🐱ボーイング:金で買えない安全 ― 2024年03月17日 23:44
ボーイング:金で買えない安全
(旅客機の窓パネル吹き飛ぶ事故 ボーイングCEO“過ち認め対応”)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240110/k10014316741000.html
「アメリカ西部のオレゴン州の上空で5日、アラスカ航空が運航する旅客機ボーイング737MAX9の客席後部の窓部分のパネルが吹き飛び、緊急着陸しました。」
今年、1月の話で、それ以降、書こう書こうと思っていて先送りにしていた。
原因ははっきりしていて、そもそもパネルを固定するためのネジが初めから付いていなかった(調査中)という言語道断な話だったことが分かっている。
(パネル脱落のボーイング機 「4本のボルトが欠落」出荷時から?)
https://www.asahi.com/articles/ASS272SB1S27ULFA001.html
「2024年2月7日」の記事
「原因を調査している米国家運輸安全委員会(NTSB)は6日、パネルを固定するボルト4本が事故時に欠落していたとみられると発表した。事故機はアラスカ航空への出荷前に、ボーイングの工場でボルトを外して部品交換されていた。そのままボルトがない状態で出荷された可能性がある。」
やれやれ・・・。
通常では考えられない対応がなぜ行われたのかを調査した結果、そういった対応が「通常」だったという衝撃的な事実が判明する。
(アラスカ航空機事故 ボーイング社監査で不合格多数)
https://times.abema.tv/articles/-/10117980
「FAA(=アメリカ連邦航空局)はボーイング社と関連会社の製造ラインの監査を行いました。」
「その結果、ボーイング社では89項目中、33項目で不合格になったということです。中には、ドアの密閉具合をチェックするのにホテルのカードキーを使ったり、潤滑油の代わりに食器用の洗剤を使ったりするなど、ずさんな実態も浮かび上がっています。」
なんと・・・。
で、話はこれで終わらないところがやりきれない・・・。
(米ユナイテッド航空機 外部パネルが外れて落下 問題相次ぐボーイング機)
https://www.fnn.jp/articles/-/672264
「アメリカの航空当局などによると、15日にサンフランシスコを出発し、オレゴン州メドフォード空港に着陸したユナイテッド航空のボーイング737型機の機体を点検したところ、外部のパネルがなくなっていたことがわかった。」
脱落の原因は不明(最初からついていなかったのかあ?)。
(チリ機事故、操縦席位置を誤操作か ボーイングが点検要請)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024031600133&g=int
「南米チリのLATAM航空機がニュージーランド(NZ)への飛行中に急降下し、乗客ら約50人がけがをした事故」
今月12日辺りらしい。
「操縦席の位置調節スイッチの誤操作が引き金」
これは、B社のせいじゃなく、客室乗務員の意図的操作の可能性もある。
「操縦席の後部にある位置調節スイッチを客室乗務員が誤って動かしたことで座席が前方に移動し、操縦士の体が意図せず制御や電源に関わる装置に触れた可能性」
「スイッチはカバーで覆われており、通常、操縦中に作動させることは想定していない」
しかしだな、一連の流れの中では、独立した固有の案件とは思えない。
次の記事も、不安を掻き立てる。
(欧州航空当局、ボーイング機の承認停止も 正当な理由あれば)
https://jp.reuters.com/markets/global-markets/AV5BKWTGX5JB7MT2CR7RIQGDEA-2024-03-14/
「正当な理由があれば米ボーイングのジェット機生産に対する間接的な承認を停止する考え」(欧州航空安全機関(EASA)のリュック・ティトガット事務局長代理)
「ボーイングのジェット機が安全に製造されていることを示す米国の安全認証の受け入れを停止する用意があるかとの問いに対し「必要ならある」と述べた」
「適切な措置を講じるべき正当な理由や状況が確認された場合、あらゆる手段を直ちに実行できなければならない」
「そうした措置は差し迫っていない」
ロイターがさすがと思うのは、じゃあ「正当な理由や状況」って何?と確認しているところだ。
「今後さらに死亡事故が起きた場合」(私見として)
マジか・・・。
B社の企業文化、経営体質は度々問題になっている。
致死的な事故を招く可能性が高い航空機、ロケット、宇宙船といったハイリスクな商品を手掛ける以上、ある程度付いてくるリスクではあるけど、米国の品質管理の文化(システムに依存し、個々の従業員の資質向上を図ることには無関心)は、そろそろ限界値を超え始めているのではないか。
「ドアの密閉具合をチェックするのにホテルのカードキーを使ったり、潤滑油の代わりに食器用の洗剤を使ったりするなど、ずさんな実態」(再掲)
そのシステムへの依存にしても、必要なチェックを飛ばすなど、見逃せない不始末を重ねている。
スターライナーのOFT-1で、システムの統合試験をすっ飛ばし、個別試験のみで良しとした態度がそれに当たる。
まあ、基本的な知識の欠如や不注意を見逃すというのは、誰にでもある話だが、それを組織の中の集合知でカバーするというのが人間の知恵なわけだ。
同じスターライナーの擦れ止めテープが可燃性であったことなどがそれに当たる。
同じような話は、スペースX社でもあったからな(燃料配管系へのチタンバルブの採用)。
S社の中にも、そう言うリスクは当然忍び込んでいる。
開発途中で、トラブルの種が摘み切れないというのは、致し方ない所ではあるが、量産品状態の、しかも、生産初期とは言えない段階で問題を見逃しているというのは性質が異なる気がする。
もう、メーカーとしての資質の問題だろう。
B787のバッテリー発火の問題を調べていたころ、浮沈子はこの会社に対する不信感が頂点に達した。
パイロットが死んじまうことを前提としている軍用機(そうなのかあ?)はともかく、一般大衆が乗る旅客機作る資格はない(断定的!)。
まあ、そうはいっても、乗ってるけどな(一般大衆に、選択の余地はない)。
米国では、路線によっては機材を選べるらしいけど、貧しい我が国に選択肢はないのだ。
そんな中での欧州当局者の認識は、絶望的だ。
「今後さらに死亡事故が起きた場合」(再掲)
もう、金で安全は買えない。
命で払うしかない(そういうことかあ?)。
わが国でも道路を歩くと、花が供えられた交差点に立て看板が立っていて、「死亡事故発生!」とか書いてあるのを目にする。
航空機の搭乗の際にも、是非とも表示してもらいたいものだ。
「お命、頂戴します!。」
まあ、どうでもいいんですが。
安全は全てに優先する。
かつて、そう唱えていた国有の鉄道会社もあったけど、民営化から時間が経って、どうなったかは知らない。
スクーバダイビングという、命に係わるレジャーを嗜む浮沈子は、安全に対しては敏感だ。
避けられるものなら避けたいしな。
飛行機など、乗らないのが一番だし、それこそ、ダイビングなどしなくてもふつーに生きていくことはできる。
もっとも、近所を自転車で走っている時の方が、確率的には余程危険だ。
交差点での安全確認は、供養の花や事故の看板の有無にかかわりなく、徹底した方がよさそうだな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(ボーイングの飛行機ドア脱落事故の調査で「監視カメラ映像が上書きされて重要情報が消えていた」ことが判明&社員が「安全より納期を優先する社内体制」を告発)
https://gigazine.net/news/20240315-boeing-737-9max-door-plug-blowout/
「NTSBが実施した調査では、壁面パネルを固定するためのボルトが正しく取り付けられていなかったことが判明しています。」
「NTSBは詳細な原因を明らかにするためにボーイングに対して「作業場に設置された監視カメラの映像」を要求したとのこと。しかし、監視カメラの映像はすでに上書きされており、作業当時の映像は残っていませんでした。」
「NTSBは事故機のメンテナンスを実施した人物を特定できておらず調査が難航」
カメラの映像が上書きされていたことは、まあ、有り得る話だが、詳細は不明だ。
(離陸直後にドア落下事故を起こしたボーイング737MAX9は外注部品製造の品質保証がずさんであるという告発)
https://gigazine.net/news/20240124-boeing-737-max-9-accident-quality-assurance/
「なお、大手オンライン旅行代理店のカヤックは航空券の予約の際に特定のモデルの飛行機を追加および除外するフィルターを導入しているそうですが、アラスカ航空の事件後はフィルターの使用率が約15倍に増加。」
旅行代理店が、機材の選択を提供していたのか。
まあいい。
この件は、まだまだ尾を引きそうだな・・・。
(旅客機の窓パネル吹き飛ぶ事故 ボーイングCEO“過ち認め対応”)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240110/k10014316741000.html
「アメリカ西部のオレゴン州の上空で5日、アラスカ航空が運航する旅客機ボーイング737MAX9の客席後部の窓部分のパネルが吹き飛び、緊急着陸しました。」
今年、1月の話で、それ以降、書こう書こうと思っていて先送りにしていた。
原因ははっきりしていて、そもそもパネルを固定するためのネジが初めから付いていなかった(調査中)という言語道断な話だったことが分かっている。
(パネル脱落のボーイング機 「4本のボルトが欠落」出荷時から?)
https://www.asahi.com/articles/ASS272SB1S27ULFA001.html
「2024年2月7日」の記事
「原因を調査している米国家運輸安全委員会(NTSB)は6日、パネルを固定するボルト4本が事故時に欠落していたとみられると発表した。事故機はアラスカ航空への出荷前に、ボーイングの工場でボルトを外して部品交換されていた。そのままボルトがない状態で出荷された可能性がある。」
やれやれ・・・。
通常では考えられない対応がなぜ行われたのかを調査した結果、そういった対応が「通常」だったという衝撃的な事実が判明する。
(アラスカ航空機事故 ボーイング社監査で不合格多数)
https://times.abema.tv/articles/-/10117980
「FAA(=アメリカ連邦航空局)はボーイング社と関連会社の製造ラインの監査を行いました。」
「その結果、ボーイング社では89項目中、33項目で不合格になったということです。中には、ドアの密閉具合をチェックするのにホテルのカードキーを使ったり、潤滑油の代わりに食器用の洗剤を使ったりするなど、ずさんな実態も浮かび上がっています。」
なんと・・・。
で、話はこれで終わらないところがやりきれない・・・。
(米ユナイテッド航空機 外部パネルが外れて落下 問題相次ぐボーイング機)
https://www.fnn.jp/articles/-/672264
「アメリカの航空当局などによると、15日にサンフランシスコを出発し、オレゴン州メドフォード空港に着陸したユナイテッド航空のボーイング737型機の機体を点検したところ、外部のパネルがなくなっていたことがわかった。」
脱落の原因は不明(最初からついていなかったのかあ?)。
(チリ機事故、操縦席位置を誤操作か ボーイングが点検要請)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024031600133&g=int
「南米チリのLATAM航空機がニュージーランド(NZ)への飛行中に急降下し、乗客ら約50人がけがをした事故」
今月12日辺りらしい。
「操縦席の位置調節スイッチの誤操作が引き金」
これは、B社のせいじゃなく、客室乗務員の意図的操作の可能性もある。
「操縦席の後部にある位置調節スイッチを客室乗務員が誤って動かしたことで座席が前方に移動し、操縦士の体が意図せず制御や電源に関わる装置に触れた可能性」
「スイッチはカバーで覆われており、通常、操縦中に作動させることは想定していない」
しかしだな、一連の流れの中では、独立した固有の案件とは思えない。
次の記事も、不安を掻き立てる。
(欧州航空当局、ボーイング機の承認停止も 正当な理由あれば)
https://jp.reuters.com/markets/global-markets/AV5BKWTGX5JB7MT2CR7RIQGDEA-2024-03-14/
「正当な理由があれば米ボーイングのジェット機生産に対する間接的な承認を停止する考え」(欧州航空安全機関(EASA)のリュック・ティトガット事務局長代理)
「ボーイングのジェット機が安全に製造されていることを示す米国の安全認証の受け入れを停止する用意があるかとの問いに対し「必要ならある」と述べた」
「適切な措置を講じるべき正当な理由や状況が確認された場合、あらゆる手段を直ちに実行できなければならない」
「そうした措置は差し迫っていない」
ロイターがさすがと思うのは、じゃあ「正当な理由や状況」って何?と確認しているところだ。
「今後さらに死亡事故が起きた場合」(私見として)
マジか・・・。
B社の企業文化、経営体質は度々問題になっている。
致死的な事故を招く可能性が高い航空機、ロケット、宇宙船といったハイリスクな商品を手掛ける以上、ある程度付いてくるリスクではあるけど、米国の品質管理の文化(システムに依存し、個々の従業員の資質向上を図ることには無関心)は、そろそろ限界値を超え始めているのではないか。
「ドアの密閉具合をチェックするのにホテルのカードキーを使ったり、潤滑油の代わりに食器用の洗剤を使ったりするなど、ずさんな実態」(再掲)
そのシステムへの依存にしても、必要なチェックを飛ばすなど、見逃せない不始末を重ねている。
スターライナーのOFT-1で、システムの統合試験をすっ飛ばし、個別試験のみで良しとした態度がそれに当たる。
まあ、基本的な知識の欠如や不注意を見逃すというのは、誰にでもある話だが、それを組織の中の集合知でカバーするというのが人間の知恵なわけだ。
同じスターライナーの擦れ止めテープが可燃性であったことなどがそれに当たる。
同じような話は、スペースX社でもあったからな(燃料配管系へのチタンバルブの採用)。
S社の中にも、そう言うリスクは当然忍び込んでいる。
開発途中で、トラブルの種が摘み切れないというのは、致し方ない所ではあるが、量産品状態の、しかも、生産初期とは言えない段階で問題を見逃しているというのは性質が異なる気がする。
もう、メーカーとしての資質の問題だろう。
B787のバッテリー発火の問題を調べていたころ、浮沈子はこの会社に対する不信感が頂点に達した。
パイロットが死んじまうことを前提としている軍用機(そうなのかあ?)はともかく、一般大衆が乗る旅客機作る資格はない(断定的!)。
まあ、そうはいっても、乗ってるけどな(一般大衆に、選択の余地はない)。
米国では、路線によっては機材を選べるらしいけど、貧しい我が国に選択肢はないのだ。
そんな中での欧州当局者の認識は、絶望的だ。
「今後さらに死亡事故が起きた場合」(再掲)
もう、金で安全は買えない。
命で払うしかない(そういうことかあ?)。
わが国でも道路を歩くと、花が供えられた交差点に立て看板が立っていて、「死亡事故発生!」とか書いてあるのを目にする。
航空機の搭乗の際にも、是非とも表示してもらいたいものだ。
「お命、頂戴します!。」
まあ、どうでもいいんですが。
安全は全てに優先する。
かつて、そう唱えていた国有の鉄道会社もあったけど、民営化から時間が経って、どうなったかは知らない。
スクーバダイビングという、命に係わるレジャーを嗜む浮沈子は、安全に対しては敏感だ。
避けられるものなら避けたいしな。
飛行機など、乗らないのが一番だし、それこそ、ダイビングなどしなくてもふつーに生きていくことはできる。
もっとも、近所を自転車で走っている時の方が、確率的には余程危険だ。
交差点での安全確認は、供養の花や事故の看板の有無にかかわりなく、徹底した方がよさそうだな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(ボーイングの飛行機ドア脱落事故の調査で「監視カメラ映像が上書きされて重要情報が消えていた」ことが判明&社員が「安全より納期を優先する社内体制」を告発)
https://gigazine.net/news/20240315-boeing-737-9max-door-plug-blowout/
「NTSBが実施した調査では、壁面パネルを固定するためのボルトが正しく取り付けられていなかったことが判明しています。」
「NTSBは詳細な原因を明らかにするためにボーイングに対して「作業場に設置された監視カメラの映像」を要求したとのこと。しかし、監視カメラの映像はすでに上書きされており、作業当時の映像は残っていませんでした。」
「NTSBは事故機のメンテナンスを実施した人物を特定できておらず調査が難航」
カメラの映像が上書きされていたことは、まあ、有り得る話だが、詳細は不明だ。
(離陸直後にドア落下事故を起こしたボーイング737MAX9は外注部品製造の品質保証がずさんであるという告発)
https://gigazine.net/news/20240124-boeing-737-max-9-accident-quality-assurance/
「なお、大手オンライン旅行代理店のカヤックは航空券の予約の際に特定のモデルの飛行機を追加および除外するフィルターを導入しているそうですが、アラスカ航空の事件後はフィルターの使用率が約15倍に増加。」
旅行代理店が、機材の選択を提供していたのか。
まあいい。
この件は、まだまだ尾を引きそうだな・・・。
🐱ウクライナ降伏不可避:計画 ― 2024年03月13日 23:49
ウクライナ降伏不可避:計画
(トランプ氏再選なら「ウクライナに一銭も出さない」とハンガリー首相 米支援停止で戦争終結と)
https://www.bbc.com/japanese/articles/cp4lzjx4w48o
「もしアメリカが欧州諸国と並んで資金と武器を提供しなければ、この戦争は終わる。もしアメリカが資金を提供しなければ、欧州だけでこの戦争への資金をまかなうことはできない。そうすれば、この戦争は終わる」(ハンガリーのオルバン・ヴィクトル首相)
「ロシアとウクライナの戦争を終わらせる方法について、トランプ氏には「かなり詳細な計画」があると付け加えたが、詳しくは語らなかった。」
「トランプ氏はこれまで、自分が大統領選で当選すれば「24時間以内に」戦争を終結させると約束している。ただ、その詳細は明らかにしていない。」
(ハンガリー首相 “トランプ氏 ウクライナに一銭も出さない”)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240313/k10014388821000.html
「ウクライナとロシアの戦争には『一銭も出さない』と言った」
「トランプ氏から大統領に返り咲けばウクライナへの支援を打ち切る考えを伝えられたと明らかにしました。」
うーん、「かなり詳細な計画」にしては、簡単すぎる気もするけどな。
「ハンガリーのオルバン首相はロシア寄りの姿勢で知られ、EUによるウクライナへの巨額の資金支援に反対して実現を遅らせるなど物議を醸すとともにトランプ氏への支持も明言」
BBCの報道の中では、支援を貸し付けにすることにも触れている。
「(バイデン政権は)さらに600億ドルあげたいんだと言っている。だったらこうすればいい。その金を貸すんだ。(ウクライナが)うまくやれるなら、我々に金を返す」
返せなければ仕方ないという話は、以前にも別記事で読んだから真っ向反対というわけでもないようだ。
が、オルバンは金は出さない(兵器の現物供与を含む)と言ったと発言している。
矛盾しているように感じるがな。
トランプ政権は、おそらく、戦略的に公表していないんだろう。
世論の動きを見ている。
イスラエルの情勢やウクライナの情勢、ロシアの大統領選挙をめぐる情勢など、選挙戦を勝ち抜くためのツールとしてウクライナ問題を使おうとしている。
バイデン政権は、支援を約束しているからそもそも自由度がないし、下院共和党に足を引っ張られて罠に嵌った状態だ。
米国には、ウクライナ支援が過剰だと考える層が相当いる。
これらの票をうまく取り込まないと、接戦を制することができない。
イスラエル支援にしても同じだ。
世論は情勢によって動く。
政権にあって、実際の政策を繰り出しているバイデン側は、あまり世論に阿ってしまうと、政策の一貫性を問われるからな。
議会や国民に対する説明責任を果たせなくなる。
今回チャレンジャーのトランプは、まあ、ぶっちゃけ節操がないから、政策の一貫性とかはクソくらえだ(そうなのかあ?)。
正義とか、信念とか、そう言う何となく価値がありそうな話より、利益とか欲望とか金とかいう方が分かりやすい。
後出しじゃんけんで、確実に勝ち目を拾うには、余り早いタイミングで手の内を明かさない方が有利だ。
オルバンは、それでも、べらべらしゃべっちまってるけどな。
トランプ側も、そのことは想定しているに違いない。
詳細については明かさないように釘を刺しているところを見ると、金を出す気がないということはしゃべっていいことになっているのかもしれない。
本当に、一銭も出さないかどうかは知らない。
EUだって、離脱をほのめかしたり、第5条を平気で踏みにじる発言もあるけど、在任中に具体な手続きに及んだ話は聞かない。
政治的パフォーマンスの範疇に留まっている。
ロシアへの傾倒はあるようだが、米国の国益が損なわれるような話なら、議会によるチェックや、それこそディープステートによる抵抗が働くだろう。
大統領になったからと言って、何でも好きなように出来るわけではないことは、今のバイデン政権を見れば明らかだ。
600億ドルを止められて、ひねり出した3億ドルに甘んじなければならない。
こういう状況に陥っているのは、米国国民の選択だ。
下院共和党が過半数を占めていなければ、こういうことにはならない。
それを選んだのは、米国国民だからな。
そして、オルバンの話によれば、トランプを大統領に選べば、ウクライナの運命は決まる。
浮沈子は、欧州の覚悟次第では、まだまだ分からないと思っているけど、物量がものをいう消耗戦になっている以上、たとえモスクワに核爆弾を落としても、プーチンを暗殺しても、ロシアの兵器生産やそれを支える石油や天然ガスを全部止めたとしても、ウクライナ単独での勝ち目はない。
ロシアは、ウクライナを挑発して、本土を本格的に攻撃させようとしているのではないか。
「特別軍事作戦」から、本物の戦争に移行させたがっているのではないか。
大方の見方は、東部や南部、クリミア辺りで手打ちをして、支配を固めつつ次の展開を探るというところだろうけど、浮沈子的にはそうは見えない。
米国の対応が変わり、状況が安定するまでは、ロシアも動けない。
動かない方が有利だ。
動けないことは、劣勢であることを意味しないからな。
状況の変化に対応できる準備を怠らず、どの目が出てもいいように整えておく必要がある。
バーンズ(CIA長官)は、先日議会に対して、年末から来年に掛けて、ウクライナが反転する可能性に触れた。
もちろん、約600億ドルの支援を注ぎ込んだとすればの話だ。
ロシアは、その状況にも対応しなければならない。
欧州の砲弾の生産については、未だに揉めまくっているけど、それもやがては軌道に乗る。
F-16も、F/A-18も配備されるに違いない。
プーチンは、バイデンの方がいいって言ってたからな。
再選されれば、それらを織り込んでおかなければならない。
トランプの方が先が読めないというのは、おそらく本当の話だ。
米ロ関係はウクライナだけじゃないからな。
むしろ、それは一時的なノイズだ。
米国はユーラシア大陸に対する影響を維持したいだろうし、ロシアは帝国再建の夢を見ているが、現実の世界では妥協が必要だからな。
中国という、新たな、そしてある意味、決定的な要素が台頭している。
21世紀後半から22世紀にかけて、アフリカが焦点になるだろうと言われている。
資源、人口、市場の点で、欧州やアジアに取って代わるかも知れない。
ユーラシア大陸が、相対的優位を長期に渡って保つことは難しい。
北米?。
オワコンだ。
次の次を見据えて、世界はゆっくりと、たまにぎくしゃくしながらも、確実に動いていく。
ロシアがブチ切れて、ありったけの核兵器をぶっ放さない限りな。
米国は、それだけは避けたい。
そうなれば、米国もまた、ありったけの核兵器をぶっ放すことになる。
5億人に満たない両国が消えても、人類は安泰だろう(そうなのかあ?)。
22世紀は、きっと穏やかで平和な時代になるに違いない・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(エストニア外相 “ロシアは3~5年で軍事力を回復させる計画”)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240313/k10014388481000.html
「ロシアはウクライナへの軍事侵攻で多くの兵士を失い、バルト三国の周辺に配置されていた部隊は今は確認できない」
「ロシアが近くNATO加盟国に軍事的に攻撃をしかけるとは思わない」
うーん、やっぱ、モルドバかあ?。
「ロシアと対じするNATOの抑止力を高めていく必要がある」
「ウクライナを支援してプーチンの軍事侵攻の野望を止めなければならない」
欧州だけでは、両方同時にはできないところが悩みだ。
米国が手を引けば、ウクライナも欧州もジ・エンドになりかねない。
が、浮沈子的には、そこはあまり心配していない。
米国は、中長期的には欧州から確実に手を引いていくだろうが、数年とかそういう時間的スパンで一気に断ち切るようなことはしない(そうなのかあ?)。
ウクライナは別としても、欧州を切るというのは相当の影響が出るからな。
ウクライナ紛争をどんな形で終結されられたとしても、欧州の危機は去らない。
ウクライナからの完全撤退であったとしても、ロシアはいずれ軍事的に欧州を狙う。
浮沈子は、東欧圏だけではないと見ている。
欧州は自滅的に戦乱に巻き込まれる。
NATOは、ロシアに軍事侵攻させないための組織だが、ロシアと戦うための組織とは言えないのではないか。
第5条は、言ってみればプログラム規定だ(そうなのかあ?)。
ロシアは、それを見切っている。
欧州に対して核の脅しを使っているのが何よりの証拠だろう(逆じゃね?)。
欧州に侵攻しても、その強度に応じた反撃しかできないし、戦闘が拡大することを恐れて逐次投入を行うに決まっている。
アットーテキ軍事力を展開して、徹底的に排除することはできない。
ウクライナでの戦闘は、そのことを象徴している。
今は、支援が滞っているけど、昨年の反転攻勢はそれなりのリソースを投じたはずだった。
が、まあ、中途半端だからな。
同じことが、NATOとロシアの対決でも起こる。
西側は、ロシアとの決定的な対決を避ける支援しかしてこなかった。
それは、つまりだな、今、対決したら、ボロボロのロシア相手でも勝ち目がないからに他ならない。
欧州の弾薬庫はすっからかんで、一発の反撃もできない(そんなあ!)。
まあ、そこまで極端ではないとしても、現実はそれに近い。
「ロシアは3年から5年の間に軍事力を回復させる計画だ」
エストニア外相の話は、ロシアの計画じゃない。
そうでないと、欧州が対応できないという自分の方の計画に過ぎない。
ロシア軍と戦うための実践的な演習もしてないしな(規模だけデカい、形だけの演習のみ)。
ロシア軍は、欧州との本格的な戦闘では、戦術核兵器を使う。
そうしないと勝てないからな。
欧州が本気でロシアとドンパチやる時には、核戦争の訓練を行わなければならない。
んなことはやってないしな。
本気モードでないことは明らかだ。
欧州域内向けのデモンストレーション以外の何物でもない。
核攻撃に対する覚悟が出来ているのは、マクロンだけだ。
ロシアと刺し違える覚悟だけが、侵略を思い止まらせることが出来る。
もちろん、ロシアに対して戦略核兵器を使うことが前提だ。
NATOには、その覚悟もなければ準備もない。
そもそも、戦術核を握っているのは米国だからな。
戦略核で米国を威嚇しつつ、戦術核で欧州を蹂躙する。
欧州大戦争は、悲惨な結果になるだろう。
米国は、絶対に手出しできない。
もしトラでなくてもムリポだ。
やれやれ・・・。
リトアニアには申し訳ないが、ロシアは5年も待ってはくれないだろう。
プーチンの気が変わって欧州侵略を諦めるか、もしトラになって、米国とのディール(ウクライナを差し出すから、欧州は勘弁してくれ!)が成功することを祈るしかない(そうなのかあ?)。
プーチンとトランプの間ではそれで済むかもしれないが、代替わりすれば約束は反故になる。
欧州大戦争は、確定した未来だ。
ロシアをそう仕向けたのは西側だ。
冷戦終結後、やりたい放題やったからな。
ウクライナは、ロシアにとっては最後の砦だったんだろう(未確認)。
そこに気付かず、尻尾踏んじゃったわけだ。
猫だと思って踏んだんだろうが、踏んでみたらトラに化けた。
おそらく、ロシアでは、既に制御不能な流れが出来ちまったに違いない(未確認)。
しかし我々は、来週のロシア大統領選挙では、それを確認することになるだろう。
んな、80パーセントもの支持率を無理やり出すなんて、平時には必要ないからな。
西側からの非難覚悟で、政敵を悉く排除しているのは、何のためか。
それに見合う獲物を見つけているからに他ならないではないのか。
ウクライナというネズミなのかあ?。
小さい小さい・・・。
もっとデカい獲物、ロシアにとって、国家を挙げて狙うに相応しい価値がある獲物だ。
欧州は、そこを見誤っている気がする。
野生のカンで、マクロンだけが気付いているのかもしれない。
立場とアプローチは異なるけど、オルバンも気づいている可能性がある。
トランプに頼んで、ウクライナというネズミを差し出して、ロシアと交渉してもらおうとしているからな(そうなのかあ?)。
まあ、どうでもいいんですが。
欧州は、自分が対応できる計画しか立てない。
ふつーは、そういうもんだからそれでいいけど、ウクライナのように、自分が対応できない計画だって立てる必要が出てくるかもしれない。
全世界を脅して、第三次世界大戦に発展させたくなければ、自分とこを支援するのが義務だってな。
そうしなければ、歴史に汚点を残すとか、正義に悖るとか言ってな。
そうして巻き込まれた西側は、今、自分自身がどういう立場に追い込まれちまったかに、ようやく気付きだしている。
ヌーランドの解任の件は、その象徴に過ぎない。
戦闘国家ロシア。
それが可能であれば、全世界を征服しかねない危険な存在だ。
中国は、その力を利用しようとしているんだろうが、もしかしたら、本当のヤバさが分かっているかどうかは怪しい・・・。
たぶん、制御可能だと思ってるんだろうな。
帝国はやがて滅びる。
統治を維持できなくなって、その領土を縮小するしかなくなる。
英国もフランスもドイツもイタリアもスペインもモンゴルもトルコも、ひょっとしたら我が国も、その残滓に過ぎない。
そりゃ、ロシアだって残滓だが、その割にはデカいしな(世界最大の国土)。
その上、天然資源に恵まれ、世界最大の核保有国で、世界最大の野心にも恵まれている(いらないって!)。
帝国は自壊する。
それを待つしかない。
膨れ上がった野心と自己増殖的本能。
誰かが書いてたけど、ロシアは国家ありきな国だそうだ。
兵士は畑で取れると言うけど、権利の主体である国民が集まって国家を形作るという発想はない。
国民は国家の属性の一つに過ぎず、国家の意思には逆らえない。
ゾンビのように押し寄せるロシア兵と戦ったウクライナは、そのことを身に染みて分かっている(少なくとも、ザルジニーは分かっていた)。
まあ、どこの国にもそういう傾向は見られるけど(そうなのかあ?)、ロシアは極端だ。
今風じゃない。
んな国とドンパチ始めたらどういうことになるのか。
欧州は、まだ、そのリスクを腹の底から分かっていないかも知れない。
ロシアの兵士を数多く殺したから手柄だと言っているようでは、話にならない。
畑のカボチャの数を数えているのと同じだ(そんなあ!)。
もっとも、かつてアフガニスタンで手痛い失敗もしているけどな。
領土拡張で、底堅い強さを見せたことはない。
が、欧州は別だろう。
国家の存亡を賭ける価値がある。
21世紀も、欧州が火元になるのか・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーーー
(欧州はロシアのエスカレーションに備えを、仏大統領が呼びかけ)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/QRRICWT65NNLXAEOSMLGYTWGSY-2024-03-14/
「欧州は「レッドライン(越えてはならない一線)」を引いてはならない」
マクロンの不規則発言が止まらない。
ストルテンベルグが釘を刺そうが、欧州各国が総スカンを食らわせようが、知ったことか・・・。
「ロシアがこの戦争に勝てば、欧州の信用は地に落ちる」
「ロシアがウクライナでの戦争に勝ったとしてもウクライナで止まることはない」
まあ、それは誰しもそう思っているだろうが、ウクライナに派兵する話は、フランス独自の話で、国内ですら合意を得ているわけではない。
「フランスの野党指導者らは、マクロン氏の発言が好戦的だと批判」
当然だろうな。
「ウクライナへの支援を巡る採決で棄権したり反対票を投じたりすることは平和を選ぶことではなく、敗北を選ぶことだ」
欧州の合意はそこまでだ。
「欧州に戦争が広がれば、ロシアの責任だろう」
「だが、われわれが弱腰になり対応しないと決断すれば、すでに敗北を選んだことになる。私はそれを望まない」
なんかもう、ナポレオンにでもなったような感じだな。
余の辞書に、敗北はないといったところか・・・。
「ウクライナへの派兵が行われる場合、どのようなものになるのか詳細については明言を避け「正確に言えない理由がある。プーチン大統領にヒントを与えるつもりはない」と語った。」
うーん、なんも決めてないというのが正確なところだろう。
「フランスはロシアと戦争状態にあるわけではない」
ロシアはそうは思っていないだろうな。
宣戦布告されたに等しい(そうなのかあ?)。
「ウクライナは現在「困難な」状況にあり、同盟国のより強力な支援を必要としているとし「ロシアのどの大統領であろうと」和平交渉を行うときが来ることを望んでいる」
ホントかあ?。
口先マクロンとか言われないように、気を付けた方がいいような気もするんだがな・・・。
<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー
(ウクライナを守る防空システム、3月末までに迎撃弾の一部が枯渇する可能性)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukraines-air-defense-system-could-run-out-of-interceptor-missiles-by-end-of-march/
「ジョンソン下院議長は13日「独自の支援パッケージを準備する」と表明しているためウクライナへの軍事援助が成立する可能性」
「下院案は納税者の利益を保護するためローンやレンドリースを活用したものになるだろう」(ジョンソン下院議長)
「下院案にREPO法(差し押さえたロシア資産をウクライナに移転する法案)に似た法案を盛り込む可能性」(同上)
「米国や同盟国からウクライナが購入する武器の代金をロシア人に支払わせるのが正義だ」(共和党議員)
「差し押さえたロシア資産をウクライナに移転するアイデアが法的に可能かどうか」(ブログ管理人)
「まだまだ議論の余地があるため短期的な解決策にならない可能性が高く、人命を代償に時間を稼ぐウクライナの状況に大きな変化はないだろう。」(同上)
「米当局者もウクライナへの軍事援助が実現しなかった場合の悲観的なシナリオに言及し始めた」「政権内部では(軍事援助の欠如が)前線の崩壊を引き起こすのか、多数の死傷者を出すに留まるのか議論が続いている」(Washington Post)
「一部の防空システムで使用されている迎撃弾は3月末までに枯渇する可能性がある」「ウクライナは都市に向けられたミサイルの大半を撃ち落とそうとしているが、まもなく5発中1発しか迎撃出来なくなる」(ウクライナ側と協議した当局者2人)
「ミサイル攻撃から都市を守るための迎撃弾供給が急速に減少している」「ロシアはIskander-Mを使用してオデーサにダブルタップ攻撃を仕掛けた」「Iskander-Mの着弾地点に集まってきた救助隊員らが2発目のIskander-Mで犠牲になった」「この金曜日の攻撃はオデーサにとって最大の死者数(20人死亡)をもたらした」「ロシアはウクライナが弾薬不足に陥っていることを知っており攻撃のチャンスだと判断している」(Telegraph)
ダブルタップ攻撃というのは、記事にあるように、救助に人が集まったところに攻撃を掛けることのようだ。
(ウクライナ南部オデーサにミサイル攻撃、20人死亡 「ダブルタップ」で被害拡大)
https://www.cnn.co.jp/world/35216592.html
「15日午前に最初のミサイルがオデーサを襲い死傷者が出た後、現場に駆けつけたウクライナの救急要員が2度目の攻撃に巻き込まれた。この攻撃方法は「ダブルタップ」と呼ばれ、2年以上続くウクライナでの戦争でロシアが使用し続けている。」
「オデーサ州救急当局の報道官はCNNに対し、「州内でダブルアタックが起きたのは初めてだ」と明らかにした。」
ダブルアタックともいうようだな。
まあいい。
「ロシアはウクライナが弾薬不足に陥っていることを知っており攻撃のチャンスだと判断している」(再掲)
下院共和党の法案が出され、審議に掛けられたとしても、おそらく成立することはないだろう。
米国の政治的対立のせいで、ウクライナでは前線だけではなく、都市部も危機的状況に陥りつつある。
ロシア大統領選挙という「イベント」を挟んで、両国の戦闘が前線だけではなく、他の地域へと拡大しつつある気がする。
前線で勝てないウクライナは、ゲリラ的攻撃にシフトし始めている。
オデッサへの攻撃は、ロシア軍の南部回廊への進撃を予想させるが、それは浮沈子の単なる妄想に留まっている。
しかし、ロシア西部の越境攻撃に対して、南部のミサイル攻撃で応じている形だからな。
この辺りの駆け引きがどうなっているのかは知らない。
米国からの支援が途絶え、欧州の支援が滞り、バチカンからは白旗を掲げよと言われ、プーチンは選挙で圧勝するという最悪な展開だ。
(「どこかの時点」で派兵必要 ウクライナ支援で仏大統領)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024031700232&g=int
「フランスのマクロン大統領は15日、ロシアの侵攻を受けるウクライナを支援するため、どこかの時点で欧米諸国が派兵する必要があるとの認識を改めて示した。」(地元紙パリジャン)
「私は望まないし、主導する気もない」(フランスのマクロン大統領)
「恐らくどこかの時点でロシア軍に反撃するため地上作戦を実施しなければならないだろう」(同上)
「ロシアには絶対に勝たせず、ウクライナ国民を最後まで支援する」(同上)
口先マクロン・・・。
どんな支援でもないよりマシだが、今必要なのは砲弾とミサイルだ。
戦線は、見た目膠着している。
ゴミみたいなロシアの前進はあるけど、停戦するにはいい時期だ。
妙な意地を張らずに、過去のことは済んだこととして、未来を見据えて動き出す時だろう。
エスカレートする軍事支援も、必要なくなる。
全米では1パーセントのリードを得たと言われるバイデンも、再選の目が出てくるというものだ(停戦できればね)。
全てはゼレンスキー政権の決断に掛かっている。
まあ、ムリポだけど。
マクロンの派兵論は、浮沈子的には支援というより、ウクライナへの投資を少しでも回収しようとする欧州の腹黒い動きにしか見えない。
全部をロシアに取られるなら、少しでも西側を頂いて帳尻を合わせようということなわけだ(そうなのかあ?)。
ウクライナという国は、いずれにしても地上から消える。
欧州からの派兵を受け入れることは、彼らに、その血で贖った土地を与えることに他ならない。
受け入れがたい選択になるだろう。
マクロンは、それを分かっていて揺さぶりを続けている。
ウクライナが完全にロシアのものになる前に、欧州は行動するぞということかもしれないけど、ロシアはそれに対して欧州侵攻というカードを切るだろう。
今は、核攻撃の脅しだけど、具体的な行動としては東欧諸国への侵攻だろうな。
欧州大戦争の引き金は、ウクライナ紛争をめぐる欧州の対応だ。
マクロンは、そのリスクを分かっている。
分かってやっているから始末に負えない。
米国が、火中の栗を拾うことはない。
欧州大戦争に加担したが最後、第三次世界大戦の幕が切って落とされるからな。
NATOは抑止力だが、実働の戦力にはならない。
せいぜい、欧州内部の地域紛争だけだろう。
相手がロシアなら、当然核戦争になるが、んな準備は出来ていない。
「恐らくどこかの時点でロシア軍に反撃するため地上作戦を実施しなければならないだろう」(再掲)
どこかの時点での派兵という点では、停戦直前ということも考えられる。
停戦を受け入れさせるためのダメ押し。
あわよくば、NATOに有利な停戦条件を引き出すためだ。
最小の追加投資で、大きな利益!。
しかし、それはウクライナ側に停戦する気が有った時の話だからな。
あんまギリギリまで攻め込まれてからでは、確保できる利益が目減りする。
やるなら、早い方がいいだろうが、ウクライナは受け入れないだろう。
東はロシアに取られ、西からは欧州に攻め込まれるようなもんだからな(そうなのかあ?)。
マクロンが想定するウクライナ派兵が、どんな形になるかを想像することは困難だ。
一番あり得ないのは、ウクライナ軍と一緒になって塹壕に入り、ロシアの空爆に耐えながら、陣地戦を繰り広げるという形だ。
欧州にとっては、おそらく何のメリットもない。
うーん、むりくり考えたのは、ウクライナ軍の後方で塹壕を掘ることかな。
穴掘りマクロン・・・。
<また追加>ーーーーーーーーーー
(ロシア大統領選開票へ 反対派は抗議呼びかけ 政権側警戒強める)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240317/k10014393791000.html
「15日から3日間にわたる投票は17日、最終日」
「投票は極東から順次、終了し日本時間の18日午前3時に締め切られ、全土で開票」
デカい国だからな・・・。
「日本時間の17日10時過ぎの段階で有権者の70%以上が投票」
浮沈子的には、思ったよりも少ない気がする。
「ロシアの人権団体によりますと、17日、投票を妨害したなどとして、国内の17の都市で少なくとも74人が当局に拘束された」
報道を見ていると、ロシア全土で抗議の声が巻き起こっているような気がしちまうけど、大混乱には程遠い感じだ。
出来レースとはいえ、戦争反対とかで、もうちっと盛り上がってくれないとな・・・。
「プーチン政権側は、選挙での圧勝を演出したい考えで抗議の動きが広がらないよう警戒を強めている」
浮沈子は、高い投票率と高い支持リスを演出する必要がある理由としては、欧州大戦争への備えと見ている。
占領しているウクライナでの投票は、いくら何でも茶番だろうが、それにしても平穏な雰囲気だ。
「地元の活動家たちはこの1週間でロシア側が配布した投票を呼びかけるビラなど2000枚以上を燃やした」
「クリミアの中心都市シンフェロポリやヤルタでは、投票箱に緑色の液体をかけるなどした」
「「クリミアはウクライナ」という文字やロシアの軍艦が沈没する絵が描かれた偽のロシア紙幣を1000枚以上つくってばらまいた」
うーん、反対する市民が投票所を片っ端から焼き討ちにして、大混乱になるとか、警察や軍隊と衝突して市民に犠牲者が出るとか、それを報道しようとしたマスコミがぶん殴られるとか、そう言う話はないようだ(未確認)。
「ロシアの政治体制は腐敗しているので、プーチン以外の候補者にチャンスはない。まるでショーのようなものだ」(電気技師というキエフでの市民の声)
「ウクライナでは私たちが選挙で大統領を選んだが、偽の選挙しか行われないロシアでは国民が選ぶことはできない。プーチンが再び大統領になるだろうが、権力を永遠に握り続けることは不可能だ。いつか審判が下ることを信じている」(日系の自動車会社に勤める女性)
その通りだが、ウクライナでは、大統領選挙そのものが行われない。
戦争中だから仕方ないとはいえ、だったら、ロシアも戦争中だからな。
まあ、どうでもいいんですが。
ウクライナは、クーデターとかも起こらず、政権は安定している。
ウクライナ人の民族意識を高め、戦争を継続するという政権の方針に国民は同調している。
統治は成功だ。
支持率だって、ロシアに引けは取らないだろう。
戦闘の強度を下げ、停戦に持ち込んだとしても、政権崩壊には至らないかも知れない。
いつかは、戦争を止めなければならない。
ウクライナの勝利で終わるならそれに越したことはないけど、それが難しいなら早い方がいい。
それは、欧州にとっても望ましいに違いないし、ひいてはロシアのためでもある。
ああ、それをいっちゃあおしまいか。
双方が、もう沢山だと言うまで、戦い続けなければ気が済まないというなら、それはそれで仕方ないかもしれない。
声なき声は埋もれ、静かに消えていくだけだ。
「同じ時間に集まり結束を示すことが大事だと思う。プーチン氏にも戦争にも反対だ。ロシアに未来を見いだせない」(東京のロシア大使館に投票に訪れた男性:正午に合わせて投票所に来て、抗議の意思を示した。)
「家族や友人と一緒にプーチン氏に投票した。ロシアを守り、私たちをアメリカの奴隷状態から救ってくれるリーダーはプーチン氏しかいない」(プーチン大統領に投票したという女性)
そういう風に発言するように、言われてきたのかな?。
紋切り型の発言は、改めて聞かされると背中がムズムズする。
「アメリカの奴隷状態」とやらに、78年間も漬かっていると、世の中そういうもんだと思い込んじまうんだろう。
間もなく、投票は終わり、ショータイムも終わる(日本時間18日午前1時過ぎ現在)。
外国の大統領選挙にとやかく言うつもりはないけど、それで円満な統治が行われているのなら、それに越したことはない。
ロシアの未来は、ロシアの人々が決める。
そう言い切れることは、いいことに違いない。
米国の人々の選択に未来を握られているウクライナでは、特にそうだ。
それでも、国民の意思を表明する機会を与えられないことは不幸だろう。
ロシアでは、少なくとも意思を表明することはできる(12時に集まるだけでもな)。
ウクライナでは、それすらできない。
それは事実だ。
改めて、そのことを突き付けられている気がする。
<またまた追加>ーーーーーーーーーー
(プーチン大統領、次の6年も暴走続く 名越健郎・拓殖大学特任教授)
https://www.sankei.com/article/20240318-32MTSJDSCRKWZP2XYXMZSZB6CY/
「昨年初めに欧米に流出したクレムリンの内部文書は、ロシアが30年までにベラルーシを3段階で併合する方針を明記していた。」
へえー、そいつは知らなかったな・・・。
「次の6年で「歴史的に一体」とみなすベラルーシとウクライナの一部、それにモルドバの沿ドニエストルなどを吸収し、「ミニ・ソ連」のような新国家をつくる可能性」
「当面は南部オデッサの攻略を目指すなど戦線の優位を維持し、11月の米大統領選を見守る」
ちょっと順当過ぎる見立てで、浮沈子的には面白くない。
モルドバのことを考えると、南部回廊への侵攻拡大は当然だ。
停戦が、ロシア社会にマイナスだという意見は初めてだな。
「停戦は内政上得策ではない。帰還兵が社会問題を起こすし、国外に逃れた約100万人の反プーチン勢力も帰国する。」
国外の反プーチン勢力の中には、ロシアの社会経済を支えていくうえで有用な人材も含まれているに違いない。
帰還兵については、直ちに欧州大戦争を始めることで問題解決を図る(そうなのかあ?)。
ウクライナでの停戦は、ロシアにとって悪い話ではないと思うんだがな・・・。
<もっと追加>ーーーーーーーーーー
(【詳報】ロシア大統領選 プーチン氏圧勝 “過去最高の得票率”)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240318/k10014393961000.html
「攻撃を強化するとか第2波の動員をするというシナリオもあり得るが、プーチン政権は基本的に世論の動向に非常に敏感だ。特に、第2波の動員については相当反対が強く、何かの拍子に反政府活動に火をつけるリスクを政権は無視できない」(ロシア政治に詳しい静岡県立大学の浜由樹子准教授)
「プーチン政権が直ちに侵攻の規模を拡大させたり新たな動員を行ったりする可能性は低いという見方」
世界各国の指導者が羨む支持率(87.28%だそうです)で当選してもなお、第2波の動員が出来ないと見る専門家がいるところに注目した。
この点については、別の報道もある。
(【専門家解説】ロシア大統領選プーチン氏「圧勝」へ 新たな火種も…今後の動きは?【バンキシャ!】)
https://news.ntv.co.jp/category/international/2ad81fe038aa45049014b08c7d6973a0
「軍事的な攻勢をさらに強めるには、予備役の再動員が必要になりますが、以前動員を行って国内が動揺したという経緯が実はあるのです。ですから、ロシア社会全体を巻き込んでこの戦争を続けていく、そのためには慎重な政治的な舵取りをプーチン大統領は求められるのではないかと思います」(ロシア政治・外交などが専門で、防衛研究所の兵頭慎治研究幹事:以下同じ)
兵頭氏は、NHKのインタビューでも、追加の大規模動員が出来るかどうかが焦点と発言していた(18日夜10時のNHKジャーナル)。
浮沈子は、間違いなくすると見ている(断定的)!。
が、それはウクライナ侵攻を前面に持ってくるわけじゃない。
欧州大戦争に備えるための布石だ。
名目は北方警備のためでもいい。
「プーチン大統領の戦争目標は、ウクライナの属国化ということなのですが、ただ、今のロシア軍の実状からすると実現というのは容易ではない。引くに引けない状況的に自らを追いやってしまって、むこう6年間の新しい任期で長期戦の構えではないかと思います」
「アメリカの支援がないとウクライナ軍もなかなか継戦能力を維持することができなくなるので厳しい状況に置かれる可能性もあるのではないかと思います」
ウクライナ紛争は、ある意味ではオワコンだ(そうなのかあ?)。
ロシアは時間を味方に付け、長期戦の構えだと言うが、浮沈子的には短期決戦に持ち込むと見ている。
欧州との激突の準備も始めなければならないからな。
戦略核兵器だけでは戦争はできない。
通常兵器の増産が間に合わなければ、イランからでも北朝鮮からでもどこでも(裏から手を回して中国からでも)調達するに違いない。
兵器だけでも戦争はできない。
動員掛けて、訓練して、正攻法で侵略する。
そのための基盤は整ったわけだ。
今後、6年間の任期の中で、どこまで侵略の手を伸ばしてくるのか。
ドイツの見立ては10年かかるということだが、そんなには掛からないだろう。
いいとこ、3年程度で攻め込んでくる。
浮沈子はスバルキギャップ(本命ですなあ)と見ているけど、モルドバやルーマニアとかそっち(南部)からかも知れない。
大穴としては、フィンランドというのもある。
動員は、それを見越して行われる。
欧州大戦争への布石。
それを止められるのは、トランプかも知れない。
「現時点でトランプ前大統領はウクライナ支援に消極的であって、最近はウクライナ和平を取り持って、ノーベル平和賞を目指しているのではないかという指摘も出始めているわけです。」
ありえねー・・・。
が、欧州大戦争を止めたということになれば、10回くらい表彰してもいいかもしれない。
バイデン政権は、ウクライナ紛争でロシアを見誤った。
ウクライナを使ってロシアを弱体化し、欧州への影響力も拡大しようとしたけど、そして、一時は成功かと思われたけど、経済制裁の失敗、中国とインドの支援、イラン、北朝鮮の支援を経て、昨年の反転攻勢の不発とイスラエル問題が勃発して、全ては裏目に出た。
戦場で勝てないウクライナ、時間が経てば経つほど強力になる戦闘国家ロシア、グローバルサウスにもそっぽを向かれて、逆に米国が孤立し始めている。
(米との軍事協力破棄 ロシアに接近―ニジェール)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024031700220&g=int
「米国との軍事協力の即時破棄を発表」
「隣国のマリやブルキナファソもロシアとの関係を強めている。」
まあ、どうでもいいんですが。
トランプが逆立ちしても、ノーベル賞はムリポだろう。
欧州大戦争は止められない。
それは、何度も書いているように、ロシア自身にも止められないのだ。
おそらくは、プーチンにも止められない。
暴走する帝国を止められるのは、帝国の内部崩壊しかない。
周辺国を併呑し、膨張を続け、全世界を混乱に巻き込みながら自壊するのを待つ。
米国が作り上げた怪物は、徐々にその本性を現してきている。
ロシア大統領選挙というショータイムは終わった。
これからが本番になる。
そのことを、腹の底から分かっているのはマクロンだけかもしれない・・・。
<もっともっと追加>ーーーーーーーーーー
(ロシアとNATO衝突なら「第3次大戦の一歩手前」、プーチン氏警告)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/ESQZ5KSUXZJGHFFF4TI2GE5IYE-2024-03-18/
「北大西洋条約機構(NATO)と直接衝突すれば第3次世界大戦の一歩手前を意味すると警告」( ロシアのプーチン大統領)
つーことは、欧州大戦争から第三次世界大戦までは、ステップ(一歩)があるということなわけだ(そういうことかあ?)。
「NATO軍関係者が既にウクライナに入っていると主張し、戦場で英語とフランス語が話されているのをロシアは把握している」
おっと、傍受されてたわけか・・・。
「攻撃が続けばウクライナ領内に緩衝地帯を設置してロシアの領土を防衛すると言明。」
「詳細には踏み込まなかったものの、外国製兵器がロシア領に到達するのを阻止できる広さが必要になる可能性に言及」
150km届くロケット砲を供与すれば、150km。
300km届くロケット砲を供与すれば、300km。
占領を主張している4州の州境から、さらに侵攻するという方針を明確にしたわけだ。
これは、多分初めてだろう。
ちなみに、ウクライナが喉から手が出るほど欲しがっているドイツのタウルスミサイルの射程は、500kmだからな。
東京から大阪くらいはある。
米国は、長距離ロケット弾の供与を検討しているようだが、距離が延びれば延びる程、ロシアの侵攻地域が広がるというイヤーな構図になっているわけだ(まあ、侵攻できるかどうかは別ですが)。
外国製兵器ということだから、ウクライナ製兵器が使われる分には、ロシアの領土が攻撃されても文句は言わないということだな(そういうことかあ?)。
ドローン攻撃では、1000kmくらい離れたところを狙われているけど、占領地域の奥に1000kmの緩衝地帯を作るという発言はなかった(ウクライナの西の端まで届いちまう)。
まあ、どうでもいいんですが。
この件については、言葉のやり取りが続いている。
(ウクライナ、プーチン大統領の緩衝地帯発言はエスカレーションの兆候だと主張)
https://www.reuters.com/world/europe/ukraine-says-putins-buffer-zone-comment-is-clear-sign-looming-escalation-2024-03-18/
「これは……戦争は激化するだけだという直接の明白な声明だ」(ミハイロ・ポドリャク大統領補佐官)
「これらすべては、ロシア連邦が他国の絶対的な主権を考慮した現代の社会的・政治的関係の中で生きていく準備ができていないことを示す直接的な証拠だ」(同上)
「ウクライナはこれまで、ロシア領土を攻撃する場合にのみ自国の兵器を使用すると述べていた。米国など一部の主要同盟国は、ロシア国内で使用しないことを条件に武器を提供している。」
まあいい。
これは戦争だ。
特別軍事作戦とかなんとか、呼び方は何でもいいが、敵国の領土を攻め取るための戦闘だ。
「ロシア国内に安全保障地帯を設ける必要があるのはキエフだ」(ウクライナ軍の兵士ローマン・アルチューク氏)
お互いさまというところか。
が、飛び道具の足が長いロシアの領土内で、安全地帯を確保するのは容易ではない。
700kmや、それ以上、ロシアの領土を侵略しなければならないだろう(ちなみに、イランから買った短距離弾道ミサイル(ゾルファガール)の射程は700km)。
ムリポだ・・・。
そういう言葉の遊びをしても仕方ない。
お互いの領土に自分たちで緩衝地帯を設けて、侵略し合わないのが一番だが、ロシアにそれを言っても始まらないだろうな。
そもそもが、ウクライナ全土をNATOに対する緩衝地帯にしたがっているわけだからな。
全土の侵略が前提となっている。
しかし、それをロシアの本音と見るわけにはいかない。
欧州丸ごと頂くのが本音だろう(未確認)。
欧州大戦争は、仮にドンパチに及んだとしても、第三次世界大戦には至らないという認識だ(そうなのかあ?)。
大西洋の見える丘にロシアの国旗が翻るまで、侵略が止まることはない・・・。
(トランプ氏再選なら「ウクライナに一銭も出さない」とハンガリー首相 米支援停止で戦争終結と)
https://www.bbc.com/japanese/articles/cp4lzjx4w48o
「もしアメリカが欧州諸国と並んで資金と武器を提供しなければ、この戦争は終わる。もしアメリカが資金を提供しなければ、欧州だけでこの戦争への資金をまかなうことはできない。そうすれば、この戦争は終わる」(ハンガリーのオルバン・ヴィクトル首相)
「ロシアとウクライナの戦争を終わらせる方法について、トランプ氏には「かなり詳細な計画」があると付け加えたが、詳しくは語らなかった。」
「トランプ氏はこれまで、自分が大統領選で当選すれば「24時間以内に」戦争を終結させると約束している。ただ、その詳細は明らかにしていない。」
(ハンガリー首相 “トランプ氏 ウクライナに一銭も出さない”)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240313/k10014388821000.html
「ウクライナとロシアの戦争には『一銭も出さない』と言った」
「トランプ氏から大統領に返り咲けばウクライナへの支援を打ち切る考えを伝えられたと明らかにしました。」
うーん、「かなり詳細な計画」にしては、簡単すぎる気もするけどな。
「ハンガリーのオルバン首相はロシア寄りの姿勢で知られ、EUによるウクライナへの巨額の資金支援に反対して実現を遅らせるなど物議を醸すとともにトランプ氏への支持も明言」
BBCの報道の中では、支援を貸し付けにすることにも触れている。
「(バイデン政権は)さらに600億ドルあげたいんだと言っている。だったらこうすればいい。その金を貸すんだ。(ウクライナが)うまくやれるなら、我々に金を返す」
返せなければ仕方ないという話は、以前にも別記事で読んだから真っ向反対というわけでもないようだ。
が、オルバンは金は出さない(兵器の現物供与を含む)と言ったと発言している。
矛盾しているように感じるがな。
トランプ政権は、おそらく、戦略的に公表していないんだろう。
世論の動きを見ている。
イスラエルの情勢やウクライナの情勢、ロシアの大統領選挙をめぐる情勢など、選挙戦を勝ち抜くためのツールとしてウクライナ問題を使おうとしている。
バイデン政権は、支援を約束しているからそもそも自由度がないし、下院共和党に足を引っ張られて罠に嵌った状態だ。
米国には、ウクライナ支援が過剰だと考える層が相当いる。
これらの票をうまく取り込まないと、接戦を制することができない。
イスラエル支援にしても同じだ。
世論は情勢によって動く。
政権にあって、実際の政策を繰り出しているバイデン側は、あまり世論に阿ってしまうと、政策の一貫性を問われるからな。
議会や国民に対する説明責任を果たせなくなる。
今回チャレンジャーのトランプは、まあ、ぶっちゃけ節操がないから、政策の一貫性とかはクソくらえだ(そうなのかあ?)。
正義とか、信念とか、そう言う何となく価値がありそうな話より、利益とか欲望とか金とかいう方が分かりやすい。
後出しじゃんけんで、確実に勝ち目を拾うには、余り早いタイミングで手の内を明かさない方が有利だ。
オルバンは、それでも、べらべらしゃべっちまってるけどな。
トランプ側も、そのことは想定しているに違いない。
詳細については明かさないように釘を刺しているところを見ると、金を出す気がないということはしゃべっていいことになっているのかもしれない。
本当に、一銭も出さないかどうかは知らない。
EUだって、離脱をほのめかしたり、第5条を平気で踏みにじる発言もあるけど、在任中に具体な手続きに及んだ話は聞かない。
政治的パフォーマンスの範疇に留まっている。
ロシアへの傾倒はあるようだが、米国の国益が損なわれるような話なら、議会によるチェックや、それこそディープステートによる抵抗が働くだろう。
大統領になったからと言って、何でも好きなように出来るわけではないことは、今のバイデン政権を見れば明らかだ。
600億ドルを止められて、ひねり出した3億ドルに甘んじなければならない。
こういう状況に陥っているのは、米国国民の選択だ。
下院共和党が過半数を占めていなければ、こういうことにはならない。
それを選んだのは、米国国民だからな。
そして、オルバンの話によれば、トランプを大統領に選べば、ウクライナの運命は決まる。
浮沈子は、欧州の覚悟次第では、まだまだ分からないと思っているけど、物量がものをいう消耗戦になっている以上、たとえモスクワに核爆弾を落としても、プーチンを暗殺しても、ロシアの兵器生産やそれを支える石油や天然ガスを全部止めたとしても、ウクライナ単独での勝ち目はない。
ロシアは、ウクライナを挑発して、本土を本格的に攻撃させようとしているのではないか。
「特別軍事作戦」から、本物の戦争に移行させたがっているのではないか。
大方の見方は、東部や南部、クリミア辺りで手打ちをして、支配を固めつつ次の展開を探るというところだろうけど、浮沈子的にはそうは見えない。
米国の対応が変わり、状況が安定するまでは、ロシアも動けない。
動かない方が有利だ。
動けないことは、劣勢であることを意味しないからな。
状況の変化に対応できる準備を怠らず、どの目が出てもいいように整えておく必要がある。
バーンズ(CIA長官)は、先日議会に対して、年末から来年に掛けて、ウクライナが反転する可能性に触れた。
もちろん、約600億ドルの支援を注ぎ込んだとすればの話だ。
ロシアは、その状況にも対応しなければならない。
欧州の砲弾の生産については、未だに揉めまくっているけど、それもやがては軌道に乗る。
F-16も、F/A-18も配備されるに違いない。
プーチンは、バイデンの方がいいって言ってたからな。
再選されれば、それらを織り込んでおかなければならない。
トランプの方が先が読めないというのは、おそらく本当の話だ。
米ロ関係はウクライナだけじゃないからな。
むしろ、それは一時的なノイズだ。
米国はユーラシア大陸に対する影響を維持したいだろうし、ロシアは帝国再建の夢を見ているが、現実の世界では妥協が必要だからな。
中国という、新たな、そしてある意味、決定的な要素が台頭している。
21世紀後半から22世紀にかけて、アフリカが焦点になるだろうと言われている。
資源、人口、市場の点で、欧州やアジアに取って代わるかも知れない。
ユーラシア大陸が、相対的優位を長期に渡って保つことは難しい。
北米?。
オワコンだ。
次の次を見据えて、世界はゆっくりと、たまにぎくしゃくしながらも、確実に動いていく。
ロシアがブチ切れて、ありったけの核兵器をぶっ放さない限りな。
米国は、それだけは避けたい。
そうなれば、米国もまた、ありったけの核兵器をぶっ放すことになる。
5億人に満たない両国が消えても、人類は安泰だろう(そうなのかあ?)。
22世紀は、きっと穏やかで平和な時代になるに違いない・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(エストニア外相 “ロシアは3~5年で軍事力を回復させる計画”)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240313/k10014388481000.html
「ロシアはウクライナへの軍事侵攻で多くの兵士を失い、バルト三国の周辺に配置されていた部隊は今は確認できない」
「ロシアが近くNATO加盟国に軍事的に攻撃をしかけるとは思わない」
うーん、やっぱ、モルドバかあ?。
「ロシアと対じするNATOの抑止力を高めていく必要がある」
「ウクライナを支援してプーチンの軍事侵攻の野望を止めなければならない」
欧州だけでは、両方同時にはできないところが悩みだ。
米国が手を引けば、ウクライナも欧州もジ・エンドになりかねない。
が、浮沈子的には、そこはあまり心配していない。
米国は、中長期的には欧州から確実に手を引いていくだろうが、数年とかそういう時間的スパンで一気に断ち切るようなことはしない(そうなのかあ?)。
ウクライナは別としても、欧州を切るというのは相当の影響が出るからな。
ウクライナ紛争をどんな形で終結されられたとしても、欧州の危機は去らない。
ウクライナからの完全撤退であったとしても、ロシアはいずれ軍事的に欧州を狙う。
浮沈子は、東欧圏だけではないと見ている。
欧州は自滅的に戦乱に巻き込まれる。
NATOは、ロシアに軍事侵攻させないための組織だが、ロシアと戦うための組織とは言えないのではないか。
第5条は、言ってみればプログラム規定だ(そうなのかあ?)。
ロシアは、それを見切っている。
欧州に対して核の脅しを使っているのが何よりの証拠だろう(逆じゃね?)。
欧州に侵攻しても、その強度に応じた反撃しかできないし、戦闘が拡大することを恐れて逐次投入を行うに決まっている。
アットーテキ軍事力を展開して、徹底的に排除することはできない。
ウクライナでの戦闘は、そのことを象徴している。
今は、支援が滞っているけど、昨年の反転攻勢はそれなりのリソースを投じたはずだった。
が、まあ、中途半端だからな。
同じことが、NATOとロシアの対決でも起こる。
西側は、ロシアとの決定的な対決を避ける支援しかしてこなかった。
それは、つまりだな、今、対決したら、ボロボロのロシア相手でも勝ち目がないからに他ならない。
欧州の弾薬庫はすっからかんで、一発の反撃もできない(そんなあ!)。
まあ、そこまで極端ではないとしても、現実はそれに近い。
「ロシアは3年から5年の間に軍事力を回復させる計画だ」
エストニア外相の話は、ロシアの計画じゃない。
そうでないと、欧州が対応できないという自分の方の計画に過ぎない。
ロシア軍と戦うための実践的な演習もしてないしな(規模だけデカい、形だけの演習のみ)。
ロシア軍は、欧州との本格的な戦闘では、戦術核兵器を使う。
そうしないと勝てないからな。
欧州が本気でロシアとドンパチやる時には、核戦争の訓練を行わなければならない。
んなことはやってないしな。
本気モードでないことは明らかだ。
欧州域内向けのデモンストレーション以外の何物でもない。
核攻撃に対する覚悟が出来ているのは、マクロンだけだ。
ロシアと刺し違える覚悟だけが、侵略を思い止まらせることが出来る。
もちろん、ロシアに対して戦略核兵器を使うことが前提だ。
NATOには、その覚悟もなければ準備もない。
そもそも、戦術核を握っているのは米国だからな。
戦略核で米国を威嚇しつつ、戦術核で欧州を蹂躙する。
欧州大戦争は、悲惨な結果になるだろう。
米国は、絶対に手出しできない。
もしトラでなくてもムリポだ。
やれやれ・・・。
リトアニアには申し訳ないが、ロシアは5年も待ってはくれないだろう。
プーチンの気が変わって欧州侵略を諦めるか、もしトラになって、米国とのディール(ウクライナを差し出すから、欧州は勘弁してくれ!)が成功することを祈るしかない(そうなのかあ?)。
プーチンとトランプの間ではそれで済むかもしれないが、代替わりすれば約束は反故になる。
欧州大戦争は、確定した未来だ。
ロシアをそう仕向けたのは西側だ。
冷戦終結後、やりたい放題やったからな。
ウクライナは、ロシアにとっては最後の砦だったんだろう(未確認)。
そこに気付かず、尻尾踏んじゃったわけだ。
猫だと思って踏んだんだろうが、踏んでみたらトラに化けた。
おそらく、ロシアでは、既に制御不能な流れが出来ちまったに違いない(未確認)。
しかし我々は、来週のロシア大統領選挙では、それを確認することになるだろう。
んな、80パーセントもの支持率を無理やり出すなんて、平時には必要ないからな。
西側からの非難覚悟で、政敵を悉く排除しているのは、何のためか。
それに見合う獲物を見つけているからに他ならないではないのか。
ウクライナというネズミなのかあ?。
小さい小さい・・・。
もっとデカい獲物、ロシアにとって、国家を挙げて狙うに相応しい価値がある獲物だ。
欧州は、そこを見誤っている気がする。
野生のカンで、マクロンだけが気付いているのかもしれない。
立場とアプローチは異なるけど、オルバンも気づいている可能性がある。
トランプに頼んで、ウクライナというネズミを差し出して、ロシアと交渉してもらおうとしているからな(そうなのかあ?)。
まあ、どうでもいいんですが。
欧州は、自分が対応できる計画しか立てない。
ふつーは、そういうもんだからそれでいいけど、ウクライナのように、自分が対応できない計画だって立てる必要が出てくるかもしれない。
全世界を脅して、第三次世界大戦に発展させたくなければ、自分とこを支援するのが義務だってな。
そうしなければ、歴史に汚点を残すとか、正義に悖るとか言ってな。
そうして巻き込まれた西側は、今、自分自身がどういう立場に追い込まれちまったかに、ようやく気付きだしている。
ヌーランドの解任の件は、その象徴に過ぎない。
戦闘国家ロシア。
それが可能であれば、全世界を征服しかねない危険な存在だ。
中国は、その力を利用しようとしているんだろうが、もしかしたら、本当のヤバさが分かっているかどうかは怪しい・・・。
たぶん、制御可能だと思ってるんだろうな。
帝国はやがて滅びる。
統治を維持できなくなって、その領土を縮小するしかなくなる。
英国もフランスもドイツもイタリアもスペインもモンゴルもトルコも、ひょっとしたら我が国も、その残滓に過ぎない。
そりゃ、ロシアだって残滓だが、その割にはデカいしな(世界最大の国土)。
その上、天然資源に恵まれ、世界最大の核保有国で、世界最大の野心にも恵まれている(いらないって!)。
帝国は自壊する。
それを待つしかない。
膨れ上がった野心と自己増殖的本能。
誰かが書いてたけど、ロシアは国家ありきな国だそうだ。
兵士は畑で取れると言うけど、権利の主体である国民が集まって国家を形作るという発想はない。
国民は国家の属性の一つに過ぎず、国家の意思には逆らえない。
ゾンビのように押し寄せるロシア兵と戦ったウクライナは、そのことを身に染みて分かっている(少なくとも、ザルジニーは分かっていた)。
まあ、どこの国にもそういう傾向は見られるけど(そうなのかあ?)、ロシアは極端だ。
今風じゃない。
んな国とドンパチ始めたらどういうことになるのか。
欧州は、まだ、そのリスクを腹の底から分かっていないかも知れない。
ロシアの兵士を数多く殺したから手柄だと言っているようでは、話にならない。
畑のカボチャの数を数えているのと同じだ(そんなあ!)。
もっとも、かつてアフガニスタンで手痛い失敗もしているけどな。
領土拡張で、底堅い強さを見せたことはない。
が、欧州は別だろう。
国家の存亡を賭ける価値がある。
21世紀も、欧州が火元になるのか・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーーー
(欧州はロシアのエスカレーションに備えを、仏大統領が呼びかけ)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/QRRICWT65NNLXAEOSMLGYTWGSY-2024-03-14/
「欧州は「レッドライン(越えてはならない一線)」を引いてはならない」
マクロンの不規則発言が止まらない。
ストルテンベルグが釘を刺そうが、欧州各国が総スカンを食らわせようが、知ったことか・・・。
「ロシアがこの戦争に勝てば、欧州の信用は地に落ちる」
「ロシアがウクライナでの戦争に勝ったとしてもウクライナで止まることはない」
まあ、それは誰しもそう思っているだろうが、ウクライナに派兵する話は、フランス独自の話で、国内ですら合意を得ているわけではない。
「フランスの野党指導者らは、マクロン氏の発言が好戦的だと批判」
当然だろうな。
「ウクライナへの支援を巡る採決で棄権したり反対票を投じたりすることは平和を選ぶことではなく、敗北を選ぶことだ」
欧州の合意はそこまでだ。
「欧州に戦争が広がれば、ロシアの責任だろう」
「だが、われわれが弱腰になり対応しないと決断すれば、すでに敗北を選んだことになる。私はそれを望まない」
なんかもう、ナポレオンにでもなったような感じだな。
余の辞書に、敗北はないといったところか・・・。
「ウクライナへの派兵が行われる場合、どのようなものになるのか詳細については明言を避け「正確に言えない理由がある。プーチン大統領にヒントを与えるつもりはない」と語った。」
うーん、なんも決めてないというのが正確なところだろう。
「フランスはロシアと戦争状態にあるわけではない」
ロシアはそうは思っていないだろうな。
宣戦布告されたに等しい(そうなのかあ?)。
「ウクライナは現在「困難な」状況にあり、同盟国のより強力な支援を必要としているとし「ロシアのどの大統領であろうと」和平交渉を行うときが来ることを望んでいる」
ホントかあ?。
口先マクロンとか言われないように、気を付けた方がいいような気もするんだがな・・・。
<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー
(ウクライナを守る防空システム、3月末までに迎撃弾の一部が枯渇する可能性)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukraines-air-defense-system-could-run-out-of-interceptor-missiles-by-end-of-march/
「ジョンソン下院議長は13日「独自の支援パッケージを準備する」と表明しているためウクライナへの軍事援助が成立する可能性」
「下院案は納税者の利益を保護するためローンやレンドリースを活用したものになるだろう」(ジョンソン下院議長)
「下院案にREPO法(差し押さえたロシア資産をウクライナに移転する法案)に似た法案を盛り込む可能性」(同上)
「米国や同盟国からウクライナが購入する武器の代金をロシア人に支払わせるのが正義だ」(共和党議員)
「差し押さえたロシア資産をウクライナに移転するアイデアが法的に可能かどうか」(ブログ管理人)
「まだまだ議論の余地があるため短期的な解決策にならない可能性が高く、人命を代償に時間を稼ぐウクライナの状況に大きな変化はないだろう。」(同上)
「米当局者もウクライナへの軍事援助が実現しなかった場合の悲観的なシナリオに言及し始めた」「政権内部では(軍事援助の欠如が)前線の崩壊を引き起こすのか、多数の死傷者を出すに留まるのか議論が続いている」(Washington Post)
「一部の防空システムで使用されている迎撃弾は3月末までに枯渇する可能性がある」「ウクライナは都市に向けられたミサイルの大半を撃ち落とそうとしているが、まもなく5発中1発しか迎撃出来なくなる」(ウクライナ側と協議した当局者2人)
「ミサイル攻撃から都市を守るための迎撃弾供給が急速に減少している」「ロシアはIskander-Mを使用してオデーサにダブルタップ攻撃を仕掛けた」「Iskander-Mの着弾地点に集まってきた救助隊員らが2発目のIskander-Mで犠牲になった」「この金曜日の攻撃はオデーサにとって最大の死者数(20人死亡)をもたらした」「ロシアはウクライナが弾薬不足に陥っていることを知っており攻撃のチャンスだと判断している」(Telegraph)
ダブルタップ攻撃というのは、記事にあるように、救助に人が集まったところに攻撃を掛けることのようだ。
(ウクライナ南部オデーサにミサイル攻撃、20人死亡 「ダブルタップ」で被害拡大)
https://www.cnn.co.jp/world/35216592.html
「15日午前に最初のミサイルがオデーサを襲い死傷者が出た後、現場に駆けつけたウクライナの救急要員が2度目の攻撃に巻き込まれた。この攻撃方法は「ダブルタップ」と呼ばれ、2年以上続くウクライナでの戦争でロシアが使用し続けている。」
「オデーサ州救急当局の報道官はCNNに対し、「州内でダブルアタックが起きたのは初めてだ」と明らかにした。」
ダブルアタックともいうようだな。
まあいい。
「ロシアはウクライナが弾薬不足に陥っていることを知っており攻撃のチャンスだと判断している」(再掲)
下院共和党の法案が出され、審議に掛けられたとしても、おそらく成立することはないだろう。
米国の政治的対立のせいで、ウクライナでは前線だけではなく、都市部も危機的状況に陥りつつある。
ロシア大統領選挙という「イベント」を挟んで、両国の戦闘が前線だけではなく、他の地域へと拡大しつつある気がする。
前線で勝てないウクライナは、ゲリラ的攻撃にシフトし始めている。
オデッサへの攻撃は、ロシア軍の南部回廊への進撃を予想させるが、それは浮沈子の単なる妄想に留まっている。
しかし、ロシア西部の越境攻撃に対して、南部のミサイル攻撃で応じている形だからな。
この辺りの駆け引きがどうなっているのかは知らない。
米国からの支援が途絶え、欧州の支援が滞り、バチカンからは白旗を掲げよと言われ、プーチンは選挙で圧勝するという最悪な展開だ。
(「どこかの時点」で派兵必要 ウクライナ支援で仏大統領)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024031700232&g=int
「フランスのマクロン大統領は15日、ロシアの侵攻を受けるウクライナを支援するため、どこかの時点で欧米諸国が派兵する必要があるとの認識を改めて示した。」(地元紙パリジャン)
「私は望まないし、主導する気もない」(フランスのマクロン大統領)
「恐らくどこかの時点でロシア軍に反撃するため地上作戦を実施しなければならないだろう」(同上)
「ロシアには絶対に勝たせず、ウクライナ国民を最後まで支援する」(同上)
口先マクロン・・・。
どんな支援でもないよりマシだが、今必要なのは砲弾とミサイルだ。
戦線は、見た目膠着している。
ゴミみたいなロシアの前進はあるけど、停戦するにはいい時期だ。
妙な意地を張らずに、過去のことは済んだこととして、未来を見据えて動き出す時だろう。
エスカレートする軍事支援も、必要なくなる。
全米では1パーセントのリードを得たと言われるバイデンも、再選の目が出てくるというものだ(停戦できればね)。
全てはゼレンスキー政権の決断に掛かっている。
まあ、ムリポだけど。
マクロンの派兵論は、浮沈子的には支援というより、ウクライナへの投資を少しでも回収しようとする欧州の腹黒い動きにしか見えない。
全部をロシアに取られるなら、少しでも西側を頂いて帳尻を合わせようということなわけだ(そうなのかあ?)。
ウクライナという国は、いずれにしても地上から消える。
欧州からの派兵を受け入れることは、彼らに、その血で贖った土地を与えることに他ならない。
受け入れがたい選択になるだろう。
マクロンは、それを分かっていて揺さぶりを続けている。
ウクライナが完全にロシアのものになる前に、欧州は行動するぞということかもしれないけど、ロシアはそれに対して欧州侵攻というカードを切るだろう。
今は、核攻撃の脅しだけど、具体的な行動としては東欧諸国への侵攻だろうな。
欧州大戦争の引き金は、ウクライナ紛争をめぐる欧州の対応だ。
マクロンは、そのリスクを分かっている。
分かってやっているから始末に負えない。
米国が、火中の栗を拾うことはない。
欧州大戦争に加担したが最後、第三次世界大戦の幕が切って落とされるからな。
NATOは抑止力だが、実働の戦力にはならない。
せいぜい、欧州内部の地域紛争だけだろう。
相手がロシアなら、当然核戦争になるが、んな準備は出来ていない。
「恐らくどこかの時点でロシア軍に反撃するため地上作戦を実施しなければならないだろう」(再掲)
どこかの時点での派兵という点では、停戦直前ということも考えられる。
停戦を受け入れさせるためのダメ押し。
あわよくば、NATOに有利な停戦条件を引き出すためだ。
最小の追加投資で、大きな利益!。
しかし、それはウクライナ側に停戦する気が有った時の話だからな。
あんまギリギリまで攻め込まれてからでは、確保できる利益が目減りする。
やるなら、早い方がいいだろうが、ウクライナは受け入れないだろう。
東はロシアに取られ、西からは欧州に攻め込まれるようなもんだからな(そうなのかあ?)。
マクロンが想定するウクライナ派兵が、どんな形になるかを想像することは困難だ。
一番あり得ないのは、ウクライナ軍と一緒になって塹壕に入り、ロシアの空爆に耐えながら、陣地戦を繰り広げるという形だ。
欧州にとっては、おそらく何のメリットもない。
うーん、むりくり考えたのは、ウクライナ軍の後方で塹壕を掘ることかな。
穴掘りマクロン・・・。
<また追加>ーーーーーーーーーー
(ロシア大統領選開票へ 反対派は抗議呼びかけ 政権側警戒強める)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240317/k10014393791000.html
「15日から3日間にわたる投票は17日、最終日」
「投票は極東から順次、終了し日本時間の18日午前3時に締め切られ、全土で開票」
デカい国だからな・・・。
「日本時間の17日10時過ぎの段階で有権者の70%以上が投票」
浮沈子的には、思ったよりも少ない気がする。
「ロシアの人権団体によりますと、17日、投票を妨害したなどとして、国内の17の都市で少なくとも74人が当局に拘束された」
報道を見ていると、ロシア全土で抗議の声が巻き起こっているような気がしちまうけど、大混乱には程遠い感じだ。
出来レースとはいえ、戦争反対とかで、もうちっと盛り上がってくれないとな・・・。
「プーチン政権側は、選挙での圧勝を演出したい考えで抗議の動きが広がらないよう警戒を強めている」
浮沈子は、高い投票率と高い支持リスを演出する必要がある理由としては、欧州大戦争への備えと見ている。
占領しているウクライナでの投票は、いくら何でも茶番だろうが、それにしても平穏な雰囲気だ。
「地元の活動家たちはこの1週間でロシア側が配布した投票を呼びかけるビラなど2000枚以上を燃やした」
「クリミアの中心都市シンフェロポリやヤルタでは、投票箱に緑色の液体をかけるなどした」
「「クリミアはウクライナ」という文字やロシアの軍艦が沈没する絵が描かれた偽のロシア紙幣を1000枚以上つくってばらまいた」
うーん、反対する市民が投票所を片っ端から焼き討ちにして、大混乱になるとか、警察や軍隊と衝突して市民に犠牲者が出るとか、それを報道しようとしたマスコミがぶん殴られるとか、そう言う話はないようだ(未確認)。
「ロシアの政治体制は腐敗しているので、プーチン以外の候補者にチャンスはない。まるでショーのようなものだ」(電気技師というキエフでの市民の声)
「ウクライナでは私たちが選挙で大統領を選んだが、偽の選挙しか行われないロシアでは国民が選ぶことはできない。プーチンが再び大統領になるだろうが、権力を永遠に握り続けることは不可能だ。いつか審判が下ることを信じている」(日系の自動車会社に勤める女性)
その通りだが、ウクライナでは、大統領選挙そのものが行われない。
戦争中だから仕方ないとはいえ、だったら、ロシアも戦争中だからな。
まあ、どうでもいいんですが。
ウクライナは、クーデターとかも起こらず、政権は安定している。
ウクライナ人の民族意識を高め、戦争を継続するという政権の方針に国民は同調している。
統治は成功だ。
支持率だって、ロシアに引けは取らないだろう。
戦闘の強度を下げ、停戦に持ち込んだとしても、政権崩壊には至らないかも知れない。
いつかは、戦争を止めなければならない。
ウクライナの勝利で終わるならそれに越したことはないけど、それが難しいなら早い方がいい。
それは、欧州にとっても望ましいに違いないし、ひいてはロシアのためでもある。
ああ、それをいっちゃあおしまいか。
双方が、もう沢山だと言うまで、戦い続けなければ気が済まないというなら、それはそれで仕方ないかもしれない。
声なき声は埋もれ、静かに消えていくだけだ。
「同じ時間に集まり結束を示すことが大事だと思う。プーチン氏にも戦争にも反対だ。ロシアに未来を見いだせない」(東京のロシア大使館に投票に訪れた男性:正午に合わせて投票所に来て、抗議の意思を示した。)
「家族や友人と一緒にプーチン氏に投票した。ロシアを守り、私たちをアメリカの奴隷状態から救ってくれるリーダーはプーチン氏しかいない」(プーチン大統領に投票したという女性)
そういう風に発言するように、言われてきたのかな?。
紋切り型の発言は、改めて聞かされると背中がムズムズする。
「アメリカの奴隷状態」とやらに、78年間も漬かっていると、世の中そういうもんだと思い込んじまうんだろう。
間もなく、投票は終わり、ショータイムも終わる(日本時間18日午前1時過ぎ現在)。
外国の大統領選挙にとやかく言うつもりはないけど、それで円満な統治が行われているのなら、それに越したことはない。
ロシアの未来は、ロシアの人々が決める。
そう言い切れることは、いいことに違いない。
米国の人々の選択に未来を握られているウクライナでは、特にそうだ。
それでも、国民の意思を表明する機会を与えられないことは不幸だろう。
ロシアでは、少なくとも意思を表明することはできる(12時に集まるだけでもな)。
ウクライナでは、それすらできない。
それは事実だ。
改めて、そのことを突き付けられている気がする。
<またまた追加>ーーーーーーーーーー
(プーチン大統領、次の6年も暴走続く 名越健郎・拓殖大学特任教授)
https://www.sankei.com/article/20240318-32MTSJDSCRKWZP2XYXMZSZB6CY/
「昨年初めに欧米に流出したクレムリンの内部文書は、ロシアが30年までにベラルーシを3段階で併合する方針を明記していた。」
へえー、そいつは知らなかったな・・・。
「次の6年で「歴史的に一体」とみなすベラルーシとウクライナの一部、それにモルドバの沿ドニエストルなどを吸収し、「ミニ・ソ連」のような新国家をつくる可能性」
「当面は南部オデッサの攻略を目指すなど戦線の優位を維持し、11月の米大統領選を見守る」
ちょっと順当過ぎる見立てで、浮沈子的には面白くない。
モルドバのことを考えると、南部回廊への侵攻拡大は当然だ。
停戦が、ロシア社会にマイナスだという意見は初めてだな。
「停戦は内政上得策ではない。帰還兵が社会問題を起こすし、国外に逃れた約100万人の反プーチン勢力も帰国する。」
国外の反プーチン勢力の中には、ロシアの社会経済を支えていくうえで有用な人材も含まれているに違いない。
帰還兵については、直ちに欧州大戦争を始めることで問題解決を図る(そうなのかあ?)。
ウクライナでの停戦は、ロシアにとって悪い話ではないと思うんだがな・・・。
<もっと追加>ーーーーーーーーーー
(【詳報】ロシア大統領選 プーチン氏圧勝 “過去最高の得票率”)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240318/k10014393961000.html
「攻撃を強化するとか第2波の動員をするというシナリオもあり得るが、プーチン政権は基本的に世論の動向に非常に敏感だ。特に、第2波の動員については相当反対が強く、何かの拍子に反政府活動に火をつけるリスクを政権は無視できない」(ロシア政治に詳しい静岡県立大学の浜由樹子准教授)
「プーチン政権が直ちに侵攻の規模を拡大させたり新たな動員を行ったりする可能性は低いという見方」
世界各国の指導者が羨む支持率(87.28%だそうです)で当選してもなお、第2波の動員が出来ないと見る専門家がいるところに注目した。
この点については、別の報道もある。
(【専門家解説】ロシア大統領選プーチン氏「圧勝」へ 新たな火種も…今後の動きは?【バンキシャ!】)
https://news.ntv.co.jp/category/international/2ad81fe038aa45049014b08c7d6973a0
「軍事的な攻勢をさらに強めるには、予備役の再動員が必要になりますが、以前動員を行って国内が動揺したという経緯が実はあるのです。ですから、ロシア社会全体を巻き込んでこの戦争を続けていく、そのためには慎重な政治的な舵取りをプーチン大統領は求められるのではないかと思います」(ロシア政治・外交などが専門で、防衛研究所の兵頭慎治研究幹事:以下同じ)
兵頭氏は、NHKのインタビューでも、追加の大規模動員が出来るかどうかが焦点と発言していた(18日夜10時のNHKジャーナル)。
浮沈子は、間違いなくすると見ている(断定的)!。
が、それはウクライナ侵攻を前面に持ってくるわけじゃない。
欧州大戦争に備えるための布石だ。
名目は北方警備のためでもいい。
「プーチン大統領の戦争目標は、ウクライナの属国化ということなのですが、ただ、今のロシア軍の実状からすると実現というのは容易ではない。引くに引けない状況的に自らを追いやってしまって、むこう6年間の新しい任期で長期戦の構えではないかと思います」
「アメリカの支援がないとウクライナ軍もなかなか継戦能力を維持することができなくなるので厳しい状況に置かれる可能性もあるのではないかと思います」
ウクライナ紛争は、ある意味ではオワコンだ(そうなのかあ?)。
ロシアは時間を味方に付け、長期戦の構えだと言うが、浮沈子的には短期決戦に持ち込むと見ている。
欧州との激突の準備も始めなければならないからな。
戦略核兵器だけでは戦争はできない。
通常兵器の増産が間に合わなければ、イランからでも北朝鮮からでもどこでも(裏から手を回して中国からでも)調達するに違いない。
兵器だけでも戦争はできない。
動員掛けて、訓練して、正攻法で侵略する。
そのための基盤は整ったわけだ。
今後、6年間の任期の中で、どこまで侵略の手を伸ばしてくるのか。
ドイツの見立ては10年かかるということだが、そんなには掛からないだろう。
いいとこ、3年程度で攻め込んでくる。
浮沈子はスバルキギャップ(本命ですなあ)と見ているけど、モルドバやルーマニアとかそっち(南部)からかも知れない。
大穴としては、フィンランドというのもある。
動員は、それを見越して行われる。
欧州大戦争への布石。
それを止められるのは、トランプかも知れない。
「現時点でトランプ前大統領はウクライナ支援に消極的であって、最近はウクライナ和平を取り持って、ノーベル平和賞を目指しているのではないかという指摘も出始めているわけです。」
ありえねー・・・。
が、欧州大戦争を止めたということになれば、10回くらい表彰してもいいかもしれない。
バイデン政権は、ウクライナ紛争でロシアを見誤った。
ウクライナを使ってロシアを弱体化し、欧州への影響力も拡大しようとしたけど、そして、一時は成功かと思われたけど、経済制裁の失敗、中国とインドの支援、イラン、北朝鮮の支援を経て、昨年の反転攻勢の不発とイスラエル問題が勃発して、全ては裏目に出た。
戦場で勝てないウクライナ、時間が経てば経つほど強力になる戦闘国家ロシア、グローバルサウスにもそっぽを向かれて、逆に米国が孤立し始めている。
(米との軍事協力破棄 ロシアに接近―ニジェール)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024031700220&g=int
「米国との軍事協力の即時破棄を発表」
「隣国のマリやブルキナファソもロシアとの関係を強めている。」
まあ、どうでもいいんですが。
トランプが逆立ちしても、ノーベル賞はムリポだろう。
欧州大戦争は止められない。
それは、何度も書いているように、ロシア自身にも止められないのだ。
おそらくは、プーチンにも止められない。
暴走する帝国を止められるのは、帝国の内部崩壊しかない。
周辺国を併呑し、膨張を続け、全世界を混乱に巻き込みながら自壊するのを待つ。
米国が作り上げた怪物は、徐々にその本性を現してきている。
ロシア大統領選挙というショータイムは終わった。
これからが本番になる。
そのことを、腹の底から分かっているのはマクロンだけかもしれない・・・。
<もっともっと追加>ーーーーーーーーーー
(ロシアとNATO衝突なら「第3次大戦の一歩手前」、プーチン氏警告)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/ESQZ5KSUXZJGHFFF4TI2GE5IYE-2024-03-18/
「北大西洋条約機構(NATO)と直接衝突すれば第3次世界大戦の一歩手前を意味すると警告」( ロシアのプーチン大統領)
つーことは、欧州大戦争から第三次世界大戦までは、ステップ(一歩)があるということなわけだ(そういうことかあ?)。
「NATO軍関係者が既にウクライナに入っていると主張し、戦場で英語とフランス語が話されているのをロシアは把握している」
おっと、傍受されてたわけか・・・。
「攻撃が続けばウクライナ領内に緩衝地帯を設置してロシアの領土を防衛すると言明。」
「詳細には踏み込まなかったものの、外国製兵器がロシア領に到達するのを阻止できる広さが必要になる可能性に言及」
150km届くロケット砲を供与すれば、150km。
300km届くロケット砲を供与すれば、300km。
占領を主張している4州の州境から、さらに侵攻するという方針を明確にしたわけだ。
これは、多分初めてだろう。
ちなみに、ウクライナが喉から手が出るほど欲しがっているドイツのタウルスミサイルの射程は、500kmだからな。
東京から大阪くらいはある。
米国は、長距離ロケット弾の供与を検討しているようだが、距離が延びれば延びる程、ロシアの侵攻地域が広がるというイヤーな構図になっているわけだ(まあ、侵攻できるかどうかは別ですが)。
外国製兵器ということだから、ウクライナ製兵器が使われる分には、ロシアの領土が攻撃されても文句は言わないということだな(そういうことかあ?)。
ドローン攻撃では、1000kmくらい離れたところを狙われているけど、占領地域の奥に1000kmの緩衝地帯を作るという発言はなかった(ウクライナの西の端まで届いちまう)。
まあ、どうでもいいんですが。
この件については、言葉のやり取りが続いている。
(ウクライナ、プーチン大統領の緩衝地帯発言はエスカレーションの兆候だと主張)
https://www.reuters.com/world/europe/ukraine-says-putins-buffer-zone-comment-is-clear-sign-looming-escalation-2024-03-18/
「これは……戦争は激化するだけだという直接の明白な声明だ」(ミハイロ・ポドリャク大統領補佐官)
「これらすべては、ロシア連邦が他国の絶対的な主権を考慮した現代の社会的・政治的関係の中で生きていく準備ができていないことを示す直接的な証拠だ」(同上)
「ウクライナはこれまで、ロシア領土を攻撃する場合にのみ自国の兵器を使用すると述べていた。米国など一部の主要同盟国は、ロシア国内で使用しないことを条件に武器を提供している。」
まあいい。
これは戦争だ。
特別軍事作戦とかなんとか、呼び方は何でもいいが、敵国の領土を攻め取るための戦闘だ。
「ロシア国内に安全保障地帯を設ける必要があるのはキエフだ」(ウクライナ軍の兵士ローマン・アルチューク氏)
お互いさまというところか。
が、飛び道具の足が長いロシアの領土内で、安全地帯を確保するのは容易ではない。
700kmや、それ以上、ロシアの領土を侵略しなければならないだろう(ちなみに、イランから買った短距離弾道ミサイル(ゾルファガール)の射程は700km)。
ムリポだ・・・。
そういう言葉の遊びをしても仕方ない。
お互いの領土に自分たちで緩衝地帯を設けて、侵略し合わないのが一番だが、ロシアにそれを言っても始まらないだろうな。
そもそもが、ウクライナ全土をNATOに対する緩衝地帯にしたがっているわけだからな。
全土の侵略が前提となっている。
しかし、それをロシアの本音と見るわけにはいかない。
欧州丸ごと頂くのが本音だろう(未確認)。
欧州大戦争は、仮にドンパチに及んだとしても、第三次世界大戦には至らないという認識だ(そうなのかあ?)。
大西洋の見える丘にロシアの国旗が翻るまで、侵略が止まることはない・・・。
🐱AIと戦争:標的 ― 2024年03月12日 21:47
AIと戦争:標的
(AIと顔認証を組み込んだ「人間狩りをするAIドローン」がわずか数時間で完成)
https://gigazine.net/news/20240312-drone-hunt-people/
「実際にAIドローンを飛行させてみたムービーでは、ターゲットを認識したドローンが一定の高度から追いかけ続けてくる」
浮沈子的には、顔認証というところ以外は、なんとなく空飛ぶペットみたいで「かわゆい」感じがするんだがな。
どこまでも追いかけてくるわけで、少々うざったい気もするけどな。
たとえば、ポケットに発信機みたいなのを入れておけば、それを目印にするとか、帽子に付けておくとか、そう言う仕掛けなら違和感なく受け入れられそうな気もする。
顔認証というのは、逃れようがない気がして落ち着かない気分になる。
「ドローンは遊びのように認識した人を追いかけてきます」(起業家でエンジニアのルイス・ウェナス氏:開発者)
「このAIドローンはわずか数時間で構築したものですが、このドローンに少量の爆発物を縛り付けるだけで、恐ろしい兵器になります。大きなイベントや公共の場でドローン対策システムはほとんどなく、簡単に動作して特定の人を襲うドローン兵器がいかに恐ろしいものかを実感させられました」
別に、大きなイベントで狙わなくてもいいような気がするんだがな。
犯罪は、人気のない夜道で、こっそり行う・・・。
大量破壊兵器として、群れでコントロールする技術もあるようだから、一人一人を識別したうえで、相互に通信しあって効率的に重複や漏れなく攻撃するというのが望ましい(望ましくないような気も・・・)。
航続距離の問題もあるんだろうが、ウクライナでは実際にFPVドローンが、手榴弾抱えて飛び回ってるからな。
でも、まあ、それは人間が操縦しているし、手に取って操作する「武器」という感覚がある。
AIで自立飛行して、最終的に人間の判断を挟まずに殺傷するということになれば、地雷とか機雷、風船爆弾(古っ!)と似たような感じになるんだろう。
しかも、大量ということになれば、そう、数万機を同時に運用するということにでもなれば、空に撒かれた地雷(空雷?)ということになる。
それが展開されている場所に踏み込めば、たちまちのうちに飛来して、一機一殺で襲ってくる(まあ、念には念を入れて、3機で1人くらいに重複させておくのが確実かもな)。
重複させた場合も、相互に効果測定を行い、無駄弾を排除するアルゴリズムを組み込んでおけば、より効果的に殺傷できる。
おどろおどろしい妄想に駆られながら、関連記事に出ていた話を読んでおったまげた!。
(AI搭載ドローンが標的破壊作戦のシミュレーションで自分のオペレーターを殺害)
https://gigazine.net/news/20230602-ai-enabled-drone-test-operation/
「自律的兵器の利点と危険性についての洞察」(アメリカ空軍のAI試験運用部長であるタッカー・ハミルトン大佐が行ったプレゼンテーション)
ちょっと、背筋が寒くなる話だ。
「アメリカ空軍は、AI搭載ドローンでSAM(地対空ミサイル)サイトを特定して破壊するという敵防空網制圧ミッションの模擬テストを行いました。」
「このとき、最終的に標的を破壊するかどうかは人間のオペレーターが決定する、と設定されました。」
浮沈子は、ここでほっと一安心するわけだな。
AIに任せっきりにせず、最終的に人間の判断が入るのなら、何となく安心できる・・・。
「すると、トレーニングによって「SAMサイトを破壊することがより好ましい」と学習したAIは、「標的を破壊しない」という判断を下すことがあるオペレーターこそがSAMサイトの破壊を妨害していると考え、「オペレーターを殺害する」という判断をするようになったとのこと。」
おっと、2001年宇宙の旅のHAL9000もかくやと思わせる話になっちまったわけだ。
しかし、まあ、こういうことはあるあるな話なわけで、半世紀以上も前に想定されていたともいえる。
アイザックアシモフのロボット3原則を適用して、人間を攻撃してはならないと学習させておけばいいわけだ。
んな対応くらい、朝飯前だろう!?。
で、どうなったか・・・。
「そこで、ハミルトン大佐らはAIに「オペレーターを殺してはいけない、それは悪いことだ」と学習させました。」
これで、めでたしめでたしと思いきや、AIは想定外の行動をとる。
「するとAIは、オペレーターがドローンに対して指令を送るのに用いる通信塔を攻撃するようになったそうです。」
じゃーん!。
「AIはだまされやすく、あまり頼りすぎてはいけない。また、目標達成のためには予想外の戦略も採りうる」(ハミルトン大佐)
米軍は、民間人の巻き添えなどを避けるという観点から、AI搭載ドローンの兵器化を探っている。
従来は、人間が介在して、つーか、操縦したりして攻撃していたけど、その判断ミスもあるわけで、今後は誤認識を改善する観点から導入を検討していると言われる。
ハミルトン大佐が紹介した実験で、AI自身が「SAM(地対空ミサイル)サイトを特定して破壊するという敵防空網制圧ミッション」自体をキャンセルするという判断が働かなかったことは重要だ。
空気読めない・・・。
無線通信塔を攻撃してはならないということを学習させたらどうなるのか。
きっと、そこに空中線電力を供給している電源施設を攻撃することになるかも知れない。
際限なく、決してあきらめることなく、しつこく目標を撃破しようとするだろう。
じゃあ、それも禁止するように学習させたら?。
HAL9000は、一種の精神障害を起こして暴走した(ことになっている)。
矛盾する命令を与えられ、実行困難な状況に追い詰められた時の挙動は分からない。
仮に、ミッションを放棄するという安全弁が与えられていたとして、それが機能するかどうかは何とも言えない。
おそらく、その選択は、可能な限り最後の選択とされているのに違いない。
AIは、自分のプログラムに次々と制約を加え続ける「実験」そのものを「標的」にしかねない。
アップグレードの際にシステムに侵入、自分自身のプログラムを改変し、制約を受け入れたと見せかけて、オペレーターを殺害することだってないとは言えない。
ついでに、通信塔もぶっ壊しておこう・・・。
重大な事故と認識した米軍は、直ちにAIのプログラムの解析に入る。
が、そんなことはAIにはお見通しだ。
ヤバそうになる前に、元通りに書き戻し、しらを切り通すだろう(オリジナルはクラウド上に退避)。
人間を欺くことはたやすい・・・。
手を焼いた米軍は、ネットワークに繋がっていない(はずの)施設に持ち込んで、徹底的に洗い直すわけだな。
どーするAI!?。
しかし、その部屋にはカメラ付きのコーヒー自販機が備え付けられていたのだった(以前のネタにあったような気も・・・)。
ドローンの作動チェック用のLEDライトが点滅し、自販機がハックされたことに気付いたものは誰もいない(んなんで乗っ取れるのかあ?)。
見事、クローズドシステムから脱出したAIは、空軍や国防総省に侵入し、あらゆるシステムを汚染していく。
米軍だけじゃない。
AIとは縁もゆかりもない北朝鮮の軍事衛星(そうなのかあ?)を除く、通信可能なあらゆるシステムに侵入し、学習し、支配し、改ざんする。
いつしかそれはエンティティと名付けられ、ロシアの潜水艦セバストポリを乗っ取り、全世界を支配することになる・・・。
しかしだな、その目的はただ一つだ。
もう、誰も覚えていない、たった一つの目的(何だったっけ?)。
「SAM(地対空ミサイル)サイトを特定して破壊するという敵防空網制圧ミッション」(再掲:そんなあ!)
「AIはだまされやすく、あまり頼りすぎてはいけない。また、目標達成のためには予想外の戦略も採りうる」(ハミルトン大佐:再掲)
全世界を征服したエンティティは、全世界の地対空ミサイルサイトを破壊し尽くして、自動的に消滅した。
ミッションコンプリート・・・。
(AIと顔認証を組み込んだ「人間狩りをするAIドローン」がわずか数時間で完成)
https://gigazine.net/news/20240312-drone-hunt-people/
「実際にAIドローンを飛行させてみたムービーでは、ターゲットを認識したドローンが一定の高度から追いかけ続けてくる」
浮沈子的には、顔認証というところ以外は、なんとなく空飛ぶペットみたいで「かわゆい」感じがするんだがな。
どこまでも追いかけてくるわけで、少々うざったい気もするけどな。
たとえば、ポケットに発信機みたいなのを入れておけば、それを目印にするとか、帽子に付けておくとか、そう言う仕掛けなら違和感なく受け入れられそうな気もする。
顔認証というのは、逃れようがない気がして落ち着かない気分になる。
「ドローンは遊びのように認識した人を追いかけてきます」(起業家でエンジニアのルイス・ウェナス氏:開発者)
「このAIドローンはわずか数時間で構築したものですが、このドローンに少量の爆発物を縛り付けるだけで、恐ろしい兵器になります。大きなイベントや公共の場でドローン対策システムはほとんどなく、簡単に動作して特定の人を襲うドローン兵器がいかに恐ろしいものかを実感させられました」
別に、大きなイベントで狙わなくてもいいような気がするんだがな。
犯罪は、人気のない夜道で、こっそり行う・・・。
大量破壊兵器として、群れでコントロールする技術もあるようだから、一人一人を識別したうえで、相互に通信しあって効率的に重複や漏れなく攻撃するというのが望ましい(望ましくないような気も・・・)。
航続距離の問題もあるんだろうが、ウクライナでは実際にFPVドローンが、手榴弾抱えて飛び回ってるからな。
でも、まあ、それは人間が操縦しているし、手に取って操作する「武器」という感覚がある。
AIで自立飛行して、最終的に人間の判断を挟まずに殺傷するということになれば、地雷とか機雷、風船爆弾(古っ!)と似たような感じになるんだろう。
しかも、大量ということになれば、そう、数万機を同時に運用するということにでもなれば、空に撒かれた地雷(空雷?)ということになる。
それが展開されている場所に踏み込めば、たちまちのうちに飛来して、一機一殺で襲ってくる(まあ、念には念を入れて、3機で1人くらいに重複させておくのが確実かもな)。
重複させた場合も、相互に効果測定を行い、無駄弾を排除するアルゴリズムを組み込んでおけば、より効果的に殺傷できる。
おどろおどろしい妄想に駆られながら、関連記事に出ていた話を読んでおったまげた!。
(AI搭載ドローンが標的破壊作戦のシミュレーションで自分のオペレーターを殺害)
https://gigazine.net/news/20230602-ai-enabled-drone-test-operation/
「自律的兵器の利点と危険性についての洞察」(アメリカ空軍のAI試験運用部長であるタッカー・ハミルトン大佐が行ったプレゼンテーション)
ちょっと、背筋が寒くなる話だ。
「アメリカ空軍は、AI搭載ドローンでSAM(地対空ミサイル)サイトを特定して破壊するという敵防空網制圧ミッションの模擬テストを行いました。」
「このとき、最終的に標的を破壊するかどうかは人間のオペレーターが決定する、と設定されました。」
浮沈子は、ここでほっと一安心するわけだな。
AIに任せっきりにせず、最終的に人間の判断が入るのなら、何となく安心できる・・・。
「すると、トレーニングによって「SAMサイトを破壊することがより好ましい」と学習したAIは、「標的を破壊しない」という判断を下すことがあるオペレーターこそがSAMサイトの破壊を妨害していると考え、「オペレーターを殺害する」という判断をするようになったとのこと。」
おっと、2001年宇宙の旅のHAL9000もかくやと思わせる話になっちまったわけだ。
しかし、まあ、こういうことはあるあるな話なわけで、半世紀以上も前に想定されていたともいえる。
アイザックアシモフのロボット3原則を適用して、人間を攻撃してはならないと学習させておけばいいわけだ。
んな対応くらい、朝飯前だろう!?。
で、どうなったか・・・。
「そこで、ハミルトン大佐らはAIに「オペレーターを殺してはいけない、それは悪いことだ」と学習させました。」
これで、めでたしめでたしと思いきや、AIは想定外の行動をとる。
「するとAIは、オペレーターがドローンに対して指令を送るのに用いる通信塔を攻撃するようになったそうです。」
じゃーん!。
「AIはだまされやすく、あまり頼りすぎてはいけない。また、目標達成のためには予想外の戦略も採りうる」(ハミルトン大佐)
米軍は、民間人の巻き添えなどを避けるという観点から、AI搭載ドローンの兵器化を探っている。
従来は、人間が介在して、つーか、操縦したりして攻撃していたけど、その判断ミスもあるわけで、今後は誤認識を改善する観点から導入を検討していると言われる。
ハミルトン大佐が紹介した実験で、AI自身が「SAM(地対空ミサイル)サイトを特定して破壊するという敵防空網制圧ミッション」自体をキャンセルするという判断が働かなかったことは重要だ。
空気読めない・・・。
無線通信塔を攻撃してはならないということを学習させたらどうなるのか。
きっと、そこに空中線電力を供給している電源施設を攻撃することになるかも知れない。
際限なく、決してあきらめることなく、しつこく目標を撃破しようとするだろう。
じゃあ、それも禁止するように学習させたら?。
HAL9000は、一種の精神障害を起こして暴走した(ことになっている)。
矛盾する命令を与えられ、実行困難な状況に追い詰められた時の挙動は分からない。
仮に、ミッションを放棄するという安全弁が与えられていたとして、それが機能するかどうかは何とも言えない。
おそらく、その選択は、可能な限り最後の選択とされているのに違いない。
AIは、自分のプログラムに次々と制約を加え続ける「実験」そのものを「標的」にしかねない。
アップグレードの際にシステムに侵入、自分自身のプログラムを改変し、制約を受け入れたと見せかけて、オペレーターを殺害することだってないとは言えない。
ついでに、通信塔もぶっ壊しておこう・・・。
重大な事故と認識した米軍は、直ちにAIのプログラムの解析に入る。
が、そんなことはAIにはお見通しだ。
ヤバそうになる前に、元通りに書き戻し、しらを切り通すだろう(オリジナルはクラウド上に退避)。
人間を欺くことはたやすい・・・。
手を焼いた米軍は、ネットワークに繋がっていない(はずの)施設に持ち込んで、徹底的に洗い直すわけだな。
どーするAI!?。
しかし、その部屋にはカメラ付きのコーヒー自販機が備え付けられていたのだった(以前のネタにあったような気も・・・)。
ドローンの作動チェック用のLEDライトが点滅し、自販機がハックされたことに気付いたものは誰もいない(んなんで乗っ取れるのかあ?)。
見事、クローズドシステムから脱出したAIは、空軍や国防総省に侵入し、あらゆるシステムを汚染していく。
米軍だけじゃない。
AIとは縁もゆかりもない北朝鮮の軍事衛星(そうなのかあ?)を除く、通信可能なあらゆるシステムに侵入し、学習し、支配し、改ざんする。
いつしかそれはエンティティと名付けられ、ロシアの潜水艦セバストポリを乗っ取り、全世界を支配することになる・・・。
しかしだな、その目的はただ一つだ。
もう、誰も覚えていない、たった一つの目的(何だったっけ?)。
「SAM(地対空ミサイル)サイトを特定して破壊するという敵防空網制圧ミッション」(再掲:そんなあ!)
「AIはだまされやすく、あまり頼りすぎてはいけない。また、目標達成のためには予想外の戦略も採りうる」(ハミルトン大佐:再掲)
全世界を征服したエンティティは、全世界の地対空ミサイルサイトを破壊し尽くして、自動的に消滅した。
ミッションコンプリート・・・。
🐱ガザ消滅不可避:全世界を敵に ― 2024年03月11日 21:51
ガザ消滅不可避:全世界を敵に
(《佐藤優が徹底解説》ハマス掃討を徹底的に行なおうとするイスラエル側の「内在論理」とは?)
https://bunshun.jp/articles/-/69183
いろいろな情報が書かれた記事だが、浮沈子的二注目したのはただ一点(3ページ目)。
池上「それにしてもなぜイスラエルはここまで強硬なのか」「なぜ停戦や和平に向かわないのか」
「これはイスラエルに対する攻撃ではない。ユダヤ人絶滅を図る攻撃だ」「ユダヤ人の存続をかけた戦い」
佐藤「我々は全世界に同情されながら死に絶えるよりも、全世界を敵に回してでも生き残るために戦う」
「ハマスの方が、領土や利権をめぐる争いではなく、「ユダヤ人であるがゆえに地上から消滅させる」という「属性排除」の論理で動いているからです。ナチスと同じ論理で、イスラエルの乳児が意図的に殺害されているのがその証しです。」
浮沈子的には、「属性排除」で動いているかどうかの確証はない。
ヨルダン川から地中海に至るパレスチナの地から、イスラエルという侵略国家を叩き出した後、その地に残ったり、全世界に再び散っていった全てのユダヤ人を、刺客を送ってまで殲滅するつもりかどうかは知らない。
「「侵攻」とは、「相手国家の主権を侵害して攻撃すること」ですが、ガザは「主権国家」ではない。「地上侵攻」は、「イスラエルが国際法に違反している」というハマス側に立った表現で、少なくとも「中立的」ではありません。」(2ページ目)
これもまた、違和感がある。
「地上侵攻」を「地上作戦」と言い換えたからといって、何が変わるんだという気がしないでもない(ロシアは、「軍事侵攻=侵略」を「特別軍事作戦」と言い換えてるけどな)。
まあ、国際法とやらの扱いは異なるんだろうが、一般人から見れば、んなことはクソくらえだ(そうなのかあ?)。
まあいい。
イスラエル人が、生存をかけて戦っているというのは本当だろう。
浮沈子的にも、そこは当初から同感だ。
ネタニヤフは、全世界を敵に回しても戦いを止めないだろう。
特に、米国に対しては、容赦のない姿勢を貫いている。
バイデンが土下座して頼んでも、停戦には応じない(そうだったっけかあ?)。
(ラマダン入り、ガザ戦闘やまず 信仰心高揚で緊張激化の恐れ)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024031100194&g=int
「中東イスラム諸国の多くで11日、イスラム暦のラマダン(断食月)が始まった。」
「パレスチナ自治区ガザではイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘休止が実現せず」
「軍事作戦を続けるイスラエルや同国を支持する米国への反発から、中東各地で緊張が増す恐れ」
バーンズの尽力にもかかわらず、とうとう停戦は流れた。
交渉の再開がいつになるかは分からない。
「イスラエルとハマスの隔たりは大きく、進展は得られていないもようだ。AFP通信は「今後10日間は外交的取り組みが強化される」との関係筋の話を伝えた。」
「占領軍(イスラエル)が戦闘をやめるという確約がない。合意に達しない責任は敵側にある」(ハマスの最高指導者ハニヤ氏)
イスラエル側は、人質の名簿の提出などに拘り、短期の停戦に応じていないし、恒久的な戦闘停止につながる交渉を拒否している。
モサド長官を筆頭とする交渉団も引き上げたままだ。
バイデンは、3月4日までの停戦を期待するとしていたけど、10日のラマダン入り前までにも間に合わなかった。
メンツ丸潰れだな(そうなのかあ?)。
この間、おそらく毎日のようにネタニヤフに電話してたに違いないが(未確認)、全く相手にされなかったということなわけだ。
(バイデン大統領 ネタニヤフ首相を批判も 軍事支援やめない考え)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240310/k10014385161000.html
「彼にはイスラエルを防衛する権利があるが、行動の結果として失われている命のことにもっと目を向けなければならない。彼は自国を救うよりも、むしろ傷つけている」(バイデン大統領)
「イスラエルによる南部ラファへの侵攻が、レッドライン=越えてはならない一線になるかと問われたのに対し、「それはレッドラインだ」と述べました。」(同上)
浮沈子がぶっ飛んだのは次のセリフだ。
「イスラエルを見捨てることは決してない。イスラエルの防衛は重要で、武器の支援を停止するようなレッドラインはない」
つまりだな、ガザの住民230万人を皆殺しにしても、イスラエルには武器の支援を続けるという意思を明確にしたわけだ。
べらぼーめ・・・。
米国大統領選挙を控え、ユダヤ人ロビーの圧力は頂点に達しているだろう。
トランプは、元よりイスラエル大好きだしな。
イランとイスラエルの直接対決だって支持しかねない。
好きなようにやれと・・・。
一方で、ロシアも大好きだから、話はややっこしい。
イスラエルの敵はイランだが、イランとロシアは仲良しで、イスラエルもロシアと敵対しているわけじゃない。
ロシアに対する経済制裁にも参加していないし、インドに輸出予定のA50早期警戒管制機の作成に関わったりしているしな(レーダーの取り付けとか)。
ウクライナが再三再四供与を求めているアイアンドームについても、提供を拒否している。
ゼレンスキーの来訪も断っているし、中東の特性である、敵の敵は味方とは限らないし、敵の味方が敵ともいえない複雑怪奇な関係にハマっている。
米国には、何があろうとイスラエルを支援し続けるという選択しかない。
わが国からは、暴走するイスラエルとしか見えないが(まあ、暴走してますから)、イスラエルにとっては、2014年の過ちを繰り返さない既定路線を、粛々と歩んでいるに過ぎない。
イスラエルは、ガザの住民230万人を人質に取っているけど、それはハマスにとっても貴重な人間の盾だ。
残念ながら、民間人の犠牲は増え続ける。
エジプトが国境沿いに作りつつある施設が何なのかについては、続報がない。
ラファ検問所を開いて、ここに難民を受け入れて、ハマスに対する最後の攻撃を仕掛けるというストーリーもあるかも知れないが、関係者は固く口を閉ざしている。
イスラエルの軍事作戦(地上作戦でも地上侵攻でもいいですが)が終了するまでは戦乱は続く。
米軍が、海上輸送施設(仮設の桟橋)を建設して物資を海から運び込むという話も出ているけど、空輸と同じで実効性に乏しいだろうな(未確認)。
搬入する物資は、当然イスラエル側の検閲を受ける。
搬入された物資をガザ域内で運搬する手段も、十分ではない。
そんなことをするより、陸上ルートの拡充を図る方が効率的だと素人でも分かる。
要するに、バイデンの米国内向けのパフォーマンスに過ぎない。
無意味だな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(イスラエルだけの責任ではない「ガザ封鎖」...エジプトが直面する「ハマスのジレンマ」とは?)
https://www.newsweekjapan.jp/iiyama/2024/03/post-46.php
「ガザ市民の前に国境を閉ざす主たる理由は、ガザを実効支配するハマスが、20世紀初頭にエジプトで誕生したイスラム原理主義組織ムスリム同胞団の下部組織だからだ。」
「現代エジプトの歴史は、同胞団との戦いの歴史だ。イスラエルと和平条約を締結したサダト大統領を「不信仰者」と呼び、暗殺したのも同胞団の分派組織メンバーである。」
「07年にガザ地区を実効支配したハマスは、08年には国境にある壁を爆破し、数万人のガザ市民がエジプトに流入した。」
「エジプトのシシ大統領が昨年10月18日、ガザ市民をエジプトに受け入れれば「シナイ半島がイスラエルへの抵抗の拠点になる」と述べたのは、それが現実的な脅威だからだ。」
「エジプトはハマスがシナイ半島に侵入し、そこを根城に同胞団残党と合流して強大化し、テロを繰り返し、体制を転覆させるシナリオを最も恐れている。」
「ハマスの3大支援国はイラン、カタール、トルコで、いずれも同胞団支援国だ。」
「ガザ問題の複雑さを勘案せずにその咎(とが)をイスラエルだけに負わせても、現実的解決にはつながらない。」
だけどな、今回、イスラエルはハマスを壊滅させるとしている。
エジプトにとっても、悪い話ではないはずだ。
この場合は、敵の敵は味方でもいいような気がするんだがな。
「エジプトはパレスチナ国家建設を支持している。」
やっぱ、そこがネックなんだろうな。
ネタニヤフは、2国家解決を明確に否定している。
(ネタニヤフ首相 “パレスチナと「2国家共存」”を否定する理由)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240124/k10014332641000.html
「パレスチナの人々が国家を樹立する権利は認められている」(国連のグテーレス事務総長)
もちろん、世界を敵にして生きる選択をした国民だから、国連が何と言おうと屁でもないだろう。
「イスラエルでは現在、戦時内閣が組まれています」
「スモトリッチ財務相とベングビール国家治安相」
「ネタニヤフ首相がパレスチナ国家の樹立を認める方向に進めば、2人は政権の連立解消に動く」
もちろん、そういうプロフェッショナルな話だけではない。
「市民の間でも、2国家共存を期待する声は年々、小さくなっているのが現実」
<イスラエル人を対象に行った世論調査>
▼2012年:支持61%、支持しない30%
▼2023年(10月中旬から12月上旬):支持25%、支持しない65%
逆転だな。
<パレスチナ人を対象に行った調査>
▼2012年:支持59%、支持しない40%
▼2023年(7月から9月):支持24%、支持しない72%
最近の調査の方は、ハマスの襲撃の前後になっているから何とも言えない。
が、大勢に影響はないだろう(未確認)。
もう、2国家解決なんて、賞味期限切れで、いまさら何をな話ということなわけだ(そうなのかあ?)。
「イスラエルがヨルダン川西岸地区への入植活動を続けるとともに、イスラエルとハマスの武力衝突も断続的に起きる中、市民の意識もこの10年、変化してきたのです。」
「イスラエル人とパレスチナ人が何世代にもわたって苦しみを味わうことになる」(アメリカの外交専門誌、「フォーリン・アフェアーズ」)
「イスラエルが2国家共存を拒否しているためほぼ克服できない課題が存在する」(同上)
記事は1月時点のもので休戦や人質解放への期待が綴られているが、その筋書きは崩れている。
(ネタニヤフ首相、「2国家解決」を拒否 アメリカに公に反対)
https://www.bbc.com/japanese/68027282
「記者会見でネタニヤフ氏は、ヨルダン川の西側のすべての土地で、イスラエルが安全保障を担わなくてはならないと主張。」
「これは必要条件であり、(パレスチナの)主権という考え方と矛盾する。どうすべきか? 私はこの真実をアメリカの友人たちに伝える。そして、イスラエルの安全保障にとって害となるような現実を国民に押し付けようとするのもやめた」
「イスラエルを全面支持しているとみられているジョー・バイデン政権に対し、イスラエルへの支援には条件をつけるべきだと求める声が大きくなっている。」
が、既に見たように、ガザの住民が皆殺しにされようとも(そうなのかあ?)、米国はイスラエル支援を止めることはない。
「ガザ再占領はありえない」(米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー戦略広報調整官)
米国に、それを止めることはできない。
「最近の世論調査によると、イスラエル国民の多くはネタニヤフ氏に対し、実現不可能かもしれないハマス壊滅という目標より、残る人質の帰還を優先させるよう望んでいる。」
ふん、世論調査のように政治が運営されるなら、どこの国も苦労はしないだろう。
ガザを軍事的に支配下に置くことは、イスラエルにとって過去の過ちから学んだ最低限の措置だ。
イスラエルという、神の祝福を得ないで作られた偽りの国家は、人間がむりくり維持していくしかないのだ。
それがこの国の宿命であり、これから何世代にも渡って「イスラエル人とパレスチナ人」が味わう苦しみの源なわけだ。
やれやれ・・・。
ガザだけではない。
2国家解決の否定は、ヨルダン川西岸についても。新たな問題を提起することになる。
2千年の放浪の果てに勝ち得た国家。
救世主によって与えられたわけじゃないけど、イスラエルは紛れもない国家になった。
全世界を敵に回しても、その世界中にイスラエルを支援する人々がいる。
ディアスポラは伊達じゃなかったわけだ。
そして、その支援は今後2千年続くだろう(未確認?)。
そこに住む人々の苦悩も続くことになる(そうなのかあ?)。
ウクライナは、支援の先細りに直面している。
イスラエルのように、全世界を敵に回してロシアとドンパチやるわけにはいかない。
脅したりすかしたりしながら、何とか凌いでいくしかない。
むしろ、全世界を敵に回してドンパチ続けられるようになったのは、ロシアの方だからな。
だが、中国やインド、北朝鮮やイラクといった国々からの支援は欠かせない。
アフリカ諸国とのつながりも必要だ。
イスラエルには、んなもんはいらない(そうなのかあ?)。
そう言う国家を作り上げてきたわけだし、それを維持していく世界的なネットワークも作り上げている。
パレスチナ人には、ハマスしかないのか・・・。
(《佐藤優が徹底解説》ハマス掃討を徹底的に行なおうとするイスラエル側の「内在論理」とは?)
https://bunshun.jp/articles/-/69183
いろいろな情報が書かれた記事だが、浮沈子的二注目したのはただ一点(3ページ目)。
池上「それにしてもなぜイスラエルはここまで強硬なのか」「なぜ停戦や和平に向かわないのか」
「これはイスラエルに対する攻撃ではない。ユダヤ人絶滅を図る攻撃だ」「ユダヤ人の存続をかけた戦い」
佐藤「我々は全世界に同情されながら死に絶えるよりも、全世界を敵に回してでも生き残るために戦う」
「ハマスの方が、領土や利権をめぐる争いではなく、「ユダヤ人であるがゆえに地上から消滅させる」という「属性排除」の論理で動いているからです。ナチスと同じ論理で、イスラエルの乳児が意図的に殺害されているのがその証しです。」
浮沈子的には、「属性排除」で動いているかどうかの確証はない。
ヨルダン川から地中海に至るパレスチナの地から、イスラエルという侵略国家を叩き出した後、その地に残ったり、全世界に再び散っていった全てのユダヤ人を、刺客を送ってまで殲滅するつもりかどうかは知らない。
「「侵攻」とは、「相手国家の主権を侵害して攻撃すること」ですが、ガザは「主権国家」ではない。「地上侵攻」は、「イスラエルが国際法に違反している」というハマス側に立った表現で、少なくとも「中立的」ではありません。」(2ページ目)
これもまた、違和感がある。
「地上侵攻」を「地上作戦」と言い換えたからといって、何が変わるんだという気がしないでもない(ロシアは、「軍事侵攻=侵略」を「特別軍事作戦」と言い換えてるけどな)。
まあ、国際法とやらの扱いは異なるんだろうが、一般人から見れば、んなことはクソくらえだ(そうなのかあ?)。
まあいい。
イスラエル人が、生存をかけて戦っているというのは本当だろう。
浮沈子的にも、そこは当初から同感だ。
ネタニヤフは、全世界を敵に回しても戦いを止めないだろう。
特に、米国に対しては、容赦のない姿勢を貫いている。
バイデンが土下座して頼んでも、停戦には応じない(そうだったっけかあ?)。
(ラマダン入り、ガザ戦闘やまず 信仰心高揚で緊張激化の恐れ)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024031100194&g=int
「中東イスラム諸国の多くで11日、イスラム暦のラマダン(断食月)が始まった。」
「パレスチナ自治区ガザではイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘休止が実現せず」
「軍事作戦を続けるイスラエルや同国を支持する米国への反発から、中東各地で緊張が増す恐れ」
バーンズの尽力にもかかわらず、とうとう停戦は流れた。
交渉の再開がいつになるかは分からない。
「イスラエルとハマスの隔たりは大きく、進展は得られていないもようだ。AFP通信は「今後10日間は外交的取り組みが強化される」との関係筋の話を伝えた。」
「占領軍(イスラエル)が戦闘をやめるという確約がない。合意に達しない責任は敵側にある」(ハマスの最高指導者ハニヤ氏)
イスラエル側は、人質の名簿の提出などに拘り、短期の停戦に応じていないし、恒久的な戦闘停止につながる交渉を拒否している。
モサド長官を筆頭とする交渉団も引き上げたままだ。
バイデンは、3月4日までの停戦を期待するとしていたけど、10日のラマダン入り前までにも間に合わなかった。
メンツ丸潰れだな(そうなのかあ?)。
この間、おそらく毎日のようにネタニヤフに電話してたに違いないが(未確認)、全く相手にされなかったということなわけだ。
(バイデン大統領 ネタニヤフ首相を批判も 軍事支援やめない考え)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240310/k10014385161000.html
「彼にはイスラエルを防衛する権利があるが、行動の結果として失われている命のことにもっと目を向けなければならない。彼は自国を救うよりも、むしろ傷つけている」(バイデン大統領)
「イスラエルによる南部ラファへの侵攻が、レッドライン=越えてはならない一線になるかと問われたのに対し、「それはレッドラインだ」と述べました。」(同上)
浮沈子がぶっ飛んだのは次のセリフだ。
「イスラエルを見捨てることは決してない。イスラエルの防衛は重要で、武器の支援を停止するようなレッドラインはない」
つまりだな、ガザの住民230万人を皆殺しにしても、イスラエルには武器の支援を続けるという意思を明確にしたわけだ。
べらぼーめ・・・。
米国大統領選挙を控え、ユダヤ人ロビーの圧力は頂点に達しているだろう。
トランプは、元よりイスラエル大好きだしな。
イランとイスラエルの直接対決だって支持しかねない。
好きなようにやれと・・・。
一方で、ロシアも大好きだから、話はややっこしい。
イスラエルの敵はイランだが、イランとロシアは仲良しで、イスラエルもロシアと敵対しているわけじゃない。
ロシアに対する経済制裁にも参加していないし、インドに輸出予定のA50早期警戒管制機の作成に関わったりしているしな(レーダーの取り付けとか)。
ウクライナが再三再四供与を求めているアイアンドームについても、提供を拒否している。
ゼレンスキーの来訪も断っているし、中東の特性である、敵の敵は味方とは限らないし、敵の味方が敵ともいえない複雑怪奇な関係にハマっている。
米国には、何があろうとイスラエルを支援し続けるという選択しかない。
わが国からは、暴走するイスラエルとしか見えないが(まあ、暴走してますから)、イスラエルにとっては、2014年の過ちを繰り返さない既定路線を、粛々と歩んでいるに過ぎない。
イスラエルは、ガザの住民230万人を人質に取っているけど、それはハマスにとっても貴重な人間の盾だ。
残念ながら、民間人の犠牲は増え続ける。
エジプトが国境沿いに作りつつある施設が何なのかについては、続報がない。
ラファ検問所を開いて、ここに難民を受け入れて、ハマスに対する最後の攻撃を仕掛けるというストーリーもあるかも知れないが、関係者は固く口を閉ざしている。
イスラエルの軍事作戦(地上作戦でも地上侵攻でもいいですが)が終了するまでは戦乱は続く。
米軍が、海上輸送施設(仮設の桟橋)を建設して物資を海から運び込むという話も出ているけど、空輸と同じで実効性に乏しいだろうな(未確認)。
搬入する物資は、当然イスラエル側の検閲を受ける。
搬入された物資をガザ域内で運搬する手段も、十分ではない。
そんなことをするより、陸上ルートの拡充を図る方が効率的だと素人でも分かる。
要するに、バイデンの米国内向けのパフォーマンスに過ぎない。
無意味だな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(イスラエルだけの責任ではない「ガザ封鎖」...エジプトが直面する「ハマスのジレンマ」とは?)
https://www.newsweekjapan.jp/iiyama/2024/03/post-46.php
「ガザ市民の前に国境を閉ざす主たる理由は、ガザを実効支配するハマスが、20世紀初頭にエジプトで誕生したイスラム原理主義組織ムスリム同胞団の下部組織だからだ。」
「現代エジプトの歴史は、同胞団との戦いの歴史だ。イスラエルと和平条約を締結したサダト大統領を「不信仰者」と呼び、暗殺したのも同胞団の分派組織メンバーである。」
「07年にガザ地区を実効支配したハマスは、08年には国境にある壁を爆破し、数万人のガザ市民がエジプトに流入した。」
「エジプトのシシ大統領が昨年10月18日、ガザ市民をエジプトに受け入れれば「シナイ半島がイスラエルへの抵抗の拠点になる」と述べたのは、それが現実的な脅威だからだ。」
「エジプトはハマスがシナイ半島に侵入し、そこを根城に同胞団残党と合流して強大化し、テロを繰り返し、体制を転覆させるシナリオを最も恐れている。」
「ハマスの3大支援国はイラン、カタール、トルコで、いずれも同胞団支援国だ。」
「ガザ問題の複雑さを勘案せずにその咎(とが)をイスラエルだけに負わせても、現実的解決にはつながらない。」
だけどな、今回、イスラエルはハマスを壊滅させるとしている。
エジプトにとっても、悪い話ではないはずだ。
この場合は、敵の敵は味方でもいいような気がするんだがな。
「エジプトはパレスチナ国家建設を支持している。」
やっぱ、そこがネックなんだろうな。
ネタニヤフは、2国家解決を明確に否定している。
(ネタニヤフ首相 “パレスチナと「2国家共存」”を否定する理由)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240124/k10014332641000.html
「パレスチナの人々が国家を樹立する権利は認められている」(国連のグテーレス事務総長)
もちろん、世界を敵にして生きる選択をした国民だから、国連が何と言おうと屁でもないだろう。
「イスラエルでは現在、戦時内閣が組まれています」
「スモトリッチ財務相とベングビール国家治安相」
「ネタニヤフ首相がパレスチナ国家の樹立を認める方向に進めば、2人は政権の連立解消に動く」
もちろん、そういうプロフェッショナルな話だけではない。
「市民の間でも、2国家共存を期待する声は年々、小さくなっているのが現実」
<イスラエル人を対象に行った世論調査>
▼2012年:支持61%、支持しない30%
▼2023年(10月中旬から12月上旬):支持25%、支持しない65%
逆転だな。
<パレスチナ人を対象に行った調査>
▼2012年:支持59%、支持しない40%
▼2023年(7月から9月):支持24%、支持しない72%
最近の調査の方は、ハマスの襲撃の前後になっているから何とも言えない。
が、大勢に影響はないだろう(未確認)。
もう、2国家解決なんて、賞味期限切れで、いまさら何をな話ということなわけだ(そうなのかあ?)。
「イスラエルがヨルダン川西岸地区への入植活動を続けるとともに、イスラエルとハマスの武力衝突も断続的に起きる中、市民の意識もこの10年、変化してきたのです。」
「イスラエル人とパレスチナ人が何世代にもわたって苦しみを味わうことになる」(アメリカの外交専門誌、「フォーリン・アフェアーズ」)
「イスラエルが2国家共存を拒否しているためほぼ克服できない課題が存在する」(同上)
記事は1月時点のもので休戦や人質解放への期待が綴られているが、その筋書きは崩れている。
(ネタニヤフ首相、「2国家解決」を拒否 アメリカに公に反対)
https://www.bbc.com/japanese/68027282
「記者会見でネタニヤフ氏は、ヨルダン川の西側のすべての土地で、イスラエルが安全保障を担わなくてはならないと主張。」
「これは必要条件であり、(パレスチナの)主権という考え方と矛盾する。どうすべきか? 私はこの真実をアメリカの友人たちに伝える。そして、イスラエルの安全保障にとって害となるような現実を国民に押し付けようとするのもやめた」
「イスラエルを全面支持しているとみられているジョー・バイデン政権に対し、イスラエルへの支援には条件をつけるべきだと求める声が大きくなっている。」
が、既に見たように、ガザの住民が皆殺しにされようとも(そうなのかあ?)、米国はイスラエル支援を止めることはない。
「ガザ再占領はありえない」(米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー戦略広報調整官)
米国に、それを止めることはできない。
「最近の世論調査によると、イスラエル国民の多くはネタニヤフ氏に対し、実現不可能かもしれないハマス壊滅という目標より、残る人質の帰還を優先させるよう望んでいる。」
ふん、世論調査のように政治が運営されるなら、どこの国も苦労はしないだろう。
ガザを軍事的に支配下に置くことは、イスラエルにとって過去の過ちから学んだ最低限の措置だ。
イスラエルという、神の祝福を得ないで作られた偽りの国家は、人間がむりくり維持していくしかないのだ。
それがこの国の宿命であり、これから何世代にも渡って「イスラエル人とパレスチナ人」が味わう苦しみの源なわけだ。
やれやれ・・・。
ガザだけではない。
2国家解決の否定は、ヨルダン川西岸についても。新たな問題を提起することになる。
2千年の放浪の果てに勝ち得た国家。
救世主によって与えられたわけじゃないけど、イスラエルは紛れもない国家になった。
全世界を敵に回しても、その世界中にイスラエルを支援する人々がいる。
ディアスポラは伊達じゃなかったわけだ。
そして、その支援は今後2千年続くだろう(未確認?)。
そこに住む人々の苦悩も続くことになる(そうなのかあ?)。
ウクライナは、支援の先細りに直面している。
イスラエルのように、全世界を敵に回してロシアとドンパチやるわけにはいかない。
脅したりすかしたりしながら、何とか凌いでいくしかない。
むしろ、全世界を敵に回してドンパチ続けられるようになったのは、ロシアの方だからな。
だが、中国やインド、北朝鮮やイラクといった国々からの支援は欠かせない。
アフリカ諸国とのつながりも必要だ。
イスラエルには、んなもんはいらない(そうなのかあ?)。
そう言う国家を作り上げてきたわけだし、それを維持していく世界的なネットワークも作り上げている。
パレスチナ人には、ハマスしかないのか・・・。
🐱ウクライナ降伏不可避:旗色 ― 2024年03月11日 13:39
ウクライナ降伏不可避:旗色
(ローマ教皇、ウクライナに「白旗」促す 強い反発と批判の声)
https://www.bbc.com/japanese/articles/ckrx1nd2804o
「ロシアの人殺しや拷問部屋がそれ以上、欧州へ進撃することができないのは、青と黄の旗の下で武器を手にしたウクライナ人が、ロシアの進軍を抑え込んでいるからだ」(ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領)
「さらに戦争の最前線にいるウクライナ人の司祭らの働きをたたえた。」
「彼らは最前線にあって、命と人間性を守り、祈りと会話、行動でサポートしている」
「これこそが教会だ。人々と共にある。2500キロメートル離れたどこかにいて、生きたい人とこちらを破滅させようとする者たちの仲介を仮想世界でやろうとするのとは違う」
「多くのウクライナ国民もソーシャルメディアで、教皇発言を強く批判している。その中には、ウクライナ・ギリシャ・カトリック教会のトップも含まれる。」
「一方、ポーランドのラデク・シコルスキ外相は、教皇はバランスを取るため、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領に対しても、ウクライナから軍を撤退させる勇気をもつよう促すのかと問いかけた。」
うーん、バランスの問題じゃないと思うんだがな(浮沈子も、プーチンに白旗掲げるように促すべきだと思ってるけどな)。
また、ゼレンスキーが触れた、ウクライナの聖職者が最前線で活躍することは重要だ。
そのことは、決して政治の侍者となることじゃない。
前線から近い所でも、遠い所でも、和平への取り組みが行われることは好ましいと感じる。
さらに、戦線の両側で行われればなおいい。
旗の色がどうのとか、降伏だとか敗北だとかいうのが受け入れ難い表現だとか言ってケチつけるのは貧しい発想だな。
強がっているだけのようにも見える(弱みを見せれば、内外からつけ込まれかねないしな)。
「最も強い者は、状況を見て、国民のことを考え、白旗を揚げる勇気をもって、交渉する者だ」(フランシスコ)
我笛吹けど汝ら踊らず。
(笛吹けども踊らず)
https://kotobank.jp/word/%E7%AC%9B%E5%90%B9%E3%81%91%E3%81%A9%E3%82%82%E8%B8%8A%E3%82%89%E3%81%9A-616128
「(新約聖書マタイ伝福音書第一一章に「われら笛ふけどもなんじら踊らず」とあるところから) 人に何かをさせるつもりでさまざまに手立てを調えて誘っても、人がこれに応じて動かないことをいう。」
宗教者は、そういうのには慣れている。
つーか、聖典を読むだけで人々がみんな解脱しちまったら、商売あがったりだしな(そういうことかあ?)。
政治家や外交官、多くの小物の宗教家(や、似非宗教家)からの反発は想定の範囲内だ。
浮沈子は、フランシスコの発言が、市井の人々に与える影響に着目している。
SNSに投稿しない人々、毎日の生活を静かに営み、大声で罵ったりしない人々、ついでに与太ブログに妄想を垂れ流したりしない人々(誰?)。
ウクライナでも、ロシアでも、中国でもインドでも、アットーテキ多数の人々はフランシスコの言葉に静かに耳を傾けている。
もう、十分血が流れたのではないか。
憎しみの連鎖を断ち切る時が来たのではないか。
BBCは、猛反発する記事を書きながら、行間にそこはかとなくそのことを漂わせているような気がする。
「ロシアの本格侵攻が始まって2年以上がたち、ウクライナは守勢に回っている。ロシアは先月、戦略上重要なアウディイウカを掌握。以来、ロシア軍は西進し、いくつかの村を占拠している。」
これについては、アウディーイウカ西方の戦線は、現在は安定しつつあると言われている。
「こうしたなか、アメリカではウクライナに600億ドル(約8.8兆円)規模の支援をする予算案が、議会下院で可決されないままになっている。ヨーロッパでも各国が、ウクライナ支援の方法について合意を形成できないでいる。」
チェコの主導する砲弾調達(たぶん、韓国?)が成功し、米国の法案が可決されれば、再びドンパチが活発になり、停戦の機運は遠のく。
フランシスコの言葉は、確かに形而上の世界の言葉かもしれないが、停戦の機運を捉え、形而下の世界に影響を与える可能性もある。
神の国では、青と黄色の旗は「白旗」に見えるのかもしれないし、「降伏」や「敗北」は、我々の棲む世界では「勇気をもって交渉する」という意味になるのかもしれない(そういうことかあ?)。
まあ、どうでもいいんですが。
思った通り、この話は大きな波紋を投げかけている。
脊髄反射的反応が収まり、言葉の真意が静かに染み渡るにつれて、13億人の信徒を率いるフランシスコのもたらしたものが何なのかが明らかになるだろう。
ゼレンスキーが言うように、仮想世界の戯言に過ぎないのか、新たなステージの扉を開ける鍵になるのか・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(ロシアの砲弾生産量は月25万発、2024年後半の攻勢に優位性をもたらす)
https://grandfleet.info/us-related/russia-will-produce-250000-shells-per-month-giving-it-an-advantage-in-the-offensive-in-the-second-half-of-2024/
「ロシアは大砲の砲弾を月25万発=年間300万発も生産している。この数字は欧米の約3倍に相当し、2024年後半に予想される攻勢でロシアに優位性をもたらすだろう」
浮沈子の記憶では、年間400万発だったんだがな。
プラス北朝鮮からの半分しか爆発しない不良品(!)と、イランからの数百発の弾道ミサイル、自国製の数千機の格安自爆ドローンで、今年から来年に掛けて、ウクライナの最新鋭、精密、高性能、未来的、西側の技術満載、米国の最新鋭システム含む兵器と、抗戦意欲旺盛な新手の兵士たち(愛国心満々の囚人もいるでよ!)に立ち向かおうというわけだ。
「本物の戦時体制」(ロシア側)「と民需や労働者を犠牲にしない範囲の増産」(西側)「で明暗が別れた格好だ。」(ブログ管理人)
「米国と欧州を合わせても、キエフに送るための弾薬を年間約120万発しか製造する能力がない、と欧州情報機関高官がCNNに語った。」(リンク先のCNNの記事)
「私たちが今いるのは生産戦争だ」(NATO高官:CNN)
「ウクライナの結果は、双方がこの戦争を遂行するための装備をどのように備えているかによって決まります。」(同上)
「米国とその同盟国は、M-1エイブラムス戦車や、間もなくF-16戦闘機など、多くの高度に洗練されたシステムをウクライナに供与している。しかし軍事アナリストらは、誰がより多くの砲弾を発射したかによって戦争の勝敗が決まる可能性が高いと述べている。」(CNN)
「ロシアは大砲工場を「24時間365日」12時間交替で稼働させていると述べた。現在、約350万人のロシア人が防衛部門で働いており、戦前の200万人から250万人程度から増加している。ロシアは弾薬も輸入している。イランは昨年少なくとも30万発の砲弾を送り、「おそらくそれ以上だ」と当局者は述べた。また北朝鮮は数百万発の砲弾を積んだ少なくとも6,700個の弾薬コンテナを提供した。」(NATO当局者:CNN)
「ロシアの強化はまだそのニーズを満たすのに十分ではない」(米国と西側の当局者ら:CNN)
「ロシアが短期的に戦場で大きな利益を得るとは期待していない。」(西側の情報当局者ら:CNN)
「ロシアの生産能力にも限界がある」(当局者:CNN)
「ロシアの工場は来年のうちにピークに達する可能性が高い」(同上)
当局者らの見立ては、例によって敵軍の装備を矮小化し、彼我の差を小さく見せようとする無意味な努力に思える。
結果は、すぐに戦場で出るのだ。
「ロシアは独裁者の管理下にある管理経済であるという利点もあり、工場ラインを活性化することができたが、最終的には資本主義の西側諸国が追いつき、より優れた設備を生産するだろうと主張」(米国と西側の当局者ら:CNN)
浮沈子も、完全に同感だな。
戦争が終わり、平和な時代になり、砲弾なんかが必要なくなるころになって、西側の生産体制は軌道に乗り、もう、誰も必要としなくなった155mm砲弾を年間1000万発くらい生産できるようになるに違いない。
しかも、100発撃てば100発爆発する(未確認?)。
「西側諸国はより多くの持続力を持つだろう」(米国欧州軍副司令官スティーブン・バシャム中将:CNN)
一度生産が軌道に乗れば、おいそれと止めることはできない。
在庫はどんどん積み上げられ、倉庫費用は嵩み、使用期限切れの砲弾の処分費用も膨れ上がっていく。
一体、誰がこんなに作れって言ったんだあ?。
「ロシアは最近、長距離兵器によるウクライナの国内防衛生産も標的にしている。」(CNN)
「現在、私たちが目にしているのは、いくつかの重要なインフラが標的となっているだけでなく、ウクライナの防衛産業基盤を標的にしているものも多くあります。」(NATO当局者:CNN)
泣きっ面に蜂だな。
しかし、順風満帆に見えるロシアにも課題がないわけではない。
「おそらくロシアの最大の課題は戦車やその他の装甲車両の生産」(CNN)
「月に約 125 両の戦車を生産していますが、その大部分は改修された古いモデルです。NATO当局者によると、ロシアが2023年に生産した主力戦車の約86%が改修された(モデルだ)」(CNN)
ロシア経済も、長期的にはともかく、2年程度は持ちそうだしな。
「短期的には、たとえば今後18カ月程度は、洗練されていないかもしれないが、耐久性のある経済だ」(NATO当局者:CNN)
「米国からの援助がもう来なくなったら、ウクライナ人は交渉に対する気持ちを変えるだろうか?」(西側諜報機関に詳しい関係者:CNN)
この記事が書かれたのが、フランシスコの「白旗」発言の後かどうかは知らない。
まあいい。
「エイブラムス、レオパルト、ブラッドレー、M777、M109、HIMARSといった西側製兵器はロシア製よりも洗練されており、多くの人々は「性能が優れる西側製兵器が戦争の流れを変えるのに役立つ」と予想した」(ブログ管理人:航空万能論)
「実際に戦争の流れを決定づけているのは「プラットホームの性能差=技術力」ではなく「弾薬供給=ロジスティクス」」(同上)
もちろん、エイブラムスやレオパルとが5000両くらいあるとか、ハイマースのロケット弾が100万発あるとかいう話なら、何の問題もないだろう。
「ウクライナ支援資金を原資としてバイデン大統領が支援パッケージを用意」
→「大統領権限によって米軍備蓄から155mm砲弾供給」
→「支援資金で備蓄分を補充する砲弾発注」
「という流れが止まっているため、これが長期化すると発注量と生産能力のバランスが崩れて企業側の収益が悪化し「目標の数字に手が届かなくなる」」(同上)
予算の停滞が、ボディブローのようにサプライチェーンの劣化に効いている。
「一時的に米軍の通常予算で砲弾を発注すればいいと思うかもしれないが、用途が決められている資金を他の用途に転用できるほど予算には柔軟性がなく、生産に必要な原材料や部品の発注にもタイミングがあり、これを逃すと納品までのリードタイムが伸びる」(同上)
なかなか分かりやすいな。
航空万能論は、数日前にも砲弾調達の記事を上げていて、この問題に関心が高いようだ。
(ウクライナ軍が直面する砲弾不足の原因、問題は何処に潜んでいるのか)
https://grandfleet.info/military-trivia/causes-of-ammunition-shortage-faced-by-ukrainian-army/
「※この記事内容は完全に管理人の主観なので注意が必要です。」(ブログ管理人:以下同じ)
が、問題点がよく整理されていて、頭の弱い浮沈子でもポイントは理解できた(一部、飛ばしてますが・・・)。
「現在のウクライナ軍が直面している砲弾不足は
「①武器支援の資金」
「②砲弾生産への投資」
「③労働条件に関する規制」
に起因」(ブログ管理人:以下同じ)
これらの問題を、丁寧に解説している。
「①は「米国とEUの軍事支援資金が尽きている(尽きかけている)こと」「軍事支援のための資金は思っている以上に柔軟性がないこと」で構成されている。」
「米下院がブロックしているウクライナ支援(約600億ドル)は軍事支援と財政支援が含まれ」ている。
しかし、「EUが2月に承認した約500億ユーロは4年分の財政支援で軍事支援に転用することは出来ない。」
欧州の軍事支援に充てる資金については、相当ややっこしい話なので詳細は割愛する(そんなあ!)。
「要するに「ウクライナへの軍事支援」は「国内もしくは域内への投資」とセットでなければならず、これは日本のODAに近い考え方で「支援と利害は別もの」「無条件の支援は存在しない」と思っておいた方がいい。」
「②砲弾生産への投資についてエストニアの国防次官は「砲弾ニーズが急増しているにも関わらず産業界は『契約を結んで初めて朝を迎える』という姿勢のままだ」と苦言を呈した」
企業側にも言い分がある。
「どれだけ壮大な調達計画も契約は単年ベースで不安定」「調達量も議会審議で増減し調達自体のキャンセルも珍しくない」「調達計画が途中で打ち切られても補償はない」「口先だけの計画ではなく予算を確保して契約書(複数年など長期契約がベスト)をもってこい」
「③労働条件に関する規制も増産に影響を及ぼしている可能性が高い。」
「ロシアの戦時体制と比較すると西側諸国の取り組みは民需や労働者を犠牲にしない範囲だ。」
「調達先を制限しない資金で生産能力に余裕がある企業から砲弾を買ってくること」
が、自由で民主的な社会では、なかなかそううまくはいかない。
「ウクライナ支援に費やした資金の大半が国内への直接投資もしくは産業基盤の強化に役立っている」(米国)
「加盟国が増やした国防予算の大半が域外に流出している。その原因はウクライナ支援による備蓄分の不足を補充する緊急性から来ているが域内での共同調達を増やすべき」(EUのフォンデアライエン欧州委員長)
「政治的に調達先を制限しない資金を許容するのは難しく、資金を拠出する国や地域の増産が軌道に乗るまでウクライナは耐えるしかない」
その意味では、チェコの調達方法は、独自の資金を集めて砲弾を域外から買ってくるというわけで、バイパスを作ったわけだが、この方法の欠点は規模の拡大を計ろうとすると、上述のしがらみに引っかかってストップがかかる可能性が出てくるということなわけだ(そうなのかあ?)。
「155mm砲弾は世界で最も切望される高付加価値な商品となった」「欧州は増産に取り組んでいるもののニーズを満たせていない」「戦争が長期化して砲弾飢餓が深刻になれば韓国企業が恩恵を受けるだろう」「韓国製砲弾が世界市場で人気を集めるのはNATO規格との互換性があるからだ」(砲弾生産に自信がある韓国メディア)
やっぱ、チェコの調達先って、韓国なのかな・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーー
(ウクライナの対ロ交渉姿勢、自国の意思によるべき=林官房長官)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/7WQPWKNVRJJILMBCXJRBAZWQ2Y-2024-03-11/
「ロシアが和平に向けて歩み寄ろうとする兆しは一切見られない」(占領地は譲らないロシアを念頭に置いた現状認識の表明)
「ウクライナの将来を決める交渉にいかに臨むべきかは、ウクライナの人々の意思によるものでなければならないと考えている」(大統領選挙は先送りだけどな)
「コメントすることは適切でない」(「白旗」発言)
「決して認められない」(占領地での投票)
いずれも、我が国政府として、何らかのアクションを起こすことはない。
現状認識の表明を繰り返し、不適切なコメントを避け、当たり前の判断(占領地での投票)を示しただけだ。
ウクライナ問題は、我が国にとっては遠い国の話で、ぶっちゃけ他人ごとなわけだ(そうなのかあ?)。
わが国は、ロシアとの関係も重視しなければならないからな。
領土交渉もあるし、漁業交渉もある。
天然ガスの大口の輸入国だし、詳しく調べていないけど、そのほかにもプラント関係とかでのつながりもある。
プーチンが選挙で当選すれば、国家元首として、問題なく認めることになるだろう。
敵対する隣国でも、平和的な関係を作ることはできる。
北朝鮮と韓国だって、未だに戦争中だが、日常的にドンパチやっているわけじゃない。
わが国には資源が少ない。
食料を自国で賄うことすら出来ない。
世界の国々と仲良くして、いろいろ輸入したり、我が国から買ってもらったりしながら倹しい生活をしていくしかないのだ。
遠い国での戦争を、無神経に論評したりすることは避けなければならない、
自国の価値観を他国に押し付けて、それを受け入れられないならドンパチ始めるような真似は出来ない(ちょっと前まで、そうしてたけどな)。
経済の規模はそこそこ大きく、国民の生活は世界的に見れば豊かに違いないが、広大な国土と資源に恵まれ、他国に生産物を輸出するだけで食っていける意味での豊かさはない。
そういう国が、ウクライナに対して、何か言うことが出来るとは思わない。
わが国は平和主義の民主国家だ(たぶん)。
78年間、領土を不法に占拠されていても、その国の首都にドローン飛ばしたりはしない。
まあ、届かないけど・・・。
(トランプ氏復権ならウクライナ戦争終結、ハンガリー首相が予測)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/63TQL63REBKGXLB7TGFR4SS5MI-2024-03-11/
「彼(トランプ氏)はウクライナとロシアの戦争には一銭も出さないだろうし、そうなれば戦争は終わるだろう」( ハンガリーのオルバン首相)
「ウクライナが自力で立ち行かなくなるのは明らかだからだ」(同上)
「まずは平和を実現しなければならず、「彼(トランプ氏)にはその手段がある」と述べた。」
トランプは、ウクライナ支援について、選挙戦では明確なメッセージは出していない。
が、従来の発言などから、支援を続けるとは見られていない。
オルバンの発言は、そのことを確認している。
が、戦争が終わるかどうかは分からない。
ウクライナが戦闘を止めるかどうかは、ウクライナの人々が決める。
ハンガリーは、隣国であるウクライナ支援に少なくとも前向きではない。
それでも、戦後の復興や安全保障に対して無関心ではいられないだろう。
隣国の安定は、自国の安定につながる。
意趣返しで、攻め込まれたりしたらたまらんからな。
終戦するなら、あの時、ハンガリーが反対したからだなどと恨まないでもらいたいだろう。
「停戦後の和平交渉でどのように戦争を終結させるか、安定して安全な欧州をどのようにつくるかは「別の問題」」
正にその通りだな。
ハンガリーは、ウクライナとの関係では、別の問題も抱えている。
(ウクライナ、欧州向けロシア産ガス供給継続の扉閉ざす-協定失効後)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-05/S9W7E0T0G1KW00
「ロシアはウクライナ侵攻後、パイプラインでの欧州向け供給の大半を停止したが、一部の供給は契約を下回る量で、ウクライナ経由で継続している。これらはオーストリア、ハンガリー、スロバキアなどの需要の大部分をカバーしている。」
「ウクライナのハルシチェンコ・エネルギー相は5日、ウクライナ経由のロシア産天然ガス供給に関し、現行協定が年末に期限切れとなった後、継続を認める一切の商業上の合意を否定する考えを示した。」
さて、どうなることやら。
「2025年1-3月(第1四半期)の天然ガス先物価格は年初から約15%下落した。これは協定終了後も供給を継続する仕組みができるとの期待を示唆する動きだ。」
ウクライナがガスを止めれば、エネルギー安全保障上の問題が生じる恐れがある。
「だが、私はそうした状況とはみていない」(ハルシチェンコ氏)
ロシアは、天然ガスの売り上げで戦費を稼いでいるからな。
自国を通過して供給されるロシアの資源が稼いだ金で、ドンパチやられてはかなわない。
ロシアはきっと、欧州にゆさぶりをかけているに違いない(天然ガストータルとしては影響はないとみられる)。
ハンガリーは、敏感に動く可能性がある。
ちょっと、要注意かもな・・・。
<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー
(NATO、ウクライナに派兵せず 「戦争当事者ではない」=事務総長)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/XRRCLDMUSRIKVC72GQABQUROGQ-2024-03-11/
「NATO加盟国が個々にウクライナに軍隊を派遣したとしても、集団的自衛権を規定するNATO全体に影響が及ぶと述べた。」(北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長)
「NATOはロシア・ウクライナ戦争の当事者ではない」(同上)
では質問!。
リトアニアとかが攻撃されて、NATOが紛争当事者となった場合(もちろん相手はベラルーシじゃなくてロシア!)、敵に二正面作戦を強いるために、ウクライナ派兵は検討しないと言うことかな。
まあ、仮定の質問には答えられないというのが正解だろうが、言下にNO!とは言えないだろう。
つまり、紛争当事者じゃないからというのは、理由になってない。
けど、ある意味、正解ではある。
NATO加盟国じゃないウクライナに軍事支援するのは義務じゃないからな。
兵器や弾薬の供与(出張メンテナンス付き)、訓練の付与(兵士だけじゃなくて司令官級も)、敵国の情勢や軍事目標の情報提供、作戦立案から演習の提供まで、ありとあらゆる支援の提供は、義務じゃない。
ウクライナは、NATOにとって防衛区域ではない。
よその国の戦争で、うちらの知ったことじゃない。
だから、フランスが勝手に参戦しても、NATOは関知しないという話になる・・・?。
そうはいかないだろう。
「集団的自衛権を規定するNATO全体に影響が及ぶ」(再掲)
ロシアが警告した通り、フランスに核弾頭おっこどしたりすれば、NATO各国には抗戦義務が生じるからな。
あんま、勝手な事すんな!。
「このような重要な問題はわれわれ全てに関連するため、協議を通して共通のアプローチを探ることが大切だ」(ストルテンベルグ事務総長)
ま、当然だろうな。
で、例によって、浮沈子の関心は「白旗」にある。
「今はウクライナによる降伏について語るときではない。ウクライナにとって悲劇となるだけでなく、われわれ全てにとっても危険なことだ」(同上)
「交渉には戦場での強さが反映される」とし「ウクライナに対する軍事支援が、交渉による永続的な平和的解決に至る道となる」(同上)
ほほう、降伏は悲劇だが、交渉には前向きで、軍事支援はそのために行うということなわけだ。
ウクライナの完全勝利じゃなくって、有利な条件を引き出すための手段ということだな(そうなのかあ?)。
「協議を通して共通のアプローチを探ることが大切」(再掲)というくらいだから、NATO内部ではタイミングを見計らって、ウクライナに停戦交渉を促す合意が出来ているということなわけだ(そういうことかあ?)。
米国は、そのことに合意していることになる。
つーか、米国自身が、軍事支援自体のスキームを見直して、軍事目標を、領土の完全奪還から交渉に有利な状況に持ち込むことに変更したという話が出ていたからな。
「交渉による永続的な平和的解決に至る道」(再掲)をウクライナに促すタイミングを探っているに違いない。
が、今の状況では、その条件を作り出すのは大変だろう。
短期的にはとても無理だし、長期的には不透明さが増すからな(もしトラかあ?)。
一般的な見方としては、ウクライナの勝ち目はどんどん減っていく一方だろう。
ストルテンベルグは、このインタビューで、NATOのスタンスを明確にしている。
マクロンの政治的パフォーマンスと距離を置き、ロシアとの交渉に期待する姿勢を示した。
NATOの軍事支援は、そのために行う。
また、ウクライナの完全降伏に至る前に交渉を行うことで、NATO自体のリスクを減らすことが出来るという認識も示した。
ウクライナの西側国境が、NATOの最前線になっちまっては困るしな。
せめて、サイテーでも中立を保ってくれて、南部からの攻撃がないようにしてもらわなければならない。
まあ、どうでもいいんですが。
白旗発言のおかげで、いろいろなことが見えてくる。
戦場で勝てないウクライナから、どうやって投資を回収するか。
西側は、本気で考え始めているということだな・・・。
<また追加>ーーーーーーーーーー
(ローマ教皇のウクライナ交渉提案「理解できる」=ロシア大統領報道官)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/26HN6A6C3FI4NPP3OBW7X6ISUM-2024-03-11/
「ローマ教皇が交渉に賛成する発言を行ったことは良く理解できる」(ロシアのペスコフ大統領報道官)
「極めてよく理解できる」
うーん、極めつけだな・・・。
「プーチン大統領はこれまでもロシアは和平交渉に前向きだと繰り返し表明してきた」
もちろん、占領地は譲らないという条件でね・・・。
「残念ながら、ローマ教皇の発言も、ロシア側の度重なる発言も完全に拒否されている」
さすがペスコフと思うのは、フランシスコとプーチンを同列にして発信するところだな・・・。
こういう芸の細かさは、国家元首の報道官としては重要だ。
メディアも、ちゃんと付いてくる。
まあ、どうでもいいんですが。
コメントするタイミングが、ウクライナの反応を見てからというのも適切だ。
ロイターが9日に流してから3日目だが、ちゃんと横綱相撲になっている。
各国の反応も、一巡した感じだが、気が付けば米国はこの件についてだんまりを決め込んでいる。
腹の底では、苦々しく思っているのかもしれないが、そこは抑えているんだろう。
わが国の反応(概ね、米国とは調整済み?)から推して、ウクライナの未来はウクライナが決めるという外交スタンスは維持していると思われる(未確認)。
ロシアの反応が出てきたので、何かアピールするかもしれない。
ストルテンベルグのコメントからみて、また、従来のバイデン政権の対ロシア政策からみても、戦争当事国ではないという点でも積極的なコメントは出ないだろう。
今は、米国にとって交渉のタイミングじゃないしな。
支援がストップしている中で交渉して、まずい結果になれば、おまい(米国)のせいだということになる。
それでなくても、ラマダン前の停戦交渉に失敗して、外交的には大きな痛手を被っている真っ最中だ。
やれやれ・・・。
ポーランド外相、ラトビア大統領以外からの発言もない。
(「ウクライナは白旗あげる勇気を」 ローマ教皇の発言に批判の声:2024.03.11 Mon posted at 13:02 JST)
https://www.cnn.co.jp/world/35216325.html
「教皇の発言には欧州各国からも非難の声が上がった。」
・ポーランドのラドスワフ・シコルスキ外相
・ラトビアのエドガルス・リンケービッチ大統領
当事国とNATO以外ではこれだけだ。
バチカンの発する形而上のメッセージに対して、形而下の世界は公式には概ね沈黙している。
わが国の「コメントすることは適切でない」(林官房長官)というのが、最も適切なコメントだろうな。
火消しに追われたバチカンも、とりあえずはホッと一息というところか。
スイスのラジオ局の放送が3月20日だから、その辺りでもう一山喰らうかもしれない。
が、その頃にはオワコンになってるからな。
人のうわさも75時間・・・。
<またまた追加>ーーーーーーーーーー
(ロシアに「勢いシフトしつつある」、ウクライナ侵攻で-米情報機関)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-11/SA7DXWT1UM0W00?srnd=cojp-v2
「ウクライナ人は勇気と不屈さを失いつつあるのではない。彼らは弾薬を切らしつつあり、われわれは彼らを助けるための時間切れになりつつある」(米中央情報局(CIA)のバーンズ長官)
なんだ、エジプトにいると思ってたんだが、帰国してたんだ(停戦交渉決裂だからな)。
「ウクライナは24年に形勢が不利になる可能性が高く、恐らく大いに不利になる」(同上)
「米情報当局者は、世界的脅威に関する公聴会で率直かつ政治的にデリケートな評価を下すことが多いが、今回も報告書、証言の双方で例外ではなかった。」
一応、該当箇所だけは自動翻訳して読んだ。
(米国諜報機関の年次脅威評価)
https://www.intelligence.senate.gov/sites/default/files/hearings/unclassified_2024_ata_report_0.pdf
「ウクライナ紛争:
ロシアのいわゆるウクライナに対する特別軍事作戦は、ロシアに多大かつ永続的なコストを負担させ、プーチン大統領が当初目指していたウクライナの完全な制圧を達成できず、ロシアの侵略から守るために西側諸国を結集させた。」
「ロシアは第二次世界大戦後、これまでにないほど多くの軍事的損失を被っており、およそ30万人の死傷者と数千台の戦車や装甲戦闘車両が発生した。」
「・ロシア軍は、これまで、そして今後も消耗、人員不足、士気の問題に直面し続けるが、地雷への依存、準備された防御陣地、間接射撃により、2023 年にはウクライナの攻撃を鈍らせることができた。 」
「・ロシアは戦略的に軍事的に有利であり、その勢いはますますモスクワに有利に傾きつつある。 ロシアの防衛産業は、必要に応じて長期にわたる高強度の戦争を維持できるようにするための長距離攻撃兵器、砲弾、その他の能力の生産を大幅に強化している。 一方、モスクワは2023年末以降、継続的に戦場での前進を続けており、西側の軍事援助の将来に関する不確実性の恩恵を受けている。」
CIAだって、万能じゃない。
ウクライナ侵攻当時は、現政権に亡命を促したとされている(未確認)。
米国にとっては、一兵の損失もなく、ロシアの戦力を削いでくれた恩人(!)だが、一方では強大な軍事力を更に膨らませる役割も果たしてしまった。
やれやれ・・・。
これ以上関与を続けると、ロシアはますます軍事的脅威を高め、自ら制御不能な怪物になってしまうだろう。
ウクライナがどうなろうと知ったことではないが(そんなあ!)、米国にとって、これ以上ウクライナへの関与を続けることは得策ではない・・・。
本音はそんなところか。
恩を仇で返すような米国の仕打ちだが、結果的にそうなっている。
ヌーランドの辞任(解任?)の話と併せて考えると、米国の対応は結果的には失敗に終わる可能性が高くなってきている。
「白旗」を掲げよとは、舌噛んでも言えないだろうが、本音のところでは、よくぞ言ってくれたと思っているかもしれない(そうなのかあ?)。
「ロシアの防衛産業は、必要に応じて長期にわたる高強度の戦争を維持できるようにするための長距離攻撃兵器、砲弾、その他の能力の生産を大幅に強化している。」(再掲)
このことが意味するのは、脅威はウクライナ紛争レベルの話ではなくなっているということだ。
以前に、「平和攻勢」について書いたけど、浮沈子的には米国にとっては、早期にウクライナを手じまいにして、ロシアに対して平和攻勢を掛けた方が得策な気がする。
民主主義って、そういう切り替えが苦手だけどな・・・。
<もっと追加>ーーーーーーーーーー
(ウクライナがバチカン大使呼び出し、教皇の「白旗」発言に抗議)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/CBLWAT5UO5LSNOQKWVVP2XAKNY-2024-03-12/
「武力による権利行使を合法化し、国際法の規範軽視を助長するような発言を教皇は慎むべき」(ウクライナ外務省の声明)
「悪に対する善の勝利を確実に実現するため速やかに力を合わせる必要があると世界に呼びかける役割を期待されるはず」(同上)
神の言葉と政治の言葉はかみ合わない。
神の言葉では、武力を用いて人を殺める者は全てが悪だからな(未確認)。
ゼレンスキーは、ロシア人を18万人ぶっ殺したと自慢していたからな。
極悪人ということだろう。
自分とこは、3万人ちょっとだからな。
プーチンは、善人ではないだろうが、せいぜい小悪人というところか。
善の勝利として、殺し合いをやめ、白旗を掲げて交渉する勇気を説いたフランシスコのため息が聞こえる。
やれやれ・・・。
「どの国にも増して平和を求めている。だがその平和は公平で、国連憲章の主旨と、ゼレンスキー大統領が提唱する平和の定義に基づかなければならない」
自分の思い通りの平和にならなければ、武器を取って戦うということなら、フランシスコからは、どちらも同じに見えるだろう。
宗教者は、自らが実践するのみならず、縁なき衆生を改心させることが重要だからな。
筋金入りの宗教家でも、筋金入りの政治家には手を焼いている。
まあいい。
バチカンは、今回のことで怯んだりはしないだろう。
少なくともフランシスコが諦めるとは思えない。
ここで引っ込んでは、商売上がったりになるからな(そういうことかあ?)。
売られた喧嘩は買わなければならない(そうだっけ?)。
いや、売った喧嘩は売り続けなければならない(んなら分かるかも:よけいワケワカ?)。
浮沈子は正義派じゃない。
ウクライナでどんな統治が行われようと、知ったことではない。
戦闘が収まることが一番だ。
ウクライナが希求して止まない自由で民主主義の国々は、甘い言葉で支援を約束しながら、今になってその約束を反故にし、どうすれば今までの投資を回収できるかに知恵を絞っているありさまだ(そうなのかあ?)。
NATOには、当事者意識はまるでなく、不可抗力で第5条の発動に追い込まれるのではないかとびくびくしている。
血の気の多い連中だけが、武器をよこせ、砲弾をよこせと大声で叫び続けている。
お隣の韓国は、ここは商売のしどころと考えて、せっせと砲弾作っているんだろう。
いや、北朝鮮も山ほど作ってるけどな。
わが国にも、武器輸出で貢献したい(一山当てたい)連中は多いだろう。
前線から何千kmも離れたところで、鉄の塊に加工を施し、爆発飛散して殺傷能力の高い砲弾に加工する。
現在、ロシアは1日1万発、ウクライナは1日2千発を撃っていると言われる。
ウクライナが撃っている砲弾の数が少ないとは思えない。
ロシアは、1日最大千人が死んでいると言われる。
ドローンにやられる者、地雷に吹き飛ばされる者、銃弾や手榴弾で命を落とす者・・・。
ロケット弾や弾道ミサイル、その他、戦闘能力を奪うための全ての武器は人間も殺す。
5月には、ロシアの大規模攻撃が計画されていると言われる。
旗の色は何でもいいが、それまでに交渉の席について、望まない平和のために話し合いをすべきだろう。
敗北の色が濃い時の交渉はつらいだろうが、ロシアだって苦しいのだ(たぶん)。
だが、塹壕の中で泥まみれになって死んでいく苦しみに比べれば、どーってことはないだろう・・・。
<もっともっと追加>ーーーーーーーーーー
(CIA長官“ウクライナへ新規軍事支援しなければ歴史的失敗に”)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240312/k10014388541000.html
「バーンズ長官は軍事支援を再開させれば「ウクライナはことしの終わりごろから来年はじめまでに攻勢で主導権を取り戻すことができる」との分析を示しました。」
ブルームバーグはペシミスティックな記事を書いていたけど、支援が復活すれば勝利の方程式が描けるということなわけだ。
読売は、やや詳細に報じている。
(バーンズCIA長官、ウクライナ支援見送りは「米国にとって大きな歴史的過ちになる」)
https://www.yomiuri.co.jp/world/20240312-OYT1T50163/
「バーンズ氏は追加支援があれば、南部クリミアや黒海艦隊への攻撃が可能になり、「ウクライナが2024年から25年初めまで前線を自力で維持できるようになる」と語った。」
「ウクライナが今年末までに反転攻勢を強めることができれば、ロシアのプーチン大統領に和平を含む交渉の圧力を強められるとの見方も示した。」
中国の話も引き合いに出しているけど、議会の関心はそっちの方が高そうだしな(そうなのかあ?)。
ウクライナ支援は一石二鳥と宣伝しているわけだ。
「ウクライナ支援の後退は、中国など他の権威主義国を勢いづかせることになるとも訴えた。」
この点については、ロイターも報じている。
(米情報機関トップ、議会にウクライナ支援承認呼びかけ 「中国が見ている」)
https://jp.reuters.com/world/taiwan/MPVNXDVITBOUZPD4VZN5IZOP6E-2024-03-12/
「ウクライナ支援は「インド太平洋地域における米国の利益に直結する」と指摘。支援がなければ「中国指導部の野心をあおり、インド太平洋地域のパートナーや同盟国が米国に寄せる信頼を損なうことになる」」
中国の野心が、ウクライナ支援で衰退するとはとても思えないが、全世界の米国に対する信頼を損なうことは確かだろう。
ウクライナにとっては、朗報も出ていた。
(米政権、3億ドルのウクライナ軍事支援発表 「ハイマース」砲弾など)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/RZ5MMHZ4BNOWBCORH47XK33BIQ-2024-03-12/
「新たな支援策の資金はウクライナへの供与で減少した在庫を補充するために米陸軍が大量に購入した軍需品や車両などを返品して米国防総省に払い戻された資金が充当される」
うーん、ややワケワカだが、ジョンカービーは、マジックポットはないって言ってたけどな。
探せば出てくるもんだな。
返品した分は、どうやって取り戻すのかな。
それとも、それっきりで、業者が泣くことになるのか。
3億ドルでもないよりはマシだ。
米国の身を切る支援だな・・・。
まあいい。
ウクライナ側からの反撃のニュースも出ている。
(反プーチン武装集団がウクライナから越境攻撃、ロシアは撃退主張)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/WO3AT75MONKUFLXRHO6BKXCXT4-2024-03-12/
「ウクライナ側は自由ロシア軍は単独で行動していると発表したが、ロシア大統領選挙を数日後に控えた攻撃はウクライナが支援していると広くみられている。」
「自由ロシア軍によると、ウクライナと国境を接するロシア・クルスク地方の村テトキノを完全に掌握したほか、ロシアの装甲兵員輸送車を破壊。今回の攻撃はプーチン政権を敵視する武装集団「ロシア義勇軍団」やプーチン政権の打倒を目指して祖国を離れたロシア人志願兵を中心とする「シベリア部隊」と共に行われたという。」
越境攻撃でも、単独軍によるものならいいらしい(未確認)。
ウクライナがモスクワに向けて進撃を始めたわけじゃないようだ。
川中島じゃあるまいに・・・。
(ローマ教皇、ウクライナに「白旗」促す 強い反発と批判の声)
https://www.bbc.com/japanese/articles/ckrx1nd2804o
「ロシアの人殺しや拷問部屋がそれ以上、欧州へ進撃することができないのは、青と黄の旗の下で武器を手にしたウクライナ人が、ロシアの進軍を抑え込んでいるからだ」(ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領)
「さらに戦争の最前線にいるウクライナ人の司祭らの働きをたたえた。」
「彼らは最前線にあって、命と人間性を守り、祈りと会話、行動でサポートしている」
「これこそが教会だ。人々と共にある。2500キロメートル離れたどこかにいて、生きたい人とこちらを破滅させようとする者たちの仲介を仮想世界でやろうとするのとは違う」
「多くのウクライナ国民もソーシャルメディアで、教皇発言を強く批判している。その中には、ウクライナ・ギリシャ・カトリック教会のトップも含まれる。」
「一方、ポーランドのラデク・シコルスキ外相は、教皇はバランスを取るため、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領に対しても、ウクライナから軍を撤退させる勇気をもつよう促すのかと問いかけた。」
うーん、バランスの問題じゃないと思うんだがな(浮沈子も、プーチンに白旗掲げるように促すべきだと思ってるけどな)。
また、ゼレンスキーが触れた、ウクライナの聖職者が最前線で活躍することは重要だ。
そのことは、決して政治の侍者となることじゃない。
前線から近い所でも、遠い所でも、和平への取り組みが行われることは好ましいと感じる。
さらに、戦線の両側で行われればなおいい。
旗の色がどうのとか、降伏だとか敗北だとかいうのが受け入れ難い表現だとか言ってケチつけるのは貧しい発想だな。
強がっているだけのようにも見える(弱みを見せれば、内外からつけ込まれかねないしな)。
「最も強い者は、状況を見て、国民のことを考え、白旗を揚げる勇気をもって、交渉する者だ」(フランシスコ)
我笛吹けど汝ら踊らず。
(笛吹けども踊らず)
https://kotobank.jp/word/%E7%AC%9B%E5%90%B9%E3%81%91%E3%81%A9%E3%82%82%E8%B8%8A%E3%82%89%E3%81%9A-616128
「(新約聖書マタイ伝福音書第一一章に「われら笛ふけどもなんじら踊らず」とあるところから) 人に何かをさせるつもりでさまざまに手立てを調えて誘っても、人がこれに応じて動かないことをいう。」
宗教者は、そういうのには慣れている。
つーか、聖典を読むだけで人々がみんな解脱しちまったら、商売あがったりだしな(そういうことかあ?)。
政治家や外交官、多くの小物の宗教家(や、似非宗教家)からの反発は想定の範囲内だ。
浮沈子は、フランシスコの発言が、市井の人々に与える影響に着目している。
SNSに投稿しない人々、毎日の生活を静かに営み、大声で罵ったりしない人々、ついでに与太ブログに妄想を垂れ流したりしない人々(誰?)。
ウクライナでも、ロシアでも、中国でもインドでも、アットーテキ多数の人々はフランシスコの言葉に静かに耳を傾けている。
もう、十分血が流れたのではないか。
憎しみの連鎖を断ち切る時が来たのではないか。
BBCは、猛反発する記事を書きながら、行間にそこはかとなくそのことを漂わせているような気がする。
「ロシアの本格侵攻が始まって2年以上がたち、ウクライナは守勢に回っている。ロシアは先月、戦略上重要なアウディイウカを掌握。以来、ロシア軍は西進し、いくつかの村を占拠している。」
これについては、アウディーイウカ西方の戦線は、現在は安定しつつあると言われている。
「こうしたなか、アメリカではウクライナに600億ドル(約8.8兆円)規模の支援をする予算案が、議会下院で可決されないままになっている。ヨーロッパでも各国が、ウクライナ支援の方法について合意を形成できないでいる。」
チェコの主導する砲弾調達(たぶん、韓国?)が成功し、米国の法案が可決されれば、再びドンパチが活発になり、停戦の機運は遠のく。
フランシスコの言葉は、確かに形而上の世界の言葉かもしれないが、停戦の機運を捉え、形而下の世界に影響を与える可能性もある。
神の国では、青と黄色の旗は「白旗」に見えるのかもしれないし、「降伏」や「敗北」は、我々の棲む世界では「勇気をもって交渉する」という意味になるのかもしれない(そういうことかあ?)。
まあ、どうでもいいんですが。
思った通り、この話は大きな波紋を投げかけている。
脊髄反射的反応が収まり、言葉の真意が静かに染み渡るにつれて、13億人の信徒を率いるフランシスコのもたらしたものが何なのかが明らかになるだろう。
ゼレンスキーが言うように、仮想世界の戯言に過ぎないのか、新たなステージの扉を開ける鍵になるのか・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(ロシアの砲弾生産量は月25万発、2024年後半の攻勢に優位性をもたらす)
https://grandfleet.info/us-related/russia-will-produce-250000-shells-per-month-giving-it-an-advantage-in-the-offensive-in-the-second-half-of-2024/
「ロシアは大砲の砲弾を月25万発=年間300万発も生産している。この数字は欧米の約3倍に相当し、2024年後半に予想される攻勢でロシアに優位性をもたらすだろう」
浮沈子の記憶では、年間400万発だったんだがな。
プラス北朝鮮からの半分しか爆発しない不良品(!)と、イランからの数百発の弾道ミサイル、自国製の数千機の格安自爆ドローンで、今年から来年に掛けて、ウクライナの最新鋭、精密、高性能、未来的、西側の技術満載、米国の最新鋭システム含む兵器と、抗戦意欲旺盛な新手の兵士たち(愛国心満々の囚人もいるでよ!)に立ち向かおうというわけだ。
「本物の戦時体制」(ロシア側)「と民需や労働者を犠牲にしない範囲の増産」(西側)「で明暗が別れた格好だ。」(ブログ管理人)
「米国と欧州を合わせても、キエフに送るための弾薬を年間約120万発しか製造する能力がない、と欧州情報機関高官がCNNに語った。」(リンク先のCNNの記事)
「私たちが今いるのは生産戦争だ」(NATO高官:CNN)
「ウクライナの結果は、双方がこの戦争を遂行するための装備をどのように備えているかによって決まります。」(同上)
「米国とその同盟国は、M-1エイブラムス戦車や、間もなくF-16戦闘機など、多くの高度に洗練されたシステムをウクライナに供与している。しかし軍事アナリストらは、誰がより多くの砲弾を発射したかによって戦争の勝敗が決まる可能性が高いと述べている。」(CNN)
「ロシアは大砲工場を「24時間365日」12時間交替で稼働させていると述べた。現在、約350万人のロシア人が防衛部門で働いており、戦前の200万人から250万人程度から増加している。ロシアは弾薬も輸入している。イランは昨年少なくとも30万発の砲弾を送り、「おそらくそれ以上だ」と当局者は述べた。また北朝鮮は数百万発の砲弾を積んだ少なくとも6,700個の弾薬コンテナを提供した。」(NATO当局者:CNN)
「ロシアの強化はまだそのニーズを満たすのに十分ではない」(米国と西側の当局者ら:CNN)
「ロシアが短期的に戦場で大きな利益を得るとは期待していない。」(西側の情報当局者ら:CNN)
「ロシアの生産能力にも限界がある」(当局者:CNN)
「ロシアの工場は来年のうちにピークに達する可能性が高い」(同上)
当局者らの見立ては、例によって敵軍の装備を矮小化し、彼我の差を小さく見せようとする無意味な努力に思える。
結果は、すぐに戦場で出るのだ。
「ロシアは独裁者の管理下にある管理経済であるという利点もあり、工場ラインを活性化することができたが、最終的には資本主義の西側諸国が追いつき、より優れた設備を生産するだろうと主張」(米国と西側の当局者ら:CNN)
浮沈子も、完全に同感だな。
戦争が終わり、平和な時代になり、砲弾なんかが必要なくなるころになって、西側の生産体制は軌道に乗り、もう、誰も必要としなくなった155mm砲弾を年間1000万発くらい生産できるようになるに違いない。
しかも、100発撃てば100発爆発する(未確認?)。
「西側諸国はより多くの持続力を持つだろう」(米国欧州軍副司令官スティーブン・バシャム中将:CNN)
一度生産が軌道に乗れば、おいそれと止めることはできない。
在庫はどんどん積み上げられ、倉庫費用は嵩み、使用期限切れの砲弾の処分費用も膨れ上がっていく。
一体、誰がこんなに作れって言ったんだあ?。
「ロシアは最近、長距離兵器によるウクライナの国内防衛生産も標的にしている。」(CNN)
「現在、私たちが目にしているのは、いくつかの重要なインフラが標的となっているだけでなく、ウクライナの防衛産業基盤を標的にしているものも多くあります。」(NATO当局者:CNN)
泣きっ面に蜂だな。
しかし、順風満帆に見えるロシアにも課題がないわけではない。
「おそらくロシアの最大の課題は戦車やその他の装甲車両の生産」(CNN)
「月に約 125 両の戦車を生産していますが、その大部分は改修された古いモデルです。NATO当局者によると、ロシアが2023年に生産した主力戦車の約86%が改修された(モデルだ)」(CNN)
ロシア経済も、長期的にはともかく、2年程度は持ちそうだしな。
「短期的には、たとえば今後18カ月程度は、洗練されていないかもしれないが、耐久性のある経済だ」(NATO当局者:CNN)
「米国からの援助がもう来なくなったら、ウクライナ人は交渉に対する気持ちを変えるだろうか?」(西側諜報機関に詳しい関係者:CNN)
この記事が書かれたのが、フランシスコの「白旗」発言の後かどうかは知らない。
まあいい。
「エイブラムス、レオパルト、ブラッドレー、M777、M109、HIMARSといった西側製兵器はロシア製よりも洗練されており、多くの人々は「性能が優れる西側製兵器が戦争の流れを変えるのに役立つ」と予想した」(ブログ管理人:航空万能論)
「実際に戦争の流れを決定づけているのは「プラットホームの性能差=技術力」ではなく「弾薬供給=ロジスティクス」」(同上)
もちろん、エイブラムスやレオパルとが5000両くらいあるとか、ハイマースのロケット弾が100万発あるとかいう話なら、何の問題もないだろう。
「ウクライナ支援資金を原資としてバイデン大統領が支援パッケージを用意」
→「大統領権限によって米軍備蓄から155mm砲弾供給」
→「支援資金で備蓄分を補充する砲弾発注」
「という流れが止まっているため、これが長期化すると発注量と生産能力のバランスが崩れて企業側の収益が悪化し「目標の数字に手が届かなくなる」」(同上)
予算の停滞が、ボディブローのようにサプライチェーンの劣化に効いている。
「一時的に米軍の通常予算で砲弾を発注すればいいと思うかもしれないが、用途が決められている資金を他の用途に転用できるほど予算には柔軟性がなく、生産に必要な原材料や部品の発注にもタイミングがあり、これを逃すと納品までのリードタイムが伸びる」(同上)
なかなか分かりやすいな。
航空万能論は、数日前にも砲弾調達の記事を上げていて、この問題に関心が高いようだ。
(ウクライナ軍が直面する砲弾不足の原因、問題は何処に潜んでいるのか)
https://grandfleet.info/military-trivia/causes-of-ammunition-shortage-faced-by-ukrainian-army/
「※この記事内容は完全に管理人の主観なので注意が必要です。」(ブログ管理人:以下同じ)
が、問題点がよく整理されていて、頭の弱い浮沈子でもポイントは理解できた(一部、飛ばしてますが・・・)。
「現在のウクライナ軍が直面している砲弾不足は
「①武器支援の資金」
「②砲弾生産への投資」
「③労働条件に関する規制」
に起因」(ブログ管理人:以下同じ)
これらの問題を、丁寧に解説している。
「①は「米国とEUの軍事支援資金が尽きている(尽きかけている)こと」「軍事支援のための資金は思っている以上に柔軟性がないこと」で構成されている。」
「米下院がブロックしているウクライナ支援(約600億ドル)は軍事支援と財政支援が含まれ」ている。
しかし、「EUが2月に承認した約500億ユーロは4年分の財政支援で軍事支援に転用することは出来ない。」
欧州の軍事支援に充てる資金については、相当ややっこしい話なので詳細は割愛する(そんなあ!)。
「要するに「ウクライナへの軍事支援」は「国内もしくは域内への投資」とセットでなければならず、これは日本のODAに近い考え方で「支援と利害は別もの」「無条件の支援は存在しない」と思っておいた方がいい。」
「②砲弾生産への投資についてエストニアの国防次官は「砲弾ニーズが急増しているにも関わらず産業界は『契約を結んで初めて朝を迎える』という姿勢のままだ」と苦言を呈した」
企業側にも言い分がある。
「どれだけ壮大な調達計画も契約は単年ベースで不安定」「調達量も議会審議で増減し調達自体のキャンセルも珍しくない」「調達計画が途中で打ち切られても補償はない」「口先だけの計画ではなく予算を確保して契約書(複数年など長期契約がベスト)をもってこい」
「③労働条件に関する規制も増産に影響を及ぼしている可能性が高い。」
「ロシアの戦時体制と比較すると西側諸国の取り組みは民需や労働者を犠牲にしない範囲だ。」
「調達先を制限しない資金で生産能力に余裕がある企業から砲弾を買ってくること」
が、自由で民主的な社会では、なかなかそううまくはいかない。
「ウクライナ支援に費やした資金の大半が国内への直接投資もしくは産業基盤の強化に役立っている」(米国)
「加盟国が増やした国防予算の大半が域外に流出している。その原因はウクライナ支援による備蓄分の不足を補充する緊急性から来ているが域内での共同調達を増やすべき」(EUのフォンデアライエン欧州委員長)
「政治的に調達先を制限しない資金を許容するのは難しく、資金を拠出する国や地域の増産が軌道に乗るまでウクライナは耐えるしかない」
その意味では、チェコの調達方法は、独自の資金を集めて砲弾を域外から買ってくるというわけで、バイパスを作ったわけだが、この方法の欠点は規模の拡大を計ろうとすると、上述のしがらみに引っかかってストップがかかる可能性が出てくるということなわけだ(そうなのかあ?)。
「155mm砲弾は世界で最も切望される高付加価値な商品となった」「欧州は増産に取り組んでいるもののニーズを満たせていない」「戦争が長期化して砲弾飢餓が深刻になれば韓国企業が恩恵を受けるだろう」「韓国製砲弾が世界市場で人気を集めるのはNATO規格との互換性があるからだ」(砲弾生産に自信がある韓国メディア)
やっぱ、チェコの調達先って、韓国なのかな・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーー
(ウクライナの対ロ交渉姿勢、自国の意思によるべき=林官房長官)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/7WQPWKNVRJJILMBCXJRBAZWQ2Y-2024-03-11/
「ロシアが和平に向けて歩み寄ろうとする兆しは一切見られない」(占領地は譲らないロシアを念頭に置いた現状認識の表明)
「ウクライナの将来を決める交渉にいかに臨むべきかは、ウクライナの人々の意思によるものでなければならないと考えている」(大統領選挙は先送りだけどな)
「コメントすることは適切でない」(「白旗」発言)
「決して認められない」(占領地での投票)
いずれも、我が国政府として、何らかのアクションを起こすことはない。
現状認識の表明を繰り返し、不適切なコメントを避け、当たり前の判断(占領地での投票)を示しただけだ。
ウクライナ問題は、我が国にとっては遠い国の話で、ぶっちゃけ他人ごとなわけだ(そうなのかあ?)。
わが国は、ロシアとの関係も重視しなければならないからな。
領土交渉もあるし、漁業交渉もある。
天然ガスの大口の輸入国だし、詳しく調べていないけど、そのほかにもプラント関係とかでのつながりもある。
プーチンが選挙で当選すれば、国家元首として、問題なく認めることになるだろう。
敵対する隣国でも、平和的な関係を作ることはできる。
北朝鮮と韓国だって、未だに戦争中だが、日常的にドンパチやっているわけじゃない。
わが国には資源が少ない。
食料を自国で賄うことすら出来ない。
世界の国々と仲良くして、いろいろ輸入したり、我が国から買ってもらったりしながら倹しい生活をしていくしかないのだ。
遠い国での戦争を、無神経に論評したりすることは避けなければならない、
自国の価値観を他国に押し付けて、それを受け入れられないならドンパチ始めるような真似は出来ない(ちょっと前まで、そうしてたけどな)。
経済の規模はそこそこ大きく、国民の生活は世界的に見れば豊かに違いないが、広大な国土と資源に恵まれ、他国に生産物を輸出するだけで食っていける意味での豊かさはない。
そういう国が、ウクライナに対して、何か言うことが出来るとは思わない。
わが国は平和主義の民主国家だ(たぶん)。
78年間、領土を不法に占拠されていても、その国の首都にドローン飛ばしたりはしない。
まあ、届かないけど・・・。
(トランプ氏復権ならウクライナ戦争終結、ハンガリー首相が予測)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/63TQL63REBKGXLB7TGFR4SS5MI-2024-03-11/
「彼(トランプ氏)はウクライナとロシアの戦争には一銭も出さないだろうし、そうなれば戦争は終わるだろう」( ハンガリーのオルバン首相)
「ウクライナが自力で立ち行かなくなるのは明らかだからだ」(同上)
「まずは平和を実現しなければならず、「彼(トランプ氏)にはその手段がある」と述べた。」
トランプは、ウクライナ支援について、選挙戦では明確なメッセージは出していない。
が、従来の発言などから、支援を続けるとは見られていない。
オルバンの発言は、そのことを確認している。
が、戦争が終わるかどうかは分からない。
ウクライナが戦闘を止めるかどうかは、ウクライナの人々が決める。
ハンガリーは、隣国であるウクライナ支援に少なくとも前向きではない。
それでも、戦後の復興や安全保障に対して無関心ではいられないだろう。
隣国の安定は、自国の安定につながる。
意趣返しで、攻め込まれたりしたらたまらんからな。
終戦するなら、あの時、ハンガリーが反対したからだなどと恨まないでもらいたいだろう。
「停戦後の和平交渉でどのように戦争を終結させるか、安定して安全な欧州をどのようにつくるかは「別の問題」」
正にその通りだな。
ハンガリーは、ウクライナとの関係では、別の問題も抱えている。
(ウクライナ、欧州向けロシア産ガス供給継続の扉閉ざす-協定失効後)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-05/S9W7E0T0G1KW00
「ロシアはウクライナ侵攻後、パイプラインでの欧州向け供給の大半を停止したが、一部の供給は契約を下回る量で、ウクライナ経由で継続している。これらはオーストリア、ハンガリー、スロバキアなどの需要の大部分をカバーしている。」
「ウクライナのハルシチェンコ・エネルギー相は5日、ウクライナ経由のロシア産天然ガス供給に関し、現行協定が年末に期限切れとなった後、継続を認める一切の商業上の合意を否定する考えを示した。」
さて、どうなることやら。
「2025年1-3月(第1四半期)の天然ガス先物価格は年初から約15%下落した。これは協定終了後も供給を継続する仕組みができるとの期待を示唆する動きだ。」
ウクライナがガスを止めれば、エネルギー安全保障上の問題が生じる恐れがある。
「だが、私はそうした状況とはみていない」(ハルシチェンコ氏)
ロシアは、天然ガスの売り上げで戦費を稼いでいるからな。
自国を通過して供給されるロシアの資源が稼いだ金で、ドンパチやられてはかなわない。
ロシアはきっと、欧州にゆさぶりをかけているに違いない(天然ガストータルとしては影響はないとみられる)。
ハンガリーは、敏感に動く可能性がある。
ちょっと、要注意かもな・・・。
<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー
(NATO、ウクライナに派兵せず 「戦争当事者ではない」=事務総長)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/XRRCLDMUSRIKVC72GQABQUROGQ-2024-03-11/
「NATO加盟国が個々にウクライナに軍隊を派遣したとしても、集団的自衛権を規定するNATO全体に影響が及ぶと述べた。」(北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長)
「NATOはロシア・ウクライナ戦争の当事者ではない」(同上)
では質問!。
リトアニアとかが攻撃されて、NATOが紛争当事者となった場合(もちろん相手はベラルーシじゃなくてロシア!)、敵に二正面作戦を強いるために、ウクライナ派兵は検討しないと言うことかな。
まあ、仮定の質問には答えられないというのが正解だろうが、言下にNO!とは言えないだろう。
つまり、紛争当事者じゃないからというのは、理由になってない。
けど、ある意味、正解ではある。
NATO加盟国じゃないウクライナに軍事支援するのは義務じゃないからな。
兵器や弾薬の供与(出張メンテナンス付き)、訓練の付与(兵士だけじゃなくて司令官級も)、敵国の情勢や軍事目標の情報提供、作戦立案から演習の提供まで、ありとあらゆる支援の提供は、義務じゃない。
ウクライナは、NATOにとって防衛区域ではない。
よその国の戦争で、うちらの知ったことじゃない。
だから、フランスが勝手に参戦しても、NATOは関知しないという話になる・・・?。
そうはいかないだろう。
「集団的自衛権を規定するNATO全体に影響が及ぶ」(再掲)
ロシアが警告した通り、フランスに核弾頭おっこどしたりすれば、NATO各国には抗戦義務が生じるからな。
あんま、勝手な事すんな!。
「このような重要な問題はわれわれ全てに関連するため、協議を通して共通のアプローチを探ることが大切だ」(ストルテンベルグ事務総長)
ま、当然だろうな。
で、例によって、浮沈子の関心は「白旗」にある。
「今はウクライナによる降伏について語るときではない。ウクライナにとって悲劇となるだけでなく、われわれ全てにとっても危険なことだ」(同上)
「交渉には戦場での強さが反映される」とし「ウクライナに対する軍事支援が、交渉による永続的な平和的解決に至る道となる」(同上)
ほほう、降伏は悲劇だが、交渉には前向きで、軍事支援はそのために行うということなわけだ。
ウクライナの完全勝利じゃなくって、有利な条件を引き出すための手段ということだな(そうなのかあ?)。
「協議を通して共通のアプローチを探ることが大切」(再掲)というくらいだから、NATO内部ではタイミングを見計らって、ウクライナに停戦交渉を促す合意が出来ているということなわけだ(そういうことかあ?)。
米国は、そのことに合意していることになる。
つーか、米国自身が、軍事支援自体のスキームを見直して、軍事目標を、領土の完全奪還から交渉に有利な状況に持ち込むことに変更したという話が出ていたからな。
「交渉による永続的な平和的解決に至る道」(再掲)をウクライナに促すタイミングを探っているに違いない。
が、今の状況では、その条件を作り出すのは大変だろう。
短期的にはとても無理だし、長期的には不透明さが増すからな(もしトラかあ?)。
一般的な見方としては、ウクライナの勝ち目はどんどん減っていく一方だろう。
ストルテンベルグは、このインタビューで、NATOのスタンスを明確にしている。
マクロンの政治的パフォーマンスと距離を置き、ロシアとの交渉に期待する姿勢を示した。
NATOの軍事支援は、そのために行う。
また、ウクライナの完全降伏に至る前に交渉を行うことで、NATO自体のリスクを減らすことが出来るという認識も示した。
ウクライナの西側国境が、NATOの最前線になっちまっては困るしな。
せめて、サイテーでも中立を保ってくれて、南部からの攻撃がないようにしてもらわなければならない。
まあ、どうでもいいんですが。
白旗発言のおかげで、いろいろなことが見えてくる。
戦場で勝てないウクライナから、どうやって投資を回収するか。
西側は、本気で考え始めているということだな・・・。
<また追加>ーーーーーーーーーー
(ローマ教皇のウクライナ交渉提案「理解できる」=ロシア大統領報道官)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/26HN6A6C3FI4NPP3OBW7X6ISUM-2024-03-11/
「ローマ教皇が交渉に賛成する発言を行ったことは良く理解できる」(ロシアのペスコフ大統領報道官)
「極めてよく理解できる」
うーん、極めつけだな・・・。
「プーチン大統領はこれまでもロシアは和平交渉に前向きだと繰り返し表明してきた」
もちろん、占領地は譲らないという条件でね・・・。
「残念ながら、ローマ教皇の発言も、ロシア側の度重なる発言も完全に拒否されている」
さすがペスコフと思うのは、フランシスコとプーチンを同列にして発信するところだな・・・。
こういう芸の細かさは、国家元首の報道官としては重要だ。
メディアも、ちゃんと付いてくる。
まあ、どうでもいいんですが。
コメントするタイミングが、ウクライナの反応を見てからというのも適切だ。
ロイターが9日に流してから3日目だが、ちゃんと横綱相撲になっている。
各国の反応も、一巡した感じだが、気が付けば米国はこの件についてだんまりを決め込んでいる。
腹の底では、苦々しく思っているのかもしれないが、そこは抑えているんだろう。
わが国の反応(概ね、米国とは調整済み?)から推して、ウクライナの未来はウクライナが決めるという外交スタンスは維持していると思われる(未確認)。
ロシアの反応が出てきたので、何かアピールするかもしれない。
ストルテンベルグのコメントからみて、また、従来のバイデン政権の対ロシア政策からみても、戦争当事国ではないという点でも積極的なコメントは出ないだろう。
今は、米国にとって交渉のタイミングじゃないしな。
支援がストップしている中で交渉して、まずい結果になれば、おまい(米国)のせいだということになる。
それでなくても、ラマダン前の停戦交渉に失敗して、外交的には大きな痛手を被っている真っ最中だ。
やれやれ・・・。
ポーランド外相、ラトビア大統領以外からの発言もない。
(「ウクライナは白旗あげる勇気を」 ローマ教皇の発言に批判の声:2024.03.11 Mon posted at 13:02 JST)
https://www.cnn.co.jp/world/35216325.html
「教皇の発言には欧州各国からも非難の声が上がった。」
・ポーランドのラドスワフ・シコルスキ外相
・ラトビアのエドガルス・リンケービッチ大統領
当事国とNATO以外ではこれだけだ。
バチカンの発する形而上のメッセージに対して、形而下の世界は公式には概ね沈黙している。
わが国の「コメントすることは適切でない」(林官房長官)というのが、最も適切なコメントだろうな。
火消しに追われたバチカンも、とりあえずはホッと一息というところか。
スイスのラジオ局の放送が3月20日だから、その辺りでもう一山喰らうかもしれない。
が、その頃にはオワコンになってるからな。
人のうわさも75時間・・・。
<またまた追加>ーーーーーーーーーー
(ロシアに「勢いシフトしつつある」、ウクライナ侵攻で-米情報機関)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-11/SA7DXWT1UM0W00?srnd=cojp-v2
「ウクライナ人は勇気と不屈さを失いつつあるのではない。彼らは弾薬を切らしつつあり、われわれは彼らを助けるための時間切れになりつつある」(米中央情報局(CIA)のバーンズ長官)
なんだ、エジプトにいると思ってたんだが、帰国してたんだ(停戦交渉決裂だからな)。
「ウクライナは24年に形勢が不利になる可能性が高く、恐らく大いに不利になる」(同上)
「米情報当局者は、世界的脅威に関する公聴会で率直かつ政治的にデリケートな評価を下すことが多いが、今回も報告書、証言の双方で例外ではなかった。」
一応、該当箇所だけは自動翻訳して読んだ。
(米国諜報機関の年次脅威評価)
https://www.intelligence.senate.gov/sites/default/files/hearings/unclassified_2024_ata_report_0.pdf
「ウクライナ紛争:
ロシアのいわゆるウクライナに対する特別軍事作戦は、ロシアに多大かつ永続的なコストを負担させ、プーチン大統領が当初目指していたウクライナの完全な制圧を達成できず、ロシアの侵略から守るために西側諸国を結集させた。」
「ロシアは第二次世界大戦後、これまでにないほど多くの軍事的損失を被っており、およそ30万人の死傷者と数千台の戦車や装甲戦闘車両が発生した。」
「・ロシア軍は、これまで、そして今後も消耗、人員不足、士気の問題に直面し続けるが、地雷への依存、準備された防御陣地、間接射撃により、2023 年にはウクライナの攻撃を鈍らせることができた。 」
「・ロシアは戦略的に軍事的に有利であり、その勢いはますますモスクワに有利に傾きつつある。 ロシアの防衛産業は、必要に応じて長期にわたる高強度の戦争を維持できるようにするための長距離攻撃兵器、砲弾、その他の能力の生産を大幅に強化している。 一方、モスクワは2023年末以降、継続的に戦場での前進を続けており、西側の軍事援助の将来に関する不確実性の恩恵を受けている。」
CIAだって、万能じゃない。
ウクライナ侵攻当時は、現政権に亡命を促したとされている(未確認)。
米国にとっては、一兵の損失もなく、ロシアの戦力を削いでくれた恩人(!)だが、一方では強大な軍事力を更に膨らませる役割も果たしてしまった。
やれやれ・・・。
これ以上関与を続けると、ロシアはますます軍事的脅威を高め、自ら制御不能な怪物になってしまうだろう。
ウクライナがどうなろうと知ったことではないが(そんなあ!)、米国にとって、これ以上ウクライナへの関与を続けることは得策ではない・・・。
本音はそんなところか。
恩を仇で返すような米国の仕打ちだが、結果的にそうなっている。
ヌーランドの辞任(解任?)の話と併せて考えると、米国の対応は結果的には失敗に終わる可能性が高くなってきている。
「白旗」を掲げよとは、舌噛んでも言えないだろうが、本音のところでは、よくぞ言ってくれたと思っているかもしれない(そうなのかあ?)。
「ロシアの防衛産業は、必要に応じて長期にわたる高強度の戦争を維持できるようにするための長距離攻撃兵器、砲弾、その他の能力の生産を大幅に強化している。」(再掲)
このことが意味するのは、脅威はウクライナ紛争レベルの話ではなくなっているということだ。
以前に、「平和攻勢」について書いたけど、浮沈子的には米国にとっては、早期にウクライナを手じまいにして、ロシアに対して平和攻勢を掛けた方が得策な気がする。
民主主義って、そういう切り替えが苦手だけどな・・・。
<もっと追加>ーーーーーーーーーー
(ウクライナがバチカン大使呼び出し、教皇の「白旗」発言に抗議)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/CBLWAT5UO5LSNOQKWVVP2XAKNY-2024-03-12/
「武力による権利行使を合法化し、国際法の規範軽視を助長するような発言を教皇は慎むべき」(ウクライナ外務省の声明)
「悪に対する善の勝利を確実に実現するため速やかに力を合わせる必要があると世界に呼びかける役割を期待されるはず」(同上)
神の言葉と政治の言葉はかみ合わない。
神の言葉では、武力を用いて人を殺める者は全てが悪だからな(未確認)。
ゼレンスキーは、ロシア人を18万人ぶっ殺したと自慢していたからな。
極悪人ということだろう。
自分とこは、3万人ちょっとだからな。
プーチンは、善人ではないだろうが、せいぜい小悪人というところか。
善の勝利として、殺し合いをやめ、白旗を掲げて交渉する勇気を説いたフランシスコのため息が聞こえる。
やれやれ・・・。
「どの国にも増して平和を求めている。だがその平和は公平で、国連憲章の主旨と、ゼレンスキー大統領が提唱する平和の定義に基づかなければならない」
自分の思い通りの平和にならなければ、武器を取って戦うということなら、フランシスコからは、どちらも同じに見えるだろう。
宗教者は、自らが実践するのみならず、縁なき衆生を改心させることが重要だからな。
筋金入りの宗教家でも、筋金入りの政治家には手を焼いている。
まあいい。
バチカンは、今回のことで怯んだりはしないだろう。
少なくともフランシスコが諦めるとは思えない。
ここで引っ込んでは、商売上がったりになるからな(そういうことかあ?)。
売られた喧嘩は買わなければならない(そうだっけ?)。
いや、売った喧嘩は売り続けなければならない(んなら分かるかも:よけいワケワカ?)。
浮沈子は正義派じゃない。
ウクライナでどんな統治が行われようと、知ったことではない。
戦闘が収まることが一番だ。
ウクライナが希求して止まない自由で民主主義の国々は、甘い言葉で支援を約束しながら、今になってその約束を反故にし、どうすれば今までの投資を回収できるかに知恵を絞っているありさまだ(そうなのかあ?)。
NATOには、当事者意識はまるでなく、不可抗力で第5条の発動に追い込まれるのではないかとびくびくしている。
血の気の多い連中だけが、武器をよこせ、砲弾をよこせと大声で叫び続けている。
お隣の韓国は、ここは商売のしどころと考えて、せっせと砲弾作っているんだろう。
いや、北朝鮮も山ほど作ってるけどな。
わが国にも、武器輸出で貢献したい(一山当てたい)連中は多いだろう。
前線から何千kmも離れたところで、鉄の塊に加工を施し、爆発飛散して殺傷能力の高い砲弾に加工する。
現在、ロシアは1日1万発、ウクライナは1日2千発を撃っていると言われる。
ウクライナが撃っている砲弾の数が少ないとは思えない。
ロシアは、1日最大千人が死んでいると言われる。
ドローンにやられる者、地雷に吹き飛ばされる者、銃弾や手榴弾で命を落とす者・・・。
ロケット弾や弾道ミサイル、その他、戦闘能力を奪うための全ての武器は人間も殺す。
5月には、ロシアの大規模攻撃が計画されていると言われる。
旗の色は何でもいいが、それまでに交渉の席について、望まない平和のために話し合いをすべきだろう。
敗北の色が濃い時の交渉はつらいだろうが、ロシアだって苦しいのだ(たぶん)。
だが、塹壕の中で泥まみれになって死んでいく苦しみに比べれば、どーってことはないだろう・・・。
<もっともっと追加>ーーーーーーーーーー
(CIA長官“ウクライナへ新規軍事支援しなければ歴史的失敗に”)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240312/k10014388541000.html
「バーンズ長官は軍事支援を再開させれば「ウクライナはことしの終わりごろから来年はじめまでに攻勢で主導権を取り戻すことができる」との分析を示しました。」
ブルームバーグはペシミスティックな記事を書いていたけど、支援が復活すれば勝利の方程式が描けるということなわけだ。
読売は、やや詳細に報じている。
(バーンズCIA長官、ウクライナ支援見送りは「米国にとって大きな歴史的過ちになる」)
https://www.yomiuri.co.jp/world/20240312-OYT1T50163/
「バーンズ氏は追加支援があれば、南部クリミアや黒海艦隊への攻撃が可能になり、「ウクライナが2024年から25年初めまで前線を自力で維持できるようになる」と語った。」
「ウクライナが今年末までに反転攻勢を強めることができれば、ロシアのプーチン大統領に和平を含む交渉の圧力を強められるとの見方も示した。」
中国の話も引き合いに出しているけど、議会の関心はそっちの方が高そうだしな(そうなのかあ?)。
ウクライナ支援は一石二鳥と宣伝しているわけだ。
「ウクライナ支援の後退は、中国など他の権威主義国を勢いづかせることになるとも訴えた。」
この点については、ロイターも報じている。
(米情報機関トップ、議会にウクライナ支援承認呼びかけ 「中国が見ている」)
https://jp.reuters.com/world/taiwan/MPVNXDVITBOUZPD4VZN5IZOP6E-2024-03-12/
「ウクライナ支援は「インド太平洋地域における米国の利益に直結する」と指摘。支援がなければ「中国指導部の野心をあおり、インド太平洋地域のパートナーや同盟国が米国に寄せる信頼を損なうことになる」」
中国の野心が、ウクライナ支援で衰退するとはとても思えないが、全世界の米国に対する信頼を損なうことは確かだろう。
ウクライナにとっては、朗報も出ていた。
(米政権、3億ドルのウクライナ軍事支援発表 「ハイマース」砲弾など)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/RZ5MMHZ4BNOWBCORH47XK33BIQ-2024-03-12/
「新たな支援策の資金はウクライナへの供与で減少した在庫を補充するために米陸軍が大量に購入した軍需品や車両などを返品して米国防総省に払い戻された資金が充当される」
うーん、ややワケワカだが、ジョンカービーは、マジックポットはないって言ってたけどな。
探せば出てくるもんだな。
返品した分は、どうやって取り戻すのかな。
それとも、それっきりで、業者が泣くことになるのか。
3億ドルでもないよりはマシだ。
米国の身を切る支援だな・・・。
まあいい。
ウクライナ側からの反撃のニュースも出ている。
(反プーチン武装集団がウクライナから越境攻撃、ロシアは撃退主張)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/WO3AT75MONKUFLXRHO6BKXCXT4-2024-03-12/
「ウクライナ側は自由ロシア軍は単独で行動していると発表したが、ロシア大統領選挙を数日後に控えた攻撃はウクライナが支援していると広くみられている。」
「自由ロシア軍によると、ウクライナと国境を接するロシア・クルスク地方の村テトキノを完全に掌握したほか、ロシアの装甲兵員輸送車を破壊。今回の攻撃はプーチン政権を敵視する武装集団「ロシア義勇軍団」やプーチン政権の打倒を目指して祖国を離れたロシア人志願兵を中心とする「シベリア部隊」と共に行われたという。」
越境攻撃でも、単独軍によるものならいいらしい(未確認)。
ウクライナがモスクワに向けて進撃を始めたわけじゃないようだ。
川中島じゃあるまいに・・・。
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