撃墜!2015年11月26日 11:07

撃墜!


トルコの領空を侵犯したロシア軍機が、トルコの戦闘機に撃墜された。

まあ、ロシアは、侵犯したとは口が裂けても言わんだろうな。

報道では、管制データを提供してもいいといってるらしいが、そんなもん、誰が信用すっかよ!。

まあいい。

領空侵犯は、これが初めてではないし、その攻撃の対象がトルコが支援する勢力だったりするので、話はややっこしくなる。

どうやら、トルコ国境近くの反政府武装勢力(トルコが支援?)を攻撃しているらしい。

越境はロシアの管制システムの、精度的な問題なのかもしれないな。

領空侵犯といっても、17秒とか、そんなもんだ。

我が国の領空を侵犯することなどはしょっちゅうやってるので、もう、他国の領空を侵犯することなんか、何とも思っていないんだろう。

軍事大国の奢りであり、南シナ海で中国が行っていることと同じだな。

相手が弱いとみると、やりたい放題だ。

まあ、世界最大の軍事大国である米国は、世界中で同じ事やってるけどな。

頼まれてもいないのに、他国の領土に軍隊送り込んでドンパチやらかしてるわけだしな。

実力(軍事力)によって、国境を書き換えるなんて、前世紀までの話だと思っていたが、今でも日常茶飯行われているということだ。

もちろん、ロシアは、これをきっかけにトルコに戦争を仕掛けようとは思っていないだろう(ホントは、思ってるかも!?)。

宗教や民族が入り交り、国境をまたいで存続している以上、様々な軋轢が生じるということはあるだろう。

遠いよその国の話ではない。

我が国だって、近隣の国の人々が国内で生活し、独自の文化を維持しながら本国との関係を保っている。

それを、豊かな関係に発展させていくのが、人間の知恵というもののはずだ。

そもそも、国内においても、多様な言語や文化が共存しているわけだしな。

方言とか、県人会とか、まあ、似たような話は、どこにでもある。

ここは、ひとつ、冷静に話し合ってもらって、ドンパチだけは避けてもらいたいもんだ。

ロシアは、事実として領空侵犯をしてしまった。

しかし、外交的にそれを認めることは絶対しない。

今後も、同様の撃墜が行われる可能性は排除できない。

が、たぶん、領空侵犯が起こらないような航路に変更されるだろう。

ロシアだって、トルコだって、無用の軋轢は避けたいところだ。

全体の情勢が、この事件で大きく変わることはない。

シリア北部地域の反政府勢力に対する、トルコの支援が断ち切られることもないし、その勢力に対するロシアの空爆が、直ちに終わることもない。

両国の旅行業界は打撃を受けるだろうが、それは仕方のない話だ。

ロシアは、事態の収束を望んでいる(旅行業界への自粛を求めただけで、渡航禁止に踏み切ったわけではない)。

トルコとの緊張を高めても、得るものは何もないから。

様々な調整が行われて、この撃墜は、なかったかのように終息するだろう。

そうあるべきだし、そうあって欲しい。

敵(IS)は、本能寺にいる(?)のであって、ちょっと肩触れ合って、お互いにムカッときた仲の悪い近所のやつではないのだ。

(トルコ、ロシア軍機撃墜=シリア国境で「領空侵犯」-プーチン氏「深刻な結果」)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201511/2015112400665&g=

「撃墜機は、シリア西部ラタキアにあるヤマディ村に墜落したとされる。」

「トルコの対シリア国境付近では10月上旬、ロシア軍の戦闘機が2日連続で領空侵犯し、トルコ軍戦闘機が緊急発進(スクランブル)した。また、10月中旬には、ロシア製の無人機1機を領空侵犯を理由に撃墜しており、緊張は高まっていた。」

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
kfujitoの徒然の筆者のペンネームは、
「○○子」です。
○○を記入してください。

コメント:

トラックバック