンサーキットであれ、クローズドサーキットであれ、変わることはない。

CCRのようなリブリーザーでは、呼吸回路がカウンターラングという袋状の構造を一部に持っているために、浮力に影響を与える要素が一つ多くなるということがあるだけだ。

1つで十分ですよ・・・。

そのほかには、保護スーツ(ドライスーツや、ウエットスーツ)、BC、自分の身体も浮力に影響する。

殆ど水で出来ているはずの自分の身体は、本来なら、空洞部分は呼吸している高圧ガスで内部から支えられていて、浮力の変化が起こらないはず(厳密には、気体の密度が高くなっているので、やや沈み気味)なんだが、消化管の中のガスは水圧で圧迫されてしまう。

この部分は補えないからな。

下手に補うと、浮上の際に大変なことになる。

で、それらの厄介な浮力変動要素を調整しつつ、動的に平衡状態を作り出すのが中性浮力という技だ。

特定の深度で、BCやドライスーツなど(CCRなら呼吸回路:カウンターラングも)の浮力を調整し、安定した呼吸によって微調整を加え(CCRなら呼吸回路の容積を「鼻」調整して)、疑似的に中性浮力を演出する。

浮沈子は、へたっぴなので、視覚情報に頼らなければ、この状態を維持することが出来ない。

ラインを持っているとか、指の輪っかに通しているとかなら別だが、視覚を奪われた状態では中性浮力を維持することは出来ない。

耳に感じる圧力の変化や、平衡感覚を研ぎ澄ませて、浮上・沈降の変化を感じ取れるという超能力エスパーの方もいると聞いているが、生憎、そういう天性には恵まれていないし、修練も積んでないからな。

で、頼りになるのはダイブコンピューターの深度計なんだが、こいつは数字を読まなければならないので、読解力が必要だ(矢印が出るのもありますが)。

針が振れるとか、色が変わるとかならともかく、浮いてるのか沈んでるのかを、数字で判断させようというのはいかがなものか。

つーか、ブルーウォーターとかゼロビジで、中性浮力を取るための道具じゃないしな。

窒素酔いでボーっとしている頭で、数字が減ったら浮上、増えたら沈降という計算をするというのは現実にはつらいところだ。

しかも、ダイコンを見なければならない。

ヘッドアップディスプレイに表示してくれて、なおかつ、針が振れるとか、色が変わるとか、そういう仕掛けなら、視覚情報の代替として使えるような気がするんだがな。

浮沈子は、自己鍛錬より、器材に頼って解決しようとする怠け者だしな。

中性浮力の維持そのものも、出来れば機械任せにしたい。

そして、そういう機械は、できるだけオートマチックにして、ダイバーがいちいち操作しなくてもいいようにしておいてもらいたい。

そうでないと、その使い方を覚えなければならないからな。

覚えられんのよ、歳取ると・・・。

水中で、ジタバタせずに、まるで糸で吊られているかのように微動だにせずにいるダイバーを見ると、火のような嫉妬心が沸き起こる。

畏怖の眼差しで眺めてしまう。

ダイバーだけではない。

底生生物や、カツオノエボシのように浮かびっぱなしのヤツを除けば、中層をを泳いでいる生き物(主にサカナ)は、概ね中性浮力の維持が上手い(当然ですが)。

浮沈子は、水槽の中の熱帯魚にすら、嫉妬を感じる。

おまいらは、なんでそんなに浮力調整が上手いんだよ!?。

水中で、サカナを見るのが大好きというダイバーは多いが(ふつー、そうでしょ?)、浮沈子は基本的に嫌いだ。

お前は、なんでそんなに中性浮力が取れないんだって、バカにされてるような気がする(ビョーキですな)。

もちろん、中性浮力が全てではない。

この先には、トリムやフィンワークがある。

正しいトリムが取れていなければ、まともなフィンワークは出来ないしな(バックキックやれば、一発で分かります)。

先はまだまだ長い。

國富のプールには、鏡(ステンレスの板?)が貼ってあって、へたくそなトリムを取ってぷかぷかしているミジメな姿を映してくれる。

うれしーような、かなしーような・・・。

もう少し、ちゃんと潜れるようにならなければな・・・。