😼欧州大戦争:反戦と平和な極右 ― 2024年07月02日 18:43

欧州大戦争:反戦と平和な極右


(戦争反対が極右の役割になった現実【コラム】)
https://japan.hani.co.kr/arti/opinion/50477.html

「戦争と対外膨張を擁護した極右が軍事介入に反対し、現実主義に忠実だという保守主流や進歩に近いというリベラル勢力が非妥協的な軍事介入を主張する現実のもとで、私たちは反戦と平和のためにいったい誰に期待すべきなのか。」

この記事のリードは、全てを言い表している気がする。

「戦争と対外膨張を擁護した極右が現実主義路線を取り、現実主義に忠実だという保守主流や進歩に近いというリベラル勢力が非妥協的な軍事介入を主張する状況は、錯綜した現実だ。」

「戦争反対と平和追求のために交渉と妥協を主張して推進させる勢力はいったい誰であり、私たちは誰に期待しなければならないのだろうか。」

この問題の背景は複雑だ。

ソ連崩壊からNATO拡大、米国のあらゆる軍事介入と、その結果生じた移民・難民問題。

欧州が抱えるありとあらゆる問題が、今日の一見ワケワカの状況を生み出している。

「西側は、1990年代初めのユーゴスラビア内戦への介入にはじまり、中東で湾岸戦争、イラク戦争、アフガニスタン戦争、リビア内戦、シリア内戦、イスラム国(IS)撃退戦を経て、現在はガザ戦争とウクライナ戦争に介入している。西側は自由と民主主義、人権を名目に、こうした戦争を起こしたり介入した。名分が正しかったとしても、結果は自由と民主主義、人権からかけ離れている。」

つまりだな、イデオロギーは支配のためのツールに過ぎず、その時点で都合がいいヤツを懐から出してちらつかせているだけの話ということなわけだ。

それは、現在の極右勢力の台頭においても同じだ。

国家は国益で動くからな。

何が国益かは、状況に応じてころころ変わる。

欧州は、その意味では民主的な国家が多い(利に敏い?)。

一貫しているともいえる。

「西側の保守とリベラル主流は、極右勢力がウクライナ戦争への介入に反対するのは、ロシアのウラジーミル・プーチンの体制と一心同体である権威主義勢力であるためだと非難する。プーチンのウクライナ侵攻を擁護したり傍観するのは、主権と自由を無視するこうした者たちの認識のためであり、こうしたことはロシアの侵略行為の拡大をほう助するものだと警告する。このような主張が正しいとしても、問題は西側でなぜこのような極右勢力が躍進するのかだ。」

んなのは当然だろう。

民衆は、西側の掲げるイデオロギーが嘘っぱちであることを見抜いている。

国内統治の失敗を、外交で糊塗して誤魔化そうとするのは定番の政策選択だからな。

「その結果は、地中海を越えて押し寄せる難民の行列だ。」

「欧州諸国内では、難民と移民に対する反発と憎悪が強まり、極右の基盤となった。極右政党は、政府が国民の面倒をみずに海外に出ていき軍事介入を行っているという立場をとるため、そのため手段としては、海外への軍事介入と戦争に反対せざるをえない。」

極右だって、特効薬を持っているわけではない。

ウクライナが降伏すれば、欧州には数千万人の難民が押し寄せる。

いくら反戦平和を掲げても、その政策のツケは自らが負うことになる。

それとも、EUを離脱した英国にでも送り付けるのか。

マクロンは、まだ大臣だったころ、ブレグジットを画策していた英国に対し、大量の移民を送り付けると言って恫喝した。

結局、取りうる選択には限りがあり、欧州は内部に大きな矛盾を抱えたまま、衰退の道を歩み続けている。

移民や難民は、格差を吸収する自然な人間の流れだ。

欧州が十分衰退して、移民や難民の発生国と同等になれば、問題は解決する。

そうでなくても、例えば欧州大戦争が起こって、あちこちの都市に核ミサイルが撃ち込まれる事態になれば、欧州自体から大量の移民があふれ出す。

やれやれ・・・。

「私たちは今でも毎日、地中海で遭難して死ぬ難民の悲劇を目撃している。」

地中海で難破するのがどこの船なのかは、状況によって変わるだろう。

まあいい。

欧州の極右勢力の台頭は、欧州を取り巻く政治軍事情勢の急速な変化を反映している。

「極右勢力の対外政策の懸案に対する共通点は、ウクライナ戦争への介入に反対あるいは消極的だということだ。米国でも共和党のドナルド・トランプ候補がウクライナ戦争への介入に消極的あるいは反対で、特に白人のナショナリストや右派ポピュリズム指向の支持層が、米国の海外軍事介入とウクライナ戦争に反対している。」

政治体制の相似が原因だという話には首をかしげざるを得ないけど、プーチンが大喜びしていることは間違いない。

もしトラが確トラになっても、欧州が自ら武装してロシアの軍事力に対抗する体制を作り上げるならともかく、「反戦と平和な極右」なら、願ったりかなったりというわけだ。

ロシアは、その間も着々と欧州大戦争の準備を整え続ける。

ロシアにとっては、欧州が分裂してくれた方が都合がいいかもしれない。

欧州域内で内戦状態になってくれれば言うことはない(そうなのかあ?)。

どこか、いい勘所を一押しすれば、そういう事態を労せずして演出できる可能性もある。

欧州大戦争は、欧州自身の中から始まる。

まるで、坂を転がり落ちるように、戦争への道をまっしぐらに突き進んでいる。

「戦争反対と平和追求のために交渉と妥協を主張して推進させる勢力はいったい誰であり、私たちは誰に期待しなければならないのだろうか。」(再掲)

浮沈子的には、そんな勢力はどこにもなく、期待すべき人物もいないというのが正直な感想だ。

交渉と妥協を拒否し、戦争に向かってひたすら歩み続ける事しかできない。

仮に、極右政権が出来てロシアと交渉を始めたとしても、向こうに取り込まれてしまうのが落ちだし、暫定的な停戦の場合はゼレンスキーが言うように、ロシアが欧州大戦争の準備を整える時間を与えることになるだけだろう。

ちょっと悲観的過ぎるかもしれないけど、それが現実だ。

ドンパチに至らずに事態を収束させる道は極めて細い。

その道を見出す努力をやめてはならないだろうな・・・。

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