V2の系譜2012年12月01日 00:53

V2の系譜
V2の系譜


(V2ロケット)
http://ja.wikipedia.org/wiki/V2%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88

(スカッド)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%89

(ノドン)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%89%E3%83%B3

(テポドン (ミサイル))
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%83%9D%E3%83%89%E3%83%B3_(%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB)

(北朝鮮によるミサイル発射実験 (2012年))
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB%E7%99%BA%E5%B0%84%E5%AE%9F%E9%A8%93_(2012%E5%B9%B4)

こうしてみると、第二次世界大戦の際に開発されたV2ロケットが、ソ連による改良を経て拡散し、スカッドミサイルとして友好国に配備されていったことが分かる。

また、北朝鮮は、ノドンを売りさばいて外貨獲得を図っている。

さらに、北朝鮮の場合、多段化し、ICBMとして発展させていった。

こうした経緯を辿ったのは、北朝鮮に限ったことではない。

イランのシャハブ3というのは、ノドンの改良型と見られており、派生型のサフィールというロケットによって、人工衛星の打ち上げにも成功している。

(シャハブ3 (ミサイル))
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%8F%E3%83%963

(サフィール (イランのロケット))
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%AB_(%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%81%AE%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88)

今日でも、V2ロケットの系譜は受け継がれているのである。

V2の開発者である、フォン・ブラウンは米国の主要なロケットの産みの親となった。

(ヴェルナー・フォン・ブラウン)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%83%B3

「宇宙にいく為なら悪魔に魂を売り渡してもよいと思った」男であり、国家やイデオロギーではなく、ロケット技術に忠誠を尽くした男である。

彼なくして、人類が他の天体に足跡を残すことは、できなかったであろう(過去形かよ?)。

(12月6日にも発射準備完了=北朝鮮ミサイル-米研究所)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012113000290

(Countdown to Pyongyang’s Missile Launch: Unha Rocket Stages at Assembly Building:元記事)
http://38north.org/2012/11/sohae112912/

この時期に、なんでまた?、と疑問が出ているが、韓国のロケット発射に反応しているのでは?、という観測もあるようだ。

(「羅老(KSLV-1)」3号機、直前で打ち上げ中止)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=1130&f=it_1130_022.shtml

この「ナロ」というロケットは、ロシア製である。

(羅老 (ロケット))
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%85%E8%80%81_(%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88)

(アンガラ・ロケット)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88

韓国の衛星打ち上げロケットが、ロシアのロケット開発のテストベッドとなっているわけである。

どうも、今回の打ち上げ延期は、フランス製の部品が原因らしい。

(羅老号また打ち上げ延期、フランス製部品で問題生じる=韓国)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=1130&f=national_1130_017.shtml

まあ、どうでもいいんですが。

ナロは、今回の打ち上げが失敗すると後がない。ロシアとは、3回までしか契約がないからだ。今回は、是非とも成功させていただきたい。推力方向制御装置が故障して、日本のどこかに落ちてきたのではたまらない。

ロケットというのは、勢いは良いが、どこへ飛んで行くか分からない、というイメージがある(あるでしょ?)。

兵器でも、平和利用の衛星打ち上げ用でも、きちんとコントロールして飛ばすというのは大変なのだ。

兵器には、2種類あって、使われる兵器と、使われない兵器がある。この辺りは、また詳しく書きたいのだが、最も優秀な兵器は、使われない兵器である。

使うと恐いぞ!、といって、チラつかせるのがよろしい。

張子のトラでないことを示すために、演習とかでハデに使うのはいいが、実戦に使われずに温存できれば言うこと無しである。

平和利用に限定していただければ、さらに良い。

戦争などという、つまらんことに現を抜かしていないで、宇宙旅行とか、宇宙開発に邁進していただきたいものだ。

できれば、悪魔に魂を売り渡すことなく、であるが。