🐱スターシップ:お買い上げ?2024年02月06日 14:24

スターシップ:お買い上げ?


米軍には、大型輸送機が2機種ある。

(C-5 (航空機))
https://ja.wikipedia.org/wiki/C-5_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)

「C-5B(現在、主に運用されているタイプ):
主翼を改良、エンジンをGE TF39-GE-1Cへの換装、アビオニクスの改良を行ったタイプ。50機製造。」

「仕様(C-5B)
Lockheed C-5 Galaxy
全幅:67.89m
全長:75.3m
全高:19.84m
空虚重量:170.0t
最大離陸重量:381.0t
最大搭載量:122.472t
積載量:349t(769,000lb)
エンジン:GE TF39 ターボファンエンジン(19,500kg)×4
最大速度:マッハ0.79 (462kt., 531mph, 855km/h)
巡航速度:マッハ0.77 (450kt., 518mph, 833km/h)
飛行高度:34,000ft(10.4km)
海面上昇率:564m/min
翼面積:580m2(6,200ft2)
翼面荷重:610kg/m2(120lb/ft2)
実用上昇限度:10,895m
搭載燃料:193,620L(51,150USガロン)
航続距離:4,445km (2,400nmi2,761mi)/263,200ポンド搭載時
乗員:通常8名 最小4名(操縦士、先任操縦士、副操縦士、航空機関士2名、ロードマスター(空中輸送員)3名)」

「C-5M スーパーギャラクシー(今後の改修タイプ):
1999年よりC-5の延命と近代化改修を目的として開発が進められていた最新型で、2006年5月16日に初号機がロールアウトした。この改修によって、離陸性能が30%、上昇性能が38%改善され、整備性と可動率(Availability)も大幅に向上した。
アメリカ空軍では、現在でも現役で運用されているC-5のうち52機(C-5A:1機、C-5B:49機、C-5C:2機)をC-5Mへ改造する計画で、今後25年間はC-5を運用する方針である。」

「主な改修点:
・グラスコックピットの導入
・最新の航法・通信システムの導入
・エンジンをGE TF-138(CF6-80C2)へ換装」

でかいな。

「開発当時世界最大の輸送機であり、An-124 ルスラーン・An-225 ムリーヤの登場によりその座を譲ったものの、依然として世界最大級の輸送機である。」

もう一つはこちら。

(C-17 (航空機))
https://ja.wikipedia.org/wiki/C-17_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)

「アメリカ陸軍のすべての装甲戦闘車両と航空機の搭載が可能で、C-5戦略輸送機の最大ペイロードの65%近くとなる77トンの貨物搭載ができる。」

「仕様
全長:53.0 m
全幅:51.8 m
全高:16.8 m
翼面積:353.02 m²
最高巡航速度:M0.77
巡航速度:M0.74(450 knot、833 km/h、高度8,530 m)
実用上昇限度:45,000 ft (13,716 m)
エンジン:P&W F117-PW-100 ターボファン(18,460 kg)4基
航続距離:5,190 km(空荷フェリー時:9,815 km)
貨物室:h:主翼後端までの約13mは3.76m、主翼後端からランプ付近までは5.3m、ランプ端付近は4.1m、w:5.48m、l:26.82m(6mランプ含む)
空虚重量:128.1 t
最大離陸重量:265.35 t
最大積載量:77.519 t
最低着陸必要距離:1,000 m(500 mで着陸した実績有り)」

「国際的な軍事費削減の動きなどを受け、ボーイング社は2015年をもってC-17の製造ラインを閉鎖した。その後、アメリカ国内からも中国脅威論が現実の問題として認識されるようになり、中東での多国籍軍による対テロ戦争が継続している事から生産の継続もしくは、C-5Mのように初期の生産分を近代化する改修工事工程を設ける提案がなされている。」

延々と引用したんだが、この前振りは重要だ。

米軍は、将来、新たな軍用輸送機としてスターシップの購入を検討しているからな(そうなのかあ?)。

(空軍ロケット貨物輸送計画、実現可能性への疑問にもかかわらず前進)
https://spacenews.com/air-force-rocket-cargo-initiative-marches-forward-despite-questions-about-feasibility/

「米空軍は、おそらく数年以内にポイントツーポイントのロケット飛行を実証する計画を進めている。」

「AFRLとスペースXが同社の巨大ロケット「スターシップ」を世界規模の迅速な貨物輸送に利用するために「さまざまなシナリオを検討している」と述べた。」(AFRL:the Air Force Research Laboratory:空軍研究所でロケット貨物プログラムを監督する主任科学者グレゴリー・スパジャーズ氏)

「空軍は2年前、大型ロケットで世界中に 軍需物資や人道支援物資を輸送する技術と能力を実証するため、スペースXに1億200万ドルの5年間契約を結んだ。」

「AFRLとSpaceXは長期的な視野を持っており、Starshipの準備が整えば、早ければ2026年にも実証が実施される可能性がある」(スパジャーズ氏)

「打ち上げごとに100トン以上を軌道上に展開する可能性があり、これは軍用C-17貨物ジェット機が輸送するペイロードに匹敵する」

「私たちがやろうとしているのは、これらの大型ロケットが成熟するにつれて、その早期導入者になれるよう自らを整えることです。」

「AFRLはベンダーと協力して軍用貨物をロケットに乗せられるように「コンテナ化」する方法を検討しており、課題は他の輸送手段にも使用できる標準的なコンテナ設計を考え出すことだ。」

検討は、輸送概念だけではなく、具体的レベルで進んでいる。

「貨物輸送にロケットを使用するというアイデアは通常、深い懐疑的な見方に遭うと述べたが、同社の再利用可能なロケットの成功は、いかに一見その可能性が高いかを示す一例だと指摘した。不可能な概念が現実になる可能性があります。」(元ボーイング社幹部で、現在はスペースX国家安全保障宇宙ソリューション担当上級顧問のゲイリー・ヘンリー氏)

ほほう、S社はB社の幹部までリクルートしてるのか・・・。

「10年前、軌道ロケットの垂直離陸と垂直着陸の追求は、一部の人には急進的であり、他の人には狂気だと考えられていました」

「現時点では、地球上のどこにいても、重要なペイロードを1時間以内に輸送するポイント・ツー・ポイントのロケット貨物について、そのような懐疑的な見方をするのは当然だと思います。」

なかなか謙虚な態度だな(ドラッグ漬けでアグレッシブなCEOとは異なる・・・)。

「私たちは火星に行くためのスターシップを建造中です。そして、私たちが発見しているのは、これが国家安全保障に重大な影響を与えるシステムであるということです。そしてそのうちの1つはたまたまロケットポイントツーポイントです。」

うーん、すっかりS社に洗脳されちまってる・・・。

「政府が専用のスターシップロケットを購入したいのであれば、それは可能だ」

記事の中では、ヘンリー氏のお勧めは、ロケットの購入ではなく、商業的輸送サービスとして購入する方らしいが、米軍は新たな「輸送機」としての運用を模索しているようだ。

つまりだな、銃後の兵站業務だけではなく、敵陣深くに空てい部隊を送り込むことも想定しているわけだ(未確認)。

米軍が関心を寄せているシステムは、スターシップだけではないようだ。

「世界中の軍人や貨物の移動を管理する米国輸送軍は、米軍がこれらの車両をどのように使用できるかを決定するために、いくつかのロケット会社と協力しています。」

「インバージョン・スペース社が開発したような特別な再突入カプセルを使用して、ロケットから地上に貨物を配送できる可能性がある」(宇宙スタートアップ企業インバージョン社の共同創設者兼最高経営責任者(CEO)のジャスティン・フィアシェッティ氏)

(スタートアップが宇宙貨物用の「帰還車両」開発に1,000万ドルを調達)
https://spacenews.com/startup-raises-10-million-to-develop-return-vehicle-for-space-cargo/

「米軍は物資を軌道上に保管し、インバージョンのカプセルを使って世界中のどこにでも届けることができる。」

ははあ、こっちは倉庫代を節約しようということなわけだ(宇宙空間での保管は、無料だしな)。

「私たちのカプセルが軌道上に到達すると、宇宙ステーションまで自らを操縦することも、ソーラーパネルを展開してフリーフライヤーとして軌道上にとどまることもできます」

まあ、まだ構想段階という感じだが、物資を軌道から調達するという新しい概念は、様々なレベルで検討されている。

10年前、パワードランディングする再使用ロケットが、急進的で狂気の沙汰だと思われていたことを考えれば、ポイントツーポイントで軍用物資(兵員も?)を運ぶロケットが現れたとしても驚くことはないのかもしれない。

んでもって、ウクライナの前線の塹壕に、155mm砲弾や新しい動員兵を送り込むわけだ(そういうことかあ?)。

なんなら、ロシア軍の後方に、空てい部隊を送り込んでもいい。

ロジスティクスの革命だな・・・。

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