🐱ウクライナ降伏不可避:外交と戦争:遠のく停戦:近づく大惨事2023年09月24日 14:54

ウクライナ降伏不可避:外交と戦争:遠のく停戦:近づく大惨事
ウクライナ降伏不可避:外交と戦争:遠のく停戦:近づく大惨事


(【ウクライナ】和平案は実現不可能、戦場で決めよう-ラブロフ外相)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-09-24/S1GPVCT1UM0W01

「ロシアのラブロフ外相は、侵攻前の領土を回復するというウクライナの和平案を「実現不可能」だとし、ウクライナの同盟国が戦争を望むなら、そうすればいいとの考えを示した。」

「戦場にこだわるなら、OK、それを戦場で決めよう」

浮沈子的には、完全にブチ切れているように見えるが、裏では冷徹な分析が行われている(ホントかあ?)。

(ロシア外相、ウクライナの子ども「隠していない」 和平条件は否定的)
https://www.asahi.com/articles/ASR9S2SMSR9SUHBI002.html

「和平の条件として掲げている、ロシア軍の全面撤退などを含む10項目の「平和の公式」」

「ウクライナ側は公式の達成が(停戦)交渉への唯一の道とし、同時にロシアを打ち負かすとも言っている」

「我々の中では、誰も真剣に何が起こっているのかを理解しないのだという結論に達した。ウクライナ側が戦場でと言うのであれば、(決着は)戦場でだ」

セバストポリへのミサイル攻撃(ウクライナ側の主張では幹部を含め数十人を死傷させたそうだ)や南部での防衛線突破の報道(アゾフ海まではもう一息?)が事実なら、何が起こっているのか理解していないのはロシアの方ということになりはしないか。

ウクライナとの戦争を続けることは、欧米にとっては、必ずしも悪いことではない。

欧州大戦争への時間稼ぎになるし、特に米国では大統領選挙という手近のハードルを越えるゆとり(?)を得ることが出来る。

エイタクムス(ATACMS)を密かに供与しようとしているのは、そのためかも知れない。

ロシアの軍事力を削ぐことにもつながる。

もちろん、ロシアはそこは読み切っているだろう。

数年という短い期間ではなく、もっと長いスパンで利害得失を考えている。

10年、いや、もっと長いスパン、ウクライナだけではなく、欧州全体を見据えたビジョンで動いている。

ロシアの拡張主義は、プーチンの個人的妄想じゃない。

高性能兵器による物量作戦で一気に片を付ける欧米と異なり、人的損耗を厭わず、じりじりと版図を広げてくる。

例えば、セバストポリ。

多数のロシア高官の死傷や司令部の建物の損壊は、西側にとっては大きな宣伝材料となるだろうし、反転攻勢の成果をアピールしたいウクライナにとっては鬼の首だろう。

が、たぶん、ロシアにとっては、ひょっとしたら痛くも痒くもないかもとは考えられないだろうか。

さすがに、ロシア国内への影響もあるからな。

無傷とは言えない。

が、おそらく、それは想定の範囲内だ。

国内向けの対策としては、ウクライナ域内への報復攻撃を激化させることで対応するだろう。

どーせ、英仏製のミサイルと異なり、精度の悪い安物を投入するだろうから、狙った目標を外れて周辺の民間施設を破壊したりするだろうけどな。

やれやれ・・・。

「(決着は)戦場で」と言いながら、的を外してくるわけだ。

大規模な戦闘行為が持続するのは、あと5週間。

雨期の泥濘と冬将軍の到来で、大規模な領土奪還が達成できずに反転攻勢が事実上終息し、政治の季節を迎える各国は政策の停滞を余儀なくされる。

ロシアも大統領選挙を控えているけど、まあ、米国のような悲惨な状況じゃあない。

バイデンは再選されるだろうが、米国の分断は加速するだろう。

本来なら、外部の敵の存在は国内の結束を促す好機だが、ウクライナによる代理戦争という構図は、市民には分かりづらいからな。

俺たちに回す金を、どぶに捨てている・・・。

ウクライナが敗れれば、次は我が身のバルト三国やポーランドなら、ウクライナを支援する価値は身にしみて分かるだろうが、米国がロシア(中国?)に侵略されるのは、早くても22世紀の話だ。

何のためにウクライナに金をつぎ込むのか。

米国市民は???な状況に陥りつつある。

それに比べて、ロシアは少しは分かりやすい構図だ。

ロシア系住民が多い東部やクリミアが攻撃されるということなら、たとえそれが一方的に併合された地域であったとしても、降りかかる火の粉を払いのけるイメージが持ちやすい。

そもそも、なぜウクライナとドンパチ始めちまったのかというところは、相変わらず分かり辛いけどな。

それでも、隣り合う地域の紛争に戦力を投入するということに対する国内への訴求は容易だ。

政治の季節を乗り切ることに、何の支障もないだろう。

切羽詰まっているのは、意外にも、ポーランドだとは気づかなかったな。

首相がウクライナに対する武器の供与を否定するという、トンでも発言まで飛び出した。

(ポーランド“武器供与は行わない”ウクライナと対立)
https://news.yahoo.co.jp/articles/291154b57ad257db8e77a4edf3abd58520a4c0ee

「ポーランドでは来月に総選挙を控えていて、自国優先の政策を望む層を取り込みたい与党の思惑も影響しているとの見方も」

「ウクライナとポーランドが穀物の輸入規制をめぐり対立しています。ポーランドの首相は20日、ウクライナへの武器供与を行わないと述べました。」

ウクライナからの穀物輸出が制限される中、影響はジワリと広がっている。

「ウクライナの穀物輸出の安全な運航を認める協定を復活させるという国連の提案はうまくいかないだろう」(初出のブルームバーグの記事より)

ロシアの「戦場」は、広範囲に広がっている(住宅攻撃だけじゃない!?)。

まあ、この問題は、ポーランドの国内事情だが、欧米の内部では分断が進んでいる。

亀裂というレベルではないだろう。

戦争の長期化は、潜在する様々な問題を浮き彫りにしていく。

浮沈子の中では、まだ、ロシアの核兵器使用の懸念が渦を巻いている。

エイタクムスの供与が、その引き金を引くのではないか。

米国は、ロシアのしっぽを少しずつ踏んでみながら、どこで暴発するかを探っているように見える。

危ない話だ。

エイブラムス(戦車)の供与(米国は当初否定)、F-16の供与(当初、バイデンは否定)、長距離精密ミサイルの供与(公式には、今も否定)・・・。

マークミリーが、9月半ばに言った「6週間」のうち、既に1週間が過ぎた。

戦場で片を付けると言い放ったロシア。

えーと、浮沈子の記憶が確かならば、ロシアにとってこの一連の軍事行動は「戦争」ではなく、「特別軍事作戦」じゃなかったっけえ?。

いつの間にか、占領地域は「併合」され、一方的にロシアの領土とされている。

地方議会「選挙」まで行われ、既成事実化のための演出も整っている。

そこへ攻め込まれれば、国家の危機だ。

ましてや、クリミアは間違いなく「核心的利益」だろう。

ヤバいな・・・。

ヤバ過ぎ!。

もしかすると、ウクライナで使われる核兵器は、北朝鮮製かも知れないぞ(そんなあ!)。

北朝鮮領内で核実験を行えば、いろいろ問題が多いからな(実験場の山体崩壊を招きかねないし)。

どーせ、使うなら、実験兼ねてウクライナでピカドンしたほうがいい(そうなのかあ?)。

一石二鳥だ・・・。

まあ、どうでもいいんですが。

国民の9割が、占領地域の完全回復を信じ込まされているウクライナは、領土の分断につながりかねない停戦合意や和平案を呑むことはできない。

先日から、ヤフーの記事に添付されている地図が変わった。

併合地域ではなく、昨年2月24日の侵攻以前から実効支配されている地域(クリミア含む)だけが色分けされている。

反転攻勢が進まないことに対する、あからさまな情報隠しだな。

追い詰められているのは、どっちなんだろうか?。

ウクライナ降伏不可避。

浮沈子の見立ては変わらない。

ロシアは、売り言葉に買い言葉で、戦場での決着を宣言した。

まあ、外交は言葉の戦争だから、それはそれでいいかもしれないが(ある意味では、外交の敗北ともいえる)。

ポーランドは、同じように武器供与を人質にして、自国の農業を守ろうとした(即時撤回されましたが、もともと本気じゃないことは見え見え!)。

誰が何と言っているかに振り回されずに、何がどうなっているかを静かに見ていきたい。

昨年の侵攻当初、やはり、ロシアはウクライナが簡単に降伏すると見ていたようだ。

が、そうはならなかったし、当初侵攻した地域の多くから撤退を余儀なくされている。

双方の人的物的損失は重大だが、国外からの支援を含めて、戦闘が継続できなくなるようなことにはなっていない。

戦争だから、お互いに勇ましいことを言い合うのはふつーだ。

国連外交という、余り実効性がない舞台において、ラブロフが、ゼレンスキーの和平案「平和の公式」を受けて、最後っ屁(戦場での決着)をかましたのだって、おそらくは形の上でのバランスを取ろうとしているだけだろう。

繰り返すが、背後では冷静な検討が行われていると信じたい。

停戦交渉のタイミングと条件を探る。

仮に(実現性は乏しいけど)、ウクライナが領土の(一時的にせよ)分断を受け入れたとしても、ロシアにとってこの戦いは完全な勝利などではない。

国際的地位の壊滅的棄損、経済的打撃、人的損耗や軍事力の低下は覆うべくもない。

確認しておこう。

国連総会のタイミングで行われた様々な動きは、表層的なものに過ぎない。

西側の支援体制は変わらないが、内部では亀裂が広がり、分断の懸念も出始めている。

積極的支援から、義務的支援へ。

ウクライナが、自国兵士の屍を数えさせて兵器や支援を獲得してきた構図に、支援側も気付き始めている。

或いは、ロシア本土に攻撃を仕掛けることによってもな。

膨大な支援の一部は、どこかへ消え去っているのかもしれないし。

それでも、おそらく、支援の流れが途切れることはない。

それが、戦争を継続させ、そのことが支援側の利益であり続ける限り。

この構図が変わる時、戦争は終結し、偽りだろうが不正義だろうが、平和な日々が訪れる。

分断を煽り立て、憎しみを助長し、同じ人間同士を戦いに駆り立てた狂気が終わる。

もちろん、それはロシアも同じだ。

ワケワカの汎スラブ主義にそそのかされて、戦場に送られることはない。

戦場でケリをつけるなどと、仮にそれが外交上の対抗手段であったとしても、ラブロフに言わせてはならいのだ。

一刻も早い停戦と、一刻も長い休戦を。

浮沈子の妄想の中では、核兵器の使用までのカウントダウンが刻一刻と進んでいる。

そこで思考停止になることはできない。

一発とは限らんからな。

また、西側が核を使わないという保証もない。

バイデンはそう言っているけど、言葉の軽い大統領であることは、既に何度も証明されている。

エイタクムスに核弾頭を積まない保証はない(実際に積めるかどうかは知りませんが)。

それでも、戦場がウクライナに留まる限り、まだ収束の可能性はある。

核兵器の使用が、不幸なことではあるけれど、通常兵器による長期間にわたる多大の犠牲を減らすかもしれないしな(米国は、今でも、我が国に対する核兵器の使用を、同じロジックで正当化している)。

平和のために、核を使うのだと。

ウクライナ当局は、クリミア住民に対して避難を呼びかけている。

(クリミア半島住民に避難呼びかけ ウクライナ軍、攻撃強化)
https://news.yahoo.co.jp/articles/303ca13d6f9f0b2a67e91c2ec2587fff88b31d28

「ウクライナのベレシチュク副首相は23日、ロシアが2014年に併合したウクライナ南部クリミア半島に住むウクライナ人に避難を呼びかけた。」

「ウクライナ側の地域か第三国で半島の解放を待ってほしい」

これまでの情勢を考えても、この時期の併合地域への避難勧告は不自然だ。

セバストポリへミサイルを撃ち込んだくらいでは、ロシアは屁でもないだろう。

近い将来、何か大きな動きがあるに違いない。

避難を呼びかけているベレシチュク副首相は、以前、N社のインタビューにこう答えている。

(戦時下の女性リーダー "笑顔を守る闘い" 【ベレシチュク副首相インタビュー】)
https://news.yahoo.co.jp/articles/303ca13d6f9f0b2a67e91c2ec2587fff88b31d28

「軍の課題は敵になるべく多くの損害を与えることですが、私の役割は民間人、特に子どもや女性、お年寄り、体の不自由な人の命を助けることです。」

浮沈子的妄想的テキトー的解釈によれば、つまり、民間人に多大の犠牲が出る軍事攻撃が近々予定されているということなわけだ。

口が軽いバイデンが公式に否定し、ゼレンスキーもブリンケンもしらを切っているエイタクムスの供与。

マークミリーの(いささか早過ぎると感じられる)反転攻勢の期限。

何かある。

ベレシチュクからの避難勧告は、分かる人にだけ分かるようになっているんだろう。

報じられることになるかどうかは分からないが、実際にクリミアから多くのウクライナ人が避難し始めたら要注意だな。

西側による、クリミアへの核攻撃があるかもしれない。

おおっ、今日の妄想は、なかなかリアリティがあるなあ(そうなのかあ?)。

浮沈子の妄想の中だけなら、別に、いくら核兵器をぶっ放しても構わないが、クリミアのロシア人が被る被害は尋常ではないだろうし、そんなことになれば、ロシアが黙っているわけはない。

双方で撃ち合って、際限なくエスカレートし、勝者なき第三次(大惨事!)世界大戦へとなだれ込むのだ。

「戦場でケリを付けよう」なとど、軽々しく言わないでもらいたいもんだな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(ウクライナが求める「平和の公式」という停戦条件)
https://toyokeizai.net/articles/-/684901

「ウクライナによる戦争終結・平和の保証の10条件
「平和の公式」(2022年11月15日)
1  放射能・核の安全
2  食糧安全保障
3  エネルギー安全保障
4  すべての被拘束者と追放された人々の解放
5  国連憲章の履行とウクライナの領土一体性と世界の秩序の回復
6  ロシア軍の撤退と戦闘の停止
7  正義の回復
8  環境破壊行為(エコサイド)対策
9  エスカレーションの防止
10  戦争終結の確認」

ラブロフがクソだという(そうなのかあ?)平和の公式。

6項目目にあるロシア軍の撤退というのが問題だな。

「「ロシア軍の撤退」が2022年2月24日の侵略開始時のラインまでの撤退を指すのか、それとも1991年の独立達成時のラインの達成を意味するのかも、現時点では不明確」

「第5項目にある「ウクライナの領土一体性」も、同様の問題をはらんでいる。」

「6月30日にワシントンポスト紙が伝えたところによると、ゼレンスキー大統領はバーンズ・アメリカCIA長官に対し、反転攻勢を進めてクリミアの境界線付近に重火器を移動し、クリミアの将来的な地位を交渉対象とすることを示唆したという。この報道が事実なら、クリミアの奪還が実現されずとも、停戦交渉を開始することはありうるとウクライナが見なしていることになる。」

エイタクムスの供与が秘密裏に進められようとしていたのは、この状況を背景にしていたのかもしれないな。

「しかし、この報道が出た翌日の7月1日、ゼレンスキー大統領は「クリミアの奪還は停戦交渉入りの条件である」と述べている。」

公式なウクライナ政府の見解は、同じなんだろう。

クリミアは、双方にとって核心的利益だ。

(ロシア軍〝弾切れ〟目前 年明けにも備蓄尽き…ウクライナに全土奪還される可能性 イランや北朝鮮からの供与なく軍の士気低下も:2022/12/14 11:40配信の記事)
https://www.iza.ne.jp/article/20221214-HBWPIFN5CJJYFFJO7YGSWJCKNA/?utm_source=yahoo%20news%20feed&utm_medium=referral&utm_campaign=related_link

オリジナルのロイターの記事が見つけられなかったんだが、複数のページを確認した。

記事の内容的には、ロシアが弾切れになることはなかったが、注目したのは報道された日付だ。

「ウクライナ東部ドネツク州でも戦闘が激化している=13日(ロイター)」

12月中旬になっても、戦闘は激化していると報じられていた。

マークミリーが、10月中に作戦が終わると言ったのは、浮沈子的には不自然に感じられる。

ちょっと古いが、エイタクムスに関する以前の記事も出ている。

(ATACMSではロシア軍のミサイル攻撃を抑止できない理由)
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/9985357a3c6fefa16af72dbf5ccc451ed42309a3

「仮にATACMS短距離弾道ミサイル(射程300km)などを供与してもロシア軍のミサイル攻撃を抑止することは全くできません。」

この地対地ミサイルの運用がどのようになるかについては、記事の末尾に示されている。

「敵基地攻撃能力ではロシア軍のミサイル攻撃を抑止できませんが、目標が戦闘機ならば発進拠点の飛行場を叩いて行動を抑止することは可能だと言えるでしょう。」

遠方の基地への攻撃は困難だが(しかし、エンゲリス基地は別の手段で攻撃されたからな)、射程内の飛行場や、今回のような防空システムそのものとか、修理中の艦船、司令部などの固定目標への攻撃でも、有効性が証明されている(ミサイル自体は異なりますが、同じ効果が期待できる)。

南部の防衛線突破とか、このエイタクムスの秘密供与は、ワシントンポストが報じたクリミアの将来的な地位を交渉対象とした停戦交渉へと進展する可能性はある。

表面上は徹底抗戦を掲げていても、水面下ではいろいろ探っているんだろう。

それは、おそらくロシアも同じだ。

ラブロフが戦場でケリをつけると言ったからといって、外交的努力を全面的に停止するほど馬鹿じゃないだろう(そう信じたいところだ)。

一寸先は闇のウクライナ情勢。

このまま行けば、核兵器の使用がないとしても、昨年同様、電力インフラなどへの攻撃で、ウクライナ市民はつらい冬を過ごさなければならなくなる。

(ロシア軍、ウクライナの電力インフラを半年ぶりに攻撃 一部で停電)
https://mainichi.jp/articles/20230922/k00/00m/030/011000c

「昨秋から冬にかけ、露軍はウクライナの電力インフラを集中的に攻撃したが、ここ半年では初めて」

「露国防省は「軍事拠点を攻撃した」とする声明を出しており、インフラへの攻撃を否定している。」

まあ、誰も信じないだろうけど(夏は攻撃していないし)。

「一方、ウクライナ軍は21日、ロシアが一方的に併合したウクライナ南部クリミア半島にある露軍のサキ航空基地を攻撃したと発表した。」

「米CNNによると、航空基地には露軍の戦闘機が配備されているほか、イラン製ドローン(無人機)の操縦訓練も実施されており、ウクライナ軍は基地に「重大な損害」を与えたとしている。」

攻撃の方法は不明だが、一応、セオリー通りの攻撃を行っているようだ。

ロシアを、交渉の場に引きずり出すことが出来るかどうかは分からない。

ウクライナ側の思惑としては、陸上からの補給路の分断、ミサイル攻撃による損害で、クリミアの支配に穴を開けたいところだったんだろう。

が、その交渉のビジョンとなる「平和の公式」に、国連総会で広範な支持を得ることが出来ず、陸上補給路の分断も遅れ、状況は必ずしも芳しくはない。

エイタクムスの秘密供与は、ばれちゃったしな。

インパクトは相当弱まっている。

オマケに、ラブロフに最後っ屁を食わされる始末だ。

やれやれ・・・。

「平和の公式」に柔軟な解釈の余地があること、クリミアの固定目標に対する攻撃が有効なことは、停戦に向けたいいニュースだ。

一方、クリミアに対する攻撃に対し、ロシアが大規模な報復に出ていることも確かだ。

電力インフラへの攻撃は、前倒しされたかもしれない。

それとも、やっぱ軍事拠点を狙ったのが、外れちゃっただけかも(そんなあ!)。

まあいい。

季節性インフルエンザの流行じゃないんだから、今年に限って早めなくてもいいような気がするんだがな・・・。

<さらに追加>ーーーーーーーーーー

(ウクライナ、占領された領土の54%を奪還 米軍トップ)
https://www.cnn.co.jp/usa/35209268.html

「これまでにウクライナはロシアに占領された自国領土の54%を解放し、戦略的な主導権も維持している」

さっき読んだロイターが報じたという記事で、同じような数字が出ていた。

「英国防省は、ロシアが侵攻開始以降に制圧した地域の54%をウクライナが奪還したとの見解を示した。」(ロイター報道)

昨年12月の記事というところがミソだな。

ウクライナの様々な戦果が報じられているけど、領土奪還という観点で言えば、この9か月、進展はなかったということになる。

ヤフーの地図が変わっちまったのは無理もない(進展ないことがバレバレだからな:そうなのかあ?)。

「ミリー氏の広報官によると、同氏が言及した54%の領土は昨年2月の侵攻以降に解放された土地を指しており、キーウ州やハルキウ州、ヘルソン州の周辺が含まれる。」(CNN)

正義とか、国際法とか、外部からの支援とか、そういうややっこしい話はぜーんぶ棚上げにして、陣取り合戦という見地からみれば、ロシアは最大版図の46パーセントは、この9か月間、維持し続けているわけだ。

ラブロフが、戦場で決着を付けようと鼻息が荒いのも無理はない(そうなのかあ?)。

この間、ロシアへの経済制裁やウクライナへの西側の支援は続いているが、ロシア経済が崩壊するとかいう話にはなっていない。

反転攻勢では、年内にロシアを追い出すはずだったんだが、侵略者(ザ・インベイダー)は居座り続けているからな。

その居座り続ける土地を、色分けして報じ続けるということは、そのことを既成事実化し、ロシアを支持しているということになるのではないか。

で、昨年2月の侵攻前からの侵略地は、そのまま色分けしている。

この取り扱いについては、既に見たように、幾分混乱がみられる。

ウクライナの現政権は、国内用の発信と和平プロセスに向けたアプローチを使い分けているからな。

その意味でも、ベレシチュク副首相の避難の呼びかけには注目だ。

クリミアで何かが起こる。

「ウクライナ側の地域か第三国で半島の解放を待ってほしい」(再掲)

地域的に限定された、しかし目標が絞られたものではない広範囲で大規模な攻撃で、避難した人々がほどなく元に戻ることが出来るタイプであることが推測される。

まあ、浮沈子が妄想している核攻撃でないことは確かだろう(そうなのかあ?)。

しかし、多くのクリミア住民が巻き添えになることは想定されている。

ウクライナは、一線を越えようとしているのだ。

クラスター爆弾の米国による供与、エイタクムスの秘密供与、クリミアの固定目標に対する度重なる攻撃、想定の範囲内のロシアのインフラへの反撃(当然、民間への被害は出る)、それをエクスキューズとして、一般住民への被害が想定される大規模攻撃を画策している・・・。

まあ、無理のないところだろう。

クリミアへの攻撃で、地べたを取り戻すことはできないかもしれないが、この9か月間、1パーセントも地べたを取り返すことが出来なかった留飲を下げる必要があるからな。

ある程度の民間の犠牲はやむを得ない・・・。

クリミアへの戦果で、国内をなだめ、西側に反撃をアピールし、支援の継続を維持しなければならない。

政治的には重要な攻撃になる。

もちろん、米国はそのことは承知だ。

つーか、作戦そのものが米国によるものかもしれない。

長距離射程のミサイルを供与するにあたり、バイデンはゼレンスキーから確約を取る必要があった。

ウクライナ以外では使用しないこと(ロシア本土への攻撃には使わない)。

F-16の供与に際しても、その確約を得てしぶしぶ許可を出している。

が、今回はロシアのしっぽを踏むかもしれないな。

ロシア側の核兵器使用への敷居は低い。

今年の反転攻勢による領土奪還の失敗
→クリミアへの大規模攻撃
→民間人の大量の犠牲(もちろん、軍事施設も)
→ロシアブチ切れ!(核心的利益への侵害)
→核兵器の使用(第1回目:ウクライナ領内)
→西側の通常兵器によるロシア国内への報復攻撃(ミサイル発射地点への直接攻撃:西側は当然許されると考えるだろう。)
→核兵器の使用(第2回目:ロシア国内を攻撃した国への直接攻撃:ウクライナとは限らないからな)

ロシア本土への攻撃には、西側の精密誘導ミサイル(たぶんトマホーク?)が使用されることになるだろう。

発射は航空機か原潜か艦艇から行われる。

移動目標を報復攻撃することは難しいから、ロシアからの報復攻撃は、適切に判断された固定目標になる。

その判断は重要だ。

第三次世界大戦へのトリガーを引かないように、しかも、報復攻撃として効果的な場所を選ばなければならない。

((いちからわかる!)ウクライナ支援、どうなっているのか)
https://www.asahi.com/articles/photo/AS20230824000257.html

ちょっと資料が古いけど、米国に次いで軍事支援が多いのはドイツなことに気付く。

総額では英国が多いのかもしれないけど、地続きのところの方が効果は大きい。

やっぱ、ドイツか・・・。

まあ、どうでもいいんですが。

これで収まらなければ、少なくとも欧州大戦争、NATOがブチ切れれば第三次世界大戦に突入する。

が、そこへ至る前に、様々な安全装置が機能するだろう。

一発目の核攻撃の直後、通常兵器による反撃で事態をエスカレートさせる前にます1回(米国は、チキンと思われたくないから反撃をためらうことはないだろう)。

西側の反撃が行われた後に、もう1回はチャンスがある(こっちの可能性の方が大きいだろうな)。

2回目の核攻撃が行われた後では、ロシアは引くに引けなくなっているだろうからな。

戦場で決着しよう!(そんなあ!)。

ブートストラップな戦闘のエスカレート。

クリミアへの大規模攻撃があることは、現在の情勢では、まず間違いない(浮沈子の妄想では留まらない)。

その規模とロシア側の被害の程度によっては、冗談抜きな事態になりかねない。

米国は開戦前から、ロシアとの直接衝突を避けるために、慎重に軍事支援を選択してきた。

エイタクムスの供与が、いつになるのかは明らかではない。

このブログでも既に触れたように、見かけではそれと分からないランチャーの中に仕込まれている。

既に実戦配備されている可能性さえあるのだ。

あとは、トリガーを引くだけになっているのかもしれない。

やれやれ・・・。

それが、第三次世界大戦のトリガーにならなければいいけどな・・・。

<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー

(アメリカ政府、ウクライナに長距離ミサイル供与へ=米報道)
https://www.bbc.com/japanese/66899592

「WSJは、ATACMSが数週間のうちにウクライナに送られると書いている。」

「米紙ワシントン・ポストは複数の消息筋の話として、アメリカが提供するATACMSは単一弾頭のものではなく、クラスター弾を搭載する旧式のタイプだと伝えた。」

「ウクライナは数カ月前から、南部での反転攻勢においてATACMSが必要だと力説していた。」

少数が供与されることになると言われているが、本当のところは分からない。

クラスター弾は、面的な攻撃を可能にする一方、単一弾頭のように、一つの弾頭が強力な破壊力を持つわけじゃない。

「ATACMSの射程距離があれば、前線のはるか後方に控えるロシアの重要な補給線や司令拠点、補給ハブなどを攻撃できるようになると、ウクライナは主張」

今回供与されると報じられているタイプが、その目的に適うものかどうかは分からない。

BBCの関連記事には、こんなのもあった。

(ポーランド政界に漂う「ウクライナ疲れ」の影 支援の論調はなぜ変わったのか)
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-66886491

「アンジェイ・ドゥダ大統領はウクライナを、救助者を引っ張って巻き添えにする恐れのある溺れた人間になぞらえた」

「ポーランドの農家はウクライナ産穀物との競争を望んでいない。そして、PiSは10月の総選挙で農家から票を集めたい。そういうことだ。」

浮沈子は、ポーランドの変化は選挙の影響による短期的なもので、その地政学的位置付けから、本質的な対応は変わらないと見ている。

が、そうでないことを心配する人々もいるようだ。

「ポーランドのポリティカ・インサイト分析グループのピョートル・ルカシェヴィチさんは、「穀物や武器が問題なのではない。重要なのは保守的な有権者の心情だ。これはPiSにとって大きな問題であり、この心情の波に乗らなければならない」と述べた。」

「(言葉は)結果をもたらすだろう。ポーランドにとって悪い結果を。私はそう思う」

来月の選挙が終われば、ポーランドは元の鞘に収まるだろう。

ウクライナにとって不可欠な支援者として。

もっと本質的なことは、欧州全体や米国が、そんなポーランドを支援し続けることが出来るかどうかだ。

人々が求めているのは、未来の正義ではなく、今日の生活の糧だ。

民主主義は大変だな・・・。

<また追加>ーーーーーーーーーー

(ウクライナ、軍の動員対象拡大 人員不足、女性医師も)
https://news.yahoo.co.jp/articles/bf8d39c201ecd868b9f8343693fc76b8e348598e

「10月1日から医師ら医療従事者の女性に兵役登録を義務付け、動員に備える。」

「侵攻長期化で犠牲者は増えており、恒常的な人員不足が背景にある。」

「動員対象となる18~60歳の男性の出国は原則的に禁じられている。」

ロシアでは、予備役招集(原則として前線には送られない)だけでも大騒ぎになった。

ウクライナでは、衛生兵が不足しているんだろうな。

「ウクライナ軍は戦死者を公表していないが、米紙ニューヨーク・タイムズは8月、約7万人に上るとの米政府の見方を報道。」

別記事では、負傷者は12万人とも言われている。

反転攻勢とやらが進めば、さらに増加するだろう。

冬場にかけては、国外退避者も増えるに違いない。

やりくりが苦しくなっている。

このまま長期化すれば、ウクライナは軍事作戦を遂行することが困難になる。

ロシア側も恒常的に兵員不足に陥っているが、地方や刑務所からの調達で何とか賄っているようだ(訓練不足の恒常的?)。

さっさと停戦するがよろしいと唱える浮沈子的には、兵員不足の状態は必ずしも悪いこととは思えない。

人手がなくて戦えないなら、やめればいいのだ。

有り余る人員を投入して、大砲の餌食に差し出すことはない。

ロシアでは、砲撃の発射地点を、そうやって見つけていたとも言われている。

べらぼーめ・・・。

ウクライナでは、出生率の低下が大きな問題になっている。

(ウクライナ出生数減少、独立以降最大の割合 侵攻前同期比28%低下)
https://www.asahi.com/articles/ASR812SJKR81UHBI006.html

「ロシアによるウクライナ侵攻が始まる前年の2021年の同時期と比べ、ウクライナの今年半年間の出生数が28%低下した」

「世界銀行によると、ウクライナ侵攻前の同国の人口は約4380万人だったが、キーウ・インディペンデントは研究機関の話として、30年には3500万人以下に減少する恐れがあると伝えている。」

実際の話としては、ロシア併合地域の人口が差し引かれるだろうからな。

国外退避の人々も同じだ。

今後は、さらに減少が進む可能性がある。

ロシアは、ただ応戦して、ウクライナの国力が衰退していくのを眺めているだけでいい(そうなのかあ?)。

10年間で1千万人ずつ少なくなれば、40年後にはウクライナは消滅する(そういうことかあ?)。

まあ、そうなれば、汎スラブ主義もへったくれもないわけだからな。

ベラルーシやポーランド、ロシアからの移民を受け入れて、今度こそ、みんなで仲良く暮らしていけばいい。

城敗れて山河ありだ・・・。