🐼宇宙の宝石:ISSの意義:2030年まで存続 ― 2022年01月25日 07:26
宇宙の宝石:ISSの意義:2030年まで存続
土曜日(1月22日)は、生涯最悪の厄日だった。
大瀬崎経由(タンクの受け取り)で富戸に到着する寸前で、Nバンの左サイドミラーを電柱にぶつけて大破!(木っ端微塵でした)。
さらに、中圧ホースの調子が悪く、新品のシェルドライが全没!(水温14度で死ぬかと思った)。
早速、日曜日に大井町に持ち込んで、シェルドライ自体には問題ないことを確認してもらった。
やれやれ・・・。
サイドミラーも、急遽取り寄せてもらえて、昨日の夕方には復旧。
リカバリーは完了した。
地上と水中での話はさておき、ISSはそんな浮沈子の大事件とはかかわりなく(トーゼンですが)、静かに地球の周りを回り続けている・・・。
(ISS IS FINE —
国際宇宙ステーションの新しい画像は、それがまだ宝石であることを明らかにしています
宇宙飛行士が再び宇宙ステーションを飛び回れるようになったので、改めて感謝することができます。)
https://arstechnica.com/science/2022/01/new-images-of-the-international-space-station-reveal-that-it-is-still-a-jewel/
エリックバーガーの、ロマンチックというか、極めて情緒的な記事だ。
ISSなんて、さっさと落としちまった方が世のため人のためだと公言して憚らない浮沈子としては、この巨大な構造物を宝石に例えた記事には疑問を感じざるを得ない。
「これらの写真を数分見てみると、国際宇宙ステーションが低軌道で生活し呼吸している巨大で複雑な機械であるという工学的および外交的成果が何であるかを思い出さずにはいられません。」
うーん、まあ、外交的にはやや怪しい雰囲気もあるが、工学的成果であることは間違いない。
「多くの点で、国際宇宙ステーションは、宇宙における私たちの未来が何を保持できるかについての希望に満ちたビジョンを提供します。」
「それは、米国とロシアを宇宙に集めただけでなく、日本とカナダに加えて他の多くのヨーロッパ諸国を集めました。これらの国々の多くは20世紀に戦争をしました。しかし今世紀、彼らは協力し、各国が自力で作ることができたよりも大きな何かの建設に向けてお金とハードウェアを寄付しました。」
例えば、深海とか地面の下にISSがあったとしたら、これ程の象徴的な意義が生まれたかどうかは分からない。
人類には見上げるものが必要だというのは、先代のNASA長官であったブライデンスタインの名セリフだが、確かに世界中どこでも(高緯度地方を除けば)空を見ればそこにISSが見えるわけだから、その象徴的意義は高いといえる。
「多くの点で、宇宙ステーションは、宇宙飛行における協力と持続可能性への道を人類に提供します。」
中国を排除し、ロシアの斜陽化と政治的な軋轢の中で、辛うじて国際協力の名目を保っている状況だからな。
浮沈子的には、有人宇宙ステーションを飛ばしておくことの意味は薄れてきていると感じる。
人類の宇宙への進出は、生身の人間が宇宙空間に出張っていくことではないというのが持論だ。
なぜなら、人間はそのように出来ているわけではないからな。
宇宙には不向きな存在だ。
それを言ったら、水中だって同じことには違いない。
ダイバーとして、器材を背負って(サイドマウントの時は抱えて?)水中でもがいている身としては、なぜ宇宙空間だけがダメなのかを説明しなければならないけどな。
一つには、浅い水中へのアクセスは、宇宙のそれに比べて手軽だということだ。
個人が、遊びとして楽しむのにちょうどいい。
だが、それは技術的な問題が解決されているからにすぎず、例えば、圧力の問題を見ても、宇宙空間はせいぜい1気圧の差しかないが、水中は最大で千気圧余りの差があるからな。
宇宙服では、二酸化炭素の除去に水酸化リチウムを使えるけど、水中ではヤバ過ぎて使えないかもしれないし(未確認:リチウムは水と反応すると爆発するからな)。
この先、技術が進歩して、簡便安価に宇宙旅行が楽しめるようになれば、そっちの方が手軽なレジャーになるかも知れない(水没のリスクは小さい:冷却用の水が漏れて、宇宙服の中に溢れ、溺れそうになったというトラブルは聞いたことあるけど)。
まあいい。
少なくとも、今のところは、数万円で楽しめる水中レジャーの方が手軽であることは間違いない。
宇宙旅行は千倍も金がかかり、楽しめる時間も短い(弾道軌道の場合)。
地球周回軌道上に出るには、数十万倍の金をつぎ込まなければならない。
べらぼーめ・・・。
人類は、その宇宙空間に、数百トンの器材を打ち上げ、20年以上にわたって維持し続けている。
この先も10年近く維持することが決まったという。
ご苦労なことだ。
「宇宙ステーションは、人間の健康と微小重力に関する先駆的な実験でも、人間が宇宙で何ヶ月、あるいは何年も生き、働き、繁栄する方法を理解するためのテンプレートを提供しています。現在、何百人もの人々がステーションに住んでおり、将来の宇宙船や探査ミッションに情報を提供する生物学的情報を提供しています。」
それはそれで意義あることかも知れないが、その結論として、人類が宇宙で生存することができないということになれば、宇宙ステーションには先がないということになる。
物見遊山で訪問する宇宙ホテルや、微小重力で研究するための施設として存続するにとどまる。
研究施設としては、人間を常駐させておく必要性は少ないからな。
エリックバーガーをはじめ、人類の継続的な宇宙進出を信じている連中は皆、ISSに夢を託しているのだ。
空を見上げれば、そこに夢の象徴が浮かんでいる。
「宇宙ステーションは、それがそうすることができる限り、飛行する価値があります。」
浮沈子はそうは思わない。
人類は、地上に留まるべきだと信じているし、これ以上の投資をISSに行うのは犯罪的だと思っている。
一刻も早く、解体撤去し、海の藻屑とするのがよろしい(ちゃんと、制御落下させてね!)。
人間が常駐しているといっても、標準的には半年が限界だ。
筋肉は衰え、視力は低下し、血液は破壊される(赤血球が減るようです)。
放射線の影響がどれ程かは知らないけど、地球低軌道であっても影響は出ているに違いない。
月面への継続的なアクセスを模索しているけど、それこそ致命的な影響が出るだろうな。
(月の石を溶かして金属を引き出す機械は2024年に発売される可能性があります)
https://arstechnica.com/science/2022/01/machine-to-melt-moon-rocks-and-derive-metals-may-launch-in-2024/
「国立科学財団とNASAは、実証試験のために月に送ることができるプロトタイプ原子炉を開発するために約300万ドルの資金を会社に提供しました。キャロル氏は、このデモ用原子炉は2024年の「前」に飛行する準備ができていると述べた。」
月や火星に原子炉を送ってエネルギー源にするという話は、このブログでも何度か取り上げているし、我が国でも過去に検討されたことがある。
民間資本が投入され、技術的なめどが立てば実現する可能性もある。
公的資金の投入(3億円余り)は、まあ、情報収集のための手数料の域を出ない。
無人基地であっても、太陽光が利用できない時期に、その機能を維持するためには何らかのエネルギーは必要だからな。
規模が大きくなれば、蓄電池とかでは賄えなくなるだろう(それを運ぶコストもあるし)。
原子炉を送ってしまうのが手っ取り早い。
「産業技術を実証する際の課題は、それらが科学のペイロードよりも重いことです」
0.5トンの原子炉を、月面で稼働させて実証実験を行うという。
「これはまさに、宇宙機関が持続可能な深宇宙探査への道を見つけるためにNASAの月のペイロードプログラムがサポートすべき種類の実験的な仕事です。」
宇宙開発に超楽観的なエリックバーガーが飛びつきそうな話ではある。
地上では引き合いがない小型原子炉も、宇宙では使い道があるということなわけだ。
月面とかでは、ちゃんと重力もあるからな。
それを利用した設計を施すこともできる。
暴走してメルトダウンしても、誰に迷惑が掛かるわけじゃないし、反対派が原子炉前で座り込みすることもない(誰も住んでいません)。
やりたい放題だな。
燃料の高濃縮ウランとかを打ち上げる際には、やや神経質になるかも知れない(エネルギー密度などの点で、低濃縮ウランは使わないだろう)。
核拡散防止があるしな。
月面ならいいんだろうか?。
まあ、どうでもいいんですが。
廃棄物の問題もあるけど、そのまま放置されるのがオチだ。
米国は、やりたい放題だな・・・。
土曜日(1月22日)は、生涯最悪の厄日だった。
大瀬崎経由(タンクの受け取り)で富戸に到着する寸前で、Nバンの左サイドミラーを電柱にぶつけて大破!(木っ端微塵でした)。
さらに、中圧ホースの調子が悪く、新品のシェルドライが全没!(水温14度で死ぬかと思った)。
早速、日曜日に大井町に持ち込んで、シェルドライ自体には問題ないことを確認してもらった。
やれやれ・・・。
サイドミラーも、急遽取り寄せてもらえて、昨日の夕方には復旧。
リカバリーは完了した。
地上と水中での話はさておき、ISSはそんな浮沈子の大事件とはかかわりなく(トーゼンですが)、静かに地球の周りを回り続けている・・・。
(ISS IS FINE —
国際宇宙ステーションの新しい画像は、それがまだ宝石であることを明らかにしています
宇宙飛行士が再び宇宙ステーションを飛び回れるようになったので、改めて感謝することができます。)
https://arstechnica.com/science/2022/01/new-images-of-the-international-space-station-reveal-that-it-is-still-a-jewel/
エリックバーガーの、ロマンチックというか、極めて情緒的な記事だ。
ISSなんて、さっさと落としちまった方が世のため人のためだと公言して憚らない浮沈子としては、この巨大な構造物を宝石に例えた記事には疑問を感じざるを得ない。
「これらの写真を数分見てみると、国際宇宙ステーションが低軌道で生活し呼吸している巨大で複雑な機械であるという工学的および外交的成果が何であるかを思い出さずにはいられません。」
うーん、まあ、外交的にはやや怪しい雰囲気もあるが、工学的成果であることは間違いない。
「多くの点で、国際宇宙ステーションは、宇宙における私たちの未来が何を保持できるかについての希望に満ちたビジョンを提供します。」
「それは、米国とロシアを宇宙に集めただけでなく、日本とカナダに加えて他の多くのヨーロッパ諸国を集めました。これらの国々の多くは20世紀に戦争をしました。しかし今世紀、彼らは協力し、各国が自力で作ることができたよりも大きな何かの建設に向けてお金とハードウェアを寄付しました。」
例えば、深海とか地面の下にISSがあったとしたら、これ程の象徴的な意義が生まれたかどうかは分からない。
人類には見上げるものが必要だというのは、先代のNASA長官であったブライデンスタインの名セリフだが、確かに世界中どこでも(高緯度地方を除けば)空を見ればそこにISSが見えるわけだから、その象徴的意義は高いといえる。
「多くの点で、宇宙ステーションは、宇宙飛行における協力と持続可能性への道を人類に提供します。」
中国を排除し、ロシアの斜陽化と政治的な軋轢の中で、辛うじて国際協力の名目を保っている状況だからな。
浮沈子的には、有人宇宙ステーションを飛ばしておくことの意味は薄れてきていると感じる。
人類の宇宙への進出は、生身の人間が宇宙空間に出張っていくことではないというのが持論だ。
なぜなら、人間はそのように出来ているわけではないからな。
宇宙には不向きな存在だ。
それを言ったら、水中だって同じことには違いない。
ダイバーとして、器材を背負って(サイドマウントの時は抱えて?)水中でもがいている身としては、なぜ宇宙空間だけがダメなのかを説明しなければならないけどな。
一つには、浅い水中へのアクセスは、宇宙のそれに比べて手軽だということだ。
個人が、遊びとして楽しむのにちょうどいい。
だが、それは技術的な問題が解決されているからにすぎず、例えば、圧力の問題を見ても、宇宙空間はせいぜい1気圧の差しかないが、水中は最大で千気圧余りの差があるからな。
宇宙服では、二酸化炭素の除去に水酸化リチウムを使えるけど、水中ではヤバ過ぎて使えないかもしれないし(未確認:リチウムは水と反応すると爆発するからな)。
この先、技術が進歩して、簡便安価に宇宙旅行が楽しめるようになれば、そっちの方が手軽なレジャーになるかも知れない(水没のリスクは小さい:冷却用の水が漏れて、宇宙服の中に溢れ、溺れそうになったというトラブルは聞いたことあるけど)。
まあいい。
少なくとも、今のところは、数万円で楽しめる水中レジャーの方が手軽であることは間違いない。
宇宙旅行は千倍も金がかかり、楽しめる時間も短い(弾道軌道の場合)。
地球周回軌道上に出るには、数十万倍の金をつぎ込まなければならない。
べらぼーめ・・・。
人類は、その宇宙空間に、数百トンの器材を打ち上げ、20年以上にわたって維持し続けている。
この先も10年近く維持することが決まったという。
ご苦労なことだ。
「宇宙ステーションは、人間の健康と微小重力に関する先駆的な実験でも、人間が宇宙で何ヶ月、あるいは何年も生き、働き、繁栄する方法を理解するためのテンプレートを提供しています。現在、何百人もの人々がステーションに住んでおり、将来の宇宙船や探査ミッションに情報を提供する生物学的情報を提供しています。」
それはそれで意義あることかも知れないが、その結論として、人類が宇宙で生存することができないということになれば、宇宙ステーションには先がないということになる。
物見遊山で訪問する宇宙ホテルや、微小重力で研究するための施設として存続するにとどまる。
研究施設としては、人間を常駐させておく必要性は少ないからな。
エリックバーガーをはじめ、人類の継続的な宇宙進出を信じている連中は皆、ISSに夢を託しているのだ。
空を見上げれば、そこに夢の象徴が浮かんでいる。
「宇宙ステーションは、それがそうすることができる限り、飛行する価値があります。」
浮沈子はそうは思わない。
人類は、地上に留まるべきだと信じているし、これ以上の投資をISSに行うのは犯罪的だと思っている。
一刻も早く、解体撤去し、海の藻屑とするのがよろしい(ちゃんと、制御落下させてね!)。
人間が常駐しているといっても、標準的には半年が限界だ。
筋肉は衰え、視力は低下し、血液は破壊される(赤血球が減るようです)。
放射線の影響がどれ程かは知らないけど、地球低軌道であっても影響は出ているに違いない。
月面への継続的なアクセスを模索しているけど、それこそ致命的な影響が出るだろうな。
(月の石を溶かして金属を引き出す機械は2024年に発売される可能性があります)
https://arstechnica.com/science/2022/01/machine-to-melt-moon-rocks-and-derive-metals-may-launch-in-2024/
「国立科学財団とNASAは、実証試験のために月に送ることができるプロトタイプ原子炉を開発するために約300万ドルの資金を会社に提供しました。キャロル氏は、このデモ用原子炉は2024年の「前」に飛行する準備ができていると述べた。」
月や火星に原子炉を送ってエネルギー源にするという話は、このブログでも何度か取り上げているし、我が国でも過去に検討されたことがある。
民間資本が投入され、技術的なめどが立てば実現する可能性もある。
公的資金の投入(3億円余り)は、まあ、情報収集のための手数料の域を出ない。
無人基地であっても、太陽光が利用できない時期に、その機能を維持するためには何らかのエネルギーは必要だからな。
規模が大きくなれば、蓄電池とかでは賄えなくなるだろう(それを運ぶコストもあるし)。
原子炉を送ってしまうのが手っ取り早い。
「産業技術を実証する際の課題は、それらが科学のペイロードよりも重いことです」
0.5トンの原子炉を、月面で稼働させて実証実験を行うという。
「これはまさに、宇宙機関が持続可能な深宇宙探査への道を見つけるためにNASAの月のペイロードプログラムがサポートすべき種類の実験的な仕事です。」
宇宙開発に超楽観的なエリックバーガーが飛びつきそうな話ではある。
地上では引き合いがない小型原子炉も、宇宙では使い道があるということなわけだ。
月面とかでは、ちゃんと重力もあるからな。
それを利用した設計を施すこともできる。
暴走してメルトダウンしても、誰に迷惑が掛かるわけじゃないし、反対派が原子炉前で座り込みすることもない(誰も住んでいません)。
やりたい放題だな。
燃料の高濃縮ウランとかを打ち上げる際には、やや神経質になるかも知れない(エネルギー密度などの点で、低濃縮ウランは使わないだろう)。
核拡散防止があるしな。
月面ならいいんだろうか?。
まあ、どうでもいいんですが。
廃棄物の問題もあるけど、そのまま放置されるのがオチだ。
米国は、やりたい放題だな・・・。
🐼変異種:蘇るサリドマイドの亡霊:アビガン不正投与の悪夢 ― 2022年01月25日 09:31
変異種:蘇るサリドマイドの亡霊:アビガン不正投与の悪夢
この記事は、書こうかどうか、1日迷って、結局書くことにした(多少、支離滅裂)。
新型コロナウイルスの治療薬として期待されていたアビガン(ファビピラビル)が、厳格な管理を逸脱し、杜撰な投与が行われていたことが発覚、管理していた国が調査を行う状況になった。
(アビガンの不適切処方発覚受け、厚労省が全国実態調査…自宅療養者に服用させていないか確認)
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220123-OYT1T50197/
「千葉県いすみ市の公立病院「いすみ医療センター」が、新型コロナウイルス対策として、抗ウイルス薬アビガンを不適切に処方した問題で、厚生労働省が全国の実態調査に着手」
いすみ医療センターの件については、NHK千葉放送局が詳細を報じている。
(未承認薬アビガンがなぜ? 千葉県いすみ市の病院で不適切処方)
https://www.nhk.or.jp/shutoken/chiba/article/001/96/
「処方を主導し実行したのは病院ではなく、コロナ対策のアドバイザーとして外部から起用された平井愛山医師、個人だと主張。」
「保健所長はNHKの取材に対し、「処方は平井医師が主導し、病院やいすみ市、医師会とともに合意したが、私に決定権はない。当時は災害時の対応として認められると考えていたが、その後、誤りだったとわかった」と回答」
当然のことながら、いろいろ問題がありそうな「観察研究」の枠組みの中で、厳格な投薬管理が可能な入院患者を対象としていたにもかかわらず、逸脱行為が行われたことは問題だ。
当時の事情を勘案しても、重大な副作用(催奇形)があるアビガンを使用する際のルールが守られなかったことはショックだ。
当初から、抗ウイルス薬であるとはいえ、アビガンが新型コロナに効くかどうかは怪しかった。
でも、まあ、国家備蓄もあることだし、手っ取り早くなんかできることはないかという雰囲気の中で担ぎ出されてしまったのいうのが実態なのではないか(未確認)。
その後、レムデシビルや抗体カクテル療法などが登場して、アビガンは使用されなくなっていく。
不適切投与は、既に効き目がないことが分かっていて、大学病院などでは使われなくなった時期に起こっている。
効果がなければ、副作用だけが発現する。
動物実験で催奇形性が確認されている薬剤だから、新型インフルエンザ用の国家備蓄として、市場へ流通させないという特殊な対応を取っていたわけだ。
もう、最後の最後に切る切り札なわけで、他の薬が効かず、生きるか死ぬかの瀬戸際で使われることを想定した薬だ(もっとも、抗ウイルス薬は、ウイルスの増殖を抑える薬だから、投薬のタイミングは感染初期になるかも知れないけどな)。
そんなヤバい薬が、外来で処方されていたというのは、由々しき事態だ。
飲んだのか飲まないのか、飲み残しを纏めて飲んだりしていないか、副作用は出ているのかどうか、そもそも効き目はあるのかないのか。
それよりも何よりも、飲んではいけない人が飲んでいないかどうかの管理すらできないのが、外来処方だ。
浮沈子的に迷ったのは、この話を読んだ時に、サリドマイド事件のことが脳裏に浮かんだからだ。
(緊急事態解除しても事業規制ってできるの?)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2020/05/20/9248662
「ワクチンは当分先だし、期待のアビガンは毒(催奇形性)はあっても効き目はなさそうだしな(追加2参照)。」
当時、安倍首相は月内(2020年5月)にも承認すると発言し、政治的な圧力も掛かっている中での対応となった。
「季節性インフルエンザにも効かないことが分かっているのに、作用機序に期待して、最後の切り札として毒性があることを承知で備蓄していた曰く付きの薬ということなわけだ。」
「季節性インフルエンザにも効かなかったのに、“同じRNAウイルスだから新型コロナに効くかもしれない”という推定は危うい。」
この時期の浮沈子は、淡い期待を抱いていた。
「まあ、それだって、新型コロナに効いてくれれば、妊娠の有無や可能性(90日間避妊必要)を考慮して投与すれば、イワシの頭程度の期待はしてもいいかもな。」
「だが、この際だから、試してみる価値はあるかも知れない。」
「浮沈子は、この薬の効能にはあまり期待していなけど、万が一効き目があるなら何もないよりはいいに決まっている。」
で、この時にもサリドマイド事件へ言及している。
「もちろん、サリドマイドのようなことになっちまっては困るからな。
何度か引用したこともあるけど、この話は忘れたくない・・・。
(ケルシー博士(米国FDA)、米国内でのサリドマイド発売を阻止する)
https://yakugai.akimasa21.net/thalidomide-kelsey/」
昨日は、引用記事や関連記事を何度も読み返しては、天を仰いだり、ため息をついたりした。
日本の薬事行政って、変わってないんじゃないか?。
浮沈子は、サリドマイド事件が起こった時期に生まれている(1958年生まれ)。
「日本では睡眠薬イソミン(1958年発売)や胃腸薬プロバンM(1960年発売)として販売された」
辛うじて、薬害の影響は免れている(妊娠期間は1957年~1958年)。
やれやれ・・・。
この時期には、森永ヒ素事件とかもあった。
(森永ヒ素ミルク中毒事件)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A3%AE%E6%B0%B8%E3%83%92%E7%B4%A0%E3%83%9F%E3%83%AB%E3%82%AF%E4%B8%AD%E6%AF%92%E4%BA%8B%E4%BB%B6
「1955年8月24日に、岡山県を通じて当時の厚生省(現厚生労働省)に報告され、事件として発覚」
ちなみに、浮沈子は当の森永の粉ミルクを飲んで育ったらしい(もう2人とも他界しているが、うちの親って、どういう神経していたんだろうか?)。
まあ、どうでもいいんですが。
(サリドマイド事件のあらまし(概要))
https://yakugai.akimasa21.net/thalidomide-outline/
「睡眠・鎮静剤イソミン(1958年1月発売)に加えて、胃腸薬プロバンMを追加発売(1960年8月発売)」(表記については、当該ホームページ管理者の方からコメントを頂いておりますので、ご参照ください。)
おっと、生まれる前の販売だったか(母親がイソミンを服用していたかどうかは不明)。
「コロナ禍の下、医薬品の有効性・安全性の基準が軽んじられかねない状況」
やっぱ、起こっちまった感じだな。
ついでに、米国をサリドマイド禍から救った英雄であるフランシスケルシー博士についても、改めて調べた。
(フランシス・ケルシー)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%B1%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%BC
「ジェリングの元での研究によって、彼女は催奇性を持つ物質である催奇形物質(英語版)に興味を持つようになった」
「ケルシーは薬物の中には血液胎盤関門を通過できるものがあることを学んだ」
彼女のキャリアの中では、徹底した動物実験を行っていたということも特筆されていいかも知れない。
科学者としての確信がなければ、当時のあってなきがごとき薬事承認体制のもとで、様々な圧力を受けながら持ち堪えることは難しかったろう。
タイミングよく、適任者を得た米国は、ラッキーだったといえよう。
レンツ警告(1961年11月。日付は15日の電話とも、18日の学会での報告とも)の後も、長らく販売を続けた我が国の対応(1962年9月18日 - 販売停止と製品の回収を開始(ドイツでの回収開始から294日後)。一部の製剤はその後も市中で出回る。)は悲惨だな。
「有用な医薬品を回収すれば社会不安が生じる」(サリドマイド事件のあらまし(概要):以下同じ)
同じ発想が、半世紀以上たった今も残っているんだろう。
日本で最初に確認されたサリドマイド禍の事例は築地産院の3例と言われている(レンツ警告以前の事例だが、学会での発表は1963年)。
「築地産院の医師は、日本のサリドマイド裁判における証言を拒否しました。その理由は、以下のとおりです。」
「学会での発表はあくまでも仮説である。それをいちいち裁判でとり上げられると、研究発表に臆病になってなにもいえなくなるし、新薬の使用もできない。そうなれば医学も発展しない。国民の健康を守る医学、医療の発展のため証言は拒否する」
まあ、そういう発想は今でもあるだろうな。
アビガンの話との関連では、気になる記述もあった。
なんと、我が国では、1969年(回収指示から7年も後)に、サリドマイド禍が発生していたのだ。
「1969年生まれの被害児1例は、「母親が妊娠中に不眠のため、娘時代に購入し保存してあったイソミンを服用」したもので、「(その後)保存してあった空き箱を提出した。現地調査を行ない、その背景が認められた」もの」
「催奇形性を有するサリドマイド製剤の取り扱いにおいて、残薬処理を徹底することの重要性を示した一例」
不適切に外来処方されたアビガンの残薬がどうなっているかは、厚労省の「アンケート調査」を待つしかない(3月頃だそうです)。
市中販売されたサリドマイドを回収するために大々的に公表した当時の西ドイツ政府、幸運にも国内での販売を阻止した米国政府(大規模治験による被害はあったようです)に比べて、製薬会社の利益、医学・医療の発展、社会不安の回避を重視する我が国の風土(?)が思いやられる。
アビガンの件も、何となく情緒的な「患者の命を守るための緊急避難措置」的雰囲気(!)の中で、功名心に駆られた医師の暴走を止められなかった感が否めない。
だって、効き目がないって、分かってたわけだしな。
でも、ひょっとすると、効くかもしれないって願ってたのかも知れない(浮沈子的には、せめてそうであって欲しいと思うんだがな)。
それでも、外来処方を正当化することはできない。
それを許していたら、第二、第三のサリドマイド禍が繰り返されることになる。
我が国は法治国家だ。
たまには自転車で右側走ったりすることもあるけど、整備不良車(左側ミラーないとかあ?)を運行したりもするけど、庶民は法令を遵守することで安心して生活できる。
専門家は、その専門性を発揮するために、特例的に行動することが許されることがあるけど、それもまた、法令の範囲内で行われる(ことにはなっているんだがな)。
逸脱があるとすれば、理由の如何を問わず、そこのと自体は糾弾されるべきだろう。
アビガンに効き目があったかなかったかは別の話だ。
仮にあったとしても、重篤な副作用を持つ薬の運用を定めた当局の指示に従わなかったことは重大だ。
まして、効き目無いって分かってた時期の話だからな。
問答無用だろうな・・・。
この記事は、書こうかどうか、1日迷って、結局書くことにした(多少、支離滅裂)。
新型コロナウイルスの治療薬として期待されていたアビガン(ファビピラビル)が、厳格な管理を逸脱し、杜撰な投与が行われていたことが発覚、管理していた国が調査を行う状況になった。
(アビガンの不適切処方発覚受け、厚労省が全国実態調査…自宅療養者に服用させていないか確認)
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220123-OYT1T50197/
「千葉県いすみ市の公立病院「いすみ医療センター」が、新型コロナウイルス対策として、抗ウイルス薬アビガンを不適切に処方した問題で、厚生労働省が全国の実態調査に着手」
いすみ医療センターの件については、NHK千葉放送局が詳細を報じている。
(未承認薬アビガンがなぜ? 千葉県いすみ市の病院で不適切処方)
https://www.nhk.or.jp/shutoken/chiba/article/001/96/
「処方を主導し実行したのは病院ではなく、コロナ対策のアドバイザーとして外部から起用された平井愛山医師、個人だと主張。」
「保健所長はNHKの取材に対し、「処方は平井医師が主導し、病院やいすみ市、医師会とともに合意したが、私に決定権はない。当時は災害時の対応として認められると考えていたが、その後、誤りだったとわかった」と回答」
当然のことながら、いろいろ問題がありそうな「観察研究」の枠組みの中で、厳格な投薬管理が可能な入院患者を対象としていたにもかかわらず、逸脱行為が行われたことは問題だ。
当時の事情を勘案しても、重大な副作用(催奇形)があるアビガンを使用する際のルールが守られなかったことはショックだ。
当初から、抗ウイルス薬であるとはいえ、アビガンが新型コロナに効くかどうかは怪しかった。
でも、まあ、国家備蓄もあることだし、手っ取り早くなんかできることはないかという雰囲気の中で担ぎ出されてしまったのいうのが実態なのではないか(未確認)。
その後、レムデシビルや抗体カクテル療法などが登場して、アビガンは使用されなくなっていく。
不適切投与は、既に効き目がないことが分かっていて、大学病院などでは使われなくなった時期に起こっている。
効果がなければ、副作用だけが発現する。
動物実験で催奇形性が確認されている薬剤だから、新型インフルエンザ用の国家備蓄として、市場へ流通させないという特殊な対応を取っていたわけだ。
もう、最後の最後に切る切り札なわけで、他の薬が効かず、生きるか死ぬかの瀬戸際で使われることを想定した薬だ(もっとも、抗ウイルス薬は、ウイルスの増殖を抑える薬だから、投薬のタイミングは感染初期になるかも知れないけどな)。
そんなヤバい薬が、外来で処方されていたというのは、由々しき事態だ。
飲んだのか飲まないのか、飲み残しを纏めて飲んだりしていないか、副作用は出ているのかどうか、そもそも効き目はあるのかないのか。
それよりも何よりも、飲んではいけない人が飲んでいないかどうかの管理すらできないのが、外来処方だ。
浮沈子的に迷ったのは、この話を読んだ時に、サリドマイド事件のことが脳裏に浮かんだからだ。
(緊急事態解除しても事業規制ってできるの?)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2020/05/20/9248662
「ワクチンは当分先だし、期待のアビガンは毒(催奇形性)はあっても効き目はなさそうだしな(追加2参照)。」
当時、安倍首相は月内(2020年5月)にも承認すると発言し、政治的な圧力も掛かっている中での対応となった。
「季節性インフルエンザにも効かないことが分かっているのに、作用機序に期待して、最後の切り札として毒性があることを承知で備蓄していた曰く付きの薬ということなわけだ。」
「季節性インフルエンザにも効かなかったのに、“同じRNAウイルスだから新型コロナに効くかもしれない”という推定は危うい。」
この時期の浮沈子は、淡い期待を抱いていた。
「まあ、それだって、新型コロナに効いてくれれば、妊娠の有無や可能性(90日間避妊必要)を考慮して投与すれば、イワシの頭程度の期待はしてもいいかもな。」
「だが、この際だから、試してみる価値はあるかも知れない。」
「浮沈子は、この薬の効能にはあまり期待していなけど、万が一効き目があるなら何もないよりはいいに決まっている。」
で、この時にもサリドマイド事件へ言及している。
「もちろん、サリドマイドのようなことになっちまっては困るからな。
何度か引用したこともあるけど、この話は忘れたくない・・・。
(ケルシー博士(米国FDA)、米国内でのサリドマイド発売を阻止する)
https://yakugai.akimasa21.net/thalidomide-kelsey/」
昨日は、引用記事や関連記事を何度も読み返しては、天を仰いだり、ため息をついたりした。
日本の薬事行政って、変わってないんじゃないか?。
浮沈子は、サリドマイド事件が起こった時期に生まれている(1958年生まれ)。
「日本では睡眠薬イソミン(1958年発売)や胃腸薬プロバンM(1960年発売)として販売された」
辛うじて、薬害の影響は免れている(妊娠期間は1957年~1958年)。
やれやれ・・・。
この時期には、森永ヒ素事件とかもあった。
(森永ヒ素ミルク中毒事件)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A3%AE%E6%B0%B8%E3%83%92%E7%B4%A0%E3%83%9F%E3%83%AB%E3%82%AF%E4%B8%AD%E6%AF%92%E4%BA%8B%E4%BB%B6
「1955年8月24日に、岡山県を通じて当時の厚生省(現厚生労働省)に報告され、事件として発覚」
ちなみに、浮沈子は当の森永の粉ミルクを飲んで育ったらしい(もう2人とも他界しているが、うちの親って、どういう神経していたんだろうか?)。
まあ、どうでもいいんですが。
(サリドマイド事件のあらまし(概要))
https://yakugai.akimasa21.net/thalidomide-outline/
「睡眠・鎮静剤イソミン(1958年1月発売)に加えて、胃腸薬プロバンMを追加発売(1960年8月発売)」(表記については、当該ホームページ管理者の方からコメントを頂いておりますので、ご参照ください。)
おっと、生まれる前の販売だったか(母親がイソミンを服用していたかどうかは不明)。
「コロナ禍の下、医薬品の有効性・安全性の基準が軽んじられかねない状況」
やっぱ、起こっちまった感じだな。
ついでに、米国をサリドマイド禍から救った英雄であるフランシスケルシー博士についても、改めて調べた。
(フランシス・ケルシー)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%B1%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%BC
「ジェリングの元での研究によって、彼女は催奇性を持つ物質である催奇形物質(英語版)に興味を持つようになった」
「ケルシーは薬物の中には血液胎盤関門を通過できるものがあることを学んだ」
彼女のキャリアの中では、徹底した動物実験を行っていたということも特筆されていいかも知れない。
科学者としての確信がなければ、当時のあってなきがごとき薬事承認体制のもとで、様々な圧力を受けながら持ち堪えることは難しかったろう。
タイミングよく、適任者を得た米国は、ラッキーだったといえよう。
レンツ警告(1961年11月。日付は15日の電話とも、18日の学会での報告とも)の後も、長らく販売を続けた我が国の対応(1962年9月18日 - 販売停止と製品の回収を開始(ドイツでの回収開始から294日後)。一部の製剤はその後も市中で出回る。)は悲惨だな。
「有用な医薬品を回収すれば社会不安が生じる」(サリドマイド事件のあらまし(概要):以下同じ)
同じ発想が、半世紀以上たった今も残っているんだろう。
日本で最初に確認されたサリドマイド禍の事例は築地産院の3例と言われている(レンツ警告以前の事例だが、学会での発表は1963年)。
「築地産院の医師は、日本のサリドマイド裁判における証言を拒否しました。その理由は、以下のとおりです。」
「学会での発表はあくまでも仮説である。それをいちいち裁判でとり上げられると、研究発表に臆病になってなにもいえなくなるし、新薬の使用もできない。そうなれば医学も発展しない。国民の健康を守る医学、医療の発展のため証言は拒否する」
まあ、そういう発想は今でもあるだろうな。
アビガンの話との関連では、気になる記述もあった。
なんと、我が国では、1969年(回収指示から7年も後)に、サリドマイド禍が発生していたのだ。
「1969年生まれの被害児1例は、「母親が妊娠中に不眠のため、娘時代に購入し保存してあったイソミンを服用」したもので、「(その後)保存してあった空き箱を提出した。現地調査を行ない、その背景が認められた」もの」
「催奇形性を有するサリドマイド製剤の取り扱いにおいて、残薬処理を徹底することの重要性を示した一例」
不適切に外来処方されたアビガンの残薬がどうなっているかは、厚労省の「アンケート調査」を待つしかない(3月頃だそうです)。
市中販売されたサリドマイドを回収するために大々的に公表した当時の西ドイツ政府、幸運にも国内での販売を阻止した米国政府(大規模治験による被害はあったようです)に比べて、製薬会社の利益、医学・医療の発展、社会不安の回避を重視する我が国の風土(?)が思いやられる。
アビガンの件も、何となく情緒的な「患者の命を守るための緊急避難措置」的雰囲気(!)の中で、功名心に駆られた医師の暴走を止められなかった感が否めない。
だって、効き目がないって、分かってたわけだしな。
でも、ひょっとすると、効くかもしれないって願ってたのかも知れない(浮沈子的には、せめてそうであって欲しいと思うんだがな)。
それでも、外来処方を正当化することはできない。
それを許していたら、第二、第三のサリドマイド禍が繰り返されることになる。
我が国は法治国家だ。
たまには自転車で右側走ったりすることもあるけど、整備不良車(左側ミラーないとかあ?)を運行したりもするけど、庶民は法令を遵守することで安心して生活できる。
専門家は、その専門性を発揮するために、特例的に行動することが許されることがあるけど、それもまた、法令の範囲内で行われる(ことにはなっているんだがな)。
逸脱があるとすれば、理由の如何を問わず、そこのと自体は糾弾されるべきだろう。
アビガンに効き目があったかなかったかは別の話だ。
仮にあったとしても、重篤な副作用を持つ薬の運用を定めた当局の指示に従わなかったことは重大だ。
まして、効き目無いって分かってた時期の話だからな。
問答無用だろうな・・・。
🐼ウクライナ侵攻不可避:新型コロナの時代に選りにも選って ― 2022年01月25日 14:28
ウクライナ侵攻不可避:新型コロナの時代に選りにも選って
(米軍部隊8500人が派遣待機、ウクライナ情勢の緊迫で)
https://www.bbc.com/japanese/60121448
「ロシアはウクライナに対する軍事行動を計画していないと主張し続けている。」
当のロシア軍を含めて、そんなことを信じているものなど誰もいない。
「ウクライナ国内そのものに派兵する計画はない」
米国の決定も怪しい。
しかし、浮沈子が見るところ、どうやら欧米はウクライナを見放しているようだ。
(ウクライナ大統領「パニック陥ることない」国民に平静呼びかけ)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220125/k10013448501000.html
「ゼレンスキー政権としては、ロシアの脅威を目の前にして、欧米が結束してウクライナを支援するよう求めたものとみられます。」
大使館関係者の引き上げは、冗談ではないからな。
既に、侵攻の時期が何時になるかという段階だ。
(米、ロシアの3面作戦警戒 ウクライナ侵攻のカギは天候)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN2319Y0T20C22A1000000/
「地面が凍るまでプーチン氏は少し待たなければいけない」
浮沈子が侵攻が不可避と見るのは、ロシアも米国も、政権の浮揚を狙っているからだ。
よりによって、この新型コロナの時代に地域紛争など起こさなくてもいいと思うのが人情だが、逆に、そのせいで痛めつけられている現政権が、対外的に強く出ることで人気回復を図ろうとしているわけだ。
外交的痛み分けなどによって終息したりすれば、どっちにしても弱腰外交とみなされ、凋落を加速することになるからな。
ウクライナこそいい迷惑だ。
黙ってロシアにくっ付いていればよかったのに(そうなのかあ?)。
クーデターによって、親ロシア政権を追い出したのは良かったが、クリミアとその周辺部を切り取られた。
欧米は、積極的な介入は行わず、ロシアも必要以上の犠牲を払うことは得策ではないとして、それ以上の侵攻は行わなかった。
日経の記事によれば、ベラルーシを経由して、一気に首都キエフを落とし、すでに報道されているように親ロシア政権を擁立して短期間のうちに最小の犠牲でウクライナ丸ごと取り戻そうという腹だ。
(ロシアがウクライナに親ロ政権樹立を模索? 英外務省が「情報ある」)
https://www.asahi.com/articles/ASQ1R74YRQ1RUHBI00M.html
「ロシア政府がウクライナ侵攻を計画すると同時に同国で親ロシア政権の樹立を模索」
NATOは2014年の時と同じく静観し、断固としてロシアの侵攻を食い止めようという気配は示していない。
ウクライナって、あんまり美味しくないんだろう(そうなのかあ?)。
ゴルバチョフの時代に、どんな密約があったかは知らないが、プーチンにしてみれば、次々と衛星国がNATOに寝返っていくのを座して眺めていることは耐えられないに違いないし、国内の政敵に付け込まれかねないからな。
100歩譲って、外交的寝技で何らかの見返りを獲得できれば儲けもんだ。
ウクライナ侵攻は、時間を掛けて綿密に練り上げられたものだ。
成功する見込みは極めて高い。
NATOにこれを食い止める力はないし、そもそも欧州は一枚岩ではない。
強気に出ようとしているように見せかけているけど、バイデン政権にも侵攻を止めるだけの力はない。
来月のXデーに、ウクライナはロシアに併合される。
親ロ政権が出来るだけでは十分ではないからな。
国家としての存在を失う。
ロシアは、欧州に対してはドイツを楔として打ち込んでいる。
(【寄稿】ドイツは信頼できる米同盟国ではない
安価なガスと中国向け自動車輸出、プーチン氏を怒らせないことを最優先する国)
https://jp.wsj.com/articles/is-germany-a-reliable-american-ally-nein-11642998030
「ドイツは、ロシアの利益を欧米側の利益よりも優先するという、異なった対応を示している。」
エネルギー供給の問題、中国への自動車輸出の問題、米国との関係で、ドイツは難しい選択を迫られている。
ウクライナ情勢について、表だった反対はしないだろうが、ロシアにとってはそれで十分だ。
NATO領域に軍隊をとどめ、ウクライナに軍事介入させないための楔だからな。
米国やNATOは、外交で時間稼ぎをしようとしているが、3月に地面が溶け出す前に軍事侵攻は行われるだろう。
2014年の政変以来、西側諸国は実質的にウクライナを見放し続けている。
ある意味で、ロシアの侵攻を待っていたともいえる(そうなのかあ?)。
出典は確認できなかったが、名探偵が登場する推理小説の中で、殺人事件が起こることは分かっていても、それを止めることはできないというセリフがあったと記憶している。
ロシアのウクライナ侵攻は確定した未来だ。
さて、その後、世界はどう変わるんだろうか・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(緊迫のウクライナ情勢、いま何が起こっている?ロシア軍“10万人”にNATOが対抗準備(解説))
https://www.businessinsider.jp/post-249700
「「ウクライナ情勢」が緊迫化するこれまでの大まかな政治的な経緯を、外務省の資料などをもとに簡単に振り返る。」
(1)2014年 親ロシアのヤヌコーヴィチ政権崩壊
(2)2014年 クリミア危機:ロシアによるクリミア「併合」
(3)2019年 ウクライナ、将来的なNATO加盟方針 → ゼレンスキー大統領、ロシアと停戦合意
(4)2021年4月・10月 ロシア軍が国境に部隊配備「ウクライナのNATO加盟は認めない」
「目下、ロシア・ウクライナ国境には10万人規模とみられるロシア軍が集結しているとされ、軍事的緊張が続いている。」
外交努力は続いているようだが、それは双方にとって時間稼ぎの様相を呈している。
(ロシアはウクライナをめぐって、アメリカが絶対に合意できない要求をし続けている【ANALYSIS】)
https://www.businessinsider.jp/post-249700
「ウクライナ危機について話し合うため、外交官らがヨーロッパに集まる中、ロシアはウクライナを侵攻すると脅しながら、アメリカやNATOが絶対に合意できない要求をし続けている。」
絶対に合意できない要求というのは、NATOに加盟させないことを明言しろと言うことなわけだ。
「どんな安全保障体制に自身が加わりたいかなど、それぞれの国が自身の進む道を決める権利を持つといった基本方針についてわたしたちが妥協することはない」(NATOV務総長)
「門戸開放の方針を常に同盟の中心に据えてきた。その門戸を閉ざそうとすることは許されない」(米国務副長官)
相手が受け入れられない要求を出すということは、交渉の意思がないことと同義だ。
「ウクライナもジョージアもNATOに加盟したいとの意向を示していて、NATOはそれぞれの国と強固なパートナーシップを維持している。プーチン大統領にとって、これは受け入れられるものではなく、いずれの国のNATOへの加盟も認めないとけん制し続けている。」
事態を打開するには、国際的な非難や経済制裁を恐れずに実力行使するしかない。
クリミアや南オセチアなどで、ロシアはそれを実践してきた。
浮沈子がフォローしている米国の打ち上げロケットについても、その影響は及んでいる(ULAのアトラスVのロシア製エンジンRD-180の調達は、米国議会によって制限された)。
領土(領海や領空を含む)は、国家にとっては核心的利益だ。
それは、経済的利益に優先する。
欧米は、侵攻すれば経済制裁を行うといっているが、ロシアにとっては痛くもかゆくもないだろう。
ウクライナ侵攻は回避不能だ。
昨年のBBCの記事では、ロシアの要求は東欧における西側の軍事活動の停止を含んでいる。
(【解説】 ロシアはウクライナを侵攻するのか 現状について数々の疑問)
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-59767571
「ロシアはNATOに対して、東欧での軍事活動を中止するよう要求している。これは、NATOがポーランドやバルト三国(エストニア、ラトヴィア、リトアニア)から部隊を撤収させ、ポーランドやルーマニアなどの国々にミサイルを配備しないことを意味する。」
「要するに、ロシアはNATOに1997年以前の境界まで後戻りしてほしいと思っている。」
記事には、きな臭い話も出ている。
「ロシアには「これ以上後退できる場所などない。我々がただ手をこまねいて座視するとでも(アメリカは)思っているのか」」
「ロシアのセルゲイ・リャブコフ外務次官は、緊張悪化によっては、1962年のキューバ・ミサイル危機のような状況に陥ると警告している。同危機では、アメリカとロシアが核戦争の手前まで行った。」
「敵対的な動きには、相応の軍事技術上の対応措置を取り、厳しく対処する」
戦争は常に防衛の名のもとに始まり、侵略の形で終わる。
「西側軍事同盟のNATOは防衛が目的だ。イエンス・ストルテンベルグ事務総長は、すべての軍事支援は純粋に、この目的に沿ったものだと明確にしている。」
ロシアにとっては、現ウクライナ政権そのものが西側の侵略と映っているんだろう。
「プーチン氏は今年7月、政府ウェブサイトに長文を掲載。ロシアとウクライナを「1つの国」と呼び、ウクライナの現指導部について、「反ロシア計画」を実行中だと決めつけた。ウクライナは30年前に崩壊したソ連の一部だったが、プーチン氏は1991年12月に起きたその出来事を、「歴史的ロシアの解体」と表現している。」
浮沈子が、ロシアがウクライナを併合すると見ているのは、こうしたロシア側の認識にもよる。
大ロシア帝国の夢よ、もう一度だな。
しかし、NATOにも米国にも、それを大っぴらに認めて外交的譲歩を行うことは不可能だ。
西側には西側の、お家の事情があるからな。
「「ウクライナのNATO加盟の準備がいつ整うのか。それは、ウクライナと(NATOの)30の加盟国が決めることだ」というのが、ストルテンベルグ氏の立場だ。ロシアには「拒否権も、手続きに干渉する権利もない」」
NATOの血の結束は、これまた譲れない一線に違いない。
外交的解決はムリポ、ウクライナ問題は血を見ずに終息させることができない仕掛けになっている。
ただ、ロシア外務次官が言うような、キューバ危機の様相を呈することはないだろう。
人類はそれほどバカではないと思いたい。
ちょっとドンパチやって、制裁発動して、その時点での外交的収束を模索する。
それが、時間を置いて数回繰り返され、落としどころが見えた段階で決着するんだろう。
ISSが、2030年まで無事に飛び続けるかどうかは分からない(軌道高度を維持するためにリブーストするには、ロシアの協力が必要だからな)。
我が国も、ウクライナ情勢をひとごとのように眺めている余裕はないはずだがな・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(米空母2隻、訓練で南シナ海に 「有害な影響に対抗」)
https://jp.reuters.com/article/southchinasea-usa-idJPKBN2JY108
「同盟国を安心させ、「有害な影響に対抗」する決意を示すのが目的」
そんな話を素直に信じる程、浮沈子はお人好しじゃない(ひねくれてるだけかも!)。
確かに、北朝鮮のミサイルや中国の動きはあるけど、ロイターの報道の他にも米国の艦船が集結している状況が報じられている。
(韓半島周辺に集まった米空母…北朝鮮に警告か)
https://news.yahoo.co.jp/articles/dfb5508d911c0810f9f04fd3ee55b539387b4ce7
「米空母が北東アジアに集まっていることが確認された。原子力空母3隻と軽空母に分類される強襲揚陸艦2隻が韓半島(朝鮮半島)からそれほど遠くないところにある。」
浮沈子的には、これ程の艦船の集結が意味するのは、別の理由によるものだと見ている。
二正面作戦というやつだ。
欧州と極東で、同時に兵力を展開する。
アットーテキ軍事力がなければ実現できない戦術だが、対応する方は戦力の分散を余儀なくされてしまうわけで、戦略的効果を期待できる。
外交的には、中国に対するけん制という効果も期待できるしな(ウクライナに首突っ込むんじゃないぞと)。
米国がウクライナ問題に対峙する際には、兵力を直接送り込むだけが能じゃない(それはしないって言っているし)。
有り余る世界最大の海軍の展開で、二正面作戦をとっているというのが妥当な見方だろう。
もちろん、ロイターの報道にある通り、同盟国への配慮も含まれているのかも知れない。
だって、今回は最終的にウクライナ侵攻を許すことになるわけだからな。
「米海軍は23日、両打撃群が台湾の東岸沖のフィリピン海で海上自衛隊と訓練を実施していると明らかにした。」(ロイターの記事より)
ウクライナ情勢については、我が国にも米国からの方針が伝えられているに違いない。
ウクライナは見捨てるけど、日本は今のところ見捨てないよって。
我が国からは、んじゃあ、何か形になるものを示して欲しいと申し入れて、今回の合同演習になっているに違いないのだ(未確認)。
浮沈子の妄想の中で、ウクライナ情勢は際限なく膨らみ、宇宙空間や地球の反対側での出来事にまで及んでいる。
が、しかし、気になる話もあるんだがな・・・。
「米海軍勢力が2017年当時と異なるのは最新ステルス戦闘機F35を搭載している点だ。「カール・ビンソン」「エイブラハム・リンカーン」はF35C(空母搭載型)を、「アメリカ」「エセックス」はF35B(垂直離着陸型)をそれぞれ搭載している。」(中央日報の記事より)
(米海軍F-35C、初の作戦で事故…空母甲板に衝突7人負傷)
https://news.yahoo.co.jp/articles/534bbfa10b5c0dc5f78d36c0009c2f7bbf298105
「米海軍の最新鋭F-35Cステルス戦闘機が空母に着艦する際、甲板に衝突するという事故があった。事実上F-35Cが初めて作戦に投入された中で事故が発生し、戦力化の日程に影響が及ぶという見方も出ている。」
「今回の事故は、南シナ海で米海軍の2個空母打撃群(CSG)と2個上陸準備戦隊(ARG)、日本海上自衛隊ヘリコプター駆逐艦などが参加した大規模な連合訓練を進行中に発生した。操縦士は脱出して近隣の海に落ち、ヘリコプターが出動して救助した。」
やれやれ・・・。
これじゃあ、せっかくの示威行為が台無しじゃん!?。
「メディアは「今回の事故は『カール・ビンソン』に搭載されたF-35Cのデビュー作戦中に発生した」と報じた。」
「これに先立ち昨年11月、英国軍のF-35B戦闘機1機が英海軍の空母「クイーン・エリザベス」から離陸する際、地中海に墜落する事故が発生した。幸い、操縦士は脱出し、機体も海から回収した。」
世界に冠たる戦闘機も海に落っこちちゃ話にならんな・・・。
<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー
(緊迫するウクライナ情勢めぐり、「早めの早めの対応を」 自民会合で)
https://www.asahi.com/articles/ASQ1T5S3FQ1TUTFK00L.html
「ロシアは正規軍が展開している状況で、状況が緊迫すれば自衛隊の派遣による邦人の保護もかなり難しい場合も考えられる」
「在留邦人に対して民間機での出国の検討を促している。」
ウクライナ軍が、ロシア正規軍と正面からぶつかって勝てると思っている人はいないだろうが、人数だけ見ればいい勝負になる可能性もある。
(ウクライナの軍隊)
https://en.wikipedia.org/wiki/Armed_Forces_of_Ukraine
「2016年の時点で、ウクライナ陸軍には169,000人の職員がいると報告されています。」
激しい戦闘が続く期間は短いだろうが、戦闘が長引けば双方の被害は甚大となる。
ロシアが、政権転覆を画策したり、ベラルーシ経由で一気に首都キエフを押さえようとしているのは合理的だ。
戦術的にも正しい。
しかし、そもそも、ウクライナの軍隊を育てたのはロシア自身だからな。
手の内は分かっているだろう。
邦人被害が出る前に、さっさと帰国させるのが正解だな。
<また追加>ーーーーーーーーーー
(プーチン氏がキューバ大統領と電話会談でミサイル設置? バイデン氏は米軍8500人準備)
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000242721.html
「プーチン大統領が24日、キューバのディアスカネル大統領と電話会談をしていたことが分かりました。」
「NATOが東側に拡大しないことを欧米が拒否した場合、アメリカに近いキューバにミサイルなどを設置する可能性」
おっと、こっちも二正面作戦か。
ロシア外務次官がキューバ危機の再来と言っていたのは、このことかも知れないな。
米国とよりを戻したキューバが、おいそれと乗ってくるとは思えないが、情報戦の一環としての意味はあるかも知れない。
もちろん、米国はその真意を掴んでいるだろう。
葉巻の注文をしたとは思えないからな・・・。
<またまた追加>ーーーーーーーーーー
(正義のハッカー集団が鉄道をハッキングしロシア軍撤兵を要求)
https://gigazine.net/news/20220125-hactivists-cyberattack-railways-belarus-russia/
「ロシアは2022年1月中旬から、合同軍事演習の名目で隣国のベラルーシにロシア軍を移動させており、西側諸国はベラルーシと国境を接するウクライナ侵攻の準備ではないかとの懸念を強めています。」
おおっ、この話は日経の記事に出てたな。
「ベラルーシ政府に圧力をかけ、政治犯の釈放とロシア軍がベラルーシに進入しウクライナ侵攻への足がかりにするのを阻止することを目的に行われる、特定の団体や政府系企業を標的とした作戦」
21世紀の戦争は、サイバー空間で戦われている。
しかし、パルチザンとはずいぶん古風な名称を名乗っているな。
(パルチザン (軍事))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%AB%E3%83%81%E3%82%B6%E3%83%B3_(%E8%BB%8D%E4%BA%8B)
「イタリア語のpartigianoからきたフランス語で、占領軍への抵抗運動や内戦・革命戦争といった非正規の軍事活動を行なう遊撃隊およびその構成員を指す単語である。ゲリラの類義語である」
「ラテン語由来の、「partisan」というフランス語が初めて現れたのは、17世紀において戦争を支持する党派の指導者を指すために用いられた時」
まあ、どうでもいいんですが。
「サイバーパルチザンの主張を額面通りに受け取った場合、これはランサムウェアの『転換点』といえるできごとかもしれません。ほとんどの場合、ランサムウェアは企業から身代金をせびるためのものであり、革命的な闘争に臨む弱小勢力のためのツールではないからです」
戦争は、常に正義の名のもとに行われる。
不正義の戦争などというものはない。
サイバー空間でも同じだろうな。
ベラルーシはどうするんだろうな・・・。
(米軍部隊8500人が派遣待機、ウクライナ情勢の緊迫で)
https://www.bbc.com/japanese/60121448
「ロシアはウクライナに対する軍事行動を計画していないと主張し続けている。」
当のロシア軍を含めて、そんなことを信じているものなど誰もいない。
「ウクライナ国内そのものに派兵する計画はない」
米国の決定も怪しい。
しかし、浮沈子が見るところ、どうやら欧米はウクライナを見放しているようだ。
(ウクライナ大統領「パニック陥ることない」国民に平静呼びかけ)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220125/k10013448501000.html
「ゼレンスキー政権としては、ロシアの脅威を目の前にして、欧米が結束してウクライナを支援するよう求めたものとみられます。」
大使館関係者の引き上げは、冗談ではないからな。
既に、侵攻の時期が何時になるかという段階だ。
(米、ロシアの3面作戦警戒 ウクライナ侵攻のカギは天候)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN2319Y0T20C22A1000000/
「地面が凍るまでプーチン氏は少し待たなければいけない」
浮沈子が侵攻が不可避と見るのは、ロシアも米国も、政権の浮揚を狙っているからだ。
よりによって、この新型コロナの時代に地域紛争など起こさなくてもいいと思うのが人情だが、逆に、そのせいで痛めつけられている現政権が、対外的に強く出ることで人気回復を図ろうとしているわけだ。
外交的痛み分けなどによって終息したりすれば、どっちにしても弱腰外交とみなされ、凋落を加速することになるからな。
ウクライナこそいい迷惑だ。
黙ってロシアにくっ付いていればよかったのに(そうなのかあ?)。
クーデターによって、親ロシア政権を追い出したのは良かったが、クリミアとその周辺部を切り取られた。
欧米は、積極的な介入は行わず、ロシアも必要以上の犠牲を払うことは得策ではないとして、それ以上の侵攻は行わなかった。
日経の記事によれば、ベラルーシを経由して、一気に首都キエフを落とし、すでに報道されているように親ロシア政権を擁立して短期間のうちに最小の犠牲でウクライナ丸ごと取り戻そうという腹だ。
(ロシアがウクライナに親ロ政権樹立を模索? 英外務省が「情報ある」)
https://www.asahi.com/articles/ASQ1R74YRQ1RUHBI00M.html
「ロシア政府がウクライナ侵攻を計画すると同時に同国で親ロシア政権の樹立を模索」
NATOは2014年の時と同じく静観し、断固としてロシアの侵攻を食い止めようという気配は示していない。
ウクライナって、あんまり美味しくないんだろう(そうなのかあ?)。
ゴルバチョフの時代に、どんな密約があったかは知らないが、プーチンにしてみれば、次々と衛星国がNATOに寝返っていくのを座して眺めていることは耐えられないに違いないし、国内の政敵に付け込まれかねないからな。
100歩譲って、外交的寝技で何らかの見返りを獲得できれば儲けもんだ。
ウクライナ侵攻は、時間を掛けて綿密に練り上げられたものだ。
成功する見込みは極めて高い。
NATOにこれを食い止める力はないし、そもそも欧州は一枚岩ではない。
強気に出ようとしているように見せかけているけど、バイデン政権にも侵攻を止めるだけの力はない。
来月のXデーに、ウクライナはロシアに併合される。
親ロ政権が出来るだけでは十分ではないからな。
国家としての存在を失う。
ロシアは、欧州に対してはドイツを楔として打ち込んでいる。
(【寄稿】ドイツは信頼できる米同盟国ではない
安価なガスと中国向け自動車輸出、プーチン氏を怒らせないことを最優先する国)
https://jp.wsj.com/articles/is-germany-a-reliable-american-ally-nein-11642998030
「ドイツは、ロシアの利益を欧米側の利益よりも優先するという、異なった対応を示している。」
エネルギー供給の問題、中国への自動車輸出の問題、米国との関係で、ドイツは難しい選択を迫られている。
ウクライナ情勢について、表だった反対はしないだろうが、ロシアにとってはそれで十分だ。
NATO領域に軍隊をとどめ、ウクライナに軍事介入させないための楔だからな。
米国やNATOは、外交で時間稼ぎをしようとしているが、3月に地面が溶け出す前に軍事侵攻は行われるだろう。
2014年の政変以来、西側諸国は実質的にウクライナを見放し続けている。
ある意味で、ロシアの侵攻を待っていたともいえる(そうなのかあ?)。
出典は確認できなかったが、名探偵が登場する推理小説の中で、殺人事件が起こることは分かっていても、それを止めることはできないというセリフがあったと記憶している。
ロシアのウクライナ侵攻は確定した未来だ。
さて、その後、世界はどう変わるんだろうか・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(緊迫のウクライナ情勢、いま何が起こっている?ロシア軍“10万人”にNATOが対抗準備(解説))
https://www.businessinsider.jp/post-249700
「「ウクライナ情勢」が緊迫化するこれまでの大まかな政治的な経緯を、外務省の資料などをもとに簡単に振り返る。」
(1)2014年 親ロシアのヤヌコーヴィチ政権崩壊
(2)2014年 クリミア危機:ロシアによるクリミア「併合」
(3)2019年 ウクライナ、将来的なNATO加盟方針 → ゼレンスキー大統領、ロシアと停戦合意
(4)2021年4月・10月 ロシア軍が国境に部隊配備「ウクライナのNATO加盟は認めない」
「目下、ロシア・ウクライナ国境には10万人規模とみられるロシア軍が集結しているとされ、軍事的緊張が続いている。」
外交努力は続いているようだが、それは双方にとって時間稼ぎの様相を呈している。
(ロシアはウクライナをめぐって、アメリカが絶対に合意できない要求をし続けている【ANALYSIS】)
https://www.businessinsider.jp/post-249700
「ウクライナ危機について話し合うため、外交官らがヨーロッパに集まる中、ロシアはウクライナを侵攻すると脅しながら、アメリカやNATOが絶対に合意できない要求をし続けている。」
絶対に合意できない要求というのは、NATOに加盟させないことを明言しろと言うことなわけだ。
「どんな安全保障体制に自身が加わりたいかなど、それぞれの国が自身の進む道を決める権利を持つといった基本方針についてわたしたちが妥協することはない」(NATOV務総長)
「門戸開放の方針を常に同盟の中心に据えてきた。その門戸を閉ざそうとすることは許されない」(米国務副長官)
相手が受け入れられない要求を出すということは、交渉の意思がないことと同義だ。
「ウクライナもジョージアもNATOに加盟したいとの意向を示していて、NATOはそれぞれの国と強固なパートナーシップを維持している。プーチン大統領にとって、これは受け入れられるものではなく、いずれの国のNATOへの加盟も認めないとけん制し続けている。」
事態を打開するには、国際的な非難や経済制裁を恐れずに実力行使するしかない。
クリミアや南オセチアなどで、ロシアはそれを実践してきた。
浮沈子がフォローしている米国の打ち上げロケットについても、その影響は及んでいる(ULAのアトラスVのロシア製エンジンRD-180の調達は、米国議会によって制限された)。
領土(領海や領空を含む)は、国家にとっては核心的利益だ。
それは、経済的利益に優先する。
欧米は、侵攻すれば経済制裁を行うといっているが、ロシアにとっては痛くもかゆくもないだろう。
ウクライナ侵攻は回避不能だ。
昨年のBBCの記事では、ロシアの要求は東欧における西側の軍事活動の停止を含んでいる。
(【解説】 ロシアはウクライナを侵攻するのか 現状について数々の疑問)
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-59767571
「ロシアはNATOに対して、東欧での軍事活動を中止するよう要求している。これは、NATOがポーランドやバルト三国(エストニア、ラトヴィア、リトアニア)から部隊を撤収させ、ポーランドやルーマニアなどの国々にミサイルを配備しないことを意味する。」
「要するに、ロシアはNATOに1997年以前の境界まで後戻りしてほしいと思っている。」
記事には、きな臭い話も出ている。
「ロシアには「これ以上後退できる場所などない。我々がただ手をこまねいて座視するとでも(アメリカは)思っているのか」」
「ロシアのセルゲイ・リャブコフ外務次官は、緊張悪化によっては、1962年のキューバ・ミサイル危機のような状況に陥ると警告している。同危機では、アメリカとロシアが核戦争の手前まで行った。」
「敵対的な動きには、相応の軍事技術上の対応措置を取り、厳しく対処する」
戦争は常に防衛の名のもとに始まり、侵略の形で終わる。
「西側軍事同盟のNATOは防衛が目的だ。イエンス・ストルテンベルグ事務総長は、すべての軍事支援は純粋に、この目的に沿ったものだと明確にしている。」
ロシアにとっては、現ウクライナ政権そのものが西側の侵略と映っているんだろう。
「プーチン氏は今年7月、政府ウェブサイトに長文を掲載。ロシアとウクライナを「1つの国」と呼び、ウクライナの現指導部について、「反ロシア計画」を実行中だと決めつけた。ウクライナは30年前に崩壊したソ連の一部だったが、プーチン氏は1991年12月に起きたその出来事を、「歴史的ロシアの解体」と表現している。」
浮沈子が、ロシアがウクライナを併合すると見ているのは、こうしたロシア側の認識にもよる。
大ロシア帝国の夢よ、もう一度だな。
しかし、NATOにも米国にも、それを大っぴらに認めて外交的譲歩を行うことは不可能だ。
西側には西側の、お家の事情があるからな。
「「ウクライナのNATO加盟の準備がいつ整うのか。それは、ウクライナと(NATOの)30の加盟国が決めることだ」というのが、ストルテンベルグ氏の立場だ。ロシアには「拒否権も、手続きに干渉する権利もない」」
NATOの血の結束は、これまた譲れない一線に違いない。
外交的解決はムリポ、ウクライナ問題は血を見ずに終息させることができない仕掛けになっている。
ただ、ロシア外務次官が言うような、キューバ危機の様相を呈することはないだろう。
人類はそれほどバカではないと思いたい。
ちょっとドンパチやって、制裁発動して、その時点での外交的収束を模索する。
それが、時間を置いて数回繰り返され、落としどころが見えた段階で決着するんだろう。
ISSが、2030年まで無事に飛び続けるかどうかは分からない(軌道高度を維持するためにリブーストするには、ロシアの協力が必要だからな)。
我が国も、ウクライナ情勢をひとごとのように眺めている余裕はないはずだがな・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(米空母2隻、訓練で南シナ海に 「有害な影響に対抗」)
https://jp.reuters.com/article/southchinasea-usa-idJPKBN2JY108
「同盟国を安心させ、「有害な影響に対抗」する決意を示すのが目的」
そんな話を素直に信じる程、浮沈子はお人好しじゃない(ひねくれてるだけかも!)。
確かに、北朝鮮のミサイルや中国の動きはあるけど、ロイターの報道の他にも米国の艦船が集結している状況が報じられている。
(韓半島周辺に集まった米空母…北朝鮮に警告か)
https://news.yahoo.co.jp/articles/dfb5508d911c0810f9f04fd3ee55b539387b4ce7
「米空母が北東アジアに集まっていることが確認された。原子力空母3隻と軽空母に分類される強襲揚陸艦2隻が韓半島(朝鮮半島)からそれほど遠くないところにある。」
浮沈子的には、これ程の艦船の集結が意味するのは、別の理由によるものだと見ている。
二正面作戦というやつだ。
欧州と極東で、同時に兵力を展開する。
アットーテキ軍事力がなければ実現できない戦術だが、対応する方は戦力の分散を余儀なくされてしまうわけで、戦略的効果を期待できる。
外交的には、中国に対するけん制という効果も期待できるしな(ウクライナに首突っ込むんじゃないぞと)。
米国がウクライナ問題に対峙する際には、兵力を直接送り込むだけが能じゃない(それはしないって言っているし)。
有り余る世界最大の海軍の展開で、二正面作戦をとっているというのが妥当な見方だろう。
もちろん、ロイターの報道にある通り、同盟国への配慮も含まれているのかも知れない。
だって、今回は最終的にウクライナ侵攻を許すことになるわけだからな。
「米海軍は23日、両打撃群が台湾の東岸沖のフィリピン海で海上自衛隊と訓練を実施していると明らかにした。」(ロイターの記事より)
ウクライナ情勢については、我が国にも米国からの方針が伝えられているに違いない。
ウクライナは見捨てるけど、日本は今のところ見捨てないよって。
我が国からは、んじゃあ、何か形になるものを示して欲しいと申し入れて、今回の合同演習になっているに違いないのだ(未確認)。
浮沈子の妄想の中で、ウクライナ情勢は際限なく膨らみ、宇宙空間や地球の反対側での出来事にまで及んでいる。
が、しかし、気になる話もあるんだがな・・・。
「米海軍勢力が2017年当時と異なるのは最新ステルス戦闘機F35を搭載している点だ。「カール・ビンソン」「エイブラハム・リンカーン」はF35C(空母搭載型)を、「アメリカ」「エセックス」はF35B(垂直離着陸型)をそれぞれ搭載している。」(中央日報の記事より)
(米海軍F-35C、初の作戦で事故…空母甲板に衝突7人負傷)
https://news.yahoo.co.jp/articles/534bbfa10b5c0dc5f78d36c0009c2f7bbf298105
「米海軍の最新鋭F-35Cステルス戦闘機が空母に着艦する際、甲板に衝突するという事故があった。事実上F-35Cが初めて作戦に投入された中で事故が発生し、戦力化の日程に影響が及ぶという見方も出ている。」
「今回の事故は、南シナ海で米海軍の2個空母打撃群(CSG)と2個上陸準備戦隊(ARG)、日本海上自衛隊ヘリコプター駆逐艦などが参加した大規模な連合訓練を進行中に発生した。操縦士は脱出して近隣の海に落ち、ヘリコプターが出動して救助した。」
やれやれ・・・。
これじゃあ、せっかくの示威行為が台無しじゃん!?。
「メディアは「今回の事故は『カール・ビンソン』に搭載されたF-35Cのデビュー作戦中に発生した」と報じた。」
「これに先立ち昨年11月、英国軍のF-35B戦闘機1機が英海軍の空母「クイーン・エリザベス」から離陸する際、地中海に墜落する事故が発生した。幸い、操縦士は脱出し、機体も海から回収した。」
世界に冠たる戦闘機も海に落っこちちゃ話にならんな・・・。
<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー
(緊迫するウクライナ情勢めぐり、「早めの早めの対応を」 自民会合で)
https://www.asahi.com/articles/ASQ1T5S3FQ1TUTFK00L.html
「ロシアは正規軍が展開している状況で、状況が緊迫すれば自衛隊の派遣による邦人の保護もかなり難しい場合も考えられる」
「在留邦人に対して民間機での出国の検討を促している。」
ウクライナ軍が、ロシア正規軍と正面からぶつかって勝てると思っている人はいないだろうが、人数だけ見ればいい勝負になる可能性もある。
(ウクライナの軍隊)
https://en.wikipedia.org/wiki/Armed_Forces_of_Ukraine
「2016年の時点で、ウクライナ陸軍には169,000人の職員がいると報告されています。」
激しい戦闘が続く期間は短いだろうが、戦闘が長引けば双方の被害は甚大となる。
ロシアが、政権転覆を画策したり、ベラルーシ経由で一気に首都キエフを押さえようとしているのは合理的だ。
戦術的にも正しい。
しかし、そもそも、ウクライナの軍隊を育てたのはロシア自身だからな。
手の内は分かっているだろう。
邦人被害が出る前に、さっさと帰国させるのが正解だな。
<また追加>ーーーーーーーーーー
(プーチン氏がキューバ大統領と電話会談でミサイル設置? バイデン氏は米軍8500人準備)
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000242721.html
「プーチン大統領が24日、キューバのディアスカネル大統領と電話会談をしていたことが分かりました。」
「NATOが東側に拡大しないことを欧米が拒否した場合、アメリカに近いキューバにミサイルなどを設置する可能性」
おっと、こっちも二正面作戦か。
ロシア外務次官がキューバ危機の再来と言っていたのは、このことかも知れないな。
米国とよりを戻したキューバが、おいそれと乗ってくるとは思えないが、情報戦の一環としての意味はあるかも知れない。
もちろん、米国はその真意を掴んでいるだろう。
葉巻の注文をしたとは思えないからな・・・。
<またまた追加>ーーーーーーーーーー
(正義のハッカー集団が鉄道をハッキングしロシア軍撤兵を要求)
https://gigazine.net/news/20220125-hactivists-cyberattack-railways-belarus-russia/
「ロシアは2022年1月中旬から、合同軍事演習の名目で隣国のベラルーシにロシア軍を移動させており、西側諸国はベラルーシと国境を接するウクライナ侵攻の準備ではないかとの懸念を強めています。」
おおっ、この話は日経の記事に出てたな。
「ベラルーシ政府に圧力をかけ、政治犯の釈放とロシア軍がベラルーシに進入しウクライナ侵攻への足がかりにするのを阻止することを目的に行われる、特定の団体や政府系企業を標的とした作戦」
21世紀の戦争は、サイバー空間で戦われている。
しかし、パルチザンとはずいぶん古風な名称を名乗っているな。
(パルチザン (軍事))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%AB%E3%83%81%E3%82%B6%E3%83%B3_(%E8%BB%8D%E4%BA%8B)
「イタリア語のpartigianoからきたフランス語で、占領軍への抵抗運動や内戦・革命戦争といった非正規の軍事活動を行なう遊撃隊およびその構成員を指す単語である。ゲリラの類義語である」
「ラテン語由来の、「partisan」というフランス語が初めて現れたのは、17世紀において戦争を支持する党派の指導者を指すために用いられた時」
まあ、どうでもいいんですが。
「サイバーパルチザンの主張を額面通りに受け取った場合、これはランサムウェアの『転換点』といえるできごとかもしれません。ほとんどの場合、ランサムウェアは企業から身代金をせびるためのものであり、革命的な闘争に臨む弱小勢力のためのツールではないからです」
戦争は、常に正義の名のもとに行われる。
不正義の戦争などというものはない。
サイバー空間でも同じだろうな。
ベラルーシはどうするんだろうな・・・。
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