🐱ロシア降伏不可避?:25隻目2024年02月15日 17:57

ロシア降伏不可避?:25隻目


(ウクライナ、ロシア黒海艦隊の「3分の1を無力化」 軍艦撃沈後に主張)
https://www.cnn.co.jp/world/35215312.html

「ロシアの揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」は無人艇「マグラV5」の攻撃を受け、左舷に「致命的な穴」が空いた。」

どうやら、沈没したようだ。

すげーな・・・。

どんな任務でどの辺を航行していたのかは知らない。

「今回の大規模侵攻の間にロシア黒海艦隊の3分の1を無力化した」(ウクライナ軍)

「これはロシア軍の艦船24隻と潜水艦1隻で33%を無力化したとのウクライナの先週の主張と符合する。ウクライナの集計によると、「ツェーザリ・クニコフ」は25隻目の無力化された艦船となる。」

こんなに撃沈、または破壊させていたとは知らなかったな。

「昨年以降、ウクライナは黒海に重心を転換。クリミア半島やロシア軍艦船への攻撃について、同半島を孤立させ、ウクライナ本土におけるロシアの軍事作戦の継続を困難にする意図があるとしている。」

その作戦が成功しているのかどうかは分からないが、ウクライナ南部地域の侵攻が止まっていることは確かだ。

効果がない、とまでは言えない。

ロシア海軍が、なーんも対策していないわけではない。

(ロシア、黒海でのウクライナの海上無人機戦への適応を強いられる)
https://www.navalnews.com/naval-news/2023/12/russia-forced-to-adapt-to-ukraines-maritime-drone-warfare-in-black-sea/

英語版ウィキのリンクから辿ったんだが、いろいろ対策はしているようだ。

・港の入り口を横切る物理的障壁(セバストポリ軍港):
・・何層もの網
・・浮遊ブーム
・・一連のバージ(筏?)
(これらはウクライナのUSVの港侵入を阻止するのに中程度の効果がある可能性が高く、堅固な防御のために哨戒任務に就いている機関銃や軍艦と組み合わせられる。)

・ヘリコプターと飛行艇(港外):
・・飛行艇(潜水艦の潜望鏡を見つけるために設計されたレーダーが搭載されているため、小型 USV はおそらく探知可能)
・・ヘリコプター(USVを攻撃)
・・戦闘機(攻撃の実績あり)

・目に見えない脅威 – 電磁戦:
・・通信を妨害するために電磁ノイズを発射(ロシアの船舶や海岸施設に設置:これは中程度の効果があるようです。)

・護衛船:
・・兵器輸送船ウルサ・メジャーやスパルタIV 、政府接続タンカーなどのロシアの高価な船舶を護送する(巡視船やフリゲート艦によって行われます)。
(オープンソースによる追跡を避けるために、船舶は AIS (自動識別システム) をオフにしています。こうした取り組みは部分的にしか効果がありません。)

・海上ドローンを排除するロシアの新たなアイデア:
・・巡視船から飛行させた小型ドローン(FPV(一人称視点)ドローン:実際の運用ではまだ報告されていません。)

・同様の水上ドローンで対抗する:
・・ウクライナのものとよく似たダンデライオン USVを発表(開発中みたいです。)

「ウクライナの海上無人機は黒海戦争に不釣り合いな影響を与え続けている。彼らはロシア海軍の作戦能力を形作っている。ロシアがそれらをどれほど真剣に受け止めているかは、ロシアがそれらを破壊しようとしているさまざまな方法によって示されています。」

「私たちが学んだことは、ウクライナが主導権を維持しているということです。ロシアの防衛は反動的であるため、次の大きな展開はロシアよりもウクライナの可能性が高い。」(reactionary:自動翻訳は「反動的」と訳しているが、文脈からは「保守的」の方が近いかもな。)

まあ、実際、その通りになったわけだ。

航空機や装甲車両などに比べれば鈍重な船舶は、比較的狙いやすいだろうが、それだけに走行を厚くし、そんじょそこらの攻撃ではびくともしないように作られている。

「USV がいかに強力であるかに多くの人が驚き続けています。机上では、これらの小型海上無人機はこれほどの成功を収めることはできなかったはずです。」(再掲)

世界は、ウクライナの攻撃に衝撃を受けているだろう。

もちろん、戦艦モスクワや陸上で建造中の潜水艦などは、巡航ミサイルによって破壊されているから、USV:Unmanned surface vehicleだけで25隻を葬ったわけではない。

ロシアの黒海艦隊は、甚大な被害を被っているけど、まだ、3分の2は健在で、クリミアから引き上げてロシア本土など(一部グルジア)に撤退している。

これ以上の被害の拡大を防ぐためにも、何らかの手立てを講じてくるに違いない(時間はかかるだろうけどな)。

ウクライナ側の海軍力がどの程度かは知らない。

が、USVの運用は、車両などでけん引して、スロープなどからエントリーすることが出来るから、効果的に抑止することはできないだろう。

徘徊中か、攻撃してきた時に認識して抑止するしかない。

航続距離からして、外洋で長時間運用することはできないだろうが、沿岸で高価値目標を狙うには手ごろだ。

魚雷ほど高価じゃないし、発射する船舶も必要ない。

貧者の魚雷だな。

んなもんがうろうろしている海域で、軍艦を運用しているロシア海軍がアホなだけだ。

大型揚陸艦が狙われたと言うが、何かを運搬中だったか、他の輸送船を護衛していたかは知らない。

まあ、今後も、一定の損耗は避けられないだろうけど、装甲車や砲弾と違って、建造に年月がかかる代物だからな。

他の艦隊から回してくるにしても、それなりに時間も手間もかかる。

黒海の西側の制海権をウクライナが手にしたかどうかは分からない。

が、少なくとも沿岸地域で不用意な行動はできないだろうし、クリミアからは一刻も早く撤退した方が身のためだろう。

バルカンファランクスのような、有効な手立てが見つかるまでは、前線から下げておいた方がいい。

ロシアは、ウクライナに対して、ちゃんとした戦争をまだしていない。

あくまでも、低強度の部分的侵略に止めている。

政治的に、ウクライナをロシアに同化させようという意図があるから、余りド派手に攻撃しない戦略だ。

そういうことなら、高価値目標を前線近くに展開するというのは、ハッキリ言って愚策だ。

最も有効な抑止策は、ウクライナを屈服させて、完全に支配下に置くしかない。

少なくとも、黒海に面した領域を完全に支配下に置くことでしか抑止できないだろう。

それが出来ないのなら、黒海から撤退するだけの話だ(そうなのかあ?)。

ロシア降伏不可避(?)。

ウクライナの目的は、海上からの攻撃を抑止することだから、今回を含めて、ロシア海軍の艦艇を破壊することがどれ程の効果を期待できるかは分からない。

が、心理的側面は無視できないだろう。

やられっぱなしじゃないぞと・・・。

ざまー見ろ、いい気味だ・・・。

けどな、戦争はそういうもんじゃない(見せもんじゃないし!)。

海上からの攻撃を、どれ程減らすことが出来るかを見なければ、評価はできない。

ロシアが、攻撃の手を緩めることを期待しているのなら、その期待は裏切られるだろうし、仮に効果があったとしても、一時的限定的なものに留まる。

もちろん、何もしないよりは遥かにいい。

快挙だ。

そのことは、素直に評価すべきだな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(ウクライナがロシア黒海艦隊の大型揚陸艦を撃沈…侵略以後、露の艦船25隻・潜水艦1隻を破壊)
https://www.yomiuri.co.jp/world/20240215-OYT1T50028/

「ウクライナ軍によると、2022年2月の露軍による侵略開始以後、ウクライナ軍は露軍の艦船25隻、潜水艦1隻を破壊した。露軍黒海艦隊は戦力の約2割を失ったとの分析がある。」

うーん、CNNの報道と比べて艦船で1隻多く、割合は1割小さい。

どっちなんだろうな。

まあ、どっちでもいいんですが・・・。

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