😼777X:泣きっ面に蜂なB社 ― 2024年09月02日 22:19
777X:泣きっ面に蜂なB社
(777X、試験機のエンジン固定部品に不具合 ANAも発注)
https://www.aviationwire.jp/archives/306526
「ボーイングが開発を進めている次世代大型機777Xの飛行試験機に不具合が見つかり、飛行試験を中断」
「米有力航空メディア「The Air Current(TAC)」が報じた」
元記事は、購読しないと途中までしか読めないんだが、副題が過激だ・・・。
(ボーイング、主要エンジンマウント構造の故障により777X試験機の運航停止)
https://theaircurrent.com/aircraft-development/boeing-grounds-777x-test-fleet-after-failure-of-key-engine-mounting-structure/
「777Xの試験機1機で構造が切断されているのが見つかり、検査で他の2機でも問題が見つかった。」
記事を書いているジョンオストロワー記者のXへの投稿はこちら。
(777X のスラスト リンクとはどういう意味でしょうか?)
https://x.com/jonostrower/status/1825969760271810891?lang=ja
「ボーイング社は、金曜日にハワイで777-9試験機の1機による試験飛行を行った後、同機のエンジン推力リンクの1つが完全に切断されていることを発見した。他の試験機でもリンクに亀裂が見つかったため、同機は地上にとどまった。」
このネタは、スターライナー関係の記事を漁っている時に偶然見つけたんだが(<以下追加>参照)、開発が遅れている777Xの試験飛行がようやく始まったばかりで躓いたわけだ。
「777Xの飛行試験機は4機あるが、TACは関係者の話として、ほかの試験機も稼働中の2機で「スラスト・リンク」に亀裂が見つかったと報じており、すべての飛行試験機で同様の問題が発生しているようだ。」(アビエーションワイヤー)
「スラスト・リンクは、エンジンを機体に固定する重要な構造部品。」
ジョンオストロワー記者のXへの投稿に写真が出ているので参照されたい。
やれやれ・・・。
この部品(タダの棒に見えるんだがな)は、エンジンの内部に設置されているんだが、いろいろ調べるとエンジン屋じゃなくて、機体側で開発しているらしい。
エンジン屋(GE)は、エンジン側のハードポイントを提供するだけなんだろう(未確認)。
まあ、どうでもいいんですが。
構造部品が破断するというのは穏やかじゃない。
おまけに、複数の機体でクラックが生じているというのはさらに嬉しくない。
ぶっちゃけ、ちゃんと応力の解析して設計したのかと疑う。
どーせ、B社のことだから、また下請け苛めするんだろうけどな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(米ボーイング、低空飛行 宇宙・航空事業で続くトラブル―日本企業にも影響)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024090200165&g=int
「8月には、開発中の大型旅客機777Xに不具合が見つかり、ボーイングは飛行試験の一時停止を発表。」
「当初20年だった納入予定は25年に延期されているが、その実現も危ぶまれる状況」
スターライナーだけではなく、民間航空機部門でも、あちこちで問題が噴出している。
「今年1月には飛行中の737MAX9型機の機体側面の一部が吹き飛ぶ事故が起きた。各国の航空会社はボーイング機の安全性に疑念を強めており、これ以外の機種でも受注が低迷している。」
ああ、オスプレイとかもあったしな。
(米軍のオスプレイ「変速機の故障報告が5年間で60件に上る」 米メディアが報じる)
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1349263?display=1
「去年11月の屋久島沖での墜落事故の一因ともなった変速機の故障が、「過去5年間で60件に上る」などと、米国メディアが報じました。」
(オスプレイ変速機の欠陥 米国防総省が対策怠る 屋久島沖での墜落前には把握 米オンライン軍事紙が報じる)
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1424079
「米オンライン軍事紙ミリタリー・ドットコムは21日、鹿児島県屋久島沖で昨年11月に起きた空軍輸送機CV22オスプレイ墜落事故原因の一因とされている変速機(ギアボックス)の欠陥について、米国防総省は2013年に把握していたが重要性を認識せずに適切な対策も怠っていたと報じた。」
米軍当局の対応もさることながら、メーカーとしての責任はどうなるんだろうな・・・。
(777X、試験機のエンジン固定部品に不具合 ANAも発注)
https://www.aviationwire.jp/archives/306526
「ボーイングが開発を進めている次世代大型機777Xの飛行試験機に不具合が見つかり、飛行試験を中断」
「米有力航空メディア「The Air Current(TAC)」が報じた」
元記事は、購読しないと途中までしか読めないんだが、副題が過激だ・・・。
(ボーイング、主要エンジンマウント構造の故障により777X試験機の運航停止)
https://theaircurrent.com/aircraft-development/boeing-grounds-777x-test-fleet-after-failure-of-key-engine-mounting-structure/
「777Xの試験機1機で構造が切断されているのが見つかり、検査で他の2機でも問題が見つかった。」
記事を書いているジョンオストロワー記者のXへの投稿はこちら。
(777X のスラスト リンクとはどういう意味でしょうか?)
https://x.com/jonostrower/status/1825969760271810891?lang=ja
「ボーイング社は、金曜日にハワイで777-9試験機の1機による試験飛行を行った後、同機のエンジン推力リンクの1つが完全に切断されていることを発見した。他の試験機でもリンクに亀裂が見つかったため、同機は地上にとどまった。」
このネタは、スターライナー関係の記事を漁っている時に偶然見つけたんだが(<以下追加>参照)、開発が遅れている777Xの試験飛行がようやく始まったばかりで躓いたわけだ。
「777Xの飛行試験機は4機あるが、TACは関係者の話として、ほかの試験機も稼働中の2機で「スラスト・リンク」に亀裂が見つかったと報じており、すべての飛行試験機で同様の問題が発生しているようだ。」(アビエーションワイヤー)
「スラスト・リンクは、エンジンを機体に固定する重要な構造部品。」
ジョンオストロワー記者のXへの投稿に写真が出ているので参照されたい。
やれやれ・・・。
この部品(タダの棒に見えるんだがな)は、エンジンの内部に設置されているんだが、いろいろ調べるとエンジン屋じゃなくて、機体側で開発しているらしい。
エンジン屋(GE)は、エンジン側のハードポイントを提供するだけなんだろう(未確認)。
まあ、どうでもいいんですが。
構造部品が破断するというのは穏やかじゃない。
おまけに、複数の機体でクラックが生じているというのはさらに嬉しくない。
ぶっちゃけ、ちゃんと応力の解析して設計したのかと疑う。
どーせ、B社のことだから、また下請け苛めするんだろうけどな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(米ボーイング、低空飛行 宇宙・航空事業で続くトラブル―日本企業にも影響)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024090200165&g=int
「8月には、開発中の大型旅客機777Xに不具合が見つかり、ボーイングは飛行試験の一時停止を発表。」
「当初20年だった納入予定は25年に延期されているが、その実現も危ぶまれる状況」
スターライナーだけではなく、民間航空機部門でも、あちこちで問題が噴出している。
「今年1月には飛行中の737MAX9型機の機体側面の一部が吹き飛ぶ事故が起きた。各国の航空会社はボーイング機の安全性に疑念を強めており、これ以外の機種でも受注が低迷している。」
ああ、オスプレイとかもあったしな。
(米軍のオスプレイ「変速機の故障報告が5年間で60件に上る」 米メディアが報じる)
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1349263?display=1
「去年11月の屋久島沖での墜落事故の一因ともなった変速機の故障が、「過去5年間で60件に上る」などと、米国メディアが報じました。」
(オスプレイ変速機の欠陥 米国防総省が対策怠る 屋久島沖での墜落前には把握 米オンライン軍事紙が報じる)
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1424079
「米オンライン軍事紙ミリタリー・ドットコムは21日、鹿児島県屋久島沖で昨年11月に起きた空軍輸送機CV22オスプレイ墜落事故原因の一因とされている変速機(ギアボックス)の欠陥について、米国防総省は2013年に把握していたが重要性を認識せずに適切な対策も怠っていたと報じた。」
米軍当局の対応もさることながら、メーカーとしての責任はどうなるんだろうな・・・。
🚀ニューグレン:初回から再使用に挑戦 ― 2024年09月02日 23:54
ニューグレン:初回から再使用に挑戦
(ニューグレンロケットの第2段は月曜日に発射台へ向かう予定)
https://arstechnica.com/space/2024/09/blue-origin-to-roll-out-new-glenn-second-stage-enter-final-phase-of-launch-prep/
名前だけは早々に決まっていたが、いつまで経っても影も形もなかったロケットがついに登場する。
「ブルーオリジンは、ニューグレンロケットの打ち上げ準備の最終段階に入る予定で、月曜日に同ロケットの第2段をフロリダ州の第36発射施設に移動させる。」
「打ち上げ会社は、2基のBE-3Uエンジンで駆動する上段の高温燃焼テストを、今後1週間ほど以内に実施することを目標としています。」
「ニュー・グレンは、完全に再利用可能な第1段を備え、低地球軌道まで45トンの打ち上げ能力を持つ。」
「探査機の打ち上げ時期は 10 月 13 日から 10 月 21 日まで」
「ブルーオリジンが、6週間以内に始まる打ち上げ期間内にESCAPADEを統合、テスト、打ち上げることができるかどうかは未知数だ。それまでに同社は第2段のテスト発射を成功させ、その後第1段をケープカナベラル発射施設にある同社の施設に搬出しなければならない。」
まあ、間に合わないだろうな。
ESCAPADE(比較的小型の宇宙船 2 機を火星に打ち上げる予定)は、そういうリスクを織り込んだミッションだ。
「カリフォルニア大学バークレー校の宇宙科学研究所が管理する ESCAPADE 探査機は、火星の磁場を分析する。」
2年後を楽しみにするくらいでちょうどいいかも知れない(そうなのかあ?)。
「ニュー・グレン号は初打ち上げで野心的なドローン船による第1段着陸を試みることになる。成功する可能性は低い。」
エリックバーガーはそう言っているが、パワードランディングが可能なことはファルコンズが証明し続けている。
もともと、ニューグレンの構想自体が、パワードランディングによる1段目の回収を前提にしたものだったわけで、S社とどっちが先というレベルの話だったからな。
8年前に成功したS社が先行したわけだが、ニューグレンはいきなり火星探査機を打ち上げて、なおかつ1段目の回収を試みるというわけだ。
暴挙に等しい・・・。
が、S社の「暴挙」を見慣れてくると、もう、何があっても驚かなくなる(そういうことかあ?)。
「この試みは、成功するかどうかにかかわらず、興味深いものになるはずだ。」
2年後が楽しみだな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(ジェフ・ベゾスの超大型ロケット「ニュー・グレン」、10月13日にも初打ち上げへ)
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20240903-3018026/
「「ニュー・グレン」ロケットについて、早ければ10月13日にも初めての打ち上げを実施すると発表」
「打ち上げ能力は、地球低軌道に45t、静止トランスファー軌道に13t」
「NASAの「スペース・ローンチ・システム(SLS)」、スペースXの「ファルコン・ヘヴィ」に次いで、現在運用中のロケットの中で3番目」
「第1段機体は、洋上の船に着陸して回収し、再使用することができる。同社によると、最低でも25回の再使用ができる設計」
「第2段には、液体酸素と液体水素を推進剤とする「BE-3U」ロケットエンジンを1基」
2段目のエンジンは2基じゃなかったっけえ?(<さらに追加>参照)。
まあいい。
初回打ち上げの2段目は、おそらく暫定的なものに違いない(未確認)。
完全再使用を目指しているプロジェクトジャービスについては、その後の情報はないからな(未確認)。
「複数回の再着火が可能な上段機体「ブルー・リング」を搭載することもできる。」
これは初耳だ。
「ブルー・リングを使うことで、一度の打ち上げで複数の衛星をそれぞれ異なる軌道に投入したり、センサーなどのペイロードを搭載した軌道上プラットフォームとして運用したりできるようになる。」
10月13日に上がったら奇跡だな・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(ニューグレン 新しい時代の基盤)
https://www.blueorigin.com/ja-JP/new-glenn
「2つの再始動可能なBE-3Uが第2段に動力を供給する」
メーカーのホームページには、2段目のエンジンが2基掛けであることが明記されている。
「高性能:
2 基の BE-3U エンジンはそれぞれ 160,000 lbf (712 kN) の真空推力を生成します。」
まあ、間違いないだろうな。
鳥嶋さんは、別のネタを仕込んでいるのかもしれない(未確認)。
エスカペイドに2基のエンジンは過剰仕様だからな。
が、2段目に複数のバージョンが存在する情報もない。
この件、何か分かったらまた書く。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(厳しい期限に直面し、NASAとブルーオリジンはニューグレンのデビューを延期することに合意)
https://arstechnica.com/space/2024/09/new-glenns-debut-will-slip-into-november-as-nasa-decides-to-not-fuel-escapade/
「NASAとブルーオリジンは金曜日、火星探査ミッション「エスカペイド」の打ち上げを少なくとも2025年春まで延期することで合意したと発表した。」
順当だな。
衛星側に燃料を入れるかどうかという話の中で、先送りが決まったようだ。
「2機の小型宇宙船ESCAPADE(Escape and Plasma Acceleration and Dynamics Explorers)にハイパーゴリック推進剤の積み込みを開始する期限が迫っていたため」
まあいい。
「ESCAPADE に関しては、ミッションは 2025 年春に打ち上げられる可能性がある。「火星の窓」は 18 ~ 24 か月ごとにしか開かないが、2025 年春に打ち上げられたペイロードが赤い惑星に到達する可能性のある複雑な軌道がある。」
いやいや、それだって間に合わんだろう。
「最終的に次の火星の窓が開く 2026 年 11 月まで待ってミッションを開始する可能性もある。」
浮沈子的には、それすら間に合うかどうかは確信が持てない(そんなあ!)。
ブルーオリジンは、ニューシェパードにおける弾道飛行の経験しかないからな。
ニューグレンは、確かに1段目のエンジン(BE-4)や2段目のエンジン(BE-3U)は、それぞれ別のロケットで打ち上げ実績はある者の、統合された状態での燃焼試験は1度も行われておらず、実際の打ち上げでどういうことになるかは未知数だ。
ひょっとすると、発射台で大爆発しちまうかもしれないしな(あるある・・・)。
軌道ロケットの打ち上げが困難を極める話は、枚挙にいとまがない。
加えて、ニューグレンの1段目は再使用が予定されている。
しかも、打ち上げ初回から、船への着陸を試みるわけだ。
べらぼーめ・・・。
それでも、そのチャレンジングな精神には感心するし、応援したくなる。
それがたとえ失敗に終わったとしても、それだけの価値はある。
無人機での打ち上げはそれでいい気がする。
有人の打ち上げとは、根本的に異なる価値観が適用される。
が、やることは同じだ。
ニューグレンもやがて有人で飛ばす日が来るかもしれない(未確認)。
が、とにかく、初打ち上げを成功させないとな・・・。
<さらにさらに追加:9月25日記>ーーーーーーーーーー
(ブルーオリジンは初めて軌道ロケットの段階に点火した)
https://arstechnica.com/space/2024/09/blue-origin-completes-second-stage-hot-fire-test-of-large-new-rocket/
「第2段(グレン第2段の略称GS2)は、「リスク低減」高温燃焼試験の一環として15秒間点火された。液体酸素と水素を燃料とし、それぞれ17万3000ポンドの推力を生み出す2基のBE-3Uエンジンは、華氏6000度に迫るほぼ透明な炎で燃えた。」
リンク先のブルーオリジンのページも確認する。
(ニューグレン、第2ステージのホットファイアを完了)
https://www.blueorigin.com/ja-JP/news/new-glenn-completes-second-stage-hotfire
「ホットファイア テストの目的は、第 2 段のサブシステム、2 基の BE-3U エンジン、および地上制御システム間の相互作用を検証することでした。」
映像を見ても、2基あるかどうかははっきりとは分からないが、記述を確認する限り2段目のBE-3Uエンジンが2基であることは間違いない。
やれやれ・・・。
鳥嶋さんの記事は、本日現在も「第2段には、液体酸素と液体水素を推進剤とする「BE-3U」ロケットエンジンを1基装備」のままになっている。
まあいい。
何か勘違いをしたんだろう。
(ニューグレンロケットの第2段は月曜日に発射台へ向かう予定)
https://arstechnica.com/space/2024/09/blue-origin-to-roll-out-new-glenn-second-stage-enter-final-phase-of-launch-prep/
名前だけは早々に決まっていたが、いつまで経っても影も形もなかったロケットがついに登場する。
「ブルーオリジンは、ニューグレンロケットの打ち上げ準備の最終段階に入る予定で、月曜日に同ロケットの第2段をフロリダ州の第36発射施設に移動させる。」
「打ち上げ会社は、2基のBE-3Uエンジンで駆動する上段の高温燃焼テストを、今後1週間ほど以内に実施することを目標としています。」
「ニュー・グレンは、完全に再利用可能な第1段を備え、低地球軌道まで45トンの打ち上げ能力を持つ。」
「探査機の打ち上げ時期は 10 月 13 日から 10 月 21 日まで」
「ブルーオリジンが、6週間以内に始まる打ち上げ期間内にESCAPADEを統合、テスト、打ち上げることができるかどうかは未知数だ。それまでに同社は第2段のテスト発射を成功させ、その後第1段をケープカナベラル発射施設にある同社の施設に搬出しなければならない。」
まあ、間に合わないだろうな。
ESCAPADE(比較的小型の宇宙船 2 機を火星に打ち上げる予定)は、そういうリスクを織り込んだミッションだ。
「カリフォルニア大学バークレー校の宇宙科学研究所が管理する ESCAPADE 探査機は、火星の磁場を分析する。」
2年後を楽しみにするくらいでちょうどいいかも知れない(そうなのかあ?)。
「ニュー・グレン号は初打ち上げで野心的なドローン船による第1段着陸を試みることになる。成功する可能性は低い。」
エリックバーガーはそう言っているが、パワードランディングが可能なことはファルコンズが証明し続けている。
もともと、ニューグレンの構想自体が、パワードランディングによる1段目の回収を前提にしたものだったわけで、S社とどっちが先というレベルの話だったからな。
8年前に成功したS社が先行したわけだが、ニューグレンはいきなり火星探査機を打ち上げて、なおかつ1段目の回収を試みるというわけだ。
暴挙に等しい・・・。
が、S社の「暴挙」を見慣れてくると、もう、何があっても驚かなくなる(そういうことかあ?)。
「この試みは、成功するかどうかにかかわらず、興味深いものになるはずだ。」
2年後が楽しみだな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(ジェフ・ベゾスの超大型ロケット「ニュー・グレン」、10月13日にも初打ち上げへ)
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20240903-3018026/
「「ニュー・グレン」ロケットについて、早ければ10月13日にも初めての打ち上げを実施すると発表」
「打ち上げ能力は、地球低軌道に45t、静止トランスファー軌道に13t」
「NASAの「スペース・ローンチ・システム(SLS)」、スペースXの「ファルコン・ヘヴィ」に次いで、現在運用中のロケットの中で3番目」
「第1段機体は、洋上の船に着陸して回収し、再使用することができる。同社によると、最低でも25回の再使用ができる設計」
「第2段には、液体酸素と液体水素を推進剤とする「BE-3U」ロケットエンジンを1基」
2段目のエンジンは2基じゃなかったっけえ?(<さらに追加>参照)。
まあいい。
初回打ち上げの2段目は、おそらく暫定的なものに違いない(未確認)。
完全再使用を目指しているプロジェクトジャービスについては、その後の情報はないからな(未確認)。
「複数回の再着火が可能な上段機体「ブルー・リング」を搭載することもできる。」
これは初耳だ。
「ブルー・リングを使うことで、一度の打ち上げで複数の衛星をそれぞれ異なる軌道に投入したり、センサーなどのペイロードを搭載した軌道上プラットフォームとして運用したりできるようになる。」
10月13日に上がったら奇跡だな・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(ニューグレン 新しい時代の基盤)
https://www.blueorigin.com/ja-JP/new-glenn
「2つの再始動可能なBE-3Uが第2段に動力を供給する」
メーカーのホームページには、2段目のエンジンが2基掛けであることが明記されている。
「高性能:
2 基の BE-3U エンジンはそれぞれ 160,000 lbf (712 kN) の真空推力を生成します。」
まあ、間違いないだろうな。
鳥嶋さんは、別のネタを仕込んでいるのかもしれない(未確認)。
エスカペイドに2基のエンジンは過剰仕様だからな。
が、2段目に複数のバージョンが存在する情報もない。
この件、何か分かったらまた書く。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(厳しい期限に直面し、NASAとブルーオリジンはニューグレンのデビューを延期することに合意)
https://arstechnica.com/space/2024/09/new-glenns-debut-will-slip-into-november-as-nasa-decides-to-not-fuel-escapade/
「NASAとブルーオリジンは金曜日、火星探査ミッション「エスカペイド」の打ち上げを少なくとも2025年春まで延期することで合意したと発表した。」
順当だな。
衛星側に燃料を入れるかどうかという話の中で、先送りが決まったようだ。
「2機の小型宇宙船ESCAPADE(Escape and Plasma Acceleration and Dynamics Explorers)にハイパーゴリック推進剤の積み込みを開始する期限が迫っていたため」
まあいい。
「ESCAPADE に関しては、ミッションは 2025 年春に打ち上げられる可能性がある。「火星の窓」は 18 ~ 24 か月ごとにしか開かないが、2025 年春に打ち上げられたペイロードが赤い惑星に到達する可能性のある複雑な軌道がある。」
いやいや、それだって間に合わんだろう。
「最終的に次の火星の窓が開く 2026 年 11 月まで待ってミッションを開始する可能性もある。」
浮沈子的には、それすら間に合うかどうかは確信が持てない(そんなあ!)。
ブルーオリジンは、ニューシェパードにおける弾道飛行の経験しかないからな。
ニューグレンは、確かに1段目のエンジン(BE-4)や2段目のエンジン(BE-3U)は、それぞれ別のロケットで打ち上げ実績はある者の、統合された状態での燃焼試験は1度も行われておらず、実際の打ち上げでどういうことになるかは未知数だ。
ひょっとすると、発射台で大爆発しちまうかもしれないしな(あるある・・・)。
軌道ロケットの打ち上げが困難を極める話は、枚挙にいとまがない。
加えて、ニューグレンの1段目は再使用が予定されている。
しかも、打ち上げ初回から、船への着陸を試みるわけだ。
べらぼーめ・・・。
それでも、そのチャレンジングな精神には感心するし、応援したくなる。
それがたとえ失敗に終わったとしても、それだけの価値はある。
無人機での打ち上げはそれでいい気がする。
有人の打ち上げとは、根本的に異なる価値観が適用される。
が、やることは同じだ。
ニューグレンもやがて有人で飛ばす日が来るかもしれない(未確認)。
が、とにかく、初打ち上げを成功させないとな・・・。
<さらにさらに追加:9月25日記>ーーーーーーーーーー
(ブルーオリジンは初めて軌道ロケットの段階に点火した)
https://arstechnica.com/space/2024/09/blue-origin-completes-second-stage-hot-fire-test-of-large-new-rocket/
「第2段(グレン第2段の略称GS2)は、「リスク低減」高温燃焼試験の一環として15秒間点火された。液体酸素と水素を燃料とし、それぞれ17万3000ポンドの推力を生み出す2基のBE-3Uエンジンは、華氏6000度に迫るほぼ透明な炎で燃えた。」
リンク先のブルーオリジンのページも確認する。
(ニューグレン、第2ステージのホットファイアを完了)
https://www.blueorigin.com/ja-JP/news/new-glenn-completes-second-stage-hotfire
「ホットファイア テストの目的は、第 2 段のサブシステム、2 基の BE-3U エンジン、および地上制御システム間の相互作用を検証することでした。」
映像を見ても、2基あるかどうかははっきりとは分からないが、記述を確認する限り2段目のBE-3Uエンジンが2基であることは間違いない。
やれやれ・・・。
鳥嶋さんの記事は、本日現在も「第2段には、液体酸素と液体水素を推進剤とする「BE-3U」ロケットエンジンを1基装備」のままになっている。
まあいい。
何か勘違いをしたんだろう。
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