😼欧州大戦争:バイデンの3つの目標とトランプ就任2025年01月20日 10:01

欧州大戦争:バイデンの3つの目標とトランプ就任


(なぜバイデンのウクライナ勝利がゼレンスキーの敗北だったのか)
https://www.njpwfun.com/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9/88060/%E3%81%AA%E3%81%9C%E3%83%90%E3%82%A4%E3%83%87%E3%83%B3%E3%81%AE%E3%82%A6%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8A%E5%8B%9D%E5%88%A9%E3%81%8C%E3%82%BC%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%81%AE/

「約3年前にロシアがウクライナに侵攻したとき、ジョー・バイデン大統領は米国の対応に3つの目標を設定した。ウクライナの勝利はその中には決して含まれなかった。」

ちょっと意外な気もする。

「我々は意図的に領土問題については話さなかった」(当時バイデン政権の国家安全保障会議の委員を務め、ロシア政策を監督していたエリック・グリーン氏)

「ホワイトハウスの見解では、たとえ西側からの強力な支援があっても、それを行うことはウクライナの能力を超えていた。」(同上)

んじゃあ、バイデン政権の3つの目標って、何だったの?。

➀ウクライナが西側諸国との統合を自由に追求できる主権のある民主的な国として存続すること
➁米国とその同盟国が団結し続けること
➂ロシアとNATOの間の直接衝突を避けること

「ウクライナ戦争中のリーダーシップを振り返ると、バイデン氏は(中略)これら3つの目標を達成した。」

浮沈子的には、➁と➂は、一見、➀を達成するための手段に思える。

が、そう単純な話でもない。

真相は逆で、➁と➂を達成するために、➀を手段にしようとしたのではないか。

トランプの時代になり、カナダやグリーンランドの併合を言い始めたり、NATOからの脱退を公言するに至り、米国はもはや➁と➂を達成することを放棄しつつある。

それらが目的であったとすれば、最早、手段である➀に意味はない。

「ゼレンスキー氏と多くの同胞が思い描いている未来は、ロシアが敗北する未来だ。しかし、世界を戦いに結集させる上で、バイデンが自身の目標に込めた含意は、ロシアからウクライナを守ることはロシアを倒すことと同じではないというものだった。」

退任する大統領は、自らの政策目標について自画自賛している。

「今日、ウクライナは依然として自由で独立した国であり、可能性、つまり明るい未来の可能性を秘めている。」(バイデン)

「ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は「これまでのところウクライナを制圧することに失敗している」」(同上)

やれやれ・・・。

任期の末期、昨年末頃には封じていたロシア本土に対するエイタクムスでの攻撃を認めたりもした。

「これらの決定はゼレンスキー大統領の望みには及ばなかったが、バイデン氏が任期最後の外交政策演説で米国がウクライナ防衛の目標を達成したと主張するのに役立った。」

「しかし、彼は、ウクライナが領土をこれ以上取り戻すことや、この戦争が終わるまで存続することさえ約束しないように注意し続けた。」

この記事は悲観的だな。

つまり、米国の見立てでは、西側がどれだけ支援したとしてもウクライナが領土を取り戻すことは出来ず、それどころか国家としての存続すら危ういということなわけだ(そうなのかあ?)。

目的か手段かはともかく、「➀ウクライナが西側諸国との統合を自由に追求できる主権のある民主的な国として存続すること」すら危ういわけだ。

まあいい。

良くも悪しくも、バイデン政権は終わる(あと数時間で)。

トランプが就任し、ウクライナの運命は彼に委ねられる。

状況が大きく変わるわけではないけれど、米国の新政権の対応は激変するに違いない。

西側の結束を自ら覆し、かつてNATO分担金を払わない国は、ロシアに好きに攻撃させると恫喝した人物が、今日、大統領のイスに座る・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(トランプ氏、就任演説でウクライナに言及せず 和平の困難さ悟ったための沈黙か)
https://www.cnn.co.jp/usa/35228469.html

「新たに就任したトランプ大統領は、20日に米国民に向けて行った就任演説で、ウクライナについて直接言及することはなかった。」

ちょっとかすった程度か・・・。

「私たちの成功は、勝利する戦いだけでなく、終結させる戦争、そして何よりも参加しない戦争によって測られる」(トランプ大統領:演説時点では厳密にはまだ大統領権限はない?:憲法の規定で正午からだそうです。)

「この発言がウクライナへの言及に最も近いものだった。ウクライナ戦争は同氏の外交政策の中で最も野心的な柱と思われていた」

「選挙戦中、トランプ氏は就任前に和平をもたらすと誓い、その後は就任から24時間以内、さらに直近では、6カ月以内に停戦を達成すると約束していた。演説ではパナマ、中国、メキシコ、イスラエル、さらには火星さえ言及されたが、ウクライナとロシアについて触れられることはなかった。」

争点外しというやつだな。

「一つは、実際に大統領権限を握った今、トランプ氏が戦争終結に向けた自身の姿勢や時間軸を逐一説明することを望まなくなったという解釈」

「二つ目の解釈は、トランプ氏がこの任務について、厳しいものであり、簡単に勝利を得るという自身の目標がすぐには達成できないということを認識した」

まあ、どっちでもいいんですが。

CNNは、説明回避を妥当な解釈としている。

「今回の省略の最も賢明で合理的な理由」

そこには、それ程の意味はない。

「この任務は、大統領に寄せられる期待というプレッシャーがなくても十分に困難」

選挙戦で対立する民主党政権を攻撃する際、解決に手を焼いている政策に対して厳しい態度を示し、俺様ならうまく解決して見せると見栄を切るのは当然だ(そうなのかあ?)。

で、当選しちまえばこっちのもので、争点から外して蓋をする。

就任前→就任から24時間以内→6か月以内・・・。

ひょっとすると、6年以内になっちまうかもしれない(そんなあ!)。

バイデン政権が見切った通り、どれだけ武器を与え支援しても、ウクライナがロシアを敗北させて1991年に独立した際の全領土を奪還することはできないだろう。

誰が米国の大統領になったとしても、このことは変わらない。

バイデン政権は、それでもウクライナを支援し続けた。

彼らが戦闘の継続を望んだからに他ならない。

勝てない戦いと分かっていても、米国にとって利益につながる政策選択だったしな。

領土奪還は無理でも、ウクライナという国家を維持することが出来る。

停戦を実現したとしても、それは一時的なものに留まり、やがて戦闘は再開され、停戦期間中に戦力を整えたロシア側を有利にさせるというのが西側の言い分だった。

が、戦闘を継続してきたこの3年間、特に反転攻勢から受け身に回った2023年秋以降は、時が経てば経つほどウクライナの戦力は衰え、領土の喪失が続く状況になった。

ロシアも、大きな損失を出していると言われるが、戦争は結果が全てだからな。

2024年8月、クルスクに逆侵攻したけど、東部戦線の状況を改善することはできないでいる。

そのクルスクでも、徐々にロシア側の反撃を受け、占領地を削られ続ける始末だ。

時間はロシアに味方している・・・。

米国は、戦線を安定させるために、ウクライナの兵力増強を促してきた。

特に、2024年の戦勝計画以後、あからさまに動員年齢の引き下げを要求するようになった(27歳→25歳(対応済み)→18歳(ウクライナは反発))。

戦線が安定しなければ、停戦交渉を始めることは難しい。

一時的な出血を伴うけど、それをきっかけにして戦いを停止することが出来れば無駄ではない・・・。

バイデン政権は、そもそも停戦を模索してこなかったわけで(ロシアに戦力増強の機会を与えるから)、それでも、トランプ当選以後は政権引き継ぎの条件作りとして様々な供与武器の制限解除も行ってきた。

トランプ政権が、どれ程熱心に取り組むかは分からないが、停戦条件を整える中では「戦線の安定」が重要であることは間違いない。

ウクライナがあくまでも動員年齢の引き下げを拒否し続ければ、新政権は武器支援などを劇的に縮小させるかもしれない。

6か月というのは、既に渡している武器で戦うことが出来る限界なのかもな(未確認)。

ロシアの停戦条件を丸のみするしかない状況に追い込まれれば、ウクライナは動かざるを得なくなるだろう。

動員年齢を引き下げ、国家の存亡を賭けて戦線を安定させる(部分的に反撃できればなおいい)。

攻勢を掛けているロシアは、その状況が生じれば、丸呑みでない停戦に向けた交渉に出てくる可能性もある。

トランプ政権は、既にプーチンに足元を見られている。

おそらく水面下で行われている事前調整の中で、米国が提示している条件を悉く突っぱねているに違いないのだ(未確認)。

NATO加盟への時間軸の導入、停戦ラインの設定方法や維持に投入される戦力(NATO軍の駐留?)、停戦後のウクライナ側戦力の規模など、気に入らなければ停戦に応じないだけの話だ。

時間を味方につけているロシアには、早期に戦闘を終結させることは不利益だからな(そうなのかあ?)。

もちろん、ロシアにとっても停戦は無価値ではない。

人的物的政治的損耗を回避し、それこそ、戦力の回復や整備に注力することが出来る。

来るべき欧州大戦争への備えだ。

バイデン政権は、それを見越して戦闘継続を政策選択してきた。

トランプは、それは米国の利益に反するとしたわけだが、ケリのつけ方には苦労するだろう。

焦点となるのは、ロシアに対する経済制裁かも知れない。

ロシア側は、それが当分(数十年間)継続すると覚悟しているだろうけど、解除されればそれに越したことはない。

米国は、ロシアを支援する中国に対して、関税を武器に介入しようともしている。

経済制裁の部分的解除と中国からの支援の先細りを演出できれば、飴と鞭による停戦へのインセンティブを与えることが出来る可能性もある。

バイデン政権は、経済制裁の強化一辺倒だったけどな。

汎ユーラシア経済圏構想(仮称?)を共有する中露にとって、飴と鞭が有効かどうかは分からない。

しかし、これだけは言える。

国家は正義では動かない。

国益で動く。

バイデン政権は正義を掲げて国益を追求したが、トランプは原則なきディールによって国益を追求しようとするだろう(たぶん)。

敢えて言えば、「停戦こそ正義」なわけだ。

そこには、おそらくウクライナにとっての「公正な和平」など、かけらもないに違いない(そんなあ!)。

いや、かけらくらいはあるかもしれないな。

けどな、それは、ウクライナが上を見上げていだけで、自然と降ってくるようなもんじゃないだろう(戦場では今日も多くの犠牲者が出ているわけで、口開けて待ってるわけじゃありませんが)。

停戦に失敗すれば、ロシアの侵略は続き、せっかく逆侵攻したクルスクの占領地も失い、逆にスムイ州など北部への侵入を許すことになりかねず、さらには併合4州(とクリミア)以外(ドニプロペトロウシク州など)へも進軍されるに違いない(もう、時間の問題かも・・・)。

動員年齢の引き下げだけが兵力不足を補う唯一の方策なわけではないだろうが、おそらく米国を納得させるために避けて通ることはできないだろう。

それが長期に渡れば、それでなくても急速に減少している人口問題に致命的な影響を与えることになりかねないけど、短期の措置として採り得ない選択ではない。

やっぱ、ネックになっているのはゼレンスキー政権への信頼失墜だろう。

この間、支持は急落しているからな。

停戦発効後の大統領選挙で敗れれば、ウクライナの状況は一変する可能性がある。

政権を維持しつつ、棚から牡丹餅を待つのが上策というわけだ(そうなのかあ?)。

が、秋波を寄せられる側のトランプ政権は、既にウクライナの停戦について関心を失いつつある。

つーか、外交の焦点からは、完全に外した。

明確な方針の表明が、近日中に行われない可能性もある。

「これは最終的にロシアのプーチン大統領の最も野心的な夢をかなえる展開をもたらす。すなわち、トランプ氏とその友好国がこの紛争に対するエネルギー、団結、忍耐を失い、まとまりのないあいまいな幕引きを受け入れることで、ロシアの破壊や領土拡大への飽くなき欲望に恩恵を与えるというものだ。」

CNNは、その可能性(二つ目の解釈)は相対的に低いと見ているようだが、浮沈子的にはこっちの方に一票だな・・・。

😼欧州大戦争:重箱の隅:トレツク(市街戦)2025年01月20日 18:35

欧州大戦争:重箱の隅:トレツク(市街戦)


(ウクライナ軍がクルスクで失った陣地を奪還、東部戦線の状況は危機的)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukrainian-troops-recapture-lost-ground-in-kursk-situation-on-eastern-front-critical/

「敵の歩兵が絶えず市内の奥深くまで侵入し徐々に街を占領しているのだ。ウクライナ軍は常にFPVドローンで攻撃できる目標を探しているものの、3人程度の少人数編成による絶え間ない圧力が続いている」(DEEP STATE)

「市内の前線位置が何処にあるのかは『誰がケネディを殺したのか』と同じぐらい謎に包まれており、登場する視覚的証拠は『敵が市内のどこまで到達できるか』を大まかに把握するためだけにしか役に立たない」(同上)

「もう確定的な前線位置がどこにあるのか分からない」(同上)

「DEEP STATEはトレツク市内のほぼ全域をグレーゾーンに指定した」

ケネディ暗殺の首謀者は、未だに謎とされているわけだ。

(ケネディ氏暗殺文書公開へ トランプ氏、演説で表明)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/380377?rct=world

「1963年のケネディ大統領暗殺に関する機密文書の機密指定を解除し、国民に公開する」(トランプ氏)

「ケネディ氏の弟のロバート・ケネディ元司法長官や、公民権運動指導者キング牧師の暗殺に関する文書も公開する」(同上)

「トランプ氏は第1次政権時、非公開だった事件の機密文書公開を目指したが、情報機関の要請で断念した経緯がある。」

まあ、どうでもいいんですが。

「謎に包まれている」例えとして、遠くウクライナの戦場で引用されるというのは、何とも言えない気分だ・・・。

(最前線)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%80%E5%89%8D%E7%B7%9A

「最前線(さいぜんせん)とは、戦争において敵と接触する陣地を前線と呼ぶが、敵に最も近い戦場一帯を指し示す言葉である。」

「軍事的に最前線は戦闘線の味方第一線を指し、敵の直接砲火の下にあることを意味する。さらに後方の第二線は最前線が崩れると第一線となるため戦術的には前線である。」

「戦略ミサイル技術の発達とともに前線の概念は戦術的なもの、または、低強度紛争地域においてのみ使用される限定的なものとなっている。」

FPVドローン最盛期の現代、その定義はますます曖昧模糊としているに違いない。

特に、市街戦においては、構築された陣地ではなく既存の建築物などが攻撃や防御の拠点となるため、そこに兵士がいれば前線となり、いなくなればそうでなくなるという状況が生じる。

「・・・ウクライナ軍は常にFPVドローンで攻撃できる目標を探しているものの、3人程度の少人数編成による絶え間ない圧力が続いている」(再掲)

陸戦の最小単位(班:チーム)で絶え間ない攻撃を続けるロシア軍は、防御側の穴を見つけてはそこに陣取り、反撃されて維持できなくなれば放棄しているのかもしれない。

それでも、再度攻撃して陣地を確保しようとするんだろう。

トレツクでは、そんな攻防が何か月も続いている。

攻める側も守る側も、共に手を焼く戦場だ。

記事に出てくるトレツカヤ鉱山の西隣にも、テリコン(ボタ山)がそびえている。

この他にも、いくつかのテリコンがウクライナ軍の支配地域に残っており、ここを維持し続ける限りウクライナ軍FPVドローン対ロシア軍歩兵の攻防は続くだろう。

しかし、状況はロシア軍にとっても同じで、ウクライナ軍歩兵対ロシア軍FPVドローン(有線方式?)の攻防も行われているはずだ(未確認)。

陣地は、建物の部屋の数だけある(そうなのかあ?)。

チャシブヤールもトレツクも、ウクライナ軍が長期にわたって防戦を続けている。

ここを抜かれると、コスティアンティニフカなど、ドネツク州中央部の都市への戦端が開かれることになるからな。

北部ではリマンへの進撃ルートが開かれようとしている(そういうことかあ?)。

「・・・パンドラの箱が開いて、これまで維持してきたテルニー~トルスケのラインが失われないことを願っている」(DEEP STATE)

2023年から膠着状態だったドネツク州の戦線が、ゆっくりと動き始めている。

えーと、ロシア優勢だけどな。

ロシア軍のリソースが増えたのか、ウクライナ軍のそれが減っちまったのか、その両方なのかは不明だ。

アウディーイウカの陥落の時点では、ポクロフシク方面の突出部はなかったからな。

ウクライナ軍は、ポクロフシクの防衛に全力を注いでいる。

(「ポクロウシクの制圧を阻止すべく全力を尽くしている」=シルシキー宇軍総司令官)
https://www.ukrinform.jp/rubric-ato/3950413-pokuroushikuno-zhi-yawo-zu-zhisubeku-quan-liwo-jinkushiteirushirushiki-yu-jun-zong-si-ling-guan.html

「『預言者』によっては、(編集注:2024年)9月には私たちがポクロウシクを失うと述べる者もいたが、9月30日はもう過ぎている。その後、10月30日に失うと話していたりもした。私が言いたいことは、敵がそこに自らの最善の部隊を集結させているということだ」(シルシキー宇軍総司令官)

この手の言い回しは、ずいぶん堂に入ってきたという感じだな。

実際、ポクロフシク(ポクロウシク)の防衛には、ずいぶんと注力している。

「敵は、(編集注:ポクロウシクを)制圧するために全力を尽くしているが、私たちは、それを守るため、制圧を阻止するためにあらゆることを行っている」(同上)

浮沈子は、1年ほど前にアウディーイウカが陥落した時、シルスキーが「必ず奪還する」と明言したことを忘れていない。

んでもって、ポクロフシク陥落の時にも、同じセリフを吐くに違いないと確信している。

総司令官というのは、そういう(損な)役回りなわけだ(そうなのかあ?)。

今朝書いたブログ記事では、しかし、米国の見立てでは、開戦当初からウクライナに領土奪還の見込みはなかったとされている。

1年にも渡る防御戦を戦って、まあ、途中、弾薬の供給が途切れたとはいえ、クルスクへの侵攻以外で目立った動きはなかった。

ポクロフシクの防衛は、戦略的にも重要なのかもしれないけれど、それ以上に政治的な意味合いが大きいのかもしれない(未確認)。

ここをスルーされたり、ぶち抜かれたりすれば、ドニプロペトロウシク州(未併合地域)へのロシア軍の進軍を許すことになるからな。

ウクライナの現政権は、パニックに陥りかねない(そうなのかあ?)。

ロシアは、最大の政治的効果を狙ってくるだろうから、スムイ州(未併合地域)への大規模侵攻とか、南部戦線でのド派手な進撃と合わせ技で来る可能性もある。

「『預言者』によっては、(編集注:2024年)9月には私たちがポクロウシクを失うと述べる者もいたが、9月30日はもう過ぎている。その後、10月30日に失うと話していたりもした。」(再掲)

ひょっとしたら、タイミングを合わせに掛かっているだけかもしれない(そういうことかあ?)。

北と東と南で大規模な攻撃を起こし、ウクライナ軍の対応能力を超える事態を引き起こす。

既に、スムイ州や南部戦線では、威力偵察と思える小規模な侵攻の兆しが見える(南部では、あっさり撃退されたけどな)。

まあいい。

確認しておこう。

21世紀の市街戦は、FPVドローンの登場で、前線の位置が曖昧模糊としている。

街ごと抜かれて見なければ分からないともいえる。

歩兵対歩兵が、直接ドンパチやってるわけじゃないからな。

何kmか離れたところでリモコンのレバーをグリグリしている兵士が、ゴーグル越しに手りゅう弾抱えて突入したりしているわけだ。

場合によっては、光ファイバーひきずってな。

その21世紀的白兵戦に最大限に適応した方が勝つ(領域支配を広げられる)。

そりゃあ、時と場合によってはミサイルとか滑空爆弾でケリをつけることもあるだろうけど、双方で航空支配や接近阻止が行われれば、結局地上戦ということになる。

大砲によるドンパチも、市街戦になるとなかなか難しいからな。

バフムトとか、アウディーイウカのように、力で押し切る戦闘は、双方に人的損耗が大きい(チャシブヤールは、そのパターンみたいですが)。

ウクライナ東部戦線では、様々な状況に応じた戦闘が繰り広げられている。

どの地域に、どれだけのリソースを、どのタイミングで投入するのか。

ロシア軍は、それを選べる状況が続いている。

ウクライナは、その閉塞した状況に突破口を開けようとクルスク侵攻を行ったが、東部戦線においてはほとんど何も変わらなかった。

逆に、限られた戦力を分散させたことで、対応の自由度を失っている。

シルスキーは、ポクロフシク防衛にリソースを割くとしているけど、そこでまた選択肢を失うのだ。

まあ、どうでもいいんですが。

ところで、ケネディー暗殺の首謀者って、誰なんだろうな・・・。