さらば静止軌道?2018年02月18日 11:02

さらば静止軌道?


大量の低軌道衛星をばらまいて、世界中を網で覆うように配置し、相互に通信させて通信インフラを構築しようという話が現実になってきている。

今までは、大企業(通信、放送会社含む)が静止衛星のトランスポンダー(中継器)を使って行うだけだったが、これからは世界中の末端ユーザーが、衛星通信を自由に使えるようになる(金さえ払えば)。

インターネットに繋がる人口が飛躍的に増えて、商機も広がるんだろうが、それ以上に、ますます通信と放送の垣根が低くなる気がするな。

我が国では、それほどの影響はないかもしれないが、世界中で見れば、その効果は絶大だ。

ピザボックスくらいのアンテナを立てる(置く?)ことさえできれば、南極だろうが、砂漠の真ん中だろうが、太平洋上の船の中だろうが、世界中とつながる。

それも、個人が負担できる金額で、だれもが使える。

静止軌道に人工衛星を置いて、限られた通信能力で、超え難い光速に縛られながら、数秒の遅延を我慢しつつ使用する時代は終わりに近づいているのかもしれない。

そんな状況を生み出しているのは、宇宙空間へのアクセス手段が豊富になってきたからだろう。

通信インフラとして考えた時に、たった1機の静止衛星がコケたら全滅するというのはぜい弱だ(まあ、数百機くらいあるようですけど)。

(Satbeams:Home>Satellites>Status=Active:本日現在、359機活動中)
http://www.satbeams.com/satellites?status=active

インターネットは、もともと、スター型のネットワークの結節点が壊れても、別ルートでの通信に自動で切り替えられ、通信網の残存性を高くするために考え出されたものだ(うーん、やや正確性を欠くか・・・)。

(ARPANET:設計目的についての誤解)
https://ja.wikipedia.org/wiki/ARPANET#%E8%A8%AD%E8%A8%88%E7%9B%AE%E7%9A%84%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E3%81%AE%E8%AA%A4%E8%A7%A3

「わが国(米国)にある大規模で強力な研究用コンピュータの数が限られていて、それらを使いたいと思っている研究者の多くは地理的に離れたところにいるという我々の欲求不満が出発点である。」

必要は、発明の母だな(ハハ・・・)。

低軌道を回るインターネット衛星の仕組みは良く知らないが(そもそも、大規模なのはこれからだし)、一度に数百機(!)壊れても、サービスに影響がないように設計されるだろう(そうなのかあ?)。

地上の通信拠点も、百単位以上で整備されるだろうしな。

冗長性は十分だろう。

やられるとしたら、ウイルスとか、ハッキングで、システムを乗っ取られるくらいか(浮沈子は、そういうことはしませんし、できませんので念のため)。

エンドユーザーが、安心して使えるインフラになって欲しいもんだが、そうなると静止軌道上の通信、放送衛星(気象衛星とかも?)無用になるんじゃないのか。

地上のインターネットでは、既にストリーミング放送が始まっているし、文字通りワールドワイドで繋がるインフラが出来れば、それで全部賄えてしまうんじゃないか。

もちろん、一気に進むわけじゃないだろうけど、予想以上に短期間に変わってしまうかもしれない。

使い勝手が良ければ、既存の通信会社が、バックボーンとして衛星を使うようになるかも。

地域のアンテナから、光回線ではなく、いきなり衛星に飛ばす。

定量的に検討していないけれど、現在のインターネットのトラフィックと、放送されている電波のトラフィックくらいは、楽勝でカバーできてしまうのではないか。

建物の中、地下街、水中など、空が見えない特殊な場所については、それなりの対策が必要だろうが、それらは既に個別の通信インフラが整いつつある。

むしろ、問題になるのは、世界中にシームレスに情報を垂れ流すことの方かもしれない。

地上回線のインターネットは、国家によって統制されているからな。

エンドユーザーが、完全に自由に通信するという状況にはない。

衛星を通じた放送も、他国に影響を与えないようなビーム形状で工夫している。

インターネット衛星が、そういう個別事情にどこまで配慮できるかはわからない。

エンドユーザーが、バックボーンから直接受信できるわけだから、なかなか規制対応は困難だろう。

静止軌道衛星が生き残れるとしたら、そういう特殊な需要に対応する媒体としての、限定的なものになる可能性はある。

ブロードバンドを全地球に普及させようという高い志は、まあ、たぶん建て前だな。

もちろん、インターネットの高速接続の需要はいくらでもあるだろうが、多少の遅延を我慢すれば、今だって静止衛星サービスがないわけではない。

回線速度に比して値段が高いので、市場が広がらないだけだろう。

(ipstar japan)
http://www.ipstar.com/jp/

最低でも、衛星放送クラスのパラボラアンテナが必要だ。

それなりの需要があるというのは、都市部に生活していてブロードバンド接続に苦労していない浮沈子には、皮膚感覚としては分かりづらいところだ。

21世紀だからな。

低遅延で高速な接続が、地球上どこでも手に入るようになれば、何かが変わり、世界が住みよくなると思うんだがな・・・。

打ち上げ延期に慣れ2018年02月18日 07:55

打ち上げ延期に慣れ


ファルコン9の打ち上げ延期が繰り返されている。

「Delayed from Jan. 30, Feb. 10, Feb. 17 and Feb. 18. 」

打ち上げスケジュールを確認しているページによれば、既に3回の延期で、さらに21日に延期になっている(日付は、たぶん、現地(カリフォルニア時間)。

太陽同期軌道だから、バンデンバーグからの打ち上げだが、メインの衛星であるパズよりも、オマケで打ち上げられるスペースXの自社衛星の方に注目が集まる(そうなのかあ?)。

パズは、3機一組のレーダー衛星のうちの1機で、合成開口レーダーを使って地上をスキャンするようだ。

(Paz)
http://space.skyrocket.de/doc_sdat/paz.htm

まあ、ごく一般的な衛星だからな。

ちょっとカッコが変わっているくらいだ(六角柱)。

スペースXのインターネット試験衛星は、1機約400kgと意外に重い。

(MicroSat 2a, 2b)
http://space.skyrocket.de/doc_sdat/microsat-2.htm

「Mass: 400 kg」

2機上げられるようだが、地上との交信や衛星同士の通信などが試験されるんだろう。

思った通り、カメラも付いている。

「Equipment: Ku-band transponder, low-resolution imager」

数千機が低軌道にばらまかれて、リアルタイムに地球画像を送るようになると、いろいろ影響が出るかもしれないな。

グーグルアースのリアルタイム版ということになる(スペースXには、グーグルも出資しています)。

(航空宇宙会社SpaceXがGoogleから10億ドルの出資獲得。衛星高速インターネットと火星植民地建設へ前進)
http://japanese.engadget.com/2015/01/20/spacex-google-10/

今回は、低解像度ということになっているようだが、インターネット衛星だからな。

通信容量、命だからな。

これで、リアルタイム映像ばらまかれたら、同業他社はたまらんだろうな。

今回は、たったの2機だからと油断していると、数年後には1万機だからな。

ガンターの記事では、かつてMicroSat 1a、1bというのがあって、キャンセルされたとある。

(MicroSat 1a、1b)
http://space.skyrocket.de/doc_sdat/microsat-1.htm

軌道傾斜角や高度がやや異なる。

今回の打ち上げと同じように、メインの衛星に合わせただけかもしれない。

この間に、仕様変更とかが行われて、最終型に近くなっている可能性があるな。

ボトルネックになっている衛星打ち上げ手段を、自前で持っているからな。

ギリギリまで開発して、一気に打ち上げることが可能だ。

10年掛けて、ちんたら打ち上げていたのでは、商売にならない。

世間は、ワンウェッブとの競合があるんで注目しているのかもしれない。

しかし、打ち上げ手段に注目すれば、もう、勝負はついている。

しかし、衛星重量が400kgというのは気になるところだ。

ワンウェッブは、せいぜい150kgくらいだろう。

運用される高度も異なる。

ワンウェッブでは、高解像度の画像を撮ることはできない。

スペースXのインターネット衛星が、ホントは画像取得が目的ではないのかという記事まで出ている。

(スペースXが1万基以上の衛星群を打ち上げる、「もうひとつの目的」)
https://wired.jp/2017/07/14/spacex-thousands-of-satellites/

「スペースXの人工衛星の重量がおよそ385kgあり、競合するOneWebの衛星の2倍以上ある」

「約7,500基の第2の衛星群は、もっと地表近くに打ち上げられる。」

「面倒かつ電力も消費することをしてまで低軌道に打ち上げるのは、インターネット接続の安定と高速化だけでなく、撮影にも役立つから」

まあ、どうでもいいんですが。

今回の試験衛星の軌道は、約500kmだ。

「Orbit: 511 km × 511 km, 97.44°」

これは、主衛星との関係で決まったんだろうが、逆に、その起動高度の衛星を見繕って相乗りさせているんだろう。

宇宙空間からの映像といえば、ファルコン9の打ち上げ時の中継でお馴染みだが、先日のファルコンヘビーの打ち上げの際は、真っ赤なロードスターの鮮明な映像を送ってきた。

(Live Views of Starman:動画、出ます。)
https://www.youtube.com/watch?v=aBr2kKAHN6M

宇宙空間からのリアルタイム動画を送信する技術は、既に証明されている。

あとは、インフラを確保するだけということだな。

インターネットは、商売の道具に過ぎない。

コンテンツを乗っけてナンボの世界だ。

世知辛い話だが、夢とロマンだけじゃ食ってけないからな。

どっかの国がICBM発射する瞬間の動画が、リアルタイムで見られるようになるのも、時間の問題かもな・・・。

インターネット衛星はキラーアプリなのか2018年02月16日 18:43

インターネット衛星はキラーアプリなのか
インターネット衛星はキラーアプリなのか


(「ファルコン9」2月18日打ち上げ 自社衛星インターネット「Starlink」テストへ)
http://sorae.info/030201/2018_02_16_x.html

「今回ファルコン9ロケットが打ち上げるのは、スペインの地球観測衛星「Paz」。さらにそれ以外にも、ペイロードとして自社の衛星インターネット計画「Starlink」を構築する人工衛星のプロトタイプ「Microsat-2a」「Microsat-2b」を打ち上げる予定です。」

「将来的には1万2000個の人工衛星を打ち上げる予定です。」

「2025年までには4000万人の利用者と300億ドルの売り上げを見込んでいます。」

すぐ割り算してしまう浮沈子だが、簡単のため、1ドル100円とすると、一人当たり75000円になる(あってますう?)。

日本では、高速無線LANが普及しているので、都市部や鉄道沿線などでは普及しないだろう。

浮沈子は、ワイマックスをメインで使っているが、月に5000円ほどだ(ギガ放題)。

建物の中でも、一応使えるので重宝している。

スターリンクについては、あまり情報がない。

(SpaceX satellite constellation)
https://en.wikipedia.org/wiki/SpaceX_satellite_constellation

「Instead, it will be linked to flat user terminals the size of a pizza box, which will have phased array antennas and track the satellites. The terminals can be mounted anywhere, as long as they can see the sky.」(代わりに、フェーズドアレイアンテナを持ち、衛星を追跡するピザボックスの大きさの平らなユーザー端末にリンクされます。端末は、空を見ることができる限り、どこにでも取り付けることができます。:自動翻訳のまま:以下、同じ)

似たようなサービスを考えているのは、ワンウェブだ。

(OneWeb satellite constellation)
https://en.wikipedia.org/wiki/OneWeb_satellite_constellation

「The user terminal antenna on the ground will be a phased array antenna measuring approximately 36 by 16 centimeters (14.2 by 6.3 in) and will provide Internet access at 50 megabits/second.」(地上のユーザ端末アンテナは、約36×16センチメートル(14.2×6.3インチ)のフェーズドアレイアンテナであり、50メガビット/秒のインターネットアクセスを提供する。)

パソコンのUSB端子に、ちょっとしたアンテナを付けて通信するイメージだったんだがな。

浮沈子は、あまりピザを頼んだりしないんだが、ピザボックスというのはいい例えかもしれない。

(【業務用】日本製 ピザボックス|ピザケース|ピザ箱 白無地 プレーンタイプ 【12インチ(約33cm)】 ピザパッケージ 50枚入り)
https://www.amazon.co.jp/%E3%80%90%E6%A5%AD%E5%8B%99%E7%94%A8%E3%80%91%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%A3%BD-%E3%83%94%E3%82%B6%E3%83%9C%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%EF%BD%9C%E3%83%94%E3%82%B6%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%B9%EF%BD%9C%E3%83%94%E3%82%B6%E7%AE%B1-%E7%99%BD%E7%84%A1%E5%9C%B0-%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%97-%E3%80%90%EF%BC%91%EF%BC%92%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%81-%E3%83%94%E3%82%B6%E3%83%91%E3%83%83%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%B8/dp/B00OTK6074

デカい方だな。

ワンウェッブの方は、ITU向けの資料があった。

(The Dream of Affordable Internet Access for Everyone is Getting Closer)
https://www.itu.int/en/ITU-R/space/workshops/2017-Bariloche/Presentations/16%20-%20Mariah%20Shuman%20Oneweb.pdf

ほとんど、船舶用レーダーアンテナといってもいい大きさだな。

(7型 液晶レーダー MODEL1715)
https://www.ysgear.co.jp/Products/Detail/top/cat/0/item/Q5SFRN007001

大体こんな感じか。

デカい・・・。

つまり、ワンウェッブのプレゼン資料にあるように、通常のインターネット高速接続が困難なド田舎(失礼!:自然豊かな地域)や、インフラが広範囲に破壊された災害地、極地(高緯度地方は、静止衛星でカバーできなかったりする)、海洋、航空機、砂漠、ジャングル、その他諸々の地域での、据え置き型アンテナを想定したサービスとなる。

うーん、4000万人も顧客が付くのかあ?。

平均接続料金が、ワイマックス2プラスより高くて、それほど高速ではないようだからな。

ラストワンマイルの膨大な投資や、サービス側のネットワーク機器のメンテナンスを考えれば、孫正義が、安いと評価している意味は分かるんだがな。

(「全地球で200Mbpsの通信網」にソフトバンクが惚れたワケ──2019年にも実現、1100億円出資)
http://japanese.engadget.com/2017/02/08/200mbps/

「「One Webであれば全世界をカバーするのにかかる固定費、設備投資の合計は1年間で1000億円ちょっとで済む」とも説明。中国の通信事業者は1社が1年に2兆円、米国でも1社が1兆5000億円を設備投資に費やしているとも述べ、One Webのコスト優位性も強調しました。」

浮沈子は、ここだけ覚えていた。

まあ、継続して衛星を上げ続けなければならないし、インフラとして整備した以上、社会的責任が伴う事業だから、おいそれと止めるわけにはいかない。

競合他社との関係もあるしな。

特に、山間僻地でない一般の人々の接続をどれだけ取り込めるかが勝負になるだろう。

宇宙といっても、いつもスッキリつながるとは限らない。

巨大太陽フレアを食らって、衛星コンステレーションが全滅するなんていう笑えないリスクもある。

それにしても、アンテナ、デカいなあ・・・。

インターネット衛星こそ、次世代のキラーアプリケーションだと思ってたんだがな。

せめて、モバイルバッテリーくらいの大きさで、山奥行っても繋がるようにならないと、まずいだろうな。

既存のサービスと連携して、どこでも繋がる付加価値として売るとかしないと、グローバルでの成功は難しいかもしれない。

もちろん、ビジネス需要はそれなりに旺盛だろうから、個人利用で稼がなくてもいいのかもしれないがな。

せっかく、合わせて2万機くらいの衛星を上げるんだから、それぞれの衛星の相互接続とかも考えておいてもらいたいもんだな。

規制当局は、その辺りも考慮しているんだろうが、競争と規格の統一という難しい調整をしなければならない。

ピザボックスを2つも3つも抱えてダイビングサイトに行くなんてのは、それでなくてもテック系は荷物が多いいんだからな、勘弁して欲しいもんだな・・・。

微熱「元」少年2018年02月16日 08:11

微熱「元」少年


一昨日(水泳教室から帰ってきた後)から体調が悪い。

体がだるく、熱が出ているようだ。

食欲だけはあるんだがな。

インフルエンザじゃなきゃいいんだがな。

いつものレストランにも行かずコンビニで仕入れた食料だけで食い(過ぎ?)つないでいる。

もう一度書くが、食欲はあるのだ。

浮沈子的基準では、食えるうちは大丈夫ということになる。

この時期に、風邪をひきやすいのは昔からだ。

いろいろ動き回らなければならないことがあるんだが、まずは体調を整えることに専念する。

今年のインフルエンザは、3種類が流行っているようで、始末に困る。

(インフル大流行、3週連続で最多更新…重症化しやすいA香港型の検出も)
http://www.sankei.com/west/news/180215/wst1802150013-n1.html

「中国や欧州でも拡大しているB型ウイルスへの感染が多いのが特徴だが、最近は米国で広まっているA香港型ウイルスの検出が目立ってくるなど新たな懸念材料も浮上。」

「A型には、21年に新型として流行したH1N1型や、A香港(H3N2)型などの種類がある。直近5週間で検出されたウイルスの種類はH1N1型が多い状況が続いていたが、4日までの集計でA香港型が逆転した。」

やれやれ・・・。

まあ、浮沈子のは、インフルじゃなさそうだからな。

たっぷり昼寝したら、少し良くなった感じで、込み入ったブログも書けたしな。

このところ、宇宙ネタにはまっているが、さっき、もう一つ特筆すべきニュースが出た。

(イーロン・マスクのSpaceXが計画する衛星インターネット通信サービスは順調に進行中)
https://gigazine.net/news/20180215-spacex-low-latency-satellite-broadband/

「2月17日にもロケットの打ち上げを計画しているSpaceXは、この打ち上げ時に「衛星を利用したインターネット通信システム」に使用する試験用の衛星を打ち上げることを計画」

2月17日って、明日じゃん!?。

まあ、時差があるけどな。

それにしても、スピード感溢れる対応だな。

自前のロケットを持つ強みだろう。

衛星インターネットについては、ワンウェッブのやつが有名だが、ギガジンにあったヴィアサットとボーイングの記事も見つけたので見ておく。

(毎秒1テラビット(1000Gbps)という超高速なインターネットを人工衛星で可能にする計画)
https://gigazine.net/news/20160215-terabit-satellites/

「ViaSatもその1つで、ボーイングと協力して、現在の人工衛星から提供されているキャパシティの2倍にあたるインターネットを可能にする人工衛星の製造に着手しています。」

どうも、静止衛星軌道に3機の強力な衛星を配置して、地球全体をカバーしようという発想だ(高緯度地方はカバーできない?)。

これが、いわゆる第一世代ということになるんだろうか。

それに対して、ワンウェッブやスペースXのビジョン(Starlinkというらしい)では、低軌道衛星をしこたま(数百機から数千機)飛ばして、低レイテンシの高速通信を、極地域を含めて実現しようということになる。

規模は異なるけど、イリジウムと同じ発想だな(こっちは数十機)。

衛星の高さや数が違うだけのような気もするが、それによって提供されるサービスの質と量は、文字通り桁違いになる。

数千機の衛星を打ち上げるなどというビジョンが、実際に検討されるようになったということは、それを可能にする打ち上げロケットが出来てきたことが背景にあるんだろう。

ワンウェッブは、当初、アリアンでの打ち上げを予定しているらしいが、衛星を展開することも、寿命が来た衛星を更新していくことも、現在の態勢の中では難しいだろう。

影も形もないニューグレンでの打ち上げを契約してみたり、ロケットの確保に必死だ(そうなのかあ?)。

そこにいくと、スペースXは、自前の打ち上げ手段を持っていて、ましてや現役最強のファルコンヘビーの打ち上げにも成功し、技術的課題の克服と事業資金の確保に成功すれば、インターネット衛星を打ち上げることには何の問題もない。

1段目の推力がデカいロケットを持っているというのは、低軌道に大量の衛星をばらまくのにも適しているだろうしな。

実際、イリジウムネクストの打ち上げでは、10トン近いペイロードを低軌道(700kmくらい?)に持っていっている。

今回打ち上げられるテスト衛星(Microsat-2aとMicrosat-2b)がどのくらいの大きさかはわからない。

(SpaceX satellite broadband plans ready to blast off)
https://www.cnet.com/news/spacex-elon-musk-launches-internet-satellites-saturday-falcon-9/?ftag=COS-05-10aaa0b&linkId=48064127

「In addition to proving out the development of the satellite bus and related subsystems, the test program for the Microsat-2a and -2b spacecraft will also validate the design of a phased array broadband antenna communications platform.」(Microsat-2aと-2bの宇宙船のテストプログラムは、衛星バスと関連サブシステムの開発を証明するだけでなく、フェーズドアレイブロードバンドアンテナ通信プラットフォームの設計も検証する:自動翻訳のまま:以下同じ)

ぶっちぎりの衛星打ち上げ能力で独走するスペースX。

他の追随を許さないアットーテキなアプリケーションを展開してくれることに期待だが、その儲けが火星移民につぎ込まれることを考えるとな。

「the company hopes revenue from becoming an ISP could help fund its vision of a Mars colony.」(同社は収益がISPになることが火星植民地のビジョンの資金提供に役立つことを望んでいることが明らかになった。)

まあ、どうでもいいんですが。

昨日と違って、今日は気温が上がらない。

フィットネスどころじゃないが、早く治して身体を動かしておかないとな・・・。

月から先の話2018年02月15日 21:02

月から先の話
月から先の話


宇宙船(人間が乗る乗り物)は、まあ、ふつー、大気があるところでは飛ばない。

アポロの時を思い出してみると、月着陸船というのがあった。

(アポロ月着陸船)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%9D%E3%83%AD%E6%9C%88%E7%9D%80%E9%99%B8%E8%88%B9

ソユーズ宇宙船とかも、宇宙を飛ぶ目の乗り物だが、地球へ帰還するカプセルがくっ付いているので、純粋な宇宙船とは言えない(純粋であることは、あまり意味ないんですが)。

アポロの着陸船は、13号の事故の際に大活躍するわけだが、地球に戻ってくる際には捨てられて燃え尽きている。

(アポロ13号:機体)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%9D%E3%83%AD13%E5%8F%B7#%E6%A9%9F%E4%BD%93

「着陸船は1970年4月17日、大気圏に再突入して消滅した。」

人間が乗る、宇宙空間専用の乗り物は、たぶん、これが初めてだろうな。

スカイラブとか、ISSとかも、宇宙空間専用だが、まあ、ああいうのは船というより浮桟橋のようなもんで、それで移動したりすることは考えられていない(地球周回軌道は飛んでますが)。

共通しているのは、太陽電池とかアンテナとかが出っ張っていて、大気の中を飛行する流線形にはなっていないということだ。

運搬や製造の都合とかで、円柱形に近かったりすることもあるけど、その構造は必須ではない。

与圧区画が維持できるならそれでいい。

月着陸船のウィキには、この宇宙船が建造された理由が記述されている。

「地球軌道ランデブー方式の場合、複数のロケットを打ち上げなければならず、コストが莫大になるという点では、直接降下方式と差して変りはない。しかし月軌道ランデブー方式の場合は先のふたつの方式よりも対コスト、効率性に優れていることから、この方式が採用された。」

火星に人類を送ることを考えた時に、NASAは、いつか来た道を辿ろうとしている。

再使用ロケットを開発しているスペースXは、複数のロケットを打ち上げて、地球軌道ランデブー方式に近い感じで実現しようとしている。

月よりも先に行こうとする時、月軌道に前哨基地を置いて、そこから宇宙空間専用の乗り物に乗り替えていこうというわけだ。

(NASA、有人火星探査用の宇宙基地建設計画を発表。シスルナ空間から火星への出発は2030年代)
http://japanese.engadget.com/2017/05/12/nasa-2030/

「すべてが順調に進めば、2027年からは第2フェーズへと移り、まず宇宙船Deep Space Transport vehicleを無人で、続いて約1年間かけて基地内でシミュレーションを行うクルーを送り込みます。そして、実際に火星を目指す有人探査を開始するのは更に段階を踏んでからとなります。」

時期については、先送りされることは間違いない。

しかし、NASAのグランドデザインとしては、惑星間飛行に最適化された宇宙船を使用するというところは動かしていない。

(Deep Space Gateway to Open Opportunities for Distant Destinations)
https://www.nasa.gov/feature/deep-space-gateway-to-open-opportunities-for-distant-destinations

「Deep Space Transport:
The second phase of missions will confirm that the agency’s capabilities built for humans can perform long duration missions beyond the moon. For those destinations farther into the solar system, including Mars, NASA envisions a deep space transport spacecraft. This spacecraft would be a reusable vehicle that uses electric and chemical propulsion and would be specifically designed for crewed missions to destinations such as Mars. 」(ディープ・スペース・トランスポート:
ミッションの第2段階では、人間のために構築された機関の能力が月を越えて長時間の任務を実行できることが確認されます。NASAは、火星を含む太陽系の遠方の目的地のために、深い宇宙輸送宇宙船を想定しています。この宇宙船は、電気および化学推進を使用する再利用可能な車両であり、火星のような目的地へのクルーミッションのために特別に設計される。:自動翻訳のまま)

今のところ、イラスト以外に具体なイメージはない。

数年間のミッションを、複数回こなすことを想定しているらしく、宇宙空間での耐久性や安全性を確保するための素材や構造、消耗品の在り方などは、慎重に検討されることになるだろう。

ISSでの経験が役立つわけだが、地球低軌道とは異なる環境での運用になるからな。

どっちかといえば、惑星探査機とか、そういうのと共通した要素が多いかもしれない。

実際に建造され、運用されるかどうかは未定だが、月から先へ行くために、NASAが選択した方式だからな。

やらないわけにはいかないだろう。

オリオン宇宙船は、結局、月軌道まで人間を運ぶことだけにしか使われないことになる。

つまり、人類的には、一から惑星間飛行用宇宙船を作り上げなければならないわけだ。

アポロ着陸船は、2人の人間が、せいぜい数十時間くらい使用できればよかったが、今度はそうはいかない。

10年間の継続使用が前提になり、3年くらいの連続運用に耐えなければならない。

その間、修理とかは出来ないかもな。

思い出すのは、2001年宇宙の旅に出てくるディスカバリー号だ。

(2001年宇宙の旅:木星使節(JUPITER MISSION))
https://ja.wikipedia.org/wiki/2001%E5%B9%B4%E5%AE%87%E5%AE%99%E3%81%AE%E6%97%85#%E6%9C%A8%E6%98%9F%E4%BD%BF%E7%AF%80%EF%BC%88JUPITER_MISSION%EF%BC%89

「その直後HALは船のAE35ユニットの故障を告げるが、実際には問題なかった。」

「プールは船外活動中に宇宙服の機能を破壊され、人工冬眠中の3人は生命維持装置を切られてしまう。」

コンピューターが精神病にかかるという、如何にもSFチックな設定なんだが、AE35ユニット(地球と更新するためのアンテナ関係の部品)を、宇宙遊泳して交換するという無理筋な演出になっている。

二重化なり三重化するなりして、接続を切り替えるだけで故障対応できるように設計しなかった理由は不明だ(映画の演出上の都合だな)。

ディスカバリー号も、宇宙空間でしか使われない設計になっている。

正真正銘の宇宙船だ。

「ディスカバリー号:
(中略)その構造上大気圏内での運用は考慮されておらず、建造は地球の軌道上で、試験飛行は地球 - 月間で行われた。」

まあ、イメージとしては、あれに近いかもしれない。

ただし、太陽電池とかがあまり有効でない木星圏以遠とは異なり、当面、火星圏しか視野にないだろう宇宙船では、太陽電池パネルは必須だな。

推進も、原子力ロケットなどというぶっそーな仕掛けではなく、推進剤をイオン化して、電磁力で加速する方法(イオンエンジン)が採られるようだ。

化学エンジンも使われるとあるが、月軌道ステーションとのドッキングや、火星周回軌道への投入、離脱などの大出力(?)が要求されるときなどに限られるだろう。

はやぶさみたいなもんだ。

そう、無人の探査機の方が分かりやすいかもな。

特に、サンプルリターンするタイプだと、行ったきりで帰ってこないタイプと異なり、有人機のイメージに近いかもしれない。

地球周回軌道ではなく、月周回軌道をベースにするのは、そこから離脱して惑星間飛行をするのに要するエネルギーが低いからだろうが、宇宙デブリが殆どないことも挙げられるかもしれない(月周回軌道上のデブリは未調査)。

隕石とかは、心配だけどな。

まあ、どうでもいいんですが。

月軌道ステーションと、宇宙空間専用宇宙船とは、切っても切れない関係なわけだ。

地球軌道上でのランデブーか、月軌道上でのランデブーか。

スペースXの地球軌道上のプランでは、宇宙空間専用宇宙船ではなく、再使用可能な2段目としての宇宙船が使用されることになっている。

んなもんが、実現可能かどうかは別にして、異なるアプローチであることは違いない。

再使用ロケットの開発に成功するかどうかも、コスト的には分かれ道になる。

もっとも、月軌道に宇宙ステーションを配置したりするためには、SLSを複数回打ち上げたり、宇宙船を持ってったり、燃料とかを別途運んだりしなければならないかもしれないから(未確認)、コスト度外視で大量の物資を運ぶことになる。

中に乗せる人間のことは考えずに、工学的な実現可能性を考えれば、月軌道ランデブーの方が勝ち目があるような気がするけどな。

しかし、地球軌道ランデブーは、アポロの際に検討された経緯もあり、一つの方法であることには違いない。

大気圏を飛行する構造を抱えたままの宇宙船を使うんじゃなくて、宇宙空間専用の宇宙船を地球軌道に上げて、そいつでもって月以遠へ行くという選択肢もありそうな気がする。

NASAは、スペースシャトルの運用をしている時に、そういうことは考えなかったんだろうか?。

まあいい。

無重力でヘロヘロになり、宇宙線でズタズタになり、おまけに精神的に壊れやすい生身の人間を長期間宇宙に送り込むことについては、工学的な問題以上に厄介な話だからな。

2001年宇宙の旅の冬眠システムで、行って帰ってくるまで、ずーっと眠らせておくのがいいかも知れない(そうまでして、有人火星周回飛行するのかあ?)。

コンピューターが反乱起こさなければ、月軌道までは戻ってこられるかもしれない。

さて、そこから先、どうやって地球に戻すんだろうな・・・。