原子力空母2017年02月19日 13:41

原子力空母


長期間に渡って作戦行動可能な原子力空母は、さながら動く洋上基地だ。

原子力潜水艦は、水中に潜んで見つからないことが仕事みたいなもんだが、空母はその威容を見せつけることが仕事みたいなところがある(そうなのかあ?)。

(米空母が南シナ海でパトロール開始 念頭には中国)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170219/k10010882151000.html

「アメリカ海軍は、空母カール・ビンソンを中心とする艦隊が南シナ海で定期的なパトロールを開始したと発表」

全世界に向けて、自国の攻撃兵器のありかを堂々と宣伝するというのは、米国ならではだな。

カールビンソンは、我が国にはあまりなじみがない。

(カール・ヴィンソン (空母))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%83%B3_(%E7%A9%BA%E6%AF%8D)

「進水:1980年3月15日」

我が国には、3回訪れている。

・1983年10月1日:長崎県佐世保港
・1990年:佐世保
・2003年5月10日:横須賀基地

A4W原子炉2基を搭載する。

艦歴を見ると、1990年と2005年にオーバーホールを受けている。

この時に、たぶん、炉心交換とかも行っているんだろう。

(A4W (原子炉))
https://ja.wikipedia.org/wiki/A4W_(%E5%8E%9F%E5%AD%90%E7%82%89)

「炉心の設計寿命は20年とされている」

「A4Wを搭載しているのはニミッツ級航空母艦のみ」

ちなみに、次級であるジェラルド・R・フォード級航空母艦に搭載されるA1Bという新型原子炉は、50年間交換不要だそうだ。

(ジェラルド・R・フォード級航空母艦)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%A9%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%BBR%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%89%E7%B4%9A%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%AF%8D%E8%89%A6

「50年間交換不要の新型原子炉A1B(米Bettis社製第一世代空母用原子炉)」

3番艦までの建造が予定されており、エンタープライズ(解体中)とニミッツ級2艦(ニミッツ、ドワイト・D・アイゼンハワー)の後継となることが決まっている。

ニミッツ級3番艦のカールビンソンは、後継艦が決まっていない。

既に就役後30年以上になるが、まだまだ現役で頑張ってもらわなければならない。

空母の運用期間は40年から50年くらいだからな。

2030年くらいまでは、持たせなくてはならない。

原子力空母を世界中に展開するという、米国の前方展開戦略が、その頃まで継続すればの話だけどな。

まあいい。

カールビンソンは、2025年に次級3番艦のエンタープライズ(CVN-80)が就役すれば、最古参の原子力空母となる(エンタープライズは、2027年就役になるかも)。

たぶん、あと1回、オーバーホールを受けることになるだろう。

戦艦を中心とした大艦巨砲主義が、空母を中心とした航空戦力に置き換えられてから70年余りになる。

莫大な経費を投じて、洋上前方展開能力を維持し続けられるのは、米国だけだ。

カールビンソンの後継艦が登場するのかどうか。

新しい軍事ドクトリンが採用されて、米国の海軍力が縮小されていくのか(たぶん、ないな)。

ミサイルが数分で飛び交い、地域紛争が続く中で、空母の展開が持つ意味は、確実に変化している。

21世紀の洋上を遊弋する巨大空母が、ただの風呂桶になったわけではないだろうが、もそもそと動くデカい標的であることは間違いない。

乗ってるのは、概ね軍人だからな。

誤爆とかの心配もないしな。

ちょっと、時代遅れの感じもする。

海軍の飛行機乗りも、レトロな発想だしな(AI嫌いだし)。

まあ、どうでもいいんですが。

中国は、これから米国のマネをして、海軍力を増強しようとしているが、おそらくドブに金を捨てることになるだろう。

ことの良し悪しは別にして、無人島に基地を作るのが無難というものだ。

南シナ海で起こっていることは、単なる地域紛争ではなくて、兵力の運用思想と、その実装の対立を示しているような気がする。

石棺という選択2017年02月19日 01:35

石棺という選択
石棺という選択



臭い物に蓋をするわけではないが、放射能の封じ込めを考えれば、一つの選択肢である。

(福島第1原発「石棺」言及に地元反発、機構打ち消しに走る)
http://www.sankei.com/affairs/news/160715/afr1607150034-n1.html

「原子力損害賠償・廃炉等支援機構が、東京電力福島第1原発事故の廃炉作業の新たな「戦略プラン」で建屋をコンクリートで覆う「石棺」に言及」

「戦略プランは、第1原発の廃炉作業の技術的な裏付けとなるもので、機構が13日に改定版を公表。石棺は事故で溶け落ちた燃料(デブリ)を取り出さず、原子炉ごとコンクリートで覆うもので、チェルノブイリ原発事故で採用された。」

「当面の閉じ込め確保に効果があるとしても、長期にわたる安全管理が困難」

「状況に応じて柔軟に見直しを図ることが適切である」

「国として石棺で処理する考えは一切ない」

「石棺を検討していることは全くない。ご心配をおかけしたことをおわび申し上げたい」

2016年の話だが、それでいいのかと思う。

デブリの取り出しについては、原子炉内の状況がハッキリせず、調査も難航している。

(燃料デブリ確認至らず 今後の調査計画検討へ)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170217/k10010879701000.html

「線量計も備えたサソリ型と呼ばれるロボットによる本格的な調査は、移動ルートの予定だった原子炉真下の足場が脱落していることで、調査範囲が限られたうえに、実際に投入された後は堆積物の影響か、目標の原子炉の真下にも進めませんでした。」

現在のところ、デブリ取り出しの方針を決定するための調査さえ難航している。

ここは、とりあえず石棺で蓋をして、100年位寝かしてから考えた方がいいのではないか。

「ペデスタルの外側で、ロボットの線量計の測定値で1時間当たり210シーベルトという高い値が計測され、東京電力は、ペデスタルの外側にもデブリが存在している可能性があると見ています。」

ペデスタルって、何なんだあ?。

(pedestal)
http://ejje.weblio.jp/content/pedestal

「1(円柱・胸像・花瓶などの)台,脚,台座,柱脚.
2両そで机の脚.」

原子炉では、格納容器内にある鉄筋コンクリート製の円筒形構造物で、圧力容器を乗せる台としての役割がある。

(原子炉圧力容器基礎の建設方法及びその方法に用いるモジュール)
http://astamuse.com/ja/published/JP/No/1998142374

「原子炉建屋の原子炉格納容器内中央部に設置されている円筒状の原子炉圧力容器基礎」

「図1の改良型沸騰水型原子炉(以下、ABWRと称す)プラントの建設において、原子炉圧力容器(以下、RPVと称す)が据え付けられる円筒状のペデスタル1は、上下方向5段程度の数段のブロックに分割されて各々搬入し設定されており、また、ペデスタル1内に配備される機器,配管,支持構造物等は、ペデスタル工事完了後のRPV4の吊り込み前に単品毎に搬入し設定されていた。」

原子炉の仕組みの説明図などでは、省略されてしまう構造物だ。

圧力容器だって、無重力じゃないんだから宙に浮いてるわけじゃあない。

どうやら、このペデスタルの内部にデブリが落ちたり(つーことは、あれだな、圧力容器の底が抜けてるということだな)、さらには、その外側に溶けだしたデブリが溢れているということになる(ペデスタルの基底部が溶融破壊されているということ?)。

(原子炉倒壊の危険性)
http://www.internetkobe.jp/fukushima/001.cgi

「炉心損傷時に落下した2,000℃を超える燃料デブリが、原子炉を支えているペデスタルの鉄筋を溶融し、ペデスタルを破断している。建築構造物の評価では原子炉を支えているペデスタルは今既に全壊状態である。」(たぶん、1号機の話)

なんか、悲惨な状況にあるようだな。

浮沈子は、専門的なことは分からないが、とりあえず石棺で覆ってしまうのが安心だと思うんだがな。

放射能が減っていくのを待ちながら、その間に上手い方法を考えるのがよろしい。

「地震により原子炉が倒壊する。
1号機原子炉が格納容器を突き破り、格納容器に100㎡以上の大穴が開く。開いた大穴から燃料デブリ100tから少しずつ数10年に渡り放射性粉塵とガスが上空に飛散する。」

2号機のデブリが、ペデスタルの外に存在しているとすれば、情況は酷似しているのではないか。

(フクイチ2号機は最悪の「メルトスルー」状態? 経産省は巨額の事故処理費用から国民の目をそらしている!)
http://www.excite.co.jp/News/column_g/20170218/Shueishapn_20170218_80274.html

「人類は「メルトスルー」した核燃料デブリを回収・処理した経験を持っていない。」

ここは、拙速に走らず、じっくりと検討することも必要なのではないかあ?。

その間の安全、安心を担保するためにも、石棺は必要だと思うんだがな。

なにも、取り出すことを断念するわけではない。

安全に取り出すためにも、その必要性を検討しなければならなくなってきているのではないか。

福一の事故を、なかったことには出来ない。

我が国が、いや、人類が責任を持って始末を付けなければならないことに変わりはない。

何十年、何百年先に、仮に更地になっていたとしても、福一の事実は永遠に消えることはないのだ。

我が国には、似たような話が既にある。

(永遠に続く公害対策 「宿命」年4~5億円投入)
http://www.shimotsuke.co.jp/special/ima-ikiru-shozo/20130702/1078651

「閉山後も鉱山内から排出される重金属を含んだ沈殿物を集積する「簀子橋堆積場」」

「いわば旧足尾銅山の最終処分場。」

「鉱山を1度開発すると、金属を含む地下水が半永久的に流出し続ける。この排水を浄化するため、同浄水場で石灰水によるろ過や沈殿処理を行い、川に放水している。」

「同事業所は製錬事業を停止しており、水質浄化や堆積場の保全など公害予防対策が主な業務。年間4~5億円を投入する。非生産部門への支出額としては膨大だ。仮に倒産すれば、税金で賄わなければならない。」

「1973年の足尾銅山閉山から40年。「公害の原点」といわれる足尾では現在も、鉱毒事件という「負の遺産」と向き合う日々が続く。」

未来永劫続く負の遺産だな。

我が国の近代化の陰で生み出されるこうした話は、これからも続いていくに違いない。

もちろん、話は我が国に留まらない。

多くの開発途上国では、さらに過酷な話が繰り返えされる。

現在の豊かな生活、利便性は、そういった犠牲の上に成り立っている。

拡大再生産される負の遺産。

それを、目に見える形で示す意味でも、石棺は必要なのかもしれない。

物狂おしい夜2017年02月18日 03:20

物狂おしい夜



このブログのタイトルにもなっている徒然草の書き出し。

(徒然草 序段 つれづれなるまゝに 、)
http://www2.yamanashi-ken.ac.jp/~itoyo/tsuredure/turedure000_049/turedure000.htm

「つれづれなるまゝに、日くらし、硯にむかひて、心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。」

2日間ほど体調を崩して、ネットを徘徊したり、ネタを見つけてはブログで噛みついたりしていると、吉田さん(兼好法師)の気持ちが痛いほどわかるな。

(吉田兼好)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%89%E7%94%B0%E5%85%BC%E5%A5%BD

「本名は卜部兼好(うらべ かねよし/うらべ の かねよし)」

「卜部氏の嫡流は兼好より後の時代に吉田家と称するようになり、江戸時代以降は吉田兼好と通称されるようになった。また出家したことから兼好法師(けんこうほうし)とも呼ばれ、中学校国語の検定済み教科書ではすべて「兼好法師」と表している。」

(徒然草)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%92%E7%84%B6%E8%8D%89

「兼好が書いたとする明確な証拠は何一つない。」

マジかよ・・・。

「執筆後約百年間は注目されなかった」

「室町中期に僧・正徹が注歌師たちに波及し、応仁の乱の時代に生きた彼らは、「無常観の文学」という観点から『徒然草』に共感をよせた。」

「清水(義範)は、人間は皆、兼好が徒然草で喝破したように、毒を吐いて「けしからん」と言うのが愉しいのだと指摘する」

深く同感だな。

今後も、マネしていこう!。

まあ、どうでもいいんですが。

ウィキには、かなり砕けた現代語訳で楽しめるページもリンクされている。

(徒然草 (吉田兼好著・吾妻利秋訳))
http://tsurezuregusa.com/

ちなみに、序段は、こうだ!。

「むらむらと発情したまま(!)一日中、硯(すずり)とにらめっこしながら、心の中を通り過ぎてゆくどうしようもないことをだらだらと書きつけているうちに、なんとなく変な気分になってしまった。」

そう来たかあ・・・。

発情、してねえなあ・・・。

まあいい(子供は、分かんなくていいです!)。

注釈には、こうある。

「つれづれ:
求道者としての兼好法師という側面から「煩悩(ぼんのう)散乱状態」であると考えることもできる。(以下略)」

ちょっと、襟を正して読んだ段がある。

(徒然草 第百五十段)
http://tsurezuregusa.com/150dan/

「これから芸を身につけようとする人が、「下手くそなうちは、人に見られたら恥だ。人知れず猛特訓して上達してから芸を披露するのが格好良い」などと、よく勘違いしがちだ。こんな事を言う人が芸を身につけた例しは何一つとしてない。」

大井町のプールで、2時間座禅を組んでいた浮沈子は、何百年も前の坊主に見透かされていたことになる。

別に、芸を披露する気はないけど、そんな気持ちがなかったかと百叩きすれば、皆無とは言えない。

人と交わり恥をかき、屈辱に耐えて修行を重ねなければ、伸びることはないのだ。

水泳も、習字も、バイオリンも、三味線も、ダイビングも、習い事でものになったのは何一つない。

気位だけ高く、小器用で、修練を舐めてかかってきた結果だ。

別に、浮沈子は、それでもかまわないと思っている。

やせ我慢で言っているのではない(痩せてねーしな)。

一芸に秀でる人には分からない、器用貧乏の悲哀を味わうのも、人生の粋だ。

真っ当に、芸を磨いてきた人には、この段を読んで、ずしんと心に響くこともないだろう。

しかし、重いな・・・。

もちろん、その高みに上り詰めれば、また、異なる世界が見えるんだろうが、全ての人がそこに至るわけではない。

多くの人は、途中で挫折し、放棄し、断念し、諦め、めげて降りる・・・。

その中途半端な状態こそ、人間の本当の姿だと、浮沈子は思うのだ。

そもそも、猛特訓して上達しようとするだけ、エライと思うけどな。

見栄を張るのも、芸のうちだ。

何でも手を付けては中途半端で投げ出すのと、何もしないで斜に構えているのと、どちらがいいのかということもある。

まあ、どっちでもいいんですが。

今日は、生命の起源について、化学進化からアプローチした記事をいくつか読んだ。

(物質が生命となった瞬間)
https://www.miraikan.jst.go.jp/sp/miraisekkei/html/Theme001/01_01.html

「単純な物質から複雑な物質へ化学的に進化していった末に、あるとき物質が生命という機能を獲得しました。」

まあ、ずいぶん、あっさり言ってくれるじゃないの・・・。

ハッキリ言って、21世紀初頭の人類は、その発生機序を解明してはいないのだ。

生物と無生物の間には、未だ越えがたい壁があるのに、そんなもんはどーでもいーと見ぬふりをして、さっさと地球外生命を見つけた方が手っ取り早いと思ってる連中ばかりになった。

(化学進化と生命の起源の考え方:PDFダウンロードされます)
www.naruto-u.ac.jp/repository/file/463/20161116133633/KK28008.pdf

かなり雑駁な感じだが、広範な観点から化学進化と生命の起源を捉えている。

結局、化学進化と生命の誕生の間をつないでいるはずの、ミッシングリンクは、まだ見つかっていない。

タンパク質や、アミノ酸、核酸、脂肪、糖質など、生命をどれだけ切り刻んでいっても、どこかに生命の種のようなものがあるわけではなく(そもそも、種は生命ですが)、それらの物質が整然と化学反応を進行させ、調和を保ち運行しているだけなのだ。

じゃあ、演繹的に、化学合成可能な部品を寄せ集めてグツグツしたり、バチバチさせれば生物になるかといえばそんなことはなく、合成DNAを使って既存の生物のDNAを置き換えることくらいしかできていない。

それはそれで、驚くべきことかもしれないけれど、遺伝子の改変を掛け合わせで行ったメンデルの延長線上にあるだけのような気がするな(そうなのかあ?)。

つまり、人類の知性は、生命がどのようにして誕生したのかという、核心の部分に光を当てることが出来ないでいる。

まるでブラックホールの周りをぐるぐる回っているような感じだ。

まあ、ブラックホールに光を当てても、吸い込まれちまって出てこられないけどな。

最近では、高温高圧環境で化学進化が加速して複雑系が生まれたことになっていて、そこは都合よく省略して、似たような環境がある他の天体に探査機送って調べてみようという話まで出てくる始末だ。

そこで生命が見つかれば、やっぱそうじゃんということで、演繹過程が解明されなくても、帰納的に納得しようとしているようにも見える。

ちゃんと無生物から生物を合成して、これこれこういうわけだから、生命は化学進化の結果として生まれたんだよ、ほれっ、ってやって欲しいんだがな。

地球はどうも46億年とかその位前に出来て、35億年くらい前には生命がいたことが分かっているらしいから、差し引き11億年くらいグツグツ、バチバチやっていれば、きっと生命が誕生することを証明できるかもしれない。

そして、人類は、決して化学進化のプロセスを解明できずに、その文明を閉じることになる(たぶん)。

さらに、他の天体(直接調べられるのは太陽系内だけ)で、生命の痕跡を見つけられずに終わることになる(たぶん)。

また、有り難いことに、他の天体(今度は、別の恒星系)に生命の痕跡を見つけることも出来ず仕舞いになる(たぶん)。

それでも、われわれは孤独ではない(We are not alone.)と信じて、探求や探査を続けることだろう。

系外惑星が発見されたのは、ついこの間だし、宇宙が天の川銀河の外に広がっていると明らかになってから、まだ100年も経っていない。

DNAのらせん構造が発見されてから、まだ半世紀位だしな(1953年)。

そう考えると、今後100年の間にどんな発見があるかは分からない。

物理的な時間を掛けて、生命を合成するのではなく、コンピューター内でシミュレーションすれば、11億年くらいの化学進化を再現するのはわけない(!)かも知れないしな。

最近の天文学とかは、シミュレーションなしには商売にならんからな。

宇宙の誕生からモデル化して、遥か未来までシミュレーションしようという話だからな。

生命の材料と、想定されるあらゆる環境要因を外挿して、何億年もの化学変化をシミュレーションするという話は、もう、現実になろうとしているんだろう。

(ここからは、お約束の妄想が羽ばたく・・・)

その結果、コンピューターの中には、AIなんかではない、本物の生命が宿ることになる。

もちろん、その存在は極秘とされ、誰にも知られることはない(ネットを徘徊しても、どこにもそんなもんは出ていないしな)。

人間の意識とか、脳の模倣とか、そういうチャチな話ではなく、機械の中の「本物の生命」というところが、これまでのコンセプトと異なるところだ。

分子レベルでシミュレーションされているので、必要なら生体分子を使った3Dプリンターで実在化させることも可能だ(キラリティーの問題も解決済み)。

そして、環境下における実際の進化速度を超え、驚くべき速さで進化していく。

コンピューターの中では、隕石の衝突だろうが、太陽フレアだろうが、超新星爆発によるガンマ線の直撃だろうが、大規模噴火だろうが、ありとあらゆる環境要因を外挿することが出来るし、実際には起こらなかったカタストロフさえ実装することが可能だ。

そう、進化の過程を改変することも出来る。

逆も可能で、地球史的に起きたカタストロフをパスして、恐竜のまま、絶滅させず進化させたりすることも可能だ。

何なら、火星とかで進化させて、火星人作ったりすることも可能になる。

コンピューターの中で飼っている限りは、あくまでもシミュレーションだし、VRヘルメット被って、ジュラシックパークでヴェロキラプトルに食われたって、服が赤いインクで汚れるだけで済むかもしれない。

しかし、そのシステムのメンテナンスを任されていたオペレーターが、外部のそそのかしに乗って、生体3Dプリンターと、データを持ち出そうと嵐の夜に画策するわけだな・・・。

ちょっとコーラを買いに行ってくるとか言って、席を外すわけだ。

厳重なはずのセキュリティは、まあ、どんな世界でも肝心な時には無効にされていて、犯人はまんまと機密を持ち出すことに成功する(ここが、映画とは異なるところだ)。

悪人の手に渡った機械内生命体と、生体3Dプリンターがあれば、どんな時代のどんな生物も再現することが出来る。

カエルに恐竜の遺伝子入れて増やすなんて、原始的なレベルではない。

やっぱ、VRよか、現実の世界の方がリアルだしな。

そして、あろうことか、宇宙戦争に登場するエイリアンをプリントアウトしてしまうわけだ。

もちろん、イカタコの乗り物と一緒に・・・。

人間を餌にする阿鼻叫喚の地獄絵が展開する。

映画の方では、地球上のウイルスに感染して、駆除されることになっているんだが、当然のことながら、妄想の世界では、ちゃんとウイルス対策済みのキャラをプリントしてあるので、そう簡単にはいかない。

地球上にみるみる繁殖して、ショボい軍隊では手も足も出ず、Fー35だろうが何だろうが、歯が立たないわけだ。

人類は、アホなオペレーターのせいで、絶滅の危機に瀕する。

だから、AIに任せなくちゃダメだって言ったのに・・・。

と、そこに巨大な隕石が降ってくるわけだな。

直径10キロ、とてつもなくデカい。

そして、繁栄していた人類や、それを餌にしていたエイリアンもろとも、地上は壊滅し、文明も滅び去り、地表にはイリジウムの薄い層が全世界に降り積もることになる・・・。

6600万年の時が流れ、地球には新たな生命が蔓延り、文明を花開かせ、繁栄を享受している。

新たな地球の支配者は、当然、サルだ。

猿の惑星。

チンパンジーは、お約束の科学者になり、ある時、禁断の地でプログラムと生体3Dプリンターを見つけるのだ。

まあ、サルだからな。

弄ってるうちに、使い方を身に着け、早速進化をシミュレーションする。

そして、あろうことか、人間を作り出してプリントアウトしてしまうわけだ。

サルだからな。

ちょっと、やっぱ足りないわけだ。

自然に進化した存在の限界。

真の進化は、シミュレーションの中で行われるわけだ。

最早、生命は、生体3Dプリンターから出力される存在となり、その未来はシミュレーションプログラムが握っている。

えっ?、生体3Dプリンターなんて、見たことないってえ?。

そんなはずはない。

2001年宇宙の旅にも出てくるじゃん。

ほら、あの、黒い四角いやつだよ・・・。

小さな国の思い出2017年02月17日 18:42

小さな国の思い出
小さな国の思い出



「児童文学作家の佐藤さとるさんが死去」

はて、どこかで聞いたような・・・。

(だれも知らない小さな国)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%A0%E3%82%8C%E3%82%82%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%84%E5%B0%8F%E3%81%95%E3%81%AA%E5%9B%BD

「1959年(昭和34年)に自費出版後、同年講談社から出版されたファンタジー小説。佐藤さとる(佐藤暁)著。」

やっぱそうか・・・。

浮沈子が幼少の頃親しんだ物語の一つである。

手元にないので、記憶で書く。

「せいたかさん」とかいう主人公が出てくる。

確か、幼稚園の先生だった女性も出てきたな(「おちび先生」というあだ名を持っている)。

彼女が主人公を呼ぶときの呼び方が、「せいたかさん」だったと思った。

目の端を、小さな黒い影がよぎる。

まあ、飛蚊症(ひぶんしょう)じゃないかと思うんだが、そういってしまっては物語は進まない。

(飛蚊症)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A3%9B%E8%9A%8A%E7%97%87

「この影は相対的に動き回っているように当人には感じられる」

まあいい。

せいたかさんが、どうして「ヒコ」の存在に気付いたかは忘れてしまったが、おちび先生がオハギちゃんを試すシーンは覚えている。

園児たちが帰ったあとの教室で、ピアノの鍵盤の蓋を開いたまま、目を瞑っているからピアノを鳴らして欲しいという(記憶で書いているので、テキトーです)。

オハギちゃんは、思わず鍵盤の上に飛び降り、誰もいない教室の中に、ポーンとピアノの音が響く・・・。

非日常の、しかし、日常と隣り合わせにある未知の世界の扉が開く瞬間!。

その興奮が伝わって来るようだ。

その世界を開くことが出来るのは、準備が出来ている人だけ。

立派なオトナになって、分別が付き、宇宙に地球外生命なんているわけないとか言い出す人間の所には、そんな奇跡は訪れない。

この物語の素晴らしいところは、子供の頃の、誰にでもありそうな架空の体験を拡張して、大人になってからの現実世界の中に投影している点だ。

子供の頃の夢って、大人になったら、全部丸ごと捨て去らなければならないんだろうか?。

そうじゃないよって、作者は言っているような気がする。

それが、幸せの種なんだって。

物語は、道路建設のために崩されようとしている小さな国を、無力なオトナが小人たちと組んで守るという、まあ、いま時ならありがちなストーリーを辿る。

しかし、高度経済成長に突入する頃の我が国においては、かなりなプロテクト文学だったのではないか。

エコだなんだという話が流行る、はるか以前の時代だ。

子供の頃に遊んだ原風景を守りたいという、極めて原初的な動機の中に、上手く落とし込んでいる。

残念ながら、浮沈子は続編は読まなかった。

第一作だけ。

半世紀近く経って、物語の具体的な筋とかは、記憶から消えてしまっている。

まあ、読み直さない方が無難だろう。

そういうものだ。

遠い、淡い記憶の中に浮かべておくのがいい。

作者の訃報は、池に落ちた小石の波紋のように広がり、やがて消える。

思い出のいっぱい詰まった箱の蓋は、静かに閉まり、オルゴールは止まる。

誰にも知られることのない、浮沈子の心の中の小さな国は、再び忘却の彼方へ、ヘタしたら、永遠の彼方へと去っていく。

それでいいのだ・・・。

あれ?、今何か、目の端を黒いものが横ぎったような気が(飛蚊症じゃね?)。

ピーク越え2017年02月17日 14:46

ピーク越え
ピーク越え


春一番が吹いて、今期のインフルエンザがピーク越えをしたことも発表された。

(東京都インフルエンザ情報:2016-2017シーズン14号)
http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/assets/flu/2016/Vol19No14.pdf

「**流行警報発出中**」

保健所別患者報告数をみると、23区内では警報レベルを下回っている(10人~30人に低下)。

警報基準は、定点当たり30人を超えた保健所の管内人口の合計が、東京都の人口の30パーセントを超えることとある。

図4の定点当たりの入院患者数にも減少がみられる。

東京都に隣接する千葉県、埼玉県では依然猛威を振るっており、予断を許さないが、まあ、ピーク越えは間違いない。

浮沈子の周りでは、今頃になって罹患する方もいて、用心に越したことはないが、単なる風邪と侮って不摂生をしていると、フルのお世話になるかもしれず、気を付けたいところだ。

昨日、今日と、フィットネスをサボってダラダラしている。

軽いのどの痛みと、微熱を伴う倦怠感、旺盛な食欲と睡眠欲で、「豚の穴」入りは間違いない。

「豚だ、お前は豚になるのだ!」

(タイガーマスク:余話)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%82%AF#.E4.BD.99.E8.A9.B1

「劇中で語られる「虎だ、お前は虎になるのだ」の台詞は、数多くの漫画、アニメ、ドラマや小説などで、引用されたり改変されたりしてたびたび使用される。」

まあ、どうでもいいんですが。

本日、東京都の最高気温は、20.6度と春の陽気。

本格的な春の到来までには間があるが、暖かいのは有難い。

さっさと風邪を治してしまわないとな・・・。