🐱スターシップ:3度目の正直 ― 2024年01月29日 00:17
スターシップ:3度目の正直
(スペースXはスターシップ爆発の調査を完了し、2月に3回目の試験飛行の許可を申請した)
https://www.elonx.cz/spacex-dokoncilo-vysetrovani-vybuchu-starship-a-pozadalo-o-povoleni-pro-treti-testovaci-let-v-unoru/
「近い将来、3回目の試験飛行用の両方のプロトタイプ、つまりスーパーヘビーB10とスターシップS28が発射台に戻ることが期待できる」
「今後 1 ~ 2 週間以内にはそうなると予想されます。」
その後は、お約束のWDR(ウェットドレスリハーサル)が行われ、良好なら2月中にも3度目の統合飛行テストが行われる。
「公式には、3回目の試験飛行は2月に計画されており、すべての事務手続きが順調に進めば、かなり現実的な日程となる。」
記事によれば、地上施設にも大幅な改修が施されており、WDRは地上施設の運用テストも兼ねることになる。
「数日前には同社が2回目の統合飛行中の事故に関する調査結果の最終報告書を連邦航空局に提出したことが分かりました。」
「次回の試験飛行に必要な打ち上げ許可の変更承認申請を提出した。」
打ち上げに向けた準備は、着々と進んでいる。
「調査結果は公表されておらず、例えばスーパーヘビー号が船から分離した後に爆発した正確な原因は未だに分かっていない。」
言われてみれば、確かにそうだな。
3回目のテスト項目は、主に3つあるといわれている。
・軌道飛行状態での推進剤の船内移動
・スターリンクV2射出装置のデモ
・軌道上での点火
スターリンク衛星は、第3世代(V3?)とも言われているようだ。
まあいい。
スターシップの状況については、別記事も上がっている。
(スターシップ3便の地平線上でのウェットドレスリハーサル)
https://www.nasaspaceflight.com/2024/01/wdr-horizon-flight-3/
「シップ28とブースター10の両方が早ければ来週にもパッドに戻ると予想されているため、スペースXは1月末までに車両の準備を整えるというスケジュールを守ることができるだろう。」
地上施設の変更については、この記事にも詳細に書かれているが、浮沈子的関心はゼロなので割愛する。
スターシップは、第6便までの製造を進めている。
「車両のアップデート:
4便の車両、シップ29とブースター11はまだそれぞれの作業スタンドで静的火災と飛行に備えて準備を整えている。」
「5便の車両であるシップ30とブースター12は両方とも冷凍を完了しており、ブースター12は最近ロールバックした後、作業台に置かれていない。」
「船 30 はまだ船湾に次のスタンドが設置されるのを待っています。ブースター 12 が中央の作業スタンドに置かれているため、メガ ベイ内には 3 つのフル ブースターがエンジンを搭載または作業中です。」
「メガベイの 3 基のフルブースターに加えて、ブースター 13 のメタンタンクの積み上げが完了したため、6 便にとって大きなマイルストーンが達成されました。これにより、ほぼ 4 つの飛行可能なブースターが一度に完成します。」
確認しておこう。
第3便:ブースター10+シップ28
第4便:ブースター11+シップ29
第5便:ブースター12+シップ30
第6便:ブースター13+シップ31?(未記載)
早ければ2月の打ち上げに向けて、スターシップの準備は順調に進んでいるように見える。
2回目の試験の際のブースターの破壊の原因は気になるところだが、とりあえず2段目を軌道に乗せられればそれでいい。
33基ものラプター2を使い捨てにするというのはもったいない気もするけど、ファルコン9だって、何度も激突炎上木っ端微塵を経て再使用に成功しているわけだからな。
今年は、一気にテスト飛行が増える可能性がある(昨年は2回)。
重要なのは、燃料移送と衛星の射出だ。
アルテミスを成功させるためには、前者が必要だし、スターリンクのアップデートやスターシールドを実現していくためには後者が必須だ。
もちろん、2段目を再使用できるのがいいに決まっているが、打ち上げ能力を重視するなら使い捨てでもいい。
その際も、使用済みの2段目は制御落下させる必要がある。
軌道上での再点火は、そのためにも必要な機能だからな。
これらを達成できれば、スターシップは当面の運用に突入する切符を手に入れることになる。
が、早まってはいけない。
ぶっちゃけ、スターシップは、開発当初から、ただの1度も軌道飛行に成功していないからな。
完成すればすごいロケットには違いないが、未だに開発中の未完成なロケットであることを忘れてはいけない。
IFT3(統合フライトテスト3)は正念場だ。
3度目の正直なるか。
それとも、2度あることは3度あるのか。
もちろん、大気圏再突入では、動翼を使って複雑なマニューバを行い、ゆくゆくはピンポイントのパワードランディングに結び付けたいわけだ。
耐熱タイルの性能や、機体の放熱性など、取得が期待されるデータも多い。
今回は、燃料移送テスト(着陸用燃料タンク→メインの燃料タンク)が行われることから、パワードランディングはないと言われている(未確認)。
軌道燃焼テスト(再着火)は、機首近くに設置されている着陸用燃料タンクの残りを使って行われる。
どのテストに失敗しても、その影響は大きい。
特に、燃料移送に問題が発生すれば、アルテミス計画はさらに遅れることになる。
オールクリアの可能性もあるが、3つのうち2つくらいしか成功しないのではないか。
いや、そもそも軌道に到達できるのかどうか。
イーロンマスクは自信満々だが、物理の神様は公平だ。
慢心、手抜き、見過ごし、想定外には、容赦ない鉄槌が下る。
正念場だな・・・。
(スペースXはスターシップ爆発の調査を完了し、2月に3回目の試験飛行の許可を申請した)
https://www.elonx.cz/spacex-dokoncilo-vysetrovani-vybuchu-starship-a-pozadalo-o-povoleni-pro-treti-testovaci-let-v-unoru/
「近い将来、3回目の試験飛行用の両方のプロトタイプ、つまりスーパーヘビーB10とスターシップS28が発射台に戻ることが期待できる」
「今後 1 ~ 2 週間以内にはそうなると予想されます。」
その後は、お約束のWDR(ウェットドレスリハーサル)が行われ、良好なら2月中にも3度目の統合飛行テストが行われる。
「公式には、3回目の試験飛行は2月に計画されており、すべての事務手続きが順調に進めば、かなり現実的な日程となる。」
記事によれば、地上施設にも大幅な改修が施されており、WDRは地上施設の運用テストも兼ねることになる。
「数日前には同社が2回目の統合飛行中の事故に関する調査結果の最終報告書を連邦航空局に提出したことが分かりました。」
「次回の試験飛行に必要な打ち上げ許可の変更承認申請を提出した。」
打ち上げに向けた準備は、着々と進んでいる。
「調査結果は公表されておらず、例えばスーパーヘビー号が船から分離した後に爆発した正確な原因は未だに分かっていない。」
言われてみれば、確かにそうだな。
3回目のテスト項目は、主に3つあるといわれている。
・軌道飛行状態での推進剤の船内移動
・スターリンクV2射出装置のデモ
・軌道上での点火
スターリンク衛星は、第3世代(V3?)とも言われているようだ。
まあいい。
スターシップの状況については、別記事も上がっている。
(スターシップ3便の地平線上でのウェットドレスリハーサル)
https://www.nasaspaceflight.com/2024/01/wdr-horizon-flight-3/
「シップ28とブースター10の両方が早ければ来週にもパッドに戻ると予想されているため、スペースXは1月末までに車両の準備を整えるというスケジュールを守ることができるだろう。」
地上施設の変更については、この記事にも詳細に書かれているが、浮沈子的関心はゼロなので割愛する。
スターシップは、第6便までの製造を進めている。
「車両のアップデート:
4便の車両、シップ29とブースター11はまだそれぞれの作業スタンドで静的火災と飛行に備えて準備を整えている。」
「5便の車両であるシップ30とブースター12は両方とも冷凍を完了しており、ブースター12は最近ロールバックした後、作業台に置かれていない。」
「船 30 はまだ船湾に次のスタンドが設置されるのを待っています。ブースター 12 が中央の作業スタンドに置かれているため、メガ ベイ内には 3 つのフル ブースターがエンジンを搭載または作業中です。」
「メガベイの 3 基のフルブースターに加えて、ブースター 13 のメタンタンクの積み上げが完了したため、6 便にとって大きなマイルストーンが達成されました。これにより、ほぼ 4 つの飛行可能なブースターが一度に完成します。」
確認しておこう。
第3便:ブースター10+シップ28
第4便:ブースター11+シップ29
第5便:ブースター12+シップ30
第6便:ブースター13+シップ31?(未記載)
早ければ2月の打ち上げに向けて、スターシップの準備は順調に進んでいるように見える。
2回目の試験の際のブースターの破壊の原因は気になるところだが、とりあえず2段目を軌道に乗せられればそれでいい。
33基ものラプター2を使い捨てにするというのはもったいない気もするけど、ファルコン9だって、何度も激突炎上木っ端微塵を経て再使用に成功しているわけだからな。
今年は、一気にテスト飛行が増える可能性がある(昨年は2回)。
重要なのは、燃料移送と衛星の射出だ。
アルテミスを成功させるためには、前者が必要だし、スターリンクのアップデートやスターシールドを実現していくためには後者が必須だ。
もちろん、2段目を再使用できるのがいいに決まっているが、打ち上げ能力を重視するなら使い捨てでもいい。
その際も、使用済みの2段目は制御落下させる必要がある。
軌道上での再点火は、そのためにも必要な機能だからな。
これらを達成できれば、スターシップは当面の運用に突入する切符を手に入れることになる。
が、早まってはいけない。
ぶっちゃけ、スターシップは、開発当初から、ただの1度も軌道飛行に成功していないからな。
完成すればすごいロケットには違いないが、未だに開発中の未完成なロケットであることを忘れてはいけない。
IFT3(統合フライトテスト3)は正念場だ。
3度目の正直なるか。
それとも、2度あることは3度あるのか。
もちろん、大気圏再突入では、動翼を使って複雑なマニューバを行い、ゆくゆくはピンポイントのパワードランディングに結び付けたいわけだ。
耐熱タイルの性能や、機体の放熱性など、取得が期待されるデータも多い。
今回は、燃料移送テスト(着陸用燃料タンク→メインの燃料タンク)が行われることから、パワードランディングはないと言われている(未確認)。
軌道燃焼テスト(再着火)は、機首近くに設置されている着陸用燃料タンクの残りを使って行われる。
どのテストに失敗しても、その影響は大きい。
特に、燃料移送に問題が発生すれば、アルテミス計画はさらに遅れることになる。
オールクリアの可能性もあるが、3つのうち2つくらいしか成功しないのではないか。
いや、そもそも軌道に到達できるのかどうか。
イーロンマスクは自信満々だが、物理の神様は公平だ。
慢心、手抜き、見過ごし、想定外には、容赦ない鉄槌が下る。
正念場だな・・・。
🐱SLIM:復活! ― 2024年01月29日 13:12
SLIM:復活!
(逆立ち状態のSLIM、西から太陽光が当たり動き出す…地球との通信確立)
https://www.yomiuri.co.jp/science/20240129-OYT1T50045/
「宇宙航空研究開発機構( JAXAジャクサ )は29日、月面に着陸した月探査機「 SLIMスリム 」の運用を再開したと発表」
「SLIMは運用再開後、さっそく月面の岩石の観測を実施し、同日、画像を公開」
「JAXAによると、28日午後11時頃、SLIMと地球の通信が確立」
「太陽電池が復旧したとみられる」
「JAXAは岩石の組成を分析し、月の起源の解明に迫る成果を狙う。」
いやあ、目出度い!。
とにかく良かった。
転んでもただでは起きない(起きてないけど?)。
これで、エクストラサクセスも達成して大成功というわけだ。
が、ホントに「大成功」なのかあ?。
(月面着陸 無人探査機「SLIM」通信確立し新画像取得に成功 JAXA)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240129/k10014338871000.html
「画像は、これまでに得られた画像データから観測対象として絞っていた6つの岩石のひとつで、「トイプードル」と名付けられた岩」
うーん、素人的には、ただのピンボケ写真にしか見えないんだがな。
「ゴツゴツとした月面の岩の表面の様子が写し出されていますが、これはこれまでに得られた画像データから観測対象として絞っていた6つの岩のひとつ」
<観測対象6つの岩:記事の画像より>
・セントバーナード
・かいけん
・あきたいぬ
・ブルドッグ
・しばいぬ
・(トイ)プードル
まあいい。
ピンボケ写真を撮るのも仕事の内だ。
ダイビングを再開したら、サイドマウントで逆立ちでもしてみるかな。
それで、水中写真を撮る。
スキルの名前は、もちろん「スリム」だ・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(日本の月着陸機「SLIM」、月面で再始動–分光観測も再開 JAXA)
https://uchubiz.com/article/new38027/
「SLIMの搭載するマルチバンド分光カメラは、月のマントルに由来する「カンラン石」の分析を目指している。」
「なぜカンラン石を分析するのか。それは月の起源を探るためだ。」
「月のマントルに由来するカンラン石の組成を分析し、その結果を地球のマントルと比較することで、ジャイアント・インパクト説を検証」
ははあ、なるほど・・・。
でも、アポロとかで、月の石とか持って帰っていなかったっけえ?。
「これまでの月面探査で、月の石が地球に持ち帰られたことはあったが、その中に月のマントルに由来するカンラン石は含まれていなかった。」
そうだったんだ・・・。
「このため、SLIMの探査は世界初の試みとなる。」
が、まだ、カンラン石の分光観測に成功したというわけじゃない。
(月の起源を探る)
https://www.isas.jaxa.jp/home/slim/SLIM/science/index.html
「月周回衛星「かぐや」の様々な発見の一つに、月表面にマントル由来と考えられる物質が露出している場所を発見したことがあります。そこで、SLIMでは、クレーター近くのマントル由来と考えられる物質が露出しているクレーター付近にピンポイント着陸し、その場観測します。」
「隕石衝突により掘削されたクレーター内部および周辺には、他の場所では見ることができない月内部物質が露出したと考えられる場所が存在します。具体的には「カンラン石」と呼ばれるマントル物質と考えられるを含んだ岩があると予測されています。」
トイプードルにカンラン石が含まれていたかどうかは分からない。
しかし、ピンポイント着陸による「降りたいところに降りる技術」が、ランダーによる科学観測をサポートする可能性はある。
スリムが着陸したSHIOLIクレーターは、かぐやの探査によって発見されたようだ。
(SLIMの着陸目標地点のクレーターの名称について)
https://www.isas.jaxa.jp/topics/002261.html
「名称に込めた願い:
SLIMで実証を目指す高精度着陸技術は、月探査の新時代を切り開くことが期待されています。SLIMが、歴史のターニングポイントに挟まれる「栞(しおり)」となるよう願いを込めました。」
「画像2 SLIM着陸目標地点周辺のようす。中央付近の白いクレーターが「SHIOLI」 ©SELENE/JAXA」(SHIOLIクレーターが写っている画像のキャプションより:「かぐや」はSELENEの愛称)
マルチバンド分光カメラの観測で、画期的な科学成果が得られることを期待しよう・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(月面着陸 無人探査機「SLIM」通信確立し新画像取得に成功 JAXA)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240129/k10014338871000.html
「太陽電池への光の当たり方が変われば復活するかもしれないと言われてはいたが、本当に復活するとは、まだ信じられない気持ちだ」(惑星科学が専門で月開発に関する著書もある寺薗淳也)
「月は昼になると表面がプラス100度という想像を絶する世界になり、探査機に搭載されている観測機器の半導体などに悪影響がでるため、高温に耐えられれば復活するという厳しい条件がついていたにもかかわらず、見事に打ち勝って生き延びていたことが確かめられた」(同上)
「本来、SLIMの運用は月面の昼の間の数日できればいいと割り切っていたもので来月1日にはその昼が終わる。夜になると今度はマイナス100度以下の極めて厳しい環境となるため、限られた時間の中でJAXAが観測対象にした重要な6つの岩を特殊なカメラで撮影して精密なデータをとることが最優先になるとみられる」(同上)
6個、全部撮るのかあ?。
残された日数は今日(1月29日)を含めて4日間しかない。
以前確認したスティーブンクラークの記事では、夜間の低温には対応していないとされていたからな。
それまでに撮影して、データも送る必要がある。
「科学観測が再開し、月面の岩の分析が進むことで月の進化や起源を知るための貴重な材料が得られるので楽しみにしている」(同上)
放出されたLEV1の延命状況は不明だ。
太陽電池があるので、活動が続く可能性がある。
LEV2は、太陽電池を持っていないので、既に活動を終えている。
(愛称「SORA-Q」タカラトミー等が開発の変形型探査ロボ、2022年度に月面へ)
https://sorae.info/space/20220325-soraq.html
「月面到達から画像送信までに要する時間は1~2時間程度を予定。バッテリーで駆動しますが再充電することはできず、ミッション終了後はその場に留まり続けることになります。」
まあいい。
スリムの活動が続く限り、見守っていきたいな・・・。
<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー
(月面探査機SLIM、「トイプードル」の観測で分かること)
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-68137476
「JAXAは以前、地球時間にして約14日間にわたり太陽光が月面に届かなくなる「月の夜」を乗り切るようには、SLIMは設計されていないと警告していた。」
やっぱそうか・・・。
「私に言わせれば、このミッションはすでに成功していた。これまでの操作技術は、実に素晴らしい」(月を研究する英オープン大学のシメオン・バーバー博士)
こう言われて、悪い気はしない。
撮影された岩石(トイプードル)についての言及もある。
「目覚ましい写真には見えないかもしれない。」
まあ、どうでもいいんですが。
「研究チームはすでに、着陸予定地点から100メートル以内に入るというピンポイント着陸の目標を達成している。」
想定外の着陸姿勢を除けば、「到達」には成功している。
浮沈子的には、「着陸」の成功とは言えないな。
2基あるメインエンジンの1つが「着陸」寸前に吹っ飛んでこけたわけだし、「成功」とはいえない。
下手をすれば、太陽電池を地面側にしてこけたかもしれず、再稼働は不可能だった可能性もある。
制御されたパワードランディングではないからな。
これでもって、着陸が成功したと強弁するのはおこがましい。
エクストラサクセスは、幸運が重なっただけの話だ。
わが国の月面探査機の次の計画はない(未確認)。
スリムの成果は、単発に終わる可能性がある。
地形照合誘導は、新しい技術じゃないしな。
ランダーの着陸に活用したのは初めてかも知れないけど。
「岩石をピンポイントで特定し、この方法で調べることができれば、将来のミッションが燃料や水の供給源にできるかもしれない物質を、月面で発見することもあり得る。」
「こうした詳細なデータの積み重ねをもとに、月が形成されてから何が起きたのかを知ることができる」
観測されたデータから何かが分かるのは、解析が進んでからの話だ。
カンラン石が含まれているかどうか、そこからのデータが地球のマントルと比較可能かどうかなど、クリアすべき条件があるからな。
ジャイアントインパクト説を覆す結果が出れば、大発見だ(そうなのかあ?)。
そんなことになれば、着陸姿勢のことなど吹っ飛んでしまうかもしれない(メインエンジンのノズルは吹っ飛んだみたいですが)。
スリムは、宇宙開発の歴史に間違いなく名を残すことになる。
が、そうでなければ、単に世界で5か国目に月面に「軟着陸」させた国の探査機として、歴史の中に埋もれていく。
さて、どっちだろうな・・・。
<また追加>ーーーーーーーーーー
(月面探査機SLIM、順調に稼働 2月1日以降は「休眠」へ)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/306258
<観測対象6つの岩:記事の画像より:再掲>
・セントバーナード
・かいけん
・あきたいぬ
・ブルドッグ
・しばいぬ
・(トイ)プードル
「トイプードル、秋田犬、甲斐犬、セントバーナード、柴犬」(詳細観測に成功)
「土佐犬、ビーグル」(観測対象に追加して撮影)
「ブルドッグ」(観測予定)
合計で、8つの岩石のマルチバンド分光カメラによる詳細観測を実施することになる。
「着陸地点が「日没」を迎え、太陽光発電が止まると見込む2月1日以降は「休眠」状態に入る」(JAXA)
「着陸地点の付近には、隕石が衝突して露出した月の地中深くにあるマントル由来の岩石があるとされる。岩石の組成を地球のマントルと比較し、月の起源が地球なのか、かつて地球に衝突した天体なのかを調べる。」
ここんとこは、既報の通りだ。
そうか、トイプードルだけじゃなくって、8個も撮影するのか。
下手の鉄砲なんとやら(そんなあ!)。
マントル由来の観覧席が含まれているのかどうか、転がっている石の表面からの分光観測で有用なデータが得られるのかどうかは分からない。
んなもん、撮ってみなけりゃ分らんだろう!?。
今までは、ピンポイント着陸できなかったわけだからな(それでも、手動で163mの精度は出せている:アポロ12号)。
それでも、カンラン石を含む岩石サンプルは採れなかった。
明日からは「休眠」と報じられているが、おそらくは永遠の眠りにつく(月面の夜の低温には対応できない)。
それは、まだ生きているかもしれないLEV1も同じだろう(未確認)。
スリムのミッションは終わった。
逆立ち姿勢での着陸以外は、エクストラサクセスも含めて達成した。
十分だな。
ごくろうさんと言いたい気分だ・・・。
<またまた追加>ーーーーーーーーーー
(【速報・更新】JAXA月探査機「SLIM」夜を迎えて休眠状態に 2月中旬以降に運用再挑戦)
https://sorae.info/space/20240201-jaxa-slim.html
「観測対象の岩は着陸直後に実施された低解像度スキャンのデータから6つが選ばれ・・・」
「運用再開後はここに「土佐犬」「セントバーナード」など少なくとも5つが新たに追加され、高解像度のマルチバンド観測・・・」
おっと、そんなに追加されてたんだ。
・セントバーナード(追加?)
・ダルメシアン(追加)
・かいけん
・ラブラドールレトリバー(追加)
・あきたいぬ
・ビーグル(追加)
・パピヨン(追加)
・しばいぬ
・(トイ)プードル
・とさいぬ(追加)
・ブルドッグ(記事の画像には表示されていない(左端の方に一部写っている)。:元ネタのキャプションに「図2: 10バンド詳細観測を行った岩石。日射条件が異なったために、観測対象の岩石を一部変更および追加いたしました。」とあるので、ブルドッグは詳細観測が行われなかったのかもしれない(未確認)。)
セントバーナードが追加されたとあるが、ソラエのチョンボだな(陸直後の6つの選定に含まれていた)。
まあ、どうでもいいんですが。
「日本時間2024年1月30日~31日の運用をもってSLIMは休眠状態に入りました。」(JAXA)
「SLIMは約マイナス170℃まで温度が下がる月の夜を乗り越えるようには設計されておらず、夜の間に電子機器が損傷する可能性」
「月の昼夜は2週間ずつ続くため、JAXAはSLIMの太陽電池に再び太陽光が当たるようになる2月中旬以降の運用に再挑戦する」
「着陸後の観測運用を含め、休眠状態に入るまでの一連の電源系の動作は正常」(SLIMプロジェクトの公式ウェブサイトによる)
が、しかし、2度目の復活は困難だろう。
再復活が出来れば、また書く。
<もっと追加>ーーーーーーーーーー
(月探査機「SLIM」月の岩石観測“想像以上” 地球のマントルの成分と似ていればジャイアントインパクト説を補強)
https://www.nhk.or.jp/shutoken/newsup/20240202e.html
再復活じゃないけど、記事が出たので書いておく。
「着陸地点に太陽があたらなくなる夜に入り、「休眠状態」に入ったとJAXA=宇宙航空研究開発機構が明らかに」
「岩石は1つ撮影できれば成功だと考えていたので、10個も撮れたのは想定以上の成果で本当に驚いた。世界で初めての観測データを出せそうだ」(月面の岩石を観測するチームの責任者を務める立命館大学の研究者)
「チームでは現在、観測した岩石がかつて月の内部にあった鉱物「カンラン石」かどうか分析を進めていて、その成分が地球の地殻の下にある岩石の層=マントルと似ていれば月が地球のマントルから誕生したとする仮説「ジャイアントインパクト説」を補強する成果」
うーん、浮沈子としては、成分分析の結果、カンラン石が地球と月とで異なっていて、ジャイアントインパクト説が根底から覆るほうが「インパクト」は大きいと思うんだがな。
(ジャイアント・インパクト説:複数衝突説の登場)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%AF%E3%83%88%E8%AA%AC#%E8%A4%87%E6%95%B0%E8%A1%9D%E7%AA%81%E8%AA%AC%E3%81%AE%E7%99%BB%E5%A0%B4
「数値計算によると、地球に火星サイズの天体1個が衝突して月は形成されたとするシナリオでは、月の成分の5分の1は地球に由来し、残る5分の4は衝突した天体に由来することになる。」
「数値計算によると、地球に火星サイズの天体1個が衝突して月は形成されたとするシナリオでは、月の成分の5分の1は地球に由来し、残る5分の4は衝突した天体に由来することになる。」
へえー、そうなんだ。
そうすると、カンラン石の成分が一致していることは、必ずしもジャイアントインパクト説の補強にはならないんじゃないのかあ?(未確認)。
いずれにしても、科学的成果の発表が待たれる。
「チームでは半年から1年後に観測結果を公表したいとしています。」
んな先の話なんだ・・・。
まあいい。
ジャイアントインパクト説は、現在のところ最有力の月形成過程ということになっているらしいが、マイナーな問題もあり、必ずしも盤石なわけではないようだ。
マントルの成分(カンラン石)が同一であれば、たぶん、その補強にはなるんだろう。
「もしSLIMが、太陽電池のパネルやカメラを下にして倒れていたら観測はできなかったので、本当に運命の神様に感謝している」
スリムは、2基あるメインエンジンの一つのノズルが、着陸寸前に吹っ飛び、予定の最終着陸姿勢で降下することが出来なかった。
これは、今後の探査機設計・製造における課題を残したと言える。
科学チームの評価通り、太陽電池に光が当たり観測可能になったことは奇跡に近い。
物理の神様にはそっぽを向かれたけど、幸運の女神がほほ笑んだというわけか・・・。
(逆立ち状態のSLIM、西から太陽光が当たり動き出す…地球との通信確立)
https://www.yomiuri.co.jp/science/20240129-OYT1T50045/
「宇宙航空研究開発機構( JAXAジャクサ )は29日、月面に着陸した月探査機「 SLIMスリム 」の運用を再開したと発表」
「SLIMは運用再開後、さっそく月面の岩石の観測を実施し、同日、画像を公開」
「JAXAによると、28日午後11時頃、SLIMと地球の通信が確立」
「太陽電池が復旧したとみられる」
「JAXAは岩石の組成を分析し、月の起源の解明に迫る成果を狙う。」
いやあ、目出度い!。
とにかく良かった。
転んでもただでは起きない(起きてないけど?)。
これで、エクストラサクセスも達成して大成功というわけだ。
が、ホントに「大成功」なのかあ?。
(月面着陸 無人探査機「SLIM」通信確立し新画像取得に成功 JAXA)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240129/k10014338871000.html
「画像は、これまでに得られた画像データから観測対象として絞っていた6つの岩石のひとつで、「トイプードル」と名付けられた岩」
うーん、素人的には、ただのピンボケ写真にしか見えないんだがな。
「ゴツゴツとした月面の岩の表面の様子が写し出されていますが、これはこれまでに得られた画像データから観測対象として絞っていた6つの岩のひとつ」
<観測対象6つの岩:記事の画像より>
・セントバーナード
・かいけん
・あきたいぬ
・ブルドッグ
・しばいぬ
・(トイ)プードル
まあいい。
ピンボケ写真を撮るのも仕事の内だ。
ダイビングを再開したら、サイドマウントで逆立ちでもしてみるかな。
それで、水中写真を撮る。
スキルの名前は、もちろん「スリム」だ・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(日本の月着陸機「SLIM」、月面で再始動–分光観測も再開 JAXA)
https://uchubiz.com/article/new38027/
「SLIMの搭載するマルチバンド分光カメラは、月のマントルに由来する「カンラン石」の分析を目指している。」
「なぜカンラン石を分析するのか。それは月の起源を探るためだ。」
「月のマントルに由来するカンラン石の組成を分析し、その結果を地球のマントルと比較することで、ジャイアント・インパクト説を検証」
ははあ、なるほど・・・。
でも、アポロとかで、月の石とか持って帰っていなかったっけえ?。
「これまでの月面探査で、月の石が地球に持ち帰られたことはあったが、その中に月のマントルに由来するカンラン石は含まれていなかった。」
そうだったんだ・・・。
「このため、SLIMの探査は世界初の試みとなる。」
が、まだ、カンラン石の分光観測に成功したというわけじゃない。
(月の起源を探る)
https://www.isas.jaxa.jp/home/slim/SLIM/science/index.html
「月周回衛星「かぐや」の様々な発見の一つに、月表面にマントル由来と考えられる物質が露出している場所を発見したことがあります。そこで、SLIMでは、クレーター近くのマントル由来と考えられる物質が露出しているクレーター付近にピンポイント着陸し、その場観測します。」
「隕石衝突により掘削されたクレーター内部および周辺には、他の場所では見ることができない月内部物質が露出したと考えられる場所が存在します。具体的には「カンラン石」と呼ばれるマントル物質と考えられるを含んだ岩があると予測されています。」
トイプードルにカンラン石が含まれていたかどうかは分からない。
しかし、ピンポイント着陸による「降りたいところに降りる技術」が、ランダーによる科学観測をサポートする可能性はある。
スリムが着陸したSHIOLIクレーターは、かぐやの探査によって発見されたようだ。
(SLIMの着陸目標地点のクレーターの名称について)
https://www.isas.jaxa.jp/topics/002261.html
「名称に込めた願い:
SLIMで実証を目指す高精度着陸技術は、月探査の新時代を切り開くことが期待されています。SLIMが、歴史のターニングポイントに挟まれる「栞(しおり)」となるよう願いを込めました。」
「画像2 SLIM着陸目標地点周辺のようす。中央付近の白いクレーターが「SHIOLI」 ©SELENE/JAXA」(SHIOLIクレーターが写っている画像のキャプションより:「かぐや」はSELENEの愛称)
マルチバンド分光カメラの観測で、画期的な科学成果が得られることを期待しよう・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(月面着陸 無人探査機「SLIM」通信確立し新画像取得に成功 JAXA)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240129/k10014338871000.html
「太陽電池への光の当たり方が変われば復活するかもしれないと言われてはいたが、本当に復活するとは、まだ信じられない気持ちだ」(惑星科学が専門で月開発に関する著書もある寺薗淳也)
「月は昼になると表面がプラス100度という想像を絶する世界になり、探査機に搭載されている観測機器の半導体などに悪影響がでるため、高温に耐えられれば復活するという厳しい条件がついていたにもかかわらず、見事に打ち勝って生き延びていたことが確かめられた」(同上)
「本来、SLIMの運用は月面の昼の間の数日できればいいと割り切っていたもので来月1日にはその昼が終わる。夜になると今度はマイナス100度以下の極めて厳しい環境となるため、限られた時間の中でJAXAが観測対象にした重要な6つの岩を特殊なカメラで撮影して精密なデータをとることが最優先になるとみられる」(同上)
6個、全部撮るのかあ?。
残された日数は今日(1月29日)を含めて4日間しかない。
以前確認したスティーブンクラークの記事では、夜間の低温には対応していないとされていたからな。
それまでに撮影して、データも送る必要がある。
「科学観測が再開し、月面の岩の分析が進むことで月の進化や起源を知るための貴重な材料が得られるので楽しみにしている」(同上)
放出されたLEV1の延命状況は不明だ。
太陽電池があるので、活動が続く可能性がある。
LEV2は、太陽電池を持っていないので、既に活動を終えている。
(愛称「SORA-Q」タカラトミー等が開発の変形型探査ロボ、2022年度に月面へ)
https://sorae.info/space/20220325-soraq.html
「月面到達から画像送信までに要する時間は1~2時間程度を予定。バッテリーで駆動しますが再充電することはできず、ミッション終了後はその場に留まり続けることになります。」
まあいい。
スリムの活動が続く限り、見守っていきたいな・・・。
<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー
(月面探査機SLIM、「トイプードル」の観測で分かること)
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-68137476
「JAXAは以前、地球時間にして約14日間にわたり太陽光が月面に届かなくなる「月の夜」を乗り切るようには、SLIMは設計されていないと警告していた。」
やっぱそうか・・・。
「私に言わせれば、このミッションはすでに成功していた。これまでの操作技術は、実に素晴らしい」(月を研究する英オープン大学のシメオン・バーバー博士)
こう言われて、悪い気はしない。
撮影された岩石(トイプードル)についての言及もある。
「目覚ましい写真には見えないかもしれない。」
まあ、どうでもいいんですが。
「研究チームはすでに、着陸予定地点から100メートル以内に入るというピンポイント着陸の目標を達成している。」
想定外の着陸姿勢を除けば、「到達」には成功している。
浮沈子的には、「着陸」の成功とは言えないな。
2基あるメインエンジンの1つが「着陸」寸前に吹っ飛んでこけたわけだし、「成功」とはいえない。
下手をすれば、太陽電池を地面側にしてこけたかもしれず、再稼働は不可能だった可能性もある。
制御されたパワードランディングではないからな。
これでもって、着陸が成功したと強弁するのはおこがましい。
エクストラサクセスは、幸運が重なっただけの話だ。
わが国の月面探査機の次の計画はない(未確認)。
スリムの成果は、単発に終わる可能性がある。
地形照合誘導は、新しい技術じゃないしな。
ランダーの着陸に活用したのは初めてかも知れないけど。
「岩石をピンポイントで特定し、この方法で調べることができれば、将来のミッションが燃料や水の供給源にできるかもしれない物質を、月面で発見することもあり得る。」
「こうした詳細なデータの積み重ねをもとに、月が形成されてから何が起きたのかを知ることができる」
観測されたデータから何かが分かるのは、解析が進んでからの話だ。
カンラン石が含まれているかどうか、そこからのデータが地球のマントルと比較可能かどうかなど、クリアすべき条件があるからな。
ジャイアントインパクト説を覆す結果が出れば、大発見だ(そうなのかあ?)。
そんなことになれば、着陸姿勢のことなど吹っ飛んでしまうかもしれない(メインエンジンのノズルは吹っ飛んだみたいですが)。
スリムは、宇宙開発の歴史に間違いなく名を残すことになる。
が、そうでなければ、単に世界で5か国目に月面に「軟着陸」させた国の探査機として、歴史の中に埋もれていく。
さて、どっちだろうな・・・。
<また追加>ーーーーーーーーーー
(月面探査機SLIM、順調に稼働 2月1日以降は「休眠」へ)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/306258
<観測対象6つの岩:記事の画像より:再掲>
・セントバーナード
・かいけん
・あきたいぬ
・ブルドッグ
・しばいぬ
・(トイ)プードル
「トイプードル、秋田犬、甲斐犬、セントバーナード、柴犬」(詳細観測に成功)
「土佐犬、ビーグル」(観測対象に追加して撮影)
「ブルドッグ」(観測予定)
合計で、8つの岩石のマルチバンド分光カメラによる詳細観測を実施することになる。
「着陸地点が「日没」を迎え、太陽光発電が止まると見込む2月1日以降は「休眠」状態に入る」(JAXA)
「着陸地点の付近には、隕石が衝突して露出した月の地中深くにあるマントル由来の岩石があるとされる。岩石の組成を地球のマントルと比較し、月の起源が地球なのか、かつて地球に衝突した天体なのかを調べる。」
ここんとこは、既報の通りだ。
そうか、トイプードルだけじゃなくって、8個も撮影するのか。
下手の鉄砲なんとやら(そんなあ!)。
マントル由来の観覧席が含まれているのかどうか、転がっている石の表面からの分光観測で有用なデータが得られるのかどうかは分からない。
んなもん、撮ってみなけりゃ分らんだろう!?。
今までは、ピンポイント着陸できなかったわけだからな(それでも、手動で163mの精度は出せている:アポロ12号)。
それでも、カンラン石を含む岩石サンプルは採れなかった。
明日からは「休眠」と報じられているが、おそらくは永遠の眠りにつく(月面の夜の低温には対応できない)。
それは、まだ生きているかもしれないLEV1も同じだろう(未確認)。
スリムのミッションは終わった。
逆立ち姿勢での着陸以外は、エクストラサクセスも含めて達成した。
十分だな。
ごくろうさんと言いたい気分だ・・・。
<またまた追加>ーーーーーーーーーー
(【速報・更新】JAXA月探査機「SLIM」夜を迎えて休眠状態に 2月中旬以降に運用再挑戦)
https://sorae.info/space/20240201-jaxa-slim.html
「観測対象の岩は着陸直後に実施された低解像度スキャンのデータから6つが選ばれ・・・」
「運用再開後はここに「土佐犬」「セントバーナード」など少なくとも5つが新たに追加され、高解像度のマルチバンド観測・・・」
おっと、そんなに追加されてたんだ。
・セントバーナード(追加?)
・ダルメシアン(追加)
・かいけん
・ラブラドールレトリバー(追加)
・あきたいぬ
・ビーグル(追加)
・パピヨン(追加)
・しばいぬ
・(トイ)プードル
・とさいぬ(追加)
・ブルドッグ(記事の画像には表示されていない(左端の方に一部写っている)。:元ネタのキャプションに「図2: 10バンド詳細観測を行った岩石。日射条件が異なったために、観測対象の岩石を一部変更および追加いたしました。」とあるので、ブルドッグは詳細観測が行われなかったのかもしれない(未確認)。)
セントバーナードが追加されたとあるが、ソラエのチョンボだな(陸直後の6つの選定に含まれていた)。
まあ、どうでもいいんですが。
「日本時間2024年1月30日~31日の運用をもってSLIMは休眠状態に入りました。」(JAXA)
「SLIMは約マイナス170℃まで温度が下がる月の夜を乗り越えるようには設計されておらず、夜の間に電子機器が損傷する可能性」
「月の昼夜は2週間ずつ続くため、JAXAはSLIMの太陽電池に再び太陽光が当たるようになる2月中旬以降の運用に再挑戦する」
「着陸後の観測運用を含め、休眠状態に入るまでの一連の電源系の動作は正常」(SLIMプロジェクトの公式ウェブサイトによる)
が、しかし、2度目の復活は困難だろう。
再復活が出来れば、また書く。
<もっと追加>ーーーーーーーーーー
(月探査機「SLIM」月の岩石観測“想像以上” 地球のマントルの成分と似ていればジャイアントインパクト説を補強)
https://www.nhk.or.jp/shutoken/newsup/20240202e.html
再復活じゃないけど、記事が出たので書いておく。
「着陸地点に太陽があたらなくなる夜に入り、「休眠状態」に入ったとJAXA=宇宙航空研究開発機構が明らかに」
「岩石は1つ撮影できれば成功だと考えていたので、10個も撮れたのは想定以上の成果で本当に驚いた。世界で初めての観測データを出せそうだ」(月面の岩石を観測するチームの責任者を務める立命館大学の研究者)
「チームでは現在、観測した岩石がかつて月の内部にあった鉱物「カンラン石」かどうか分析を進めていて、その成分が地球の地殻の下にある岩石の層=マントルと似ていれば月が地球のマントルから誕生したとする仮説「ジャイアントインパクト説」を補強する成果」
うーん、浮沈子としては、成分分析の結果、カンラン石が地球と月とで異なっていて、ジャイアントインパクト説が根底から覆るほうが「インパクト」は大きいと思うんだがな。
(ジャイアント・インパクト説:複数衝突説の登場)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%AF%E3%83%88%E8%AA%AC#%E8%A4%87%E6%95%B0%E8%A1%9D%E7%AA%81%E8%AA%AC%E3%81%AE%E7%99%BB%E5%A0%B4
「数値計算によると、地球に火星サイズの天体1個が衝突して月は形成されたとするシナリオでは、月の成分の5分の1は地球に由来し、残る5分の4は衝突した天体に由来することになる。」
「数値計算によると、地球に火星サイズの天体1個が衝突して月は形成されたとするシナリオでは、月の成分の5分の1は地球に由来し、残る5分の4は衝突した天体に由来することになる。」
へえー、そうなんだ。
そうすると、カンラン石の成分が一致していることは、必ずしもジャイアントインパクト説の補強にはならないんじゃないのかあ?(未確認)。
いずれにしても、科学的成果の発表が待たれる。
「チームでは半年から1年後に観測結果を公表したいとしています。」
んな先の話なんだ・・・。
まあいい。
ジャイアントインパクト説は、現在のところ最有力の月形成過程ということになっているらしいが、マイナーな問題もあり、必ずしも盤石なわけではないようだ。
マントルの成分(カンラン石)が同一であれば、たぶん、その補強にはなるんだろう。
「もしSLIMが、太陽電池のパネルやカメラを下にして倒れていたら観測はできなかったので、本当に運命の神様に感謝している」
スリムは、2基あるメインエンジンの一つのノズルが、着陸寸前に吹っ飛び、予定の最終着陸姿勢で降下することが出来なかった。
これは、今後の探査機設計・製造における課題を残したと言える。
科学チームの評価通り、太陽電池に光が当たり観測可能になったことは奇跡に近い。
物理の神様にはそっぽを向かれたけど、幸運の女神がほほ笑んだというわけか・・・。
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