🐱ハッブルをリブーストせよ!2022年10月01日 10:55

ハッブルをリブーストせよ!
ハッブルをリブーストせよ!


(NASAとSpaceXがハッブル望遠鏡の再ブーストミッションを研究)
https://www.bbc.com/news/science-environment-63084707

「再ブーストするために何もしなければ、望遠鏡は最終的に大気中に落ちて燃え尽きます。」

NASAは、基本的にそうするつもりだ。

制御落下させるための捕獲リング(キャプチャーリング)も取り付けてある。

「ドラゴンを助ける要因の 1 つは、2009 年の最後のシャトル ミッションでハッブルに取り付けられた「捕獲リング」です。」

「このメカニズムは、将来のロボット クラフトが 12 トンの望遠鏡をつかみ、南太平洋で管理された処分のために空から引き上げることを可能にすることを目的としていました。」

このキャプチャーリングを使って、制御落下とは逆に、現在の軌道高度(540km)を打ち上げ時の600kmまで上げようという話なわけだ。

「これにより、さらに 20 ~ 30 年の寿命が得られる可能性がありますが、寿命は望遠鏡のシステム、特に 4 つの機器の継続的な良好な動作にも大きく依存します。」

「修理とアップグレード作業には、望遠鏡を星や銀河に向けるために使用され、時間の経過とともに故障する傾向があるジャイロスコープの交換が含まれる可能性があります。」

4つの機器とジャイロスコープの状況について調べた。

(ハッブル宇宙望遠鏡)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%83%E3%83%96%E3%83%AB%E5%AE%87%E5%AE%99%E6%9C%9B%E9%81%A0%E9%8F%A1

「2009年の最後のサービスミッション以降、稼働しているものは、ACS、COS、STIS、WFC3で、残りのNICMOSは休止状態だがWFC3が故障した場合に稼働させる可能性がある。」

「現在の装備:
・掃天観測用高性能カメラ(ACS、2002–現在)
・宇宙起源分光器(英語版)(COS、2009–現在)
・宇宙望遠鏡撮像分光器(英語版)(STIS、1997–現在、非稼働期間:2004–2009)
・広視野カメラ3(WFC3、2009–現在)」

動いているのは、この4つなわけだ。

「・近赤外線カメラ・多天体分光器(英語版)(NICMOS、1997年–現在、2008年から休止状態)
・ファイン・ガイダンス・センサー(英語版)(FGS、1990–現在)」(ファイン・ガイダンス・センサー:望遠鏡の照準に使用され姿勢制御や正確な位置天文観測にも使用)

ジャイロスコープは悲惨だな・・・。

「【故障】2018年10月5日: SM4により旧式3基、改良型3基の計6基のジャイロスコープが搭載された。HSTは3基のジャイロを用いて姿勢制御を行うが、2018年10月までに既に旧式2基は故障しており、残る4基のうち旧式1基と改良型2基による運用がなされていた。この日、3基ある旧式ジャイロのうち稼働状態にあった最後の1基が故障したため、HSTは自動的にセーフモードへと移行した。この故障は既に予期されていたものであり、故障発生時には予備のジャイロを稼働させることとなっていた。しかし、予備の改良型1基に電源が投入された際に所期の性能を発揮できないことがHSTの自律診断で判明したため、HSTはセーフモードを継続した。」

「10月22日 過去に故障したジャイロのうち、状態の良かったものを修正してジャイロ3基体制を復旧させた。」

この他にも、昨年は電源周りのトラブルで、約1か月に渡り観測停止を余儀なくされている。

「【故障】2021年6月13日: ペイロードコンピューターとメインコンピューターとの間で行う「生存確認」信号が受信できなくなり、メモリモジュールに問題があると考えられた。」

「メインコンピューターによって全科学機器をセーフモードにして、ペイロードコンピューターも再起動させたが14日に停止した。6月18日、他の3つのバックアップメモリモジュールのうちの一つへの切り替えも失敗した。6月23・24日に、ペイロードコンピューターのバックアップに切り替えたが同様のエラーによって失敗している。6月28日に、エラーの原因調査をメモリモジュール以外にも広げるとしている。」

「復旧】2021年7月14日: 問題箇所を特定した。PCU (Power Control Unit) と呼ばれるペイロードコンピュータのハードウェアの電源となるユニットで、電圧が許容電圧範囲を外れた値を検出して停止していたことが判明した。」

「電源の検出回路が劣化したか電源に問題があると考え、問題の電源部をSI C&DHユニットごとバックアップに切り替え、7月15日に再起動を行い成功した」

もう、動いているのが不思議なくらいだな(そうなのかあ?)。

満身創痍のハッブルのリブーストに対して、NASAはあまり乗り気ではないようだ。

(NASAとSpaceXがハッブル望遠鏡のリブーストの可能性を研究)
https://www.nasa.gov/feature/goddard/2022/nasa-spacex-to-study-hubble-telescope-reboost-possibility

「政府の費用負担なしで NASA のハッブル宇宙望遠鏡をドラゴン宇宙船でより高い軌道に打ち上げるという SpaceX とポラリス プログラムのアイデアの実現可能性を調査」

「資金提供を受けていない宇宙法協定に署名」

「NASA がサービス ミッションを実施したり、資金を提供したり、この機会に競合したりする計画はありません。」

ここまでの短い記述の中に、金が掛からないというのが3回も出てくるのは異常だ。

それだけじゃない・・・。

「研究に最大 6 か月かかると予想」

「ハッブルとドラゴンはこの研究のテスト モデルとして機能」

「ミッションの概念の一部は他の宇宙船、特にハッブルのような近地球軌道にある宇宙船にも適用できる可能性」

そもそも金は掛からないし、やると決めたわけでもないし、やらない場合でも、成果は他に使いまわしできるというわけだ(もう、やる気なさ、満々だな・・・)。

逃げ道は幾通りも作ってある(そういうことかあ?)。

「ハッブルは 1990 年以来、地球から約 335 マイル上空で、時間の経過とともにゆっくりと崩壊する軌道上で動作しています。ハッブルをより高く、より安定した軌道に再加速することは、その寿命に数年間の運用を追加する可能性があります。」

BBCの記事では、「20 ~ 30 年」となっている点に注目だ(観測機器等の全とっ替えが必要かも)。

NASAは、その寿命の終わりに、ハッブルを安全に軌道から外すか処分することを計画しています。」

落下処分が基本であることも、これでもかと明記されている。

それに対して、S社やアイザックマンは、もう、やる気満々!。

「SpaceX と Polaris Program は、現在の技術の境界を広げ、商業的パートナーシップが挑戦的で複雑な問題を創造的に解決する方法を探求したいと考えています」

「ハッブルへのサービス提供などのミッションは、宇宙能力を拡大するのに役立ち、最終的には、宇宙を旅する多惑星文明になるという私たち全員の目標を達成するのに役立ちます。」

「私たち全員」の中には、浮沈子は入れないでおいてもらいたいものだ。

鼻息の荒い民間セクターとの温度差は歴然だな。

中間選挙前の政治の季節に、余計な手間掛けさせやがって・・・。

まあ、どうでもいいんですが。

「搭載機器は基本的に故障以外での交換はされていないため、宇宙観測機器の根幹は打ち上げ当時の1990年における技術である」(ウィキの記述より)

30年以上も使われ続けている古臭い宇宙天文台を、さらに長期に渡って維持するメリットはない(断定的)。

余計なことはせずに、制御落下用の小型ロケットをドッキングして南太平洋のしかるべきところに落とすのが無難だ。

地上の天文台の観測能力の向上、他の宇宙天文台の展開など、ハッブルの歴史的役割の終了を促す要素はいくらもある。

随分前に、NASAはNRO(国家偵察局)から無償で未使用の偵察衛星を譲り受けている。

(米国国家偵察局(NRO)が、2基の高性能スパイ望遠鏡をNASAにプレゼントした。これらは米国の宇宙天文学にとって朗報だが、問題は転用にかかるコストだ。)
https://www.natureasia.com/ja-jp/ndigest/v10/n1/%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%BC%E3%83%B3%E3%83%88%E3%81%AF%E3%80%81%E3%82%B9%E3%83%91%E3%82%A4%E7%94%A8%E3%81%AE%E9%AB%98%E6%80%A7%E8%83%BD%E6%9C%9B%E9%81%A0%E9%8F%A1/44526

「室内の低い台の上には、2基の2.4m望遠鏡が載せてある。いずれもハッブル宇宙望遠鏡と同サイズのスパイ衛星用望遠鏡だが、一度も打ち上げられたことがない。」

「2012年6月、NASAはNROからこの望遠鏡を譲り受けたことを明らかにした。」

「最初の利用法として最も可能性が高いのは、2010年代の最重要天文ミッションとされている広視野赤外線宇宙望遠鏡(Wide-Field Infrared Space Telescope:WFIRST)の代替としてだ。」

この件については、ナンシーグレースローマン宇宙望遠鏡として実現することが決まっている(うち上げは、ファルコンヘビーで行われる)。

「NROの望遠鏡はもう1基ある」

このもう1基の望遠鏡の用途がどうなるのかについては、関連する情報が見つけられなかった(この記事の中では、地球のオーロラの観測や惑星科学に使用するというアイデアがあるという)。

「さらに、2基の望遠鏡のほかに、主鏡を含めて、3基目の望遠鏡を製作できるだけの部品もある」

おっと、3基目もあるのか(NASAにくれたかどうかは知らない)。

「こんな施設を見ていると、妬ましくなりますね。すばらしいというか、悲しいというか……」。

ローマン望遠鏡だって、総コストは43億ドルに膨れ上がっている(100億ドルのJWSTには敵いませんが)。

あるところにはあるのだ。

宇宙開発で30年前と言えば、もう、歴史の彼方だ。

ハッブルを延命させたところで、30年前の観測機器の性能が上がるわけではなく、ローマン望遠鏡に比べれば狭い視野(それでも、比較的広い方ではあるようですが)からくる観測効率の悪さが改善されるわけでもない。

ここは、大人しく地上に落として、NROがくれたもう1台のスパイ衛星の改造に大枚をはたいて家畜の餌な新古品の宇宙望遠鏡を作るか、スターシップの完成を見越して、スクラッチから直径9m(内径は少し狭いでしょうけど)のピッカピカの新品の巨大宇宙望遠鏡をぶち上げるのがよろしい。

(提案された宇宙観測所のリスト)
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_proposed_space_observatories

「開発中の宇宙観測所:
名前:エージェンシー:タイプ:提案された発売日:状態:提案された場所:
・トリマン NASA 可視光 2023年 工事中 地球低軌道
・迅天宇宙望遠鏡 CNSA 紫外線、可視、赤外線 2023年 工事中 地球低軌道
・スペクトル-UV (WSO-UV) ロスコスモス 紫外線 2025年 資金提供
・プラトン ESA 見える 2026年 太陽地球 L 2ラグランジュ点
・Nancy Grace Roman Space Telescope (旧 WFIRST) NASA 赤外線 2026-2027 2020年名付けられました 太陽地球 L 2ラグランジュ点
・ライトバード JAXA ミリ波ラジオ 2028年 開発承認済み 太陽地球 L 2ラグランジュ点
・レーザー干渉計宇宙アンテナ(LISA) ESA / NASA 重力波 2037年 太陽の地球追従軌道(約 1天文単位)
・アストロサット-2 ISRO 近紫外、遠紫外、可視 未定 – 地球低軌道
・未来の大天文台 1 ( LUVOIRやHabExなど) NASA 紫外線、可視、赤外線 2040年代初頭 初期計画「フェーズ 1」 おそらく太陽地球 L 2ラグランジュ点
・未来の大天文台 2 ( LynxやOriginsなど) NASA X線または遠赤外線 2040年代後半以降 初期計画「フェーズ 1」 おそらく太陽地球 L 2ラグランジュ点
・未来の大天文台 3 ( OriginsやLynxなど) NASA 遠赤外線またはX線 2040年代後半以降 初期計画「フェーズ 1」 おそらく太陽地球 L 2ラグランジュ点」

こうしてみると、未来の宇宙望遠鏡は太陽ー地球系のL2配置が当たり前な感じだな。

地球低軌道に留まるのは、中国やインドなどなわけだ。

トリマンというのが気になって調べたら、6U程度のキューブサットだった(ショボ・・・)。

まあいい。

ローマン望遠鏡は、ウィキでは2026から27年の打ち上げとなっている。

現段階では、設計が終了して打ち上げ機が決まった程度に過ぎないが、本格的な開発が始まってNASAの予算を圧迫するようになれば、また、記事が出てくるだろう(そういうことかあ?)。

43億ドルが、どれくらい膨らむかが見ものだな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(SpaceX、NASA がハッブル宇宙望遠鏡への商用乗組員ミッションを研究中)
https://spaceflightnow.com/2022/09/29/spacex-nasa-studying-commercial-crew-mission-to-hubble-space-telescope/

「この研究では、SpaceX のドラゴン宇宙船を使用して、現在地球の上空 530 キロメートル以上を周回しているハッブルにドッキングする技術的実現可能性を探ります。」

BBCの記事では、540kmとなっていたけどな(530 キロメートル「以上」だから、どちらも正しい?)。

まあ、どうでもいいんですが。

「ノースロップ・グラマンは今年初めに、NASA への同様の未承諾の提案に取り組んでおり、ロボット サービス宇宙船をチャンドラ X 線天文台に送ることに取り組んでいる」

記事を読むと、S社は主に無人のドラゴンを使って軌道を上げることに注目しているようだ。

「SpaceX のマネージャーである Jensen 氏は、ハッブル サービス ミッションの研究で考えられる結果の 1 つは、ロボット宇宙船がその仕事により適している可能性があると述べています。」

もちろん、有人サービスを加えられればなおいい。

「私たちはハッブルに利益をもたらしたいと考えています。ハッブルに利益をもたらすことが、それを後押しするだけでなく、何らかのサービスを提供することであり、それが有人宇宙飛行ミッションで実行できるのであれば、なおさらです」

新たな情報も確認できた。

「ハッブルが大気圏に再突入し、2037 年までに燃え尽きる可能性が 50% ある」

「ハッブルの高度は、2009 年の最後のシャトル サービス ミッション以来、約 18 マイル (30 キロメートル) 下がっています。ハッブルの軌道を 370 マイル以上、または 600 キロメートル近くまで加速すると、望遠鏡をさらに 15 年から 20 年間軌道上に保つことができます。」

観測機器とジャイロスコープがもったとしてもだ。

「まだ動作している 3 つのジャイロは強化された設計」

「エンジニアは、望遠鏡の科学的研究の一部を 1 つのジャイロで継続する方法を考案しましたが、それには、ハッブルが天体観測を行うために指し示すことができる場所に制限が伴います。」

「ハッブルの主鏡の開口部ドアを開閉する主モーターも昨年故障しました。しかし、望遠鏡にはドア用のバックアップ モーターがあり、これは動作」

「摩耗や裂け目が見られるのは、実際には宇宙船のコンポーネント、電気部品の経年劣化です」

記事は、関連情報の記述が多く、ハッブルのリブーストに伴うメリットが、ややわかりづらい感じだ。

が、民間有人ミッションがハッブルを長期に延命させるというのは、一般受けする話だ(ここ、重要です)。

それが、NASAの負担を伴わない形で行われれば、議会も口出しできないだろう(ぶつぶつ言う程度か:運用を延長するコストはかかるからな)。

ジャイロや観測機器の交換は行われるのか(つまり、有人ミッションになるのか)、それとも無人で軌道上昇だけが行われるのか。

6か月と言われる研究の成果が待たれる・・・。

<さらに追加>ーーーーーーーーーー

(NASAとスペースXが「ハッブル」宇宙望遠鏡の軌道高度上昇ミッション検討へ)
https://sorae.info/space/20221002-nasa-spacex-hubble.html

「スペースシャトル「ディスカバリー」から放出された時の高度は約615kmでしたが、地球低軌道では希薄な大気との抵抗によって高度が少しずつ下がるため、現在のハッブル宇宙望遠鏡は高度約540kmを飛行しています。」

「近い将来、ハッブル宇宙望遠鏡が大気圏に再突入することは避けられず、NASAはその時期を2030年代半ばから後半と予測しています。」

「2011年にスペースシャトルが退役してからは、ハッブル宇宙望遠鏡のサービスミッションを実施できなくなっていました。」

目新しい情報はないけど、例によってボーっと記事を読んでいたら、あることを思いついた。

スターシップが出来れば、ハッブルを丸ごと回収して地上に持ち帰り、好きなだけ弄り回して、再び高度600km(615kmでもいいですけど)に配置することが出来るのではないか。

この10年でそれが可能になるなら、リブーストなど行わずに、放っておくというのも一つの選択しに違いない。

まあ、そういうことをする意義があるかどうかも含めて、地上回収再配置というのは、よーく考えて行う必要があるけどな。

スターシップは、この手の話にとって、ちゃぶ台返し的選択肢を与える。

初期のモデルは、もちろんカーゴベイにアクセスする巨大な開口部などないから、そういうのが登場するまでの繋ぎとして延命させるためのリブーストを行うというのはアリかも知れない。

いずれにしても、宇宙空間で修理したり、チマチマ高度を上げたりするというのは、これからの時代にそぐわない。

再配置の際には、太陽地球系のL2に持って行くのがいいかも知れない。

必要な改造を施してな。

まあ、そういうことなら、NROがくれたスパイ衛星を改造して作った方がいいかも知れない。

ナンシーグレースローマン宇宙望遠鏡が2つも必要かという話になるだろうから、用途を考えて、言い訳が立つようにする必要がある。

あーでもない、こーでもない・・・。

スターシップが飛ぶなら、9mのカーゴベイに収まるドデカい宇宙望遠鏡を作った方がいいに決まっている。

JWSTみたいに折り畳み式にすれば、ざっくり20m位の直径にすることが出来るかもしれない(展開の仕掛けを考えるだけでも、頭がパンクしそうだけど)。

それはもう、ハッブルの後継機というよりは、JWSTの後継機ということになる。

20世紀にうち上げられたハッブルは、歴史的使命を果たした。

今後も、退役まではそれが続くだろう。

リブーストは、限られた手段の中で行われる繋ぎだ。

21世紀の宇宙望遠鏡は、新しい酒だ。

新しい器に入れて、飲み干すのがよろしい。

100億ドルの金を掛けて、スターシップで飛ばす。

ああ、月面天文台という話もある。

殆ど大気のない月面からの観測は、星像の歪みや電磁波の透過という点では軌道からの観測に匹敵するし、地べたに設置ということなら、いろいろ都合のいい点もあるだろう(ジャイロとかの寿命に縛られないからな)。

月面に設置したからといって、別にそこに行かなければ観測できないという話ではない。

衛星経由でリモート操作する。

メンテナンスも、L2に置くよりは簡単だ(未確認)。

難点は、レゴリスによる機器への悪影響だが、そこはなんとかクリアしてもらいたいもんだな(すばる望遠鏡では、定期的に鏡面を二酸化炭素洗浄しているようですが、月ではこの手は使えないからな:ガスないし・・・)。

月面の重力というのも、鏡面の歪みを作る点では大きなネガだ。

しかし、これは地上望遠鏡のノウハウが生かせる。

宇宙望遠鏡や月面望遠鏡は、目的によって使い分けることになるんだろう。

技術の進歩を取り入れる点では、固定望遠鏡の方が有利だが、宇宙望遠鏡を消耗品と割り切れば、次々とうち上げることによって、新たな技術を盛り込んでいくことが出来るというメリットもあるわけだ。

ハッブルの度重なる修理は、その意味では邪道だ。

初期のピンボケ対策は、NASAの名誉をかけて行われたが、そのノウハウが確立した結果、それに続くメンテナンスが継続した(元々の設計にも、モジュール化など、ある程度はメンテナンス要素は盛り込まれていたようですが)。

リブーストによる延命も、その流れの延長線上にある。

視野角の問題や、重量(ハッブルは12トン、ローマン望遠鏡は設計上は4トン程度)、搭載観測機器などを考慮して、その時代時代に合った観測目的に沿い、最新技術を反映した宇宙望遠鏡を上げ続けるのがよろしい。

浮沈子的には、ハッブルはリブーストなどせず、早いとこ引導を渡してしまう方がいい気がしている。

業界は、これから最適解を探っていくことになるだろうが、JWSTが上がって、ローマン望遠鏡が具体化してきた段階だから、大きな動きにはならないだろう。

今回の話も、研究という位置付けで、具体なミッションの検討段階ではない。

ボツになる可能性は高い。

政策的にも、筋のいい話ではない(予算付かないし・・・)。

そういうのを、民間資本でやろうというところが話題なだけだ。

投資に見合った観測枠を獲得して、それを販売することでも検討しているんだろうか?。

天文業界にとっては、青天の霹靂になる(そうなのかあ?)。

それだけの市場があるかどうかも見えていない。

宇宙望遠鏡にも、民営化の波が押し寄せることになるのかも知れない。

NASAは、ISSの後継宇宙ステーション(地球低軌道配置)をそういう形に持って行こうとしている。

民営化され、NASAがクライアントとして使用していく。

まあ、業界にとっては、仕切っているのが政府なのか民間企業なのかということだけかもしれない。

黒い宇宙望遠鏡でも白い宇宙望遠鏡でも、ピントの合った星像を捉えてくれるのがいい宇宙望遠鏡なわけだ(やや舌噛みそう・・・)。

宇宙開発の大きな流れに沿っている話ではある。

人間の欲望に限界はない。

民営化の本質は、むき出しの欲望を、効率的に形にすることなわけだ。

まどろっこしいお役所の手続きやどろどろした政治過程を経ずに、スマホから申し込んで、仮想通貨でポチッとすれば手に入るサービス。

天体観測が、そういう時代になるかどうかは知らない。

ダイヤの指輪の代わりに、星雲丸ごとプレゼントしてプロポーズすることになるのかもな・・・。

🐱減量ネタ:体重減少の真実2022年10月02日 04:31

減量ネタ:体重減少の真実


毎月1回、フィットネスにあるタニタの体組成計(プリントアウトの用紙には、MC-980Aとある)で、計量している(概ね、月の初旬)。

先月と今月は、ちゃんと1日に計った。

脱水状態で、自宅で片足上げて計量しているのと異なり、毎月同じ条件(風袋引きは0.5kgとか)で、正確に計量している真実の体重だ(んじゃあ、自宅計量は単なる妄想なのかあ?:1kgから2kgの差がある)。

で、今月は昨日計った。

体重:64.8kg(67kg:先月:以下同じ)
体脂肪率:19.4%(20.1%)
脂肪量:12.6kg(13.5kg)
推定骨量:2.7kg(2.8kg)
筋肉量:49.5kg(50.7kg)
BMI:22.7(23.5)

うーん、何とも言えない。

体重減少は2.2kgと思ったより多いけど、内容が問題だ。

脂肪はマイナス0.9kgだが、筋肉量と骨量がそれぞれ1.2kgと0.1kg減少している。

筋トレの復帰が、9月中旬(15日)からだからな。

まだ、減少傾向が続いているんだろう。

ちなみに、手術前(7月29日)に計ったデータは以下の通り。

体重:67.4kg
体脂肪率:18.5%
脂肪量:12.5kg
推定骨量:2.9kg
筋肉量:52kg
BMI:23.6

体重は多いが、脂肪量、筋肉量、骨量のバランスはいい。

手術前と比べて、減量には成功しているように見えても、筋トレを1か月半サボるとこうなるという見本だな。

脂肪量↓、筋肉量↓、骨量↓。

やれやれ・・・。

筋肉量が2か月前に比べて2.5kgも減っているのはショックだ。

昨日から、筋トレのウエイトも戻して、回数も復帰させている。

チェストプレス(座ってやる腕立て伏せ)が辛い。

シーテッドレッグプレス(座ってやるスクワット)も、筋肉と関節が悲鳴を上げている。

2か月前は、これを軽々とこなしていたことが信じられない。

本当に、手術後の筋トレ禁止だけが原因の全てなのかを疑う。

加齢に伴う筋肉の減少が、この機会に一気に表出し始めたのではないのか。

年内は、まだ、恐る恐る、関節や腱を気遣いながらの筋トレになる。

同じウエイトでも、荷重の速度や回数で変わってくるからな。

回数は、一度に10回(または11回:余力があれば)と決めている。

それを、何セット行うかだ。

以前は、1日3セットだったけど、今は2セットに落としている。

戻すのは、来年から。

減量を優先するのか、筋肉量の減少抑制を優先するのか。

それが問題だが、年内はバランスよく、両方を狙う。

体重減少の速度は遅くし(月に1kg程度)、筋肉量を維持するように努める(荷重復帰で期待!)。

筋肉量の減少は、体幹は変わらず、両手両足が減っている。

減り方のバランスは同じだから、明らかに筋トレを禁止されていた影響だな。

運動不足に、素直に反応する浮沈子の身体・・・。

本格的な筋トレ復帰は、年内のリハビリを終えてからになるから、手術前の筋肉量に戻るのは来年の春頃になるだろう(希望的観測)。

宇宙飛行士は、無重力の中でもっと過酷に筋肉や骨量が落ちていく。

人が行けないところに行くメリットはあるんだろうが、帰ってきてからリハビリに何か月もかかるそうだ。

おまけに、しこたま放射線を浴びて来るわけだからな。

人間は、地球上で生きていくように進化し続けてきた。

人類が宇宙に進出し始めてから、まだ、たったの100年しか経っていない。

おそらく、1万年とかその程度では、遺伝子をいくら弄っても適応することはできないに違いない。

筋トレを、1か月半サボった程度で、何かが言えるわけではないけど、データを見ると明らかにその影響が出ている。

この間、減量のために有酸素運動は行っているからな。

その種の運動ではカバーできないのだ。

重力に抗って動いたり、もの(自分の身体を含む)を持ち上げたりすることが如何に重要かを見せつけられる。

筋トレをサボれば、筋肉は落ちる。

有酸素運動を続ければ、脂肪は落ちる。

筋トレを続けて有酸素運動をサボると、脂肪と筋肉がたっぷりの相撲取りになるのかあ?。

まあいい。

昨日の自宅での片足上げた計量では、63.7kgになっている(真実の体重と比較すると、1kg余りの差があることになる)。

プチリバからの回復中(減量中)だが、体重は一昨日と変わっていない。

プチリバ解消停滞期か。

短期の体重増減では見えてこない、中期的な変動に着目する。

毎月の定期的なデータは、印刷して保存している。

そうすることで、体重や体組成に対する長期的な注意を喚起し、毎日の運動や食事にフィードバックを掛ける。

今回の減量では、計画的な食事制限はしていない。

好きなものを、好きな時に、好きなだけ食べることにしている。

毎日がチートデイだが、データを脳に送り込むことは欠かさない(まあ、ぶっちゃけ、体重計に乗らない日もありますけど・・・)。

腸内細菌に支配されている(たぶん)浮沈子のヘタレな脳は、運動することに対しても抵抗を示すことが多い。

腸内細菌は、あまり宿主が運動してしまうと、分け前を取られてしまうことになるからな。

今回のデータで面白かったのは、基礎代謝量(BMR)の絶対値は下がっている(1450kcal→1410kcal)のに、先月より「燃えやすい」と評価されている点だ。

体重の減少が関わっているのか、それとも単なるバグなのか。

(基礎代謝量)
https://keisan.casio.jp/exec/system/1161228736

「計算式ハリス・ベネディクト方程式(改良版)を使って基礎代謝量を計算しています。
男性: 13.397×体重kg+4.799×身長cm−5.677×年齢+88.362」

このページで計算すると、1,404.1906 kcalとなった(64歳、169cm、64.8kg)。

やっぱ、体重減少が影響しているわけだな(年齢が増える程、減少するという要素もある)。

内臓脂肪の評価(12)は変わらず、アスリート指数は44から47に増加した(もちろんスタンダード:アスリートになるには、70以上!:ムリポ・・・)。

気になる腹囲は、ようやく82cmに戻った(これも、変動有りますけど)。

目標は、80cm切り。

年内達成は無理かもな(食欲の秋だし)。

いずれにしても、無理は禁物だ。

昨日は、3分割して、ハアハアしながら合計で900m泳いだ。

5年前は、一気に2km泳いでいたことが信じられない。

ライバルは昨日の自分だ。

一昨日の自分には、もう勝てないのだ。

計画的な食事制限をせずに、運動中心で減量しようと言っても、そこには体力の限界という絶対的な壁が厳然とそそり立っている。

その悲しい現実を見つめながら、ショボい減量の日々は続く・・・。

🐱SLS:アルテミス1:従業員と家族思いのNASA2022年10月02日 09:57

SLS:アルテミス1:従業員と家族思いのNASA
SLS:アルテミス1:従業員と家族思いのNASA


(チームは飛行ハードウェアに損傷がないことを確認し、11 月の打ち上げに集中)
https://blogs.nasa.gov/artemis/2022/09/30/teams-confirm-no-damage-to-flight-hardware-focus-on-november-for-launch/

「NASA は、11 月 12 日から 11 月 27 日までの打ち上げ期間に Artemis I 打ち上げ計画の取り組みを集中させることを決定しました。」

「11 月の打ち上げ期間に集中することで、Kennedy の従業員が嵐の後に家族や家のニーズに対処し、チームが打ち上げのためにパッドに戻る前に必要な追加のチェックアウトを特定する時間を確保できます。」

打上げが、当初予定から5年も遅れたのだって、設計のまずさや杜撰な施工管理のせいではなく、従業員やその家族に対する配慮のせいだと言わんばかりの書きぶりだ(そうなのかあ?)。

例によって、浮沈子の見込みは大外れ。

10月の打ち上げは消え、11月の打ち上げが最短となった。

これで上がらなければ、下手をするとクリスマス近くまで上がらない可能性もある。

(アルテミス I ミッションの可用性)
https://www.nasa.gov/feature/artemis-i-mission-availability

「・10月17日~10月31日
11回の打ち上げ機会
10 月 24 日、25 日、26 日、28 日の発売日はありません

・11月12日~11月27日(仮)
12回の打ち上げ機会
11 月 13 日、20 日、21 日、26 日の打ち上げはありません

・12月9日~12月23日(仮)
11回の打ち上げ機会
12 月 10 日、14 日、18 日、23 日の発売日はありません」

ひょっとしたら、年越しかもな。

10月後半の打ち上げをパスした理由は、ハッキリ言って不明だ。

なぜなら、それまでに行わなければならない作業の詳細は、これから調査して決めるわけだからな。

11月4日の中間選挙前の花火を強行して、万が一にも吹っ飛んだりしたら目も当てられないからかもしれない。

既に、アルテミス1は政権にとっては追い風ではなく、リスクとなっているのだ。

むしろ、積極的に中間選挙の後ろに持ってきたと考える方が自然だ。

実際の話、フロリダではハリケーンで大きな被害が生じているということもある。

(米ハリケーン死者64人に フロリダ、捜索や救助続く)
https://kumanichi.com/articles/809917

「米CNNテレビは1日、ハリケーン「イアン」による南部フロリダ州での死者が64人になったと報じた。被害の全容は見えず、犠牲者はさらに増える可能性がある。」

「9月28日にイアンが直撃したフロリダ州では多くの家屋が倒壊し、一時260万戸を超す家屋が停電した。バイデン大統領は同州の被害について「史上最悪規模の恐れがある」としている。」

嵐の傷跡も癒えないうちに、政権のオモチャに過ぎないロケット花火を上げるわけにはいかないだろう(そんなあ!)。

従業員や家族の話は、そういう生臭い話のカモフラージュに使われているに決まっている(そうなのかあ?)。

アルテミスのブログには、一応、月へ向かっているとされるキャップストーンの記事も出ている。

(CAPSTONEチームは宇宙船の回収に向けて作業を続けています)
https://blogs.nasa.gov/artemis/2022/09/30/capstone-team-continues-work-towards-spacecraft-recovery/

「CAPSTONE はパワー ポジティブであり、宇宙船システムが使用しているよりも多くの電力をソーラー パネルから生成していることを意味し、月への軌道上で安定した状態を維持しています。」

姿勢制御が回復したわけではない。

詳細は不明だが、探査機はおそらく回転しており、このままでは現在の軌道を変更して月軌道に投入することはできない。

どこかの時点で回転を止め、姿勢制御を回復する必要がある。

幸い、低利得アンテナによる通信は維持され、探査機の状態はある程度把握されている模様だ。

が、それがいつまでも健全かどうかは保証の限りではない。

燃料系の温度の上昇を待っているということだが、それがどの程度になったかという情報もない。

「宇宙船の方向制御の復旧に向けて作業を続けています。この作業には、宇宙船からの情報の収集、シミュレーションの実行、復旧計画の改良が含まれます。」

現状では、情報収集を続けながら作戦を練ったり、机上訓練を行っている段階のようだ。

復旧計画の「改良」というところが気になる。

つまり、当初の計画通りにやったら(シミュレーターのプログラムを走らせてみたら)、上手くいかなかったということなわけだ(そうなのかあ?)。

使用電力を上回る発電が続いている状況ということだが、それが内部バッテリーの十分な充電に至るかどうかも分からない。

復旧計画を行っている途中に電力切れになるリスクが消えたわけじゃないのだ(未確認)。

以前からの通信系のトラブルも気になる(地上試験で、不良なことが分かっている)。

マーフィの法則によれば、そういうのは、一番起こって欲しくないタイミングで再発することになっているようだからな。

やれやれ・・・。

キャップストーンは、アルテミス1の露払いな感じで打ち上げられたが、今のところずぶ濡れな感じだな。

幸先が悪い。

お荷物。

厄介者。

月軌道での自律航法の試験も行うらしいけど、そういうクリティカルな局面ではなく、本来ならすんなりと通過すべきところで躓いている。

月軌道へ投入するまでの遷移軌道も特殊らしいから、想定外のトラブルはあってもおかしくないけど、以前の通信障害や今回の姿勢制御トラブルは、そういった話とは別の原因のようだ(未確認)。

(CAPSTONE: これまでのストーリー)
https://hackaday.com/2022/09/22/capstone-the-story-so-far/

「船内のヒーターを作動させるためのエネルギーがなければ、転倒を止めるために最終的に必要となるスラスターが固く凍ってしまいました。」

「元のミッションのタイムラインは、宇宙船を意図した軌道に乗せるために多くの追加の燃焼が計画されていたことを示しています。」

・TCMー1:7月7日
・TCMー2:7月25日
・TCMー3:9月上旬(9月8日に実施)
・TCMー4:10月中旬
・TCMー5:11月上旬
・TCMー6:11月上旬
・NIM:11月13日
(NIM:NRHO Insertion Maneuver、NRHO:Near-rectilinear halo orbit)

「宇宙船は技術的に制御不能である可能性がありますが、それでも月に向かっています。」

「幸いなことに、CAPSTONE は、さらに 2 週間は別のコース修正を行う必要がないはずです。これにより、地上のエンジニアが状況を評価するためにより多くの時間が与えられます。」

うーん、浮沈子的には、余り幸いな気がしないんだがな。

当初のターゲット軌道投入日である11月13日と言えば、アルテミス1は、まだ地上に縛り付けられている可能性が高い(上記のように、ウインドウは11月12日から27日:ちなみに13日にはウインドウは開かない)。

本来なら、6月にうち上げられたキャップストーンを追い越して月を周回してくるはずだったアルテミス1が、まだ、地球にいること自体がなんとなくヤバいわけだ。

11月に延期された理由の中に、この探査機の存在が含まれているかどうかは知らない(ディープスペースネットワークの使用の関係とかあ?)。

まあ、どうでもいいんですが。

宇宙空間には、太陽からの荷電粒子や銀河放射線が飛び交っている。

微小隕石もあるしな。

とてつもない温度差もある。

そもそも、打ち上げ時に振動や加速度が加わり、探査機はとんでもないことになっている。

もちろん、それらに対応する試験を受けて飛ばされるんだろうが、試験は試験、実際は実際。

(2020年4月17日更新
“Test as You Fly, Fly as You Test”~試験機1号機の打ち上げを目指して~)
https://www.jaxa.jp/projects/rockets/h3/topics_j.html

“Test as You Fly, Fly as You Test”

「それでもロケット開発には魔物が潜んでいて、姿を現し、牙をむくことがある。」

探査機も同じだろうな。

過酷な環境に長期間晒された宇宙機は、地上では想定できないダメージを負うことになる。

おっと、アルテミス1は、既に地上で長期間晒されて、何度もキンキンに冷えた推進剤を流し込まれたり抜かれたり、クローラーでガタガタ転がされたりしているからな。

必ずしも、宇宙空間だけが過酷とは限らない。

“Test as You Test”というところか・・・。

🐱水泳ネタ:尻で蹴る2022年10月03日 05:12

水泳ネタ:尻で蹴る


今月から、日曜日のテクニカルプログラムの2本目(15:40から)が、平泳ぎベーシックからクロールベーシックに変更になった。

1本目(15:00から)の背泳ぎベーシックは同じ。

両方とも、山本センセの親身のご指導は変わらず。

山本センセは、水曜日の初心者水泳教室のご指導も頂いているから、1週間のうちに3回も教わる。

水曜日の15:15からのテクニカルプログラム(バタフライベーシック)も、針山センセから再び山本センセになったから、本来なら4回教わることになるんだが、こっちはパスして、水曜日の夜(20:40から)の同じテクニカルプログラム(バタフライベーシック)に変更する。

その後に(21:20から)、平泳ぎインターというワケワカのテクニカルプログラムが新設され、そっちに出ることにしたからな(夜のコースは両方ともインストラクター不明)。

ややっこしい・・・。

まあ、どうでもいいんですが。

で、クロールベーシック初日のご指導で、早速、浮沈子は拾い物をした。

曰く、「尻で蹴る」。

初心者のバタ足でありがちな、膝から下だけを使って水面を足の甲で叩くキックを戒めるキーワードだ。

大腿を動かし、脚全体を使ってキックするためには、お尻を意識してキックするとよろしいというご指導なわけだ。

ワケワカ・・・。

太ももを動かすためには、大殿筋を使わなければならないから、理に適った指導ではある。

うーん、尻「を」蹴ると間違いそうな点を除けば、適切な表現かも知れない(間違うかよ!)。

膝や足首を柔らかくして、股関節を動かして、しなるように脚全体を使ってキックする。

大き過ぎると、上級者には、また別の問題が出て来るんだが、初心者には太ももを動かすことを意識させる方が重要だ。

クロールのキックは意外と重要で、推進力に対する寄与率は15パーセント程度と低いが、ストリームラインを維持したり、ローリングを制御したり、推進力の大部分を生み出す上半身の左右差を吸収したりする役割がある(舵取り効果)。

従来、クロールベーシックは、月曜日の15:00からのテクニカルプログラム(上野センセのご指導)だったが、こっちはクロールブレスに変更になった(たぶん、コーチは同じ)。

忙しいんだが、こっちも出ようと思っている(クロールの息継ぎ苦手なので)。

尻で蹴る!。

いやあ、それにしても、インパクト感十分なキーワードだな・・・。

🐱水泳ネタ:腕枕でブレスせよ2022年10月04日 07:58

水泳ネタ:腕枕でブレスせよ


月曜日の15:00からは、新しく始まった上野センセのクロールブレス。

このコースは、以前はクロールベーシックで、まあ、やってることは同じような感じだ。

蹴伸び、バタ足までは全く同じ。

呼吸に特化したメニューとしては、この後、キック板を用いて、顔を横向きにあげる練習。

呼吸側の腕は体側。

反対側の腕をキック板に置いて、肩の開き(前後動?)を意識しながら、顔を横向きにする。

その際に、反対側の二の腕に耳の後ろ(後頭部?)を乗せる感じで行う。

腕枕だなあ・・・。

顔を横向きにするという点と、その際に頭を起こさない点を意識させるにはいい方法かもしれない。

次は、それを、呼吸する側の腕を回しながら行う。

本来なら、この後、キック板を外して同じ片手クロールによる呼吸を行うところだが、参加者が14人もいて大盛況で時間が足りず、これは飛ばしてふつーのクロールで泳いでお終い。

本日のミッションは、腕枕でブレスせよ!。

うーん、ややインパクトに欠けるし、実際に呼吸する際は腕や肩が動いているわけだから、のんびり腕枕している暇はない。

その辺りの動的なノウハウは、これからの指導に期待だ。

浮沈子は、25mなら通常はノーブレで泳ぐ。

呼吸する方が苦しい(そんなあ!)。

水、飲むし・・・。

ブレス、嫌い!。

苦手なブレスを克服するために、暫くはこのコースを続ける。

目標は、左右交互に3かき毎に1回のブレスを入れながら、ストレスなく25m泳ぐこと。

もちろん、今でもやればできるけど、水呑みまくりで息が苦しい(ブレスして息切れしてどーする!?)。

まあいい。

ジジイになっても、新しいことに取り組む(周りもババ達だけど)。

皆さん熱心だ。

ジジババの水泳は競争じゃない。

ライバルは、昨日の自分。

新しいことに取り組む意欲に溢れている。

出来ても、出来なくても、チャレンジすること自体が喜びなのだ。

挑戦者たち・・・。

これまでの長い人生でも、挑戦を繰り返してきたベテランぞろいだ。

挫折の経験にも不足はない。

クロールのブレスが多少上手く出来なくたって、そう簡単に諦めたりはしない。

その意味では、14人のメンバーが減ることは当分ないだろう。

まあ、ジジババだからな。

腕枕ならぬ北枕で、ぽつぽつと減っていくことだけは間違いない・・・。