😼欧州大戦争:停戦は成るか:鞭と鞭2025年01月22日 12:08

欧州大戦争:停戦は成るか:鞭と鞭


(トランプ氏、ウクライナ和平拒めば対ロ制裁も 中国にも関与要求)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/HMOKTCWWNZNSRIFDWFXON4MUW4-2025-01-21/

「トランプ米大統領は21日、ロシアのプーチン大統領がウクライナ戦争の終結に向けた交渉を拒否した場合、ロシアに制裁を科す可能性が高いと述べた。」

「さらに、中国の習近平国家主席に戦争終結のために介入するよう圧力をかけたと明かし、この問題への中国の関与が少ないと述べた。」

うーん、浮沈子の見立ては、見事に外れた・・・。

制裁の一部解除と中国の関与の「飴と鞭」で行くと思ったんだがな。

これでは身も蓋もない。

別記事では、ゼレンスキーがべらぼーな要求を出している。

(平和維持軍最低20万人必要、終戦後の安全保障で=ウクライナ大統領)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/Y7WCR22JOZOBBJDJTF5CO2LVKE-2025-01-21/

「「終戦案」の一環で、欧州から平和維持軍少なくとも20万人の派遣が必要になるという認識」

「ロシアのプーチン大統領がウクライナ軍の規模を5分の1程度に削減するよう要求すると想定しているとした上で、ウクライナはそのような大幅な削減に決して応じないと言明」

まあ、停戦は当分消えたな。

6年先になってもドンパチしているに違いない(そうなのかあ?)。

「演説では、欧州各国の首脳に対し、大陸防衛への取り組み強化を呼びかけた。欧州は域内および他国の平和と安全を保証できる強力な国際的プレーヤーになる必要があるとし、米国に対する欧州の影響力が低下しているという考えを示唆」

この認識はおそらく正しい。

問題は、その欧州の中にウクライナは含まれないという点だけだ(そんなあ!)。

さらに、欧州自身が防衛強化や地球規模の安全保障に積極的にはならない点も大問題だ。

中露の汎ユーラシア経済圏構想に、あっさり吞み込まれちまうに決まってる(そうなのかあ?)。

バイデン政権は、米国と欧州の団結を図り、中露を分断してユーラシアの支配を目論んだが、叶わなかった。

浮沈子には、その理由は明白に思える。

トランプは、相対的に影響力を失いつつある米国にテコ入れして、これまで築き上げてきた資産(国際関係や環境問題などでのリーダーシップ)を売り払うことで短期の利益を得ようとしているように見える。

それは、米国の衰退の始まりを意味し、流れに乗ろうとする下策に映る。

相対的な影響力の低下の中で求められるのは、他国との協調と自制であって、領土拡張とか国際協力からの撤退ではない(WHOは中国の支配下に落ちるな・・・)。

まあ、どうでもいいんですが。

米国の未来は米国民が決める。

一等国だからな。

ウクライナや我が国はそうはいかない。

20万人の停戦監視軍(しかもNATOから)だってえ!?。

でもって、現有戦力の削減にも応じないという(そうなのかあ?)。

まるでロシアに対して、停戦拒否して戦争継続してくれと頼んでるようなもんだ。

まあいい。

どこをどう押せば、そういう発想が出てくるのかは知らない。

経済制裁にしても、これから行われるであろう追加制裁の効果は限定的で、西側にも副作用が大きいものだ。

だからこそ、バイデン政権下でも後回しにされてきたわけだからな。

実効性と実現可能性には相当な疑問符が付く。

毒を盛れば、盛った方にも回ってくる。

停戦自体は、世界にとって好ましい。

もちろん、当事国にとってもな。

ウクライナを梃子にして、欧州支配とロシアの封じ込めを計った米国の目論見は潰えた(そうなのかあ?)。

トランプは、その尻拭いをさせられているに過ぎない。

いいとこ見せようとかせずに、紛争の強度を下げ、緊張緩和を図ることが肝要だろう。

そして、欧州が自立してロシアと対峙することが出来るように促すべきだ。

ウクライナは、本来欧州マターだからな。

自分たちで何とかすべきだろう。

英国は100年付き合うと決めた。

マクロンはどうするのか(やっぱ派兵?)。

ショルツが再選されるかどうかは知らないが、ドイツがどう出るかも重要だ。

ロシアは既に、欧州分断の大ナタを振るっている。

ハンガリーとスロバキアは、見事にちょん切られてしまった(そういうことかあ?)。

この先の展開は、あまり嬉しいものではないかも知れない。

欧州が、自らの未来を決められるかどうかはやがて分かる。

いや、浮沈子的には既に決まってると思うんだがな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(トランプ大統領 習主席に“ウクライナ 事態解決へ働きかけを”)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250122/k10014699821000.html

「習氏には事態を解決しなければならないと伝えた。これまであまり取り組んでこなかったからだ。彼には力がある」(トランプ大統領)

「ロシアが交渉に応じない場合、制裁を科すか」(記者団)

「その可能性は高い」(トランプ大統領)

「ウクライナ情勢は、アメリカよりもヨーロッパへの影響が大きい」(同上)

GDPに対する国防費の割合とかは、まあ、方向性の問題だ(そうなのかあ?)。

本気で5パーセントにするなんて、どこも考えてはいない(未確認:間を取って3.5パーとかになるという話も・・・)。

浮沈子的には、外交的な働きかけはしたぞというエクスキューズ(=言い訳)な状況と見ている。

本気じゃない。

先日の就任式で何と言ったか。

「私たちの成功は、勝利する戦いだけでなく、終結させる戦争、そして何よりも参加しない戦争によって測られる」(CNNの記事より)

トランプには、ロシアとドンパチする気はさらさらない。

停戦のために最善を尽くしたと言いたいだけの話だ。

バイデンは、それすらしなかったからな。

ウクライナへの支援は、欧州が音頭を取る。

欧州内でどれほど揉めようと、米国の知ったことではない。

なんとなく、構図が見えてきた気がする。

「これは最終的にロシアのプーチン大統領の最も野心的な夢をかなえる展開をもたらす。すなわち、トランプ氏とその友好国がこの紛争に対するエネルギー、団結、忍耐を失い、まとまりのないあいまいな幕引きを受け入れることで、ロシアの破壊や領土拡大への飽くなき欲望に恩恵を与えるというものだ。」

ウクライナのために、米国の安全保障を犠牲にするなどというのは論外だ。

そういう役回りは、欧州が担うべきだろう。

シンプルかつ、妥当な見解に見える。

NATOがロシアとドンパチしたくなければ、自分たちで対応すべきだ。

「ウクライナ情勢は、アメリカよりもヨーロッパへの影響が大きい」(再掲)

オレシュニクをしこたま食らうことになったとしても、それは欧州の身から出た錆だ。

米国は忙しいからな。

カナダやグリーンランド、パナマやメキシコ(未確認:メキシコ湾の名称だけかも・・・)もある。

欧州は、米国の移民対策に手を貸してくれるのかあ?(そっちも忙しいだろう:メローニ(伊首相)と気が合うようだしな)。

お互いのことは、お互いで何とかすべきだ。

うーん、トランプの思考回路はシンプルだからな。

米国に強力な影響を持つイスラエルとは違う。

もしも、ウクライナが主張する20万人のNATO軍を駐留させ、軍隊の規模もそのままでウクライナ全土の名目上の領有を保ったまま、ロシアの実効支配に目をつぶる形で休戦(停戦じゃなく)が成立するようなことがあれば、ノーベル平和賞は間違いなくプーチンのものだ(そうなのかあ?)。

ありえねー・・・。

停戦は失敗する。

さもなければ、ウクライナは敗北的に不利な条件を受け入れざるを得ない。

が、中国とロシアは、トランプの影響を逆手に取るかもしれない。

米国が抜けた穴を埋めに掛かるわけだ。

地域大国への変化は、付け入るスキを与えるだろう。

大歓迎かも知れない。

その文脈では、ウクライナ停戦を成功させるくらいは、トランプへのご祝儀かも知れない。

トランプ政権が非難されて、2年後の中間選挙で共和党が下院での議席を大幅に失うようなことがあれば、中露にとっていいことは何もないからな。

国際社会の中で、大いに縮退してもらうためにも応援する方が得策かもしれない。

先のことは分からない。

大国がどういう戦略を練るか、周りはそれに振り回されるだけだ・・・。

<さらに追加>ーーーーーーーーーー

(トランプ氏、プーチン氏を批判 「彼はロシアを破壊している」)
https://www.cnn.co.jp/usa/35228523.html

「彼は取引をすべきだ。取引をしないことで彼はロシアを破壊していると思う」

「ロシアは大きな問題を抱えることになると思う。彼らの経済を見てほしい。ロシアのインフレ率に注目すべきだ」

「私は彼(プーチン氏)とうまくやっていた。彼が取引をしたいと望んでいることを願う」

「彼は面白くないだろう」

「彼はうまくいっていない。つまり粘り続けているが、それは彼を良い印象に見せていない。彼は戦争を終わらせたほうがいいだろう」

「ウクライナとロシアの戦争は決して始まるべきではなかった」

自分に都合のいい解釈と希望的観測に終始してるように見える。

「プーチン氏が望んでいるかはわからない。彼が望んでいない可能性もある。わからない」(ウクライナが受け入れ可能で持続可能な形で戦争を終わらせる外交的解決策について)

「ロシア経済の失政や恐るべき死傷者数に焦点を当てたことは、ロシアが時間的なプレッシャーにさらされていることをホワイトハウスが認識しており、それを利用しようとしていることを示唆」(CNN)

うーん、それはあるかもしれない。

つーか、プーチンが「時間的なプレッシャー」に晒されていることに期待するしかないだろう(浮沈子は、ないと思ってるけどな)。

「トランプ氏がプーチン氏との会談を希望していると発言したことは、トランプ氏が人間関係を生かした「取引手法」で外交的な経路を切り開けるかもしれないと考えていることを示している。」(CNN)

これも、まあ、それしかないからとも言える。

ぶっちゃけ、手詰まり感見え見えな発言だな。

「ウクライナ戦争に対する自身の姿勢を明らかにした。そしてそれは、予想以上にロシアに対して厳しいもの」

CNNのニック・ペイトン・ウォルシュ記者はそう見ているようだが、「時間的なプレッシャー」に晒されているのはトランプの方だろう。

「まだあと半日残っている。どうなるか見てみよう。我々はこれを終わらせたいのだ」(就任後24時間以内にウクライナ戦争を終わらせると約束したことを指摘されて)

半年後にも、同じようなインタビューになるかもな・・・。

<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー

(ロシア手ぐすね、ウクライナは危機感 「停戦」前に欧米分断も―米新政権)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2025012100781&g=int

「米ブルームバーグ通信によると、プーチン氏はトランプ氏との直談判で「ウクライナの軍事力削減と北大西洋条約機構(NATO)との協力縮小」を突き付ける方針。」

へえーっ、そうなんだ。

「欧米に接近するウクライナの「非武装化」「中立化」を掲げて侵攻に踏み切った経緯から、「取引」(ディール)で所期の目標達成を目指す構え」

チャンス到来と見ているわけだな。

「ロシア側は「ただただ歓迎だ」(ペスコフ大統領報道官)と手ぐすね引く。」

この記事は、厳しい現実を「希望的観測」や「正義」を抜きにして率直に伝えている気がする。

「ほぼ無条件に頼みの軍事支援をつぎ込んでくれたバイデン前政権から一変し、兵力不足解消のための動員年齢引き下げや、領土奪還の事実上断念などの「痛み」を迫られる恐れ」(ウクライナ側の懸念)

「停戦が実現すれば、NATO加盟国部隊を呼び込んでさらなる侵略を阻止したい考えだが、ロシアの要求とは真っ向から対立する。」

「スロバキアは、ハンガリーに続いてプーチン政権への融和姿勢を鮮明化」

「停戦を模索する重要局面で、対ロ結束が揺らいでいる。」

そもそも、結束していたのかどうかも不明だがな(そうなのかあ?)。

それ(米欧の結束)が危うくなっていたからこそ、ウクライナ紛争をきっかけにして強化しようとしたのではないか。

黙って見ていれば、ロシアの思うまま欧州を席巻されかねないという危機感があったに違いない。

手段と目的が逆な気がする。

ウクライナ問題を欧州マターだと突き放して見ているトランプ政権にとって、中国やロシアと市場をシェアするディールの方が重要だ。

そのためには、ウクライナとの紛争が続いていては取引の妨げになるからな。

防衛費の増額を示唆したのだって、米国の武器弾薬を買わせるための営業活動だ。

いったん停戦した後に、再度、戦闘が再開することだって、腹の底では大歓迎かも知れない(そんなあ!)。

米国の武器を欧州に売りつけて、それをウクライナに欧州名義で供与すれば、単に直接無償供与するより儲かるしな(そういうことかあ?)。

しかも、欧州の武器市場に根を張ることもできる。

ウクライナや欧州が、ロシアとドンパチ続けたければそうすればいい。

米国は手を引く。

「戦闘を「24時間以内に終わらせる」と豪語したトランプ氏は、プーチン氏との会談を「6カ月以内の早い時期に望む」とトーンダウンさせた。」

さて、「6カ月以内の早い時期」って、プーチンとの会談のことだったっけえ!?。

(トランプ氏、ウクライナ戦闘終結まで「6か月ほしい」…「就任24時間以内」から後退)
https://www.yomiuri.co.jp/world/20250108-OYT1T50040/

「ロシアとウクライナの戦闘終結について「6か月はほしい。できればそれより早く終わらせたい」と語った。」

(トランプ氏、ウクライナ停戦に「6カ月」 目標を事実上後退)
https://mainichi.jp/articles/20250108/k00/00m/030/038000c

「トランプ氏は会見で、停戦の実現について「6カ月あれば良い。それよりずっと前に解決できることを望む」と説明。」

(トランプ氏、ウクライナ停戦で強気姿勢後退 プーチン氏と会談「6カ月以内に」)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2025010900829&g=int

「プーチン氏との会談の時期について問われ「プーチンが会いたがっていることは知っているが、大統領就任前の会談は適切ではない」と語った。その上で「6カ月以内の早い時期を望む」とも述べ、20日の就任後の早期実現に意欲」

会談の時期なのか、停戦の時期なのか。

時事通信は、「終結の時期」ではなく、プーチンとの直接会談の時期としている。

まあ、どっちでもいいんですが。

元ネタは、1月7日の記者会見だからな。

おそらく、プーチンとは早期に対面で話すことになるだろう。

おそらく、そうでもしなければ突破口は開かれないに違いない。

交渉が開始されさえすれば、一応の名目が立つ。

メンツもつぶれずに済む。

ノーベル平和賞がもらえるかどうかは別にして、バイデン政権では出来なかった(しなかった?)プロセスに踏み込むことになる。

浮沈子は、ウクライナ(ロシアじゃなくて)が反撃できる状況を残したまま、曖昧な停戦が行われる可能性が高いと見ている。

停戦を破るのはウクライナだ(そうなのかあ?)。

もしかすると、偽旗作戦に引っかかるのかもしれないけどな。

あるいは、ウクライナ側がそう見せかけるのかもしれない。

まあいい。

停戦を巡る混乱はしばらく続きそうだ。

6か月か6年かは分からない。

確かなのは、就任前にも、就任後24時間以内にも、停戦が実現しなかったことだけだ・・・。

<また追加>ーーーーーーーーーー

(トランプ氏 ウクライナ侵攻“ロシア対応しなければ高関税も”)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250123/k10014700801000.html

「いますぐ和解し、このばかげた戦争を止めよう。悪化するばかりだ」(トランプ大統領)

浮沈子的には大賛成だな。

「もし、われわれがすぐに取り引きを成立させなければ、ロシアがアメリカやほかのさまざまな国に売っているあらゆるものに対し、高水準の関税や制裁をかすしかない」(同上)

他国への輸出品に制裁するというのは、まあ、いろいろ手立てを講じるんだろうけど、実現性や効果が疑問視される。

米国への輸出品に課税することは可能だが、それも可能なものは既にしてるだろうしな(未確認)。

つまり、この発言(SNSへの投稿)は、交渉に応じるよう促す意思表明に過ぎない。

「取り引きに応じるよう揺さぶりをかけた形」

おまいと喧嘩したいわけじゃないんだ・・・。

「私はロシアを傷つけようとしているわけではない。ロシア国民を愛しているし、プーチン大統領とも常に非常によい関係を保ってきた。経済がうまくいっていないロシアとプーチン大統領に非常に好意をもっている」

日本語は難しいな。

経済がうまくいっているロシアには、あんま好意的ではないのかもしれない(そういう意味かあ?)。

まあ、どうでもいいんですが。

ロシア側は、交渉開始の前提としてウクライナ側が最低限の譲歩を受け入れることを求めているのかもしれない。

それには、おそらくゼレンスキー大統領が選挙を行うことが含まれる可能性もある。

(ゼレンスキー氏「ロシア、大統領交代を要求」 3年前の停戦交渉 傀儡化の意図を暴露)
https://www.sankei.com/article/20250122-43NQ27HRXJNYLFEXYD646RYHVM/

「2022年2月のロシアによる侵略開始直後の停戦交渉」

「ロシアが停戦交渉で大統領交代のほか、ウクライナ東部ドンバス地域(ドネツク、ルガンスク両州)のロシアへの帰属変更▽軍人員の5万人への削減▽射程20キロ以上の全兵器の廃棄▽ロシア語の公用語化-などを要求」

100万人ともいわれるウクライナ軍を5万人に削減かあ・・・。

「交渉ではなく、(ロシアからの)最後通告だった」(ウクライナのゼレンスキー大統領)

その姿勢は、今でも変わっていないだろうし、長期の戦闘を経た後だけに、むしろより厳しくなっているに違いない。

領土要求は数倍に跳ね上がってるしな。

「将来的な停戦交渉では当時の文書が基礎になるとの立場」

やれやれ・・・。

ロシア側が、この内容を否定しているところが興味深い。

「ゼレンスキー氏の発言について、停戦交渉で露代表団の一員だったスルツキー露下院国際問題委員長は同日、「虚偽のうわ言だ」と否定」

大統領交代、領土要求、軍備縮小、ロシア語の公用語化など、全てが虚偽ということではないのかもしれないけどな(未確認)

「ウクライナが合意文書に一度署名した後、破棄した」(プーチン露大統領)

「ゼレンスキー氏は署名や合意はなかったと反論」

イスタンブール合意については、様々な情報が乱れ飛んでいる。

ボリスジョンソンの乱入(?)とかの話もあるしな。

ただし、「合意」というのは、互いの自由意思に基づくものだから、手続き的に一旦「署名」されたからといって、成立したとすることはできないだろう。

ゼレンスキーは、政治的にも合意したと認めることはできないしな(実際そうだったとしても)。

まあ、情報戦の一環かも知れないけど、ロシアがそうやすやすと停戦交渉に応じないだろうという背景説明の一つにはなるかも知れない。

ロシア側は、大統領選挙を先延ばししているゼレンスキーには、交渉の当事者になる資格がないという見解を表明しているしな。

(ウクライナ大統領在任5年超え 「正統性」ロシアが問題視)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024052100660&g=int

「ゼレンスキー氏の留任は「戒厳令で選挙は不可」とうたう憲法が根拠。しかし、大統領選ではなく最高会議(議会)選に関する規定であり、その「拡大解釈」は国内でも議論を呼んだ。」

「ロシアのプーチン大統領は17日、留任に関する自国メディアの質問に回答。仮に停戦交渉が再開されて2国間で何らかの合意を得ようとする場合、ゼレンスキー氏の正統性が「重要な問題になる」と述べた。」

交渉を開始する条件として、ゼレンスキー大統領が選挙のみそぎを受けることを含める可能性は高い。

しかし、それはウクライナにとって致命的になる可能性がある。

選出された新大統領は、何を公約したとしても、政治的にはそれに縛られるからな。

現在のウクライナでは、ロシアの要求を全面的に受け入れるなどという公約を掲げて当選することは不可能だ(たぶん)。

さりとて、領土要求だけ受け入れて、軍備縮小など他の要求は受け入れないとすることは、ロシア側が認めないだろうしな。

どっちに転んでも、停戦交渉は成立しないことになる。

が、まあ、実際どうなるかは分からない。

ウクライナの大統領選挙が、今後の焦点になる可能性を感じる・・・。

<またまた追加>ーーーーーーーーーー

(トランプ氏、ロシアに高関税・制裁警告 ウクライナ合意なければ)
https://jp.reuters.com/world/us/YKMKJETLBZNXNJAL7CNJPJF5WI-2025-01-22/

「ウクライナ戦争を終わらせる「合意」がトランプ大統領にとって何を意味するのかをロシアは見極める必要がある」(ロシアのドミトリー・ポリャンスキー国連次席大使)

「これは単に戦争を終わらせるという問題ではない。何よりもまず、ウクライナ危機の根本原因に取り組むという問題だ」(同上)

「ロシアは、米国の貿易相手国としてはかなり下位に位置しており、2024年1─11月のロシアからの輸入額は29億ドルにとどまる。2021年には296億ドルだった。」

「米国はウクライナ侵攻後、ロシア産石油の輸入を停止したが、自動車触媒コンバーターに使用されるパラジウムなど一部の貴金属は依然として輸入している。」

(パラジウム:産出)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%82%A6%E3%83%A0#%E7%94%A3%E5%87%BA

「2007年においてパラジウムの世界の産出量は、ロシアが44%、南アフリカ共和国が40%、カナダが6%、アメリカ合衆国が5%を占める。」

「2010年代、南アフリカのプラチナ鉱山で閉鎖が相次ぐとパラジウムの生産量が減少して価格が高騰。2018年には過去最高を記録」

現状はおそらくロシア頼みだろうから、そう簡単な話ではない。

「2022年にはロシアのウクライナ侵攻に対する、ロシアへの経済制裁により、歯科治療や自動車部品等に使われるパラジウムが不足し価格が高騰すると懸念」

米国の手詰まり感、トランプの焦り、脅したりすかしたりしても、国益重視のロシアの姿勢が微動だにしない様子がうかがえる。

(トランプ氏との交渉機会、わずかながら存在 協議準備=ロシア外務次官)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/W5JYMTFFDNKOJF4UEZO7FKL62Q-2025-01-22/

「(バイデン)前米大統領のあらゆる面での絶望的な状況に比べれば、わずかながらも機会が存在する」(ロシアのリャプコフ外務次官)

「誰を相手にすることになるのか、米国との関係構築や、機会を最大化しリスクを最小化するための最善の方法を理解することが重要だ」(同上)

まさか、イーロンマスクじゃないよねえ・・・。

「プーチン大統領とトランプ氏との協議に向けて準備を進めている」

ほほう、米国との協議には応じる姿勢なわけだ(ウクライナとの停戦交渉でないことに注意だな)。

それでも、なしのつぶてに終わることに比べれば、100倍期待が持てる話だ。

時事通信は、この米ロ首脳の直接交渉開始に6か月と報じていたけど、それ程の時間はかからないだろう。

ただし、ウクライナ問題についてどういうアプローチになるのかは不明だ。

極端な話、会うだけ会って、世間話に終わる可能性もある。

プレス発表的には、個人的信頼関係の構築と今後の継続的な協議で一致したというところか。

まあいい。

停戦の条件に付いて、ロシア側はビミョーにシフトしている。

2022年のイスタンブール合意では、ウクライナの残留兵力を5万人としていたけど、今回は現有兵力の5分の1(約20万人)としているようだ。

実に4倍も譲歩している。

また、西側からの武器援助についても一定程度は認める方針のようだ。

しかし、NATO軍(構成国の軍隊を含む)のウクライナ駐留については不明だし、飛び道具(ミサイルなどの長射程兵器)の配備については供与はもちろん、ウクライナ製であっても認めないか、大幅な制限(イスタンブール合意では射程20kmまでだったようです:未確認)が課せられるに違いない。

仲介役を名乗り出ているトランプ政権にしてみれば、重要なのは「停戦の成立」であって、ウクライナの勝利じゃない(そうなのかあ?)。

ロシアはキッチリとそこを見ている。

リャプコフ外務次官の見立ては、正確にその点を指摘している。

「わずかながらも機会が存在」(再掲)

それは、米国がロシアの条件をウクライナに飲ませることが出来るかどうかを意味している(そうなのかあ?)。

追い詰められているのは、軍事的にはウクライナ側で、政治的には米国側だ。

この構図に、欧州が出てこない点に注意だな。

蚊帳の外だ(そんなあ!)。

ロシアは、この件(ウクライナ紛争の解決)について、欧州を交渉相手とは見ていないということだ。

(ウクライナ支援「欧州が最大」、EU外相がトランプ氏に反論)
https://www.newsweekjapan.jp/headlines/world/2025/01/533790.php

「ロシアとウクライナのいかなる交渉や合意も欧州に関わる問題だ。欧州抜きで欧州のことを決めないということが重要な原則になる」(欧州連合(EU)の外相に当たるカラス外交安全保障上級代表)

「欧州の一部当局者の間で、トランプ氏がロシアのプーチン大統領と直接取引を試みる可能性があるとの懸念が出ている。」

ロシアの欧州外しだけじゃなく、米国もその流れにあるわけだ。

もう一つ重要な点は、中国の関与も見えていない。

トランプは、影響力を行使するように圧力を掛けているけど、それは逆に中国の関与が薄いことの裏返しでもある。

火中の栗を拾う気はない。

こんがり美味しく焼けてから、ゆっくりと頂く・・・。

まあ、どうでもいいんですが。

ロシアが具体的に、米ロ首脳会談の準備を進めているというのは心強い。

停戦の可能性がゼロじゃないことの証だ。

後は、ウクライナの説得に成功するかどうかだな(そうなのかあ?)。

それには、ロシアからさらに若干の譲歩を引き出す必要がある。

「米国との関係構築や、機会を最大化しリスクを最小化するための最善の方法を理解することが重要」(再掲)

譲歩。余地があることをほのめかしている気がするけどな。

が、しかし、それはまだ、プロセスの話だ。

様々な条件と評価、調整を経て、最終的に停戦条件を提示されてみなければ何とも言えない。

それを、政治的に受け入れ可能かどうかも含めて、最後はトップの判断になる。

英国が100年付き合うと言っても、ロシアにウクライナのNATO入りを認めさせることは難しいだろう。

残留ウクライナ軍の規模と、停戦維持軍の構成辺りは調整可能かもしれない。

領土的にも、小規模な調整は可能と見ている。

そして、全てはウクライナの大統領選挙後の話という落ちになるだろう。

その実施時期は、停戦交渉の「後」ではなく、「前」ということになる。

その差は重要かつ死活的だ。

ロシアは、そこは譲らないだろう。

米国も、それを突っぱねることは出来まい。

浮沈子的には、それでもその方がいいと感じる。

ウクライナの将来を、ウクライナ自身で決めることが出来るからな。

そうでなければ、厳しい停戦条件を受け入れて、国家の再建に立ち向かうことは出来ないかも知れないしな。

交渉は相手のある話だから、どう転ぶかは分からない。

「これは単に戦争を終わらせるという問題ではない。何よりもまず、ウクライナ危機の根本原因に取り組むという問題だ」(再掲)

始まっちまったドンパチは、いずれ収めなければならない。

戦を始めた原因があるわけだから、それが解決されなければ、再び戦が起こるのは道理だ。

停戦が意味を成すのは、そのプロセスでドンパチに至った大元を断つことが出来た時だけだろう。

そうでなければ、戦いで散った命は無駄死にだ。

再び戦を呼び込むだけの停戦は虚しい。

「いますぐ和解し、このばかげた戦争を止めよう。悪化するばかりだ」(再掲)

トランプは、無条件に正しいけど、同時に無条件に愚かだ。

紛争当事者間のわだかまりを理解できない。

がしかし、双方の言い分にはそれなりの理由がある(そうなのかあ?)。

それをいちいち聞いていたのではキリがない。

「なんでもいいから、とりあえずドンパチ止めよう!。」というのも、それはそれで効果的かもしれない。

無手勝流というか、強引というか、「力による平和」というか(そういう意味かあ?)。

まあ、なんでもいいんですが。

いろいろ考えると、ウクライナの大統領選挙というのは、様々な意味で和平プロセスにとって重要な気がする。

根本原因を断つプロセスの一つとして、停戦があってもいいかも知れない。

頭を冷やしてから、困難な問題に双方で取り組む方が、解決しやすいかも知れないしな(余計難しくなるかも・・・)。

ロシア側がいろいろ条件を付けてくるのは、自分たちが戦いを有利に進めているという自覚があるからだろうけど、ウクライナ側がロシアが受け入れ困難な条件を付けてくるのは浮沈子的には理解に苦しむ。

ぶっちゃけ、バカじゃないかと思うんだがな。

そりゃあ、侵略される側の論理というのはあるだろうけど、今までのバイデン政権とは違って、せっかくドンパチ止めて平和な日常生活を取り戻すチャンスが巡って来たというのに、それを棒に振ろうとしているようにしか見えない。

まあ、正義派じゃない浮沈子には理解できない、統治する側の言い分というのがあるんだろう。

一例としては、公用語(実質的なものも含めて)というのが最近の話題だ。

(ホワイトハウスが公式ウェブサイトからスペイン語のページを削除、XやInstagramなどのスペイン語アカウントも削除される)
https://gigazine.net/news/20250122-white-house-removes-spanish

「大統領官邸(ホワイトハウス)の公式ウェブサイトからスペイン語のページが削除されました。」

ゼレンスキーは、イスタンブール合意(彼の立場からな、「合意」じゃないだろうけど)に、ロシア語の公用語化というのが盛り込まれていたとぶーたれてたけど、信頼するトランプは同じようなことをやってるからな。

ちなみに、米国では連邦レベルの公用語というのは定められていないんだそうだ。

また、スペイン語は13パーセント程度使われ、英語(79パーセント程度)に次ぐ、第2位の言語になっているようだ。

米国でも、マイノリティに対する配慮は消えていこうとしている。

どんな統治が行われても、ドンパチで殺し合うよりはマシだ。

まあ、ナチスのような民族丸ごと葬り去るような統治もあるわけだから、何でもいいというわけじゃないけどな。

人間の浅ましさは、底が知れない。

だからといって、一方的に葬り去られるよりは殺しあう方がマシだとは言えない。

事例として挙げた公用語でいえば、我が国における標準語と方言のような関係を維持することも可能だろう。

米国だって、家庭における多様な言語の使用を認めないわけじゃない(たぶん)。

また、自動翻訳などの技術の進歩で、ネイティブな言語に係わらず、意思の疎通を図ることも可能になってきている。

ドンパチやって互いの存在を否定し合うより、共存の知恵を出し合う方がいいような気がするんだがな・・・。

☕我田引水:薬物探索行動:無糖カフェイン入りがお勧め?2025年01月22日 16:55

我田引水:薬物探索行動:無糖カフェイン入りがお勧め?


(コーヒーを飲む習慣は認知症リスク低下に関連しているが無糖&カフェイン入りでないとダメ)
https://gigazine.net/news/20250122-unsweetened-caffeinated-coffee-dementia-risk/

「コーヒーを1日約3杯飲むことが約2年の寿命増加に関連している」

「コーヒーを飲む習慣は認知症などのリスク低下に関連しているものの、コーヒーの種類によって関連性が異なる」

「これまでの研究では、コーヒーの消費が神経変性疾患のリスク低下と関連していることが示唆」

「分析には、イギリスの大規模バイオバンクであるUKバイオバンクで収集された20万4847人の健康記録が用いられました。」

数うちゃ当たる・・・(そういうことかあ?)。

「分析の結果、コーヒーを飲む人はコーヒーを飲まない人と比較して、調査期間中にアルツハイマー病および関連する認知症を発症する可能性が少なくとも34%、パーキンソン病を発症する可能性が37%、神経変性疾患で死亡する可能性が47%も低いことが判明」

「神経変性疾患のリスク低下は、コーヒーを1日3杯以上飲む人々で最も強くみられた」

「しかし、コーヒーの消費とアルツハイマー病やパーキンソン病のリスク低下の関連性は、コーヒーが「無糖」かつ「カフェイン入り」でなければ確認できませんでした。」

おっと、コーヒーなら何でもいいというわけじゃないようだな。

「砂糖や人工甘味料を添加したコーヒーやカフェインレスコーヒーの消費は、神経変性疾患のリスク低下と関連していなかった」

疫学的な解析では、作用機序とかなぜ効果が阻害されのかは分からないからな。

「カフェインが持つ何らかの特性が認知症などから脳を保護しており、砂糖や人工甘味料がカフェインの利点を妨げている可能性を示唆」

「コーヒーに砂糖や人工甘味料を加えることは、有害な影響を及ぼす可能性があるため、慎重に行うべきです。その代わり、無糖のカフェイン入りコーヒーの摂取が推奨されています」

自分に都合のいい情報にアクセスして、依存症を正当化するというのはれっきとした薬物探索行動だろう(そうなのかあ?)。

幸い(?)、浮沈子はブラック(砂糖もミルクもなし)でカフェイン入りのコーヒーしか飲まない。

無糖であることは糖尿病の管理上必要だし、カフェインが入っていないコーヒーなんぞに、飲む価値はない(断定的!)。

正真正銘のカフェイン依存症だ(切れると、頭痛やイライラが出るしな)。

薬物依存は恐ろしい。

犯罪に手を染めたり、セルフネグレクトしたりと、いいことは何もない。

同居家族が共依存に陥ることもあり、家庭崩壊にも繋がる。

浮沈子は、アルコール依存になりかけ、ダイビング(ちょっとディープ系に走ったことがあったけど)をきっかけに断酒した。

それ以前に、タバコもやめた。

が、何度か挑戦したけど、コーヒー依存からは抜け出せない。

こうして、コーヒー飲みながら(今も飲んでます!)、コーヒーのメリットが載っている記事を見つけてはブログで拡散している。

やれやれ・・・。

神経変性性疾患(アルツハイマー病やパーキンソン病など)にならない保証があるわけじゃない。

リスクは低下しても、ならないわけじゃない。

コーヒーがぶ飲みしても、なる時きゃなる。

そもそも、どういう作用機序でリスクが低減しているのかは不明のままだ(未確認)。

20万人余りと言っても、必ずしも十分なサンプル数とは言えないかも知れないしな。

そういう保留を付けた上で、しかし、この記事を読みながら飲むコーヒーの格別の味を楽しむ・・・。