🐱ウクライナ降伏不可避:支援2024年01月25日 00:30

ウクライナ降伏不可避:支援


(多難なF-35Block4、未検証のシステム搭載による出荷停止は秋まで続く)
https://grandfleet.info/us-related/shipments-of-the-troubled-f-35-block-4-expected-to-continue-until-fall-due-to-unverified-system-installation/

「ロッキード・マーティンは23日「システムの成熟プロセスに予想よりも多くの時間がかかっている」「TR3構成機の引き渡しは2024年第3四半期(秋以降)までずれ込む可能性が高い」「さらに遅れるようならTR3の生産ペースを落とす必要がある」と說明」

わが国も採用に踏み切ったF-35戦闘機が、様々な問題を抱えながら運用されていることは周知だ。

(検証作業中のTR3でトラブルが発生、F-35の年内引き渡しが97機に減少)
https://grandfleet.info/us-related/trouble-occurs-with-tr3-during-verification-work-reducing-f-35-deliveries-by-the-end-of-the-year-to-97-aircraft/

「F-35プログラムは4つのアップグレード=F-35の能力を強化するBlock4開発、システムインフラストラクチャーを刷新するTechnology Refresh3(TR3)開発、F135の能力を強化するEngine Core Upgrade(ECU)開発、電力・冷却システム(Power and Thermal Management System/PTMS)の改良を同時に進めており、今年1月にTR3搭載の試験機が初飛行に成功し、予定より1年遅れの2024年4月に検証作業が完了する見込みだとアナウンスされてきた。」

初出の引用は、その検証作業の終了が、さらに延期され、今年の第3四半期すら危ういことを報じているわけだ。

だからどーした!?。

んなもん、ウクライナの降伏とは何の関係もないんじゃないのかあ?。

(デンマーク国防省、ウクライナへのF-16AM提供が最大6ヶ月遅れると言及)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/denmarks-ministry-of-defense-says-delivery-of-f-16am-to-ukraine-will-be-delayed-by-up-to-six-months/

「デンマークと19機のF-16提供で合意した」(ゼレンスキー大統領)

が、しかし・・・。

「年内に6機、2024年に8機、2025年に5機提供することを予定している」(デンマークのフレデリクセン首相)

「最初の6機を年明けに提供する予定だったが第2四半期にずれ込む(デンマークのBerlingske紙引用)」(Bloomberg)

さて、その遅延は何が原因なのか。

それが問題だな・・・。

「Bloombergは「デンマークへのF-35A引き渡しが遅れている」と指摘したが「F-16提供の遅れ」と「F-35A取得の遅れ」に関係があるのかは不明だ。」

そりゃあ、あるでしょうとも!。

「2024年前半に取得予定だったF-35Aが少なくとも6ヶ月遅れる」(デンマークのポールセン国防相)

「今のところいつ到着するかは不明(昨年11月末時点)」(同上)

「取得が遅れる理由はソフトウェアのアップグレード問題だ」(同上)

「NATOの義務やウクライナへのF-16提供に影響を与えるとは考えていない」(同上)

ホントかあ!?。

仮にそうだとすれば、その遅延は今年の秋以降まで延びたことになる。

デンマークが、我が国と同じように、自国の防空を犠牲にして(!)ウクライナを支援するというのは麗しい話だが、俄かには信じられない。

それは、米国も同じだろう。

ウクライナへの支援は、自国の防衛が確立された「後」の話だ。

支援する方が攻め込まれて敗戦してしまえば、共倒れになっちまうからな。

先ごろ報じられた砲弾の契約と言い、F-16の供与の話と言い、西側の支援が実現するのは当分先の話になる。

航空優勢が欲しいのはたった今だし、砲弾については既に枯渇しつつある。

兵力の損耗は覆うべくもない。

まあ、こればっかりは支援に頼ることはできないけどな。

欧州は、今、揺れに揺れている。

(ロシアのプーチン大統領は20万人の追加招集で「春の攻勢」準備? 「平和を望むなら戦争に備えよ」NATO高官が警告)
https://www.newsweekjapan.jp/kimura/2024/01/20nato.php

「平和の配当の時代は終わった。5年以内にロシアや中国、イラン、北朝鮮を含む複数の脅威に直面する恐れがある。今年は間違いなく分岐点になる。ウクライナにとっては国家の命運が決まる年になるかもしれない」(グラント・シャップス英国防相)

ドイツでは、ロシアの侵攻シミュレーションが流行っているようだな。

「ドイツの大衆紙ビルト(電子版16日付)は独国防省の機密文書をもとにロシアと西側との間に早ければ来年に起こり得る「戦争のシナリオ」を独自ネタとして報じている。」

来年かあ?。

シナリオは、今年から始まっている。

・ロシアは新たな動員で20万人を追加招集する。
・ウラジーミル・プーチン露大統領は「春の攻勢」を開始する。
・西側のウクライナ支援は弱まり、ロシア軍は6月までにウクライナ軍を後退させる。
・7月にはロシアはNATOに加盟するバルト三国にサイバー攻撃を仕掛け、ロシア系住民を扇動する。
・9月、ロシア西部とベラルーシで5万人の大規模演習「ザパド2024」を始める。
・10月、ロシアはNATOの攻撃が差し迫っているというデタラメの口実で軍隊と中距離ミサイルを飛び地のカリーニングラードに移動させる。
・クレムリンの狙いはベラルーシとカリーニングラード間のスヴァウキ・ギャップだ。米大統領選で生じる空白を突いて12月にスヴァウキ・ギャップで「国境紛争」と「多数の死者を伴う暴動」を引き起こす。
・来年 1 月の NATO特別会合でポーランドとバルト三国がロシアからの脅威増大を報告。
・ロシアは 3 月にベラルーシに追加部隊を移動させ、駐留規模は7万人以上に膨れ上がる。
・NATOは5月にスヴァウキ・ギャップへのロシアの攻撃を抑止するための措置を決定し、ドイツ軍の3万人を含む計30万人を配備する

やれやれ・・・。

このシナリオのポイントは3つある。

・ウクライナ軍の後退
・米国大統領選挙による空白
・スバルキギャップ(スヴァウキ・ギャップ)への侵攻

5年から10年と言われているロシアの欧州侵攻は、このシナリオよりかなり悠長だ。

ポーランドの懸念も3年程度と見ている。

トランプ再選が現実のリスクとして浮上している現在、欧州は米国に頼らずにロシアを撃退する算段をしなければならない。

1年後にはスバルキギャップを巡って、NATOはロシアとドンパチ始めるわけだ。

砲弾もなく、兵士の訓練もこれからなのに・・・。

スバルキギャップは、陽動かも知れない。

モルドバからルーマニア、ハンガリー、スロバキアを経て、南部からポーランドに攻め込む。

ウクライナは、既に完全に制圧されて、背後の脅威ではなくなっているということなわけだ(そうなのかあ?)。

浮沈子的には、NATOは悪乗りしている気がする。

NATOのロブ・バウアー軍事委員長の煽りは、相当だな。

「政治的意思と軍事的能力を一致させる重要性はいくら強調してもしすぎることはない。」

「NATOの戦争遂行能力の変革が必要だ」

「平和を望むなら戦争に備えよ。」

「国民も自分たちが解決策の一部であることを理解する必要がある。」

ロシア侵攻の脅威をネタに、欧州全体に総動員を掛けようとしている。

ウクライナ支援は、どこへやらだな。

そう、NATOとロシアの直接対決を想定すれば、どーせいつかはロシア勢力圏内に取り込まれるウクライナに、だらだらと支援し続けることは得策ではないのだ。

欧州は、ようやくそのことに気付き始めているが、大っぴらにはできないだろう。

表向きは、ウクライナへの支援を継続する振りをし続けなければならない。

砲弾を製造しても、ウクライナには回さない。

彼らに使わせるより、自分たちで使った方がいいからな。

「ロシアの最近の攻撃は壊滅的だが、軍事的には有効ではない。ウクライナ側には実質的な軍事的成功が見られる。30万人以上の死傷者がロシア側に出た。」

バウアーのこの認識は、NATOがウクライナをどう見ているかを端的に表している。

捨て駒だ。

使える時には使うけど、賞味期限が過ぎれば見向きもされない。

ウクライナの独立とか、領土の保全とか、ウクライナ側兵士の損失とか、そういう話はどーでもいーのだ。

よくがんばって、ロシア軍を損耗させてくれてありがとう。

ご苦労さん、では、さようなら・・・。

まあいい。

欧州の支援の本質はそこにある。

いくら支援を続けても、ウクライナがロシアに勝てるなどとは、端から思っていないのだ。

停戦協議についても、ウクライナにとって有利な条件ではなく、欧州にとって有利な条件での停戦を促すだろう。

いや、そもそも、停戦させないかも知れない。

ウクライナには、消えてもらった方がいい(そんなあ!)。

ゼレンスキー政権と交わした数々の支援の約束、安全保障の協定、武器弾薬の供与などなどは、全て反故にされる。

相手が消えてなくなれば、そのことを責める者はいないからな。

まあ、どうでもいいんですが。

浮沈子的に気になったのは、以下の認識だ。

「昨年、世界は過度に楽観的だったかもしれないが、今年は悲観的になり過ぎないことが重要だ」

そうだったんだろうか?。

欧州が、ウクライナの勝利を本気で信じたことが、一度でもあったのか?。

そんなことはなかった。

ウクライナは、最初から捨て駒だった。

さて、ドイツのシナリオの通りになるとすれば、来年は悲観的になり過ぎないことが、欧州にとっては益々重要になるだろうな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(ウクライナ軍が直面する兵士不足、戦争を継続できるかどうかは動員次第)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukraines-military-faces-shortage-of-soldiers-continued-war-depends-on-mobilization/

「政治家は不人気な決定を下すことに躊躇している」「誰もその責任を負いたくないのだ」「敵の攻撃は続いているため長々と議論している余裕はない」「戦い続けている人々のローテーションを確保するため措置を講じなければならない」(侵攻直後に1年間従軍した経験をもつロマン・ロジンスキー議員)

「多くの民間人は戻ってきた平凡な生活に慣れてしまい『誰もが戦いに備える必要がある』という現実を直視したがらない」「恐らく多くの人々にとって戦争は遠い存在で現在の軍だけで上手くやっていけると考えている」「その結果が国に何をもたらすか何も考えていない」(政治アナリストのコヴァレンコ氏)

つまり、端的に言って、ウクライナは必要な動員を掛けられないということになる。

NATOにとって、この状況は不都合だ。

軍事的に合理的な方法はただ一つ。

前線を下げて、潤沢な兵員を投入できる状況を作らなければならない。

ウクライナ人は、NATO諸国のために死ぬことを拒否しているからな。

そんな前線に支援を送っても、どぶに捨てるような話だ。

供与した武器は、ロシアに鹵獲されるのがオチということになる(そうなのかあ?)。

もちろん、今、前線に出ている兵士は勇敢で抗戦意欲もあるだろうが、これから送られる兵士は異なる。

味方の10倍の砲弾を食らい、戦線が後退し続ける中で戦わなければならない。

兵士の動員もままならない国に、武器弾薬を送ってどーする!?。

そんな国を支えるための財政援助は、有益な投資なのかあ?。

ウクライナ軍は、やがてロシアに解体させられる運命にある。

わが国の軍隊が、解体させられたようにな。

が、来るべき欧州大戦争においては、ロシア軍の先兵となってNATOとドンパチやらかすことだって有り得る。

わが国の再編された軍隊が、敵基地攻撃能力を持ち、米軍と一体化されたデータリンクの元、ロシア、北朝鮮、中国を仮想敵国とした戦争に巻き込まれていくようにな。

NATOは、そんなウクライナ軍に、いつまで支援し続ける気なのか。

ウクライナは、50万人の動員を掛けられないまま崩壊する。

それが、この国の確定した未来だ。

そうでないというなら、ウクライナが自ら流した血で領土を贖うというのなら、たとえ、それがNATOのための動員でしかないと分かっていたとしても、必要な兵員を戦場に送り込まなければならない。

それも、今すぐに。

浮沈子は、それは不可能だと見ている。

ウクライナは、30万人のロシア兵を死傷させたと豪語しているが、ウクライナが反転攻勢に転じ、強固なロシアの陣地を突破して国境まで押し返すのに必要な犠牲はそんなもんでは済まない。

1000戦万人の死傷者は、想定の範囲内だ。

戦死者は、ゆうに100万人を超えるだろう。

総額4000億ドルの軍事支援と、1700万発の砲弾。

それをはじき出したのは、ウクライナ自身だ。

50万人の追加動員すらかけられないこの国に、勝利の女神がほほ笑むことはない。

ウクライナ降伏不可避。

浮沈子の見立ては変わらない。

西側の支援は、ウクライナの動員の可否と密接に結びついている。

いや、結びついて「いた」と言うべきか。

戦闘の長期化が事態を悪化させることはあっても、好転させることはない。

戦場で勝てないウクライナが、事態をひっくり返すことができないことは明らかだ。

悪循環を断ち切るには、戦場で勝つしかないし、ウクライナ自らが犠牲を払って支援を取り付けるしかない。

これまでも、ロケット砲や戦車、戦闘機とエスカレートしてきた武器の要求をさらに高め、ロシア本土を攻撃できる弾道ミサイル、核弾頭、戦略爆撃機を確保しないとな(そうなのかあ?)。

数万人の戦死者で贖ってきたこれまでの兵器と異なり、10万単位での犠牲でも獲得できるかどうかという高価値の兵器だからな。

支援する西側にも、ロシアと直接対決する覚悟が必要だ。

ウクライナと心中する気がなければ、到底応じられる話ではない。

これからの支援は、支援する側の覚悟が問われる。

ウクライナが消えてなくなった後、その責任は自らが負うしかないのだ。

もう、自分たちの代わりに戦ってくれる国はない。

銃を取り、塹壕の中を這い回り、泥と雪に塗れながら、血と肉と骨で戦うことになる。

欧州は、選択を迫られている。

つーか、浮沈子的には、既に選択は終わっていると見ている。

裏切り者と言われないためのエクスキューズに移っている。

どうやって、落とし前を付けるかだな・・・。

<さらに追加>ーーーーーーーーーー

(容赦ないロシアの「肉弾攻撃」、数で劣るウクライナ軍をすり減らす)
https://www.cnn.co.jp/world/35214316.html

「バフムート郊外の町アウジーイウカから北に90分ほど離れた砲撃位置をCNNが訪ねると、米国から供与された自走榴弾砲「パラディン」の砲弾庫が空の状態で置かれていた。発射できる砲弾は一つもなかった。」

「その後トラックで4発の砲弾が運ばれてきたが、ロシア軍に痛手を負わせられる代物ではない――単なる発煙砲弾だった。」

やれやれ・・・。

CNNは、前線の状況を詳細に報じているが、武器弾薬の不足は明らかになっている。

「これまで米国が提供してきた支援は現在ストップしている。ロシアの攻撃は激しさを増すばかりだ」(米国家安全保障会議のジョン・カービー報道官)

しかし、やはり問題は兵士の動員だろう。

「数字の上でまさるロシアと対等に戦うために、ウクライナ上層部は軍将校からの圧力で、兵士増強として50万人の追加動員を検討している。」

「大統領が二の足を踏んでいることは、敵国がキーウ攻撃の意志をあからさまにしているにもかかわらず、ウクライナの世論にも政治的ニュアンスの違いが見られることを物語っている。」

ロシアは、こうした情勢を見抜いている。

「ウクライナ国家の存在はウクライナ人にとって致命的だ」(ロシア安全保障会議の副議長を務め、タカ派政治家の筆頭でもあるドミトリ・メドベージェフ氏)

「なぜかというと、歴史的にロシア領土だった地域に独立国家が存在すれば、戦闘行為の継続を招く理由が絶えず存在することになるからだ」(同上)

つまり、ロシアは、ウクライナという国家を消滅させることが狙いというわけだ。

おっと、イスラエルとパレスチナの間違いかと思ったぜ・・・。

<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー

(容赦ないロシアの「肉弾攻撃」、数で劣るウクライナ軍をすり減らす)
https://www.cnn.co.jp/world/35214316-2.html

同じ記事からの引用だが、ドローンについての記述が気になった。

「近隣でドローン偵察部隊を指揮する前出の「テレン」も、ロシアに勝つにはウクライナの装備や武器が足りないと単刀直入に語った。」(「テレン」:アウジーイウカでウクライナ軍のドローン偵察部隊の指揮を執る司令官のコールサイン)

「テレンによれば、ウクライナは優秀なパイロットをそろえ、限られた資源で創意工夫を余儀なくされている。」

「戦争初期、敵は我々よりも10倍以上のドローンで優位に立っていた。今では我々もドローン戦では十分戦えるようになったと思う。24時間体制で領空を監視している」(テレン)

この記事を読むと、なんとなくドローン戦ではいい勝負をしているように聞こえる。

この後には、ちょっと血なまぐさい話も書いてあるけど、浮沈子は苦手なので割愛する。

それよりも、ロイターが報じたこっちの記事が気になる。

(ロシアとの戦争を支えるウクライナ軍のドローン、安いが質の悪さが課題)https://news.yahoo.co.jp/articles/f86813ebf3ec337e03c5d3d0f480f7cd1f9fa7e8

「ドローンには当たり外れがある。」

「質の低さが、ウクライナの敵陣偵察と攻撃能力に影響を与えている。」

「問題のほとんどは、ビデオリンクとコントロールリンクに関するものだ。そしてそれらのほどんどは、ドローンをさらに安く作るために頻繁に使用される質の低い部品が原因だ」(ウクライナ軍兵士 サムさん)

「信頼性の低い50機よりも、よくできた10機の方がいい」(東部前線に近い場所で取材に応じたドローン部隊の隊員)

「一人称視点(FPV)ドローンを戦場に投入したことは、低コストながら成功したウクライナの戦略の1つ」

「ロシアもドローン部隊を拡張しているだけでなく、ドローンを撃退する能力も向上させている」(ドローン操縦士のフェストさん)

「勝利を望むのなら、創造的でなければならない。問題は、敵がわれわれから学び、われわれ自身の武器をわれわれに対して使うことだ。いま歩兵にとって喫緊の課題は、敵のドローンから身を守ることだ」(同上)

やれやれ・・・。

ドローンで互角に戦うことが出来るようになったと言っても、イタチごっこなわけだ。

さらに、これを踏まえて次の記述を読むと、事態の深刻さが伝わる。

「ドローンの潜在的な影響力にもかかわらず、要塞化した塹壕や防空壕を使うロシア軍に対しては砲兵が依然、重要な役割を果たしている。」

「ウクライナは、西側同盟国に弾薬不足を訴えている。」

「ウクライナ国防省にコメントをもとめたが、直ちに回答は得られなかった。」

まあいい。

ドローンを巡る勇ましいエビソードは、数多く報じられている。

戦場における有用性に疑いの余地はない。

が、勝敗を決するツールでないことも確かだ。

空飛ぶ地雷であることは間違いないが、地雷だけでは戦争には勝てない。

砲弾の支援が滞れば、ウクライナは負ける。

そして、その砲弾が届くのは、早くても2027年だそうだ(えーと、一部は来年末(!)だそうです)。

兵士も、砲弾もなく、ウクライナは仕方なく防衛戦に移ろうとしている。

ムリポだろう。

敵の消耗を促すと言えば聞こえはいいが、自軍が使うことが出来る砲弾がないだけの話じゃん!?。

非対称な防衛戦でさえ、守り切れるという保証はどこにもない。

(「戦う以外に選択肢はない」 侵攻700日、キーウ市長インタビュー)
https://www.asahi.com/articles/ASS1T63V8S1SUHBI02M.html

記事は途中までしか読めないけど、重要な視点が述べられている。

「彼らの主な標的はキーウだ」(ビタリ・クリチコ市長)

まあ、市長さんだからな。

そう言って、士気を鼓舞しているのかもしれないけど、そのことに間違いはない。

もっと言えば、ロシアの当面の目的は、ウクライナ全土の掌握だ。

キエフは、象徴的な存在として軍事目標になっているだろう。

ロシアは、今、勝ちに来ている。

「ロシアは小休止を必要としている」(同上)

そんな兆候がどこにあるんだあ?。

援軍無き前線からの悲鳴は、銃後の都会には届かない。

ロシアの砲声が聞こえるようになれば、いやでも届くことになるがな・・・。

<また追加>ーーーーーーーーーー

(要衝アウディーイウカでロシア軍が突破口 「掘り崩し戦術」で市内へ進攻)
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2024/01/post-103548.php

「2022年2月末に本格的なウクライナ侵攻を開始して以来、いや、クリミアを併合し、ウクライナ東部に侵攻した2014年以来、ロシア軍は一貫してアウディーイウカ陥落に執念を燃やしてきた。親ロ派の分離独立主義者が支配するドネツク市と隣接しているこの都市は、ウクライナにとっては死守すべき要衝、ロシアにとっては何としても奪取すべき拠点だからだ。」

「ロシアにここを奪われれば、ウクライナは前線のロシア側に大きく食い込んだ凸部を失うことになる。ロシア軍はそれを突破口に、約70キロ北の、ウクライナ側が支配するドネツク地域の行政の中心地となっているクラマトルスクを目指すだろう。」

ええっ!?。

一気に70kmも進軍するってことかあ?。

「ロシアは「多くの人命が犠牲になることを厭わない」」(ウクライナ議会の外交委員長を務めるオレクサンドル・メレシュコ議員)

落ちる落ちると言われ続けながら、アウディーイウカは良く持ち堪えている。

ウクライナは、ここが落ちればどうなるかを知っているんだろう。

ザルジニーは、昨年12月に、2、3か月で落ちると言ったからな。

当然、背後に2次、3次の防衛線を築いているに違いない(未確認)。

バムフトも、市街地は落ちたが、郊外の戦線は維持している。

マリンカも同様だ。

総崩れして、大きく撤退しているわけじゃない。

しかし、ザルジニーはウクライナの人的損耗を気にしながら戦っている。

兵員の補充がないからな。

ロシアが攻勢をかけているのは東部戦線だけじゃない。

他から回せば、そこが狙われることは分かっている。

1000kmに及ぶ戦線全域で反転攻勢を掛けたツケが、しっぺ返しのように回ってきている。

それにしても、ロシアは、なぜ、最も手強い要塞を落としたがっているのか。

2014年から10年がかりで攻め続け、落とすに落とせなかった拠点だ。

ロシアの大統領選挙のためだという解説は聞き飽きている。

んなんじゃない!。

ウクライナ軍は分かっているのだ。

東部戦線が落ちれば、戦争に負ける。

ロシアは、真っすぐにキエフを狙っている・・・。

浮沈子は、南部戦線こそ、ウクライナ紛争の決定的な要素だと思っているけど、それは長期戦の時の話だからな。

今、ロシアは勝ちに来ている。

黒海への輸出ルートを塞いで、産業を疲弊させるなどというまどろっこしい手順はすっ飛ばして、ダイレクトに首都を狙っている。

2022年の本格侵攻の際のベラルーシを経由するなどという裏ワザなしに、正面から正攻法で、力技で攻めてきている。

それで押し切れるという自信があるのだ。

べらぼーめ・・・。

砲弾が底を尽き、兵力の補充がないままの状態で攻め続ければ、落ちない方が不思議だからな。

今こそ、攻め時と思っているに違いない。

クラマトルスクだってえ?。

(クラマトルスク)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%9E%E3%83%88%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%82%AF

「ウクライナの重工業産業の重要中心地」

「2014年のウクライナ東部におけるロシアとの紛争ではクラマトルシクの戦いの場となった。2014年10月13日以降、ドネツィク州政府は同市内に移管されている」

「言語:
ロシア語: 67.9%
ウクライナ語: 31.1%
アルメニアン語: 0.2%
ベラルーシ語: 0.1%
ロマ語: 0.1%」

意外とロシア語話者が多い都市だな。

ウクライナ側のドネツク州政府の拠点だから、戦略的価値は高い。

ウクライナの防御線がどうなっているのかは知らない。

知らない方がいいかもしれないな・・・。

<またまた追加>ーーーーーーーーーー

(「第3次世界大戦」が現実味?ロシアとの「全面戦争」に備え始めたドイツ)
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/79082

「ドイツの大衆紙ビルトは1月16日、ドイツ連邦軍が早ければ2025年にもロシアと北大西洋条約機構(NATO)との間で武力紛争が起きることを想定し、準備を進めていると独占で報じた。」

この件については、既にこのブログ(本稿)でも取り上げている。

「ドイツの大衆紙ビルト(電子版16日付)は独国防省の機密文書をもとにロシアと西側との間に早ければ来年に起こり得る「戦争のシナリオ」を独自ネタとして報じている。」(再掲)

スウェーデンでも、同様の警告が行われ、210年の平和を保ってきた国が寝た子を起こされようとしている。

まあ、NATOに入っちまったら、巻き込まれることは想定しておかないとな。

米国の懸念は、ロシアとの戦いというよりは、国内の内戦だというから、まあ、多少無理やりな気がしないでもない。

「この記事に登場する市民の参加理由は様々だが、やはり内戦などの不測の事態に備えたいという思いがあるのだという。」(米ニューヨーク・タイムズ)

また、台湾の話も出てくるけれど、どうも現実離れした話に聞こえてならない。

「曹氏はこのアカデミーに加え、その他の組織を通じて民間の戦士部隊を300万人育成するとしている。」(豪ABCニュース)

記事の著者は、最後にわが国の備えに言及している。

「その時になってパニックに陥るよりも、スウェーデンで指摘されているように有事に「精神的に備える」という必然性は、すでに避けられない気がしている。」

台湾有事、朝鮮半島有事になれば、我が国は戦闘に巻き込まれる。

米軍は、地方空港の滑走路を軍用として使用すると明言しているからな。

パトリオットの砲弾を、自国の防衛に穴をあけてまで米国に輸出する国だから、国民の犠牲を顧みずに米国に奉仕することは想定の範囲内だ。

まあ、どうでもいいんですが。

浮沈子は、この記事に書かれていることが現実に起きるとは、正直思っていない。

「どの大陸でも一人ひとりが、現実と直面せざるを得ない局面を迎えている」

2027年はヤバい年だが、それでも、第3次世界大戦にはならないと思っている。

リアルな世界で起こるのは、戦域限定の地域紛争だな。

規模の大小は様々だろう。

ウクライナやガザはド派手だが、戦域は比較的コンパクトだ。

欧州大戦争が始まれば、多少広くはなるだろうが、それでも欧州限定だ。

台湾有事や朝鮮半島有事は、我が国が巻き込まれるリスクが高いが、東アジアから拡大することはない。

要するに、同時多発地域紛争のリスクが増大してきているということなわけだ。

第3次世界大戦じゃない。

そして、米ロは直接対決を避けようとするだろう。

事と次第に関わらず、そこんとこは動かない。

核兵器が使われないわけではないだろうが、核大国同士が直接交戦することはない。

ヤバ過ぎるからな。

地域紛争は、やがて終わる。

低強度であれば長く続き、介入が行われればさらに長引くかもしれないけどな。

つかの間の平和が訪れ、人類は再び戦争抑止の仕掛けを考え付くんだろう。

国際連盟や国際連合は、それを止められなかった。

人類に不可能だというなら、人工知能(AI)がその役割を担う。

全ての核兵器の発射ボタンを委ね、軍隊の指揮命令系統を委ね、心の自由も委ねる。

心の自由もかあ?。

なんでや!?。

「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心を牢獄の中に閉じ込めておかなければならない。」(新・ユネスコ憲章?より)

平和とは、不自由なものだな・・・。

<もっと追加>ーーーーーーーーーー

(ロシアは本当にNATOを攻撃するのか、元陸将が読む高度な心理戦)
https://news.yahoo.co.jp/articles/2d3474439c54b4d61cd9f011f753844c17d4b930

「ロシアがNATOに対する攻撃の構想を持っているとは思えません」(陸上自衛隊東北方面総監を務め、軍事力に心理戦や情報戦などを絡めるハイブリッド戦争に詳しい松村五郎元陸将:以下同じ)

「プーチン大統領はNATOと戦争になれば、ロシアは勝てないと思っているはずです。そのため、ウクライナ侵攻へのNATOの介入を防ごうと必死になって情報戦などを展開しているのです」

「ロシアによる情報戦がNATO側の発言を生み出している」

NATOが生産設備の増強を行わず、ウクライナへの支援をこれまでと同様に続け、ロシアが在庫を積み増しながらウクライナ紛争を長期化させた場合、プーチンの思惑とは関係なく、NATOに対するロシアの脅威は高まる。

浮沈子は、今、現在も十分高いと考えている。

情報戦だけがハイブリット戦争ではないからな。

ドイツのビルト紙が報じたように、様々な手法(サイバー攻撃、扇動、演習、暴動、エトセエトセ)で揺さぶりをかける。

そりゃあ、純軍事的にNATOが束になって掛かれば、ロシア軍に勝てないことはないだろう。

が、問題は「束」になれないところにある。

ウクライナ紛争を見ればわかるように、装備にしても弾薬にしても、備蓄量もさることながら、最終的には生産能力が問題になる。

今、西側では「火薬」の調達が困難になってきている。

ロシアの脅威は、西側にとって張子の虎ではないのだ。

今、そこにある危機。

ウクライナに対する支援を打ち切らせるためにさえ、小規模な侵攻をNATO諸国に掛ける可能性もある。

「最悪の事態に備える必要はありますが、粛々と準備すれば良いと思います。声高に、ロシアが攻めてくると叫び続けると、逆にロシアが仕掛ける情報戦の思うつぼになりかねません」

あのなあ、叫び続けなければ、誰も準備する金を出してくれんのよ・・・。

自由な民主国家とは、かくも不自由なわけだ。

トランプ政権が万が一出来ちまったら、NATOの戦力は半減する(離脱の可能性があるからな)。

米国は、自国の防衛のために西側の資源を確保しようとするから、欧州が防衛力を増強しようとしても困難になるだけの話だ。

ロシアがウクライナ紛争を切り上げてくれればいいが、そうでなければ(長期戦が続けば)ウクライナへの支援も継続し続けなければならず、欧州は足を引っ張られた形になる。

そんな状況(それでも、中国の関与を考慮しない点では、最悪の事態ではないけど)で、どうやって粛々と準備できるというのか。

専門家は、たこつぼの中では詳しいかもしれないが、全体状況を見落としがちだ。

浮沈子的には、欧州大戦争は起こらないという、子の見立てには同意しかねる。

まあ、どうでもいいんですが。

欧州は、掛け声だけで、実際の軍備増強が整わないまま、ロシアとの戦争に巻き込まれる。

ドイツのシミュレーションのように、それが来年なのか、今年なのか、10年後なのかは知らない。

しかし、その時期と方法、規模を決める主導権を持っているのは欧州ではない。

ひょっとすると、ロシアすらないかも知れない。

浮沈子的には、東欧諸国の独立(主権)に対して、中国が疑義を呈したことが気になっている。

(中国、ウクライナ主権に疑義 駐仏大使が発言、東欧反発)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023042300401&g=int

「中国の盧沙野駐フランス大使が、旧ソ連から独立したウクライナなどの国家主権に疑問を呈する発言を行い、東欧諸国が一斉に反発している。」

「主権国としての地位を具体的に示す国際合意は存在しない」

中国が、この発言の内容を公式に撤回したという話は聞かない。

合理的に考えれば、ロシアが単独で対峙するには、NATOは確かにリスクがある。

が、中国が台湾進攻に際して二正面作戦を展開するために欧州侵攻を使うとしたらどうか。

つまり、ロシアはパシリとして使われるわけだ(そうなのかあ?)。

欧州大戦争のトリガーを引くのは、中国かも知れないじゃないの・・・。

台湾有事で、多くの犠牲者が出ることが想定されているわが国は、もっと真面目に考えてもらわなければならない。

近視眼的希望的観測的たこつぼ的発想では困るな・・・。

<もっともっと追加>ーーーーーーーーーー

(「プーチン大統領、米国にウクライナ終戦を非公式打診」)
https://news.yahoo.co.jp/articles/5baf7afff57241c97df604fda2371e89adc35d6f

「ロシア大統領府と近い複数の人物を引用し、プーチン大統領が先月、仲介人を通して米政府当局者に関連の議論をすることができるという意思を表明」(ブルームバーグ)

「ロシア政府が休戦メッセージを送ったという報道は今回が初めてではない。先月、米ニューヨークタイムズ(NYT)はロシアの元官僚を引用し、ロシア側が昨年9月から複数の外交チャンネルを通じて休戦交渉に関心があるという信号を送ったと報じた。」

しかし、今回の停戦交渉の内容は、これまでとは異なる。

「匿名を求めたこの人物らは、プーチン大統領がウクライナの中立国化を放棄する案を考慮する用意があることを示唆した」

「ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟反対も撤回する可能性」

なんと!。

ウクライナの中立化は、ロシアの安全保障の核心だ。

ウクライナがNATOに加盟すれば、モスクワまで僅かな場所に、核弾頭を備えた弾道ミサイルを配備可能ということになる(実際に配備するかどうかは別ですが)。

キューバ危機における米国が、当時のソ連にミサイルの搬入を認めるようなもんだからな。

「ロシア軍が占領したウクライナ領土に対するロシアの統制権は認めるべきだと強調」

これについても、既にロシア領として編入を果たしているわけで、「統制権」なる概念を持ち出して、「領土」として放棄する可能性をちらつかせている。

「ロシア大統領府のペスコフ報道官は26日の記者会見で、ウクライナのNATO加盟反対撤回の可能性など水面下交渉報道に関する記者の質問に対し「間違った報道だ。全く事実でない」と強く否認した。」

水面下の非公式な折衝については、そう答えるのが決まりになっている(未確認)。

「米政府当局者も全面的に否認した。米国家安全保障会議(NSC)のワトソン報道官は「ロシアの立場に変化があることを知らない」とし「ロシアとの交渉、いつ、どうするかはウクライナの決定にかかっている」と述べた。」

こっちも、紋切り型!。

浮沈子は、それでもありえない条件と切り捨てるべきではないと考えている。

NATOに加盟して、なおかつ、ロシアの安全保障に影響を与えない方策とは何か・・・。

まあ、短絡的には、どーせNATOとドンパチやらかす腹を固めているわけだから、また、その際にはウクライナ紛争を長期化させて欧州のウクライナ支援を継続させ、ボディーブローのように西側の戦力を削ぐ気でいるわけだから、加盟非加盟は実質的な影響はないともいえる。

しかし、核ミサイルの配備は別にしても、NATOの人的資源をウクライナに投入する道を開くわけだから、ロシアにとってはリスクが高い。

戦闘を継続しつつNATOに加盟することは不可能だから、戦闘終結がプロセスの一環となる加盟を可能とする方策には合理性があるけどな。

領土の一体性を重視するウクライナに対して、領土保全をちらつかせておびき寄せるという戦略だとすれば、怪しげな「統制権」なる概念も分からないではない。

なんとなく、ありそうもないけど、全否定はできない条件なわけだ。

もちろん、ウクライナが乗ってくることはないだろう。

情報戦の一環として切り捨てるのが正解だ。

が、反転攻勢に陰りが見えてきた昨年秋からのこの時期に、立て続けに停戦を打診する情報を流すというのは、見え透いた戦術に思える。

わざとらし過ぎ・・・。

ハッキリ言って、稚拙極まりない。

これは、本物の停戦交渉(停戦条件)を隠ぺいするための煙幕、ブラフ、偽情報なのではないか。

大量の偽情報に紛れて、真の情報が流される。

それが表ざたになるかどうかは知らない。

だが、当事者には伝わる。

現在の戦況、世界情勢、西側の戦力、支援能力を考えた時、どの条件なら乗ってくるかを探る探針(プローブ)の可能性もあるしな。

NATO加盟容認、領土の一体性も考慮という条件は、額面通りに受け取れば西側として無視は出来まい。

ワトソン報道官の言う通り、決めるのはウクライナだろうが、促すのは米国だからな。

バルブ、閉めちゃうよ?。

まあ、もう、閉まってるともいうけどな・・・。

🐱氷点下1.1度:初の冬日2024年01月25日 03:38

氷点下1.1度:初の冬日


(【関東の天気】強烈寒波 都心で氷点下に 週半ば警報級の大雪の可能性)
https://www.khb-tv.co.jp/news/15122727

「25日の東京は最低気温が0℃予想。今シーズン初めて冬日になるかもしれません。」

どうも寒いので、気象庁のデータを見たんだが、0時59分にマイナス0.4度を記録していた(朝になって見てみたら、マイナス1.1度だってさ!:<以下追加>参照)。

どうやら、氷点下を記録するのは今季初のようだ。

べらぼーめ・・・。

東京は、1月下旬が一番寒いからな。

昨日(24日)も、最高気温が10度に届かなかった(8.4度)。

やれやれ・・・。

寒さが苦手な浮沈子には堪える。

(東京都心 今季初の冬日に)
https://tenki.jp/forecaster/deskpart/2024/01/25/27182.html

「今日(25日)午前0時40分ごろ、東京都心では気温が0度を下回り、今季初めての冬日になりました。」

「日本付近は強い冬型の気圧配置となり、上空には今季これまでで最も強い寒気が流れ込んでいます。
今日の昼間も厳しい寒さが続くでしょう。」

まあいい。

冬は寒くて当たり前だ。

血圧は上がり、体温は下がる(おまいは爬虫類かあ?)。

今体温を計ったら、34.9度と出た(マジか!?)。

暖かくして、春が来るのを待つしかない。

春が近づいていることは間違いない。

昨日は、夕方5時ころまで大井町にいたんだが、日足が延びて薄明かりが残っていたからな。

冬来たりなば春遠からじ・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

朝、気温のデータを見たら、5時45分にマイナス1.1度を記録していた。

べらぼーめ・・・。

標題も訂正した。

予報を見る限り、氷点下に下がるのは今日だけのようだ。

やれやれ・・・。

南西の風で、風速1mほどの微風、天気は快晴だったので放射冷却になっていた感じだ。

(今さら聞けない?
放射冷却のメカニズムとは)
https://weathernews.jp/s/topics/201810/300175/#google_vignette

「放射冷却は冷え込んだ朝に限らず起きていて、それが顕著にあらわれたかどうかが気温の低下に影響しているのです。」

「放射冷却は、晴れて雲がない時に顕著に起こります。」

「空気が乾いていること」

「風が弱いこと」

「空気が湿っている、つまり水蒸気が多いと、水蒸気が雲と同じような役目となり、冷え込みを弱めます。」

「風が強いと、地面付近の冷えた空気が上にある暖かい空気と混ざり合うために、これも気温の低下を妨げます。」

湿度は40パーセント程度だから、それ程パリパリという感じではない。

まあいい。

今朝は、その条件がある程度整ったことと、何と言っても上空に冷たい空気が入ってきたことが原因だろう。

(25日 日中も厳寒 東海から西 前日より気温UPでも真冬の寒さ)
https://tenki.jp/forecaster/deskpart/2024/01/25/27183.html

「今日25日の朝にかけても、上空の寒気の影響で、冷え込みが強まっています。」

「全国のアメダスで700地点以上、8割弱にあたる地点で、最低気温が0℃未満の冬日」

「東京都心は午前5時台にマイナス1.1℃と、今シーズン初めての冬日」

予報では、昨日に続き、今日も最高気温が10度を下回る寒さだ。

明日もおんなじ感じだなあ・・・。

🐱印象派:ウスター美術館展2024年01月25日 17:46

印象派:ウスター美術館展
印象派:ウスター美術館展


(開催概要)
https://worcester2024.jp/outline/

浮沈子は、印象派ファンの一人と自認している(自認だからな、当てにゃあなりません!)。

2024年1月27日から4月7日まで、東京都美術館で開催される標記展覧会のチケット(平日券前売り65歳以上1300円税込)をゲットした。

若い頃、ワシントンDCの美術館で、印象派の展示を見た記憶があったからな。

米国の印象派コレクションも見られるというので期待している。

数年前にパリに行った時には、ゲップが出る程モネを見てきたしな。

マルモッタン美術館まで足を延ばし、地下に展示されていた「印象・日の出」も見てきた。

こってりと、絵の具が盛られているヤツ!。

東京駅近くにあるブリヂストン美術館(2019年7月1日に改称し、2020年1月18日にミュージアムタワー京橋内で新たにオープン:アーティゾン美術館:<以下追加>参照)には、常設展示の「睡蓮の池」(縦長のキャンバス)を見るためだけに通ったこともある。

米国の画家たちが、パリで出会った印象派に刺激されて、どんな風景を描いたのか、その表現方法を使って、何を描いたのかも気になる。

美術館に行くのも久しぶりだ。

郡山、八王子、大阪でも巡回展が開催される。

(『印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵』みどころ映像解禁!:動画出ます。)
https://www.youtube.com/watch?v=HevPSql4_pQ&t=1s

「アメリカ・ウスター美術館のコレクションを中心に、印象派の国際的な広がりを紹介する展覧会。
バルビゾン派など印象派誕生前夜から、モネやルノワールなどのフランス印象派、さらにアメリカをはじめとするフランス国外の状況まで、印象派の受容と展開をたどります。
ほとんどが日本初公開で、アメリカ印象派の知られざる魅力をご堪能いただく貴重な機会となります。

展覧会名:印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵
会期:2024年1月27日(土)~4月7日(日)
休館日:月曜日、2/13(火) 
※ただし2/12(月・休)、3/11(月)、3/25(月)は開室
会場:東京都美術館(東京・上野公園)
   〒110 -0007 東京都台東区上野公園8-36」

えーと、笑っちゃうのは、記念品にウスターソースが設定されていることか(浮沈子は買いませんが)。

(グッズ)
https://worcester2024.jp/goods/

「ウスター展ソース(税込972円)」

「ウスターソース発祥の地であるイギリスのウスター市と、ウスター美術館があるアメリカのウスター市は姉妹都市であることから、今回オリジナルグッズとして「ウスター展ソース」を制作!」

やれやれ・・・。

まあいい。

平日初日は来週の火曜日(1月30日)だから、一番乗りを目当てに行ってこようか(たぶん、そういう暇人が大勢来てるかもな・・・)。

(スペシャル)
https://worcester2024.jp/special/

「第1弾 オリジナルクリアファイル配布」(1月30日(火)~2月6日(火)までの平日開室日の来場者に、各日先着100名様無料配布:チャイルド・ハッサム「花摘み・フランス式庭園」の柄)

タダより安いものはない・・・。

まあ、どうでもいいんですが。

第2段のオリジナルステッカーも捨てがたいが、2月7日(水)~2月22日(木)の配布(無料:4種類あるが、柄は選べない)なので、とてもそれまでは待てない。

グッズをもらいに行くために、上野くんだりまで出かけていくわけじゃないからな(ホントかあ?)。

いつだったか、どこかの美術館に行ったときに、絵画鑑賞は時間芸術だと感じたことがあった。

お目当ての絵画が、展示室の壁に掛かっているのを見つける。

概ね、斜め方向から接近し、徐々に絵面がハッキリしてきて、近くに寄るとカンバスの筆遣いとかも分かるようになり、描いている画家の息遣いすら感じられるようになる(そうなのかあ?)。

たっぷりと堪能して、絵画から遠ざかり、その余韻を噛み締めなら、次の絵画へと進んでいくのだ。

そう、正に、ムソルグスキーの「展覧会の絵」だな・・・。

あのドキドキ感と、わくわく感は、他では得られない。

今から、楽しみだな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(アーティゾン美術館)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%BE%E3%83%B3%E7%BE%8E%E8%A1%93%E9%A4%A8

「従来の西洋美術、日本近代絵画に加えて、再開後は古美術品や現代美術なども幅広く収蔵・展示する施設とする。ARTIZONはART(美術)とHORIZON(地平)を合わせた造語。」

やれやれ・・・。

場所は変わっていないようだな(ビルの建て替え)。

(ミュージアムタワー京橋)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%83%A0%E3%82%BF%E3%83%AF%E3%83%BC%E4%BA%AC%E6%A9%8B

「アーティゾン美術館:
1~6階の延床面積6715㎡がアーティゾン美術館となる。展示面積は旧ブリヂストン美術館の2倍の広さとなった。1~3階にはカフェやホワイエが配置され一般公開され、4~6階が展示室となる。」

予約が必要とのことだけど、当日でも可能なようだから、ウスター美術館展でも見に行った時に、帰りに寄ってみてもいいかもしれないな。

常設展示だった「睡蓮の池」は、相変わらず見られるんだろうか?。

<さらに追加>ーーーーーーーーーー

(印象派:題材と構図)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%B0%E8%B1%A1%E6%B4%BE#%E9%A1%8C%E6%9D%90%E3%81%A8%E6%A7%8B%E5%9B%B3

このウィキの記述の中に、浮沈子が気になることが書いてあったので引用する。

「写真は現実を写し取るための画家のスキルの価値を低下させた。印象派の発展は、写真が突きつけた難題に対する画家たちのリアクションとも考えられる。」

「写真のおかげで画家たちは他の芸術的表現手段を追求し始めた。現実を模写することを写真と張り合うのでなく、画家たちは「画像を構想した主観性そのもの、写真に模写した主観性そのものをアートの様式に取り込むよって、彼らが写真よりうまくできる一つのこと」にフォーカスしたのである。」

「印象派は、正確な再現を生み出すのではなく、彼らにそう見える自然を表現することを追求した。これにより画家は「自分の嗜好と良心とに課される暗黙の責務」を担って、彼らの目に移る(映る?)ものを主観的に描くことが可能になった。」

生成AI全盛の現代、物書きの端くれな浮沈子にとって、これほどインパクトが強い記述は最近お目にかかっていない。

印象派は、その登場の経緯においては反アカデミズムであったり、絵画業界の新規市場開拓であったりしたんだろうが、絵画という制作物における表現の限界突破的な役割があったわけだ。

写実性では写真に敵わない。

しかし、目に映るものを主観的に描くことで、唯一無二の価値を得ることが可能になったわけだ。

人工知能な生成AIには到底不可能な、妄想に捉われた与太ブログを垂れ流す浮沈子にとって、これほど心強い話はない(そういうことかあ?)。

が、まあ、世の中はデジタル時代だからな。

そのうち、与太ブログ風なAIが登場して、妄想に駆られた記事を垂れ流すようになるに違いない(そうなのかあ?)。

適当に合いの手を入れながらな(「まあいい」とか「べらぼーめ・・・」とかあ?)。

今日のこの記事だって、AIが書いていないという保証などどこにもない。

こんなサイトも見つけたしな・・・。

(写真を印象派のモネの絵画風に変換する)
https://tech-lagoon.com/imagechef/image-to-monet.html?cache=20240126032121&reloaded=true

実際やってみた(画像参照)。

あんま変わらないという気がしないでもないが、印象派がやろうとしていたこととは意味が異なる。

ちなみに、元画像はメキシコのセノーテ(カーウォッシュ)の畔の喫茶店。

まあ、どうでもいいんですが。

心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなくかきつづれば、そのうちなんとかな~るだ~ろ~さあ~・・・(後段は植木等風に)。

<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー

(海を渡る印象派の旅路 ウスター美術館所蔵展 東京都美術館で 初来日作品多数)
https://www.sankei.com/article/20240127-PVR653IAHVOGDFLROPV7K423CY/

「油彩約70点を展示」

・ルノワール、ピサロなどフランス印象派
・アメリカ印象派を代表する一人で〝アメリカのモネ〟とも称されるチャイルド・ハッサム
・クールベ、コロー、シスレー、ピサロ、黒田清輝ら40人以上の作品が集結
・今回、展示される作品のほとんどが初来日

「本展は、これまで日本で紹介される機会が少なかったアメリカ印象派に触れられる貴重な機会」

大いに期待しているだがな。

「フランスでは日本の芸術が大変称賛され、それが印象派に反映されている。日本の影響を受けた印象派がフランスで花開き、アメリカにも伝わった。日本の影響を受けたアメリカの印象派が今こうして日本に戻ってきたということで、ひと回り巡って祖国に帰ってきた。まさにグローバル化を表しているとも言える」(来日中のウスター美術館館長、マティアス・ワシェック氏)

「報道内覧会が26日に開かれ」とあって、感想を期待したんだが、記事では触れられていない。

まあ、すぐに行くわけだから、余計な情報は入れない方がいいかもしれない。

「神話や宗教色の強い主題を描く伝統的でアカデミックな絵画を否定し、サロン(官展)への出品をやめた。」

印象派は、サロンから締め出しを食ったわけで、自ら望んでやめたわけではない。

絵画の大衆化、商業化の流れに上手く乗ったということもある。

が、もちろん、それだけじゃない。

既に見たように、写真という新たな技術によって相対的に低下した絵画の価値を復権させた意義が大きい。

浮沈子的には、音楽におけるシンセサイザーの登場と重なるところもある。

冨田勲は、かつて、シンセサイザーはどんな音でも作ることが出来るので、製作者の感性が丸裸にされる緊張感があるという意味のことを語っていた(記憶で書いているので、文言はテキトーです)。

「自分の嗜好と良心とに課される暗黙の責務」(再掲)

電子音は、自然の音ではない(マネすることはできるでしょうけど)。

写実ではないのだ。

音と画像の関係については、機会があればまた書く。

🐱SLIM:立ちごけの図2024年01月25日 18:11

SLIM:立ちごけの図
SLIM:立ちごけの図


(月面探査機のピンポイント着陸成功 JAXAが画像公開)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC253Z70V20C24A1000000/

「10メートル以下を達成している。恐らく3〜4メートルだろう」

ホントかあ?。

「スリムは本来、着陸後に太陽電池が上に向くはずだったが、当初の想定と違う方向を向いて発電できなかった。レブ2が撮影した画像やその後の解析によると、スリムは主エンジンが上を向いた状態で着陸し、太陽電池は西側に向いた状態になっている。」

画像を見る限りの印象では、立ちごけして逆立ちしちまっているようにしか見えない。

んなんで、発電できるかどうかは怪しい・・・。

「高度約50メートルまでの航行は順調だった。その後、高度約50メートルで2基ある主エンジンのうち1基で異常が起きたとみられる。」

「トラブルが起きても月面着陸やピンポイント着陸は成功した。ただ、月の地面に柔道の受け身のように自ら倒れ込む「2段階着陸」は実証できなかったとした。」

「今後、太陽の方向が変わって太陽電池が復旧するのを待ち、追加の観測ができるよう準備を進める。」

まあいい。

しかし、この画像は快挙だ。

ソラキュー(LEV2)は、この写真を撮ったことで、歴史に名を遺すに違いない。

「重さ約250グラム、野球ボールほどの大きさのレブ2については「世界最小、最軽量の月面探査ロボットとなった」としている。」

やっぱ、そっちで名を残すのかな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(55m誤差のSLIM「新しい扉開いた」 従来機は最大数十キロ)
https://mainichi.jp/articles/20240125/k00/00m/040/262000c

「着陸後のデータなどを調べた結果、着陸地点は目標の約55メートル東だった。」

日経の記事では、3~4mとされていたけどな。

「SLIMは月面を撮影しながら自身の位置を推定すると同時に、あらかじめ用意した月面地図と照合しながら障害物を避け、自律的に安全な着地点を探した。」

「この動作を繰り返した結果、障害物を避ける前までの推定誤差は約3~4メートルと極めて高い精度だったという。」

タラレバの話か・・・。

障害物がなかっ「たら」・・・。

それを避ける動作がなけ「れば」・・・。

まあ、どうでもいいんですが。

「従来の月探査機の着陸精度は誤差数キロ~数十キロレベルだった。」

浮沈子的には、数キロずれていても、「逆立ち」しないで、太陽電池が機能することの方が100万倍重要な気がするんだがな・・・。

「SLIMは月の上空50メートルまで順調に高度を下げた後、2基あるメインエンジンの一つが何らかの異常で脱落していた。着地する際の水平方向の速度が想定範囲を超え、エンジンが上向きになり90度傾いた姿勢で着陸した。機体に目立った損傷は確認されなかったが、太陽電池パネルが西側を向いたため、太陽光が当たらず発電できなかった。」

スリム本体のミッションは終わっただろう。

設計上、月の夜の極寒の温度に耐えるようには作られていない。

「バッテリーを切るまでの約3時間に、飛行時の画像やデータのほか、分光カメラで撮影した月面のスキャン画像257枚を地球に送信した。」

今後は、そのデータの解析に費やされることになるんだろう。

投下されたローバー2機の稼働時間は知らない。

LEV1は、地球に直接信号を送ることが出来るし、LEV2はLEV1経由で信号を送ることが可能だ。

親はこけても子は育つ・・・。

「自己採点は100点満点。」(記者会見したJAXAの坂井真一郎プロジェクトマネジャー)

大甘じゃね?。

<さらに追加>ーーーーーーーーーー

(月面着陸に成功した「SLIM」はミッションの主目的を果たして「満点」評価も着陸姿勢が話題に)
https://gigazine.net/news/20240126-slim-moon-landing-result/

「JAXAが事前に定めていた成功基準は以下の通り。」

・ミニマムサクセス:
小型軽量な探査機による月面着陸を実施し、「高精度着陸に必須の光学照合航法を、実際の月着陸降下を実施することで検証」「軽量探査機システムを開発し、軌道上動作確認を行う」の2項目を達成すること。

・フルサクセス:
精度100m 以内の高精度着陸が達成されること。具体的には、高精度着陸航法系が正常動作し、誘導則に適切にフィードバックされ、着陸後のデータの解析により着陸達成に至る探査機の正常動作と着陸精度達成が確認されること。

・エクストラサクス:
高精度着陸に関する技術データ伝送後も、日没までの一定期間、月面における活動を継続し、将来の本格的な月惑星表面探査を見据え、月面で活動するミッションを実施する。

「つまり、今回のミッションは「フルサクセス」を達成したといえます。」

「また、着陸直前には月面探査ローバー「LEV-1」と変形型月面ロボット「LEV-2」の放出にも成功していて、LEV-2によって撮影されたSLIMの画像が月面から送られてきています。」

もちろん、「立ちごけ」の写真だ。

「LEV-2が送信してきた画像からも、SLIMがスラスターを上に向けた、本来の着陸時の姿勢ではないことがうかがえます。」

「日本の精密月着陸船は目標を到達したものの、逆さまになったようだ」(AP通信)

「ただし、この「逆さまになっているように見える」という表現は不正確」

そうなのかあ?。

浮沈子には、きわめて正確な表現に思えるんだがな。

「最終的にスラスターは下向きではなく、横向きの姿勢になる予定でした。」

つまり、正確には所期の性能を発揮して着陸地点近傍への「到達」には成功したが、メインエンジンの故障により「着陸」に失敗し、太陽電池による発電も出来ず、内臓電池の有効時間内にデータが回収できたことは奇跡ということなわけだ。

「JAXA・ISASの探査機のスラスターに問題が発生するのは3件目」

やれやれ・・・。

JAXAは、もっと謙虚になるべきではないのかあ?。

あれを「成功」と強弁するのは、誰がどう考えても納得いかない。

確認しておこう。

月面探査機SLIMは、着陸に失敗した。

その原因は、着陸直前に発生したメインエンジンの故障である。

想定外の姿勢で降り立ったため、太陽電池で発電することが出来ず、科学ミッションを継続することが出来なかった。

まあいい。

地形照合による誘導が、探査機の着陸地点の精度を高めることに有効という実証は出来た。

その意味では、工学的成功と言えるかもしれないが、マルチバンド分光カメラでの撮影は、傾斜地や障害物の近くに着陸できることによる科学的価値の証明でもある。

撮影された画像のデータは取得できたようだが、それで十分だったかどうかは知らない。

逆立ち(90度でもいいんですが)状態で撮影して、有益なデータが得られたことを願うのみだな・・・。

<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー

(エンジン故障にもかかわらず、パワーダウンした日本の月着陸船が大きな目標を達成)
https://spaceflightnow.com/2024/01/25/despite-engine-malfunction-powered-down-japanese-moon-lander-achieves-major-goals/

「着陸後、計画された 233 枚の画像のうち 227 枚が地球に送信され、SLIM が着陸した岩だらけの地形を示すモザイクにまとめられました。」

「発電が復旧し、探査活動が再開される可能性はあります。」

「エンジンの故障にもかかわらず、SLIM は無傷で月に着陸し、停止する前に科学および工学データを送り返すことができました。」

ずいぶん好意的な評価だな。

が、ひっくり返った探査機の画像は世界中に広まっている。

「日本は米国、ロシア、中国、インドに次いで月面着陸に成功した5番目の国となった。」

それでも、一応、「成功」と見做されているようだ。

米国を始め、月面着陸は失敗続きだったからな。

確かに、重力天体への着陸は難しい。

(日本の宇宙船が月に面植えされ、物語を語るために生きた)
https://arstechnica.com/space/2024/01/a-japanese-spacecraft-faceplanted-on-the-moon-and-lived-to-tell-the-tale/

「たとえ穏やかであっても、別の世界への不時着を間近で見た初めての光景かもしれない。」

不時着かあ・・・。

スティーブンクラークの評価は適正だな。

「JAXAは、エンジン故障は「主エンジン自体以外の何らかの外部要因」によって引き起こされた可能性が高いと技術者が考えていると述べた。当局は根本原因を特定するために引き続き調査を行っている。」

「接地時の垂直速度は約 3.1 マイル (秒速 1.4 メートル) で、予想された降下速度よりわずかに遅かった。」

「横速度や姿勢などの接地条件が規格の範囲を超えたため、接地後に大きな姿勢変化が発生し、想定とは異なる姿勢で落ち着いた」

「In other words, the squirrelly landing caused the spacecraft to tip over.」(つまり、リスの着陸によって宇宙船は転倒したのです。)

今日の英語のお勉強は、「squirrelly」(リスのような、リスに似{に}た · 〈俗・軽蔑的〉風変{ふうが}わりな、不合理{ふごうり}な、ばかげた.)だな・・・。

「比較のために言うと、NASA のアポロ計画で最も正確に着陸したのはアポロ 12 号です。そのミッションでは、司令官のピート コンラッドが月着陸船をロボットのサーベイヤー 3 号着陸船から約 535 フィート (163 メートル) 離れた場所に手動で誘導し、アポロ 12 号の宇宙飛行士はそこを訪れました。」

163mが55mになったと言いたいわけだ。

それが、人類の進歩という奴だろうな・・・。

<また追加>ーーーーーーーーーー

(人類が月面の環境を変える時代が来たことで月の新たな地質学的時代「月人新世」に突入したと研究者が主張)
https://gigazine.net/news/20240127-lunar-anthropocene-humans-change-moons-surface/

「私たちの研究で繰り返されているテーマは、『月の資源と人類が残した痕跡はいずれも貴重なものであり、私たちが保存に尽力している考古学的記録のようなものだ』というものです。月人新世というコンセプトは、私たちが月面に与える影響や歴史的遺物の保存について、認識と熟考を促すことを目的としています」

月面が生物汚染に晒されていることは周知だ。

また、アポロの痕跡が米国政府によって保護されていることも分かっている。

(米国でアポロ計画の史跡を守る法律が制定、大きな一歩を守る小さな一歩に)
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20210114-1642214/

「米国で2020年12月31日、アポロ計画で人類が月面に降り立った遺産、遺構などを保存することを定めた、「ワン・スモール・ステップ・トゥ・プロテクト・ヒューマン・ヘリテージ・イン・スペース」法が制定」

「2011年には、NASAが月の史跡を守ることを促すための勧告「NASA's Recommendations to Space-Faring Entities: How to Protect and Preserve the Historic and Scientific Value of U.S. Government Lunar Artifacts」を発表。」

・アポロが月面着陸や探査で使ったハードウェア(月着陸船の下降段や月面車)
・無人の月探査機の着陸地点(サーヴェイヤー探査機の着陸地点など)
・無人の月探査機の衝突地点(レインジャー、S-IVB(サターンVロケットの第3段機体)、LCROSS、アポロ月探査船の上昇段など)
・月面に残された実験装置や機器、道具、その他のハードウェア
・宇宙飛行士の足跡や、月面車のタイヤ痕などの、月面に人為的に付けられた痕跡(ただし、すべての人為的な痕跡について対象とするものではない)

「半径75mを立ち入り禁止にしたり、上空の飛行を禁止したりといったことを定め、こうした史跡に意図的、また不意に近づくことを避けるよう求めている。ただ、あくまで勧告であり、これまでは法的な拘束力はなかった。」

「この法律は、そうした新たな月での活動から、人類が月に刻み込んだ史跡を守ることを目的としている。」

まあ、どうでもいいんですが。

月面に残された人類の貴重な足跡かあ・・・。

SLIMの逆立ち着陸が、保護の対象になるかはビミョーだ。

「すでに地球上で人類の祖先が残した遺物や芸術を保存する機運が高まっているのと同様に、太陽系に進出したことを示す人類の遺物も保存されるべきだと研究チームは主張しています。」(ギガジンの記事より)

浮沈子的には一押しだが、JAXAはフルサクセスだと言い張るだろう。

未来の人類が、あれに「芸術的価値」を見出してくれることを願うばかりだ。

まちがっても、本来の着陸姿勢に直しちまうことだけはしないでもらいたいもんだな・・・。

<またまた追加>ーーーーーーーーーーー

(JAXAが月探査機「SLIM」によるピンポイント着陸成功を発表 探査ロボットが撮影した画像も公開)
https://sorae.info/space/20240125-jaxa-slim.html

「切り離し時点でのバッテリー残量は12パーセント」

「高度約50mまで降下した1月20日0時19分18秒頃、SLIMに2基搭載されているメインエンジンの合計発生推力が約55パーセントまで突如低下」

「着陸後の温度変化を調べた結果、片方のメインエンジン(-X側)に何らかの異常が発生」

「同時刻頃にSLIMの航法カメラで撮影された画像にはノズルとみられる物体が写り込んでいたことから、ノズル部が破断した結果としてこのメインエンジンの推力が大部分失われた」

ノズルの破断というのは以前にも聞いたことがあるな。

(「あかつき」はノズルを喪失か、しかし2015年の再投入は可能 - JAXAが結論)
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20110704-planet-c_ome/

「燃料側の逆止弁が閉塞したことによる異常燃焼でメインエンジンのノズル部分の大半が失われたと考えられている」

「燃料側の逆止弁(CV-F)の閉塞が原因」(地上実験により確認)

「酸化剤に関しては、想定より100倍以上も量が多かった。これは、従来分かっていた隙間からのリークではなく、シール材料の内部を透過する量が大きかったためで、この現象については従来、考慮されてこなかった。」

スリムのメインエンジンが、どういう仕掛けになっているかは知らない。

短時間の運用の中で、弁のシールが問題になることは通常はない。

たぶん、別の原因だろう(未確認)。

まあいい。

「火星探査機「のぞみ」にも同タイプの逆止弁が使われており、同じようにCV-Fに塩が出来ていた可能性はあるが、「のぞみ」で不具合が起きたのは酸化剤側の別のバルブ(遮断弁)であり、直接的には関係はない。」

うーん、バルブ周りなのかあ?。

確かに、スリムも打ち上げてから数か月の時間を経ている。

「実際に何が起こったのかはまだ調査中であり、JAXAは判明した時点で報告すると述べています。」(ソラエの記事より)

ちなみに、あかつきは現在も運用中だ。

(あかつき)
https://akatsuki.isas.jaxa.jp/

「今日の「あかつき」 01月28日」

まあ、どうでもいいんですが。

「探査機の垂直方向に対して「ハ」の字を描くように搭載されていたメインエンジンは横方向に生じる推力を互いに打ち消し合うように設計されていましたが、片方を失ったことで、SLIMは横方向に移動しながら降下を継続」(ソラエの記事より:以下同じ)

「ほぼ垂直の姿勢で接地」

「接地時の降下速度は仕様(毎秒1.8~2.8m)よりも遅い毎秒約1.4m」

「接地後に姿勢が大きく変化し、太陽電池を西へ向けてつんのめったような姿勢で安定」

うーん、今一つ納得がいかない気がする。

まるで、ケネディ暗殺の時の「魔法の銃弾」のようだ・・・。

(ケネディ大統領暗殺の「魔法の銃弾」はなかった?60年を経て元警護官が新たな証言)
https://www.fnn.jp/articles/-/587424

「このうち、大統領と知事に当たった弾丸は、まず大統領の右肩下に命中した後、喉の下から体外に出ると軌道を右に変え前席中央に座っていたコナリー知事の右肩に命中。知事の体内を貫通して右手首を貫き、さらに左大腿部に食い込んだとされた。」

「このような弾丸の軌道はありえないと主張する者も多く「魔法の銃弾(Magic Bullet)」とも呼ばれている。」

まあ、これもどうでもいいんですが。

ソラエの記事には、打ち上げ前のスリムの画像が掲載されている。

「【▲ 参考画像:打ち上げ前の2023年6月1日に撮影された小型月着陸実証機「SLIM」。ここでは「ハ」の字型に搭載されたメインエンジンが上を向いている。月面ではこの姿勢に近い状態で安定したとみられる(Credit: JAXA)】」(画像のキャプション)

この画像を撮影していたというのは、なんか良からぬことが起こる前触れだったような気もする(そうなのかあ?)。

「MBCは月の形成と進化の謎に迫るため、月のマントルに由来するかんらん石(橄欖石)を含んだ岩の分光観測を目的に搭載された科学機器です。着陸後はまず低解像度のスキャンを行って観測対象となる岩石を特定し、続いて高解像度の分光観測を行う予定でした。スキャンは通常なら35分で333枚の画像を取得する予定でしたが、15分で打ち切ることになったため、257枚の画像取得と送信が行われています。」(MBC:マルチバンド分光カメラ)

「MBCによる高解像度分光観測の実施は太陽電池の発生電力が今後回復するかどうかにかかっています。」

つーことは、高解像度の分光観測は行われていないということなわけだ。

これって、エクストラサクセス項目なのかあ?。

「ミニマムサクセス項目の1つである金属3Dプリンターで製造された軟着陸のためのシンプルな衝撃吸収機構の実現や、エクストラサクセス唯一の項目である月面到達後に日没まで一定期間ミッションを行うことなど、一部の工学実験目標は調査中もしくは継続中です。」

ミニマムサクセス項目も、一部は実施されなかったことになる(未確認)。

逆立ち状態というのは、まあ、想定外だからな。

「今後太陽光が太陽電池に当たるようになれば再び動作する可能性がありますから、もうしばらくの間はSLIMから目が離せません。」

しかし、そろそろ起動できなければ、探査機は月の夜に突入してしまう。

再起動はムリポなのではないか。

ソラエの記事は、詳細に渡って解説されていて、スリムミッションについての理解が深まった。

が、知れば知るほど、このミッションを「成功」と呼ぶには無理がある気がしてくる。

「LEV-1については2024年1月20日0時19分49秒~51秒の間にSLIMから放出され、同日0時19分51~53秒の間に月面へ着陸し、同日0時20分30秒から月面での活動を開始したことが明らかにされました。40分以上可能な限りと計画されていた活動時間は1時間51分程度続き、通信電波は同日2時10分に停止」

「取得されたデータからは月面で6回跳躍したことが確認されています。」

「太陽電池が搭載されているLEV-1の運用はまだ終わっていません。計画通りの活動期間を終えたLEV-1はバッテリーの電力を使い切ったか温度が上昇したために活動を停止して待機中の状態で、太陽電池に太陽光が当たるようになったり温度が下がったりすれば活動を再開する可能性があることから、引き続きLEV-1からの電波を受信する体制を維持する予定だということです。」

LEV-2については、活動期間に関する記述はない。

親はこけても、子は跳ねる、か・・・。

<もっと追加>ーーーーーーーーーー

(月探査機「SLIM」上空から確認 NASAが画像公開)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC2719H0X20C24A1000000/

「スリムを撮影したのは月の上空を周回する「ルナー・リコネッサンス・オービター(LRO)」と呼ぶ人工衛星」

「着陸地点を上空約80キロメートルから撮影」

「別の画像では、スリムの周辺の月の地面が白色に変化している」

「NASAは、スリムが着陸時に月の地面にエンジンを噴射した影響だと分析」

撮影距離と解像度の関係で、スリムが逆立ちしているところは写っていない。

残念・・・。

「27日現在も発電ができていない。JAXAは今後、太陽の方向が変わって太陽電池が復旧するのを待ち、追加観測ができるよう準備を進める。」

うーん、発電できないまま、夜を迎えて永遠にお陀仏な気がするんだがな・・・。