😼第6世代戦闘機:最早宇宙兵器 ― 2025年01月18日 03:26
第6世代戦闘機:最早宇宙兵器
(米空軍、第6世代戦闘機の配備時期で中国に負ける可能性を認める)
https://grandfleet.info/us-related/u-s-air-force-acknowledges-it-may-lose-out-to-china-on-delivery-time-for-sixth-generation-fighter-jets/
ウクライナ情勢を把握するために、毎日参照しているブログ。
本来は、ブログ名(航空万能論GF)の通り、航空機関係のページなんだろうが、現状、アットーテキにウクライナ紛争の「陣地戦」の記事に圧倒されている。
やれやれ・・・。
たまーに、質の高い航空機関係の記事が出るんだが、浮沈子的に関心がないのであまり読まない(そんなあ!)。
今回は、中国の戦闘機関係の記事だったので、ざっと読んでみた。
「有人戦闘機を含む第6世代航空戦力について中国は米国とは同じ方向を追求している。つまりシグネチャーの指数関数的な減少、処理能力とセンシングの指数関数的な加速を期待している。もう1つの重要な要素はオープンミッションシステムを利用した絶え間ない改良の反復能力だろう」
何言ってるんだか、さっぱり・・・。
「中国の第6世代戦闘機は現行のプラットフォームと比較して飛躍的にステルス性能が改善される」
「中国人民解放軍の第6世代機(J-XD)は2034年までに姿を見せる」
「J-XDは動力、センサー、コンピューティング、ネットワーク分野で次世代のサブシステムとテクノロジーを採用してくるのは確実だ」
「さらにJ-XDはUCAVやCCAと共同運用される可能性が高い」(UCAV(Unmanned Combat Air Vehicle):無人戦闘攻撃機、CCA(Collaborative Combat Aircraft):協調戦闘機(米空軍の呼称))
「エンジンを3基搭載した無尾翼のデルタ翼機=成都飛機工業公司案」
「エンジンを2基搭載した可変尾翼の後退翼機=瀋陽飛機工業集団案」
「成都案の機体番号は36011だったため次世代戦闘機=J-36ではないかと噂」
「J-36のサイズは全長22m×翼幅20mと推定され、尾翼のないダブルデルタ翼機の形状を採用し、胴体下部の側面にエアインテークが2つ、機体上部にも形状が不明瞭ながらエアインテークが1つあり、3基のエンジンを搭載するという点で非常にユニークな構成」(中国の軍用機開発に精通しているリック・ジョー氏)
「外見から判明したJ-36の特性は低シグネチャ、大きな航続距離と内部容積、高高度飛行及び高速飛行に最適化された大型機で、機体制御も音速域の操縦に最適化され、恐らく亜音速域での操縦性は追求されていない。J-20と比較すると戦闘半径の大幅な拡張、全方方向に対するシグネチャの低減、強力なセンサーとEW能力に不可欠な発電能力を備え、UCAVやCCAといったウィングマンや有人機と協調して作動し、そのために必要な指揮統制能力とネットワーク機能も備えているはず」(同上)
「J-36は強力なセンサーやウィングマンと協調することで視界外の状況認識力を大幅に強化し、超長射程ミサイルや自機の前方を飛行するウィングマンからミサイルを発射することで視界内での交戦リスクを軽減し、有利な戦術的ポジショニングと先制攻撃の機会を追求した機体、視界内戦闘ではなく視界外戦闘に特化した有人戦闘機」(同上)
まあ、何言ってるか、半分は意味不明だ・・・。
基礎的な用語の理解が不足しているのかもしれないと思い、関連のウィキを当たった。
(第6世代戦闘機)
https://en.wikipedia.org/wiki/Sixth-generation_fighter
「現在運用・開発中の第5世代ジェット戦闘機よりも先進的なジェット戦闘機の設計概念クラスである。中国、米国、ロシアなど、いくつかの国が国家第6世代航空機プログラムの開発を発表している。」
「他の国々も、開発・調達コストを分散するために、日本、イタリア、イギリスによるグローバル戦闘航空計画や、フランス、ドイツ、スペインによるFCASなどの多国間共同プロジェクトに参加している。」
「最初の第6世代戦闘機は2030年代に運用開始されると予想」
先進的な開発コンセプトの中に、驚くべき記述を見つけた。
「当初は航空優勢の役割に重点が置かれていたが、近距離でのドッグファイトは一般的ではなくなり、代わりに地上支援、サイバー戦争、さらには宇宙戦争能力までもが対象に拡大した。」
宇宙戦争能力だってえ!?。
「レーザーCIWSなどの指向性エネルギー兵器の使用の可能性」(CIWS(Close-in weapon system):近接防空システム)
「地球規模の到達範囲の達成、防衛の回避、衛星運用のための弾道飛行の潜在能力」
なんかもう、SFかアニメの世界だな。
「2024年12月26日、ソーシャルメディアの写真や動画から、成都航空機工業(CAC)が四川省成都市で試作機を公に飛行させたことがわかった。この機体はCAC所有の空港付近を飛行しているのが目撃され、三発ジェット無尾翼飛行翼設計を特徴としている。」
「同日、ソーシャルメディアの投稿によると、急角度の翼を持つクランクアロー型の2機目の機体が瀋陽航空機公司の施設付近で目撃されたという。未確認の報告によると、瀋陽戦闘機は2024年12月20日に初飛行を行ったという。瀋陽機の試作機は成都のものよりも小型のようだった。」
これらの記述は、航空万能論の記事と整合している。
レーザー近接防空システムや弾道飛行能力など、最早、宇宙兵器としか言いようがない性能を追求している。
2030年代には、そんな戦闘機が配備されることになるわけだ。
浮沈子的には、航空機がロケット化する一方で、スターシップのようにロケットが航空機化(完全再使用化)される方向性もある気がする。
浮沈子的予想では、スターシップはその頃晴れて有人化して、大陸間弾道旅客機としてデビューするはずだ。
既存の長距離旅客機の市場をかっぱらって、火星植民のコストを賄う(そうなのかあ?)。
地球の裏側まで、離陸から1時間で行くわけだからな(自宅から発射場までの時間を除く:5時間くらいかあ?)。
旅客輸送だけではなく、兵員や兵器、食糧、弾薬も運ぶことが出来る。
戦略爆撃機として、弾道軌道上から無数の核爆弾をばらまくことだって可能だ(そうなのかあ?)。
宇宙は、間もなくリアルな戦場になる。
これまでのように、宇宙空間同士や地上とのドンパチ、通信や監視だけではなく、航空優勢、航空支配を賭けた戦闘空間に組み込まれる。
無数のFPVドローンが飛び交う塹壕戦から、月軌道以遠の地球周辺の深宇宙までがシームレスに繋がり、各レイヤーでの兵器の優劣や空間支配・接近阻止能力が、全体の戦況を左右する時代になるのだ。
AIの支援がなければ、とても制御しきれない複雑で高度な作戦遂行能力が求められる。
中国は、おそらくその時代を見据えて開発を進めているに違いない。
それは米国も同じだろうけど、様々な要因が足を引っ張り、競争に敗れつつある。
「我々は中国を監視してきたため登場した全てにショックを受けている訳ではない。それでも中国人のペースは信じられないほど早い。我々は第6世代戦闘機の初期作戦能力=IOC獲得競争で中国に勝てないかもしれないが、それでも中国が開発しているものより我々の性能の方が優れていると確信している」(まもなく退任する米空軍のハンター次官補(調達・兵站担当))
米国の優れた兵器が登場する頃には、中国は既に第7世代戦闘機の開発を進めているに違いない。
衛星ネットワークを駆使して、全世界の空域を認識し、軌道兵器からFPVドローン群までを縦横無尽に駆使して高度数mから数十万kmまでの空間を支配する。
運用はもちろん無人だ(生身の人間を乗せるのは大変だしな)。
第8世代になれば、単一の航空機としての実体も消えて無くなるかもしれない(そうなのかあ?)。
抽象化された概念と、システムによって駆動されるあらゆるところに配置された無数のデバイス群が、空間支配の実効性を担保する。
陸上や水上水中の戦力、産業基盤と連動した軍事生産力、戦略決定を統合した総力戦の中で、明確に位置付けられた領域支配システムとしての「戦闘機」になるだろう。
爆弾を運んだり、他の戦闘機を駆逐したりするお役目は、それらに最適化された未来のデバイス(もちろん、無人)が行う。
サイバー空間での支配や攻勢防御も欠かせない。
それらを実戦配備し、常に更新し、革新し続ける能力こそが真の戦力となる。
「・・・我々は第6世代戦闘機の初期作戦能力=IOC獲得競争で中国に勝てないかもしれないが、それでも中国が開発しているものより我々の性能の方が優れていると確信している」(再掲)
第6世代では、寝言や希望的観測を言っていられるかもしれないけど、第7世代や第8世代はそうはいかないだろうな。
21世紀後半、米国は相対的にだけでなく、絶対的にも軍事力を失っていくことになるだろう。
それは、別に悪いことじゃない。
軍事力に頼らずに、自国に必要な領域支配を維持できればそれに越したことはない。
戦争でも、地域紛争でも、特別軍事作戦でもいいけど、人間同士のドンパチに依存しなければならない領域支配は下策だ。
先のことは分からないけど、もう、第9世代以降の「戦闘機」は不要になってもらいたいもんだな・・・。
(米空軍、第6世代戦闘機の配備時期で中国に負ける可能性を認める)
https://grandfleet.info/us-related/u-s-air-force-acknowledges-it-may-lose-out-to-china-on-delivery-time-for-sixth-generation-fighter-jets/
ウクライナ情勢を把握するために、毎日参照しているブログ。
本来は、ブログ名(航空万能論GF)の通り、航空機関係のページなんだろうが、現状、アットーテキにウクライナ紛争の「陣地戦」の記事に圧倒されている。
やれやれ・・・。
たまーに、質の高い航空機関係の記事が出るんだが、浮沈子的に関心がないのであまり読まない(そんなあ!)。
今回は、中国の戦闘機関係の記事だったので、ざっと読んでみた。
「有人戦闘機を含む第6世代航空戦力について中国は米国とは同じ方向を追求している。つまりシグネチャーの指数関数的な減少、処理能力とセンシングの指数関数的な加速を期待している。もう1つの重要な要素はオープンミッションシステムを利用した絶え間ない改良の反復能力だろう」
何言ってるんだか、さっぱり・・・。
「中国の第6世代戦闘機は現行のプラットフォームと比較して飛躍的にステルス性能が改善される」
「中国人民解放軍の第6世代機(J-XD)は2034年までに姿を見せる」
「J-XDは動力、センサー、コンピューティング、ネットワーク分野で次世代のサブシステムとテクノロジーを採用してくるのは確実だ」
「さらにJ-XDはUCAVやCCAと共同運用される可能性が高い」(UCAV(Unmanned Combat Air Vehicle):無人戦闘攻撃機、CCA(Collaborative Combat Aircraft):協調戦闘機(米空軍の呼称))
「エンジンを3基搭載した無尾翼のデルタ翼機=成都飛機工業公司案」
「エンジンを2基搭載した可変尾翼の後退翼機=瀋陽飛機工業集団案」
「成都案の機体番号は36011だったため次世代戦闘機=J-36ではないかと噂」
「J-36のサイズは全長22m×翼幅20mと推定され、尾翼のないダブルデルタ翼機の形状を採用し、胴体下部の側面にエアインテークが2つ、機体上部にも形状が不明瞭ながらエアインテークが1つあり、3基のエンジンを搭載するという点で非常にユニークな構成」(中国の軍用機開発に精通しているリック・ジョー氏)
「外見から判明したJ-36の特性は低シグネチャ、大きな航続距離と内部容積、高高度飛行及び高速飛行に最適化された大型機で、機体制御も音速域の操縦に最適化され、恐らく亜音速域での操縦性は追求されていない。J-20と比較すると戦闘半径の大幅な拡張、全方方向に対するシグネチャの低減、強力なセンサーとEW能力に不可欠な発電能力を備え、UCAVやCCAといったウィングマンや有人機と協調して作動し、そのために必要な指揮統制能力とネットワーク機能も備えているはず」(同上)
「J-36は強力なセンサーやウィングマンと協調することで視界外の状況認識力を大幅に強化し、超長射程ミサイルや自機の前方を飛行するウィングマンからミサイルを発射することで視界内での交戦リスクを軽減し、有利な戦術的ポジショニングと先制攻撃の機会を追求した機体、視界内戦闘ではなく視界外戦闘に特化した有人戦闘機」(同上)
まあ、何言ってるか、半分は意味不明だ・・・。
基礎的な用語の理解が不足しているのかもしれないと思い、関連のウィキを当たった。
(第6世代戦闘機)
https://en.wikipedia.org/wiki/Sixth-generation_fighter
「現在運用・開発中の第5世代ジェット戦闘機よりも先進的なジェット戦闘機の設計概念クラスである。中国、米国、ロシアなど、いくつかの国が国家第6世代航空機プログラムの開発を発表している。」
「他の国々も、開発・調達コストを分散するために、日本、イタリア、イギリスによるグローバル戦闘航空計画や、フランス、ドイツ、スペインによるFCASなどの多国間共同プロジェクトに参加している。」
「最初の第6世代戦闘機は2030年代に運用開始されると予想」
先進的な開発コンセプトの中に、驚くべき記述を見つけた。
「当初は航空優勢の役割に重点が置かれていたが、近距離でのドッグファイトは一般的ではなくなり、代わりに地上支援、サイバー戦争、さらには宇宙戦争能力までもが対象に拡大した。」
宇宙戦争能力だってえ!?。
「レーザーCIWSなどの指向性エネルギー兵器の使用の可能性」(CIWS(Close-in weapon system):近接防空システム)
「地球規模の到達範囲の達成、防衛の回避、衛星運用のための弾道飛行の潜在能力」
なんかもう、SFかアニメの世界だな。
「2024年12月26日、ソーシャルメディアの写真や動画から、成都航空機工業(CAC)が四川省成都市で試作機を公に飛行させたことがわかった。この機体はCAC所有の空港付近を飛行しているのが目撃され、三発ジェット無尾翼飛行翼設計を特徴としている。」
「同日、ソーシャルメディアの投稿によると、急角度の翼を持つクランクアロー型の2機目の機体が瀋陽航空機公司の施設付近で目撃されたという。未確認の報告によると、瀋陽戦闘機は2024年12月20日に初飛行を行ったという。瀋陽機の試作機は成都のものよりも小型のようだった。」
これらの記述は、航空万能論の記事と整合している。
レーザー近接防空システムや弾道飛行能力など、最早、宇宙兵器としか言いようがない性能を追求している。
2030年代には、そんな戦闘機が配備されることになるわけだ。
浮沈子的には、航空機がロケット化する一方で、スターシップのようにロケットが航空機化(完全再使用化)される方向性もある気がする。
浮沈子的予想では、スターシップはその頃晴れて有人化して、大陸間弾道旅客機としてデビューするはずだ。
既存の長距離旅客機の市場をかっぱらって、火星植民のコストを賄う(そうなのかあ?)。
地球の裏側まで、離陸から1時間で行くわけだからな(自宅から発射場までの時間を除く:5時間くらいかあ?)。
旅客輸送だけではなく、兵員や兵器、食糧、弾薬も運ぶことが出来る。
戦略爆撃機として、弾道軌道上から無数の核爆弾をばらまくことだって可能だ(そうなのかあ?)。
宇宙は、間もなくリアルな戦場になる。
これまでのように、宇宙空間同士や地上とのドンパチ、通信や監視だけではなく、航空優勢、航空支配を賭けた戦闘空間に組み込まれる。
無数のFPVドローンが飛び交う塹壕戦から、月軌道以遠の地球周辺の深宇宙までがシームレスに繋がり、各レイヤーでの兵器の優劣や空間支配・接近阻止能力が、全体の戦況を左右する時代になるのだ。
AIの支援がなければ、とても制御しきれない複雑で高度な作戦遂行能力が求められる。
中国は、おそらくその時代を見据えて開発を進めているに違いない。
それは米国も同じだろうけど、様々な要因が足を引っ張り、競争に敗れつつある。
「我々は中国を監視してきたため登場した全てにショックを受けている訳ではない。それでも中国人のペースは信じられないほど早い。我々は第6世代戦闘機の初期作戦能力=IOC獲得競争で中国に勝てないかもしれないが、それでも中国が開発しているものより我々の性能の方が優れていると確信している」(まもなく退任する米空軍のハンター次官補(調達・兵站担当))
米国の優れた兵器が登場する頃には、中国は既に第7世代戦闘機の開発を進めているに違いない。
衛星ネットワークを駆使して、全世界の空域を認識し、軌道兵器からFPVドローン群までを縦横無尽に駆使して高度数mから数十万kmまでの空間を支配する。
運用はもちろん無人だ(生身の人間を乗せるのは大変だしな)。
第8世代になれば、単一の航空機としての実体も消えて無くなるかもしれない(そうなのかあ?)。
抽象化された概念と、システムによって駆動されるあらゆるところに配置された無数のデバイス群が、空間支配の実効性を担保する。
陸上や水上水中の戦力、産業基盤と連動した軍事生産力、戦略決定を統合した総力戦の中で、明確に位置付けられた領域支配システムとしての「戦闘機」になるだろう。
爆弾を運んだり、他の戦闘機を駆逐したりするお役目は、それらに最適化された未来のデバイス(もちろん、無人)が行う。
サイバー空間での支配や攻勢防御も欠かせない。
それらを実戦配備し、常に更新し、革新し続ける能力こそが真の戦力となる。
「・・・我々は第6世代戦闘機の初期作戦能力=IOC獲得競争で中国に勝てないかもしれないが、それでも中国が開発しているものより我々の性能の方が優れていると確信している」(再掲)
第6世代では、寝言や希望的観測を言っていられるかもしれないけど、第7世代や第8世代はそうはいかないだろうな。
21世紀後半、米国は相対的にだけでなく、絶対的にも軍事力を失っていくことになるだろう。
それは、別に悪いことじゃない。
軍事力に頼らずに、自国に必要な領域支配を維持できればそれに越したことはない。
戦争でも、地域紛争でも、特別軍事作戦でもいいけど、人間同士のドンパチに依存しなければならない領域支配は下策だ。
先のことは分からないけど、もう、第9世代以降の「戦闘機」は不要になってもらいたいもんだな・・・。
🚀スターシップ:1段目は成功だったのか ― 2025年01月18日 13:59
スターシップ:1段目は成功だったのか
(スターシップの7回目のテスト飛行中に火災が発生し、宇宙からの破片が降り注ぐ)
https://arstechnica.com/space/2025/01/fire-destroys-starship-on-its-seventh-test-flight-raining-debris-from-space/
「打ち上げからわずか7分後、ブースターは発射台に戻り、タワーの2本の機械アームで空中キャッチし、スペースXが10月に達成した偉業を再現した。」
うーん、記事のどこを読んでも、ブースターのエンジンの一つが再着火に失敗したことには触れていない。
それどころじゃない状況(2段目の空中分解でFAAの事故調査)は理解できるとしても、メディアがどこも取り上げていない点は解せない(全部見てるわけじゃありませんが)。
メカジラキャッチに再度成功し、前回のリベンジを果たせたんだからいいじゃないの・・・。
そうはいかない。
再点火の失敗は、原因の如何によっては2段目の不具合とも共通するかもしれないし、軌道上での再点火のトラブルにも繋がりかねないからな。
ブーストバックバーンは、画像を見ても分かる通り、2段目の分離直後から行われる。
1段目が横向いた時点で、既に全基点火しているはずだったわけだ。
そのタイミングが適正なのかどうかは知らないけど、分離時にも噴射を維持している中央の3基は別として、ジンバル機構を備えた内周の10基は、このタイミングで再点火するはずだった。
高度65km程度だから、薄いとはいえ大気の影響はある。
何が原因かは分からないけど、再点火に失敗したことは確かだ。
もう、IFT(統合飛行試験)も7回目だからな。
原因が、ラプター2側の問題なのか、それともブースター側の問題なのかは重要だ。
試験飛行の初期には、燃料系統の問題だとされていたはずだ。
それがいまだに尾を引いているのかも知れない。
ラプター2側の問題で、すでに開発されているとされるラプター3で対応済みということなら、まだ影響は限定されるかもしれない。
それも不明なところだ。
ラプター3には別の懸念もある。
複雑な配管をエンジンそのものに鋳込んで作るラプター3は、ビミョーな改良を受け付けられないかも知れない。
場合によっては、設計そのものを見直して作り直すことになる。
そして、単体テストを繰り返して問題点を洗い出す。
ロケット本体であれ、エンジンであれ、終わることのない改良が続くことになる。
ロケット開発に覇道はない。
「いつものことだが、成功は学んだことから生まれる。スペースXが生命を多惑星に送り出すことを目指す中、今回の飛行試験はスターシップの信頼性向上に役立つだろう」(S社)
「根本原因を突き止めるため、すでにデータのレビューが行われている。FAAと連携して徹底的な調査を行い、今後のスターシップの飛行試験で改善できるよう是正措置を講じるつもりだ」(同上)
1段目エンジンの不着火の件もよろしくね・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(スペースXとイーロン・マスクがスターシップの喪失の潜在的な理由を説明)
https://www.teslarati.com/spacex-elon-musk-explain-potential-reasons-for-starship-loss/
「・・・初期データによると、船尾で火災が発生し、予定外の急速な分解に至り、破片が事前に定義された危険区域内の大西洋に落下しました。」
英国領の島にも一部落下したようだけどな。
「船のエンジン防火壁上部の空洞に何らかの酸素または燃料の漏れがあった」(マスク氏)
「漏れは明らかに、通気口が処理できる以上の圧力を発生するほど大きかった。」
「スターシップの飛行中に火災が発生したという証拠を認識した人もいた」
Xの投稿には動画(GIF画像)が埋め込まれていて、後部右側の動翼の付け根のヒンジ部分にオレンジ色の炎が見えている。
うーん、色が気になるな。
メタンの燃焼では、通常「青い炎」が観察されるはずだからな(色温度の問題かも)。
酸素リッチの雰囲気で、船内の何かが燃えている可能性もある(未確認)。
やれやれ・・・。
「マスク氏はすでに、火災抑制対策を少し講じ、船のエンジンファイアウォール上部の空洞の容積を増やすことで問題を解決できると考えている。」
そういう問題じゃないような気がするんだがな・・・。
2段目は、100回くらいの再使用を目指している機体だ。
文字通り「尻に火が付いた」ロケット(まあ、ロケットはふつー後部にエンジンがあるけど)を飛ばす気にはなれないだろう。
第2世代の2段目は、初回の飛行でケチが付いてしまった。
まあいい。
失敗は成功の基。
御座なりな対応ではなく、キッチリ詰めた対策を講じてもらいないもんだな・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(【更新】スペースXが「スターシップ」第7回飛行試験を実施 ブースター帰還も宇宙船は通信途絶える)
https://sorae.info/space/20250117-starship.html
「SpaceXによると、Starship宇宙船は機体後方で火災が発生して分解した模様です。」
火災の発生は間違いないところだ。
「【▲ 発射台に帰還したSuper Heavy(スーパーヘビー)ブースター。SpaceXのライブ配信から(Credit: SpaceX)】」(写真のキャプションより)
ソラエは、ビデオ映像からキャプチャした画像を数枚掲載して、1段目のメカジラキャッチが成功したことを伝えているけど、ブーストバックバーンで内周エンジンの1基が未着火のままだった点には触れていない。
まあ、どうでもいいんですが。
スターシップロケットシステム(1段目と2段目合わせて)では、何かが起こっている(少なくとも推進系で)。
要素の欠落か、不適合か、過剰なのかは分からない。
ロケットは移動体だからな。
余分なもの(空間の拡張、消火設備)を付ける対策は王道じゃないだろう。
何かが未解決で、その問題を抱えたまま飛行試験を積み重ねようとしている。
2段目の再突入関係(耐熱とか)の開発を進めるために、当面の対策で凌ぐことは構わないけど(ホットステージ用の段間リングは、未だに付いてるしな:完全再使用じゃないじゃん!?)、いずれは根本的な解決を施す必要がある。
今回未着火だったのは、ランディングバーンに使用される中央の3基のラプター2エンジンではなかった(内周のエンジン)。
未着火の原因によっては、中央のエンジンがトラブる可能性もある。
2基のエンジンだけでも、メカジラキャッチは可能なのかもしれないけど(未確認)、リスキーであることは間違いない(その状況でメカジラキャッチを行う判断をするかどうかは知りませんが)。
ったく、どのメディアも取り上げていないのは浮沈子的には不満だ。
2段目の喪失(爆発炎上木っ端微塵)と、メカジラキャッチの(2度目の)成功に目を奪われている。
まあいい。
抜本的な解決が施されない限り、この問題は尾を引くだろう。
複数のエンジンを束ねて運用するというS社のロケットの基本的なアーキテクチャは、それはそれで優れている。
大出力の巨大エンジンを開発する困難さを避け、ゼロにすることが出来ない故障のリスクを補うことができるからな。
でもな、それ(毎回故障したエンジンが出現すること)は通常の運用ということではない。
個々のエンジンの信頼性を上げていくことが必要だ。
また、燃料供給系や制御系など、共通部分で問題が生じれば、個々のエンジンの信頼性向上だけでは対処できないしな。
初期トラブル(燃料供給系の問題)が尾を引いているのか試験飛行を繰り返す中で、新たな問題が発生しているのかは知らない。
2段目の改良の中に、燃料配管の真空断熱が含まれていたのが気になっている。
マスクが、エンジン上部の空間の拡張を示唆した点も気になる。
配管周りに熱的な問題があるのではないのか。
1段目にもその問題が残っていて、未解決のまま進行しているのかも知れないな・・・。
<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー
(スペースXの「スターシップV2」宇宙船、初飛行 - イーロン・マスクの新たな挑戦と未来への展望:2ページ目)
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20250120-3111246/2
「発射台まで戻るため、中央付近の13基のエンジンに再着火した際、1基のエンジンが作動しなかった。それでも、他の正常なエンジンを少し長く噴射させるなどし、飛行を続けた。なお、この作動しなかったエンジンは、前述した「パイ」ではなかった。」
おおっ!、さすが鳥嶋さんだな。
この点を指摘した記事に初めて出会った。
「やがて発射台の上空に舞い戻ってきたブースターは、エンジンを再々着火した。今度は13基すべてが正常に燃焼し、そして離昇から約6分56秒後、ブースターは発射塔に舞い戻り、チョップスティックスで捕獲され、回収された。」
ランディングバーンの初期には、数秒間、ブーストバックバーンと同じ13基がサイド点火される。
この際には、記事の通り失火はない。
うーん、甘いな・・・。
まあいい。
点火系か、燃料系か、またはエンジン固有の問題かは不明のままだ。
「今回の試験では、5回目の試験で飛行したロケットエンジンが再使用された。このエンジンは「314」というシリアルナンバーで、そこから円周率の「パイ」という愛称でも呼ばれている。」(1ページ目)
浮沈子はなかなか気づかなかったが、その点にも触れている。
最近、アップするまでに時間差が掛かっていたけど、今回はタイムリーに記事を上げていただいた。
読みやすく、内容濃く、深く掘り下げながらバランスもいい。
相変わらず、いい記事だな・・・。
(スターシップの7回目のテスト飛行中に火災が発生し、宇宙からの破片が降り注ぐ)
https://arstechnica.com/space/2025/01/fire-destroys-starship-on-its-seventh-test-flight-raining-debris-from-space/
「打ち上げからわずか7分後、ブースターは発射台に戻り、タワーの2本の機械アームで空中キャッチし、スペースXが10月に達成した偉業を再現した。」
うーん、記事のどこを読んでも、ブースターのエンジンの一つが再着火に失敗したことには触れていない。
それどころじゃない状況(2段目の空中分解でFAAの事故調査)は理解できるとしても、メディアがどこも取り上げていない点は解せない(全部見てるわけじゃありませんが)。
メカジラキャッチに再度成功し、前回のリベンジを果たせたんだからいいじゃないの・・・。
そうはいかない。
再点火の失敗は、原因の如何によっては2段目の不具合とも共通するかもしれないし、軌道上での再点火のトラブルにも繋がりかねないからな。
ブーストバックバーンは、画像を見ても分かる通り、2段目の分離直後から行われる。
1段目が横向いた時点で、既に全基点火しているはずだったわけだ。
そのタイミングが適正なのかどうかは知らないけど、分離時にも噴射を維持している中央の3基は別として、ジンバル機構を備えた内周の10基は、このタイミングで再点火するはずだった。
高度65km程度だから、薄いとはいえ大気の影響はある。
何が原因かは分からないけど、再点火に失敗したことは確かだ。
もう、IFT(統合飛行試験)も7回目だからな。
原因が、ラプター2側の問題なのか、それともブースター側の問題なのかは重要だ。
試験飛行の初期には、燃料系統の問題だとされていたはずだ。
それがいまだに尾を引いているのかも知れない。
ラプター2側の問題で、すでに開発されているとされるラプター3で対応済みということなら、まだ影響は限定されるかもしれない。
それも不明なところだ。
ラプター3には別の懸念もある。
複雑な配管をエンジンそのものに鋳込んで作るラプター3は、ビミョーな改良を受け付けられないかも知れない。
場合によっては、設計そのものを見直して作り直すことになる。
そして、単体テストを繰り返して問題点を洗い出す。
ロケット本体であれ、エンジンであれ、終わることのない改良が続くことになる。
ロケット開発に覇道はない。
「いつものことだが、成功は学んだことから生まれる。スペースXが生命を多惑星に送り出すことを目指す中、今回の飛行試験はスターシップの信頼性向上に役立つだろう」(S社)
「根本原因を突き止めるため、すでにデータのレビューが行われている。FAAと連携して徹底的な調査を行い、今後のスターシップの飛行試験で改善できるよう是正措置を講じるつもりだ」(同上)
1段目エンジンの不着火の件もよろしくね・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(スペースXとイーロン・マスクがスターシップの喪失の潜在的な理由を説明)
https://www.teslarati.com/spacex-elon-musk-explain-potential-reasons-for-starship-loss/
「・・・初期データによると、船尾で火災が発生し、予定外の急速な分解に至り、破片が事前に定義された危険区域内の大西洋に落下しました。」
英国領の島にも一部落下したようだけどな。
「船のエンジン防火壁上部の空洞に何らかの酸素または燃料の漏れがあった」(マスク氏)
「漏れは明らかに、通気口が処理できる以上の圧力を発生するほど大きかった。」
「スターシップの飛行中に火災が発生したという証拠を認識した人もいた」
Xの投稿には動画(GIF画像)が埋め込まれていて、後部右側の動翼の付け根のヒンジ部分にオレンジ色の炎が見えている。
うーん、色が気になるな。
メタンの燃焼では、通常「青い炎」が観察されるはずだからな(色温度の問題かも)。
酸素リッチの雰囲気で、船内の何かが燃えている可能性もある(未確認)。
やれやれ・・・。
「マスク氏はすでに、火災抑制対策を少し講じ、船のエンジンファイアウォール上部の空洞の容積を増やすことで問題を解決できると考えている。」
そういう問題じゃないような気がするんだがな・・・。
2段目は、100回くらいの再使用を目指している機体だ。
文字通り「尻に火が付いた」ロケット(まあ、ロケットはふつー後部にエンジンがあるけど)を飛ばす気にはなれないだろう。
第2世代の2段目は、初回の飛行でケチが付いてしまった。
まあいい。
失敗は成功の基。
御座なりな対応ではなく、キッチリ詰めた対策を講じてもらいないもんだな・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(【更新】スペースXが「スターシップ」第7回飛行試験を実施 ブースター帰還も宇宙船は通信途絶える)
https://sorae.info/space/20250117-starship.html
「SpaceXによると、Starship宇宙船は機体後方で火災が発生して分解した模様です。」
火災の発生は間違いないところだ。
「【▲ 発射台に帰還したSuper Heavy(スーパーヘビー)ブースター。SpaceXのライブ配信から(Credit: SpaceX)】」(写真のキャプションより)
ソラエは、ビデオ映像からキャプチャした画像を数枚掲載して、1段目のメカジラキャッチが成功したことを伝えているけど、ブーストバックバーンで内周エンジンの1基が未着火のままだった点には触れていない。
まあ、どうでもいいんですが。
スターシップロケットシステム(1段目と2段目合わせて)では、何かが起こっている(少なくとも推進系で)。
要素の欠落か、不適合か、過剰なのかは分からない。
ロケットは移動体だからな。
余分なもの(空間の拡張、消火設備)を付ける対策は王道じゃないだろう。
何かが未解決で、その問題を抱えたまま飛行試験を積み重ねようとしている。
2段目の再突入関係(耐熱とか)の開発を進めるために、当面の対策で凌ぐことは構わないけど(ホットステージ用の段間リングは、未だに付いてるしな:完全再使用じゃないじゃん!?)、いずれは根本的な解決を施す必要がある。
今回未着火だったのは、ランディングバーンに使用される中央の3基のラプター2エンジンではなかった(内周のエンジン)。
未着火の原因によっては、中央のエンジンがトラブる可能性もある。
2基のエンジンだけでも、メカジラキャッチは可能なのかもしれないけど(未確認)、リスキーであることは間違いない(その状況でメカジラキャッチを行う判断をするかどうかは知りませんが)。
ったく、どのメディアも取り上げていないのは浮沈子的には不満だ。
2段目の喪失(爆発炎上木っ端微塵)と、メカジラキャッチの(2度目の)成功に目を奪われている。
まあいい。
抜本的な解決が施されない限り、この問題は尾を引くだろう。
複数のエンジンを束ねて運用するというS社のロケットの基本的なアーキテクチャは、それはそれで優れている。
大出力の巨大エンジンを開発する困難さを避け、ゼロにすることが出来ない故障のリスクを補うことができるからな。
でもな、それ(毎回故障したエンジンが出現すること)は通常の運用ということではない。
個々のエンジンの信頼性を上げていくことが必要だ。
また、燃料供給系や制御系など、共通部分で問題が生じれば、個々のエンジンの信頼性向上だけでは対処できないしな。
初期トラブル(燃料供給系の問題)が尾を引いているのか試験飛行を繰り返す中で、新たな問題が発生しているのかは知らない。
2段目の改良の中に、燃料配管の真空断熱が含まれていたのが気になっている。
マスクが、エンジン上部の空間の拡張を示唆した点も気になる。
配管周りに熱的な問題があるのではないのか。
1段目にもその問題が残っていて、未解決のまま進行しているのかも知れないな・・・。
<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー
(スペースXの「スターシップV2」宇宙船、初飛行 - イーロン・マスクの新たな挑戦と未来への展望:2ページ目)
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20250120-3111246/2
「発射台まで戻るため、中央付近の13基のエンジンに再着火した際、1基のエンジンが作動しなかった。それでも、他の正常なエンジンを少し長く噴射させるなどし、飛行を続けた。なお、この作動しなかったエンジンは、前述した「パイ」ではなかった。」
おおっ!、さすが鳥嶋さんだな。
この点を指摘した記事に初めて出会った。
「やがて発射台の上空に舞い戻ってきたブースターは、エンジンを再々着火した。今度は13基すべてが正常に燃焼し、そして離昇から約6分56秒後、ブースターは発射塔に舞い戻り、チョップスティックスで捕獲され、回収された。」
ランディングバーンの初期には、数秒間、ブーストバックバーンと同じ13基がサイド点火される。
この際には、記事の通り失火はない。
うーん、甘いな・・・。
まあいい。
点火系か、燃料系か、またはエンジン固有の問題かは不明のままだ。
「今回の試験では、5回目の試験で飛行したロケットエンジンが再使用された。このエンジンは「314」というシリアルナンバーで、そこから円周率の「パイ」という愛称でも呼ばれている。」(1ページ目)
浮沈子はなかなか気づかなかったが、その点にも触れている。
最近、アップするまでに時間差が掛かっていたけど、今回はタイムリーに記事を上げていただいた。
読みやすく、内容濃く、深く掘り下げながらバランスもいい。
相変わらず、いい記事だな・・・。
🚀宇宙戦争:神の視点:サイエンスから軍事へ ― 2025年01月18日 22:41
宇宙戦争:神の視点:サイエンスから軍事へ
(1980年代に稼働停止した巨大アンテナが再稼働し「宇宙空間内の敵船」の探知に活用されることが決定)
https://gigazine.net/news/20250117-nasa-satellite-dish/
「再稼働したアンテナは、オーストラリア西海岸のカーナーボンにある「OTC Satellite Earth Station Carnarvon」」
「月面着陸計画に利用された実績を持つ高精度アンテナですが、1987年に稼働を停止」
「再稼働計画を進めているのが宇宙開発企業のTHOTHX」
「2022年末にOTC Satellite Earth Station Carnarvonの20年間のリース契約を結び、再稼働に向けた整備を開始」
・新たなバックエンド通信システムを構築する
・ハトのフンを清掃する
・アンテナのベアリングにオイルをさす
など多岐に渡る・・・。
「2024年12月に約40年ぶりの電波受信テストへとこぎつけました。」
「今後もアンテナの整備に1000万ドル(約16億円)以上の資金を投じる予定」
問題は、この「整備」が何を目的として行われているかという点だな。
「再稼働したアンテナは「宇宙空間内の敵の宇宙船」を監視する軍事目的に活用」
「アンテナは最終的に「宇宙空間内の敵の位置」を把握するサービスに活用される予定で、「軍事関連の潜在的顧客」にサービスを提供」
おそらく、既に将来の顧客から打診が行われているに違いない(未確認)。
(OTC 衛星地球局 カーナボン)
https://en.wikipedia.org/wiki/OTC_Satellite_Earth_Station_Carnarvon
「NASAはオーストラリアの海外電気通信委員会(OTC)と契約し、「西オーストラリア州カーナボンの近くに地球局を提供し、その地域のNASA追跡局を米国の管制センターに接続する」ことになりました」
「1966 年 10 月に運用が開始された幅 12.8 メートルの Casshorn アンテナには、特徴的な「砂糖スクープ」形状の相互作用する放物面反射鏡と双曲面反射鏡があります。これは、世界で唯一現存する例であると言われています。より大型の 29.8 メートルのパラボラ アンテナは、1969 年後半に運用が開始されました。」(写真のキャプションより)
「「シュガー スクープ」アンテナは、1966 年 10 月 29 日に運用を開始」
「1969 年後半には、後のアポロ計画のサポートをアップグレードするために、より大きなパラボラ アンテナが運用」
アンテナは、どうやら2基あるようだな。
「OTC は、 NASA 局が 1975 年初頭に閉鎖されるまで、 NASA宇宙計画への通信サポートを提供し続けました。その後、OTC は独自に NASA のいくつかのミッションを追跡しました。」
「1987年2月に日本の静止海洋観測衛星MOS-1の打ち上げを監視」
我が国の宇宙開発とも縁があるようだ。
「この基地は1987年4月に廃止」
全く閉鎖されたわけでもないようだ。
「現在も太陽科学研究に積極的に関与しており、バーミンガム太陽振動ネットワークの拠点」
「2022年にOTCアンテナはThothX Australiaに買収され、再稼働させて深宇宙レーダーに改修し、静止軌道上の常駐宇宙物体の宇宙状況認識を提供する予定」
(THOTHX)
https://www.thothx.com/
「当社の新しい深宇宙レーダー技術を使用して高軌道上の宇宙物体の距離測定と追跡を行うサービスとして、Space Domain Awareness (SDA) を提供しています。当社は、地上および宇宙ベースのセンサー技術の OEM メーカーです。」
ハトのフンの清掃やベアリングへの注油がメインじゃないことは確かだ。
「当社の製品:
ThothX は、宇宙領域認識の要件を満たすバックエンド RF トランシーバーのサプライヤーです。当社のバックエンド システムは、新規または既存のアンテナ資産と統合できます。」(RF:Radio Frequency:300Hz〜3THzの周波数を持つ電磁波)
先日、このブログでも取り上げたみちびき6号機(2月1日打ち上げ予定)や7号機(2025年度打ち上げ予定)などと共に、「静止軌道上の常駐宇宙物体の宇宙状況認識」の向上を狙っているわけだな。
「「OTC衛星地球局カーナボン(旧称)」は、西オーストラリア州文化遺産評議会に登録された遺産」(ウィキより)
「地域、国、そして国際的な文化遺産としての重要性を持つ」(同上)
まあ、そういう側面もあるんだろうけど、将来の宇宙戦争に備えるための戦略的資源と言える。
アポロの月面着陸にも活躍したアンテナが、数十年の歳月を経て軍事目的のミッションに投入されることになる。
「テスト時には「電子機器ではなく、電動ドライバーを使ってアンテナの角度を微調整する」という手法が採用されたそうです。」(ギガジンの記事より)
ハトのフンやベアリングへの注油、そして電動ドライバーでの角度調整といった話題は、上っ面に過ぎない。
これらのデバイスから得られたデータを統合し、宇宙戦争に不可欠な空間認識を構築していく。
第6世代戦闘機やそれ以降の航空宇宙攻撃機などには、それらの空間認識が投影されていくに違いない。
浮沈子から見れば、それは正に「神の視点」だ。
FPVドローンから深宇宙まで。
縦横無尽に駆け巡る軍事デバイスを駆使する戦争が始まる(もう始まってるかも!)。
カーナボンのレトロなアンテナには最新の受信機が取り付けられ、高精度な空間認識を提供することになるだろう。
電波を使って何らかの通信が行われれば、それらも傍受可能かもしれない(未確認:周波数帯とかもあるからな)。
いろいろなところで、宇宙戦争の兆しを見ることが出来るようになった。
なぜ宇宙に行くのか。
ヒラリー(エドモンド)が生きていたら、「そこに戦場があるから」と答えたかもしれないな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(トートXタワー)
https://en.wikipedia.org/wiki/ThothX_Tower
このカナダ企業の社名の読み方が分からなかったので、いろいろ調べていたら見つけた。
「ThothXタワーは、カナダの 航空宇宙企業Thoth Technologies ( ThothX )が設計した宇宙打ち上げプラットフォームタワー」
「完全な宇宙エレベーターではなく、高さ20キロメートル (12マイル)、直径230メートル (750フィート)の膨張式チューブ状タワー構造であり、エレベーターを使用して成層圏プラットフォームまで上下に移動し、そこでロケット 打ち上げ車両が着陸、燃料補給、積み込み、打ち上げられ、軌道に到達して帰還する。タワーの頂上から打ち上げると、軌道に到達するために必要な燃料の30%を節約できると予測」
べらぼーめ・・・。
「高さ7メートル(23フィート)の塔の模型が2009年に発表された。1.5キロメートル(0.93マイル)のデモ塔の建設が計画されている。基本設計は高さ200キロメートル(120マイル)の塔にまで拡張される可能性がある。」
デモ塔にしたって、ブルジュハリファの2倍近くになる。
拡張で200kmなんて、もう、地球低軌道だ。
(トート)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%88
「(トト、テウトとも)古代エジプト神話の知恵を司る神。古代エジプトでの発音は、完全には解明されていない」
「トキかヒヒのどちらかの姿で表される。」
うーん、だいぶ違うような気がするんだがな。
まあいい。
そうか、エジプトの神様の名前か。
「彼は魔法の書物を書き、この世のあらゆる知識を収録する42冊の本も書いたと考えられている」
そんなんでこの世のあらゆる知識が記されるくらいなら、AI作るのに苦労はないだろうな・・・。
(1980年代に稼働停止した巨大アンテナが再稼働し「宇宙空間内の敵船」の探知に活用されることが決定)
https://gigazine.net/news/20250117-nasa-satellite-dish/
「再稼働したアンテナは、オーストラリア西海岸のカーナーボンにある「OTC Satellite Earth Station Carnarvon」」
「月面着陸計画に利用された実績を持つ高精度アンテナですが、1987年に稼働を停止」
「再稼働計画を進めているのが宇宙開発企業のTHOTHX」
「2022年末にOTC Satellite Earth Station Carnarvonの20年間のリース契約を結び、再稼働に向けた整備を開始」
・新たなバックエンド通信システムを構築する
・ハトのフンを清掃する
・アンテナのベアリングにオイルをさす
など多岐に渡る・・・。
「2024年12月に約40年ぶりの電波受信テストへとこぎつけました。」
「今後もアンテナの整備に1000万ドル(約16億円)以上の資金を投じる予定」
問題は、この「整備」が何を目的として行われているかという点だな。
「再稼働したアンテナは「宇宙空間内の敵の宇宙船」を監視する軍事目的に活用」
「アンテナは最終的に「宇宙空間内の敵の位置」を把握するサービスに活用される予定で、「軍事関連の潜在的顧客」にサービスを提供」
おそらく、既に将来の顧客から打診が行われているに違いない(未確認)。
(OTC 衛星地球局 カーナボン)
https://en.wikipedia.org/wiki/OTC_Satellite_Earth_Station_Carnarvon
「NASAはオーストラリアの海外電気通信委員会(OTC)と契約し、「西オーストラリア州カーナボンの近くに地球局を提供し、その地域のNASA追跡局を米国の管制センターに接続する」ことになりました」
「1966 年 10 月に運用が開始された幅 12.8 メートルの Casshorn アンテナには、特徴的な「砂糖スクープ」形状の相互作用する放物面反射鏡と双曲面反射鏡があります。これは、世界で唯一現存する例であると言われています。より大型の 29.8 メートルのパラボラ アンテナは、1969 年後半に運用が開始されました。」(写真のキャプションより)
「「シュガー スクープ」アンテナは、1966 年 10 月 29 日に運用を開始」
「1969 年後半には、後のアポロ計画のサポートをアップグレードするために、より大きなパラボラ アンテナが運用」
アンテナは、どうやら2基あるようだな。
「OTC は、 NASA 局が 1975 年初頭に閉鎖されるまで、 NASA宇宙計画への通信サポートを提供し続けました。その後、OTC は独自に NASA のいくつかのミッションを追跡しました。」
「1987年2月に日本の静止海洋観測衛星MOS-1の打ち上げを監視」
我が国の宇宙開発とも縁があるようだ。
「この基地は1987年4月に廃止」
全く閉鎖されたわけでもないようだ。
「現在も太陽科学研究に積極的に関与しており、バーミンガム太陽振動ネットワークの拠点」
「2022年にOTCアンテナはThothX Australiaに買収され、再稼働させて深宇宙レーダーに改修し、静止軌道上の常駐宇宙物体の宇宙状況認識を提供する予定」
(THOTHX)
https://www.thothx.com/
「当社の新しい深宇宙レーダー技術を使用して高軌道上の宇宙物体の距離測定と追跡を行うサービスとして、Space Domain Awareness (SDA) を提供しています。当社は、地上および宇宙ベースのセンサー技術の OEM メーカーです。」
ハトのフンの清掃やベアリングへの注油がメインじゃないことは確かだ。
「当社の製品:
ThothX は、宇宙領域認識の要件を満たすバックエンド RF トランシーバーのサプライヤーです。当社のバックエンド システムは、新規または既存のアンテナ資産と統合できます。」(RF:Radio Frequency:300Hz〜3THzの周波数を持つ電磁波)
先日、このブログでも取り上げたみちびき6号機(2月1日打ち上げ予定)や7号機(2025年度打ち上げ予定)などと共に、「静止軌道上の常駐宇宙物体の宇宙状況認識」の向上を狙っているわけだな。
「「OTC衛星地球局カーナボン(旧称)」は、西オーストラリア州文化遺産評議会に登録された遺産」(ウィキより)
「地域、国、そして国際的な文化遺産としての重要性を持つ」(同上)
まあ、そういう側面もあるんだろうけど、将来の宇宙戦争に備えるための戦略的資源と言える。
アポロの月面着陸にも活躍したアンテナが、数十年の歳月を経て軍事目的のミッションに投入されることになる。
「テスト時には「電子機器ではなく、電動ドライバーを使ってアンテナの角度を微調整する」という手法が採用されたそうです。」(ギガジンの記事より)
ハトのフンやベアリングへの注油、そして電動ドライバーでの角度調整といった話題は、上っ面に過ぎない。
これらのデバイスから得られたデータを統合し、宇宙戦争に不可欠な空間認識を構築していく。
第6世代戦闘機やそれ以降の航空宇宙攻撃機などには、それらの空間認識が投影されていくに違いない。
浮沈子から見れば、それは正に「神の視点」だ。
FPVドローンから深宇宙まで。
縦横無尽に駆け巡る軍事デバイスを駆使する戦争が始まる(もう始まってるかも!)。
カーナボンのレトロなアンテナには最新の受信機が取り付けられ、高精度な空間認識を提供することになるだろう。
電波を使って何らかの通信が行われれば、それらも傍受可能かもしれない(未確認:周波数帯とかもあるからな)。
いろいろなところで、宇宙戦争の兆しを見ることが出来るようになった。
なぜ宇宙に行くのか。
ヒラリー(エドモンド)が生きていたら、「そこに戦場があるから」と答えたかもしれないな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(トートXタワー)
https://en.wikipedia.org/wiki/ThothX_Tower
このカナダ企業の社名の読み方が分からなかったので、いろいろ調べていたら見つけた。
「ThothXタワーは、カナダの 航空宇宙企業Thoth Technologies ( ThothX )が設計した宇宙打ち上げプラットフォームタワー」
「完全な宇宙エレベーターではなく、高さ20キロメートル (12マイル)、直径230メートル (750フィート)の膨張式チューブ状タワー構造であり、エレベーターを使用して成層圏プラットフォームまで上下に移動し、そこでロケット 打ち上げ車両が着陸、燃料補給、積み込み、打ち上げられ、軌道に到達して帰還する。タワーの頂上から打ち上げると、軌道に到達するために必要な燃料の30%を節約できると予測」
べらぼーめ・・・。
「高さ7メートル(23フィート)の塔の模型が2009年に発表された。1.5キロメートル(0.93マイル)のデモ塔の建設が計画されている。基本設計は高さ200キロメートル(120マイル)の塔にまで拡張される可能性がある。」
デモ塔にしたって、ブルジュハリファの2倍近くになる。
拡張で200kmなんて、もう、地球低軌道だ。
(トート)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%88
「(トト、テウトとも)古代エジプト神話の知恵を司る神。古代エジプトでの発音は、完全には解明されていない」
「トキかヒヒのどちらかの姿で表される。」
うーん、だいぶ違うような気がするんだがな。
まあいい。
そうか、エジプトの神様の名前か。
「彼は魔法の書物を書き、この世のあらゆる知識を収録する42冊の本も書いたと考えられている」
そんなんでこの世のあらゆる知識が記されるくらいなら、AI作るのに苦労はないだろうな・・・。
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