🐱ウクライナ降伏不可避:標的 ― 2024年02月26日 01:46
ウクライナ降伏不可避:標的
(ウクライナ戦争開始2年、勝つのはどちらか 米陸軍退役大将に聞く)
https://www.cnn.co.jp/world/35215676.html
「疑問の余地なく、プーチン氏がウクライナで止まることはないだろう。問題は同氏が戦力を再建し、他国で活動させるまでどのくらいの時間がかかるかという点だ。モルドバは確実に標的となるだろう。結局のところ、同国にある分離派支配地域トランスニストリア(沿ドニエストル)には依然として1500人程度のロシア軍兵士がいるのだから。」(米国のデビッド・ペトレイアス退役陸軍大将:米中央情報局(CIA)長官としての経歴も持つ)
「プーチン氏の注意はバルト海諸国にも向くかもしれない。これらの国々の存在も、同氏は不快に思っている。」(同上)
モルドバとバルト3国(ポーランドも:バルト海諸国です)は想定の範囲内だが、言及の順序がモルドバが先というのは意外だ。
やっぱ、南からなんだろうか・・・。
タラレバの話が多い記事だが、現実の認識は妥当だ。
「ロシア軍はここへ来て、確実に一定の教訓を学んだ。戦争1年目もしくはそれ以上の期間は、それができていなかったように思える。彼らは人員の交代と追加の部隊を生み出す方法を見いだした。ロシア経済の基盤は、完全な戦争状態を念頭に置くものとなった。こうした状況で、現実が構想の中へと入り込んでくる。ロシアはウクライナの3倍以上の人口を抱え、その経済規模は10倍を超えている。」
「もし米国が今回の600億ドル(約9兆円)規模の支援パッケージを可決できれば、そしてウクライナが極めて重要な問題である戦力増強の方法について基本的な決断を下し、水上及び空中ドローンの開発で進歩を遂げ続けるなら、ウクライナは現在の情勢を維持するだけでなく、場合によってはそれを進展させることも可能だ」
「しかしそこには多くの前提が存在する。多くの条件を全て満たさなくてはならない。」
米国の支援復活だけでもダメ!。
大規模追加動員だけでもダメ!。
ドローンの開発だけでもダメ!。
米国とNATOとの関係についての言及は、注目に値するかもな。
「NATOは多くの面において、大統領執務室で下される決定に依存している。」
「NATOの根本的な性格と同盟としての抑止力は、米国がその役割を今後果たさなくなるなら当然著しく弱体化するだろう。」
宇宙空間におけるロシアの攻勢についての言及もある。
「ここでの本当の問題は、この件が大変な不安定化をもたらすということに他ならない。なぜなら、現時点で米国はある種の重大な核攻撃に対する数十分の警告時間を確保しているが、仮に所有する諜報(ちょうほう)、監視、偵察用の資産が機能しなくなり、かつ即時の決定が必要な場合は、この時間が劇的に減少するからだ。」
「こうした資産の多くは宇宙空間にあり、それらが無力化する時は「危機の抑止」が著しく阻害されることになる。」
「従ってこの問題は極めて危険であり極めて無分別、また極めて挑発的でもある。」
来るべき欧州大戦争においては、核兵器の使用は必須の前提になる。
軌道上の早期警戒衛星の破壊は、致命的だ。
「標的」は、ウクライナの隣国から宇宙空間に及ぶ。
ロシアは、次の次を見据えて動いている。
「ロシアと世界中に存在するその多様な同盟国は、世界を独裁体制にとって安全な場所にしようとしている。民主主義にとってではなく。」
「なぜ米国人はウクライナのために一段の支出を行うべきなのか?」(CNN)
「それが我々の根本的な国家安全保障の利益に関わるからだ。我々の繁栄と、法に基づく国際秩序にとって利益になる。それは我々と我々の同盟国、提携国が第2次世界大戦後に構築したものだ。不完全な部分もあったが、全体としては我々の利益、そして同盟国及び提携国の利益を促進してきた。」
米国の、共に天を戴かず的態度は相変わらずだな。
だが、その態度も間もなく変わることになるだろう。
好むと好まざるとに関わらず。
敵対する国家との平和的共存。
世界の情勢は刻々と動いている。
ドンパチ(戦争)による現状変更は、当事国のみならず、世界にとって好ましくない。
適切な方法で、絶えずリバランスを行うことが重要だ。
それは、必ずしもドンパチに比べて安上がりとは限らない。
双方が満足できるわけでもない(交渉の結果は、概ね関係国にとって不満足に終わるが、それこそが成功の証だ)。
だが、長い目で見れば、平和な関係がもたらす利益は、ドンパチにより損なわれた関係よりも利益をもたらす。
まあ、国家が消えちまって、評価が出来ない事態になれば別だかな。
それは、イスラエルのように、2000年くらい経ってようやく分かることになるのかもしれない。
国家の存在は流動的だし、国境も不変ではない。
統治者がころころ変わるのは日常茶飯事で、国家間の関係もその都度、大騒ぎになることがある(米国とかは、全世界が振り回されることになるからな)。
安定なんてのは、良く言って気休めに過ぎず、概ね幻想に過ぎない。
CNNのインタビューに応じたペトレイアス氏は、そのことを身に染みて分かっている。
安定に努めなければ、幻想は現実にはならない。
「米国はどちらの党の大統領に率いられても、NATOが創設された数十年前の第2次大戦後からそうした役割を果たしてきた。」
その役割も変わりつつある。
パクスアメリカーナの終わりの始まり。
流動性が高まり、予測不可能な不安定な時代。
力による支配と、強権の時代。
対立が先鋭化して、紛争が多発する時代の始まりだ。
うーん、リバランスするコストは増すばかりだな。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(一部西側諸国、ウクライナ派兵検討 2国間ベース=スロバキア首相)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/JWNETC7SSVMMRNS4UQDZFK73CU-2024-02-26/
「パリで開かれる会議の議題は、NATOとEUに加盟するいくつかの国が2国間ベースでウクライナへの軍隊派遣を検討していることを示している」(スロバキアのフィツォ首相)
「何のために派遣され、どのようなことを行うのかについては言えない」
「フィツォ首相は、ウクライナでの紛争が大きくエスカレートする危険性があると指摘。」
「これ以上のことは現時点では言えないとしながらも、この日にパリで緊急会議が開かれること自体が、ウクライナに対する西側諸国の戦略が失敗したことを示しているとし、会議の議題に「背筋が凍る」思いをしたと述べた。」
夜中に起きて、ボーっと記事を眺めていたんだが、いきなり目が覚めた。
「「背筋が凍る」思い」か・・・。
とうとう、欧州大戦争が勃発することになった。
「いくつかの国」とあるので、2か国以上ということになる。
同じタイミングで、ゼレンスキーがクリミア奪還を呼びかけているのも気になる。
(ウクライナ大統領、クリミア奪還に向けた「戦い」呼びかけ)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/VC5PZOQ4VRIZPBRCTHNT4M6VB4-2024-02-26/
「ウクライナではこの日、クリミアの中心都市シンフェロポリで開かれた、併合への道を開いたロシア側の動きに反対する集会から10年を迎えた。」
まあ、タイミングは偶然かも知れないけどな。
「クライナのパートナー国に対し、国際法の完全な順守のために戦うよう要請」
ウクライナの戦争に巻き込まれないように、慎重に距離を取ってきた欧州が、とうとう一線を越えたわけだ。
いつか来るとは思っていたけど、こういう形は想定していなかったからな(浮沈子は、ロシアに対する直接攻撃しか想定していなかったからな)。
意外だ。
バルト3国の可能性が高いと思うけど、英国が黒海に艦隊を派遣するというのも考えられる(もう、しているのかも:未確認)。
この戦争を理解するキーワードは、内戦だ。
ロシアにとって、この戦争はロシアの内戦に過ぎない。
ウクライナにとっては、独立戦争なわけだ。
そう考えると、単純じゃないことが分かる。
独立戦争の支援に、他国が兵隊を送り込むんだってえ?。
もうワケワカ・・・。
2022年の開戦前(本格侵攻前?)のように、軍事顧問団を送り込むのかもしれない。
(CIA、ウクライナと10年前から秘密協力 米報道)
https://www.sankei.com/article/20240226-MI623GI3VBN43CY5EN7TPWZDXQ/
「米中央情報局(CIA)がウクライナの情報当局と約10年前から秘密の協力関係を築き、歴代米政権の間で引き継がれてきたと報じた。」
「米国の支援継続が不透明となる中、バーンズCIA長官が今月、ウクライナを極秘訪問し、協力を約束した」
この報道と、何らかの関係があるのかは知らない。
バーンズは、中東で人質交渉しながら、それを隠れ蓑にしてウクライナ行ってたわけだ。
まあいい。
「CIAはロシアが2022年2月にウクライナへ侵攻した後は、ロシアの使用兵器や攻撃対象の場所など重要情報を提供。」
「CIAとの協力がなければ「ロシアに抵抗することはできなかっただろう」」(ウクライナ保安局のバカノフ前長官)
この戦争が、西側の代理戦争であったことを裏付けるものだが、まあ、国際関係は利用し、利用されることで成り立っているからな。
しかし、欧州がウクライナに派兵するという話が本当なら、ロシアにとってはいい口実を与えるだろう。
軍隊の派遣は、安全保障の基軸だ(トランプは、金払わない国には派兵しないって言ってるけど)。
事実上のNATO加盟に等しい。
ゼレンスキーは、してやったりと思っているに違いない。
用もないのに、バルト3国に行ったりして、怪しいと思ってたんだがな。
「フランスのマクロン大統領はこの日に急きょ、欧州首脳会議を開催。パリで開かれる会議にフィツォ首相を含む約20人の欧州首脳が出席」(初出のロイターの記事)
27か国中の20か国か。
2国間の軍事支援に拘束力はないのかもしれない。
しかしだな、それを口実にして、その国がロシアの攻撃を受ければ、理屈の上ではNATO第5条発動ということになるわけだから、2国間ベースの派兵といえども、何らかの歯止めは必要だろう。
想定外なのかもしれないし、20か国のサブセットで済む話なのかもしれない。
うーん、それにしてもヤバいな。
ヤバ過ぎ!。
「フィツォ首相は、ウクライナでの紛争が大きくエスカレートする危険性があると指摘。」(再掲)
「パリで緊急会議が開かれること自体が、ウクライナに対する西側諸国の戦略が失敗したことを示している」(再掲)
スロバキアは、ウクライナ支援に積極的とは言えない(隣国だけどな)。
「スロバキアはウクライナに軍隊を派遣する計画はない」(フィツォ首相)
欧州は一枚岩じゃない。
ウクライナ支援でも、ハンガリーの造反や、トルコの反対に会った。
安全保障でも、足並みが乱れている。
出来るところがやればいいということだが、その結果は欧州全域に及ぶ。
ウクライナ派兵はまずいだろう。
それでもやるということなら、それを止めることはできないのかもしれない。
この件に、米国がどこまで関与しているのかは知らないが、バーンズのウクライナ訪問のタイミングと無関係ではなかろう。
米国の支援ストップが続く中、何らかのアクションを起こすことは必要なのかもしれないが、効果の割に影響がデカ過ぎな気もする。
100万人とか派兵するなら別だがな・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(パリでウクライナ支援会合 マクロン仏大統領、西側諸国の軍派遣を排除せず)
https://www.sankei.com/article/20240227-KTSHP24ZURPPTOXYEWWIM6QKHU/
「西側諸国によるウクライナへの地上軍派遣に言及」(フランスのマクロン大統領)
おっと、「地上軍」派遣か・・・。
フランスも派遣したいみたいな感じだな。
「排除されるべきではない」
「われわれはロシアが勝利しないよう、必要なことをすべて行う」
「欧州の安全保障にとってロシアの敗北は不可欠だ」
いつから、そんなに前のめりになったんだあ?。
欧州は、たとえ内部で足並みが揃わなくても、ウクライナ支援(つーか、ロシアの敗北?)に必要なことは行う腹を決めたようだ。
「第三国から数十万発の弾薬を共同で購入する計画に約15カ国が署名に同意」
えーと、欧州は地域で生産された弾薬の40パーセントを域外へ輸出している。
これは、それを買い戻すということなのか。
それとも、米国で生産された砲弾を欧州が買い上げて、ウクライナに回すという裏ワザなのか(それって、できるのかあ?)。
(ゼレンスキー大統領「戦争どのように終わるか “転換の年”」)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240226/k10014370471000.html
「国内で生産をどれだけ増やしても、前線ではウクライナとアメリカ、EU=ヨーロッパ連合の生産量を合わせた以上の弾薬が必要だ」(ウクライナのカミシン戦略産業相)
なんだ、どうやったって、結局は生産能力不足でどうしようもないわけじゃん!?。
今年が転換の年であることは、確定した未来(現在)だ。
砲弾を供給できない欧州は、とうとう、その代替として肉弾を供給するしかなくなっちまったわけだ(そういうことかあ?)。
(アウディーイウカ方面の戦い、ロシア軍がベルディチ周辺でエイブラムスを破壊)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/battle-of-audiiuka-russian-troops-destroy-abrams-near-berdici/
「既にベルディチ集落内を移動するエイブラムスの様子、炎上するエイブラムスの様子、破壊されたエイブラムスの画像も登場」
せっかく供与した戦車まで破壊されちまってるしな。
どーする、欧州!?。
まあいい。
欧州だって、人口(減少)問題を抱えている。
ウクライナに兵士を派遣したりすれば、国内問題を抱えることにもなるしな。
一線を踏み越えて、ロシアと戦争する気なわけだ。
ヤバいな・・・。
ヤバ過ぎ!。
うくらいな支援は、最初はジャベリンから始まった。
アリの一決は広がり続け、自走りゅう弾砲やロケット弾に及び、とうとう戦車まで供与するようになった。
次は、戦闘機が予定されている。
今また、地上軍の派遣が検討され、いずれは行われることになるだろう。
ショーザフラッグ。
フランスが参加すれば、国旗を掲げてロシア軍とドンパチする。
ナポレオン以来の歴史的戦闘になる。
一寸先は闇のウクライナ情勢。
ユニオンジャックも翻るかも知れないな・・・。
<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー
(ロシア攻撃キャンペーンの評価、2024 年 2 月 26 日:ドイツは2月26日、ウクライナへの新たな軍事援助パッケージを発表した 。)
https://www.understandingwar.org/backgrounder/russian-offensive-campaign-assessment-february-26-2024
「ドイツはウクライナに提供する砲弾を「世界中で」探している」(ドイツ連邦軍ウクライナ情勢センター長クリスティアン・フロイディング少将)
やれやれ・・・。
どこまで探しに行ったんだあ?。
「仲介業者を通じてインドの砲弾を入手するために「秘密裏に交渉」を行っており、アラブ諸国とも「同様の交渉」が可能である可能性」(不特定の内部情報筋:ドイツの報道機関 デア・シュピーゲル)
欧州の弾薬庫は、本当にすっからかんなんだなあ・・・。
それにしてもインドは、ロシアからの武器は届かないし、ドイツには砲弾引っぺがされるし、さんざんだな・・・。
<また追加>ーーーーーーーーーー
(マクロン大統領、ウクライナに砲弾100万発提供を約束したのは軽率だった)
https://grandfleet.info/european-region/president-macron-was-imprudent-in-promising-1-million-shells-to-ukraine/
「さらに『西側諸国の地上軍をウクライナに派遣する将来的な選択肢を排除すべきではない』と述べた」(Le Monde紙)
「現時点で公式に受け入れられ、承認された形で軍を派遣するためのコンセンサスは存在しない。しかしダイナミックな観点から言えば何も除外すべきではない。この戦争にロシアが勝利できないようにするため必要なことは何でも行う」「戦略的な曖昧さを受け入れる」(フランスのマクロン大統領)
「地上軍派遣は会議の議題に上がらなかった」(この会議に参加したオランダのルッテ首相)
この後の記述を読んでも、どうやら議題にならなかったというのが真相のようだ。
やれやれ・・・。
ったく、今朝は心臓がのどから飛び出すかと思ったぜ。
まーた、マクロンのスタンドプレイか・・・。
「衝撃的な発言で欧州が口頭でこのようなことを言及したことは1度もない」「この発言はロシアに向けられたものだ」(テミス研究所のヨング元海兵隊大佐)
「マクロン大統領はウクライナ支援の先頭に立とうとしている」「建前上のゲームでフランスが主導権を握っているのがよく分かる」(別のアナリスト)
「本気で地上軍の派遣を進めるとは受け止めておらず、マクロン大統領の言及は「ロシアに勝たせないためなら何でもやるという意志」を象徴したものである可能性が高い。」(ブログ管理人)
まあ、浮沈子的にもそうあって欲しいと思ってたけどな(ちょっとタイミングが早過ぎるのと、NATO軍をウクライナへ派兵というのはいくら何でもドラスティックだ)。
が、火のない所に煙は立たない。
今は、ウクライナ兵を各国に招いて訓練を実施しているけど、ウクライナ国内で行うようになるかも知れないし、参謀クラスの兵員を派遣することはあり得るだろう。
実力部隊の派兵は、ロシアにミサイル撃ち込んでくださいって言ってるのと同じだからな(そうなのかあ?)。
浮沈子は、どーせ攻め込まれることが分かっているバルト3国かポーランドだと思ってたけどな。
フランスかあ・・・。
それも意外だ。
真っ先に反対するだろうと思ってたくらいだ(軍事援助額は、ドイツの25分の1です)。
マクロンは、トランプ以上にプーチンとお友達だしな。
今でも、毎週のように電話してるだろう(未確認)。
この話、ひょっとすると、ロシアとフランスが仕組んだ芝居かも知れない。
ウクライナに見せるためのな。
EU内から反対されて没になることが分かっている話を、敢えて事前に議題としてリークし、スロバキアに伝えるところなんかは、実にそれっぽい。
こんな、下手な芝居しか打てない欧州に、ウクライナは弄ばれている。
まあいい。
自由な民主主義国との付き合い方をお勉強するいい機会だ。
2時間目の授業があるかどうかは分からんけどな・・・。
<またまた追加>ーーーーーーーーーー
(2年間のウクライナ戦争を米陸軍が戦略的評価、量は質に勝りロシア優勢
ウクライナ軍の人的資源ではロシア占領地の奪回は困難)
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/79620#google_vignette
「米陸軍協会(AUSA:Association of US Army)が発表している『紛争から2年後の戦略的評価(A STRATEGIC ASSESSMENT TWO YEARS INTO THE CONFLICT)』は、ロシア・ウクライナ戦争を客観的に評価しようとする注目すべき文書」
いやあ、マクロンの浮かれた話を読んだ後では、ずしんと腹に響くものがあるなあ・・・。
さすがに、年がら年中、世界中で人の迷惑顧みずにドンパチやって、取ったり取られたり(領土も命も!)してるだけのことはある。
骨太で、揺らがない。
米国は海洋国家だからな。
いつも不遇を託っている陸軍としては、ここで押し出さなくてどーする的雰囲気アリアリだ(そういうことかあ?)。
俺たちを送り込んでくれれば、ロシアなんて撃退してやるぞ(んじゃあ、マクロンと同じじゃん!?)。
まあ、どうでもいいんですが。
くそっ、軍隊のこととかもっと知っていれば、多角的に検討することもできるんだろうけど、書いてある字面でしか読み取れないのは悔しい・・・。
「ロシア・ウクライナ戦争における戦略的バランスを検証すると、ロシアが優位に立っている」
「ロシアがこの戦争に勝利している」
まあ、そこんとこは、当事者(特にウクライナ側)としては、必ずしも同意ではないだろう。
だが、次の指摘は、本質的に重要だ。
「ロシアの量(mass)の戦略を「愚か」と非難するのは的を外している。ロシアが戦略的勝利をもたらすのであれば、その方法がどれほど疑わしいとしても、それほど非論理的ではない。」
浮沈子的には同意なんだが、ウクライナの10倍も死人を出しているというのはさすがに受け入れ難い気がするんだがな。
また、軍隊の規模からいえば、ロシア軍110万人(増員は掛けていますが)に対して、ウクライナ軍は100万人と、ほぼ同数だ。
このレポートが指摘しているような事態が起きていることが不思議ということになる。
攻者3倍の法則どころか、ロシア軍は前線に10倍の兵力をつぎ込んでいる。
つまりだな、ウクライナ側の用兵がなっていないということなわけだ。
「ウクライナは、ウクライナ国内のロシア軍を壊滅させ、解放された領土を占領・保持するために必要な破壊的な戦闘能力と相まって、大規模な戦力を生み出すことができない。」
戦争終結のシナリオは3つ。
①ウクライナがプーチン軍をウクライナから追い出すために必要な戦力を生み出すことができるようになる。
②ウクライナが戦略的に疲弊して紛争をやめざるを得なくなる。
③両当事者が紛争終結を決断する。
浮沈子的には②だろうな。
この戦争の本質が、領土戦ではなく、ウクライナの独立戦争だからな。
宗主国気取りのロシアは、植民地(!)が独立して、あろうことか敵国(NATO)に寝返るなどという事態を認めるわけにはいかない。
一方のウクライナは、真の独立を果たせなければ、ロシアの一部という元の鞘に納まるしかない(たぶん、国家としての存立はないだろうな)。
米陸軍協会は、そこんとこは見誤っている。
だから、③は選択肢として設ける意味がない。
もちろん、心情的にウクライナを応援する立場からすれば、①に越したことはないんだろうが、これまでの推移を見る限り、その可能性は皆無だ。
消去法的というか、ありそうな結論としては②ということになる。
この記事では、最後に、この記事の著者のコメントが出ていて興味深い。
特に、評価できない点に注目した。
「評価できない点:」
●陸のドメイン(戦う空間)以外の分析が不十分だ。
●勝利のための新たな技術や兵器、新たな戦い方の視点が希薄すぎる。
●ロシア軍の大きな損害に対する認識が甘い。
陸軍の関係団体だから、海上、航空、宇宙、サイバー空間に行き届かない点があったとしても致し方ない。
が、「領土」がなければ、「領海」も「領空」もないことは確かだ。
昔、漫画で原子力潜水艦が「国家」になって、世界の海を「領海」のように遊弋するというのがあったけどな。
(やまと (沈黙の艦隊))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%84%E3%81%BE%E3%81%A8_(%E6%B2%88%E9%BB%99%E3%81%AE%E8%89%A6%E9%9A%8A)
「かわぐちかいじの漫画『沈黙の艦隊』に登場する架空の原子力潜水艦である。」
「艦長は(中略)海江田四郎。彼を元首とする独立国「やまと」を宣言する。」
そういうのは漫画の中だけだ。
ドローンのような無人兵器(しかも、夥しい数!!!!)、電波を無効にする妨害装置、人間の介在を最小限(または皆無)にして戦闘するロボット兵器、精密長距離ロケット砲などなどの、わくわくするような新兵器に目を奪われがちだが、レポートは、そんなもんはクソの役にも立たないと切って捨てている(そうなのかあ?)。
ザルジニーも指摘していたけど、それらは戦場の基本である「破壊と領域支配」のバリエーションの一つだ。
もちろん、多少出来が悪かろうが、「量」でアットーすることが出来れば、話は変わる(うーん、兵隊と同じか)。
1億台のAIドローンを投入して、多少間違って非戦闘員とかぶっ殺すことがあったとしても、んなもんは無視して使えば別かも知れないけどな。
兵隊の話と同じで、調達できるかが勝敗を分けることになるだろう。
今は、オペレーターがいないと操縦できなかったり、遠隔からでは電波が届かなかったりするから使える範囲が限られたり妨害されたりするけれど、自律して破壊まで行うようになれば、れっきとしたロボット軍隊だ。
ウクライナは、今年投入予定としている(マジか!?)。
もっとも、数が足りないことは同じだろうけどな。
ロシア軍の装備の損害は、やはり、人員と同じで、調達可能であれば、自国生産であれ、北朝鮮からであれ、イランからであれ、インドへ回すはずのを掠め取るので荒れ、問題視するのはお門違いというものだろう。
「主要兵器の損失を経済制裁下において簡単に埋めることはできない。ロシア軍の限界はここにある」
主要兵器はドローンになっちまったって、今言ってなかったっけえ?。
陸軍は、ウクライナが自前でこの戦争に勝つことはできないと言い切る。
西側からの兵器の供給はいずれ止まる(西側(特に欧州)も、自らを守らなければならないからな)。
好むと好まざるとに関わらず、ウクライナは、戦うための武器を自ら作り出さなければならない。
ソ連の兵器工場だったウクライナに、それが出来ないはずはないのだ。
経済制裁も受けてないしな。
もう、そうするしかないのだ。
西側の支援はもう来ない。
独立は、人頼みではなく、自ら勝ち取らなければならない。
国家存亡の危機にあって、味方であるはずの米国からキビシー指摘を受けている。
遊んでた2個旅団分の兵士(せいぜい4千人くらいです)を見っけても、50万人の追加動員には何の影響もないだろう(1パーセント未満)。
前線にドローン抱えて突っ込ませ、敵の塹壕に飛び込んで自爆するしかないのだ(そんなあ!)。
NATO有志(?)の援軍は来ないことになっちまったからな(議題にすら上がらなかった)。
陸軍(正確には米陸軍協会(AUSA:Association of US Army))のレポート『紛争から3年後の戦略的評価』は、来年も出るかも知れない。
が、もしかしたら、もう出ないかも知れない。
もう、二度と・・・。
<もっと追加>ーーーーーーーーー
(NATO部隊のウクライナ派遣、ロシアと衝突へ=ぺスコフ報道官)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/AO66RMQ3S5LA3MCEN7RW3MT7BU-2024-02-27/
「NATO加盟国がウクライナに部隊を派遣する可能性を議論するという事実そのものが非常に重要な新しい要素だ」(ロシア大統領府のペスコフ報道官)
「実際に部隊を派遣した場合、ロシアとNATOが直接衝突するリスクはどうなるか」(記者の質問)
「その場合は可能性ではなく、(直接的な衝突の)必然性について話す必要があるだろう」(ペスコフ氏)
ペスコフって、真面目なんだなあ・・・。
現時点で答える必要はないとかなんとか、はぐらかしてもいいんだろうが、クレムリンの認識を明確にしている。
マスコミには受けがいいだろうな・・・。
<もっともっと追加>ーーーーーーーーーー
(独首相、西側諸国のウクライナ地上軍派遣案を否定)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/UCBQW4XTZBNA3LVFBPOKO4IUMY-2024-02-27/
「極めて良い討論が行われた。これまでの合意を将来的にも適用することが議論された。つまり、欧州諸国やNATO加盟国が地上部隊や兵士をウクライナに派遣することはないということだ」(ドイツのショルツ首相)
ほほう、議論はされたということなわけだ(「地上軍派遣は会議の議題に上がらなかった」(この会議に参加したオランダのルッテ首相):<また追加>から再掲)。
まあいい。
「欧州諸国と北大西洋条約機構(NATO)加盟国がウクライナに地上軍を派遣する可能性を否定」(ロイター報道のリード)
「パリで国際会合が開かれ、約20人の欧州首脳が参加」
やっぱ、20人前後だったわけだ。
が、報道はベルリンからだからな。
[ベルリン 27日 ロイター]
ドイツ当局の発表を鵜呑みにしている可能性もある。
同じロイターでも、整合しない情報もあるから気を付けなければならない。
が、少なくともショルツが派兵に否定的だということは確認できる。
可能性を否定というのは、マクロンとの違いを鮮明にしたことになる。
でもな、ショルツはころころ変わるからな。
当てにはできない。
2年前は、ヘルメットしか送らなかったわけで、それが去年は戦車(レオパルト2)まで送っている。
来年の今頃になったらウクライナで閲兵式とかやってるかもしれないな(そうなのかあ?)。
この間、米国で散々脅されてきたんだろうが、さすがに今すぐ、ロシアとドンパチ始める度胸まではない。
ウクライナ当局は、この件についてはだんまりを決め込んでいる(ムカついているかも)。
(西側の直接軍事介入、議論は「良いこと」=ウクライナ大統領府)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/VK2F4ZN4S5MBPBOASAR4B7VDOM-2024-02-27/
「西側の民主主義国がウクライナ戦争への直接軍事介入について議論することは良いことであり、ロシアの侵略が欧州にもたらすリスクを認識していることを示している」(ウクライナのポドリャク大統領府顧問)
この人は、政権のスタッフじゃない。
発言は公式のものではなく、政府の姿勢を示しているとは限らない点に注意だ。
ウクライナが欲しいのは、リップサービスじゃなくて砲弾だ。
防空システムであり、そのミサイルであり、足の長いロケット砲だ。
「ウクライナに対する軍事支援を加速させる方法として、欧州首脳らは現在、欧州以外の第三国から兵器を調達することに前向きな姿勢を示しているように見える」(ショルツ氏:前の記事)
ドイツはインドやアラブ諸国に掛け合って、砲弾を確保しようとしているようだしな(ちゃっかり、自分とこの宣伝もしてるし!)。
まだ、大っぴらにはできないから、まるで他人事のようにロイターなどに話しているんだろう。
シュピーゲル辺りには、とっくにかぎつけられちまってるからな。
まあ、どうでもいいんですが。
ウクライナに実際に派兵するということになれば、ドンパチ始めるにあたって、指揮命令系統の問題が生じることになる。
NATO軍として派遣するならともかく、二国間とか有志連合で行うというのは現実的な選択じゃない。
リアルな話題じゃないことは明らかだ。
マクロンは、政治的な思惑(僕ちゃんがリーダーシップ取りたい!)だけで動いている。
浅はかだ・・・。
が、それはそれとして、火のない所に煙は立たないことも確かだ。
裏で、米国が動いている予感がする。
こんなヤバい話の中に、一切姿が見えないところが余計怪しい!。
バーンズが、人質交渉のさなかに極秘でウクライナ訪問しているというのが気になっている。
絶対何かやってる(断定的!)。
まあ、例によって浮沈子の妄想だけどな・・・。
(ウクライナ戦争開始2年、勝つのはどちらか 米陸軍退役大将に聞く)
https://www.cnn.co.jp/world/35215676.html
「疑問の余地なく、プーチン氏がウクライナで止まることはないだろう。問題は同氏が戦力を再建し、他国で活動させるまでどのくらいの時間がかかるかという点だ。モルドバは確実に標的となるだろう。結局のところ、同国にある分離派支配地域トランスニストリア(沿ドニエストル)には依然として1500人程度のロシア軍兵士がいるのだから。」(米国のデビッド・ペトレイアス退役陸軍大将:米中央情報局(CIA)長官としての経歴も持つ)
「プーチン氏の注意はバルト海諸国にも向くかもしれない。これらの国々の存在も、同氏は不快に思っている。」(同上)
モルドバとバルト3国(ポーランドも:バルト海諸国です)は想定の範囲内だが、言及の順序がモルドバが先というのは意外だ。
やっぱ、南からなんだろうか・・・。
タラレバの話が多い記事だが、現実の認識は妥当だ。
「ロシア軍はここへ来て、確実に一定の教訓を学んだ。戦争1年目もしくはそれ以上の期間は、それができていなかったように思える。彼らは人員の交代と追加の部隊を生み出す方法を見いだした。ロシア経済の基盤は、完全な戦争状態を念頭に置くものとなった。こうした状況で、現実が構想の中へと入り込んでくる。ロシアはウクライナの3倍以上の人口を抱え、その経済規模は10倍を超えている。」
「もし米国が今回の600億ドル(約9兆円)規模の支援パッケージを可決できれば、そしてウクライナが極めて重要な問題である戦力増強の方法について基本的な決断を下し、水上及び空中ドローンの開発で進歩を遂げ続けるなら、ウクライナは現在の情勢を維持するだけでなく、場合によってはそれを進展させることも可能だ」
「しかしそこには多くの前提が存在する。多くの条件を全て満たさなくてはならない。」
米国の支援復活だけでもダメ!。
大規模追加動員だけでもダメ!。
ドローンの開発だけでもダメ!。
米国とNATOとの関係についての言及は、注目に値するかもな。
「NATOは多くの面において、大統領執務室で下される決定に依存している。」
「NATOの根本的な性格と同盟としての抑止力は、米国がその役割を今後果たさなくなるなら当然著しく弱体化するだろう。」
宇宙空間におけるロシアの攻勢についての言及もある。
「ここでの本当の問題は、この件が大変な不安定化をもたらすということに他ならない。なぜなら、現時点で米国はある種の重大な核攻撃に対する数十分の警告時間を確保しているが、仮に所有する諜報(ちょうほう)、監視、偵察用の資産が機能しなくなり、かつ即時の決定が必要な場合は、この時間が劇的に減少するからだ。」
「こうした資産の多くは宇宙空間にあり、それらが無力化する時は「危機の抑止」が著しく阻害されることになる。」
「従ってこの問題は極めて危険であり極めて無分別、また極めて挑発的でもある。」
来るべき欧州大戦争においては、核兵器の使用は必須の前提になる。
軌道上の早期警戒衛星の破壊は、致命的だ。
「標的」は、ウクライナの隣国から宇宙空間に及ぶ。
ロシアは、次の次を見据えて動いている。
「ロシアと世界中に存在するその多様な同盟国は、世界を独裁体制にとって安全な場所にしようとしている。民主主義にとってではなく。」
「なぜ米国人はウクライナのために一段の支出を行うべきなのか?」(CNN)
「それが我々の根本的な国家安全保障の利益に関わるからだ。我々の繁栄と、法に基づく国際秩序にとって利益になる。それは我々と我々の同盟国、提携国が第2次世界大戦後に構築したものだ。不完全な部分もあったが、全体としては我々の利益、そして同盟国及び提携国の利益を促進してきた。」
米国の、共に天を戴かず的態度は相変わらずだな。
だが、その態度も間もなく変わることになるだろう。
好むと好まざるとに関わらず。
敵対する国家との平和的共存。
世界の情勢は刻々と動いている。
ドンパチ(戦争)による現状変更は、当事国のみならず、世界にとって好ましくない。
適切な方法で、絶えずリバランスを行うことが重要だ。
それは、必ずしもドンパチに比べて安上がりとは限らない。
双方が満足できるわけでもない(交渉の結果は、概ね関係国にとって不満足に終わるが、それこそが成功の証だ)。
だが、長い目で見れば、平和な関係がもたらす利益は、ドンパチにより損なわれた関係よりも利益をもたらす。
まあ、国家が消えちまって、評価が出来ない事態になれば別だかな。
それは、イスラエルのように、2000年くらい経ってようやく分かることになるのかもしれない。
国家の存在は流動的だし、国境も不変ではない。
統治者がころころ変わるのは日常茶飯事で、国家間の関係もその都度、大騒ぎになることがある(米国とかは、全世界が振り回されることになるからな)。
安定なんてのは、良く言って気休めに過ぎず、概ね幻想に過ぎない。
CNNのインタビューに応じたペトレイアス氏は、そのことを身に染みて分かっている。
安定に努めなければ、幻想は現実にはならない。
「米国はどちらの党の大統領に率いられても、NATOが創設された数十年前の第2次大戦後からそうした役割を果たしてきた。」
その役割も変わりつつある。
パクスアメリカーナの終わりの始まり。
流動性が高まり、予測不可能な不安定な時代。
力による支配と、強権の時代。
対立が先鋭化して、紛争が多発する時代の始まりだ。
うーん、リバランスするコストは増すばかりだな。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(一部西側諸国、ウクライナ派兵検討 2国間ベース=スロバキア首相)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/JWNETC7SSVMMRNS4UQDZFK73CU-2024-02-26/
「パリで開かれる会議の議題は、NATOとEUに加盟するいくつかの国が2国間ベースでウクライナへの軍隊派遣を検討していることを示している」(スロバキアのフィツォ首相)
「何のために派遣され、どのようなことを行うのかについては言えない」
「フィツォ首相は、ウクライナでの紛争が大きくエスカレートする危険性があると指摘。」
「これ以上のことは現時点では言えないとしながらも、この日にパリで緊急会議が開かれること自体が、ウクライナに対する西側諸国の戦略が失敗したことを示しているとし、会議の議題に「背筋が凍る」思いをしたと述べた。」
夜中に起きて、ボーっと記事を眺めていたんだが、いきなり目が覚めた。
「「背筋が凍る」思い」か・・・。
とうとう、欧州大戦争が勃発することになった。
「いくつかの国」とあるので、2か国以上ということになる。
同じタイミングで、ゼレンスキーがクリミア奪還を呼びかけているのも気になる。
(ウクライナ大統領、クリミア奪還に向けた「戦い」呼びかけ)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/VC5PZOQ4VRIZPBRCTHNT4M6VB4-2024-02-26/
「ウクライナではこの日、クリミアの中心都市シンフェロポリで開かれた、併合への道を開いたロシア側の動きに反対する集会から10年を迎えた。」
まあ、タイミングは偶然かも知れないけどな。
「クライナのパートナー国に対し、国際法の完全な順守のために戦うよう要請」
ウクライナの戦争に巻き込まれないように、慎重に距離を取ってきた欧州が、とうとう一線を越えたわけだ。
いつか来るとは思っていたけど、こういう形は想定していなかったからな(浮沈子は、ロシアに対する直接攻撃しか想定していなかったからな)。
意外だ。
バルト3国の可能性が高いと思うけど、英国が黒海に艦隊を派遣するというのも考えられる(もう、しているのかも:未確認)。
この戦争を理解するキーワードは、内戦だ。
ロシアにとって、この戦争はロシアの内戦に過ぎない。
ウクライナにとっては、独立戦争なわけだ。
そう考えると、単純じゃないことが分かる。
独立戦争の支援に、他国が兵隊を送り込むんだってえ?。
もうワケワカ・・・。
2022年の開戦前(本格侵攻前?)のように、軍事顧問団を送り込むのかもしれない。
(CIA、ウクライナと10年前から秘密協力 米報道)
https://www.sankei.com/article/20240226-MI623GI3VBN43CY5EN7TPWZDXQ/
「米中央情報局(CIA)がウクライナの情報当局と約10年前から秘密の協力関係を築き、歴代米政権の間で引き継がれてきたと報じた。」
「米国の支援継続が不透明となる中、バーンズCIA長官が今月、ウクライナを極秘訪問し、協力を約束した」
この報道と、何らかの関係があるのかは知らない。
バーンズは、中東で人質交渉しながら、それを隠れ蓑にしてウクライナ行ってたわけだ。
まあいい。
「CIAはロシアが2022年2月にウクライナへ侵攻した後は、ロシアの使用兵器や攻撃対象の場所など重要情報を提供。」
「CIAとの協力がなければ「ロシアに抵抗することはできなかっただろう」」(ウクライナ保安局のバカノフ前長官)
この戦争が、西側の代理戦争であったことを裏付けるものだが、まあ、国際関係は利用し、利用されることで成り立っているからな。
しかし、欧州がウクライナに派兵するという話が本当なら、ロシアにとってはいい口実を与えるだろう。
軍隊の派遣は、安全保障の基軸だ(トランプは、金払わない国には派兵しないって言ってるけど)。
事実上のNATO加盟に等しい。
ゼレンスキーは、してやったりと思っているに違いない。
用もないのに、バルト3国に行ったりして、怪しいと思ってたんだがな。
「フランスのマクロン大統領はこの日に急きょ、欧州首脳会議を開催。パリで開かれる会議にフィツォ首相を含む約20人の欧州首脳が出席」(初出のロイターの記事)
27か国中の20か国か。
2国間の軍事支援に拘束力はないのかもしれない。
しかしだな、それを口実にして、その国がロシアの攻撃を受ければ、理屈の上ではNATO第5条発動ということになるわけだから、2国間ベースの派兵といえども、何らかの歯止めは必要だろう。
想定外なのかもしれないし、20か国のサブセットで済む話なのかもしれない。
うーん、それにしてもヤバいな。
ヤバ過ぎ!。
「フィツォ首相は、ウクライナでの紛争が大きくエスカレートする危険性があると指摘。」(再掲)
「パリで緊急会議が開かれること自体が、ウクライナに対する西側諸国の戦略が失敗したことを示している」(再掲)
スロバキアは、ウクライナ支援に積極的とは言えない(隣国だけどな)。
「スロバキアはウクライナに軍隊を派遣する計画はない」(フィツォ首相)
欧州は一枚岩じゃない。
ウクライナ支援でも、ハンガリーの造反や、トルコの反対に会った。
安全保障でも、足並みが乱れている。
出来るところがやればいいということだが、その結果は欧州全域に及ぶ。
ウクライナ派兵はまずいだろう。
それでもやるということなら、それを止めることはできないのかもしれない。
この件に、米国がどこまで関与しているのかは知らないが、バーンズのウクライナ訪問のタイミングと無関係ではなかろう。
米国の支援ストップが続く中、何らかのアクションを起こすことは必要なのかもしれないが、効果の割に影響がデカ過ぎな気もする。
100万人とか派兵するなら別だがな・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(パリでウクライナ支援会合 マクロン仏大統領、西側諸国の軍派遣を排除せず)
https://www.sankei.com/article/20240227-KTSHP24ZURPPTOXYEWWIM6QKHU/
「西側諸国によるウクライナへの地上軍派遣に言及」(フランスのマクロン大統領)
おっと、「地上軍」派遣か・・・。
フランスも派遣したいみたいな感じだな。
「排除されるべきではない」
「われわれはロシアが勝利しないよう、必要なことをすべて行う」
「欧州の安全保障にとってロシアの敗北は不可欠だ」
いつから、そんなに前のめりになったんだあ?。
欧州は、たとえ内部で足並みが揃わなくても、ウクライナ支援(つーか、ロシアの敗北?)に必要なことは行う腹を決めたようだ。
「第三国から数十万発の弾薬を共同で購入する計画に約15カ国が署名に同意」
えーと、欧州は地域で生産された弾薬の40パーセントを域外へ輸出している。
これは、それを買い戻すということなのか。
それとも、米国で生産された砲弾を欧州が買い上げて、ウクライナに回すという裏ワザなのか(それって、できるのかあ?)。
(ゼレンスキー大統領「戦争どのように終わるか “転換の年”」)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240226/k10014370471000.html
「国内で生産をどれだけ増やしても、前線ではウクライナとアメリカ、EU=ヨーロッパ連合の生産量を合わせた以上の弾薬が必要だ」(ウクライナのカミシン戦略産業相)
なんだ、どうやったって、結局は生産能力不足でどうしようもないわけじゃん!?。
今年が転換の年であることは、確定した未来(現在)だ。
砲弾を供給できない欧州は、とうとう、その代替として肉弾を供給するしかなくなっちまったわけだ(そういうことかあ?)。
(アウディーイウカ方面の戦い、ロシア軍がベルディチ周辺でエイブラムスを破壊)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/battle-of-audiiuka-russian-troops-destroy-abrams-near-berdici/
「既にベルディチ集落内を移動するエイブラムスの様子、炎上するエイブラムスの様子、破壊されたエイブラムスの画像も登場」
せっかく供与した戦車まで破壊されちまってるしな。
どーする、欧州!?。
まあいい。
欧州だって、人口(減少)問題を抱えている。
ウクライナに兵士を派遣したりすれば、国内問題を抱えることにもなるしな。
一線を踏み越えて、ロシアと戦争する気なわけだ。
ヤバいな・・・。
ヤバ過ぎ!。
うくらいな支援は、最初はジャベリンから始まった。
アリの一決は広がり続け、自走りゅう弾砲やロケット弾に及び、とうとう戦車まで供与するようになった。
次は、戦闘機が予定されている。
今また、地上軍の派遣が検討され、いずれは行われることになるだろう。
ショーザフラッグ。
フランスが参加すれば、国旗を掲げてロシア軍とドンパチする。
ナポレオン以来の歴史的戦闘になる。
一寸先は闇のウクライナ情勢。
ユニオンジャックも翻るかも知れないな・・・。
<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー
(ロシア攻撃キャンペーンの評価、2024 年 2 月 26 日:ドイツは2月26日、ウクライナへの新たな軍事援助パッケージを発表した 。)
https://www.understandingwar.org/backgrounder/russian-offensive-campaign-assessment-february-26-2024
「ドイツはウクライナに提供する砲弾を「世界中で」探している」(ドイツ連邦軍ウクライナ情勢センター長クリスティアン・フロイディング少将)
やれやれ・・・。
どこまで探しに行ったんだあ?。
「仲介業者を通じてインドの砲弾を入手するために「秘密裏に交渉」を行っており、アラブ諸国とも「同様の交渉」が可能である可能性」(不特定の内部情報筋:ドイツの報道機関 デア・シュピーゲル)
欧州の弾薬庫は、本当にすっからかんなんだなあ・・・。
それにしてもインドは、ロシアからの武器は届かないし、ドイツには砲弾引っぺがされるし、さんざんだな・・・。
<また追加>ーーーーーーーーーー
(マクロン大統領、ウクライナに砲弾100万発提供を約束したのは軽率だった)
https://grandfleet.info/european-region/president-macron-was-imprudent-in-promising-1-million-shells-to-ukraine/
「さらに『西側諸国の地上軍をウクライナに派遣する将来的な選択肢を排除すべきではない』と述べた」(Le Monde紙)
「現時点で公式に受け入れられ、承認された形で軍を派遣するためのコンセンサスは存在しない。しかしダイナミックな観点から言えば何も除外すべきではない。この戦争にロシアが勝利できないようにするため必要なことは何でも行う」「戦略的な曖昧さを受け入れる」(フランスのマクロン大統領)
「地上軍派遣は会議の議題に上がらなかった」(この会議に参加したオランダのルッテ首相)
この後の記述を読んでも、どうやら議題にならなかったというのが真相のようだ。
やれやれ・・・。
ったく、今朝は心臓がのどから飛び出すかと思ったぜ。
まーた、マクロンのスタンドプレイか・・・。
「衝撃的な発言で欧州が口頭でこのようなことを言及したことは1度もない」「この発言はロシアに向けられたものだ」(テミス研究所のヨング元海兵隊大佐)
「マクロン大統領はウクライナ支援の先頭に立とうとしている」「建前上のゲームでフランスが主導権を握っているのがよく分かる」(別のアナリスト)
「本気で地上軍の派遣を進めるとは受け止めておらず、マクロン大統領の言及は「ロシアに勝たせないためなら何でもやるという意志」を象徴したものである可能性が高い。」(ブログ管理人)
まあ、浮沈子的にもそうあって欲しいと思ってたけどな(ちょっとタイミングが早過ぎるのと、NATO軍をウクライナへ派兵というのはいくら何でもドラスティックだ)。
が、火のない所に煙は立たない。
今は、ウクライナ兵を各国に招いて訓練を実施しているけど、ウクライナ国内で行うようになるかも知れないし、参謀クラスの兵員を派遣することはあり得るだろう。
実力部隊の派兵は、ロシアにミサイル撃ち込んでくださいって言ってるのと同じだからな(そうなのかあ?)。
浮沈子は、どーせ攻め込まれることが分かっているバルト3国かポーランドだと思ってたけどな。
フランスかあ・・・。
それも意外だ。
真っ先に反対するだろうと思ってたくらいだ(軍事援助額は、ドイツの25分の1です)。
マクロンは、トランプ以上にプーチンとお友達だしな。
今でも、毎週のように電話してるだろう(未確認)。
この話、ひょっとすると、ロシアとフランスが仕組んだ芝居かも知れない。
ウクライナに見せるためのな。
EU内から反対されて没になることが分かっている話を、敢えて事前に議題としてリークし、スロバキアに伝えるところなんかは、実にそれっぽい。
こんな、下手な芝居しか打てない欧州に、ウクライナは弄ばれている。
まあいい。
自由な民主主義国との付き合い方をお勉強するいい機会だ。
2時間目の授業があるかどうかは分からんけどな・・・。
<またまた追加>ーーーーーーーーーー
(2年間のウクライナ戦争を米陸軍が戦略的評価、量は質に勝りロシア優勢
ウクライナ軍の人的資源ではロシア占領地の奪回は困難)
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/79620#google_vignette
「米陸軍協会(AUSA:Association of US Army)が発表している『紛争から2年後の戦略的評価(A STRATEGIC ASSESSMENT TWO YEARS INTO THE CONFLICT)』は、ロシア・ウクライナ戦争を客観的に評価しようとする注目すべき文書」
いやあ、マクロンの浮かれた話を読んだ後では、ずしんと腹に響くものがあるなあ・・・。
さすがに、年がら年中、世界中で人の迷惑顧みずにドンパチやって、取ったり取られたり(領土も命も!)してるだけのことはある。
骨太で、揺らがない。
米国は海洋国家だからな。
いつも不遇を託っている陸軍としては、ここで押し出さなくてどーする的雰囲気アリアリだ(そういうことかあ?)。
俺たちを送り込んでくれれば、ロシアなんて撃退してやるぞ(んじゃあ、マクロンと同じじゃん!?)。
まあ、どうでもいいんですが。
くそっ、軍隊のこととかもっと知っていれば、多角的に検討することもできるんだろうけど、書いてある字面でしか読み取れないのは悔しい・・・。
「ロシア・ウクライナ戦争における戦略的バランスを検証すると、ロシアが優位に立っている」
「ロシアがこの戦争に勝利している」
まあ、そこんとこは、当事者(特にウクライナ側)としては、必ずしも同意ではないだろう。
だが、次の指摘は、本質的に重要だ。
「ロシアの量(mass)の戦略を「愚か」と非難するのは的を外している。ロシアが戦略的勝利をもたらすのであれば、その方法がどれほど疑わしいとしても、それほど非論理的ではない。」
浮沈子的には同意なんだが、ウクライナの10倍も死人を出しているというのはさすがに受け入れ難い気がするんだがな。
また、軍隊の規模からいえば、ロシア軍110万人(増員は掛けていますが)に対して、ウクライナ軍は100万人と、ほぼ同数だ。
このレポートが指摘しているような事態が起きていることが不思議ということになる。
攻者3倍の法則どころか、ロシア軍は前線に10倍の兵力をつぎ込んでいる。
つまりだな、ウクライナ側の用兵がなっていないということなわけだ。
「ウクライナは、ウクライナ国内のロシア軍を壊滅させ、解放された領土を占領・保持するために必要な破壊的な戦闘能力と相まって、大規模な戦力を生み出すことができない。」
戦争終結のシナリオは3つ。
①ウクライナがプーチン軍をウクライナから追い出すために必要な戦力を生み出すことができるようになる。
②ウクライナが戦略的に疲弊して紛争をやめざるを得なくなる。
③両当事者が紛争終結を決断する。
浮沈子的には②だろうな。
この戦争の本質が、領土戦ではなく、ウクライナの独立戦争だからな。
宗主国気取りのロシアは、植民地(!)が独立して、あろうことか敵国(NATO)に寝返るなどという事態を認めるわけにはいかない。
一方のウクライナは、真の独立を果たせなければ、ロシアの一部という元の鞘に納まるしかない(たぶん、国家としての存立はないだろうな)。
米陸軍協会は、そこんとこは見誤っている。
だから、③は選択肢として設ける意味がない。
もちろん、心情的にウクライナを応援する立場からすれば、①に越したことはないんだろうが、これまでの推移を見る限り、その可能性は皆無だ。
消去法的というか、ありそうな結論としては②ということになる。
この記事では、最後に、この記事の著者のコメントが出ていて興味深い。
特に、評価できない点に注目した。
「評価できない点:」
●陸のドメイン(戦う空間)以外の分析が不十分だ。
●勝利のための新たな技術や兵器、新たな戦い方の視点が希薄すぎる。
●ロシア軍の大きな損害に対する認識が甘い。
陸軍の関係団体だから、海上、航空、宇宙、サイバー空間に行き届かない点があったとしても致し方ない。
が、「領土」がなければ、「領海」も「領空」もないことは確かだ。
昔、漫画で原子力潜水艦が「国家」になって、世界の海を「領海」のように遊弋するというのがあったけどな。
(やまと (沈黙の艦隊))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%84%E3%81%BE%E3%81%A8_(%E6%B2%88%E9%BB%99%E3%81%AE%E8%89%A6%E9%9A%8A)
「かわぐちかいじの漫画『沈黙の艦隊』に登場する架空の原子力潜水艦である。」
「艦長は(中略)海江田四郎。彼を元首とする独立国「やまと」を宣言する。」
そういうのは漫画の中だけだ。
ドローンのような無人兵器(しかも、夥しい数!!!!)、電波を無効にする妨害装置、人間の介在を最小限(または皆無)にして戦闘するロボット兵器、精密長距離ロケット砲などなどの、わくわくするような新兵器に目を奪われがちだが、レポートは、そんなもんはクソの役にも立たないと切って捨てている(そうなのかあ?)。
ザルジニーも指摘していたけど、それらは戦場の基本である「破壊と領域支配」のバリエーションの一つだ。
もちろん、多少出来が悪かろうが、「量」でアットーすることが出来れば、話は変わる(うーん、兵隊と同じか)。
1億台のAIドローンを投入して、多少間違って非戦闘員とかぶっ殺すことがあったとしても、んなもんは無視して使えば別かも知れないけどな。
兵隊の話と同じで、調達できるかが勝敗を分けることになるだろう。
今は、オペレーターがいないと操縦できなかったり、遠隔からでは電波が届かなかったりするから使える範囲が限られたり妨害されたりするけれど、自律して破壊まで行うようになれば、れっきとしたロボット軍隊だ。
ウクライナは、今年投入予定としている(マジか!?)。
もっとも、数が足りないことは同じだろうけどな。
ロシア軍の装備の損害は、やはり、人員と同じで、調達可能であれば、自国生産であれ、北朝鮮からであれ、イランからであれ、インドへ回すはずのを掠め取るので荒れ、問題視するのはお門違いというものだろう。
「主要兵器の損失を経済制裁下において簡単に埋めることはできない。ロシア軍の限界はここにある」
主要兵器はドローンになっちまったって、今言ってなかったっけえ?。
陸軍は、ウクライナが自前でこの戦争に勝つことはできないと言い切る。
西側からの兵器の供給はいずれ止まる(西側(特に欧州)も、自らを守らなければならないからな)。
好むと好まざるとに関わらず、ウクライナは、戦うための武器を自ら作り出さなければならない。
ソ連の兵器工場だったウクライナに、それが出来ないはずはないのだ。
経済制裁も受けてないしな。
もう、そうするしかないのだ。
西側の支援はもう来ない。
独立は、人頼みではなく、自ら勝ち取らなければならない。
国家存亡の危機にあって、味方であるはずの米国からキビシー指摘を受けている。
遊んでた2個旅団分の兵士(せいぜい4千人くらいです)を見っけても、50万人の追加動員には何の影響もないだろう(1パーセント未満)。
前線にドローン抱えて突っ込ませ、敵の塹壕に飛び込んで自爆するしかないのだ(そんなあ!)。
NATO有志(?)の援軍は来ないことになっちまったからな(議題にすら上がらなかった)。
陸軍(正確には米陸軍協会(AUSA:Association of US Army))のレポート『紛争から3年後の戦略的評価』は、来年も出るかも知れない。
が、もしかしたら、もう出ないかも知れない。
もう、二度と・・・。
<もっと追加>ーーーーーーーーー
(NATO部隊のウクライナ派遣、ロシアと衝突へ=ぺスコフ報道官)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/AO66RMQ3S5LA3MCEN7RW3MT7BU-2024-02-27/
「NATO加盟国がウクライナに部隊を派遣する可能性を議論するという事実そのものが非常に重要な新しい要素だ」(ロシア大統領府のペスコフ報道官)
「実際に部隊を派遣した場合、ロシアとNATOが直接衝突するリスクはどうなるか」(記者の質問)
「その場合は可能性ではなく、(直接的な衝突の)必然性について話す必要があるだろう」(ペスコフ氏)
ペスコフって、真面目なんだなあ・・・。
現時点で答える必要はないとかなんとか、はぐらかしてもいいんだろうが、クレムリンの認識を明確にしている。
マスコミには受けがいいだろうな・・・。
<もっともっと追加>ーーーーーーーーーー
(独首相、西側諸国のウクライナ地上軍派遣案を否定)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/UCBQW4XTZBNA3LVFBPOKO4IUMY-2024-02-27/
「極めて良い討論が行われた。これまでの合意を将来的にも適用することが議論された。つまり、欧州諸国やNATO加盟国が地上部隊や兵士をウクライナに派遣することはないということだ」(ドイツのショルツ首相)
ほほう、議論はされたということなわけだ(「地上軍派遣は会議の議題に上がらなかった」(この会議に参加したオランダのルッテ首相):<また追加>から再掲)。
まあいい。
「欧州諸国と北大西洋条約機構(NATO)加盟国がウクライナに地上軍を派遣する可能性を否定」(ロイター報道のリード)
「パリで国際会合が開かれ、約20人の欧州首脳が参加」
やっぱ、20人前後だったわけだ。
が、報道はベルリンからだからな。
[ベルリン 27日 ロイター]
ドイツ当局の発表を鵜呑みにしている可能性もある。
同じロイターでも、整合しない情報もあるから気を付けなければならない。
が、少なくともショルツが派兵に否定的だということは確認できる。
可能性を否定というのは、マクロンとの違いを鮮明にしたことになる。
でもな、ショルツはころころ変わるからな。
当てにはできない。
2年前は、ヘルメットしか送らなかったわけで、それが去年は戦車(レオパルト2)まで送っている。
来年の今頃になったらウクライナで閲兵式とかやってるかもしれないな(そうなのかあ?)。
この間、米国で散々脅されてきたんだろうが、さすがに今すぐ、ロシアとドンパチ始める度胸まではない。
ウクライナ当局は、この件についてはだんまりを決め込んでいる(ムカついているかも)。
(西側の直接軍事介入、議論は「良いこと」=ウクライナ大統領府)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/VK2F4ZN4S5MBPBOASAR4B7VDOM-2024-02-27/
「西側の民主主義国がウクライナ戦争への直接軍事介入について議論することは良いことであり、ロシアの侵略が欧州にもたらすリスクを認識していることを示している」(ウクライナのポドリャク大統領府顧問)
この人は、政権のスタッフじゃない。
発言は公式のものではなく、政府の姿勢を示しているとは限らない点に注意だ。
ウクライナが欲しいのは、リップサービスじゃなくて砲弾だ。
防空システムであり、そのミサイルであり、足の長いロケット砲だ。
「ウクライナに対する軍事支援を加速させる方法として、欧州首脳らは現在、欧州以外の第三国から兵器を調達することに前向きな姿勢を示しているように見える」(ショルツ氏:前の記事)
ドイツはインドやアラブ諸国に掛け合って、砲弾を確保しようとしているようだしな(ちゃっかり、自分とこの宣伝もしてるし!)。
まだ、大っぴらにはできないから、まるで他人事のようにロイターなどに話しているんだろう。
シュピーゲル辺りには、とっくにかぎつけられちまってるからな。
まあ、どうでもいいんですが。
ウクライナに実際に派兵するということになれば、ドンパチ始めるにあたって、指揮命令系統の問題が生じることになる。
NATO軍として派遣するならともかく、二国間とか有志連合で行うというのは現実的な選択じゃない。
リアルな話題じゃないことは明らかだ。
マクロンは、政治的な思惑(僕ちゃんがリーダーシップ取りたい!)だけで動いている。
浅はかだ・・・。
が、それはそれとして、火のない所に煙は立たないことも確かだ。
裏で、米国が動いている予感がする。
こんなヤバい話の中に、一切姿が見えないところが余計怪しい!。
バーンズが、人質交渉のさなかに極秘でウクライナ訪問しているというのが気になっている。
絶対何かやってる(断定的!)。
まあ、例によって浮沈子の妄想だけどな・・・。
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