🐱フル23-24:平年並みか2024年01月27日 05:47

フル23-24:平年並みか
フル23-24:平年並みか


(新型コロナ インフルエンザ ともに患者数増加 感染対策徹底を)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240126/k10014335821000.html

「インフルエンザ患者数17.72人 前週の1.36倍(1医療機関当たり)」

東京都の流行状況は以下の通り。

(インフルエンザの流行状況(東京都 2023-2024年シーズン)
更新日:2024年1月25日:記事は更新されます。)
https://idsc.tmiph.metro.tokyo.lg.jp/diseases/flu/flu/

流行状況は例年並みだ。

注意報レベルではあるが、警報レベルには達していない。

このまま推移して、落ち着いて欲しいんだがな。

「沖縄県が最も多く32.33人で、「警報レベル」の30人を超えました。」

「▽宮崎県が27.81人、
▽福岡県が25.85人となっているほか、
▽愛知県が22.71人、
▽大阪府が19.23人、
▽東京都が16.24人などと、
41の都府県で10人を超える「注意報レベル」となりました。」

東京都の状況は、それほど悪くはない。

浮沈子が棲息する大田区も、地図で見る限りは20人未満な感じだ。

それでも、並みの流行であることに変わりはない。

浮沈子はワクチンもうち、重症化対策は万全だが、先日来体調を崩してフィットネスをサボりがちだ。

微熱、鼻閉、頭痛、倦怠感が続いていた。

現在、熱は下がり、鼻閉は続いているものの、頭痛や倦怠感はない。

一時は食欲もなくなり、体重が激減したが、そっちは奇跡の回復を見せた(えーと、体重も回復!:65kg突破!!)。

回復し過ぎるのも問題だな・・・。

まあいい。

「前回や前々回の集計では正月の影響で減少傾向となっていたが、全国的に増加傾向に転じている。例年は、1月末から2月にかけて感染拡大のピークを迎えることから、今後も増加傾向が続き、子どもや高齢者の患者も増えてくると考える必要がある」(東邦大学の舘田一博教授)

高齢者な浮沈子は、気が気ではない。

冬が過ぎ去り、春が来るのを待つばかりだ。

おっと、そうすると、新型コロナの方を心配しなければならなくなるけどな(ワクチンの効果切れで、夏の流行へ突入!)。

やれやれ・・・。

せっせとフィットネスに通って免疫を賦活し、感染症に負けない身体を作っていくしかない。

自分の健康は自分で守る。

ワクチンや治療は、その手助けをしてくれるだけだ。

感染予防策や行動制限は、社会防衛の観点からは公的関与があるけど、我が国では強制力を伴う政策は取られていない(隔離や検疫を除く)。

個人の健康管理の責任は、一人一人にある。

誰も守ってはくれない。

当たり前の話だけど、そのことを再確認して生活していかないとな・・・。

🐱スターライナー:CFTは4月2024年01月27日 13:20

スターライナー:CFTは4月


(ロケットレポート:イランが軌道に到達。中国企業が素晴らしい着陸試験を達成)
https://arstechnica.com/space/2024/01/rocket-report-iran-reaches-orbit-chinese-firm-achieves-impressive-landing-test/

「スターライナーは4月の発売に向けて順調に進んでいます。」

昨年の延期では、2つの問題が指摘されていた。

・パラシュートの索の強度不足
・絶縁テープの可燃性

で、今回、その問題に解決のめどがついたというわけだ。

「宇宙機関の飛行証明プロセス中に特定された技術的問題の解決において、チームは大きな進歩を遂げた」

「スターライナーのパラシュートシステムへの最近の改良が検証された今月初めの落下試験の成功を受けて、NASAとボーイングは、スターライナーの初の有人飛行に先立って、テストデータの最終分析を実施し、システム全体の認証を完了することに取り組んでいます。」

「ボーイングはまた、特定の環境条件で可燃性のリスクをもたらした可能性があるP213テープの除去を完了しました。」

やれやれ・・・。

記事にはNASAブログへのリンクが貼られている。

(NASAとボーイングが飛行試験準備の次の段階に移行)
https://blogs.nasa.gov/commercialcrew/2024/01/24/nasa-boeing-move-into-next-phases-of-flight-test-prep/

「NASAとボーイングはスターライナーの初の有人飛行に先立って、試験データの最終分析を実施し、システム全体の認証を完了することに取り組んでいる。この標準的な NASA プロセスは、スターライナーのパラシュート システムが乗組員の安全要件を満たしていることを独自に検証するために設計されており、今後 6 ~ 8 週間にわたって継続される予定です。」

これに先立ち、パラシュートの落下試験が行われた。

(スターライナーのパラシュートシステムのアップグレードが有人飛行前にテストされました)
https://blogs.nasa.gov/commercialcrew/2024/01/12/starliner-parachute-system-upgrade-tested-before-crewed-flight/

「1月9日にアリゾナ州の砂漠上空で試験された。パラシュートの展開と試験品の軟着陸が視覚的に確認された。」

ぱっと見は、成功ということのようだ。

が、NASAの解析受けて承認されるまでには数か月かかるということだな。

まあいい。

一方の、絶縁テープについては、初めのブログに詳しい。

「一方、ボーイング社は、特定の環境条件下で可燃性のリスクをもたらした可能性があるP213テープの除去を完了した。ボーイングはスターライナーの乗組員モジュールから17ポンド(約4,300フィート)以上の物質を除去した。」

「テープを剥がすことでスターライナーのハードウェアへのリスクが高まる箇所については、ボーイング社は、P213のテープを別の不燃性で擦れに強いテープで覆ったり、ワイヤーハーネスに防火帯を設置したりするなど、テスト済みの修復技術を適用した。」

懸念が払しょくされ、打ち上げに向けての準備も進んでいる。

「ボーイングはスターライナーの組み立て完了を1月末に目指している。」

「アップグレードされたパラシュートは、スターライナーの前部熱シールドと上昇カバーとともに配送され、宇宙船に設置されました。」

「今後数か月間、チームは次のことを行います。」

・総合的な乗務員飛行試験の認定を完了するために取り組む。
・すでにサービスモジュールに結合されているスターライナー宇宙船に最後の仕上げを施します。
・運用条件のシミュレーションを実行して、乗組員、飛行管制官、地上運用チームとともにミッションの各段階をリハーサルします。
・宇宙空間での操縦のために、搭載されたスラスター用の推進剤を宇宙船に燃料として供給します。
・ULA アトラス V ロケットとスターライナー宇宙船を積み重ねてから、フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地にあるスペース ローンチ コンプレックス-41 のパッドに転がします。
・そして、システムとチームの準備が整っていることを確認するために、打ち上げ数日前に飛行準備状況レビューで最高潮に達する、詳細なシステムレビューに取り組みます。

うーん、これを4月までに完了させようってかあ?。

その間には、パラシュートの認証手続きもある(もう、積み込んじゃったみたいですが)。

ネックになるのは、相変わらず統合テストだろう。

スターライナーは、テストをする度に、解決すべき問題よりも多くの問題を発見するというトホホな状況に陥ってきた(そうなのかあ?)。

新規開発だから、そういう事態は想定の範囲内だが、ライバルのスペースXは、そういう事態を織り込んで開発しているのに対して、ボーイングは想定外のトラブルとして対応しようとしている。

開発体制のバックボーン、投入されるリソース、コスト、時間のいずれもが、不足していたり、後追いだったり、超過したりするわけだ。

下請けを上手く使えていない懸念もある。

スラスターの燃料系のバルブの固着は、典型的だな。

インテグレートの能力に問題ありだ。

S社は、多くを内製しており、そのリスクは相対的に小さいのかもしれないが、外部調達の仕掛けも多いだろう(未確認)。

出来上がった宇宙船は、おそらく、似て非なるものになっているに違いない。

絶縁テープの材質の問題は、有人打ち上げの前に気付いて幸いだった。

似たような話は、クルードラゴンにもあったからな(チタン製のバルブ)。

こっちは、無人テストが終わって、地上試験で大爆発を起こして気付いた。

いずれの宇宙船も、そのトラブルを抱えたまま、無人でISSにドッキングしている。

やれやれ・・・。

ISSの責任者は、新しい宇宙船がドッキングする度に、吹っ飛ばされる危険を覚悟しなければならないわけだ。

まあいい。

統合テスト(シミュレーション)で新たな問題が見つかれば、あるいは、それをすり抜けて、リハーサルで発覚すれば更なる延期ということになる。

スターライナーには後がない。

2030年に運用終了が予定されているISSミッションでは、6回の飛行が期待されている。

・クルー8:NET 2024 年 2 月~2024 年後半:確定
・クルー9:NET 2024 年 8 月~2025 年初頭:確定
・スターライナー1:2025年前半
・クルー10:2025年後半
・スターライナー2:2026年前半
・クルー11:2026年後半
・スターライナー3:2027年前半
・クルー12:2027年後半
・スターライナー4:2028年前半
・クルー13:2028年後半
・スターライナー5:2029年前半
・クルー14:2029年後半(契約はここまで)
・スターライナー6:2030年前半(契約はここまで)

(国際宇宙ステーション:ミッションの終了)
https://en.wikipedia.org/wiki/International_Space_Station#End_of_mission

「2022年1月、NASAは、軌道離脱モジュールを使用してISSを軌道から離脱させ、残骸を南太平洋の遠隔地に誘導する計画日を2031年1月と発表した。」

おっと、あと1回(半年くらい?)は延長できそうだな(そうなのなあ?)。

(NASA、宇宙ステーション軌道離脱ビークルの「ハイブリッド」契約アプローチを提案)
https://spacenews.com/nasa-proposals-hybrid-contract-approach-for-space-station-deorbit-vehicle/

「RFP 草案では、ステーションの軌道離脱のタイミングにある程度の柔軟性を持たせることが示されています。NASAは入札予定者に対し、完成した軌道離脱ロケットを2027年9月までに納品し、早ければ「緊急」打ち上げ日である2028年1月に打ち上げられるかどうかを尋ねている。RFP草案には、2031年3月までの契約を2035年9月まで延長するオプションも含まれており、NASAが2030年以降もISSを延長する能力を留保していることを示唆している。」

「NASAは、最終RFPを7月12日頃に発表し、提案期限は8月28日になる予定であると述べている。契約締結は2024年1月初旬になると予想している。」

「米国軌道離脱機(USDV)」(United States Deorbit Vehicle)とやらの契約が締結されたという話は聞かない。

(NASA、ISS離脱ロケットの契約戦略を修正)
https://spacenews.com/nasa-revises-contract-strategy-for-iss-deorbit-vehicle/

「NASAは締め切りを2月12日に延期した。授与は5月下旬か6月上旬に予定されている。」

半年くらい先延ばしになったようだな。

ISSの廃棄は、ある程度の柔軟性を持たされているようだ(ロシアが、2028年までしか合意していないということもあるしな)。

スターライナー6は、オンスケジュールな場合、2030年8月頃に終了する。

2030年1月の廃棄の場合、無人で行われるだろう廃棄プロセスに引っかかるスケジュールは組めない。

半年ずらすことになれば、USDVと運用が重なる。

後がないということに変わりはない。

USDVの基本契約が「2031年3月まで」とあるので、そもそもISSの廃棄スケジュールが動いている可能性もある(未確認)。

問題なのは、クルードラゴンと異なり、2機しか建造されていないスターライナーは、連続して運用することができないことだな。

まあ、どうでもいいんですが。

ミッションインを果たすためには、いずれにしてもCFTの完璧な成功が求められる。

えっ?、クルードラゴンだって、トイレの配管が外れただろうってえ?。

まあ、そのくらいは許容範囲かな・・・。

🐱ガザ消滅不可避:切り札2024年01月27日 20:49

ガザ消滅不可避:切り札


米国CIA長官ウイリアムバーンズについては、このブログでも既に取り上げている。

(ウクライナ降伏不可避:ウイリアムバーンズ)
https://kfujito2.asablo.jp/blog/2023/11/07/9631949

「アラビア語、ロシア語、フランス語を理解」

まあ、そこはどうでもいいんですが(ヨルダン大使、ロシア大使のキャリア有り)。

(米CIA長官、ガザ人質解放の取り組みで中心的人物に浮上:2023年12月23日の記事)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-12-23/S63YJST0AFB400

「関係者らによれば、バーンズ氏はバルネア氏と緊密に連携し、ホワイトハウスのブレット・マクガーク中東政策調整官らと協力して、パレスチナ自治区ガザでの戦闘の一時停止交渉の中心となった。」(バルネア氏:イスラエル対外特務機関モサドのバルネア長官:イスラエルにおけるバーンズのカウンターパート)

昨年10月の中東情勢の悪化に伴い、既に具体的に動いていたようだが、今般、人質奪還の切り札として登場した。

(ネタニヤフ首相、カタールによる仲介を「問題」と発言か カタールは「無責任」と非難)
https://www.bbc.com/japanese/68102673

「アメリカのジョー・バイデン大統領は、ガザで拘束されている人質に関する新たな取引を仲介する目的で、中央情報局(CIA)のウィリアム・バーンズ長官をフランスに派遣する。」

「バーンズ長官は、カタール首相とイスラエルの情報機関モサドの長官と会談する見通し。」

NHKは、さらに詳細に報じている。

(“CIA長官訪欧 イスラエルとハマス仲介に取り組む計画” 米紙)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240126/k10014335491000.html

「バーンズ長官は訪問中にイスラエルの情報機関のトップや、戦闘休止の協議で仲介役を務めるエジプトの情報機関のトップ、それにカタールのムハンマド首相と会い人質の解放などに向けて協議する」(ワシントン・ポスト)

「十分な意見交換が行われ、交渉が真剣な段階に近づいていると考えている」(アメリカ政府高官)

「バイデン政権としては、バーンズ長官の派遣によって人質の解放に向けた働きかけを強めたい考えで、議論が前進するか注目」

バイデンは、エースを切ってきたわけだ。

「中東地域を担当するマクガーク調整官もエジプトに続いてカタールを訪問した」

一気にことを進展させたい思惑だろうが、ネタニヤフとそりが合わないバイデン政権が、どこまで主導権を握れるかが見ものだ。

イスラエルは、ハマスの停戦案を蹴ったばかりだからな。

(停戦「拒否する」、ネタニヤフ氏強硬姿勢 ハマス「攻撃は防衛行為」)
https://www.asahi.com/articles/ASS1Q7DKJS1QUHBI02S.html

「ハマスは人質の解放と引き換えに、ガザからのイスラエル軍の撤退、ハマスの戦闘員の釈放、ハマスの存続を求めている」

「はっきりさせておく。ハマスの求める降伏の条件は完全に拒否する」(イスラエルのネタニヤフ首相)

「同意すれば、我々の兵士が無駄に倒れたことになる。市民の安全を確保することもできない」(同上)

情勢は、決して楽観視できない(つーか、最悪?)。

「人質解放のための停戦などを目指した協議を促す米政府にも反発。」

「バイデン大統領には戦争のすべての目標を達成し、ガザが二度とイスラエルの脅威にならないようにする決意を強調した」(同上:バイデン大統領との電話会談で)

「米側との溝も改めて浮き彫り」

やれやれ・・・。

バーンズの投入は、こうした厳しい情勢の中で行われる。

米国としては、膠着した状況を打開したいという思惑があるんだろうが、上手くいくだろうか。

BBCの記事では、ネタニヤフがまたまた問題発言をしたことが報じられている。

「私がカタールに感謝するのを聞いたことがないでしょう。気づいてましたか?」

「なぜか? 私にとっては国連や赤十字と本質的に変わらないからだ。ある意味、もっと問題だ。私は幻想を抱いてはいない」

イスラエルにとって、停戦を働きかける勢力は全て敵だからな。

「だが、(人質の)帰国を手助けしてくれるなら、どんな人でも今すぐ利用する用意がある」

「なぜ影響力があるのか? 資金を提供しているからだ」

どうも、カタールに対する不信感が根底にあるようだ。

「カタールはテロを支援し資金を提供している国だ。ハマスの後援者であり、ハマスによるイスラエル国民の虐殺に大きな責任を負っている」(イスラエルのベザレル・スモトリッチ財務相)

「確かなことが一つある。終戦の翌日、カタールがわずかでもガザに関与することはない」(同上)

どんな思惑があるにせよ、カタールの関与は許さないという姿勢だな。

イエメンへの直接攻撃と言い、イラク駐留米軍への攻撃と言い、米国は緊迫する中東情勢にいやおうなく巻き込まれている。

(イラクの駐留米軍、態勢見直しへ 早期撤退求める声高まる 米は否定)
https://www.asahi.com/articles/ASS1V5R89S1VUHBI00T.html

「米軍は早期撤退を否定するが、協議によってはイラク侵攻から20年続く米国の関与の縮小や幕引きにつながる可能性」

「米軍は2014年から過激派組織「イスラム国」(IS)に対する作戦を展開」

「現在の脅威やイラク軍の戦力を考慮した上で、作戦と米軍の今後について協議することで両国は昨夏に合意」

「イラクは早期撤退求める」

(米国、イラク駐留軍の態勢見直しで2国間協議へ 温度差も露呈)
https://mainichi.jp/articles/20240126/k00/00m/030/040000c

「米側が「米軍撤収に関する交渉ではない」とする一方、イラク政府は「(米軍の)段階的な削減や軍事任務の終了に向けた日程の策定を目指す」としており、両国の思惑の違いが表面化」

「ハマスを支持する親イラン武装組織が、イスラエルの後ろ盾である米軍の駐留拠点をたびたび攻撃。米軍も「自衛のため」として、親イラン武装組織の幹部を首都バグダッドで殺害」

「しかし、米軍に殺害された幹部が、イラク政府の治安維持に協力する立場でもあったため、イラク政府は米軍の攻撃を「主権侵害だ」と非難。」

中東情勢は複雑だ。

敵の敵が味方(敵の味方が敵?)とは限らない。

「米政府も、イラク政府が国内で親イラン武装組織を取り締まらないことに不満」

味方の敵が敵とも限らないしな。

「駐留米軍が撤収すれば、ISが勢力を回復するとの懸念があるほか、イランの影響力が強まる可能性」

米軍が、早期撤退に慎重なのはわかる。

「イラク政府にとっても、駐留米軍の存在はイランの政治介入をけん制するのに有用な面があり、実際に撤収にまで至るかは不透明」

イランが、中東情勢のカギを握る構図は変わらない。

米国は、カタールを足場にして中東のビミョーな情勢に関与し続けようとしている。

そのカタールとイスラエルは反発しあっている。

人質の救出は火中の栗だ。

バーンズは、ヤケドすることなく、上手く拾うことが出来るだろうか・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(米、イスラエル・ハマス人質解放合意を突破口に和平協議目指す計画)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-01-27/S7WLK3T1UM0W00

「米政府は、イスラエルとイスラム組織ハマスが人質と囚人の交換で新たな合意に達すれば、永続的な地域和平合意の実現に向けた協議の余地が生まれると期待している。」

「人質の一部解放につながった合意取りまとめで役割を果たしたバーンズ米中央情報局(CIA)長官が、向こう数日以内に新たな人質・囚人交換に向けた交渉に加わる予定。」

なるほど、バーンズ投入は二匹目のドジョウなわけだ。

「少なくとも2カ月の戦闘停止と引き換えに、ハマスに拘束されている人質をほぼ全員解放させる合意に向け、ホワイトハウスのマクガーク中東政策調整官が取り組んできた。」

「提案は米国の支援で仲介を行っているカタールを経由してハマスとイスラエルに送られた。」

「マクガーク氏が中東地域での「良い話し合い」を終えて帰国する」(米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官)

が、そう簡単な話でないだろう。

「近いうちに進展があると期待すべきではない」(同上)

一部には、停戦合意が近いという報道もある。

(ガザ35日間戦闘休止で合意か イスラエル紙報道)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR269PF0W4A120C2000000/

「イスラエルとイスラム組織ハマスが35日間の戦闘休止で基本合意」(イスラエル紙ハーレツ)

「ハマスはガザで拘束中の人質全員を解放するという。ただ全面的な停戦を盛り込むかで一致できていない」(同上)

「イスラエルは見返りにパレスチナ人の囚人を釈放し、ガザに人道物資を搬入する。全面的な停戦はハマスが要求」(残念、以下は読めません!。)

まあ、ネタニヤフが首を縦に振ることはないだろし、米国の思惑のように、停戦→戦争終結というシナリオを描くのは時期尚早だろう。

中東情勢を巡っては、様々な情報が飛び交っている。

早期の鎮静化は望むべくもないが、事態の拡大を避けたい思惑は共通している(除くイスラエル?)。

(イスラエルとヒズボラ 交渉不調なら戦闘激化も)
https://www.sankei.com/article/20240121-VDW7TEWI25KHHIGTVEEONIFAR4/

「イスラエルは国境地帯からのヒズボラ撤退を要求。米国を介してレバノンと交渉しており、今月末までに合意に至らなければヒズボラへの攻勢を強める方針」

米国は、多元連立方程式を一気に解きたがっている。

時間を掛ければ、イランの影響力が増すリスクがあるからな。

早期終結は最優先の課題だ。

が、ネタニヤフは長期戦を狙っている(少なくとも、年内に戦闘が終結することはない)。

つーか、プーチンと同じく、米国大統領選挙を睨んでいるのかもしれない(トランプさんとはお友達だからな)。

その意味でも、バイデンに残された時間は、刻一刻短くなっていく・・・。

「イスラエルは、ヒズボラが撤退した国境地帯にレバノン軍を展開して事実上の緩衝地帯とすることを求めている。」

ほほう、妥当なアイデアだな。

「ヒズボラはガザ停戦が実現しなければ交渉に応じられないとの立場」

「米国はガザでの戦闘が地域紛争に拡大することを懸念してイスラエルにも自制を求めているが、イスラエルが応じる様子はない」

レバノンとの国境情勢も、ガザ停戦に絡む要素の一つだ。

一寸先は闇の中東情勢。

(【随時更新】ハマスの奇襲に国連スタッフが関与の疑い(27日))
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240127/k10014336931000.html

「パレスチナのガザ地区などへの人道支援を続けるUNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関の複数のスタッフが、去年10月のイスラム組織ハマスによるイスラエルへの奇襲攻撃に関与した疑い」

各国は、UNRWAに対する支援を次々にうち切っている。

「人道支援を届けるUNRWAの力を守るためこれらのスタッフとの契約を直ちに打ち切ることを決めた。また遅滞なく真実を明らかにするために調査の開始を決定した。テロ行為に関与したスタッフは刑事訴追を含め責任を問われることになる」

「戦争が始まって以来、ガザ地区で200万人以上がUNRWAが提供する支援に依存する中、今回の衝撃的な疑惑が発覚した。国連の基本的な価値観を裏切る者は、ガザ地区だけでなく、地域全体や世界中で私たちが奉仕する人々をも裏切ることになる」

敵は、味方の中にも潜んでいる。

が、イスラエルにとっては、おそらく全世界が敵に見えるだろうな・・・。

<さらに追加>ーーーーーーーーーー

(イスラエルに攻撃継続の余地 国際司法裁、「停戦」踏み込まず)
https://www.sankei.com/article/20240127-7D7HPI6E7RI4RPOWIK7IQHRDXE/

「イスラエルとの戦闘が続くハマスの幹部は、ICJが暫定措置を命じたことについて「イスラエルを孤立させ、ガザでの犯罪行為に光を当てる上で重要な進展だ」と一定の評価」

「ガザの民間人保あれ人道支援のために手段を講じるよう命じる「暫定措置」」(国際司法裁判所(ICJ))

一見、ハマスへの報復を認めるような判決を、ハマスはなぜ歓迎しているんだろうか。

「イスラエルが攻撃を継続する余地を残した形」

もう、ワケワカ・・・。

「一度の攻撃で多数の民間人が死亡するような事態になれば、欧米を含む国際社会の見る目も厳しくなりそうだ。イスラエルのガザ攻撃に一定の歯止めがかかることが考えられる。」

それこそが、ハマスの狙いなんだろうな。

つまり、ICJの判決を受けて国際圧力が高まり、一兵も損失することなくイスラエルを停戦に追い込めるわけだ。

停戦を促すものは、何であれイスラエルの敵となる。

イスラエルの敵はハマスの味方だ。

その意味では、今や米国こそがハマスの最大の味方かもしれない。

なにせ、人質を返せば停戦から恒久平和まで面倒見ると言ってるわけだからな(ハマスの戦力も温存できるし)。

「ICJは「世界法廷」とも称される国連の主要な司法機関で、その権威は高い。暫定措置命令を受け、イスラエルのガザ攻撃に国際的な注目が高まるのは確実」

もちろん、ICJも味方だ。

「中東アラブ諸国などのイスラエルへの批判が高まることも予想」

世界は、テロリストに味方している(そうなのかあ?)。

少なくともイスラエルからはそう見えるだろう。

彼らが、国際社会とやらに抱く不信が、そこはかとなく伝わってくる。

ユダヤ人は、2000年間、国際社会に蹂躙され続けてきた。

国土を追われ、全世界に散り散りになり、差別され、ジェノサイドされ、それでもしぶとく生き残ってきた。

いまさら、全世界を敵に回すことに、何を躊躇うことがあるのか。

米国が敵に回るつもりなら、そうすればいい。

それは彼らの選択だ。

その恨みは、大統領選挙で晴らさせてもらおう・・・。

米国のイスラエルロビーは強力だからな。

もちろん、米国内にもイスラエルがやり過ぎだという声はある。

が、防衛のための戦いというのはそういうものだ。

敵が、二度と攻撃しようという気を起こさなくなるまで、徹底的に殲滅する。

イスラエルの戦いは、ガザのハマスだけが相手なのではない。

レバノンのヒズボラ、イエメンのフーシ派、イラン、カタール、その他諸々の、アラブの大義を信じる勢力全てが敵だ。

パレスチナの土地は、イスラエルのものだ。

そのことが歴史に刻まれるまで、千年でも、2千年でも戦い続ける。

アラブの大義がイスラエルの大義となる日まで、いつまでも戦いは続く。

先祖伝来の土地を守り続けることは、絶対の正義だ。

そこに住み、作物を植え、家畜を養い、家を栄えさせることが人間の営みの基本だろう。

人工衛星のネットワークが地球を覆い、AIが跋扈する21世紀になっても、そのことは変わらない。

そのために生き、そのために戦い、そのために死ぬ。

人類の悲しい性だが仕方ない。

浮沈子的には、救い難いとは思うけど、国家の選択だからな。

暴力に裏付けられた正当な権力の行使だ。

イスラエルが、国際社会の圧力に屈することはない。

んなもんは、イスラエル国民を守ってはくれない。

イスラエルは、2023年10月7日のテロから国民を守ることが出来なかった。

浮沈子的には、知っていてやらせたと確信しているけど、結果的に手に入れた自衛権の行使を放棄することはない。

が、まあ、相手のある話だからな。

アラブの大義(パレスチナの大義とも)は、今のところ向こうにある。

しかも、人質まで取られている。

欧米は、一応自衛権の行使を認めないわけにはいかないだろうが、世論に押されてハマスを利する行動に走っている。

特に、米国は大統領選挙を控え、早期に収拾を図りたがっている。

空母や原潜を送り込み、外交官を走らせ、大統領が電話しまくって影響力を行使している(あんま、効果ないみたいですが)。

ロシアの侵略を受けて、あっぷあっぷのウクライナはそっちのけでな。

まあ、どうでもいいんですが。

確認しておこう。

国際司法裁判所は、ガザにおける戦闘がジェノサイドだという判断は下さなかったし、停戦も求めなかった(提訴した南アは、ぶーたれてるけどな)。

「停戦せずに、どうやって物資や水を(ガザに)搬入するのか」(南アフリカのパンドール国際関係・協力相)

にもかかわらず、ハマスは一定の評価をしている。

それは、民間人への影響を避けるべきだという判断が、国際社会がイスラエルに停戦への圧力をかける重要なツールになると見ているからだ。

が、イスラエルがこの決定を尊重して、攻撃の手を緩めることはない。

人質の奪還は、そのこととは別に、重要な政治課題だし、戦闘の正当性の根拠の一つでもある。

エースのウイリアムバーンズCIA長官を投入したバイデン政権は、残る人質の奪還、長期停戦の実現、さらには戦闘収束への手ごたえを掴んでいる可能性がある(未確認)。

浮沈子は、米国は本気で2国家解決を望んでいないと見ているけど、一応、出口戦略としては当面、その方向で調整を進めている。

プロセスとしては、「国家」ではなく、「自治政府」として、ヨルダン川西岸とガザをPLOに暫定統治させ、国際的に支援する枠組みを構築しようとしている。

んなもんを認めたら、数年後には再びイスラエルを狙ったテロ攻撃に晒されることは明らかだ。

既に、PLOに統治能力はなく、再びハマスに乗っ取られるのがオチだ。

それでも歴史は繰り返すだろうが、わざわざ意図的に繰り返させることはない。

ネタニヤフは不同意だろう。

そして、そのことを隠そうともしない。

イスラエルにとって、全世界は敵だ。

それは、今に始まったことではない。

ユダヤ人は、2千年の間、四面楚歌を聞き飽きているからな・・・。

<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー

(米政府、イスラエルへの圧力強化で一部兵器引き渡し遅延検討-NBC)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-01-28/S7Z964T1UM0W00

「イスラエルにガザでの軍事作戦縮小を求めているバイデン米政権は、ネタニヤフ首相への圧力を高めようと一部兵器の引き渡しを遅らせる、あるいは停止することを検討している。」(NBCニュース)

「米国防総省はホワイトハウスの指示を受け、圧力を強めるにはどの兵器の引き渡し遅延が有効かを検討」

ちょっとえげつない感じがしないでもない・・・。

米国のユダヤ人ロビーがどう反応するかだな。

人質解放交渉への影響も大きい。

米国がイスラエルへの影響力を示すことが出来なければ、交渉のイニシャチブを取ることはできない。

報道機関へのリークは意図的なもので、圧力を示すシグナルになる。

が、ネタニヤフは動かないだろう。

「同時に米当局者らはイスラエルに要求している措置のインセンティブとして、要求されている兵器をさらに提供することも議論している」

なんか矛盾してね?。

軍事作戦を縮小したら、要求されている兵器をさらに提供するってさ!。

やれやれ・・・。

言うこと聞かないイスラエルに、ほとほと手を焼いている姿がありありだな・・・。

<また追加>ーーーーーーーーーー

(【詳細】“約2か月間の戦闘休止を協議か”米報道(28日))
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240128/k10014337811000.html

「今週、イスラエル軍はハンユニスの包囲を完了した。数百人のテロリストを殺害し、地上と地下にある拠点を破壊した」(ネタニヤフ首相)

「ハマスがガザ地区に張り巡らしている地下トンネルのうち、最大で80%ほどが破壊されずに残っている」(アメリカとイスラエルの当局者)

「100人以上の人質の解放などと引き換えに、イスラエルとハマスの間でおよそ2か月間、戦闘を休止することを盛り込んだ合意の草案が28日にもフランス・パリで協議」(アメリカ政府当局者)

「戦闘の休止は2段階」

▽はじめに30日ほどの戦闘休止と引き換えにハマス側が女性や高齢者、それにケガを負った人質を解放

▽次の30日ほどで、男性の人質やイスラエル軍の兵士の解放

「イスラエル側が収監しているパレスチナ人を何人釈放するかをめぐっては、さらなる交渉が必要」

「合意は手の届くところにある」(アメリカ政府当局者)

「2週間以内にも交渉がまとまる可能性」

ずいぶん楽観的な気がするがな。

「近いうちに何らかの進展があるとは期待すべきではない」(ホワイトハウスのカービー戦略広報調整官)

「解放を急いでハマス側に妥協するのではなく、あくまでも軍事作戦によって圧力をかけ、事態打開を目指すという政府の方針に理解を求めた」(ネタニヤフ)

交渉は重層的で、飴と鞭を使い分けている。

北風と太陽が、代わる代わる現れて、様々なレベルで繰り広げられている。

が、ガザでの戦闘が継続していることは変わらない。

「ガザ地区の保健当局は28日、イスラエルの攻撃でこれまでに2万6422人が死亡」

「避難生活を続ける住民の間には飢えと病気が広がっている」

130人余りの人質を取っているハマス、230万人の人質を取っているイスラエル。

ガザの未来は暗い・・・。

<またまた追加>ーーーーーーーーーー

(米軍“ヨルダンの拠点が無人機攻撃を受け 3人死亡25人けが”)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240129/k10014338801000.html

「シリアとの国境に近いヨルダン北東部でアメリカ軍の拠点が無人機による攻撃を受け、兵士3人が死亡し25人がけが」(アメリカ中央軍)

「CNNテレビなどによりますと、去年10月にイスラエルとハマスとの衝突が始まってから、中東でアメリカ軍の兵士が敵からの攻撃で死亡したのは初めて」

やれやれ・・・。

「アメリカが決める時期と方法で責任をとらせる」(バイデン大統領)

「攻撃はイランが支援しシリアやイラクで活動する武装組織によるものだ」(同上)

「現在も情報収集中」(同上)

「テロとの戦いをやめることはない」(同上)

主導権を握っているのが米国だと言わんばかりだが、米軍の拠点に配備されているはずの防空システムが有効に機能していないわけで、報復合戦になれば米軍の被害も拡大するし、何より中東情勢を悪化させたくない米国にとってマイナスになる。

石川や浜の真砂は尽きるとも世にテロリストの種は尽きまじ・・・。

<もっと追加>ーーーーーーーーーー

(ガザ戦闘休止へ4カ国協議 「建設的」議論も大きな隔たり)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024012900155&g=int

「イスラエル首相府は声明で、協議が「建設的だった」と評価する一方、大きな隔たりも残っているとして、話し合いを続ける方針」

「2カ月間の戦闘休止と引き換えに、ガザで拘束が続く人質全員を最終的に解放する案について議論したとされる。」

「「前向きな会合だった」と説明しつつ、合意に至るかどうかの判断は「時期尚早だ」と語った。」(イスラエル情報筋)

(ガザのトンネル、8割が無傷 戦闘休止、2週間以内に合意か―米紙報道)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024012800417&g=int

「パレスチナ自治区ガザの地下に張り巡らされたイスラム組織ハマスの地下トンネルについて、「8割が無傷のままだ」」(米イスラエル両国の当局者の話:WSJ)

「トンネルの総延長は、推定で約560~720キロと報じられているが、実際の長さは不明。このため、作戦の進捗(しんちょく)を正確に評価するのが難しい状況」

「トンネル全体ではなく「つなぎ目」を使用できなくすることに重点を絞っている」(イスラエル当局者)

「パレスチナ人の交換に関し、イスラエルとハマスが合意に近づきつつある」(NYT)

「今後2週間で交渉が妥結する可能性」(同上)

交渉の行方については、悲観的な見方と楽観的な見方が交錯している。

焦点となっているのは、イスラエル側が開放する人数だというが、もちろん等価交換ではない。

この時点で、既にテロリストは勝利している。

さらに、表沙汰に出来ない裏取引が行われているに違いない(もちろん、浮沈子も知りませんが)。

「イスラエル軍は、ガザのハマス最高指導者や拉致された人質もトンネル内にいるとみている。」

トンネルの掌握状況と人質の解放は、イスラエル側が言う通り密接に関連している。

軍事的圧力をかけ続けることで、交渉の進展につなげたい思惑なわけだ。

が、ハマスも人質全員を解放すれば、戦闘が激化して損失が拡大することになる。

出来る限り高く売りつけたい・・・。

米国は、イスラエルに圧力を掛けられるところを見せて、人質解放への弾みを付けたいしな。

カタールやエジプトのハマスとのチャンネルも重要だ。

そもそも、人質解放交渉というのは大っぴらにやるもんじゃない。

各国の情報機関が動いているのはそのためだ(外交の表舞台にはならない)。

本質的に、裏話だからな。

戦争当事国同士の、こそこそとした交渉なわけだ。

ウクライナ紛争で言えば、ロシアとウクライナが捕虜交換する話より内密なわけだ(捕虜交換は、大っぴらです)。

まあ、輸送機撃墜しちまって、捕虜が乗ってたかどうかで揉めてるけどな。

まあいい。

超法規的措置は当たり前、イスラエルにとっては、テロリストとの交渉になる。

戦闘は継続中だし。

んなヤバい話に、見通しなど立たないのは、考えてみればふつーだ。

何の不思議もない。

カービーの言う通り、近いうちの進展は期待しない方がいいかもな・・・。

<もっともっと追加>ーーーーーーーーーー

(ガザ休戦案協議「進展」 カタール、ハマスに期待)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR300FA0Q4A130C2000000/

「4カ国協議に「良い進展」があった」(カタールのムハンマド首相兼外相)

「少なくとも前進する基盤が築けた」(同上)

「ハマスが積極的、建設的に関与するよう望んでいる」(同上)

つーことは、あれだな、ハマスは積極的でも建設的でもないということなわけだ。

「私たちは包括的で完全な侵略の停止を求めている。一時的な停戦ではイスラエルが虐殺を続けるだけだ」(ハマス幹部)

「ハマスは恒久停戦を要求しているが、イスラエルはハマス壊滅のため戦闘終結に応じない構え。」

米国も、表向きは戦闘終結を望んでいる。

ハマスの味方だ(そうなのかあ?)。

バイデン政権は、国内世論に押されてイスラエルに戦闘の縮小を迫っている。

一時的な停戦では動かないと牽制しているハマスに、イスラエルに対する影響力があるところを見せつけなければならない。

人質解放交渉は正念場だ。

一方で、バイデン政権は、ヨルダンでの米兵殺傷テロの対応にも苦慮している。

報復を示唆しているが、強く出過ぎれば中東に戦火が拡大しかねないし、弱腰を見せればハマスにもなめられるしな。

「私たちの努力を損なわないように願うが、休戦の協議に間違いなく影響するだろう」(ムハンマド氏)

針の穴を通す、ピンポイントな対応を迫られている。

報道を見る限り、イスラエル側はある程度長期の停戦(と収監されているパレスチナ人の釈放)には合意しそうだ。

その間に、かなりの人数の人質が解放されるだろう。

問題は、その先だ。

ハマスは、人質を高く売りつけたい。

イスラエルは、舌噛んでも戦闘終結はできない。

落としどころは分かっている。

戦闘の規模縮小と、終結への見通しだ。

米国もそれを望んでいるし、国際的にも妥当な解決だろう。

ネタニヤフは、絶対に受け入れないだろうけどな。

全世界を敵に回しても、イスラエルが二度と攻撃を受けることがない基盤を作り上げなければならないからな。

米国の対応に注目が集まる。

バーンズの腕の見せ所だ。

三方一両損というのがある。

(三方一両損 (落語))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E6%96%B9%E4%B8%80%E4%B8%A1%E6%90%8D_(%E8%90%BD%E8%AA%9E)

「自らの1両を加えて4両とし、2両ずつ金太郎と吉五郎に分け与える裁定を下す。」

「多くは(多かあ、大岡)食わねえ。たった一膳(越前)」

この落ちは知らなかったな・・・。