気が付けばルマン20182018年06月16日 22:17

気が付けばルマン2018


アウディもポルシェも、トップカテゴリーから消えたルマン。

トヨタは、唯一のハイブリッド車を駆って、優勝に向けてチャレンジし続ける。

ポルシェがいないルマンなんて・・・。

もちろん、GTEクラスとかにはいるけど、そんでもって、今年はメチャ速いらしいけど、カッコだけ911に似せて、中身は別の車になっているからな。

フロントサスペンションはダブルウィッシュボーンだし、エンジンは前後逆にしてミッドシップ化されている。

RSRは、もう、RRじゃないのだ(2年くらい前から)。

(ついにミッドシップへと進化!2017年モデルのポルシェ911 RSR発表)
https://clicccar.com/2016/11/20/418846/

「市販車の911ではリヤエンジンであることがアイデンティティとなっていますが、このレーシングマシンはエンジンをミッドシップに搭載したのです。」(2ページ目)

昨年はパッとしなかったが、今年はふんどし締めてきたようだ。

(ル・マン24時間:好調ポルシェ911勢に「待った」。決勝前にGTEのBoPが再変更)
https://www.as-web.jp/sports-car/380520

浮沈子は、明日のダイビングがあるから見ることはできないが、トヨタの優勝は動かないだろう(優勝できなかったら、それこそ大ニュースだ!)。

GTEクラスでも、ポルシェの優位は動かないに違いない。

プロクラスでも、アマクラスでも、速いようだからな。

なんだかんだ言っても、クルマの出来が良くなければ、ドライバーやレース運びだけでは勝てない。

速いだけではダメで、壊れないとか、直しやすいとか、燃費がいいとか、総合力で決まるからな。

最近の耐久レースは、6時間だとスプリントレースだ。

ワンミスが命取りになる。

24時間だと、さすがにどこかが壊れてくる。

アクシデント(文字通りのクルマの衝突を含め)も起こる。

ピットまで辿り着く残存性と、修理して再度走り出すまでの時間短縮も、荒れたレースでは勝敗に関わる。

(トヨタにとって今年のル・マン24時間レースは“絶対に負けられない戦い”)
https://f1-gate.com/toyota/lemans24_43099.html

「トヨタにとって“絶対に負けられない”第86回ル・マン24時間レースは、6月16日(土)現地時間午後3時(日本時間20時)にスタートする。」(→22時00分の間違い)

まあ、ポルシェが走らないトップカテゴリーじゃ、見ても仕方ないしな。

さて、そろそろ身体を休めて、明日に備えるとするかな・・・。

919の真実2018年04月10日 15:51

919の真実
919の真実


怒涛の3連覇を成し遂げて、WECトップカテゴリーから去ったポルシェ。

その伝説のマシンの記事が出ていた。

(F1より速いスポーツカー!? ポルシェ919”Evo”がスパ最速を更新)
https://jp.motorsport.com/wec/news/wec-919-fast-than-f1-1024353/

「このポルシェ919Hybridは”Evo”仕様とされ、ニール・ジャニのドライブによりスパ・フランコルシャンを1分41秒770で駆け抜けた。これまでの記録は、昨年ハミルトンが記録した1分42秒553。約0.8秒上回ったことになる。」

「今日の僕らは、2017年のF1のポールタイムより速かったというだけではない。WECの昨年のポールポジションタイムと比較すれば、12秒も速かったんだ!」

ああっ、鼻血が・・・。

WECマシンは、一応、耐久レース向けということになっている。

決められたレギュレーションの中で、パフォーマンスを最大に引き出すことを目的に開発されているはずなのに、それを取っ払ったら、いきなりなタイムをたたき出すとは!。

機械としての919は、とてつもないポテンシャルを秘めていたというわけだ。

浮沈子は、ルマンの直前に、ガワ(ボディパネル)だけだけど、東京に空輸されたこのマシン(素の919)の実物を間近に見た。

(2機の戦闘機)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2017/06/16/8598718

「050は想定内だったが、919は想像を超えていた。」

「作っているものが違うような気がしたな・・・。」

そりゃあ、トヨタだって、レギュレーション取っ払って作らせれば、いくらでも速いマシンは作れるかもしれない。

浮沈子は、ポルシェファンだから、贔屓目というのはある。

しかし、浮沈子には、919は別物に見えたのだ。

この惑星の表面で、大気の壁を切り裂いて進む、全く新しい地上走行体・・・。

この後にも、同じような記事を書いている。

(勝てないトヨタ)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2017/07/17/8622200

「何かが足りないのではなく、作ろうとしているものの違いが、勝敗に現れているのではないか。

山登りでいえば、高さの違う別の山に登ろうとしているようなもんだな。

低い山のてっぺんに上ってしまって、何が足りないのか分からないトヨタ。

もともと高い山に登ろうとしていて、8合目でも十分高いところに行ってしまっているポルシェ。」

引用したモータースポーツの記事にはこうある。

「今回のターゲットは、WECのレギュレーションから解放された時の、ポルシェ919Hybridの能力を示すことだった」

919Hybrid”Evo”は、高い山のてっぺんに上り詰めたのかもしれないな・・・。

いい大人だから2018年03月28日 07:26

いい大人だから


真剣に遊ぶ。

楽しむときには精一杯楽しまなければ、仕事にも力が入らない。

サーキットの駐車場を借り切って、タイヤの限界まで攻めながら走りまくる。

ボディが軋み、ブレーキが過熱し、サスが沈み切る。

五感でクルマの挙動を把握し、パイロンめがけてハンドルを切る。

まあ、同じクルマに乗って帰るわけだからな。

無茶はしない。

横Gに耐えながら操っていると、スポーツカーのエンジン潤滑がドライサンプでなければだめだということも納得がいく。

オイルパンの高さを薄くして、エンジン高を下げ、重心を低くして旋回力を高めるというのは、おそらく副次的な話で、とにかく潤滑を確保しなければならないからな。

ジムカーナは、平地を走るジェットコースターだ。

前後左右に揺さぶられ、胃袋とヘルメットの中の頭が揺すられる。

浮沈子は、5周が限界だったが、倍くらい走っている方もいた。

集中力というよりは、体力の問題だ。

天気も良く、車内も暑くなる。

やれやれ・・・。

真剣に遊ぶのも、楽じゃない。

こういうのを仕事にしている人は大変だな。

肉体も精神もすり減らす。

楽しみで走っているのとは異なり、タイムを削るために走る。

普段走っている時とは異なる、クルマの挙動を楽しむなんて余裕はない。

浮沈子は、そういうのは無理だな。

クルマは、まずは移動の手段であり、道楽で走らせるのがせいぜいだ。

その先の世界へは、とうとう踏み込まなかった。

それでいい。

充分だ。

機械との濃密な対話に集中し、繊細な挙動に神経を研ぎ澄まし、普段はしない大胆な操作に酔う(ちょっと車酔いもしたかも)。

文字通り、げっぷが出るほど堪能して、穏やかな帰り道を急ぐ。

ゆるゆると回るエンジン。

さっきまで吠えていたのとはうって変わって、健康につぶやきながら回っている。

これでいいのだ。

たまに健康診断しながら、普段使いで乗り続ける。

このクルマを降りる時は、ハンドルを握らなくなる時と決めている。

消耗品さえ変えてやれば、まだまだ走れる。

人間の方が、遥かに早く消耗するけどな・・・。

いい大人が・・・2018年03月27日 18:43

いい大人が・・・
いい大人が・・・


富士スピードウェイの第7駐車場を借り切って、散水車で水を撒き、パイロンを立てて、いい大人が十数人集まって、持ち寄った玩具で遊ぶ。

歴代のポルシェだったり、ミニだったり、最新のベンツだったり、シロッコR(メチャ速かったです)だったり、アルファロメオだったり、Z4だったり、いつものスカG(R34のレーシングカー)だったりするんだがな。

事故もなく、全員自分の車で帰れたのが何よりだ。

日差しが強く、すぐ路面が乾いてしまって、タイヤの焦げる匂いを嗅ぎながらのコーナーリングの練習。

初めは反時計回りからスタートして、途中で時計回りに切り替える。

散水車は、FISCO(Fuji International Speedway Co.,Ltd(運営会社の英語名)の略称)のをお借りして、給水施設で充填して何度も撒く。

昔、子供のころ、アイススケートに通っていた時、氷の表面を整える車がリンクに入って、その後、撒いた水が氷るまでおあずけを食ったのを思い出した。

(整氷車)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%95%B4%E6%B0%B7%E8%BB%8A

「アイスホッケーやフィギュアスケートなどの競技で使用するリンクに張られた氷の表面を滑らかにするための特殊な車両である。」

ジムカーナの散水は、終わったら直ちに出走する。

じゃないと、タイヤが減るからな。

まあ、どうでもいいんですが。

平日の午前中の貴重な時間に遊び狂って、昼めし食って都会に戻る。

今日は、真っ白に雪化粧した富士山がきれいだったな。

反時計回りでは、その富士山に向かってアプローチラインを走る。

肝心のコーナーリングの練習よりも、裏手でのS字カーブ(今日のパイロンの設定は、かなり深い)の方で、胃液がこみあげてくるのを感じる。

タイヤより先に、ドライバーが悲鳴を上げる。

前回は、ファンベルトの交換が間に合わなくて、ボクスターで出走したんだが、今回は83タルガが初登場。

真っ赤な996ターボに乗っていた方が、クルマを買い替えて、930ターボで出走した。

まだ慣れていないようで、おぼつかない走りだったが、レーシングドライバーである先生が乗ると、タイヤの悲鳴が止まらない!(ひとのタイヤだと思って・・・)。

次元の違う走りは、ただ見ているだけで楽しい。

思いっきり遊んだ後の昼飯は、レストランでトマトラーメン(まあまあのお味)。

糖質制限されている方のライスを頂いて、残ったスープにぶち込んでおじやにしていただく。

春のダイエットは、どこにいったんだあ?。

まあいい。

次回は、ホームグラウンドの袖ヶ浦だ。

まあ、近いというだけのホームグラウンドだけどな。

帰りは、屋根を外してオープンにしようかと思ったんだが、高速を走るのでやめにした。

タルガは、下道(可能なら、海岸沿いの道がよろしい)を、軽快なBGMを聞きながら流して走るのが正しい。

オープンにして、大切な人との大切なひと時を過ごす唯一無二のアイテムだ。

大切な人がいないなら仕方ない、人生の酸いも甘いも噛み分けた大人として、風を巻き起こしながら無言で走り過ぎていくのがよろしい。

走り去る後ろ姿で、人生語れるようになりたいもんだな。

いい年こいた大人が(しかも、今日は野郎ばっか・・・)、タイヤの焦げる臭いさせながら、水撒いた駐車場で必死に走るクルマじゃねえな・・・。

春の準備2018年01月14日 23:51

春の準備


正月明けから、寒い日々が続いている。

1日くらい暖かい日があったが、もう忘れてしまった。

今日は愚弟を伴って、疎開先へとポルシェの交換に行く。

03ボクスターを疎開させ、83タルガを手元に引き取る。

往きは愚弟の運転、還りは浮沈子が運転した。

屋根は閉めっぱなし。

二人とも風邪気味だから仕方ないかも。

11月後半から、緊張の連続だったが、一段落したので、緊急出動用のボクスターを下げ、道楽用のタルガを手元に。

帰りの運転が、楽しくて仕方ない。

やっぱ、このクルマは手放せないな・・・。

よーく暖気してから乗り出す。

古い機械を動かす時の鉄則だ。

人間に一番近いポルシェ・・・。

まあ、それを言ったら、キャブレター仕様のヤツとかになるんだろうが、浮沈子は、Kジェトロでいい。

35年前のクルマが、気持ちよく走る。

走るだけで楽しい!。

天気は快晴、気温は低いが、爽やかな感じだ。

ボクスターだって、悪いクルマじゃない。

乗って安心、走って楽ちん。

21世紀のクルマだからな。

水冷エンジンで、オートマで、ABSも、パワステも、エアコンも付いている。

タルガは、何にも付いていない。

空冷エンジンで、マニュアルで、ABSも、パワステも、エアコンもない。

それでも、乗って楽しく、走って嬉しい。

楽ちんではないかもしれないが、いろいろ工夫しながら走るのが苦にならない。

据え切りとかできないハンドルも、少し動かしてやれば、それ程力は必要ないし、慣れないと苦労するクラッチも、アイドリングで繋いでやることさえできるようになれば、緩い坂道ならサイドブレーキを使わないで発進できる(急坂とかは、ちゃんとサイド引いてます)。

ギア鳴りさせないで、スムーズに入れたり、回転を合わせて変速ショックを押さえてシフトダウンしたり。

楽しい!!。

踏めば、それなりに加速し、スピードが乗ればさらに楽しいが、下道をふつーに流れに乗って走らせていても、何の苦痛もない。

今日は、道が空いていたしな。

中途半端な時間に出かけて、中途半端な時間に帰る。

これに限るな・・・。

次に、いつ乗ることになるか分からないので、とりあえず、バッテリーのキルスイッチを回しておく。

落ち込んだときとか、何か気分が晴れない時に、静かに転がしてやるだけでいいのだ。

機械のためにも、その方がいい。

鉄と、ガラスと、ゴムと樹脂とで出来た機械。

AIもなければ、自動運転もない。

人間が動かしてやることを大前提した機械だ。

手足の延長であり、目と耳と肌と匂いで感じるクルマ。

暖かくなったら、屋根開けて走ってやっからな・・・。