CCRで潜る ― 2015年11月28日 01:09
CCRで潜る
先日、グアムで潜ったCCRのことを、少し時間を空けて振り返ってみる。
この潜水器は、水中に持ち込んだ呼吸ガスを循環させることによって、水上からの支援を受けることなく、長時間の潜水を行うことができる。
オープンサーキットだって、大量のタンクを持ち込めば、それは可能だが、まあ、大変だな。
水深30mで、200気圧10リッターのタンクで、どれだけの時間呼吸していられるか。
浮沈子は、水面換算で1分間に20リットルの呼吸ガスを消耗する(燃費、悪いので)。
だから、水面では、200×10÷20ということで、100分呼吸できる。
しかし、10mでは、50分、30mでは25分しか持たない。
まあ、ガスの消費だけじゃないので、減圧停止なしでは30mに25分も居られないわけだが、ここではそのことは考えない。
この水深で、オープンサーキットで3時間潜っているためには、計算上は10リットルのタンクが約7本必要になる(5分足んないとか、突っ込まない!)。
ごくろうさま・・・。
CCRでは、3リットルのタンクに、1本は純酸素、もう1本は空気を、まあ、100気圧ずつくらい入れておけば、たぶん、十分ということになる。
空気の方は、動かなければほとんど減らない。
酸素も、たぶん、3分の2くらいしか減らない。
水面では、1分間におよそ1リットルの酸素を消費している計算になるが、30mの水中でも、その消費量は変わらないのだ。
循環して、使った分だけ足されるだけだから。
100×3で、300分潜っていられることになる。
繰り返すが、ここでは、不活性ガスの蓄積とか、減圧停止とかいうことは考えていない。
単純に、ガスの消費だけ考えている。
10リットルのタンク7本と、3リットルのタンク2本。
しかも、まだまだ余裕がある。
まあ、二酸化炭素除去剤のことも考えなければならないので、話は単純ではないし、3時間を超えるダイビングを考えれば、水中でタンクを簡単に交換できるオープンサーキットの方が有利だとか、突っ込みはいろいろある。
イントラは、一人で9本持って潜ったことがあるというから、やってできない話ではないだろう。
しかし、単純に考えて、CCRは3時間程度のダイビングを楽しむのにはもってこいの器材であることが分かる。
現在のレクリエーショナルダイビングというのは、器材の制限によって構築されているということが良く分かる。
概ね、1時間以内のダイビングで、1本のタンクのガスを消費して終わる。
サイドマウントで、2本差しにすれば、そして、エンリッチド・エア・ナイトロックスを吸えば、2時間くらいはいけるかもしれない。
比較的浅い深度で、NDLの管理をしっかり行う必要がある。
で、CCRでは3時間(グアムでは、1本70分でした)。
水温にもよるが、トイレが近くなって大変ということはある。
しかし、CCRの場合、比較的、トイレの頻度は低い。
暖かい、湿ったガスを吸うことができるから、ということもある。
このほかに、最適な濃度のエンリッチド・エア・ナイトロックスを吸えるという、浅い深度での最大のメリットがある。
あらゆる意味で、合理的な潜水器だ。
トラブルさえなければ・・・。
今回、浮沈子は、2回の器材トラブルで、6本のダイビングのうち、2本を断念した。
こういう事態は、想定されているが、今までは、CCRダイバーは浮沈子だけだったので、たとえば、酸素センサーを交換するまで待ってもらったり、再起動したユニットが正常になるのを待ってもらったりすることができた。
今回は、他のCCRダイバーと一緒に潜っていたため、彼らを待たせることはできない。
その意味では、貴重な経験になった。
もちろん、事前のチェックは入念に行い、全てパスしたユニットをボートに積んでいる。
CCRの驚異的な性能を発揮するためには、繊細な電子機器を組み込まなければならない。
ちゃんと整備したうえで、そいつが、まともに動いてくれることを祈るしかないのだ・・・。
まあいい。
そういうこともあるということだ。
パワーインフレーターの中圧ホースがうまくハマらなくて、浮力のコントロールに失敗したこともあった。
エントリー時の確認を怠ったためである(反省!)。
何度か差し替えて事なきを得たが、焦ってもいた。
どんな時でも、慌てずに対処しなければならない。
カメラのメモリーが足りなくなったりとかもあった。
CCR以前の話が多過ぎたな。
それでも、楽しい時間を過ごせたのは、ガイドの上田さんをはじめ、一緒に潜っていただいた方々のおかげである。
ボート上で、一人では装着できずにもたもたしている浮沈子を、先にエントリーして待っていただいた。
泳力が弱く、流れに逆らって泳げない時に、匍匐前進で進むこともあった。
年齢的なこともあるが、適切な準備、体力、CCRに対する練度、どれをとっても、浮沈子が最もレベルが低かったな。
それは仕方ない。
これから頑張るしかない。
ダイビングは競争ではないのだから、比較することに意味はないが、上達するための比較には意味がある。
参考になったし、励みにもなった。
足りないところ、無駄なところも分かってきた。
最終日に、レストランで食事をとりながら、上田さんからジニースプリングスでのテック40CCRの講習の話を聞いた。
これから受けようとしている浮沈子にとって、講師になったマーチンのダイビングに対する姿勢は、非常に参考になったな(もちろん、浮沈子には到底真似できませんが)。
ダイビングに集中し、それ以外のことを、可能な限り排除して、シンプルにすること。
今の浮沈子に求められている、最も必要な態度だろう。
どこまで実践できるだろうか。
それが、テクニカルダイバーとしての水準に達していなければ、入り口で撥ねられるだけだ。
ダイビングに限りはない。
限りがあるのは、自分の時間と、意欲と、先立つものだけ。
一番の問題は、意欲だろうな。
モチベーションがなければ続けられない。
気が多い浮沈子には、ハッキリ言って向かない道楽だ。
しかし、決めた以上は、やれるところまでやってみよう。
そんな思いを新たにした、グアムのダイビングだった・・・。
先日、グアムで潜ったCCRのことを、少し時間を空けて振り返ってみる。
この潜水器は、水中に持ち込んだ呼吸ガスを循環させることによって、水上からの支援を受けることなく、長時間の潜水を行うことができる。
オープンサーキットだって、大量のタンクを持ち込めば、それは可能だが、まあ、大変だな。
水深30mで、200気圧10リッターのタンクで、どれだけの時間呼吸していられるか。
浮沈子は、水面換算で1分間に20リットルの呼吸ガスを消耗する(燃費、悪いので)。
だから、水面では、200×10÷20ということで、100分呼吸できる。
しかし、10mでは、50分、30mでは25分しか持たない。
まあ、ガスの消費だけじゃないので、減圧停止なしでは30mに25分も居られないわけだが、ここではそのことは考えない。
この水深で、オープンサーキットで3時間潜っているためには、計算上は10リットルのタンクが約7本必要になる(5分足んないとか、突っ込まない!)。
ごくろうさま・・・。
CCRでは、3リットルのタンクに、1本は純酸素、もう1本は空気を、まあ、100気圧ずつくらい入れておけば、たぶん、十分ということになる。
空気の方は、動かなければほとんど減らない。
酸素も、たぶん、3分の2くらいしか減らない。
水面では、1分間におよそ1リットルの酸素を消費している計算になるが、30mの水中でも、その消費量は変わらないのだ。
循環して、使った分だけ足されるだけだから。
100×3で、300分潜っていられることになる。
繰り返すが、ここでは、不活性ガスの蓄積とか、減圧停止とかいうことは考えていない。
単純に、ガスの消費だけ考えている。
10リットルのタンク7本と、3リットルのタンク2本。
しかも、まだまだ余裕がある。
まあ、二酸化炭素除去剤のことも考えなければならないので、話は単純ではないし、3時間を超えるダイビングを考えれば、水中でタンクを簡単に交換できるオープンサーキットの方が有利だとか、突っ込みはいろいろある。
イントラは、一人で9本持って潜ったことがあるというから、やってできない話ではないだろう。
しかし、単純に考えて、CCRは3時間程度のダイビングを楽しむのにはもってこいの器材であることが分かる。
現在のレクリエーショナルダイビングというのは、器材の制限によって構築されているということが良く分かる。
概ね、1時間以内のダイビングで、1本のタンクのガスを消費して終わる。
サイドマウントで、2本差しにすれば、そして、エンリッチド・エア・ナイトロックスを吸えば、2時間くらいはいけるかもしれない。
比較的浅い深度で、NDLの管理をしっかり行う必要がある。
で、CCRでは3時間(グアムでは、1本70分でした)。
水温にもよるが、トイレが近くなって大変ということはある。
しかし、CCRの場合、比較的、トイレの頻度は低い。
暖かい、湿ったガスを吸うことができるから、ということもある。
このほかに、最適な濃度のエンリッチド・エア・ナイトロックスを吸えるという、浅い深度での最大のメリットがある。
あらゆる意味で、合理的な潜水器だ。
トラブルさえなければ・・・。
今回、浮沈子は、2回の器材トラブルで、6本のダイビングのうち、2本を断念した。
こういう事態は、想定されているが、今までは、CCRダイバーは浮沈子だけだったので、たとえば、酸素センサーを交換するまで待ってもらったり、再起動したユニットが正常になるのを待ってもらったりすることができた。
今回は、他のCCRダイバーと一緒に潜っていたため、彼らを待たせることはできない。
その意味では、貴重な経験になった。
もちろん、事前のチェックは入念に行い、全てパスしたユニットをボートに積んでいる。
CCRの驚異的な性能を発揮するためには、繊細な電子機器を組み込まなければならない。
ちゃんと整備したうえで、そいつが、まともに動いてくれることを祈るしかないのだ・・・。
まあいい。
そういうこともあるということだ。
パワーインフレーターの中圧ホースがうまくハマらなくて、浮力のコントロールに失敗したこともあった。
エントリー時の確認を怠ったためである(反省!)。
何度か差し替えて事なきを得たが、焦ってもいた。
どんな時でも、慌てずに対処しなければならない。
カメラのメモリーが足りなくなったりとかもあった。
CCR以前の話が多過ぎたな。
それでも、楽しい時間を過ごせたのは、ガイドの上田さんをはじめ、一緒に潜っていただいた方々のおかげである。
ボート上で、一人では装着できずにもたもたしている浮沈子を、先にエントリーして待っていただいた。
泳力が弱く、流れに逆らって泳げない時に、匍匐前進で進むこともあった。
年齢的なこともあるが、適切な準備、体力、CCRに対する練度、どれをとっても、浮沈子が最もレベルが低かったな。
それは仕方ない。
これから頑張るしかない。
ダイビングは競争ではないのだから、比較することに意味はないが、上達するための比較には意味がある。
参考になったし、励みにもなった。
足りないところ、無駄なところも分かってきた。
最終日に、レストランで食事をとりながら、上田さんからジニースプリングスでのテック40CCRの講習の話を聞いた。
これから受けようとしている浮沈子にとって、講師になったマーチンのダイビングに対する姿勢は、非常に参考になったな(もちろん、浮沈子には到底真似できませんが)。
ダイビングに集中し、それ以外のことを、可能な限り排除して、シンプルにすること。
今の浮沈子に求められている、最も必要な態度だろう。
どこまで実践できるだろうか。
それが、テクニカルダイバーとしての水準に達していなければ、入り口で撥ねられるだけだ。
ダイビングに限りはない。
限りがあるのは、自分の時間と、意欲と、先立つものだけ。
一番の問題は、意欲だろうな。
モチベーションがなければ続けられない。
気が多い浮沈子には、ハッキリ言って向かない道楽だ。
しかし、決めた以上は、やれるところまでやってみよう。
そんな思いを新たにした、グアムのダイビングだった・・・。
テックサイドマウント講習(プール編) ― 2015年11月28日 20:36
テックサイドマウント講習(プール編)
大井町のプールで、延々と潜る。
11時半ころから、夕方5時過ぎまで。
準備や途中休憩はあったが、水の中だけでも3時間は潜ってたかも・・・。
何が出来るようになったかといえば、アルミタンク2本付けて、更にステージボトル2本付けて、4本差しで潜って、次から次へと、レギュレーターをとっかえたり、ステージボトルをドロップしたり、回収したりという繰り返し(ガス切れ対応などもやりました)。
とても、合格レベルには達しないので、自主練習を命じられる。
1月3日に海洋実習を行うので、それまでにサマになるようにしておきたまえ!。
はっ、はあーっ!。
コンフィギュレーションの問題もあるし、本人のスキルの危うさもある(もちろん、後者がメインだな)。
途中、2回の休憩をはさんで、みっちりと練習した。
不思議なことに、何度かやっていると、なんとなくうまいやり方を編み出して、カッコが付いてくるから不思議だ(と思っているのは、浮沈子だけかあ?)。
水深3mの水中からSMBを上げる。
クローズタイプのやつで、ちょっと小ぶりのもの。
外洋だと、不安だなあ(うねりがあったら、見えないんじゃね?)・・・。
実は、浮沈子はブイの射出が苦手である。
膨らましている時の浮力調整が出来ない。
まあ、今日はたまたまうまくいったけどな。
いつもは、CCRなので、ベイルアウト用のステージボトルから入れていたのだが、今日はオープンサーキットなので、レギュレーターを外して、吸い込んだ息を吹き込んだわけだ。
ブイがカウンターラングのようになって、膨らんでいる最中は、浮力がバランスしている。
もちろん、レギュレーターを咥えなおしてガスを吸えば、バランスは崩れるが、その頃にはSMBをリリースして、そっちの浮力からは解放されるとういう寸法だ。
なるほど!(浮沈子が上手くなったわけじゃないんだ・・・)。
リールも、普段はゴッツイ奴(マンタ)を持ち歩いているが、今日はちっこいプラスチックの糸巻きに、黄色いラインが巻いてあるだけの安物。
予備で持ち込んでるやつだ。
これって、リールのハンドルにラインが絡まることもなくって、使い易いな。
あと、ペトレルが、とうとうプールデビューした。
一応、動いてはいたようだが、そんなもんを見る余裕はない・・・。
朝から、固形物を採らずに、流動食だけで潜っていたら、終わった後に眩暈がした。
これから、ガッツリ食いに行くかな・・・。
大井町のプールで、延々と潜る。
11時半ころから、夕方5時過ぎまで。
準備や途中休憩はあったが、水の中だけでも3時間は潜ってたかも・・・。
何が出来るようになったかといえば、アルミタンク2本付けて、更にステージボトル2本付けて、4本差しで潜って、次から次へと、レギュレーターをとっかえたり、ステージボトルをドロップしたり、回収したりという繰り返し(ガス切れ対応などもやりました)。
とても、合格レベルには達しないので、自主練習を命じられる。
1月3日に海洋実習を行うので、それまでにサマになるようにしておきたまえ!。
はっ、はあーっ!。
コンフィギュレーションの問題もあるし、本人のスキルの危うさもある(もちろん、後者がメインだな)。
途中、2回の休憩をはさんで、みっちりと練習した。
不思議なことに、何度かやっていると、なんとなくうまいやり方を編み出して、カッコが付いてくるから不思議だ(と思っているのは、浮沈子だけかあ?)。
水深3mの水中からSMBを上げる。
クローズタイプのやつで、ちょっと小ぶりのもの。
外洋だと、不安だなあ(うねりがあったら、見えないんじゃね?)・・・。
実は、浮沈子はブイの射出が苦手である。
膨らましている時の浮力調整が出来ない。
まあ、今日はたまたまうまくいったけどな。
いつもは、CCRなので、ベイルアウト用のステージボトルから入れていたのだが、今日はオープンサーキットなので、レギュレーターを外して、吸い込んだ息を吹き込んだわけだ。
ブイがカウンターラングのようになって、膨らんでいる最中は、浮力がバランスしている。
もちろん、レギュレーターを咥えなおしてガスを吸えば、バランスは崩れるが、その頃にはSMBをリリースして、そっちの浮力からは解放されるとういう寸法だ。
なるほど!(浮沈子が上手くなったわけじゃないんだ・・・)。
リールも、普段はゴッツイ奴(マンタ)を持ち歩いているが、今日はちっこいプラスチックの糸巻きに、黄色いラインが巻いてあるだけの安物。
予備で持ち込んでるやつだ。
これって、リールのハンドルにラインが絡まることもなくって、使い易いな。
あと、ペトレルが、とうとうプールデビューした。
一応、動いてはいたようだが、そんなもんを見る余裕はない・・・。
朝から、固形物を採らずに、流動食だけで潜っていたら、終わった後に眩暈がした。
これから、ガッツリ食いに行くかな・・・。
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