😼欧州大戦争:無条件な話:停戦と降伏 ― 2025年05月24日 21:55
欧州大戦争:無条件な話:停戦と降伏
(「これは私の戦争ではない」。なぜトランプはウクライナ戦争終結の仲介役から身を引く判断を下したか?)
https://www.mag2.com/p/news/645051/3
「戦争を一刻も早く終わらせて、ロシアを敵国扱いしてきた従来の立ち位置を180度転換し、今後は両国の友好関係を強化しながら、経済面での利益を最大化していくつもり」(トランプの本音についての記事の著者(辻野晃一郎氏)の推測)
「そのためには、ここで戦争終結に向けた仲介役から身を引き、後は当事者同士に任せると宣言した上で、ウクライナへの軍事支援を停止し、同時にロシアへの経済制裁も解除することが、最も有効な手段だと判断」
「米国の中長期的な国益を考えてロシア側に立ち、ウクライナやNATOを見限った」
「たとえロシア側に有利な形であっても、戦争が終われば、ウクライナの一般国民が受ける戦禍も終わります。」
「米国の支援を失ったウクライナがいずれ無条件降伏するのを待てば良い」
「本音では戦争継続を望んでいるゼレンスキー氏や、英国、フランス、ドイツ、ポーランドなどの国々からするとたまったものではありませんが、米国が彼らを見限って介入を止めてしまえば、もはや彼らには打つ手がなくなるのです。」
エスカレートする著者の言説が、どんな結論を導くのかは不明だ。
「このつづきに興味をお持ちの方はぜひご登録ください」
やれやれ・・・。
辻野氏の記事は、たぶん初めて読んだ(未確認)。
ちょっと、ビミョーに食い違う感じはするけど、似たような見解にたどり着いている。
浮沈子はそこまで踏み込まなかったけど、ウクライナを無条件降伏に一刻も早く追い込むことがこの戦争を終わらせる最善の方法だと言っているように聞こえる(そうなのかあ?)。
トランプは戦争終結の手段として、ロシアに無条件の停戦を迫る代わりに、ウクライナに対して無条件降伏を迫ることに決めたというわけだ。
「たとえロシア側に有利な形であっても、戦争が終われば、ウクライナの一般国民が受ける戦禍も終わります。」(再掲)
確かに欧州の追加制裁に同調しなかったこと、仲介役を降りる可能性をほのめかしたことは間違いない。
が、直ちに仲介交渉から離脱するつもりはないと明言したし、従来の制裁を解除する方針を示したわけでもない。
現在も、ウクライナに対する武器弾薬の支援は続いているし、機密情報の提供も行われている。
米国企業(S社)が提供する衛星通信による軍事支援も続いている。
事実は、辻野氏の推測とは異なる。
G7の会合において、ロシア原油バレル60ドルの上限引き下げ案に難色は示したものの、協議は継続している。
が、そもそも、60ドルの上限を撤廃しようという話にはなっていない。
十分制裁効果が出ているから、というのが理由だそうだ(ホントかあ?)。
トランプは、一見、ロシアの本音を探っているようにも見える。
本当に、圧力をかけ続けて停戦や終戦に持ち込めるかを見極めようとしている可能性もなくはない。
とっくの昔に、そっちのレッドラインを越えているとは思うけど、それを大っぴらにはしない。
一つは、米国の議会対策ということもあるだろう。
欧州に対する配慮も必要だ。
今、彼らと決定的に対立するわけにはいかない。
いずれ撤退するとしても、秩序ある撤退が望ましい。
それは、欧州大戦争に対する米国のスタンスでもある。
そう、「これは(これも?)私の戦争ではない」と言いたいのだ(そういうことかあ?)。
言うべきことを言い、やるべきことをやったという状況を作った上で撤退する。
ウクライナの停戦は、その手始めに過ぎない。
バイデン政権が決めたウクライナに対する軍事支援が尽きるのを待っているのかもしれない。
欧州が、結局はウクライナを見捨てるのを待っているのかもしれない。
北朝鮮はロシアに1万人規模で派兵したが、欧州は表向きは一兵たりとも派兵していない。
ドイツは、ウクライナから直接モスクワを狙える巡航ミサイルのタウルスを持っているが、再三に渡る要請にもかかわらず供与に応じていない。
欧州もまた、「これは私の戦争ではない」という魔法の言葉を聞いているに違いないのだ。
つーことは、つまりだな、米国と欧州は裏ではツーカーで、単に互いにタイミングを取り合っているだけなのではないのかあ。
どころか、ひょっとすると、ウクライナもまた、表向きは「ロシアにさらに圧力をかけ、無条件の停戦を!」と言いながら、裏では密かに「無条件降伏」の準備をしているのではないのかあ?(未確認)。
ロシア側は、近々停戦条件を文書化してウクライナに提示するとしている(ラブロフ)。
それは、無条件降伏とは異なる。
それを丸呑みしたって、実は失うものは何もないのかもしれない(そうなのかあ?)。
魔法の言葉が現実となり、米欧の支援が途絶えればウクライナは単独でロシアと戦い続けることになる。
戦いは続くんだろうか?。
トランプが見極めようとしているのは、実はそこだ。
ロシアが戦い続けることは分かっている。
自国が提示した条件が満たされない限り、戦闘は止まない。
では、ウクライナは単独で抗戦を続けるのか。
トランプは、以前、米国の支援なしでも戦争を続ける意思を示した指導者(ゼレンスキー)を選んだウクライナを非難したことがある。
ロシアにそのことを突きつけ、それを梃子に停戦を呼び掛けたのかもしれないが、プーチンは応じなかった。
戦闘の継続か、無条件の停戦かという選択肢ではないのだ。
メドベージェフが「無条件降伏」を口にした時、いくら何でもそりゃあんまりだと思ったけど、その選択肢は現実のものとなりつつある。
いや、トランプの内心のレッドラインはそこにあるに違いない。
ウクライナがロシアの条件を丸呑みするのか、それとも無条件降伏(単独での戦闘継続)を選ぶのか。
丸呑みするなら、停戦協議への関与は続ける。
無条件降伏なら、即刻離脱だ。
いずれにしても追加の制裁はないし、新たな軍事支援を承認することもない。
ウクライナが、戦闘継続を選べば、軍事支援はその時点で止まるだろう。
それが、最も効果的な戦闘停止の方法だからな(そこは、辻野氏と同意見です)。
仮に、バイデン政権が承認していた予算の範囲内であったとしても、何らかの方法で止めるだろう。
当然、欧州に対しても、有形無形の圧力を掛ける。
50パーセントの関税どころか、500パーセントの関税とかな(そうなのかあ?)。
米国の軍事支援が途絶えれば、戦況への影響は半端ないだろう。
それは、昨年の春先(米国議会(下院)の予算承認の凍結)や今年の3月上旬(ホワイトハウスでの決裂を背景とした軍事支援や情報共有の停止)の状況を振り返れば明らかだ。
浮沈子は、キースケロッグ(ウクライナ担当特使)の人事を見ている。
トランプが内心のレッドラインを越えたと判断すれば、彼をウクライナ特使として置いておく理由は無くなる。
来週辺り、ラブロフは停戦条件を文書化したものをウクライナに渡すだろう(捕虜交換が無事に終われば)。
終わらずに、途中で中止になれば流れる可能性はある。
(ロシア、ウクライナに「和平合意案」近く引き渡しへ 両国、捕虜交換の第1弾実施)
https://www.sankei.com/article/20250524-BHCYLXBYUZIU3PL5VRFGBMNPFY/
「ロシアは現在、文書案の作成をほぼ終えているとした。」(ラブロフ)
それを受け取ったウクライナが、どういう対応に出るかが一つの山場だ。
「ウクライナはロシアの和平合意案を受け入れない公算が大きい。」
というわけで、確認しておこう。
ウクライナは、ロシアの停戦案を丸呑みせず、相変わらず無条件での停戦か徹底抗戦を迫るに違いない。
それを見たトランプは、呆れてものが言えず、黙って支援を打ち切るだろう(まあ、黙っているとは到底思えんけどな・・・)。
欧州に頼ろうとしても、そっちの方にも手が回っていて八方塞がりな状況だ。
欧州は、ロシアへの制裁は続けるかもしれないが、それは来るべき欧州大戦争への対応であって、ウクライナ支援じゃない。
が、欧州もまた、自分たちが米国によってロシアに差し出された餌であることに気づいてはいない(夢にも思っていないだろう)。
彼らもまた、いつの日かロシアの要求を丸呑みするか無条件降伏するかを迫られることになる(そうなのかあ?)。
かつて欧州に莫大な支援を提供していた米国の姿はそこにはない。
欧州に自国の武器を売りつけ、ロシアと貿易してウハウハしている姿しかない(そんなあ!)。
指導者は代替わりしていて、プーチンもトランプもいないだろう。
カナダは51番目の州になり、グリーンランドは米国領になっているかも知れない。
そんな未来のことは分からない。
しかし、大きな流れは確実にその方向を向いているように見える。
まあ、どうでもいいんですが。
辻野氏の今回のレポートを読んだ限りだが、正義も法の支配も、一カケラも出てこない。
良し悪しは別として、どうあるべきか論を棚上げした時見えてくる世界は、身も蓋もないあからさまな様相を呈する。
我が国の無条件降伏から80年が経とうとしている。
歴史は今、新しいページを開こうとしているのかもしれない・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(ロシアのウクライナ領内進軍、今年大きく鈍化-強気の外交とは裏腹)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-05-21/SWM3L9DWX2PS00
「プーチン氏との電話会談後に欧州首脳と話したトランプ氏は、ロシアの勝利を確信していると示唆し、プーチン氏の主張の多くをただ繰り返した。」(事情に詳しい関係者)
やれやれ・・・。
こうしてポロポロ漏れてくる話を総合すると、トランプがロシアを懐柔してウクライナに有利な状況を作り出して停戦に持ち込む脈は消えたな。
「外交的な取り組みが失速し、ウクライナおよび欧州全体の安全保障の未来は戦況によって決定される可能性が高まっている。」(ブルームバーグ)
「現時点では膠着(こうちゃく)状態に近く、米国の大規模な支援が見込めない中でウクライナとその支援国が人員と兵器の供給を継続できるかが鍵を握る。」
「全ての戦争がそうであるように、戦場から遠く離れた政治的判断によって戦争は予想外の方向に進む可能性もある。」
そりゃあそうかも知れないが、ウクライナ軍が元気を取り戻して再び反転攻勢に転じ、ロシア軍を全ての占領地から叩き出して戦況を一変させるというのは、さすがのザルジニーも「夢を見るな!」とクギを刺したところだ。
じゃあ、ロシアが明日にでも4州全てを完全制圧できるかと言えばそうはいかない。
「4州全てを速やかに制圧できるとのプーチン氏の考えは、全く現実的でない。近い将来ですらない」「ウクライナの防御網がかなり発達していることを考慮すれば、ロシアは「局地的な突破しかできないだろう」」(カーネギー国際平和財団のロシア・ユーラシア上級研究員、エリック・チャラメッラ氏)
全くその通りだ。
しかし、それは戦闘の長期化を意味し、ウクライナにとっていいこととは限らんからな。
ブルームバーグの記事は、客観的情勢の中で、状況が膠着していることを浮き彫りにしている。
ウクライナは苦戦しているかも知れないが、負けているわけじゃないって!。
だから、やっぱし、キーワードは魔法の言葉だ。
「これは私の戦争ではない」(再掲)
ウクライナは引くわけにはいかない。
少なくとも彼らの戦争であることは間違いない。
3年前のイスタンブール合意を破棄し、戦闘を継続すると決めたのは彼ら自身だ。
それは、プーチンが描いたナラティブかもしれないが、世界はそのスキームにハマっている。
3年前は、クリミアとルハンスク州・ドネツク州のごく一部だったが、今はクリミア+4州に増えている。
次回がいつになるか分からないけど、米国の支援が絶たれ、欧州の支援がそれなりに終われば8州に増えることは確実だ(そうなのかあ?)。
浮沈子は、年内に状況が激変すると見ている。
早ければ夏、遅くとも秋。
次回の直接協議はぎりぎり年内。
「トランプ氏は、ロシアの勝利を確信」(再掲)
他の誰でもない、米国の対ウクライナ軍事支援の意思決定を行う人物の認識は、どんな分析よりも確実だろう。
彼は、未来を予想するのではなく、自らの手で作り出すことが出来るからな。
もっとも、その認識は時間的な軸を欠いている。
しかし、米国の軍事支援の停止は、戦争を終結させるための切り札の一つには違いない。
ウクライナの決定的な敗北という、あまり嬉しくない結果になるけど、ドンパチが止まることは間違いないからな。
戦場から遠く離れた政治決定が状況を一変させる。
ロシアは、確かに4州を速やかに軍事支配できないかも知れないが、その状態でウクライナ全土を政治的に掌握するかもしれない。
トランプは決断したんだろう(たぶん)。
今、重要なのは欧州がどうするかという話だ。
中途半端にウクライナを支援し続ければ、戦闘は長引きドンパチによる犠牲者は増える一方だろう。
で、事態が好転する見込みはない。
じり貧だ。
無条件降伏とロシアの停戦案(和平案)には、大して差はないのかもしれない(そうなのかあ?)。
しかし、それに至る経緯は天と地ほども違うだろう。
欧州の早急な意思決定がそれを分けることになる。
「欧州の早急な意思決定」だってえ?。
自分で書いてて、「ありえねー・・・」とか思ったりしてな・・・。
(「これは私の戦争ではない」。なぜトランプはウクライナ戦争終結の仲介役から身を引く判断を下したか?)
https://www.mag2.com/p/news/645051/3
「戦争を一刻も早く終わらせて、ロシアを敵国扱いしてきた従来の立ち位置を180度転換し、今後は両国の友好関係を強化しながら、経済面での利益を最大化していくつもり」(トランプの本音についての記事の著者(辻野晃一郎氏)の推測)
「そのためには、ここで戦争終結に向けた仲介役から身を引き、後は当事者同士に任せると宣言した上で、ウクライナへの軍事支援を停止し、同時にロシアへの経済制裁も解除することが、最も有効な手段だと判断」
「米国の中長期的な国益を考えてロシア側に立ち、ウクライナやNATOを見限った」
「たとえロシア側に有利な形であっても、戦争が終われば、ウクライナの一般国民が受ける戦禍も終わります。」
「米国の支援を失ったウクライナがいずれ無条件降伏するのを待てば良い」
「本音では戦争継続を望んでいるゼレンスキー氏や、英国、フランス、ドイツ、ポーランドなどの国々からするとたまったものではありませんが、米国が彼らを見限って介入を止めてしまえば、もはや彼らには打つ手がなくなるのです。」
エスカレートする著者の言説が、どんな結論を導くのかは不明だ。
「このつづきに興味をお持ちの方はぜひご登録ください」
やれやれ・・・。
辻野氏の記事は、たぶん初めて読んだ(未確認)。
ちょっと、ビミョーに食い違う感じはするけど、似たような見解にたどり着いている。
浮沈子はそこまで踏み込まなかったけど、ウクライナを無条件降伏に一刻も早く追い込むことがこの戦争を終わらせる最善の方法だと言っているように聞こえる(そうなのかあ?)。
トランプは戦争終結の手段として、ロシアに無条件の停戦を迫る代わりに、ウクライナに対して無条件降伏を迫ることに決めたというわけだ。
「たとえロシア側に有利な形であっても、戦争が終われば、ウクライナの一般国民が受ける戦禍も終わります。」(再掲)
確かに欧州の追加制裁に同調しなかったこと、仲介役を降りる可能性をほのめかしたことは間違いない。
が、直ちに仲介交渉から離脱するつもりはないと明言したし、従来の制裁を解除する方針を示したわけでもない。
現在も、ウクライナに対する武器弾薬の支援は続いているし、機密情報の提供も行われている。
米国企業(S社)が提供する衛星通信による軍事支援も続いている。
事実は、辻野氏の推測とは異なる。
G7の会合において、ロシア原油バレル60ドルの上限引き下げ案に難色は示したものの、協議は継続している。
が、そもそも、60ドルの上限を撤廃しようという話にはなっていない。
十分制裁効果が出ているから、というのが理由だそうだ(ホントかあ?)。
トランプは、一見、ロシアの本音を探っているようにも見える。
本当に、圧力をかけ続けて停戦や終戦に持ち込めるかを見極めようとしている可能性もなくはない。
とっくの昔に、そっちのレッドラインを越えているとは思うけど、それを大っぴらにはしない。
一つは、米国の議会対策ということもあるだろう。
欧州に対する配慮も必要だ。
今、彼らと決定的に対立するわけにはいかない。
いずれ撤退するとしても、秩序ある撤退が望ましい。
それは、欧州大戦争に対する米国のスタンスでもある。
そう、「これは(これも?)私の戦争ではない」と言いたいのだ(そういうことかあ?)。
言うべきことを言い、やるべきことをやったという状況を作った上で撤退する。
ウクライナの停戦は、その手始めに過ぎない。
バイデン政権が決めたウクライナに対する軍事支援が尽きるのを待っているのかもしれない。
欧州が、結局はウクライナを見捨てるのを待っているのかもしれない。
北朝鮮はロシアに1万人規模で派兵したが、欧州は表向きは一兵たりとも派兵していない。
ドイツは、ウクライナから直接モスクワを狙える巡航ミサイルのタウルスを持っているが、再三に渡る要請にもかかわらず供与に応じていない。
欧州もまた、「これは私の戦争ではない」という魔法の言葉を聞いているに違いないのだ。
つーことは、つまりだな、米国と欧州は裏ではツーカーで、単に互いにタイミングを取り合っているだけなのではないのかあ。
どころか、ひょっとすると、ウクライナもまた、表向きは「ロシアにさらに圧力をかけ、無条件の停戦を!」と言いながら、裏では密かに「無条件降伏」の準備をしているのではないのかあ?(未確認)。
ロシア側は、近々停戦条件を文書化してウクライナに提示するとしている(ラブロフ)。
それは、無条件降伏とは異なる。
それを丸呑みしたって、実は失うものは何もないのかもしれない(そうなのかあ?)。
魔法の言葉が現実となり、米欧の支援が途絶えればウクライナは単独でロシアと戦い続けることになる。
戦いは続くんだろうか?。
トランプが見極めようとしているのは、実はそこだ。
ロシアが戦い続けることは分かっている。
自国が提示した条件が満たされない限り、戦闘は止まない。
では、ウクライナは単独で抗戦を続けるのか。
トランプは、以前、米国の支援なしでも戦争を続ける意思を示した指導者(ゼレンスキー)を選んだウクライナを非難したことがある。
ロシアにそのことを突きつけ、それを梃子に停戦を呼び掛けたのかもしれないが、プーチンは応じなかった。
戦闘の継続か、無条件の停戦かという選択肢ではないのだ。
メドベージェフが「無条件降伏」を口にした時、いくら何でもそりゃあんまりだと思ったけど、その選択肢は現実のものとなりつつある。
いや、トランプの内心のレッドラインはそこにあるに違いない。
ウクライナがロシアの条件を丸呑みするのか、それとも無条件降伏(単独での戦闘継続)を選ぶのか。
丸呑みするなら、停戦協議への関与は続ける。
無条件降伏なら、即刻離脱だ。
いずれにしても追加の制裁はないし、新たな軍事支援を承認することもない。
ウクライナが、戦闘継続を選べば、軍事支援はその時点で止まるだろう。
それが、最も効果的な戦闘停止の方法だからな(そこは、辻野氏と同意見です)。
仮に、バイデン政権が承認していた予算の範囲内であったとしても、何らかの方法で止めるだろう。
当然、欧州に対しても、有形無形の圧力を掛ける。
50パーセントの関税どころか、500パーセントの関税とかな(そうなのかあ?)。
米国の軍事支援が途絶えれば、戦況への影響は半端ないだろう。
それは、昨年の春先(米国議会(下院)の予算承認の凍結)や今年の3月上旬(ホワイトハウスでの決裂を背景とした軍事支援や情報共有の停止)の状況を振り返れば明らかだ。
浮沈子は、キースケロッグ(ウクライナ担当特使)の人事を見ている。
トランプが内心のレッドラインを越えたと判断すれば、彼をウクライナ特使として置いておく理由は無くなる。
来週辺り、ラブロフは停戦条件を文書化したものをウクライナに渡すだろう(捕虜交換が無事に終われば)。
終わらずに、途中で中止になれば流れる可能性はある。
(ロシア、ウクライナに「和平合意案」近く引き渡しへ 両国、捕虜交換の第1弾実施)
https://www.sankei.com/article/20250524-BHCYLXBYUZIU3PL5VRFGBMNPFY/
「ロシアは現在、文書案の作成をほぼ終えているとした。」(ラブロフ)
それを受け取ったウクライナが、どういう対応に出るかが一つの山場だ。
「ウクライナはロシアの和平合意案を受け入れない公算が大きい。」
というわけで、確認しておこう。
ウクライナは、ロシアの停戦案を丸呑みせず、相変わらず無条件での停戦か徹底抗戦を迫るに違いない。
それを見たトランプは、呆れてものが言えず、黙って支援を打ち切るだろう(まあ、黙っているとは到底思えんけどな・・・)。
欧州に頼ろうとしても、そっちの方にも手が回っていて八方塞がりな状況だ。
欧州は、ロシアへの制裁は続けるかもしれないが、それは来るべき欧州大戦争への対応であって、ウクライナ支援じゃない。
が、欧州もまた、自分たちが米国によってロシアに差し出された餌であることに気づいてはいない(夢にも思っていないだろう)。
彼らもまた、いつの日かロシアの要求を丸呑みするか無条件降伏するかを迫られることになる(そうなのかあ?)。
かつて欧州に莫大な支援を提供していた米国の姿はそこにはない。
欧州に自国の武器を売りつけ、ロシアと貿易してウハウハしている姿しかない(そんなあ!)。
指導者は代替わりしていて、プーチンもトランプもいないだろう。
カナダは51番目の州になり、グリーンランドは米国領になっているかも知れない。
そんな未来のことは分からない。
しかし、大きな流れは確実にその方向を向いているように見える。
まあ、どうでもいいんですが。
辻野氏の今回のレポートを読んだ限りだが、正義も法の支配も、一カケラも出てこない。
良し悪しは別として、どうあるべきか論を棚上げした時見えてくる世界は、身も蓋もないあからさまな様相を呈する。
我が国の無条件降伏から80年が経とうとしている。
歴史は今、新しいページを開こうとしているのかもしれない・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(ロシアのウクライナ領内進軍、今年大きく鈍化-強気の外交とは裏腹)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-05-21/SWM3L9DWX2PS00
「プーチン氏との電話会談後に欧州首脳と話したトランプ氏は、ロシアの勝利を確信していると示唆し、プーチン氏の主張の多くをただ繰り返した。」(事情に詳しい関係者)
やれやれ・・・。
こうしてポロポロ漏れてくる話を総合すると、トランプがロシアを懐柔してウクライナに有利な状況を作り出して停戦に持ち込む脈は消えたな。
「外交的な取り組みが失速し、ウクライナおよび欧州全体の安全保障の未来は戦況によって決定される可能性が高まっている。」(ブルームバーグ)
「現時点では膠着(こうちゃく)状態に近く、米国の大規模な支援が見込めない中でウクライナとその支援国が人員と兵器の供給を継続できるかが鍵を握る。」
「全ての戦争がそうであるように、戦場から遠く離れた政治的判断によって戦争は予想外の方向に進む可能性もある。」
そりゃあそうかも知れないが、ウクライナ軍が元気を取り戻して再び反転攻勢に転じ、ロシア軍を全ての占領地から叩き出して戦況を一変させるというのは、さすがのザルジニーも「夢を見るな!」とクギを刺したところだ。
じゃあ、ロシアが明日にでも4州全てを完全制圧できるかと言えばそうはいかない。
「4州全てを速やかに制圧できるとのプーチン氏の考えは、全く現実的でない。近い将来ですらない」「ウクライナの防御網がかなり発達していることを考慮すれば、ロシアは「局地的な突破しかできないだろう」」(カーネギー国際平和財団のロシア・ユーラシア上級研究員、エリック・チャラメッラ氏)
全くその通りだ。
しかし、それは戦闘の長期化を意味し、ウクライナにとっていいこととは限らんからな。
ブルームバーグの記事は、客観的情勢の中で、状況が膠着していることを浮き彫りにしている。
ウクライナは苦戦しているかも知れないが、負けているわけじゃないって!。
だから、やっぱし、キーワードは魔法の言葉だ。
「これは私の戦争ではない」(再掲)
ウクライナは引くわけにはいかない。
少なくとも彼らの戦争であることは間違いない。
3年前のイスタンブール合意を破棄し、戦闘を継続すると決めたのは彼ら自身だ。
それは、プーチンが描いたナラティブかもしれないが、世界はそのスキームにハマっている。
3年前は、クリミアとルハンスク州・ドネツク州のごく一部だったが、今はクリミア+4州に増えている。
次回がいつになるか分からないけど、米国の支援が絶たれ、欧州の支援がそれなりに終われば8州に増えることは確実だ(そうなのかあ?)。
浮沈子は、年内に状況が激変すると見ている。
早ければ夏、遅くとも秋。
次回の直接協議はぎりぎり年内。
「トランプ氏は、ロシアの勝利を確信」(再掲)
他の誰でもない、米国の対ウクライナ軍事支援の意思決定を行う人物の認識は、どんな分析よりも確実だろう。
彼は、未来を予想するのではなく、自らの手で作り出すことが出来るからな。
もっとも、その認識は時間的な軸を欠いている。
しかし、米国の軍事支援の停止は、戦争を終結させるための切り札の一つには違いない。
ウクライナの決定的な敗北という、あまり嬉しくない結果になるけど、ドンパチが止まることは間違いないからな。
戦場から遠く離れた政治決定が状況を一変させる。
ロシアは、確かに4州を速やかに軍事支配できないかも知れないが、その状態でウクライナ全土を政治的に掌握するかもしれない。
トランプは決断したんだろう(たぶん)。
今、重要なのは欧州がどうするかという話だ。
中途半端にウクライナを支援し続ければ、戦闘は長引きドンパチによる犠牲者は増える一方だろう。
で、事態が好転する見込みはない。
じり貧だ。
無条件降伏とロシアの停戦案(和平案)には、大して差はないのかもしれない(そうなのかあ?)。
しかし、それに至る経緯は天と地ほども違うだろう。
欧州の早急な意思決定がそれを分けることになる。
「欧州の早急な意思決定」だってえ?。
自分で書いてて、「ありえねー・・・」とか思ったりしてな・・・。
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