🐱スターシップ:お買い上げ? ― 2024年02月06日 14:24
スターシップ:お買い上げ?
米軍には、大型輸送機が2機種ある。
(C-5 (航空機))
https://ja.wikipedia.org/wiki/C-5_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)
「C-5B(現在、主に運用されているタイプ):
主翼を改良、エンジンをGE TF39-GE-1Cへの換装、アビオニクスの改良を行ったタイプ。50機製造。」
「仕様(C-5B)
Lockheed C-5 Galaxy
全幅:67.89m
全長:75.3m
全高:19.84m
空虚重量:170.0t
最大離陸重量:381.0t
最大搭載量:122.472t
積載量:349t(769,000lb)
エンジン:GE TF39 ターボファンエンジン(19,500kg)×4
最大速度:マッハ0.79 (462kt., 531mph, 855km/h)
巡航速度:マッハ0.77 (450kt., 518mph, 833km/h)
飛行高度:34,000ft(10.4km)
海面上昇率:564m/min
翼面積:580m2(6,200ft2)
翼面荷重:610kg/m2(120lb/ft2)
実用上昇限度:10,895m
搭載燃料:193,620L(51,150USガロン)
航続距離:4,445km (2,400nmi2,761mi)/263,200ポンド搭載時
乗員:通常8名 最小4名(操縦士、先任操縦士、副操縦士、航空機関士2名、ロードマスター(空中輸送員)3名)」
「C-5M スーパーギャラクシー(今後の改修タイプ):
1999年よりC-5の延命と近代化改修を目的として開発が進められていた最新型で、2006年5月16日に初号機がロールアウトした。この改修によって、離陸性能が30%、上昇性能が38%改善され、整備性と可動率(Availability)も大幅に向上した。
アメリカ空軍では、現在でも現役で運用されているC-5のうち52機(C-5A:1機、C-5B:49機、C-5C:2機)をC-5Mへ改造する計画で、今後25年間はC-5を運用する方針である。」
「主な改修点:
・グラスコックピットの導入
・最新の航法・通信システムの導入
・エンジンをGE TF-138(CF6-80C2)へ換装」
でかいな。
「開発当時世界最大の輸送機であり、An-124 ルスラーン・An-225 ムリーヤの登場によりその座を譲ったものの、依然として世界最大級の輸送機である。」
もう一つはこちら。
(C-17 (航空機))
https://ja.wikipedia.org/wiki/C-17_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)
「アメリカ陸軍のすべての装甲戦闘車両と航空機の搭載が可能で、C-5戦略輸送機の最大ペイロードの65%近くとなる77トンの貨物搭載ができる。」
「仕様
全長:53.0 m
全幅:51.8 m
全高:16.8 m
翼面積:353.02 m²
最高巡航速度:M0.77
巡航速度:M0.74(450 knot、833 km/h、高度8,530 m)
実用上昇限度:45,000 ft (13,716 m)
エンジン:P&W F117-PW-100 ターボファン(18,460 kg)4基
航続距離:5,190 km(空荷フェリー時:9,815 km)
貨物室:h:主翼後端までの約13mは3.76m、主翼後端からランプ付近までは5.3m、ランプ端付近は4.1m、w:5.48m、l:26.82m(6mランプ含む)
空虚重量:128.1 t
最大離陸重量:265.35 t
最大積載量:77.519 t
最低着陸必要距離:1,000 m(500 mで着陸した実績有り)」
「国際的な軍事費削減の動きなどを受け、ボーイング社は2015年をもってC-17の製造ラインを閉鎖した。その後、アメリカ国内からも中国脅威論が現実の問題として認識されるようになり、中東での多国籍軍による対テロ戦争が継続している事から生産の継続もしくは、C-5Mのように初期の生産分を近代化する改修工事工程を設ける提案がなされている。」
延々と引用したんだが、この前振りは重要だ。
米軍は、将来、新たな軍用輸送機としてスターシップの購入を検討しているからな(そうなのかあ?)。
(空軍ロケット貨物輸送計画、実現可能性への疑問にもかかわらず前進)
https://spacenews.com/air-force-rocket-cargo-initiative-marches-forward-despite-questions-about-feasibility/
「米空軍は、おそらく数年以内にポイントツーポイントのロケット飛行を実証する計画を進めている。」
「AFRLとスペースXが同社の巨大ロケット「スターシップ」を世界規模の迅速な貨物輸送に利用するために「さまざまなシナリオを検討している」と述べた。」(AFRL:the Air Force Research Laboratory:空軍研究所でロケット貨物プログラムを監督する主任科学者グレゴリー・スパジャーズ氏)
「空軍は2年前、大型ロケットで世界中に 軍需物資や人道支援物資を輸送する技術と能力を実証するため、スペースXに1億200万ドルの5年間契約を結んだ。」
「AFRLとSpaceXは長期的な視野を持っており、Starshipの準備が整えば、早ければ2026年にも実証が実施される可能性がある」(スパジャーズ氏)
「打ち上げごとに100トン以上を軌道上に展開する可能性があり、これは軍用C-17貨物ジェット機が輸送するペイロードに匹敵する」
「私たちがやろうとしているのは、これらの大型ロケットが成熟するにつれて、その早期導入者になれるよう自らを整えることです。」
「AFRLはベンダーと協力して軍用貨物をロケットに乗せられるように「コンテナ化」する方法を検討しており、課題は他の輸送手段にも使用できる標準的なコンテナ設計を考え出すことだ。」
検討は、輸送概念だけではなく、具体的レベルで進んでいる。
「貨物輸送にロケットを使用するというアイデアは通常、深い懐疑的な見方に遭うと述べたが、同社の再利用可能なロケットの成功は、いかに一見その可能性が高いかを示す一例だと指摘した。不可能な概念が現実になる可能性があります。」(元ボーイング社幹部で、現在はスペースX国家安全保障宇宙ソリューション担当上級顧問のゲイリー・ヘンリー氏)
ほほう、S社はB社の幹部までリクルートしてるのか・・・。
「10年前、軌道ロケットの垂直離陸と垂直着陸の追求は、一部の人には急進的であり、他の人には狂気だと考えられていました」
「現時点では、地球上のどこにいても、重要なペイロードを1時間以内に輸送するポイント・ツー・ポイントのロケット貨物について、そのような懐疑的な見方をするのは当然だと思います。」
なかなか謙虚な態度だな(ドラッグ漬けでアグレッシブなCEOとは異なる・・・)。
「私たちは火星に行くためのスターシップを建造中です。そして、私たちが発見しているのは、これが国家安全保障に重大な影響を与えるシステムであるということです。そしてそのうちの1つはたまたまロケットポイントツーポイントです。」
うーん、すっかりS社に洗脳されちまってる・・・。
「政府が専用のスターシップロケットを購入したいのであれば、それは可能だ」
記事の中では、ヘンリー氏のお勧めは、ロケットの購入ではなく、商業的輸送サービスとして購入する方らしいが、米軍は新たな「輸送機」としての運用を模索しているようだ。
つまりだな、銃後の兵站業務だけではなく、敵陣深くに空てい部隊を送り込むことも想定しているわけだ(未確認)。
米軍が関心を寄せているシステムは、スターシップだけではないようだ。
「世界中の軍人や貨物の移動を管理する米国輸送軍は、米軍がこれらの車両をどのように使用できるかを決定するために、いくつかのロケット会社と協力しています。」
「インバージョン・スペース社が開発したような特別な再突入カプセルを使用して、ロケットから地上に貨物を配送できる可能性がある」(宇宙スタートアップ企業インバージョン社の共同創設者兼最高経営責任者(CEO)のジャスティン・フィアシェッティ氏)
(スタートアップが宇宙貨物用の「帰還車両」開発に1,000万ドルを調達)
https://spacenews.com/startup-raises-10-million-to-develop-return-vehicle-for-space-cargo/
「米軍は物資を軌道上に保管し、インバージョンのカプセルを使って世界中のどこにでも届けることができる。」
ははあ、こっちは倉庫代を節約しようということなわけだ(宇宙空間での保管は、無料だしな)。
「私たちのカプセルが軌道上に到達すると、宇宙ステーションまで自らを操縦することも、ソーラーパネルを展開してフリーフライヤーとして軌道上にとどまることもできます」
まあ、まだ構想段階という感じだが、物資を軌道から調達するという新しい概念は、様々なレベルで検討されている。
10年前、パワードランディングする再使用ロケットが、急進的で狂気の沙汰だと思われていたことを考えれば、ポイントツーポイントで軍用物資(兵員も?)を運ぶロケットが現れたとしても驚くことはないのかもしれない。
んでもって、ウクライナの前線の塹壕に、155mm砲弾や新しい動員兵を送り込むわけだ(そういうことかあ?)。
なんなら、ロシア軍の後方に、空てい部隊を送り込んでもいい。
ロジスティクスの革命だな・・・。
米軍には、大型輸送機が2機種ある。
(C-5 (航空機))
https://ja.wikipedia.org/wiki/C-5_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)
「C-5B(現在、主に運用されているタイプ):
主翼を改良、エンジンをGE TF39-GE-1Cへの換装、アビオニクスの改良を行ったタイプ。50機製造。」
「仕様(C-5B)
Lockheed C-5 Galaxy
全幅:67.89m
全長:75.3m
全高:19.84m
空虚重量:170.0t
最大離陸重量:381.0t
最大搭載量:122.472t
積載量:349t(769,000lb)
エンジン:GE TF39 ターボファンエンジン(19,500kg)×4
最大速度:マッハ0.79 (462kt., 531mph, 855km/h)
巡航速度:マッハ0.77 (450kt., 518mph, 833km/h)
飛行高度:34,000ft(10.4km)
海面上昇率:564m/min
翼面積:580m2(6,200ft2)
翼面荷重:610kg/m2(120lb/ft2)
実用上昇限度:10,895m
搭載燃料:193,620L(51,150USガロン)
航続距離:4,445km (2,400nmi2,761mi)/263,200ポンド搭載時
乗員:通常8名 最小4名(操縦士、先任操縦士、副操縦士、航空機関士2名、ロードマスター(空中輸送員)3名)」
「C-5M スーパーギャラクシー(今後の改修タイプ):
1999年よりC-5の延命と近代化改修を目的として開発が進められていた最新型で、2006年5月16日に初号機がロールアウトした。この改修によって、離陸性能が30%、上昇性能が38%改善され、整備性と可動率(Availability)も大幅に向上した。
アメリカ空軍では、現在でも現役で運用されているC-5のうち52機(C-5A:1機、C-5B:49機、C-5C:2機)をC-5Mへ改造する計画で、今後25年間はC-5を運用する方針である。」
「主な改修点:
・グラスコックピットの導入
・最新の航法・通信システムの導入
・エンジンをGE TF-138(CF6-80C2)へ換装」
でかいな。
「開発当時世界最大の輸送機であり、An-124 ルスラーン・An-225 ムリーヤの登場によりその座を譲ったものの、依然として世界最大級の輸送機である。」
もう一つはこちら。
(C-17 (航空機))
https://ja.wikipedia.org/wiki/C-17_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)
「アメリカ陸軍のすべての装甲戦闘車両と航空機の搭載が可能で、C-5戦略輸送機の最大ペイロードの65%近くとなる77トンの貨物搭載ができる。」
「仕様
全長:53.0 m
全幅:51.8 m
全高:16.8 m
翼面積:353.02 m²
最高巡航速度:M0.77
巡航速度:M0.74(450 knot、833 km/h、高度8,530 m)
実用上昇限度:45,000 ft (13,716 m)
エンジン:P&W F117-PW-100 ターボファン(18,460 kg)4基
航続距離:5,190 km(空荷フェリー時:9,815 km)
貨物室:h:主翼後端までの約13mは3.76m、主翼後端からランプ付近までは5.3m、ランプ端付近は4.1m、w:5.48m、l:26.82m(6mランプ含む)
空虚重量:128.1 t
最大離陸重量:265.35 t
最大積載量:77.519 t
最低着陸必要距離:1,000 m(500 mで着陸した実績有り)」
「国際的な軍事費削減の動きなどを受け、ボーイング社は2015年をもってC-17の製造ラインを閉鎖した。その後、アメリカ国内からも中国脅威論が現実の問題として認識されるようになり、中東での多国籍軍による対テロ戦争が継続している事から生産の継続もしくは、C-5Mのように初期の生産分を近代化する改修工事工程を設ける提案がなされている。」
延々と引用したんだが、この前振りは重要だ。
米軍は、将来、新たな軍用輸送機としてスターシップの購入を検討しているからな(そうなのかあ?)。
(空軍ロケット貨物輸送計画、実現可能性への疑問にもかかわらず前進)
https://spacenews.com/air-force-rocket-cargo-initiative-marches-forward-despite-questions-about-feasibility/
「米空軍は、おそらく数年以内にポイントツーポイントのロケット飛行を実証する計画を進めている。」
「AFRLとスペースXが同社の巨大ロケット「スターシップ」を世界規模の迅速な貨物輸送に利用するために「さまざまなシナリオを検討している」と述べた。」(AFRL:the Air Force Research Laboratory:空軍研究所でロケット貨物プログラムを監督する主任科学者グレゴリー・スパジャーズ氏)
「空軍は2年前、大型ロケットで世界中に 軍需物資や人道支援物資を輸送する技術と能力を実証するため、スペースXに1億200万ドルの5年間契約を結んだ。」
「AFRLとSpaceXは長期的な視野を持っており、Starshipの準備が整えば、早ければ2026年にも実証が実施される可能性がある」(スパジャーズ氏)
「打ち上げごとに100トン以上を軌道上に展開する可能性があり、これは軍用C-17貨物ジェット機が輸送するペイロードに匹敵する」
「私たちがやろうとしているのは、これらの大型ロケットが成熟するにつれて、その早期導入者になれるよう自らを整えることです。」
「AFRLはベンダーと協力して軍用貨物をロケットに乗せられるように「コンテナ化」する方法を検討しており、課題は他の輸送手段にも使用できる標準的なコンテナ設計を考え出すことだ。」
検討は、輸送概念だけではなく、具体的レベルで進んでいる。
「貨物輸送にロケットを使用するというアイデアは通常、深い懐疑的な見方に遭うと述べたが、同社の再利用可能なロケットの成功は、いかに一見その可能性が高いかを示す一例だと指摘した。不可能な概念が現実になる可能性があります。」(元ボーイング社幹部で、現在はスペースX国家安全保障宇宙ソリューション担当上級顧問のゲイリー・ヘンリー氏)
ほほう、S社はB社の幹部までリクルートしてるのか・・・。
「10年前、軌道ロケットの垂直離陸と垂直着陸の追求は、一部の人には急進的であり、他の人には狂気だと考えられていました」
「現時点では、地球上のどこにいても、重要なペイロードを1時間以内に輸送するポイント・ツー・ポイントのロケット貨物について、そのような懐疑的な見方をするのは当然だと思います。」
なかなか謙虚な態度だな(ドラッグ漬けでアグレッシブなCEOとは異なる・・・)。
「私たちは火星に行くためのスターシップを建造中です。そして、私たちが発見しているのは、これが国家安全保障に重大な影響を与えるシステムであるということです。そしてそのうちの1つはたまたまロケットポイントツーポイントです。」
うーん、すっかりS社に洗脳されちまってる・・・。
「政府が専用のスターシップロケットを購入したいのであれば、それは可能だ」
記事の中では、ヘンリー氏のお勧めは、ロケットの購入ではなく、商業的輸送サービスとして購入する方らしいが、米軍は新たな「輸送機」としての運用を模索しているようだ。
つまりだな、銃後の兵站業務だけではなく、敵陣深くに空てい部隊を送り込むことも想定しているわけだ(未確認)。
米軍が関心を寄せているシステムは、スターシップだけではないようだ。
「世界中の軍人や貨物の移動を管理する米国輸送軍は、米軍がこれらの車両をどのように使用できるかを決定するために、いくつかのロケット会社と協力しています。」
「インバージョン・スペース社が開発したような特別な再突入カプセルを使用して、ロケットから地上に貨物を配送できる可能性がある」(宇宙スタートアップ企業インバージョン社の共同創設者兼最高経営責任者(CEO)のジャスティン・フィアシェッティ氏)
(スタートアップが宇宙貨物用の「帰還車両」開発に1,000万ドルを調達)
https://spacenews.com/startup-raises-10-million-to-develop-return-vehicle-for-space-cargo/
「米軍は物資を軌道上に保管し、インバージョンのカプセルを使って世界中のどこにでも届けることができる。」
ははあ、こっちは倉庫代を節約しようということなわけだ(宇宙空間での保管は、無料だしな)。
「私たちのカプセルが軌道上に到達すると、宇宙ステーションまで自らを操縦することも、ソーラーパネルを展開してフリーフライヤーとして軌道上にとどまることもできます」
まあ、まだ構想段階という感じだが、物資を軌道から調達するという新しい概念は、様々なレベルで検討されている。
10年前、パワードランディングする再使用ロケットが、急進的で狂気の沙汰だと思われていたことを考えれば、ポイントツーポイントで軍用物資(兵員も?)を運ぶロケットが現れたとしても驚くことはないのかもしれない。
んでもって、ウクライナの前線の塹壕に、155mm砲弾や新しい動員兵を送り込むわけだ(そういうことかあ?)。
なんなら、ロシア軍の後方に、空てい部隊を送り込んでもいい。
ロジスティクスの革命だな・・・。
🐱木星圏:有人で到達可能??? ― 2024年02月06日 18:54
木星圏:有人で到達可能???
宇宙ネタで、何か面白い話はないかと探していたら、こんな記事が目に留まった。
(宇宙飛行の重要技術「電気推進ロケット」開発、効率よく高い推進力の実現に挑む)
https://newswitch.jp/p/40343
「国内外で多くのエンジンが開発されているが、その燃料のほとんどがキセノンだ。宇宙探査の需要に対しキセノンの量は枯渇すると予想される。」
国内で生産されているキセノンは、液体酸素からさらに抽出されている(エア・ウォーター社)。
(産業用ガス レアガス (Ne・Kr・Xe))
https://products.awi.co.jp/ja/industrial/business/gas/id002190
「現在、エア・ウォーターで国内生産しているレアガスはクリプトンとキセノンです。どちらのガスも酸素より沸点が高いため、液化酸素の中に凝縮されていきます。そこから精製装置を通じ余分な成分を精製・精留したのち、製品としての純粋なクリプトンとキセノンを採取することが出来ます。」
「水や二酸化炭素(CO2)を活用するなど燃料を多様化する必要がある」(電気推進ロケットエンジンの開発を進める大阪産業大学の田原弘一教授)
うーん、需給バランスを理由に燃料を多様化するということなら、既にスペースXがスターリンクV2ミニで、アルゴンガスを導入しているけどな。
(第2世代「Starlink」に搭載の新型スラスター、推力・効率性ともに大幅向上–推進剤も安価に)
https://uchubiz.com/article/new14785/
「Starlink V2 miniのホールスラスターでは推進剤にアルゴンを利用することで、キセノンやクリプトンよりもずっと安価な運用が可能になる。」
「アルゴンホールスラスターは以前のStarlinkのスラスターと比較して、2.4倍の推力と1.5倍の効率性を達成」(イーロンマスク)
アルゴンじゃ、ダメなのかあ?。
と思って読んでいたら、とんでもないことが書かれていて、浮沈子はぶっ飛んだ!。
「今後は宇宙機を飛ばしつつ燃料の現地調達が求められる」(田原教授)
「原理的に有人で到達可能な木星には水素やヘリウム、メタン、アンモニアなどがあるとされている。探査の途中で調達したガスを宇宙機の燃料として使う可能性も出てくる。」
ガスの調達の話ではない。
木星圏に、有人で到達可能というところが問題だ。
ホントかあ?。
(読者からの質問:人類が木星を訪れる日はやってきますか?)
https://www.technologyreview.jp/s/211882/will-astronauts-ever-visit-gas-giants-like-jupiter/
「放射に晒される時間を減らせるような軌道を発見し、宇宙船の設計を考案しなければなりません。NASAは、3つの羽が並んで回転し続ける探査機「ジュノー(Juno)」でこの問題を解決しましたが、人間が搭乗する宇宙船に使用できるデザインになるようには思えません。」
「有人の宇宙船が安全に木星の軌道を回るか、木星を通り過ぎるためには、木星から相当の距離を保つ必要があるでしょう。」
記事では、土星圏、天王星、海王星などにも触れている。
「このような要素から宇宙飛行士を保護する素材を使って宇宙船を製造する方法が見つかるまでの当面の間は、巨大ガス惑星に近づいて探査をするにはロボットによる無人探査機を使わざるを得ないでしょう。」
まあ、もっとも、到達可能かどうかについての言及はない。
浮沈子的には、火星圏への有人探査も不可能と考えているので、木星圏への有人探査などという話をまともに取り上げる気にはなれない。
そういう話は、SFの世界だけにしてもらいたいな(確か、イーロンマスクも言ってたような気が・・・)。
ちなみに、浮沈子は「2001年宇宙の旅」(映画)が大好きだ。
まあ、どうでもいいんですが。
「あと50年で木星域が人間の生活圏になるかもしれない」(田原教授)
タラレバの話はいくらでもある。
ろくすっぽ太陽光も届かない木星圏(地球軌道の4%)で、どうやって電磁加速エンジンを駆動するのかという問題もあるだろう。
木星の軌道は、ざっくり地球軌道(1億5千万km)の5倍(平均5.20260倍:7億8千万km)ある。
地球からの距離ということなら、軌道ベースで6億3千万kmだ。
人類が唯一到達した天体である地球の月は、ざっくり40万km(384,400km)の距離で、片道3日程度で到達できる(近いなあ・・・)。
割り算すれば1575倍で、片道約13年(4,725日)かかることになる(公転周期とかあるから、たぶん、そう単純じゃないとは思いますけど)。
べらぼーめ・・・。
ちなみに、アトラスVにありったけのブースター(5本:551構成)着けて打ち上げたジュノー(3,625 kg:現在も運用中)は、約5年(4年11か月)かけて木星軌道に投入されている(たぶん、最短)。
(ジュノー(宇宙船))
https://en.wikipedia.org/wiki/Juno_(spacecraft)
「木星系に到達したとき、ジュノーは約 19 天文単位を移動しました。(28億キロ)」(地球フライバイ1回)。
人工冬眠でもさせない限り、木星圏への有人探査はできないだろうし、行ったが最後、帰ってくることはできないだろう(未確認)。
木星の放射線から機器を保護するために厚さ1cmのチタン製のケースが使用されている。
(ジュノ放射線保管庫)
https://en.wikipedia.org/wiki/Juno_Radiation_Vault
「Juno Radiation Vault はほぼ立方体で、壁は厚さ 1 cm (1/3 インチ) のチタン金属でできており、各辺の面積は約 1 平方メートル (10 平方フィート) です。金庫の重さは約 200 kg (500 ポンド) です。」
「金庫内には、主要なコマンド、データ処理、および電源制御ボックスと、その他 20 台の電子ボックスがあります。」
「宇宙船は予想される 2,000 万ラドの放射線にさらされるため、保管室は放射線被ばくを約 800 分の 1 に減らす必要があります。」
べらぼーめ・・・。
ちゃんと調べていないけど、到底人体が許容できる放射線量ではないだろう。
人類は、そういうところで生活できるようには出来ていない。
「生活圏」などということを心配する必要はない。
「・・・そんな時代が到来しつつある。人類の生活圏がどこまで広がるのか。宇宙機用エンジンの開発が期待される。」(日刊工業新聞の記事)
テキトーだな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(宇宙植民地化:木星の衛星)
https://www.asablo.jp/app?cmd=edit&target_fqdn=kfujito2.asablo.jp&target_path=/blog/2024/02/06/9656985
「イオとエウロパの放射線レベルは極端で、遮蔽物を持たない人間は地球一日以内に死亡する」
「人間の植民地を合理的に支援できるのはカリストとおそらくガニメデだけ」
ほほう、定住可能性がないわけではないのだ。
「カリストは木星の放射線帯の外側を周回しています。」
「ガニメデの低緯度は月の磁場によって部分的に遮蔽されているが、放射線遮蔽の必要性を完全に取り除くには十分ではない。」
「どちらも、採掘して建設に使用できる水、ケイ酸塩岩、金属を利用できます。」
「2003年、NASAは将来の太陽系探査に関するHOPE (人類外惑星探査のための革命的概念)と呼ばれる研究を実施」
「選ばれた目標は木星から遠く離れており、したがって惑星の有害な放射線を考慮してカリストであった。」
「HOPE は、推進技術の大幅な進歩を想定して、有人ミッションの往復所要時間を約 2 ~ 5 年と見積もりました。」
やれやれ・・・。
今年の10月には、打ち上げ重量約6トンのエウロパクリッパーがファルコンヘビーで上がるが、クルーズ期間は5.5年だそうだ。
スターシップが完成したとしても、それ程縮まるわけではない(当初想定されていたSLSでは、木星への直接軌道で3年未満とされる)。
当然、地球低軌道上で、燃料補給してから出発しないとな(帰りはどーする!?)。
有人探査では、いろいろ運ぶものも多いから、それだけの速度は出ないだろう。
宇宙ネタで、何か面白い話はないかと探していたら、こんな記事が目に留まった。
(宇宙飛行の重要技術「電気推進ロケット」開発、効率よく高い推進力の実現に挑む)
https://newswitch.jp/p/40343
「国内外で多くのエンジンが開発されているが、その燃料のほとんどがキセノンだ。宇宙探査の需要に対しキセノンの量は枯渇すると予想される。」
国内で生産されているキセノンは、液体酸素からさらに抽出されている(エア・ウォーター社)。
(産業用ガス レアガス (Ne・Kr・Xe))
https://products.awi.co.jp/ja/industrial/business/gas/id002190
「現在、エア・ウォーターで国内生産しているレアガスはクリプトンとキセノンです。どちらのガスも酸素より沸点が高いため、液化酸素の中に凝縮されていきます。そこから精製装置を通じ余分な成分を精製・精留したのち、製品としての純粋なクリプトンとキセノンを採取することが出来ます。」
「水や二酸化炭素(CO2)を活用するなど燃料を多様化する必要がある」(電気推進ロケットエンジンの開発を進める大阪産業大学の田原弘一教授)
うーん、需給バランスを理由に燃料を多様化するということなら、既にスペースXがスターリンクV2ミニで、アルゴンガスを導入しているけどな。
(第2世代「Starlink」に搭載の新型スラスター、推力・効率性ともに大幅向上–推進剤も安価に)
https://uchubiz.com/article/new14785/
「Starlink V2 miniのホールスラスターでは推進剤にアルゴンを利用することで、キセノンやクリプトンよりもずっと安価な運用が可能になる。」
「アルゴンホールスラスターは以前のStarlinkのスラスターと比較して、2.4倍の推力と1.5倍の効率性を達成」(イーロンマスク)
アルゴンじゃ、ダメなのかあ?。
と思って読んでいたら、とんでもないことが書かれていて、浮沈子はぶっ飛んだ!。
「今後は宇宙機を飛ばしつつ燃料の現地調達が求められる」(田原教授)
「原理的に有人で到達可能な木星には水素やヘリウム、メタン、アンモニアなどがあるとされている。探査の途中で調達したガスを宇宙機の燃料として使う可能性も出てくる。」
ガスの調達の話ではない。
木星圏に、有人で到達可能というところが問題だ。
ホントかあ?。
(読者からの質問:人類が木星を訪れる日はやってきますか?)
https://www.technologyreview.jp/s/211882/will-astronauts-ever-visit-gas-giants-like-jupiter/
「放射に晒される時間を減らせるような軌道を発見し、宇宙船の設計を考案しなければなりません。NASAは、3つの羽が並んで回転し続ける探査機「ジュノー(Juno)」でこの問題を解決しましたが、人間が搭乗する宇宙船に使用できるデザインになるようには思えません。」
「有人の宇宙船が安全に木星の軌道を回るか、木星を通り過ぎるためには、木星から相当の距離を保つ必要があるでしょう。」
記事では、土星圏、天王星、海王星などにも触れている。
「このような要素から宇宙飛行士を保護する素材を使って宇宙船を製造する方法が見つかるまでの当面の間は、巨大ガス惑星に近づいて探査をするにはロボットによる無人探査機を使わざるを得ないでしょう。」
まあ、もっとも、到達可能かどうかについての言及はない。
浮沈子的には、火星圏への有人探査も不可能と考えているので、木星圏への有人探査などという話をまともに取り上げる気にはなれない。
そういう話は、SFの世界だけにしてもらいたいな(確か、イーロンマスクも言ってたような気が・・・)。
ちなみに、浮沈子は「2001年宇宙の旅」(映画)が大好きだ。
まあ、どうでもいいんですが。
「あと50年で木星域が人間の生活圏になるかもしれない」(田原教授)
タラレバの話はいくらでもある。
ろくすっぽ太陽光も届かない木星圏(地球軌道の4%)で、どうやって電磁加速エンジンを駆動するのかという問題もあるだろう。
木星の軌道は、ざっくり地球軌道(1億5千万km)の5倍(平均5.20260倍:7億8千万km)ある。
地球からの距離ということなら、軌道ベースで6億3千万kmだ。
人類が唯一到達した天体である地球の月は、ざっくり40万km(384,400km)の距離で、片道3日程度で到達できる(近いなあ・・・)。
割り算すれば1575倍で、片道約13年(4,725日)かかることになる(公転周期とかあるから、たぶん、そう単純じゃないとは思いますけど)。
べらぼーめ・・・。
ちなみに、アトラスVにありったけのブースター(5本:551構成)着けて打ち上げたジュノー(3,625 kg:現在も運用中)は、約5年(4年11か月)かけて木星軌道に投入されている(たぶん、最短)。
(ジュノー(宇宙船))
https://en.wikipedia.org/wiki/Juno_(spacecraft)
「木星系に到達したとき、ジュノーは約 19 天文単位を移動しました。(28億キロ)」(地球フライバイ1回)。
人工冬眠でもさせない限り、木星圏への有人探査はできないだろうし、行ったが最後、帰ってくることはできないだろう(未確認)。
木星の放射線から機器を保護するために厚さ1cmのチタン製のケースが使用されている。
(ジュノ放射線保管庫)
https://en.wikipedia.org/wiki/Juno_Radiation_Vault
「Juno Radiation Vault はほぼ立方体で、壁は厚さ 1 cm (1/3 インチ) のチタン金属でできており、各辺の面積は約 1 平方メートル (10 平方フィート) です。金庫の重さは約 200 kg (500 ポンド) です。」
「金庫内には、主要なコマンド、データ処理、および電源制御ボックスと、その他 20 台の電子ボックスがあります。」
「宇宙船は予想される 2,000 万ラドの放射線にさらされるため、保管室は放射線被ばくを約 800 分の 1 に減らす必要があります。」
べらぼーめ・・・。
ちゃんと調べていないけど、到底人体が許容できる放射線量ではないだろう。
人類は、そういうところで生活できるようには出来ていない。
「生活圏」などということを心配する必要はない。
「・・・そんな時代が到来しつつある。人類の生活圏がどこまで広がるのか。宇宙機用エンジンの開発が期待される。」(日刊工業新聞の記事)
テキトーだな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(宇宙植民地化:木星の衛星)
https://www.asablo.jp/app?cmd=edit&target_fqdn=kfujito2.asablo.jp&target_path=/blog/2024/02/06/9656985
「イオとエウロパの放射線レベルは極端で、遮蔽物を持たない人間は地球一日以内に死亡する」
「人間の植民地を合理的に支援できるのはカリストとおそらくガニメデだけ」
ほほう、定住可能性がないわけではないのだ。
「カリストは木星の放射線帯の外側を周回しています。」
「ガニメデの低緯度は月の磁場によって部分的に遮蔽されているが、放射線遮蔽の必要性を完全に取り除くには十分ではない。」
「どちらも、採掘して建設に使用できる水、ケイ酸塩岩、金属を利用できます。」
「2003年、NASAは将来の太陽系探査に関するHOPE (人類外惑星探査のための革命的概念)と呼ばれる研究を実施」
「選ばれた目標は木星から遠く離れており、したがって惑星の有害な放射線を考慮してカリストであった。」
「HOPE は、推進技術の大幅な進歩を想定して、有人ミッションの往復所要時間を約 2 ~ 5 年と見積もりました。」
やれやれ・・・。
今年の10月には、打ち上げ重量約6トンのエウロパクリッパーがファルコンヘビーで上がるが、クルーズ期間は5.5年だそうだ。
スターシップが完成したとしても、それ程縮まるわけではない(当初想定されていたSLSでは、木星への直接軌道で3年未満とされる)。
当然、地球低軌道上で、燃料補給してから出発しないとな(帰りはどーする!?)。
有人探査では、いろいろ運ぶものも多いから、それだけの速度は出ないだろう。
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