🚀スターリンク:GEO衛星の憂鬱2024年09月30日 18:39

スターリンク:GEO衛星の憂鬱


(エールフランス、全機体をスターリンクWi-Fiに接続する計画)
https://spacenews.com/air-france-plans-to-connect-entire-fleet-to-starlink-wi-fi/

「スターリンクは最終的に、静止軌道(GEO)衛星を使用するアヌーヴ、インテルサット、パナソニック アビオニクスなどエールフランスの現在の機内接続(IFC)プロバイダーに取って代わることに」

エールフランスよ、おまえもか!。

航空業界は、雪崩を打ってスターリンクへの乗り換えを進めているように見える。

ブルータスもびっくりだな・・・。

「同航空会社の既存のIFCプロバイダーは、スターリンクとの競争の激化に直面」

「ワンウェブ衛星群からLEO容量を購入するなど、複数軌道サービスに目を向けている。」

しかし・・・。

「地上局の問題により、ワンウェブのグローバルサービスの開始は約1年遅れており、ユーテルサットは現在、春にサービス開始を予定」

その間隙をついて、スターリンクは次々と顧客を開拓している。

「アラスカ航空の傘下にあるハワイアン航空・・・」

「ユナイテッド航空・・・」

そして、今回のエールフランス。

サービスインだったり、乗り換え表明だったり、今まで衛星接続といえば静止軌道衛星しかなかった業界に、低軌道から殴り込みをかけてきたスターリンクに、次々と市場を食われている。

もっとも、航空機のネットワーク接続の市場自体が成長しているから、当面食いっぱぐれることなないだろうが、10年後は全ての航空機接続がスターリンクになってしまっていてもおかしくはない。

やれやれ・・・。

(エールフランス、スターリンクに巨額の投資)
https://www.teslarati.com/air-france-makes-huge-starlink-commitment/

「すべての旅行キャビンで完全に無料」

もう、トレンドだな。

「導入は2025年夏から開始」

「段階的に全航空機にこの最先端技術を搭載する」

スターリンクへの航空機接続が、ニュースになるのも今のうちだろう。

再使用ロケットの回収のようなもんだな。

最早、成功してもニュース価値はない。

失敗すると報じられる現状だ。

1段目のブースターの回収は、成功するのが当たり前になった。

もう、静止衛星は、単独で新規顧客を獲得することは困難だろう。

ライバルであるワンウェブか、今後登場してくるであろうカイパー衛星を頼るしかない。

この転換で注目すべきなのは、試験運用や併用をを経ることなく、移行に一定の期間はかかるものの、全面的に一気に乗り換えというかなりドラスティックな形態をとっていることだ。

選択の余地はない(スターリンク一択!)。

決め撃ちだな。

サービスの品質として、アットーテキな差があるんだろう(未確認)。

ぶっちゃけ、スターリンク接続のない航空機に乗る客はいなくなるかもしれない(そうなのかあ?)。

自動車や鉄道はともかく(トンネルあるし、そもそも地上局とつなぎやすい)、航空機や船舶は、基本的に衛星接続向きだ。

必ず地上局とのやり取りが必要なワンウェブと異なり、地上局がないところでも衛星同士のクロスリンクでつながるスターリンクは、国際線でも余裕で使える。

容量はともかく、低遅延のメリットは静止衛星にはない絶対的なアドバンテージだ。

まあいい。

この流れは定着するかもしれない。

そして、二度と元に戻ることはない。

地球低軌道コンステレーションの時代。

スターリンクが拓いた素晴らしい新世界(なのかあ?)。

それを支えているのは、もちろん、1段目(と、フェアリング)の再使用を可能にしたファルコン9の成功だ。

週2回のペースで打ち上げが続くロケットがなければ、この衛星群は成立しない(ざっくりです)。

静止軌道衛星やワンウェブの衛星は、打ち上げが一段落すればそれでおしまいだ(もう一式、追加で上げるしかない)。

順次、通信容量を増やしたり、機能を強化したりすることはできない(最近の静止衛星は、機能強化可能な仕様のようです:物理的限界はありますが)。

ロケットを再使用し、衛星を使い捨てにするという奇妙な状況がスターリンクの進化を加速している。

さて、次はどこの航空会社が乗り換えるんだろうな・・・。

🚀クルー9:クルードラゴン:スーパードラコ2024年09月30日 20:01

クルー9:クルードラゴン:スーパードラコ


(Crew Dragon は、パラシュートが故障した場合に SuperDraco エンジンを使用して宇宙飛行士を救出できるようになりました)
https://www.elonx.cz/crew-dragon-nyni-muze-v-pripade-selhani-padaku-zachranit-astronauty-pomoci-svych-motoru-superdraco/

「動力付きクルードラゴン着陸の可能性についてのイーロン・マスクの当初のビジョンへの回帰」

そうだったよなあ(遠い目・・・)。

「当初の計画では、クルードラゴンは強力な SuperDraco エンジンをロケット故障時の脱出システムとしてだけでなく、陸上への正確な着陸にも使用する予定」

「しかし、スペースX社は開発中に、NASAミッションの認証を迅速化するために、主にパラシュートを使用した海への着陸に焦点を当て、エンジンを使用した着陸の可能性は後回しにすると決定」

しかし、開発は続けられていたようで、今回、「緊急着陸用」として着陸時の運用が認められたようだ(打ち上げ時にはすでに認められている)。

「2024年9月27日のCrew-9ミッションの打ち上げ前の記者会見で、NASA商用乗組員プログラムマネージャーのスティーブ・スティッチ氏は、クルードラゴンが緊急着陸のためにSuperDracoエンジンを使用することが正式に可能になり、許可されたと発表」

「すべての主要なパラシュートが故障した場合、船が水面に衝突する直前に SuperDraco エンジンが点火します。」

「海洋着陸中にすべてのメインパラシュートが故障した場合にドラゴンはSuperDracoエンジンを作動させることができる。少なくとも 1 つのパラシュートが開いた場合、エンジンは点火しません。」

「クルードラゴンがフルパワーで着陸するのを見る可能性はほとんどありません」

なーんだ・・・。

まあいい。

パワードランディングが放棄された原因の一つは、着陸脚を底部の断熱材をぶっ壊して突き出させる仕掛けで引っかかったと記憶している(未確認)。

誤作動して、軌道上で断熱材を突き破っちまったら、帰還不可能になっちまうからな。

水上着陸(着水)の緊急時バックアップ手段であれば、物騒な着陸脚の装備は不要だ。

とういわけで、この承認が将来的にカプセルのパワードランディングに繋がるとは限らない。

行き止まりの使用方法に留まる可能性は高い。

とは言え、ロケットファンとしては、有人機がパワードランディングするのを見てみたい気もする。

まあ、そういうのは、スターシップ(2段目の方)がマトモになるのを待った方がよさそうだがな(浮沈子は2030年代半ばと見ている)。

2段目のパワードランディングは、ブルーオリジンも開発中といわれている(プロジェクトジャービス)。

有人かどうかは知らないが(たぶん、無人)、ひょっとするとこっちの方が早いかもしれない。

今のところ、2段目の回収でパワードランディングを行う話は他にないはずだ(有翼機を除く:まあ、滑空だから、パラシュートみたいなもんか)。

ソユーズやスターライナーが陸上着陸で行っている最後の噴射(着地の衝撃緩和用)は、また別の話になる(パラシュートだしな)。

まあ、どうでもいいんですが。

クルー9は、スターライナーのCFT崩れで取り残された2人の宇宙飛行士を救出するためのロケットで、カッコつけるために、当初予定のクルー2名を搭乗させて、ミッションに仕立て上げたという代物だ(そういうことかあ?)。

ソユーズの時のように、無人で打ち上げて、帰還のみに使用しても良かったわけだ。

2+2にしたのは、見かけ上の衝撃を緩和するためのカモフラージュだな(そんなあ!)。

真実は、やがて明らかになる。

通常のミッションは、何年もかけてそれ用に訓練されたクルーで行う。

スターライナーのテストパイロットは、そのための訓練は、全く受けていない。

役立たずだ(そうなのかあ?)。

9か月も、雑用だけ押し付けられて過ごすのは拷問に等しい(当初予定は8日間)。

2人だけ、早急に地球に帰還させるのが正解だと思うんだがな。

そして、スペースXはボーイングに2人分のタクシー代を請求する。

それが筋かも知れない。

もっとも、無人で帰還させることを決めたのはNASAだからな。

契約上のややっこしい話を避けるためにも、既存のミッションの体裁を取るしかなかったんだろう。

このミッションでは、別の話も上がっている。

(スペースX、上段の不発によりファルコンロケット艦隊の運行停止)
https://spaceflightnow.com/2024/09/29/spacex-grounds-its-falcon-rocket-fleet-after-upper-stage-misfire/

「第二段が、ドラゴン・フリーダムを予定の117×128マイル(189×206キロ)の軌道に打ち上げてから30分も経たないうちに、マーリン真空エンジンの点火を正しく実行できなかった」(ドラゴン・フリーダム:クルー9で使用されているドラゴン宇宙船の名前)

「ファルコン9の第2段は計画通り海上に投棄されたが、軌道離脱時に想定外の燃焼が行われた」

「その結果、第2段は安全に海上に着陸したが、目標エリア外となった。」

「ジョナサン・マクドウェル氏によると、ロケットの破片はニュージーランド東方から始まる太平洋の海域に落下するはずだったが、最終的にはさらに遠くまで落ちた可能性が高いが、それでも赤道の南側だった」

うーん、詳細は不明だが、ぶっちゃけ、爆発しちまったんじゃないのかあ?。

想定外の急速燃焼というやつだ。

「それでも再突入につながる最も可能性の高い失敗モードは、わずかなアンダーバーンです」(ジョナサン・マクドウェル氏)

「(問題の)根本原因をよりよく理解した後、打ち上げを再開する」(スペースX)

スペースXの打ち上げスケジュールは過密だ。

記事によれば、影響は多岐にわたっているようだ(詳細は割愛する)。

「Spaceflight NowはFAAにコメントを求めたが、FAAの事務所は週末のため閉まっており、まだ返答は得られていない。」

週末でよかったな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(NASA有人宇宙飛行ミッション「Crew-9」のクルードラゴン宇宙船がISSに到着)
https://sorae.info/space/20240930-crew9.html

「日本時間2024年9月30日、アメリカ航空宇宙局(NASA)の有人宇宙飛行ミッション「Crew-9(クルー9)」の2名を乗せたSpaceX(スペースX)の「Crew Dragon(クルードラゴン)」宇宙船が国際宇宙ステーション(ISS)に到着しました。」

「日本時間2024年9月30日6時30分にISSの「Harmony(ハーモニー)」モジュールの前方へドッキングすることに成功」

ドッキングの際に、スラスターが正常に稼働したかどうかは不明だ。

「コマンダーを務めるNASAのNick Hague宇宙飛行士」

彼が、手動操縦したかどうかも分からない。

が、NASAは、そういう事態も想定していたに違いない(未確認)。

「Starliner宇宙船は大気圏再突入前に投棄されるサービスモジュールに組み込まれている姿勢制御システム(RCS)で問題が確認されていたため、3週間ほど前の日本時間2024年9月7日にクルーを乗せない無人の状態で地球に帰還しています。」

クルードラゴンのスラスターは、これまでの飛行で十分な実績を積んでいる。

また、打ち上げに際しては、姿勢制御用スラスターの作動試験も行っているようだ(未確認)。

しかし、実績があることが動作を保証することにはならない。

スラスターではないが、現にファルコン9の2段目の投棄のための軌道上での再着火は、不具合を起こしているからな。

物理の神様は公平だ。

ロケットについているロゴ(スペースXとか、ボーイングとか)によって区別したりはしない。

浮沈子は、寡聞にしてS社のスラスターのトラブルについて聞いた記憶はない。

内製しているのか、外部調達しているのかも知らない。

しかし、信頼を醸成するために、あらゆる機会を捉えて調査し、見直しをしていると考えられる(未確認)。

2段目の軌道上再着火の失敗の原因究明は困難だろう。

1段目と異なり、2段目は回収されないからな。

その状況は、再突入前に切り離され、大気圏で燃え尽きるスターライナーのサービスモジュールに似ている。

地球の重力に逆らって飛ばす軌道打上ロケットは難しい(軌道速度まで加速しなけりゃならんからな)。

まして、有人用となれば、その信頼性確保に対する要求は桁違いになる。

S社だろうがB社だろうが、そこに違いはない。

いろいろノイズはあるけど、浮沈子的には公平に見ているつもりだ。

墜落激突爆発炎上木っ端微塵に対する期待(!?)についても、有人ロケットでは控えている(あくまでも、無人機とか開発時に限った話です)。

あってはならない話だ。

クルー9は、取り残された2人の宇宙飛行士を回収するためのミッションだ(そうなのかあ?)。

テキトーに誤魔化すために、通常ミッションのフリをしているに過ぎない。

その意味では、スターライナーのCFTは、まだ継続しているとも言える。

バリーウィルモアとスニータウィリアムズが帰還して初めて完了する。

パラシュートが開かずに、お墨付きをもらったばかりのスーパードラコのお出ましにならんように祈るのみだな・・・。

😼変異種:最速の8回目接種:予約2024年09月30日 20:14

変異種:最速の8回目接種:予約


浮沈子が生息する東京都大田区は、明日から新型コロナワクチンの接種が始まる。

今日の午後に予診票(今回は、接種券はなし)が届いて、1時間後にはかかりつけの近医で予約を済ませた。

接種予定は明日の朝一番(早っ!)。

インフルエンザワクチン(大田区は無料)の予診票も同封されていたが、かかりつけ医の先生は、「いくらなんでも、今年はまだ早いから、時期をずらした方がいいだろう」と言う(昨年と異なり、まだ流行は始まってないしな)。

逆らってもしょうがないから、しぶしぶ同意して、11月中旬頃に受けることにした(これは、予約不要:医療機関によって異なるかも)。

新型コロナの方は、自己負担金が2500円だという。

全国的にばらばら(ゼロ円から数千円程度)のようだが、大田区は、まあ妥当なところか。

接種対象となり、補助が適用されて安くなるだけでも有難い(全額自己負担だと1万5千円くらいだそうです)。

どのワクチンかを確認するのを忘れたが、どーせファイザー(コミナティ筋注)だろう(今回流通するワクチンについては、<以下追加>参照)。

まあ、何でもいいんですが。

さっさと接種して、免疫アップして冬の流行期に備えたいところだ・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(10月1日から高齢者の定期接種開始 5種類の新型コロナワクチンのそれぞれの特徴は?)
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/6b4c1e6fa16261156338295dc2eb2a1a50676c9c

「結局、どのワクチンを、いつ打てばいいのか?」

「あくまで筆者の私見」(忽那教授、よろしく!。)

「これまでもmRNAワクチンを接種してこられた方で、副反応についても特に大きな問題のなかった方は、これまで通りファイザーやモデルナのワクチンを接種することをお勧めします。」

安全性に関するデータが十分にあるからというのが理由だが、浮沈子的には、あんま理由になってない気がするんだがな。

うたれる側は、確率でアナフィラキシーショックを含む重篤な副反応がヒットするわけだから、ヒット率が分かっているかどうかは関係ない(気分の問題かも:逆に、不明の方が安心かな・・・)。

記事には言及が少ないが、浮沈子的には新登場のレプリコンワクチンに注目している。

隠れたリスクがないとは言えないが、そのために治験を繰り返してきたわけだし、最終的にはうってみなけりゃ分からないということもある。

「自己増幅型mRNAワクチンと呼ばれる新しい技術を用いたものであり、これまでよりも長期間スパイク蛋白質を産生させることで抗体価が高くなり、より長い期間ワクチンの効果が続くことが期待される」

レプリコンワクチンの宣伝(?:特性)だが、浮沈子的にはあまりネガは感じられない。

触れられてはいないけど、摂取量が少なく(10分の1程度)、副反応が軽減されるという期待もある。

(新型コロナワクチン、定期接種あすスタート…供給量は約3000万回分、初の「レプリコン」も)
https://answers.ten-navi.com/pharmanews/28784/

「国内で行った臨床試験では接種1年後まで従来のmRNAより高い中和抗体価を維持できることが確認されています。」

「年1回の定期接種に最適なプロファイル」(MeijiSeikaファルマの小林大吉郎社長)

明日、選択の余地があるようなら、コスタイベ筋注(レプリコンワクチンの製品名)を選んでみようかな・・・。