🚀スターリンク:旅客機Wi-Fi ― 2024年09月16日 00:57
スターリンク:旅客機Wi-Fi
(ユナイテッド航空、Starlink Wi-Fi の機体から GEO オペレーターを排除)
https://spacenews.com/united-airlines-bumps-geo-operators-off-fleet-for-starlink-wi-fi/
「ユナイテッド航空は、スペースX社最大の航空Wi-Fi契約で複数の静止衛星通信事業者をスターリンク社に置き換え」
「同社は現在のWi-Fiパートナーであるビアサット、パナソニック、タレス、インテルサットから「数年にわたるプロセス」で移行」
「乗客に高速で低遅延のスターリンクWi-Fiを無料で提供することを計画」
「サポートされるスターリンクサービスには、ライブストリーミング、ゲーム、1人のユーザーが複数のデバイスを同時に接続する機能などが含まれる。」
ゲームかあ・・・。
浮沈子はゲームやらないんで分からないが、リアルタイム性を要求されるアプリには、低遅延の接続が必須だからな。
静止軌道衛星を用いたサービスでは、逆立ちしてもできない。
「新造機にはビアサットのWi-Fiがあらかじめ搭載されており、機体の改造と認証に時間がかかることから、静止軌道を運行する同社は今後5年間も市場シェアのトップを維持する見込み」
「・・・スターリンクは今後10年間で航空市場で最大のシェアを獲得する立場にある。」
「アメリカン航空、サウスウエスト航空、ジェットブルー航空」も、対抗上、スターリンクの導入になだれ込むだろうな。
「私たちの予測では、2025年頃にはViaSatの事前インストールが停止し、新しい配送機にStarlinkが追加される時点が来る可能性が高い」(ウィリアム・ブレア社のルイ・ディパルマ氏:業界アナリスト)
「スターリンクとの契約により、ビアサットの1,460機の航空機の受注残の一部が削減される可能性」(同上)
「当社の理解では、現在契約している航空機と契約残はユナイテッド航空との契約期間の残り期間中は引き続き運航されると考えています」(ビアサットの広報担当スコット・ゴリル氏)
希望的観測というやつか・・・。
「・・・複数のプレーヤーが参入する余地がある」(同上)
いやあ、スターリンク一択になるのは確実だ。
ユナイテッドの全面導入は衝撃的だ。
静止衛星併用じゃなく、完全に低軌道に置き換わる点に注目だ。
リアルタイム性を要求するのは、航空機で移動する顧客だからな。
他の航空会社が指をくわえて眺めているわけがない。
雪崩を打って乗り換えに走るだろう。
問題がないわけじゃない。
高緯度でのサービスは限られているからな。
北極を回る航路では、十分なサービスを受けられない。
まあ、その辺りは今後の展開によるだろう。
スターリンクの展開にスターシップは欠かせない。
ペッツドア(スターリンクV2フルを射出する仕掛け:画像参照)を成功させて、バンバン飛ばせるようになれば、極軌道の穴を埋められるだろう。
静止衛星事業者は、そのおこぼれをもらって、細々と生き残るしかなくなる。
全世界のインターネットバックボーンの半分を、スターリンクで賄おうという仰天な野望は成功するんだろうか・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(PEZディスペンサー:スターシップのペイロード展開システム)
https://ringwatchers.com/article/ship-pez-dispenser
ペッツドア(射出装置)について、詳細に考察したページを見つけたのでリンクしておく。
「目次:
・PEZディスペンサーとは何ですか?
・パート I - 衛星
・・スターリンクの詳細
・・ハードポイントとインターフェース
・パート II - フェアリング
・・ペイロードベイ構造
・・ペイロードボリューム
・パート III - ドア
・・ドア構造
・・シールと圧力
・・アクチュエーションシステム
・パート IV - ディスペンサー
・・ディスペンサー構造
・・ローリングシステム
・・昇降・積み重ねシステム
・・保持システム
・パート V - ローダー
・・ホワイトボックス
・・(ほぼ)PEZディスペンサー
・第6部 - 未来
・・大型ドアのパスファインダー
・・公式コンセプト
・しかし、それは機能するでしょうか?」
細部にわたる観察と考察は非常に参考になる。
この記事は、IFT-3(ドアの閉鎖に失敗:たぶん)の前に書かれている点に注意が必要だ。
その後、このペッツドアの設計に変更があったかどうかは知らない。
が、スペースXでは、ロケット(スターシップ)自体の成功と同時にスターリンクV2フル(V2.0)の打ち上げに使いたい意向が強いことの一つの傍証でもある。
んじゃなきゃ、こんなに詳細な仕掛けを作っているわけがないからな。
まあいい。
浮沈子的には、スターシップ全体の運用(タンカーや軌道上の燃料デポ、アルテミス用の月着陸船(HLS)のシUテムが出来上がる前に、スターリンク打ち上げの運用が始まると見ている。
2段目は当分使い捨てだ。
その再突入試験を兼ねて、1段目の回収の確立を図る。
タンカーの運用は再使用が前提になるだろうから、そのための方策ということになる。
2020年代は、それに費やされることになるだろうな。
アルテミス3なんて、いつになったら実現するか分からない。
1段目の再使用(~2025年:IFT-5自体が年越しになるかも)
→2段目の使い捨て(スターシップの打ち上げ)(2025年~)
→2段目の再使用を同時並行で追及(2026年~)
→タンカーの運用(2段目再使用)(2027年~)
→軌道上給油所(デポ)の運用(2028年~)
→HLSの運用(アルテミス3)(2029年~)
何事も起こらず(ありえねー・・・)、全てが順調だとしても、2028年までにアルテミス3が実現することはない。
その間に、墜落激突爆発炎上木っ端微塵が何度も繰り返されるに違いない(断定的!)。
それでも、スターシップシステムが確立されれば、人類の宇宙へのアクセスは飛躍的に高まる。
2030年代(中ごろか)、スターシップの有人化が実現すれば、今、何十億円も払っている宇宙旅行は、2桁くらい下がるだろう。
大陸間弾道旅客機については、数百万円で実現するに違いない。
スターリンクは、その技術を確立するためにも必要だ。
スターリンクの打ち上げで再使用を実現するのは、タンカーよりも後になるだろう。
デポへの推進剤の充填は、短期間に済ませなければならないからな。
高頻度の打ち上げが要求される。
もちろん、スターリンクも高頻度には違いないけど、ぶっちゃけ、それ程シビアではない。
それより、1回の打ち上げでどんだけ大量の衛星を上げられるかという方が重要だ。
うーん、まあ、何とも言えない気もする。
一般の衛星の打ち上げがどうなるかは見えていない。
大開口部を持つ2段目の開発が可能かどうかという問題もある。
こっちも、まずは使い捨てからスタートだろうな・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(ユナイテッド航空、Starlinkで無料機内WiFi 26年から)
https://www.aviationwire.jp/archives/308364
「2025年初頭に実証実験を開始し、2026年後半から主要路線と地域路線の旅客便でサービスを順次始める予定。」
うーん、業界でも話題のようだ。
「乗客だけでなく客室乗務員や空港のグランドスタッフ(地上旅客係員)をはじめとする航空会社のスタッフも、自然災害発生時などに運航便との情報共有が円滑になる」
おっと、そういうクリティカルな通信まで担わせようってかあ?。
通信は重層化しておくに越したことはないけどな。
この記事には、ユナイテッドが従来の静止衛星経由の通信を廃止して、低軌道衛星群に置き換えるという方針はどこにも記載されていない。
やっぱ、刺激が強いんだろう(そういうことかあ?)。
(NGSOの収益は2028年までに静止衛星市場を上回る)
https://spacenews.com/ngso-revenue-to-overtake-geostationary-market-by-2028/
「9月15日に発表されたNovaspaceの調査によると、非静止軌道上の衛星群(NGSO)は2028年までに収益で静止衛星を追い抜く見込み」(NGSO:non-geostationary orbit)
「GEO 宇宙船は交通量の多い地域に大量の容量を供給するのに優れています。」
トラポン(トランスポンダー)の数で勝負だな。
「高スループットの GEO 衛星は、厳格なサービス レベル契約 (SLA) が普及している航空、軍事、企業、その他のプレミアム市場セグメントで引き続き大きな注目を集めている」
その一角である民間航空の大手が、GEOを切り捨ててNGSOに走ったわけだ。
「すべての軌道からの容量需要が 2023 年の 6.5 Tbps から 2033 年には 73 Tbps に増加すると予想」(Novaspace 社の最新の年次衛星接続およびビデオ市場レポートの編集者でもあるブックス氏)
「アマゾンがその強力な財務力を活用して大幅に低価格で市場に参入できるかどうかなど、複数の不確実性がこれらの予測を曇らせている。」
アマゾン(プロジェクトカイパー)だってえ?。
ニューグレンは飛ばず、ドリームチェイサーの遅延でバルカンの2号機が遅れる中、2020年代に低軌道衛星コンステレーションを展開するのは不可能だろう。
低軌道コンステレーションは、スターリンク一択の様相が色濃くなってきた(そうなのかあ?)。
イーロンマスクの鼻息は、ますます荒くなる一方だな・・・。
<さらにさらに追加>ーーーーーーーーー
(衛星通信市場で Starlink に挑戦してみませんか?)
https://spacenews.com/want-to-challenge-starlink-in-the-satcom-market/
「軌道へのアクセス:
SpaceXは打ち上げ市場を独占」
「有望な打ち上げ選択肢としてアリアンスペース社のアリアン6号とブルーオリジン社のニューグレン号」
冗談はよしてくれ!。
「ソフトウェア定義衛星:
現実には、現時点では価格が大幅に上昇し、納期は3年から4年まで延びている」(ノヴァスペースのマネージングディレクター、ネイサン・デ・ルイター氏)
「衛星インフラネットワーク層が競争力を持つようにするには、この傾向を逆転させることが重要だ」
少なくとも、現状ではどうしようもない。
「地上セグメント」
スターリンクは、バックボーン自体を軌道上に上げようとしているわけで、地上セグメントの相対価値は低下するのではないのかあ?。
そのうち、サーバーとかも宇宙空間で運用されるようになるのかもしれない(熱設計が難しそうだがな)。
「リソースのプール:
Starlinkでさえ、中東、アフリカ、アジアの一部の地域ではアクセスできない。」
そこは、統治機構の都合でアクセスできないだけで、リソースをプールしても同じだ。
「スペースXのサービスは2023年に高スループット衛星通信トラフィックの70%を占めた。衛星のさらなる増加に伴い、スペースXのCEO、イーロン・マスク氏はスターリンクが「来年には宇宙ベースのインターネットトラフィックの90%以上を占めるだろう」と語った。」
「それでも、市場拡大の余地は十分にあります。」
「衛星サービス市場が 2023 年の 190 億ドルから 2033 年には 530 億ドルに成長する」
その市場の支配はスターリンク独占に近づいていく。
ボトルネックが打ち上げ手段であることは明らかだ。
スターシップの運用が始まれば、決定的になる。
が、諦めたものでもない。
スターシップの打ち上げ能力は、スターリンクにとっては過剰だからな。
余剰の打ち上げ能力で、競合他社(アマゾン?)の衛星を上げてくれるかもしれない。
まあいい。
垂直統合で、自社事業展開できるスペースXに対抗するのは不可能だ。
統合されたリソースのどこをとっても、競合他社は追随できない。
驀進するS社のおこぼれを頂いて、隙間で生き残るのがせいぜいだろう。
が、スターシップが没になれば分からんけどな。
呪いをかけて、墜落激突爆発炎上木っ端微塵に期待するしかないか・・・。
<また追加>ーーーーーーーーーー
(ユナイテッド航空が2025年初めにStarlinkインターネットのテストを開始予定、2025年後半にも無料Wi-Fiが提供される可能性あり)
https://gigazine.net/news/20240917-united-airlines-starlink/
「衛星によってもたらされるインターネット通信を全顧客に無料で使えるようにすることを明らかにしました。」
うーん、この記事では、静止衛星サービスをぶったぎる話はビミョーに隠蔽されている。
「多くの乗客が接続するとしばしば混雑する現在の回線とは異なり、Starlinkは需要が多くとも対応しきれる」
スターリンクのカバーが少ない北極圏を飛ぶときには用心だろうな・・・。
「ユナイテッド航空の乗客は、すべての区間で、世界最先端の高速インターネットを利用できるようになります」(SpaceXのグウィン・ショットウェルCEO)
そこまで言って委員会?。
まあいい。
「機内通信が家でネットに接続するのと同じぐらいの感覚になる」(SpaceXのイーロン・マスクCEO)
CEO(Chief Executive Officer)が2人で委員会?。
自宅のネット接続がどれ程かという点も問題だがな。
ゲーマーとかは、低遅延に拘るだろうし、高品位のストリーミングの場合は高速で途切れなく接続できることが重要だ。
ウィンドウズの更新の時とかに重なると、悲惨なことになる可能性もある(そういうのは、家でやってくれ!)。
「ユナイテッド航空の最高顧客責任者であるリンダ・ジョジョ氏は、具体的な通信速度についてのコメントは避けつつ、「サービスについては保証する」と述べました。」
もちろん、太陽の活動が活発になって通信が阻害される事態になればその保証だって怪しい。
それでも、従来の接続に比べて良好なインターネット環境が期待できるようだ。
ユナイテッドには最近乗ってないけど、機械があれば試してみたいな・・・。
(ユナイテッド航空、Starlink Wi-Fi の機体から GEO オペレーターを排除)
https://spacenews.com/united-airlines-bumps-geo-operators-off-fleet-for-starlink-wi-fi/
「ユナイテッド航空は、スペースX社最大の航空Wi-Fi契約で複数の静止衛星通信事業者をスターリンク社に置き換え」
「同社は現在のWi-Fiパートナーであるビアサット、パナソニック、タレス、インテルサットから「数年にわたるプロセス」で移行」
「乗客に高速で低遅延のスターリンクWi-Fiを無料で提供することを計画」
「サポートされるスターリンクサービスには、ライブストリーミング、ゲーム、1人のユーザーが複数のデバイスを同時に接続する機能などが含まれる。」
ゲームかあ・・・。
浮沈子はゲームやらないんで分からないが、リアルタイム性を要求されるアプリには、低遅延の接続が必須だからな。
静止軌道衛星を用いたサービスでは、逆立ちしてもできない。
「新造機にはビアサットのWi-Fiがあらかじめ搭載されており、機体の改造と認証に時間がかかることから、静止軌道を運行する同社は今後5年間も市場シェアのトップを維持する見込み」
「・・・スターリンクは今後10年間で航空市場で最大のシェアを獲得する立場にある。」
「アメリカン航空、サウスウエスト航空、ジェットブルー航空」も、対抗上、スターリンクの導入になだれ込むだろうな。
「私たちの予測では、2025年頃にはViaSatの事前インストールが停止し、新しい配送機にStarlinkが追加される時点が来る可能性が高い」(ウィリアム・ブレア社のルイ・ディパルマ氏:業界アナリスト)
「スターリンクとの契約により、ビアサットの1,460機の航空機の受注残の一部が削減される可能性」(同上)
「当社の理解では、現在契約している航空機と契約残はユナイテッド航空との契約期間の残り期間中は引き続き運航されると考えています」(ビアサットの広報担当スコット・ゴリル氏)
希望的観測というやつか・・・。
「・・・複数のプレーヤーが参入する余地がある」(同上)
いやあ、スターリンク一択になるのは確実だ。
ユナイテッドの全面導入は衝撃的だ。
静止衛星併用じゃなく、完全に低軌道に置き換わる点に注目だ。
リアルタイム性を要求するのは、航空機で移動する顧客だからな。
他の航空会社が指をくわえて眺めているわけがない。
雪崩を打って乗り換えに走るだろう。
問題がないわけじゃない。
高緯度でのサービスは限られているからな。
北極を回る航路では、十分なサービスを受けられない。
まあ、その辺りは今後の展開によるだろう。
スターリンクの展開にスターシップは欠かせない。
ペッツドア(スターリンクV2フルを射出する仕掛け:画像参照)を成功させて、バンバン飛ばせるようになれば、極軌道の穴を埋められるだろう。
静止衛星事業者は、そのおこぼれをもらって、細々と生き残るしかなくなる。
全世界のインターネットバックボーンの半分を、スターリンクで賄おうという仰天な野望は成功するんだろうか・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(PEZディスペンサー:スターシップのペイロード展開システム)
https://ringwatchers.com/article/ship-pez-dispenser
ペッツドア(射出装置)について、詳細に考察したページを見つけたのでリンクしておく。
「目次:
・PEZディスペンサーとは何ですか?
・パート I - 衛星
・・スターリンクの詳細
・・ハードポイントとインターフェース
・パート II - フェアリング
・・ペイロードベイ構造
・・ペイロードボリューム
・パート III - ドア
・・ドア構造
・・シールと圧力
・・アクチュエーションシステム
・パート IV - ディスペンサー
・・ディスペンサー構造
・・ローリングシステム
・・昇降・積み重ねシステム
・・保持システム
・パート V - ローダー
・・ホワイトボックス
・・(ほぼ)PEZディスペンサー
・第6部 - 未来
・・大型ドアのパスファインダー
・・公式コンセプト
・しかし、それは機能するでしょうか?」
細部にわたる観察と考察は非常に参考になる。
この記事は、IFT-3(ドアの閉鎖に失敗:たぶん)の前に書かれている点に注意が必要だ。
その後、このペッツドアの設計に変更があったかどうかは知らない。
が、スペースXでは、ロケット(スターシップ)自体の成功と同時にスターリンクV2フル(V2.0)の打ち上げに使いたい意向が強いことの一つの傍証でもある。
んじゃなきゃ、こんなに詳細な仕掛けを作っているわけがないからな。
まあいい。
浮沈子的には、スターシップ全体の運用(タンカーや軌道上の燃料デポ、アルテミス用の月着陸船(HLS)のシUテムが出来上がる前に、スターリンク打ち上げの運用が始まると見ている。
2段目は当分使い捨てだ。
その再突入試験を兼ねて、1段目の回収の確立を図る。
タンカーの運用は再使用が前提になるだろうから、そのための方策ということになる。
2020年代は、それに費やされることになるだろうな。
アルテミス3なんて、いつになったら実現するか分からない。
1段目の再使用(~2025年:IFT-5自体が年越しになるかも)
→2段目の使い捨て(スターシップの打ち上げ)(2025年~)
→2段目の再使用を同時並行で追及(2026年~)
→タンカーの運用(2段目再使用)(2027年~)
→軌道上給油所(デポ)の運用(2028年~)
→HLSの運用(アルテミス3)(2029年~)
何事も起こらず(ありえねー・・・)、全てが順調だとしても、2028年までにアルテミス3が実現することはない。
その間に、墜落激突爆発炎上木っ端微塵が何度も繰り返されるに違いない(断定的!)。
それでも、スターシップシステムが確立されれば、人類の宇宙へのアクセスは飛躍的に高まる。
2030年代(中ごろか)、スターシップの有人化が実現すれば、今、何十億円も払っている宇宙旅行は、2桁くらい下がるだろう。
大陸間弾道旅客機については、数百万円で実現するに違いない。
スターリンクは、その技術を確立するためにも必要だ。
スターリンクの打ち上げで再使用を実現するのは、タンカーよりも後になるだろう。
デポへの推進剤の充填は、短期間に済ませなければならないからな。
高頻度の打ち上げが要求される。
もちろん、スターリンクも高頻度には違いないけど、ぶっちゃけ、それ程シビアではない。
それより、1回の打ち上げでどんだけ大量の衛星を上げられるかという方が重要だ。
うーん、まあ、何とも言えない気もする。
一般の衛星の打ち上げがどうなるかは見えていない。
大開口部を持つ2段目の開発が可能かどうかという問題もある。
こっちも、まずは使い捨てからスタートだろうな・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(ユナイテッド航空、Starlinkで無料機内WiFi 26年から)
https://www.aviationwire.jp/archives/308364
「2025年初頭に実証実験を開始し、2026年後半から主要路線と地域路線の旅客便でサービスを順次始める予定。」
うーん、業界でも話題のようだ。
「乗客だけでなく客室乗務員や空港のグランドスタッフ(地上旅客係員)をはじめとする航空会社のスタッフも、自然災害発生時などに運航便との情報共有が円滑になる」
おっと、そういうクリティカルな通信まで担わせようってかあ?。
通信は重層化しておくに越したことはないけどな。
この記事には、ユナイテッドが従来の静止衛星経由の通信を廃止して、低軌道衛星群に置き換えるという方針はどこにも記載されていない。
やっぱ、刺激が強いんだろう(そういうことかあ?)。
(NGSOの収益は2028年までに静止衛星市場を上回る)
https://spacenews.com/ngso-revenue-to-overtake-geostationary-market-by-2028/
「9月15日に発表されたNovaspaceの調査によると、非静止軌道上の衛星群(NGSO)は2028年までに収益で静止衛星を追い抜く見込み」(NGSO:non-geostationary orbit)
「GEO 宇宙船は交通量の多い地域に大量の容量を供給するのに優れています。」
トラポン(トランスポンダー)の数で勝負だな。
「高スループットの GEO 衛星は、厳格なサービス レベル契約 (SLA) が普及している航空、軍事、企業、その他のプレミアム市場セグメントで引き続き大きな注目を集めている」
その一角である民間航空の大手が、GEOを切り捨ててNGSOに走ったわけだ。
「すべての軌道からの容量需要が 2023 年の 6.5 Tbps から 2033 年には 73 Tbps に増加すると予想」(Novaspace 社の最新の年次衛星接続およびビデオ市場レポートの編集者でもあるブックス氏)
「アマゾンがその強力な財務力を活用して大幅に低価格で市場に参入できるかどうかなど、複数の不確実性がこれらの予測を曇らせている。」
アマゾン(プロジェクトカイパー)だってえ?。
ニューグレンは飛ばず、ドリームチェイサーの遅延でバルカンの2号機が遅れる中、2020年代に低軌道衛星コンステレーションを展開するのは不可能だろう。
低軌道コンステレーションは、スターリンク一択の様相が色濃くなってきた(そうなのかあ?)。
イーロンマスクの鼻息は、ますます荒くなる一方だな・・・。
<さらにさらに追加>ーーーーーーーーー
(衛星通信市場で Starlink に挑戦してみませんか?)
https://spacenews.com/want-to-challenge-starlink-in-the-satcom-market/
「軌道へのアクセス:
SpaceXは打ち上げ市場を独占」
「有望な打ち上げ選択肢としてアリアンスペース社のアリアン6号とブルーオリジン社のニューグレン号」
冗談はよしてくれ!。
「ソフトウェア定義衛星:
現実には、現時点では価格が大幅に上昇し、納期は3年から4年まで延びている」(ノヴァスペースのマネージングディレクター、ネイサン・デ・ルイター氏)
「衛星インフラネットワーク層が競争力を持つようにするには、この傾向を逆転させることが重要だ」
少なくとも、現状ではどうしようもない。
「地上セグメント」
スターリンクは、バックボーン自体を軌道上に上げようとしているわけで、地上セグメントの相対価値は低下するのではないのかあ?。
そのうち、サーバーとかも宇宙空間で運用されるようになるのかもしれない(熱設計が難しそうだがな)。
「リソースのプール:
Starlinkでさえ、中東、アフリカ、アジアの一部の地域ではアクセスできない。」
そこは、統治機構の都合でアクセスできないだけで、リソースをプールしても同じだ。
「スペースXのサービスは2023年に高スループット衛星通信トラフィックの70%を占めた。衛星のさらなる増加に伴い、スペースXのCEO、イーロン・マスク氏はスターリンクが「来年には宇宙ベースのインターネットトラフィックの90%以上を占めるだろう」と語った。」
「それでも、市場拡大の余地は十分にあります。」
「衛星サービス市場が 2023 年の 190 億ドルから 2033 年には 530 億ドルに成長する」
その市場の支配はスターリンク独占に近づいていく。
ボトルネックが打ち上げ手段であることは明らかだ。
スターシップの運用が始まれば、決定的になる。
が、諦めたものでもない。
スターシップの打ち上げ能力は、スターリンクにとっては過剰だからな。
余剰の打ち上げ能力で、競合他社(アマゾン?)の衛星を上げてくれるかもしれない。
まあいい。
垂直統合で、自社事業展開できるスペースXに対抗するのは不可能だ。
統合されたリソースのどこをとっても、競合他社は追随できない。
驀進するS社のおこぼれを頂いて、隙間で生き残るのがせいぜいだろう。
が、スターシップが没になれば分からんけどな。
呪いをかけて、墜落激突爆発炎上木っ端微塵に期待するしかないか・・・。
<また追加>ーーーーーーーーーー
(ユナイテッド航空が2025年初めにStarlinkインターネットのテストを開始予定、2025年後半にも無料Wi-Fiが提供される可能性あり)
https://gigazine.net/news/20240917-united-airlines-starlink/
「衛星によってもたらされるインターネット通信を全顧客に無料で使えるようにすることを明らかにしました。」
うーん、この記事では、静止衛星サービスをぶったぎる話はビミョーに隠蔽されている。
「多くの乗客が接続するとしばしば混雑する現在の回線とは異なり、Starlinkは需要が多くとも対応しきれる」
スターリンクのカバーが少ない北極圏を飛ぶときには用心だろうな・・・。
「ユナイテッド航空の乗客は、すべての区間で、世界最先端の高速インターネットを利用できるようになります」(SpaceXのグウィン・ショットウェルCEO)
そこまで言って委員会?。
まあいい。
「機内通信が家でネットに接続するのと同じぐらいの感覚になる」(SpaceXのイーロン・マスクCEO)
CEO(Chief Executive Officer)が2人で委員会?。
自宅のネット接続がどれ程かという点も問題だがな。
ゲーマーとかは、低遅延に拘るだろうし、高品位のストリーミングの場合は高速で途切れなく接続できることが重要だ。
ウィンドウズの更新の時とかに重なると、悲惨なことになる可能性もある(そういうのは、家でやってくれ!)。
「ユナイテッド航空の最高顧客責任者であるリンダ・ジョジョ氏は、具体的な通信速度についてのコメントは避けつつ、「サービスについては保証する」と述べました。」
もちろん、太陽の活動が活発になって通信が阻害される事態になればその保証だって怪しい。
それでも、従来の接続に比べて良好なインターネット環境が期待できるようだ。
ユナイテッドには最近乗ってないけど、機械があれば試してみたいな・・・。
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