🏳欧州大戦争:バチカンの仲介:「白旗」再び ― 2025年05月22日 20:10
欧州大戦争:バチカンの仲介:「白旗」再び
(ウクライナ ロシア 来週バチカンで実務者協議か 教皇仲介焦点)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250522/k10014812941000.html
「フィンランドのストゥブ大統領は21日、地元メディアの取材に、双方の実務者レベルの協議が来週、バチカンで行われる可能性が高いという見方を示しました。」
うーん、確かにトランプもバチカンでの協議には触れていたけどな。
「ストゥブ大統領は現状について前向きな受け止めを示した」
浮沈子の認識では、場所貸しだけな気がしているんだがな。
「ウクライナとロシアの交渉の場としてバチカンを提供する意思を示した」(今月、ローマ教皇に就任したレオ14世)
まあいい。
気になるのは、フィンランドのストゥブ大統領の認識の方だ。
「アメリカは仲介役としての役割を放棄しておらず、停戦を目指す枠組みへのヨーロッパの関与も強まっている」
フィンランドは、米ロ首脳の電話会談の直後、トランプから直接報告を受けている。
既に見たように、米国が仲介役から離脱し、追加制裁にも参加しないことから、それを聞いた首脳の一部(誰?)はショックを受けたと伝えられている(ガーン・・・)。
まして、ロシアの実務担当者が来週ウクライナとの協議に応じるなんてのは、にわかには信じられない話だ。
ありえねー・・・。
一国の大統領が、んなテキトーなこと口走ってだいじょうび?。
浮沈子的には、米国の軍事支援が激減する秋以降に、事実上、ウクライナの無条件降伏に等しい和平提案がロシアから行われ、第1回目の直接協議では4州(ドネツク州・ルハンスク州・ザポリージャ州・ヘルソン州)からの撤退だった条件が、スムイ州・ハルキウ州・ドニプロペトロウシク州・オデッサ州を加えた8州に増えることになるという認識だ(クリミア併合は同じ)。
余り楽観的になれないいくつかの理由もある。
(ルビオ米国務長官、プーチン露大統領の戦争犯罪を認めず 下院の公聴会で証言)
https://www.sankei.com/article/20250522-7OHW4RUQHVNZNNY5VVWYPABPTY/
「ウクライナで起きたことを見れば戦争犯罪と見なすことは可能だ」「プーチン氏との対話なしに戦争を終わらせることはできない」(ルビオ米国務長官)
「プーチン氏は戦争犯罪人か」(2017年、第1次トランプ政権のティラーソン元国務長官の人事承認に向けた公聴会でのルビオ氏の発言:当時上院議員)
「落胆した」(当時のルビオ氏:ティラーソンの曖昧な回答に)
まあ、政府の責任ある役職に就けば、みんなそうなるのだ。
無責任に言いたい放題言っているのはトランプとバンスだけだろう(そうなのかあ?)。
こんなのもある。
(ロシア陸軍トップに「突破将軍」 要衝を攻略、人海戦術定着の狙いか)
https://www.asahi.com/articles/AST5P6WZLT5PBQBQ1KQM.html
「新たな(ロシア陸軍)総司令官には中央軍管区司令官のアンドレイ・モルドビチョフ氏(49)が就いた。」
「ウクライナ侵攻では2022年に激戦地の南東部マリウポリ、24年に東部の要衝アウジーイウカで攻撃作戦を指揮。」
「複数の激戦地攻略に関わり、「突破将軍」の異名を持つ」
身も蓋もない異名だな・・・。
「多くの人的犠牲をいとわず前進する戦法をとってきたことから、こうした人海戦術を軍内部で定着させる狙いがあるとの見方も出ている。」
問題は、なぜ今頃、こんな人事が行われているかという話だ。
クルスク奪還にパワーを取られたのか、最近のロシア軍は殆ど前進らしい前進をしていない。
トランプの停戦工作が行き詰まる中、東部南部における攻勢を強めたいと思っているのかもしれない(未確認)。
実は、この新司令官は一度死んでいる(そうなのかあ?)。
(1年前に「戦死」のロシア将校、新司令官に ウクライナメディア報道)
https://www.asahi.com/articles/ASR2K761LR2KUHBI037.html
「ウクライナ側は昨年3月、モルドビチェフ氏は戦死したと発表していた」
戦時下の報道だから、様々な理由で齟齬をきたすことはあるだろうが、ウクライナとしては誤報を出してもぶっ殺したい軍人の一人だったに違いない(そういうことかあ?)。
まあ、どうでもいいんですが。
マルコルビオについては、少し前の報道が気になって仕方がない。
(米国務長官 “停戦協議仲介続けるか近く判断 進展急ぐ必要”)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250428/k10014791501000.html
「今週は、われわれが今後も停戦の仲介に関わるかどうかを判断する重要な時期になる」
先月末だからな(3週間前)。
その後、ロシアウクライナの直接協議、米ロ首脳の電話会談を経て、停戦に掛かる具体な進展を見ない中、「今後も停戦の仲介に関わるかどうかを判断する重要な時期」は過ぎた。
フィンランド大統領がどんな情報をもとに発言したかは不明だが、ウクライナ側はともかく、ロシアが実務者レベルとは言え、来週協議に応じるとは思えない。
が、まあ、ラブロフとルビオの間では、一応今後も何らかのやり取りが行われるという話もある。
(米提示の和平案が「最善」 ルビオ国務長官、ロシアのラブロフ外相と電話)
https://www.sankei.com/article/20250518-W4C7FCRQKVKRDNLL4KEXJCQ4UM/
「ラブロフ氏が停戦や交渉に向けたロシア側の提案や要求をとりまとめると伝えてきた」(マルコルビオ)
「ラブロフ氏は、ルビオ氏との電話で、トルコでの直接交渉再開で米国が果たした積極的な役割に言及。米国との協力を続ける用意があるとした。」
米ロ首脳電話会談の前だからな。
その後のロシアの対応は悲惨だ・・・。
(ウクライナとの間の覚書、作成期限は設けられず=ロシア大統領府)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/P4VDQXIXKVP6HHXHZLNKLVIK3A-2025-05-19/
「ウクライナとの間で和平・停戦覚書を作成するプロセスは複雑であり、期限を設けることはできない」(ロシア大統領府(クレムリン)のペスコフ報道官)
日常的に接していかなければならない外交当局と異なり、大統領府はプーチンの意向が強く反映される。
ロシア側からのその後の前向きな動きは報じられていない。
バチカンが、何か背後で動いている可能性はある。
14億人の信者を抱え、全世界にネットワークを持ってるからな。
米国が匙を投げた状況でも、何らかの方策を打ち出す可能性はある。
が、宗教者が停戦に関わる時、政治的経済的圧力をかけて交渉の場に引きずり出すというのはムリポな話だ(十字軍出すわけにもいかないしな・・・)。
前教皇のフランシスコが、「白旗」発言で物議をかもしたのは記憶に新しい。
(ローマ教皇 ウクライナめぐり「白旗」発言 教皇庁は釈明:2024年3月11日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240311/k10014386521000.html
「最も強いのは国民のことを考え白旗をあげる勇気を持って交渉する人だ。負けたと分かったときや物事がうまくいかないとき、交渉する勇気が必要だ」(フランシスコ)
うーん、ひょっとすると、強気の発言とは裏腹に、ゼレンスキーは白旗を掲げる決意をしたのかもしれないな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(ウクライナ和平協議、近く進展なければアメリカは仲介止めるとルビオ米国務長官)
https://www.bbc.com/japanese/articles/c4g933plzkgo
「マルコ・ルビオ米国務長官は18日、ロシアとウクライナの停戦仲介について、和平合意に到達できるという明確な兆しがない限り、アメリカは数日中に仲介の取り組みから手を引くと述べた。」
米国がウクライナの停戦交渉から手を引きたがっている兆候は、以前から見られる。
「アメリカとしては戦争終結を助けたいものの、進展の様子が直ちにないなら、アメリカは仲介を打ち切る用意がある」(マルコルビオ:以下同じ)
「この取り組みを何週間も何カ月も果てしなく続けるつもりはない」とも述べ、アメリカには「注力すべき優先事項がほかにある」
「(短期間で)これが実行可能なのか、素早く判断しなくてはならない。素早くというのは、数日中にという意味だ」
「もしそれが実現しないなら、我々はただ単に、(仲介から)離れていくだけだ」
「17日にフランス大統領府で開かれた協議には、フランス、ドイツ、イギリス、アメリカ、ウクライナの各国高官が出席。」
これが欧州に対する圧力としてのポーズなのか、トランプの真意を反映したものなのかは分からない。
米ロ首脳電話会談の直後のインタビューで、トランプはレッドライン(停戦交渉離脱の)について言及した。
マルコルビオの4月における2回の発言と併せて考えると、既にレッドラインは越えている。
フィンランドは、上記会合には参加していないから、予備的認識なくいきなりトランプの意向を知った可能性もある(そうなのかあ?)。
楽観は禁物だ。
今、ボールはロシアの手の中にある。
彼らがそれを投げ返してくる時は、何らかの状況の変化が起こった時に違いない。
或いは、起ころうとするときか。
(ウクライナ、EUに対ロシア制裁強化案提示へ 米に代わる主導的役割期待)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/E522H3CD2NL45LTPYEFHXVP67I-2025-05-21/
「米国については「制裁や輸出規制を主眼とする政府間プラットフォームのほぼ全てへの参加を事実上やめた」と指摘」(ウクライナがEUに提出する予定の40ページにおよぶ文書)
「文書は、EUが米国に同調してロシアへの締め付けを緩めるのでなく、逆に主導的役割を果たすべきと指摘した。」
やれやれ・・・。
事実上、米国は今後、追加制裁は行わないと決めたようだ。
ウクライナの懸念はそこじゃない。
「EUが米国に同調してロシアへの締め付けを緩める」ことに違いない。
おそらく、既にそういう動きが出ているんだろう。
先日の欧州連合の制裁では、
・EUが制裁対象の個人の資産没収を加速し、それをウクライナに供与すること
・EUがこれまで慎重姿勢を取っている二次制裁の強化
・1カ国でも反対すると決まらない全加盟国一致よりも多数決をより多く取り入れること(制裁に関するEU内の意思決定において)
について、何かが決まったという話はなかった(だから、お願い文書に盛り込まれるんだろう)。
効果のほどが怪しい「影の船団」に189隻を追加するに留まっている(計342隻:石油価格を下げるという話もあるが、実現は不透明だ)。
欧州は、徐々にウクライナと距離を取り始めた可能性が高い。
侵攻を続けるロシアを非難し、ウクライナを支援することと、過剰な圧力をかけてロシアと敵対することとは異なる。
「It is not our war」
もしかすると、欧州首脳の頭の中にも、魔法の言葉が聞こえているのかもしれない・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(プーチン氏に終戦意思なし 欧州首脳に伝達、制裁後ろ向き―米大統領)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2025052200746&g=int
「トランプ氏は18日、プーチン氏が即時停戦に応じなければ、対ロ制裁を強化する可能性を欧州側に伝えていた」
「トランプ氏は19日、プーチン氏との電話会談で即時停戦を迫ったが、同意を得られなかった。これまで「彼(プーチン氏)は戦争終結を願っていると思う」と公言してきた」
WSJの報道によれば、19日の米ロ首脳電話歓談で全てが一変したかのような感じだ。
「戦況が優位であることを理由にプーチン氏は早期終結に応じない姿勢」(トランプ大統領)
「プーチン氏との会談後には「事態を悪化させるかもしれない」として、制裁強化に後ろ向きな姿勢へと一変」
「欧州連合(EU)は20日、米ロ首脳の電話会談で停戦が実現しなかったことを受け、対ロ制裁の強化を決めた。」
米欧の対応はちぐはぐな感じがするけど、おそらくそういう段取りになっていたんだろう。
米ロ首脳の電話会談での進展は、当初から望めない情勢だったからな。
WSJは、来月にもロシアとウクライナの直接協議が再開されると見ている。
「WSJによると、協議は6月中旬にも始まる見通し。」
何が根拠かは知らないが、こっちも怪しい・・・。
トランプが追加制裁を見送ると決めたのは、19日の会談の結果を踏まえたものじゃない。
もっと前から、それこそ大統領就任以前から決めていたに違いないのだ。
それどころか、現在行われている制裁についても、可能な限り早急に撤廃したいに違いない。
が、それと停戦が連動しなければ、米国の政策の一貫性が問われる。
で、現実的に行われる可能性があるのは部分的解除なわけだ(そうなのかあ?)。
欧州が制裁を強化しても効果がないと見極めた段階で、プーチンを停戦におびき寄せるという「名目」で、一部の制裁を解除しようとするわけだな。
もちろん、米国の国益としては、ロシアとの関係正常化という大義名分がある。
欧州が制裁を強化する中で、米国が徐々に関係改善を計れれば、その潜在的な市場を奪い取ることが出来るしな。
ロシアにとっても悪い話じゃない。
両国の国益は一致している。
欧州の立場はビミョーだ。
米国と異なり、「It is not our war」と言い切ることは出来ないからな。
構造的に、ウクライナをトカゲの尻尾切りするわけにはいかない。
地政学的距離が近過ぎる。
さりとて、米国の関与が不透明感を増す中、ウクライナを全面的に支援し続け、ロシアと敵対するというのは考え物だ。
中途半端な対応にならざるを得ない。
ウクライナを諦め、バルト3国やフィンランドも差し出し、ポーランドの一部も献上したうえで当面ロシアと手打ちをするしか選択肢はない(そうなのかあ?)。
極右政党の台頭など、政治情勢が不安定な状況が続く中、対ロ強硬政策を貫くことは不可能だ。
浮沈子的見方とは異なるけどな。
政局が安定し、ロシアに強気で対峙することが出来るとしても、欧州はこれまでと同じスタンスは取れない。
米国は少なくとも軍事的政治的には欧州への関与を減らしていく。
ロシアの脅威が増大していく中での選択であることに注意だ。
しかも、政情不安定な欧州の状況を分かったうえでの判断だからな。
そう、米国にも選択の余地はないのだ。
欧州の面倒を見ている余裕はない。
何かしたいのであれば、自分たちで対応しろ!。
米国は、以前として超大国であることに変わりはない。
政治的にも軍事的にも経済的にも絶対的な地位を有している。
その影響力が消えちまうわけじゃない。
そこは注意が必要だが、問題は相対的地位の変化と影響力の変化だろう。
ウクライナの件は、そのことを浮き彫りにしている。
ロシアは、北欧や東欧に対する野心を隠そうとはしていない。
そりゃあ、明日からドンパチ始めると言ってるわけじゃないけど、押し寄せるNATOの脅威については明言しているし、英仏独伊などの主要国が軍事支援を行っていることに対する不満を公言してもいる。
プーチン政権は、東欧などに対する領土的野心は表向きは示していないが、次期大統領と目されるメドベージェフは分からんからな。
欧州がどこまでも反ロシア政策を取り続けるとは思っていないけど、仮にそういう方向で推移し続けるなら大西洋を望む丘の上にロシア国旗が翻ることになるだろう。
「ロシアのプーチン大統領にはウクライナでの戦争終結の意思がない」(時事の記事)
ウクライナ紛争だけの話だろうか?。
欧州は、難しい選択を迫られている。
米国の政策転換に伴って、これまでと同じ路線を進み続けるかどうかを問われている。
その一方で、ロシア周縁国のリスクは増大し、何らかの対応を取らなければならない。
強面で行くのか、米国に同調してロシアへの締め付けを緩める方向にかじを切るのか。
浮沈子は、意外にもマクロンがロシアと手打ちをする方向に動くのではないかと見ている。
ウクライナに派兵するとか、対ロ強硬路線の旗手と見做されがちだが、んでもって、EUにおける自国のポジションにしか関心がないようにも見えるが、実際のところは現実主義者だろう。
プーチンとも太いパイプを持っている(トランプなんかよりもな)。
欧州の舵は、マクロンが握っている。
タイトロープを渡りながら、どこかで妥協点を探るだろう。
ただし、それほど時間は残されていないかも知れない。
浮沈子は、むしろプーチン政権の続いている間に、欧州が次世代のスキームを構築するべきだろうと考えている。
ロシアは、ウクライナがEUに加盟することに反対はしてないからな。
中立国化して欧州にとってもリスクが減ることは悪い話じゃない。
ベラルーシに配備されている戦術核を引き揚げさせられれば、当面の緊張緩和も図れる。
対ロ強硬路線を取り続ける欧州の利益がどこにあるのかは知らない。
が、ゼレンスキーが言っていることも事実だからな。
ロシアには、武力という言語で交渉するしかないのだ。
欧州本体に手を出せば、モスクワが火の海になると分からせない限り、北欧や東欧の安定はない。
そのグランドデザインの中に、ウクライナをどう落とし込むかが問題だ。
浮沈子には、現在のウクライナ支援の延長線では、そのビジョンを実現することはムリポだと見ているけどな。
欧州のスピード感からしても、ロシアに追いつくことは出来ない。
そして、それは誤った方向のようにも思える。
いずれにしても、次の焦点は欧州の決断だろう・・・。
(ウクライナ ロシア 来週バチカンで実務者協議か 教皇仲介焦点)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250522/k10014812941000.html
「フィンランドのストゥブ大統領は21日、地元メディアの取材に、双方の実務者レベルの協議が来週、バチカンで行われる可能性が高いという見方を示しました。」
うーん、確かにトランプもバチカンでの協議には触れていたけどな。
「ストゥブ大統領は現状について前向きな受け止めを示した」
浮沈子の認識では、場所貸しだけな気がしているんだがな。
「ウクライナとロシアの交渉の場としてバチカンを提供する意思を示した」(今月、ローマ教皇に就任したレオ14世)
まあいい。
気になるのは、フィンランドのストゥブ大統領の認識の方だ。
「アメリカは仲介役としての役割を放棄しておらず、停戦を目指す枠組みへのヨーロッパの関与も強まっている」
フィンランドは、米ロ首脳の電話会談の直後、トランプから直接報告を受けている。
既に見たように、米国が仲介役から離脱し、追加制裁にも参加しないことから、それを聞いた首脳の一部(誰?)はショックを受けたと伝えられている(ガーン・・・)。
まして、ロシアの実務担当者が来週ウクライナとの協議に応じるなんてのは、にわかには信じられない話だ。
ありえねー・・・。
一国の大統領が、んなテキトーなこと口走ってだいじょうび?。
浮沈子的には、米国の軍事支援が激減する秋以降に、事実上、ウクライナの無条件降伏に等しい和平提案がロシアから行われ、第1回目の直接協議では4州(ドネツク州・ルハンスク州・ザポリージャ州・ヘルソン州)からの撤退だった条件が、スムイ州・ハルキウ州・ドニプロペトロウシク州・オデッサ州を加えた8州に増えることになるという認識だ(クリミア併合は同じ)。
余り楽観的になれないいくつかの理由もある。
(ルビオ米国務長官、プーチン露大統領の戦争犯罪を認めず 下院の公聴会で証言)
https://www.sankei.com/article/20250522-7OHW4RUQHVNZNNY5VVWYPABPTY/
「ウクライナで起きたことを見れば戦争犯罪と見なすことは可能だ」「プーチン氏との対話なしに戦争を終わらせることはできない」(ルビオ米国務長官)
「プーチン氏は戦争犯罪人か」(2017年、第1次トランプ政権のティラーソン元国務長官の人事承認に向けた公聴会でのルビオ氏の発言:当時上院議員)
「落胆した」(当時のルビオ氏:ティラーソンの曖昧な回答に)
まあ、政府の責任ある役職に就けば、みんなそうなるのだ。
無責任に言いたい放題言っているのはトランプとバンスだけだろう(そうなのかあ?)。
こんなのもある。
(ロシア陸軍トップに「突破将軍」 要衝を攻略、人海戦術定着の狙いか)
https://www.asahi.com/articles/AST5P6WZLT5PBQBQ1KQM.html
「新たな(ロシア陸軍)総司令官には中央軍管区司令官のアンドレイ・モルドビチョフ氏(49)が就いた。」
「ウクライナ侵攻では2022年に激戦地の南東部マリウポリ、24年に東部の要衝アウジーイウカで攻撃作戦を指揮。」
「複数の激戦地攻略に関わり、「突破将軍」の異名を持つ」
身も蓋もない異名だな・・・。
「多くの人的犠牲をいとわず前進する戦法をとってきたことから、こうした人海戦術を軍内部で定着させる狙いがあるとの見方も出ている。」
問題は、なぜ今頃、こんな人事が行われているかという話だ。
クルスク奪還にパワーを取られたのか、最近のロシア軍は殆ど前進らしい前進をしていない。
トランプの停戦工作が行き詰まる中、東部南部における攻勢を強めたいと思っているのかもしれない(未確認)。
実は、この新司令官は一度死んでいる(そうなのかあ?)。
(1年前に「戦死」のロシア将校、新司令官に ウクライナメディア報道)
https://www.asahi.com/articles/ASR2K761LR2KUHBI037.html
「ウクライナ側は昨年3月、モルドビチェフ氏は戦死したと発表していた」
戦時下の報道だから、様々な理由で齟齬をきたすことはあるだろうが、ウクライナとしては誤報を出してもぶっ殺したい軍人の一人だったに違いない(そういうことかあ?)。
まあ、どうでもいいんですが。
マルコルビオについては、少し前の報道が気になって仕方がない。
(米国務長官 “停戦協議仲介続けるか近く判断 進展急ぐ必要”)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250428/k10014791501000.html
「今週は、われわれが今後も停戦の仲介に関わるかどうかを判断する重要な時期になる」
先月末だからな(3週間前)。
その後、ロシアウクライナの直接協議、米ロ首脳の電話会談を経て、停戦に掛かる具体な進展を見ない中、「今後も停戦の仲介に関わるかどうかを判断する重要な時期」は過ぎた。
フィンランド大統領がどんな情報をもとに発言したかは不明だが、ウクライナ側はともかく、ロシアが実務者レベルとは言え、来週協議に応じるとは思えない。
が、まあ、ラブロフとルビオの間では、一応今後も何らかのやり取りが行われるという話もある。
(米提示の和平案が「最善」 ルビオ国務長官、ロシアのラブロフ外相と電話)
https://www.sankei.com/article/20250518-W4C7FCRQKVKRDNLL4KEXJCQ4UM/
「ラブロフ氏が停戦や交渉に向けたロシア側の提案や要求をとりまとめると伝えてきた」(マルコルビオ)
「ラブロフ氏は、ルビオ氏との電話で、トルコでの直接交渉再開で米国が果たした積極的な役割に言及。米国との協力を続ける用意があるとした。」
米ロ首脳電話会談の前だからな。
その後のロシアの対応は悲惨だ・・・。
(ウクライナとの間の覚書、作成期限は設けられず=ロシア大統領府)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/P4VDQXIXKVP6HHXHZLNKLVIK3A-2025-05-19/
「ウクライナとの間で和平・停戦覚書を作成するプロセスは複雑であり、期限を設けることはできない」(ロシア大統領府(クレムリン)のペスコフ報道官)
日常的に接していかなければならない外交当局と異なり、大統領府はプーチンの意向が強く反映される。
ロシア側からのその後の前向きな動きは報じられていない。
バチカンが、何か背後で動いている可能性はある。
14億人の信者を抱え、全世界にネットワークを持ってるからな。
米国が匙を投げた状況でも、何らかの方策を打ち出す可能性はある。
が、宗教者が停戦に関わる時、政治的経済的圧力をかけて交渉の場に引きずり出すというのはムリポな話だ(十字軍出すわけにもいかないしな・・・)。
前教皇のフランシスコが、「白旗」発言で物議をかもしたのは記憶に新しい。
(ローマ教皇 ウクライナめぐり「白旗」発言 教皇庁は釈明:2024年3月11日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240311/k10014386521000.html
「最も強いのは国民のことを考え白旗をあげる勇気を持って交渉する人だ。負けたと分かったときや物事がうまくいかないとき、交渉する勇気が必要だ」(フランシスコ)
うーん、ひょっとすると、強気の発言とは裏腹に、ゼレンスキーは白旗を掲げる決意をしたのかもしれないな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(ウクライナ和平協議、近く進展なければアメリカは仲介止めるとルビオ米国務長官)
https://www.bbc.com/japanese/articles/c4g933plzkgo
「マルコ・ルビオ米国務長官は18日、ロシアとウクライナの停戦仲介について、和平合意に到達できるという明確な兆しがない限り、アメリカは数日中に仲介の取り組みから手を引くと述べた。」
米国がウクライナの停戦交渉から手を引きたがっている兆候は、以前から見られる。
「アメリカとしては戦争終結を助けたいものの、進展の様子が直ちにないなら、アメリカは仲介を打ち切る用意がある」(マルコルビオ:以下同じ)
「この取り組みを何週間も何カ月も果てしなく続けるつもりはない」とも述べ、アメリカには「注力すべき優先事項がほかにある」
「(短期間で)これが実行可能なのか、素早く判断しなくてはならない。素早くというのは、数日中にという意味だ」
「もしそれが実現しないなら、我々はただ単に、(仲介から)離れていくだけだ」
「17日にフランス大統領府で開かれた協議には、フランス、ドイツ、イギリス、アメリカ、ウクライナの各国高官が出席。」
これが欧州に対する圧力としてのポーズなのか、トランプの真意を反映したものなのかは分からない。
米ロ首脳電話会談の直後のインタビューで、トランプはレッドライン(停戦交渉離脱の)について言及した。
マルコルビオの4月における2回の発言と併せて考えると、既にレッドラインは越えている。
フィンランドは、上記会合には参加していないから、予備的認識なくいきなりトランプの意向を知った可能性もある(そうなのかあ?)。
楽観は禁物だ。
今、ボールはロシアの手の中にある。
彼らがそれを投げ返してくる時は、何らかの状況の変化が起こった時に違いない。
或いは、起ころうとするときか。
(ウクライナ、EUに対ロシア制裁強化案提示へ 米に代わる主導的役割期待)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/E522H3CD2NL45LTPYEFHXVP67I-2025-05-21/
「米国については「制裁や輸出規制を主眼とする政府間プラットフォームのほぼ全てへの参加を事実上やめた」と指摘」(ウクライナがEUに提出する予定の40ページにおよぶ文書)
「文書は、EUが米国に同調してロシアへの締め付けを緩めるのでなく、逆に主導的役割を果たすべきと指摘した。」
やれやれ・・・。
事実上、米国は今後、追加制裁は行わないと決めたようだ。
ウクライナの懸念はそこじゃない。
「EUが米国に同調してロシアへの締め付けを緩める」ことに違いない。
おそらく、既にそういう動きが出ているんだろう。
先日の欧州連合の制裁では、
・EUが制裁対象の個人の資産没収を加速し、それをウクライナに供与すること
・EUがこれまで慎重姿勢を取っている二次制裁の強化
・1カ国でも反対すると決まらない全加盟国一致よりも多数決をより多く取り入れること(制裁に関するEU内の意思決定において)
について、何かが決まったという話はなかった(だから、お願い文書に盛り込まれるんだろう)。
効果のほどが怪しい「影の船団」に189隻を追加するに留まっている(計342隻:石油価格を下げるという話もあるが、実現は不透明だ)。
欧州は、徐々にウクライナと距離を取り始めた可能性が高い。
侵攻を続けるロシアを非難し、ウクライナを支援することと、過剰な圧力をかけてロシアと敵対することとは異なる。
「It is not our war」
もしかすると、欧州首脳の頭の中にも、魔法の言葉が聞こえているのかもしれない・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(プーチン氏に終戦意思なし 欧州首脳に伝達、制裁後ろ向き―米大統領)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2025052200746&g=int
「トランプ氏は18日、プーチン氏が即時停戦に応じなければ、対ロ制裁を強化する可能性を欧州側に伝えていた」
「トランプ氏は19日、プーチン氏との電話会談で即時停戦を迫ったが、同意を得られなかった。これまで「彼(プーチン氏)は戦争終結を願っていると思う」と公言してきた」
WSJの報道によれば、19日の米ロ首脳電話歓談で全てが一変したかのような感じだ。
「戦況が優位であることを理由にプーチン氏は早期終結に応じない姿勢」(トランプ大統領)
「プーチン氏との会談後には「事態を悪化させるかもしれない」として、制裁強化に後ろ向きな姿勢へと一変」
「欧州連合(EU)は20日、米ロ首脳の電話会談で停戦が実現しなかったことを受け、対ロ制裁の強化を決めた。」
米欧の対応はちぐはぐな感じがするけど、おそらくそういう段取りになっていたんだろう。
米ロ首脳の電話会談での進展は、当初から望めない情勢だったからな。
WSJは、来月にもロシアとウクライナの直接協議が再開されると見ている。
「WSJによると、協議は6月中旬にも始まる見通し。」
何が根拠かは知らないが、こっちも怪しい・・・。
トランプが追加制裁を見送ると決めたのは、19日の会談の結果を踏まえたものじゃない。
もっと前から、それこそ大統領就任以前から決めていたに違いないのだ。
それどころか、現在行われている制裁についても、可能な限り早急に撤廃したいに違いない。
が、それと停戦が連動しなければ、米国の政策の一貫性が問われる。
で、現実的に行われる可能性があるのは部分的解除なわけだ(そうなのかあ?)。
欧州が制裁を強化しても効果がないと見極めた段階で、プーチンを停戦におびき寄せるという「名目」で、一部の制裁を解除しようとするわけだな。
もちろん、米国の国益としては、ロシアとの関係正常化という大義名分がある。
欧州が制裁を強化する中で、米国が徐々に関係改善を計れれば、その潜在的な市場を奪い取ることが出来るしな。
ロシアにとっても悪い話じゃない。
両国の国益は一致している。
欧州の立場はビミョーだ。
米国と異なり、「It is not our war」と言い切ることは出来ないからな。
構造的に、ウクライナをトカゲの尻尾切りするわけにはいかない。
地政学的距離が近過ぎる。
さりとて、米国の関与が不透明感を増す中、ウクライナを全面的に支援し続け、ロシアと敵対するというのは考え物だ。
中途半端な対応にならざるを得ない。
ウクライナを諦め、バルト3国やフィンランドも差し出し、ポーランドの一部も献上したうえで当面ロシアと手打ちをするしか選択肢はない(そうなのかあ?)。
極右政党の台頭など、政治情勢が不安定な状況が続く中、対ロ強硬政策を貫くことは不可能だ。
浮沈子的見方とは異なるけどな。
政局が安定し、ロシアに強気で対峙することが出来るとしても、欧州はこれまでと同じスタンスは取れない。
米国は少なくとも軍事的政治的には欧州への関与を減らしていく。
ロシアの脅威が増大していく中での選択であることに注意だ。
しかも、政情不安定な欧州の状況を分かったうえでの判断だからな。
そう、米国にも選択の余地はないのだ。
欧州の面倒を見ている余裕はない。
何かしたいのであれば、自分たちで対応しろ!。
米国は、以前として超大国であることに変わりはない。
政治的にも軍事的にも経済的にも絶対的な地位を有している。
その影響力が消えちまうわけじゃない。
そこは注意が必要だが、問題は相対的地位の変化と影響力の変化だろう。
ウクライナの件は、そのことを浮き彫りにしている。
ロシアは、北欧や東欧に対する野心を隠そうとはしていない。
そりゃあ、明日からドンパチ始めると言ってるわけじゃないけど、押し寄せるNATOの脅威については明言しているし、英仏独伊などの主要国が軍事支援を行っていることに対する不満を公言してもいる。
プーチン政権は、東欧などに対する領土的野心は表向きは示していないが、次期大統領と目されるメドベージェフは分からんからな。
欧州がどこまでも反ロシア政策を取り続けるとは思っていないけど、仮にそういう方向で推移し続けるなら大西洋を望む丘の上にロシア国旗が翻ることになるだろう。
「ロシアのプーチン大統領にはウクライナでの戦争終結の意思がない」(時事の記事)
ウクライナ紛争だけの話だろうか?。
欧州は、難しい選択を迫られている。
米国の政策転換に伴って、これまでと同じ路線を進み続けるかどうかを問われている。
その一方で、ロシア周縁国のリスクは増大し、何らかの対応を取らなければならない。
強面で行くのか、米国に同調してロシアへの締め付けを緩める方向にかじを切るのか。
浮沈子は、意外にもマクロンがロシアと手打ちをする方向に動くのではないかと見ている。
ウクライナに派兵するとか、対ロ強硬路線の旗手と見做されがちだが、んでもって、EUにおける自国のポジションにしか関心がないようにも見えるが、実際のところは現実主義者だろう。
プーチンとも太いパイプを持っている(トランプなんかよりもな)。
欧州の舵は、マクロンが握っている。
タイトロープを渡りながら、どこかで妥協点を探るだろう。
ただし、それほど時間は残されていないかも知れない。
浮沈子は、むしろプーチン政権の続いている間に、欧州が次世代のスキームを構築するべきだろうと考えている。
ロシアは、ウクライナがEUに加盟することに反対はしてないからな。
中立国化して欧州にとってもリスクが減ることは悪い話じゃない。
ベラルーシに配備されている戦術核を引き揚げさせられれば、当面の緊張緩和も図れる。
対ロ強硬路線を取り続ける欧州の利益がどこにあるのかは知らない。
が、ゼレンスキーが言っていることも事実だからな。
ロシアには、武力という言語で交渉するしかないのだ。
欧州本体に手を出せば、モスクワが火の海になると分からせない限り、北欧や東欧の安定はない。
そのグランドデザインの中に、ウクライナをどう落とし込むかが問題だ。
浮沈子には、現在のウクライナ支援の延長線では、そのビジョンを実現することはムリポだと見ているけどな。
欧州のスピード感からしても、ロシアに追いつくことは出来ない。
そして、それは誤った方向のようにも思える。
いずれにしても、次の焦点は欧州の決断だろう・・・。
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