😼欧州大戦争:夏の陣:ポクロフシク ― 2025年07月18日 10:51
欧州大戦争:夏の陣:ポクロフシク
(危機的なポクロウシク方面の状況、ロシア軍はドブロピリアへの攻撃も強化)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/situation-in-pokrovsk-region-is-critical-russian-forces-intensify-attacks-on-dobropilia/
「効果的な対処が実施されないかぎり1ヶ月以内にポクロウシクを失う可能性がある」(不明のウクライナメディア)
航空万能論の論調では、せいぜい年内に帰趨が明らかになる程度の感じだったが、必ずしも同調的ではないものの、現地の状況はかなり厳しいようだ。
「ロディンスケが短期間で陥落すれば「ポクロウシクの物理的な包囲」も現実味を帯びてくるだろう。」
右翼方面(東側及び北東側)からのロシア軍の進軍は、これまでの膠着状態をぶち破って急速に進展している。
おまけに右翼方面だけでもないようだ。
「ロシア軍がウダチネの西郊外に到達した」(DEEP STATE)
この方面は、ウクライナ軍がよく食い止めていたけど、大回りして進軍してくるロシア軍までには手が回らない感じだ。
ウクライナは、明らかに兵力不足に陥っている。
「・・・敵の突出部は我々の防衛ラインを引き伸ばし、より多くの防衛陣地を、それに応じてより多くの人員が必要になる」(DEEP STATE)
言及されているのはフィリアイポレ方面の話だが、防御線における敵突出部への対応はどこでも同じはずだ。
「敵は装備面でかなりの優位性を、さらに兵力面でも圧倒的な優位性を持っていると理解している。現地部隊はどんな手段を使っても敵を止めようとしているが、支援がなければマリニフカを明け渡さなければならなくなるだろう。」
ぶっちゃけ、支援はない。
「果たしてロシア軍はザポリージャ州で新たな攻勢に出るのだろうか?その戦力的余力があるのだろうか?」
主戦場であるポクロフシクに対して、援軍を送ることで精一杯で、他の戦場には手が回らない。
1000kmに渡る前線全体で攻勢を掛ければ、ウクライナ軍にそれを支えきる力はない。
2023年の反転攻勢の際、ザルジニーが採った戦略のロシア版だ。
スロビキンライン(地雷原)と、アタック&アウェイの迎撃に阻まれ、ウクライナ軍の進軍は4日で止まった。
ロシアが、手に入れた土地を守りきるためにどれ程の犠牲を払っているかは知らない。
が、血で贖った土地を手放すことはない。
ウクライナは、確かに国家として独立はしたけど、その国土はソ連崩壊に伴って棚ボタのように手に入った国土だ。
2000万人の犠牲を払って守り切ったロシアとは違う。
ロシアの侵攻はウクライナにとっては受け入れ難いだろうし、第二次世界大戦後に築き上げてきた国際社会の合意を踏み躙るものだ。
撤退戦では、浮沈子的には良く守っていると思うけど、物量にものを言わせて攻めてくるロシア軍を完全に食い止めるまでには至っていない。
クルスクとか、余計なところに兵力を割いては他の前線での蚕食を許している。
やれやれ・・・。
ポクロフシクは、戦略上の要衝というよりは、鉄道の結節点であることから、前線への補給の要として兵站上の役割を担っていた。
現在は、その役割は失っていて、ドネツク州西部の防衛拠点の一つになっている。
ここを失うことは、戦略上の損失というより政治的要素の方が大きいだろう。
ロシア軍の夏季攻勢に伴う状況の急速な悪化で、「年内」という見通しが「秋まで」程度に短縮されちまったことは否めない。
アウディーイウカの喪失から1年半、50km離れていたポクロフシクが同じ運命に晒されている。
昨年中にも落ちると思われていたが、半年以上も持ちこたえていることは意外だ。
クルスクの侵攻と併せて考えると、ウクライナ軍の兵力がひっ迫しているようには見えない。
が、現場の声は神の声だ。
「・・・支援がなければマリニフカを明け渡さなければならなくなるだろう。」(再掲)
どこか特記すべきド派手な前線突破とかはない。
2025年夏の陣は、1000kmの前線全般に渡る「ジワリ」とした抗い難い圧力をかけ続ける戦術のようだ。
これが50日間続けば、ロシアの進軍は止まるかもしれない(米国の大規模経済制裁があるからな)。
米国が新たに供与(玉突き販売)する兵器で、どれ程進軍を食い止めることが出来るかは不明だ。
中国やインドからの支援が途絶えれば、ロシアは枯渇する。
戦争を続けること自体が困難になる。
そうなれば、ロシアは戦争を止めるだろうか?。
浮沈子はそうは思わない。
この戦争を止めることは、ロシアの滅亡を意味する。
彼らは、国家の存亡を賭けて戦っている。
オマケに、世界最大の核保有国だ。
幸い、ロシアの製品に世界が依存しているということはない。
穀物や石油には代替が十分にある。
ロシアへの大規模制裁は、西側にとっても無傷では済まないだろうけど、その被害は限定的だ。
制裁の効果は少なからずある。
しかし、肝心の戦争終結への効果となると、むしろ逆のような気もする。
ロシアが飢えて死ぬことはない。
国内で武器が生産できなくなって、戦闘を継続できなくなることもない(一部は北朝鮮などからに頼るでしょうが)。
エネルギーは有り余っているし、資源で困っているということもない。
その気になれば、いくらでも戦争を続けることが出来るだろう。
西側の経済制裁は、ロシアのブロック経済化を一層促進するだけのような気がする。
浮沈子は、西側がいつそのことに気付くのかに注目している。
もちろん、分かっていて気づかない振りをしているだけだがな。
永遠に終わることのないロシアの侵略は、浮沈子的には一方的に領有を宣言したクリミアと東・南部4州に限らない。
ウクライナ全土、いや最低でもバルト3国と東欧には及ぶ。
プーチンにその気があるかは分からないが、次期大統領はいくらでもドンパチし続けるだろう。
(ロシア、必要なら西側への「予防的攻撃」開始も=前大統領)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/BSMVDEHJTRLX5OSYRNDTXRTTCU-2025-07-17/
「メドベージェフ前大統領は17日、西側諸国が実質的にロシアに対し全面戦争を仕掛けていると発言、ロシアは全面的に対応すべきであり、必要であれば予防的攻撃も開始すべきだと述べた。」
「ロシアが欧州を攻撃する可能性があるとの西側当局者の発言を全くのナンセンスと一蹴し「われわれの大統領が、ロシアには北大西洋条約機構(NATO)と戦う意図も『欧州を攻撃する意図』もないと明言していることを思い出してほしい」と語った。」
うーん、浮沈子的には、「予防的攻撃も開始すべき」としているメドベージェフ本人に思い出してもらいたい気がするんだがな・・・。
まあいい。
この夏の攻勢がどういう結末になるかは分からない。
が、その先にあるのは間違いなく「停戦」ではなくて「戦闘」の継続だ。
ロシアに戦いを止める気はサラサラない。
彼らは余裕で戦っているわけではない。
来るべき欧州大戦争に備えて備蓄を積み上げながら、北朝鮮に土下座して武器を調達し、兵士の派遣を懇願して必死で戦っている。
予防的攻撃かあ・・・。
「メドベージェフ氏は豊富な経験があり、自身の意見を述べているだけだと指摘し、欧州の「対立的な環境」に注意を向けたのは正しかったとの見解」(ロシア大統領府のぺスコフ報道官)
ロシアの化けの皮は徐々に剝がれてきている。
「ロシアには北大西洋条約機構(NATO)と戦う意図も『欧州を攻撃する意図』もない」(再掲)
ふん、浮沈子は騙されないぞ。
「われわれは、相応に行動する必要がある。全面的に対応する。」(メドベージェフ氏)
さて、ロシアは西側に対して、経済制裁のカードを切れるんだろうか?・・・。
(危機的なポクロウシク方面の状況、ロシア軍はドブロピリアへの攻撃も強化)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/situation-in-pokrovsk-region-is-critical-russian-forces-intensify-attacks-on-dobropilia/
「効果的な対処が実施されないかぎり1ヶ月以内にポクロウシクを失う可能性がある」(不明のウクライナメディア)
航空万能論の論調では、せいぜい年内に帰趨が明らかになる程度の感じだったが、必ずしも同調的ではないものの、現地の状況はかなり厳しいようだ。
「ロディンスケが短期間で陥落すれば「ポクロウシクの物理的な包囲」も現実味を帯びてくるだろう。」
右翼方面(東側及び北東側)からのロシア軍の進軍は、これまでの膠着状態をぶち破って急速に進展している。
おまけに右翼方面だけでもないようだ。
「ロシア軍がウダチネの西郊外に到達した」(DEEP STATE)
この方面は、ウクライナ軍がよく食い止めていたけど、大回りして進軍してくるロシア軍までには手が回らない感じだ。
ウクライナは、明らかに兵力不足に陥っている。
「・・・敵の突出部は我々の防衛ラインを引き伸ばし、より多くの防衛陣地を、それに応じてより多くの人員が必要になる」(DEEP STATE)
言及されているのはフィリアイポレ方面の話だが、防御線における敵突出部への対応はどこでも同じはずだ。
「敵は装備面でかなりの優位性を、さらに兵力面でも圧倒的な優位性を持っていると理解している。現地部隊はどんな手段を使っても敵を止めようとしているが、支援がなければマリニフカを明け渡さなければならなくなるだろう。」
ぶっちゃけ、支援はない。
「果たしてロシア軍はザポリージャ州で新たな攻勢に出るのだろうか?その戦力的余力があるのだろうか?」
主戦場であるポクロフシクに対して、援軍を送ることで精一杯で、他の戦場には手が回らない。
1000kmに渡る前線全体で攻勢を掛ければ、ウクライナ軍にそれを支えきる力はない。
2023年の反転攻勢の際、ザルジニーが採った戦略のロシア版だ。
スロビキンライン(地雷原)と、アタック&アウェイの迎撃に阻まれ、ウクライナ軍の進軍は4日で止まった。
ロシアが、手に入れた土地を守りきるためにどれ程の犠牲を払っているかは知らない。
が、血で贖った土地を手放すことはない。
ウクライナは、確かに国家として独立はしたけど、その国土はソ連崩壊に伴って棚ボタのように手に入った国土だ。
2000万人の犠牲を払って守り切ったロシアとは違う。
ロシアの侵攻はウクライナにとっては受け入れ難いだろうし、第二次世界大戦後に築き上げてきた国際社会の合意を踏み躙るものだ。
撤退戦では、浮沈子的には良く守っていると思うけど、物量にものを言わせて攻めてくるロシア軍を完全に食い止めるまでには至っていない。
クルスクとか、余計なところに兵力を割いては他の前線での蚕食を許している。
やれやれ・・・。
ポクロフシクは、戦略上の要衝というよりは、鉄道の結節点であることから、前線への補給の要として兵站上の役割を担っていた。
現在は、その役割は失っていて、ドネツク州西部の防衛拠点の一つになっている。
ここを失うことは、戦略上の損失というより政治的要素の方が大きいだろう。
ロシア軍の夏季攻勢に伴う状況の急速な悪化で、「年内」という見通しが「秋まで」程度に短縮されちまったことは否めない。
アウディーイウカの喪失から1年半、50km離れていたポクロフシクが同じ運命に晒されている。
昨年中にも落ちると思われていたが、半年以上も持ちこたえていることは意外だ。
クルスクの侵攻と併せて考えると、ウクライナ軍の兵力がひっ迫しているようには見えない。
が、現場の声は神の声だ。
「・・・支援がなければマリニフカを明け渡さなければならなくなるだろう。」(再掲)
どこか特記すべきド派手な前線突破とかはない。
2025年夏の陣は、1000kmの前線全般に渡る「ジワリ」とした抗い難い圧力をかけ続ける戦術のようだ。
これが50日間続けば、ロシアの進軍は止まるかもしれない(米国の大規模経済制裁があるからな)。
米国が新たに供与(玉突き販売)する兵器で、どれ程進軍を食い止めることが出来るかは不明だ。
中国やインドからの支援が途絶えれば、ロシアは枯渇する。
戦争を続けること自体が困難になる。
そうなれば、ロシアは戦争を止めるだろうか?。
浮沈子はそうは思わない。
この戦争を止めることは、ロシアの滅亡を意味する。
彼らは、国家の存亡を賭けて戦っている。
オマケに、世界最大の核保有国だ。
幸い、ロシアの製品に世界が依存しているということはない。
穀物や石油には代替が十分にある。
ロシアへの大規模制裁は、西側にとっても無傷では済まないだろうけど、その被害は限定的だ。
制裁の効果は少なからずある。
しかし、肝心の戦争終結への効果となると、むしろ逆のような気もする。
ロシアが飢えて死ぬことはない。
国内で武器が生産できなくなって、戦闘を継続できなくなることもない(一部は北朝鮮などからに頼るでしょうが)。
エネルギーは有り余っているし、資源で困っているということもない。
その気になれば、いくらでも戦争を続けることが出来るだろう。
西側の経済制裁は、ロシアのブロック経済化を一層促進するだけのような気がする。
浮沈子は、西側がいつそのことに気付くのかに注目している。
もちろん、分かっていて気づかない振りをしているだけだがな。
永遠に終わることのないロシアの侵略は、浮沈子的には一方的に領有を宣言したクリミアと東・南部4州に限らない。
ウクライナ全土、いや最低でもバルト3国と東欧には及ぶ。
プーチンにその気があるかは分からないが、次期大統領はいくらでもドンパチし続けるだろう。
(ロシア、必要なら西側への「予防的攻撃」開始も=前大統領)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/BSMVDEHJTRLX5OSYRNDTXRTTCU-2025-07-17/
「メドベージェフ前大統領は17日、西側諸国が実質的にロシアに対し全面戦争を仕掛けていると発言、ロシアは全面的に対応すべきであり、必要であれば予防的攻撃も開始すべきだと述べた。」
「ロシアが欧州を攻撃する可能性があるとの西側当局者の発言を全くのナンセンスと一蹴し「われわれの大統領が、ロシアには北大西洋条約機構(NATO)と戦う意図も『欧州を攻撃する意図』もないと明言していることを思い出してほしい」と語った。」
うーん、浮沈子的には、「予防的攻撃も開始すべき」としているメドベージェフ本人に思い出してもらいたい気がするんだがな・・・。
まあいい。
この夏の攻勢がどういう結末になるかは分からない。
が、その先にあるのは間違いなく「停戦」ではなくて「戦闘」の継続だ。
ロシアに戦いを止める気はサラサラない。
彼らは余裕で戦っているわけではない。
来るべき欧州大戦争に備えて備蓄を積み上げながら、北朝鮮に土下座して武器を調達し、兵士の派遣を懇願して必死で戦っている。
予防的攻撃かあ・・・。
「メドベージェフ氏は豊富な経験があり、自身の意見を述べているだけだと指摘し、欧州の「対立的な環境」に注意を向けたのは正しかったとの見解」(ロシア大統領府のぺスコフ報道官)
ロシアの化けの皮は徐々に剝がれてきている。
「ロシアには北大西洋条約機構(NATO)と戦う意図も『欧州を攻撃する意図』もない」(再掲)
ふん、浮沈子は騙されないぞ。
「われわれは、相応に行動する必要がある。全面的に対応する。」(メドベージェフ氏)
さて、ロシアは西側に対して、経済制裁のカードを切れるんだろうか?・・・。
🚀スターライナー:ポストISSに飛ぶ唯一の宇宙船 ― 2025年07月18日 18:00
スターライナー:ポストISSに飛ぶ唯一の宇宙船
(ISS の退役が近づいているのに、なぜ NASA は今でもスターライナーに熱心なのでしょうか?)
https://arstechnica.com/space/2025/07/despite-chronic-letdowns-nasa-just-cant-quit-boeings-starliner/
「NASA はボーイング社の問題を抱えたスターライナー宇宙船から手を引こうとしているのではないかと考える人もいるかもしれない。」
「しかし、そうではありません。」
「NASA当局は、スターライナーの唯一の目的地である国際宇宙ステーション(ISS)が終焉期を迎えているにもかかわらず、スターライナーによる定期的な有人ローテーション飛行の開始を強く望んでいる。」
それは、一般人から見れば非常に奇妙に映る。
が、時間軸を少しだけ長くとって、2030年代半ばまでにしてみると違った景色が見えてくるというわけだ。
「2030年代のある時点で、低軌道の商業宇宙ステーションへの人員輸送手段がスターライナーとスターシップのみになるというものがあります。」
「NASAは、ISS退役後に商業宇宙ステーションがISSの運用を引き継ぐことを期待しているが、SpaceXが2030年代もドラゴンロケットを運用し続ける保証はない。」
「商業宇宙ステーションの中には、Starshipの巨大な質量のために互換性がないものもあります。Starshipは比較的小型の宇宙ステーションでは、その姿勢制御能力を凌駕してしまう可能性があります。」
したがって、米国の低軌道宇宙ステーション向けの宇宙船は、スターライナー一択になるというわけだ。
うーん、ストーリーとしては分かるんだが、B社以外にそれを信じる気になれるかどうかは別の話だろう。
「「我々は宇宙事業にかなり力を入れていると言えるでしょう」と、スペースXの製造・飛行信頼性担当副社長ビル・ガーステンマイヤー氏は述べた。「我々は有人を宇宙に送り、安全に飛行させることに全力を注いでいます。」」
イーロンマスクのたわごと(!)は別にしても、S社がかなり手堅く事業を進めていることは間違いない。
2030年代にドラゴン宇宙船を運用していない(追加の建造を行わない)と断言するのは気が早いだろう。
また、スターシップの慣性質量がデカ過ぎてポストISSの姿勢制御に馴染まないとする技術的懸念については、剛結と一体制御を前提としている現在の結合方法を見直して、フレキシブルな結合体を咬ませたうえで両者が協調して制御する方法もあるだろう(未確認)。
「SpaceXがStarshipが有人機の打ち上げと着陸に十分安全であることを証明できれば、Dragonの時代は終わりを迎えることになるだろう。しかし、Starshipが低軌道への有人飛行に適格となるまでには、少なくとも数年かかるだろう。」
浮沈子は、それこそ2030年代半ば以降と見ているけど、スターシップの開発がどうなるかは依然として闇の中だ。
「NASAはISSに飛行しない商用乗組員ミッションの権利を商用宇宙ステーションに移譲することを検討しています。NASAの商用乗組員輸送業者2社のうち、ISSプログラム終了時に未使用のスペースが残るのは、現時点ではスペースXよりもボーイングの契約の方が可能性が高いようです。」
このくだりが、何を意味するのかは不明だ。
浮沈子的には、2030年以降ではなく、それ以前にISSが放棄される公算が高いと見ているけど、それまでにスターライナーが有人認証を得ることが出来るかどうかも怪しい(そうなのかあ?)。
「昨年宇宙船が遭遇したスラスターの問題を克服するための作業は「かなり容易だ」と述べた。」(昨年ボーイングのCEOに就任したケリー・オートバーグ氏)
ホントかあ?。
まあいい。
「もしボーイング社がスターライナーで軌道修正し、NASAが民間の宇宙ステーション開発業者に前払いの有人ミッションをいくつか提供できれば、節約した資金で誰かの事業計画を成立させ、商業宇宙飛行の新時代の到来を早めることができるかもしれない。」
B社に何か変化を期待することは無意味だし、ISSの早期退役という事態は現実の話になりつつある(そうなのかあ?)。
米国にはポストISSに回す金はない。
NASAは、有人認証が下りないスターライナーを、貨物機として飛ばしつつ、ISSの幕引きを図ることになる(どーせ、次のフライトでも何らかの不具合が出る可能性が高いしな:そんなあ!)。
「そうなれば、軌道上にある唯一の宇宙ステーションの所有者と運営者は中国となる。」
中国の21世紀初の有人月面着陸に先立って、そういう事態が生じることは確定した未来だ。
加えて、火星サンプルリターンミッションに至っては、人類初の快挙を成し遂げられることが確実となっている(米国は回収計画を放棄したからな)。
まあ、どうでもいいんですが。
確認しておこう。
スティーブンクラークやNASA商業乗組員プログラムの責任者であるスティーブ・スティッチ氏は、スターライナーの命脈を繋ぐことに楽観的だが、浮沈子的にはとてもとてもそうは思えない。
運用が確立しているクルードラゴンを追加で建造する方が、これから有人認証取得に挑もうとしているスターライナーの開発を続けることよりもはるかに堅実で実り多いに違いない。
S社内部でリソースをスターシップに集中させたいという意向があるのは自然だけど、ファルコンの事業がリスクヘッジになっていたり、スターシップ開発における資金調達の背景を支えていることも事実だ。
そう簡単に、右から左へ切り替えるわけにもいかない。
少なくとも、2030年代半ばに有人版スターシップが軌道から無事に人を乗せて帰還するようになるまでは、クルードラゴンは飛び続けることになる。
また、ビミョーな話ではあるけど、コスト効率を考えた場合、使い捨てとなるサービスモジュールにしこたまロケットエンジンを積み込んでいるスターライナーの方が、回収されるカプセル側にエンジンを搭載しているクルードラゴンより割高になることが想定される。
そもそも、有人宇宙ステーション自体の需要がどうなのかという話もある。
「軌道上に商業基地を建設・運用する費用を正当化するビジネスケースが存在するのか、あるいは民間宇宙ステーションを利用できる研究・製造業の顧客が、ヴァルダ・スペース・インダストリーズが開発しているようなロボット飛行実験室に、より安価な選択肢を見出す可能性があるのかは不明だ。」
浮沈子的には、物見遊山の観光ホテル以外は、全てロボットで賄う方が合理的だと思っている。
宇宙空間は過酷だし、そこに生身の人間を送り込むための有人ロケットや宇宙船の開発も困難だ。
スターライナーが人間を乗せて飛ぶことは二度とない(断定的!)。
ISSの終焉(早ければ2027年:軌道離脱機の開発)とともに、その命脈も尽きるだろう。
地球軌道上には、中国の天宮宇宙ステーションだけが残り、全人類はそれを見上げて過ごすことになる。
人類には見上げるものが必要だからな・・・。
(ISS の退役が近づいているのに、なぜ NASA は今でもスターライナーに熱心なのでしょうか?)
https://arstechnica.com/space/2025/07/despite-chronic-letdowns-nasa-just-cant-quit-boeings-starliner/
「NASA はボーイング社の問題を抱えたスターライナー宇宙船から手を引こうとしているのではないかと考える人もいるかもしれない。」
「しかし、そうではありません。」
「NASA当局は、スターライナーの唯一の目的地である国際宇宙ステーション(ISS)が終焉期を迎えているにもかかわらず、スターライナーによる定期的な有人ローテーション飛行の開始を強く望んでいる。」
それは、一般人から見れば非常に奇妙に映る。
が、時間軸を少しだけ長くとって、2030年代半ばまでにしてみると違った景色が見えてくるというわけだ。
「2030年代のある時点で、低軌道の商業宇宙ステーションへの人員輸送手段がスターライナーとスターシップのみになるというものがあります。」
「NASAは、ISS退役後に商業宇宙ステーションがISSの運用を引き継ぐことを期待しているが、SpaceXが2030年代もドラゴンロケットを運用し続ける保証はない。」
「商業宇宙ステーションの中には、Starshipの巨大な質量のために互換性がないものもあります。Starshipは比較的小型の宇宙ステーションでは、その姿勢制御能力を凌駕してしまう可能性があります。」
したがって、米国の低軌道宇宙ステーション向けの宇宙船は、スターライナー一択になるというわけだ。
うーん、ストーリーとしては分かるんだが、B社以外にそれを信じる気になれるかどうかは別の話だろう。
「「我々は宇宙事業にかなり力を入れていると言えるでしょう」と、スペースXの製造・飛行信頼性担当副社長ビル・ガーステンマイヤー氏は述べた。「我々は有人を宇宙に送り、安全に飛行させることに全力を注いでいます。」」
イーロンマスクのたわごと(!)は別にしても、S社がかなり手堅く事業を進めていることは間違いない。
2030年代にドラゴン宇宙船を運用していない(追加の建造を行わない)と断言するのは気が早いだろう。
また、スターシップの慣性質量がデカ過ぎてポストISSの姿勢制御に馴染まないとする技術的懸念については、剛結と一体制御を前提としている現在の結合方法を見直して、フレキシブルな結合体を咬ませたうえで両者が協調して制御する方法もあるだろう(未確認)。
「SpaceXがStarshipが有人機の打ち上げと着陸に十分安全であることを証明できれば、Dragonの時代は終わりを迎えることになるだろう。しかし、Starshipが低軌道への有人飛行に適格となるまでには、少なくとも数年かかるだろう。」
浮沈子は、それこそ2030年代半ば以降と見ているけど、スターシップの開発がどうなるかは依然として闇の中だ。
「NASAはISSに飛行しない商用乗組員ミッションの権利を商用宇宙ステーションに移譲することを検討しています。NASAの商用乗組員輸送業者2社のうち、ISSプログラム終了時に未使用のスペースが残るのは、現時点ではスペースXよりもボーイングの契約の方が可能性が高いようです。」
このくだりが、何を意味するのかは不明だ。
浮沈子的には、2030年以降ではなく、それ以前にISSが放棄される公算が高いと見ているけど、それまでにスターライナーが有人認証を得ることが出来るかどうかも怪しい(そうなのかあ?)。
「昨年宇宙船が遭遇したスラスターの問題を克服するための作業は「かなり容易だ」と述べた。」(昨年ボーイングのCEOに就任したケリー・オートバーグ氏)
ホントかあ?。
まあいい。
「もしボーイング社がスターライナーで軌道修正し、NASAが民間の宇宙ステーション開発業者に前払いの有人ミッションをいくつか提供できれば、節約した資金で誰かの事業計画を成立させ、商業宇宙飛行の新時代の到来を早めることができるかもしれない。」
B社に何か変化を期待することは無意味だし、ISSの早期退役という事態は現実の話になりつつある(そうなのかあ?)。
米国にはポストISSに回す金はない。
NASAは、有人認証が下りないスターライナーを、貨物機として飛ばしつつ、ISSの幕引きを図ることになる(どーせ、次のフライトでも何らかの不具合が出る可能性が高いしな:そんなあ!)。
「そうなれば、軌道上にある唯一の宇宙ステーションの所有者と運営者は中国となる。」
中国の21世紀初の有人月面着陸に先立って、そういう事態が生じることは確定した未来だ。
加えて、火星サンプルリターンミッションに至っては、人類初の快挙を成し遂げられることが確実となっている(米国は回収計画を放棄したからな)。
まあ、どうでもいいんですが。
確認しておこう。
スティーブンクラークやNASA商業乗組員プログラムの責任者であるスティーブ・スティッチ氏は、スターライナーの命脈を繋ぐことに楽観的だが、浮沈子的にはとてもとてもそうは思えない。
運用が確立しているクルードラゴンを追加で建造する方が、これから有人認証取得に挑もうとしているスターライナーの開発を続けることよりもはるかに堅実で実り多いに違いない。
S社内部でリソースをスターシップに集中させたいという意向があるのは自然だけど、ファルコンの事業がリスクヘッジになっていたり、スターシップ開発における資金調達の背景を支えていることも事実だ。
そう簡単に、右から左へ切り替えるわけにもいかない。
少なくとも、2030年代半ばに有人版スターシップが軌道から無事に人を乗せて帰還するようになるまでは、クルードラゴンは飛び続けることになる。
また、ビミョーな話ではあるけど、コスト効率を考えた場合、使い捨てとなるサービスモジュールにしこたまロケットエンジンを積み込んでいるスターライナーの方が、回収されるカプセル側にエンジンを搭載しているクルードラゴンより割高になることが想定される。
そもそも、有人宇宙ステーション自体の需要がどうなのかという話もある。
「軌道上に商業基地を建設・運用する費用を正当化するビジネスケースが存在するのか、あるいは民間宇宙ステーションを利用できる研究・製造業の顧客が、ヴァルダ・スペース・インダストリーズが開発しているようなロボット飛行実験室に、より安価な選択肢を見出す可能性があるのかは不明だ。」
浮沈子的には、物見遊山の観光ホテル以外は、全てロボットで賄う方が合理的だと思っている。
宇宙空間は過酷だし、そこに生身の人間を送り込むための有人ロケットや宇宙船の開発も困難だ。
スターライナーが人間を乗せて飛ぶことは二度とない(断定的!)。
ISSの終焉(早ければ2027年:軌道離脱機の開発)とともに、その命脈も尽きるだろう。
地球軌道上には、中国の天宮宇宙ステーションだけが残り、全人類はそれを見上げて過ごすことになる。
人類には見上げるものが必要だからな・・・。
😼欧州大戦争:50日の期限が意味するもの ― 2025年07月18日 21:34
欧州大戦争:50日の期限が意味するもの
(ロシア軍が近くウクライナ東部で大規模攻勢か 米報道、トランプ氏の警告が裏目に)
https://www.sankei.com/article/20250718-D2TCMDBWEZIADEJKJUPX67OIDA/
「50日間以内に停戦に応じなければ対露制裁を強化するとした14日のトランプ米大統領の警告」
うーん、最近の報道を見ると、この話が裏目に出ているらしいんだが、具体な行動が報じられたのは初めてかもしれない。
「米CNNテレビは17日、主戦場のウクライナ東部で夏季攻勢を続ける露軍が「数日から数週間」内に大規模な攻勢に打って出る可能性があると伝えた。」
やれやれ・・・。
「露軍が前線付近に16万人規模の兵力を集結させている」(ウクライナ軍当局の報告)
先日は、確か11万人だったからな。
アッという間に5万人も増えたことになる。
今年初めころは、東部戦線に配備されていた兵力は7万人程度だったから、現在は倍以上だ。
「露軍の大規模攻勢が予測される方面として、ウクライナ軍の重要防衛拠点である東部ドネツク州ポクロウシクとコスチャンティニウカ、東部ハルキウ州クピャンシク」(CNN)
コスティアンティニフカが重要防衛拠点であるかどうかは知らない。
前線の補給拠点に過ぎないと思ってるんだが、まあ、評価は人さまざまだろう。
クピャンスクは、ロシアにとっては長年の懸案だが、最近北東部での動きが活発化している。
浮沈子的に興味深い言及もある。
「露軍の前進の大部分は農村部で達成されたものだと説明。ポクロウシクやクピャンシクなど「要塞化された都市」を正面から攻撃するには多大な兵力を要するため、露軍はそうする代わりに都市を包囲し、補給路を遮断しようとする戦術を進めていると指摘」(英国防省)
浮沈子は古い人間だからな。
ちょっと、こんな話を思い出した・・・。
農村が都市を包囲する。
(紅軍)
https://www.y-history.net/appendix/wh1503-077.html
「紅軍の戦術と戦略」
「革命農村によって都市を包囲する」
まあ、どうでもいいんですが。
ロシア軍の場合は、彼我の兵力差を有効に活用して、損耗が避けられない正面突破を避け、囲い込んで補給路を遮断するという戦術を取っているに過ぎない。
ポクロフシクについて見れば、ウクライナ軍はこの半年余り、良く粘って守り続けているとも言えるが、ロシア軍の損耗を極大化することが出来ていないことも確かなわけだ。
この間、備蓄や細い補給路で耐えてきたんだろうが、いよいよ正念場を迎えつつあるのかもしれない(未確認)。
50日という経済制裁(二次関税)発動までを、本当に許可された期間として活用しているのかは知らない。
まあ、戦略戦術的に見て、あり得ない話だとは思うけどな(人員や物資の手配、集積、訓練、移動などは年単位で行われる)。
外形的にそう見えているだけに過ぎないだろう。
この50日がウクライナにとって正念場であることに変わりはない。
米国の軍事支援がどれ程確保されたかは知らないが、それらを使って戦場で結果を出さなければならないからな。
長距離爆撃や領土内深くに侵入する破壊工作と異なり、前線での戦闘は地力が試されることになる。
鳴り物入りで投入された最新の戦車やF-16戦闘機が、どれ程活躍しているのかは知らないが、ウクライナが押し込まれ続けていることは間違いない。
「5月以降に露軍によるウクライナ領の占領速度が加速しているとする分析を公表。露軍が6月だけで約550~600平方キロのウクライナ領を制圧した可能性が高いとする見方」(英国防省)
このペースがどれ程かは知らないが、ウクライナの領土はざっと60万平方キロだから、全て占領するためには80年以上掛かることになる(もう、2割占領済みだから、実質的には60年余りか)。
英国は、100年間支援すると約束しているけど、その頃にはウクライナは領土を失っている。
2023年の反転攻勢では、その年のうちにもロシア軍を占領地から叩き出せると思ってたんだがな。
そうはならなかった。
もちろん、6月の状況が異常で、ウクライナは粘り強く戦い、領土を守ろうとしている。
特に、ロシアが一方的に併合を宣言した東・南部4州については、ロシアの侵略を遅らせ、外交に持ち込んだり経済制裁の効果が現れる時間を稼ぐためにも重要だ。
浮沈子の見立てでは、その手の手段をいくら尽くしても、ロシアを思い留まらせることは出来ないと思ってるんだがな。
ロシアも国家の存亡を賭けて、必死で戦っている。
この戦争に敗れれば、ロシアは破綻し、分割され、国家としての未来を失う。
プーチンは国際法廷で裁かれ、ロシア軍は解体され、莫大な国家賠償を支払い、徹底的に疲弊して西側の餌食になる。
今後数世紀に渡り、世界における存在価値を失うだろう。
もちろん、核兵器は全量が没収されて解体される。
そういう未来は受け入れ難いに違いない。
ロシアの決意は、もしそういう事態になれば、プーチンの持てる核兵器を全量ぶっ放して世界を道ずれにするという狂気に現れている。
んな、経済制裁ごときで諦めるような決意ではない。
まして、50日間はやりたい放題お咎めなしだ(そういうことかあ?)。
仮に、その後に制裁が課され、戦争のコストが跳ね上がったり外部調達が困難になったりしたところで、戦闘を止めたり、降伏したりすることはない。
祖国の防衛のために、全てのリソースをつぎ込む覚悟はできているだろう。
やれやれ・・・。
浮沈子は、この戦争を欧州を戦場とした大戦争の一部として見ている。
現地で戦っているのは、ロシアからの真の独立を勝ち取ろうとしているウクライナだが、実質的には欧州全体がそれを支えている。
米国は、もちろん武器支援などでは主たる存在だが、当事者としての立ち位置ではない。
ロシアに対峙する存在として、使えるものは使おうとする立場に過ぎない。
敵じゃない。
敵じゃないから、ドンパチはしないんだが(したら大事になるしな)、裏に回って自国民の目から見えないような情報支援を続ける。
戦場においては、それは極めて重要だからな。
ロシアは、そこをずーっと見ているんだろう。
一瞬、打ち切るかと思ったけど、結局はすぐに再開した。
で、結局のところ、トランプ政権でも米国は支援し続けることになった。
ロシアはがっかりしたろうけど、もともとそれ程期待していたわけじゃないだろう。
ウクライナは、ホッと一息ついたところか。
しかし、長期的に展望が開けたわけではない。
支援は欧州経由という複雑な経路を通ることになったし、戦闘の長期化は避けられそうもない。
東部の資源地域を押さえられ、疲弊した産業の立て直しも困難を極める。
国家100年の計など、立てる術もない。
今年の夏が過ぎて、何かいいことが起こる可能性は少ない。
で、ウクライナは、再びロシア領を侵略する可能性がある。
ゼレンスキー自身がそう言ってるしな。
どこからかは知らないし、どの程度かも分からない。
それが、侵攻を受け続ける東・南部戦線にどう影響するかも分からない。
戦略戦術的には、よせばいいのにとしか思えないけど、政治的には重要なんだろう。
来年行われる米国下院の中間選挙は極めて重要だ。
が、その対応は複雑になるだろうな。
ウクライナを支援する勢力が伸長してくれればいいだろうけど、与党共和党が大きく目減りするような事態は避けなければならない(駐米ウクライナ大使は、その咎で交代させられたからな)。
うーん、ビミョー・・・。
まあ、米国議会向けのキャンペーンとしての越境攻撃は、いずれにしても行われるに違いない。
トランプ政権内部も、一枚岩とは言えないだろう。
その政策も揺れ動いている。
今は、ウクライナ支援に振れているけど、今後どうなるかは何とも言えない。
バイデン政権下の政策と、何ら変わりないとすれば、トランプにとっても手痛い失敗ということになりかねない。
全ては、選挙に反映する。
早期停戦に持ち込んで手柄に出来れば良し、そうでないなら決定的な事態を先送りしてこの場を凌ぐという戦略と浮沈子は見ている。
ロシアは、戦争継続にゴーサインを貰ったと解釈するだろう。
しかも、50日ではなく、その先もOKというサインだ。
50日限定で、成果を急ぐ必要もない。
モスクワの攻撃を抑止したり、長距離ミサイルの供与を留保したり、経済制裁を減額したり(二次関税500パーセント→100パーセント)、猶予期間を設けたりして、ロシアに対して様々なサインを送っている。
ウクライナが喜ぶのは早過ぎるだろう。
ロシアは、主戦場での成果も急ぐ必要はない。
クピャンスクでも、コスティアンティニフカでも、ポクロフシクでも、従来の攻勢計画に従って、粛々と侵略を続けていくだけだ。
結局、トランプ政権が誕生して変わったのは、米国の軍事支援が相変わらず決定的ということが改めて明確になったことと、クルスクがロシアに取り返されたことだけだ。
ウクライナは、その軍事支援の継続に成功したけど、それはたぶん、時限的かつ限定的なものに留まる。
彼らが求めているところの、ロシアを屈服させるのに十分なものではない。
米国が、今、関わり合った戦に負けるわけにはいかないという、お家の事情を反映したものだ。
その支援が、米国直接ではなく欧州経由となったことが、今後のプロセスを不透明にする。
これは我々の戦争ではない。
気になるのは、直接提供している衛星画像分析などの情報支援だ。
これらも、たぶんNATO経由で渡されることになるんだろう(未確認)。
ウクライナ支援から、形式的には足を洗いつつ、中間選挙への衝撃を和らげるわけだ。
トランプ政権は、中期的な戦略に移行している。
ロシアとの蜜月は終わったが、決定的に敵対したわけでもない。
米ロ間の関係は、そういう関係じゃない。
人類を屠ることが可能な核兵器を管理する国家同士は、地域紛争で敵対的な関係になることは許されない。
米国は、そこんとこは分かっている。
浮沈子的に不安になったのは、むしろプーチンの狂気の方だ。
こういういい方は問題だろうけど、ロシアが押している間は安心とも言える。
クルスクみたいに大規模な越境があったり、戦略爆撃機に一定程度の損失があったりして核ドクトリンに抵触する恐れが出てくれば、ひょっとしてひょっとするからな。
それでも、戦術核兵器のレベルに留まれば救いはある(使われた方は救いがないけどな)。
インドパキスタンの戦闘じゃないけど、核兵器所有者同士のドンパチほどではない。
米国のウクライナ支援の再開が限定的なものに留まっていること、ロシアがおそらくそのシグナルを誤ることなく受け取るだろうことを考えれば、この夏の戦況を憂えることはないかも知れない(ウクライナは憂えるでしょうけど)。
ジリジリとしたロシア軍の前進と、ジリジリとした暑い夏。
50日が経ち、夏が終わろうとする時に、戦況がどうなっているかは分からない。
政治的戦略的背景がどうあろうと、戦況は戦場で決まる。
兵力の限り、文字通り死力を尽くしてガチで戦った結果だ。
人間は実に愚かだが、そういう生き方しかできない。
前線に投入されたと言われる16万人のロシア軍兵士のうち、何人が生き残れるかは知らない。
また、当然それを迎え撃つウクライナ軍兵士にも膨大な損耗が生じるだろう。
バカな話だ・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(ポクロウシクの状況悪化は想像以上、残念ながら街からの撤退は時間の問題)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/the-situation-in-pokrovsk-has-worsened-than-expected-and-unfortunately-it-is-only-a-matter-of-time-before-the-city-is-evacuated/
「もしかすると夏の終わりまでにポクロウシクは陥落するかもしれない」
産経の記事を読んで、ブログを書き終わって航空万能論を見返したら、本日2本目の「ウクライナ戦況」記事が上がっていた(最近にしては珍しい)。
「ポクロウシクにドローンや物資を輸送するピックアップトラックに乗った男達は沈黙している。この都市への移動は常に死と隣り合わせで、上空からの攻撃を抑制する方法は幾つかあるものの、その方法は2025年夏において完璧ではなくなった。夕暮れや夜明けに車で都市へ移動する方法はかつて安全な選択肢だったが、ロシア軍が24時間体制でドローンを飛ばし始めたためそうではなくなった。ドローンを検出するセンサーと電子戦装置は命を守る手段となる可能性があり、ピックアップトラックに同乗する兵士2人はシステムに張り付いたままだ」(kyiv Independent)
思わず、息を止めて読んでしまった!。
「どれだけ広範囲の周波数をカバーしても、ロシア軍のドローンが光ファイバーで作動しているとセンサーと電子戦装置も無効化される。道路を保護する対ドローン用ネットも効果は限定的で、なぜならドローンはネットの隙間からや、自らネットに穴を開けて車輌を攻撃してくるからだ。車が道路を高速で走ることが出来ればドローンの脅威を幾らか軽減できるものの、ポクロウシクに繋がる道路上には焼け焦げた車の残骸で溢れているためスピードを維持することも難しい。そのため自然現象=夕方の雨に期待したが、移動を開始するころには雨脚が弱まって救いにはならかなったものの無事にポクロウシクへ到着することが出来た」(同上)
「トランプ大統領はプーチン大統領への不満を公然と表明したものの停戦に同意するまで50日間の猶予を与えたため、ロシアは9月初旬までの猶予期間を最大限活用して戦果を拡大させたいと考えている。特にドネツク州においてポクロウシクは最初の大戦果になるかもしれない」(同上)
やれやれ・・・。
「正直なところロシア軍がここまで前進してくるとは思っていなかった」「到着した当初の状況は安定していたものの、両翼の旅団が一時的に崩れて後退しなけばならなかった」(ウクライナ軍第68旅団のある兵士)
「まだポクロウシクは持ちこたえているが、都市の側面で何が起こっているかは明白だ」「敵は側面から接近して主要な移動ルートを遮断しようとしている」「もしロシア軍がもっと前進してくればポクロウシクからの撤退が始まるかもしれない」「残念ながらポクロウシクからの撤退は時間の問題だ」「そうなればロシア軍はほとんど抵抗を受けることなく都市を制圧することができるだろう」(この部隊のドローンオペレーター)
「ジャーナリストとして今回のポクロウシク訪問は恐らく最後の機会になるだろう」「我々のポクロウシク訪問から2週間後、取材のため同行したFPVドローン部隊が敵のドローン攻撃を受け、車と装備を損傷したものの無傷で脱出することに成功した」(kyiv Independent)
ホントに、ギリギリの取材だな。
「ポクロウシクの状況は思っていた以上に悪く、ポクロウシク・ディミトロフとドブロピリアを結ぶT-0515の移動は最低でも2週間以上前から複雑化しており、もしかすると夏の終わりまでにポクロウシクは陥落するかもしれない。」(航空万能論ブログ管理人)
すんません、ほぼまる写しです・・・。
が、これ程真に迫った記事は久々に読んだ。
戦闘は重箱の隅で起こっている。
そして、その無数の重箱の隅が集まって戦場が形成され、戦況が明らかになり、戦略が練られ戦術が与えられる。
戦況は、ありとあらゆる方策に影響を与え、兵士の徴兵や訓練、武器・弾薬の調達のみならず、国家戦略や政治交渉も振り回されることになる。
この記事を読む限りでは、もうポクロフシクはオワコンだな(そうなのかあ?)。
kyiv Independentの取材は、北にあるドブロピリアからT0515を経てポクロフシクへ行く経路で行われていたが、そのルートは既に安全とは程遠い状況になっていることが明らかだ。
戦場だからな。
危険を伴うとしても、物資の輸送は行われるだろうが、それだけの損耗を覚悟しなければならない。
ここ数週間の戦況の推移を見ても、この方面(ポクロフシク北東部)の脅威が急速に増大してきていることは明らかだ。
「到着したポクロウシクで見たものは滑空爆弾で破壊された都市の残骸だ。この全てが数ヶ月間に及ぶ戦闘の証」「あれは新しい着弾跡かもしれない」「前回来た時よりも損傷具合がひどくなっているような気がする」(同乗させてくれたピックアップトラックの兵士)
1年半ほど前にアウディーイウカが陥落した際、次の目標はポクロフシクとされていた。
その頃、この街の写真をネットで見ては、美しい街だと感じた。
どーせこういうことになると分かってはいたものの、こうしてその記述を読むと悲しい思いがこみ上げてくる。
もちろん、実際に訪れたことはなく、写真で見ただけだったがな。
破壊したロシア軍が悪いと言えばそうには違いないが、彼らも仕事をしただけの話だ。
戦争という愚かな行為は、人も街も破壊して深い悲しみだけを残す。
その戦争を止めさせるために武器を送るという。
ワケワカ・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(トランプ大統領 “ロシア 50日以内に停戦なければ厳しい関税”)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250715/k10014863391000.html
元となった米国の方針転換について、まとまった記事があったので引用しておく。
「発表の内容は大きく2点です。
1つめは、NATOを通じてウクライナに兵器を供与すること。
2つめは、ロシアが50日以内に停戦に応じなければ、厳しい関税を課すことです。」
「ウクライナに供与される武器には、防空システム「パトリオット」が含まれます。」
「同席したルッテ事務総長はミサイルや弾薬も含まれると強調しました。」
「ほかのNATO加盟国がアメリカから購入しウクライナに送る形で供与する」
「大きな方針の転換」
「2つめの、期限を設定した上で厳しい関税を課すとしたことにはその効力に懐疑的な見方も出ています。」
うーん、我が国はロシアから大量の天然ガスを購入しているんだが、そっちは大丈夫なんだろうか?。
「時事通信の報道(2025年2月)によると、2024年の日本のLNG調達量約6,589万トンのうち、ロシア産は568万トンで、依然として全体の1割弱を占めていると報じられています。」(ジェミニのリサーチによる)
まあいい。
50日後から100パーセントの関税掛けられたんじゃあ、たまらんからな・・・。
(ロシア軍が近くウクライナ東部で大規模攻勢か 米報道、トランプ氏の警告が裏目に)
https://www.sankei.com/article/20250718-D2TCMDBWEZIADEJKJUPX67OIDA/
「50日間以内に停戦に応じなければ対露制裁を強化するとした14日のトランプ米大統領の警告」
うーん、最近の報道を見ると、この話が裏目に出ているらしいんだが、具体な行動が報じられたのは初めてかもしれない。
「米CNNテレビは17日、主戦場のウクライナ東部で夏季攻勢を続ける露軍が「数日から数週間」内に大規模な攻勢に打って出る可能性があると伝えた。」
やれやれ・・・。
「露軍が前線付近に16万人規模の兵力を集結させている」(ウクライナ軍当局の報告)
先日は、確か11万人だったからな。
アッという間に5万人も増えたことになる。
今年初めころは、東部戦線に配備されていた兵力は7万人程度だったから、現在は倍以上だ。
「露軍の大規模攻勢が予測される方面として、ウクライナ軍の重要防衛拠点である東部ドネツク州ポクロウシクとコスチャンティニウカ、東部ハルキウ州クピャンシク」(CNN)
コスティアンティニフカが重要防衛拠点であるかどうかは知らない。
前線の補給拠点に過ぎないと思ってるんだが、まあ、評価は人さまざまだろう。
クピャンスクは、ロシアにとっては長年の懸案だが、最近北東部での動きが活発化している。
浮沈子的に興味深い言及もある。
「露軍の前進の大部分は農村部で達成されたものだと説明。ポクロウシクやクピャンシクなど「要塞化された都市」を正面から攻撃するには多大な兵力を要するため、露軍はそうする代わりに都市を包囲し、補給路を遮断しようとする戦術を進めていると指摘」(英国防省)
浮沈子は古い人間だからな。
ちょっと、こんな話を思い出した・・・。
農村が都市を包囲する。
(紅軍)
https://www.y-history.net/appendix/wh1503-077.html
「紅軍の戦術と戦略」
「革命農村によって都市を包囲する」
まあ、どうでもいいんですが。
ロシア軍の場合は、彼我の兵力差を有効に活用して、損耗が避けられない正面突破を避け、囲い込んで補給路を遮断するという戦術を取っているに過ぎない。
ポクロフシクについて見れば、ウクライナ軍はこの半年余り、良く粘って守り続けているとも言えるが、ロシア軍の損耗を極大化することが出来ていないことも確かなわけだ。
この間、備蓄や細い補給路で耐えてきたんだろうが、いよいよ正念場を迎えつつあるのかもしれない(未確認)。
50日という経済制裁(二次関税)発動までを、本当に許可された期間として活用しているのかは知らない。
まあ、戦略戦術的に見て、あり得ない話だとは思うけどな(人員や物資の手配、集積、訓練、移動などは年単位で行われる)。
外形的にそう見えているだけに過ぎないだろう。
この50日がウクライナにとって正念場であることに変わりはない。
米国の軍事支援がどれ程確保されたかは知らないが、それらを使って戦場で結果を出さなければならないからな。
長距離爆撃や領土内深くに侵入する破壊工作と異なり、前線での戦闘は地力が試されることになる。
鳴り物入りで投入された最新の戦車やF-16戦闘機が、どれ程活躍しているのかは知らないが、ウクライナが押し込まれ続けていることは間違いない。
「5月以降に露軍によるウクライナ領の占領速度が加速しているとする分析を公表。露軍が6月だけで約550~600平方キロのウクライナ領を制圧した可能性が高いとする見方」(英国防省)
このペースがどれ程かは知らないが、ウクライナの領土はざっと60万平方キロだから、全て占領するためには80年以上掛かることになる(もう、2割占領済みだから、実質的には60年余りか)。
英国は、100年間支援すると約束しているけど、その頃にはウクライナは領土を失っている。
2023年の反転攻勢では、その年のうちにもロシア軍を占領地から叩き出せると思ってたんだがな。
そうはならなかった。
もちろん、6月の状況が異常で、ウクライナは粘り強く戦い、領土を守ろうとしている。
特に、ロシアが一方的に併合を宣言した東・南部4州については、ロシアの侵略を遅らせ、外交に持ち込んだり経済制裁の効果が現れる時間を稼ぐためにも重要だ。
浮沈子の見立てでは、その手の手段をいくら尽くしても、ロシアを思い留まらせることは出来ないと思ってるんだがな。
ロシアも国家の存亡を賭けて、必死で戦っている。
この戦争に敗れれば、ロシアは破綻し、分割され、国家としての未来を失う。
プーチンは国際法廷で裁かれ、ロシア軍は解体され、莫大な国家賠償を支払い、徹底的に疲弊して西側の餌食になる。
今後数世紀に渡り、世界における存在価値を失うだろう。
もちろん、核兵器は全量が没収されて解体される。
そういう未来は受け入れ難いに違いない。
ロシアの決意は、もしそういう事態になれば、プーチンの持てる核兵器を全量ぶっ放して世界を道ずれにするという狂気に現れている。
んな、経済制裁ごときで諦めるような決意ではない。
まして、50日間はやりたい放題お咎めなしだ(そういうことかあ?)。
仮に、その後に制裁が課され、戦争のコストが跳ね上がったり外部調達が困難になったりしたところで、戦闘を止めたり、降伏したりすることはない。
祖国の防衛のために、全てのリソースをつぎ込む覚悟はできているだろう。
やれやれ・・・。
浮沈子は、この戦争を欧州を戦場とした大戦争の一部として見ている。
現地で戦っているのは、ロシアからの真の独立を勝ち取ろうとしているウクライナだが、実質的には欧州全体がそれを支えている。
米国は、もちろん武器支援などでは主たる存在だが、当事者としての立ち位置ではない。
ロシアに対峙する存在として、使えるものは使おうとする立場に過ぎない。
敵じゃない。
敵じゃないから、ドンパチはしないんだが(したら大事になるしな)、裏に回って自国民の目から見えないような情報支援を続ける。
戦場においては、それは極めて重要だからな。
ロシアは、そこをずーっと見ているんだろう。
一瞬、打ち切るかと思ったけど、結局はすぐに再開した。
で、結局のところ、トランプ政権でも米国は支援し続けることになった。
ロシアはがっかりしたろうけど、もともとそれ程期待していたわけじゃないだろう。
ウクライナは、ホッと一息ついたところか。
しかし、長期的に展望が開けたわけではない。
支援は欧州経由という複雑な経路を通ることになったし、戦闘の長期化は避けられそうもない。
東部の資源地域を押さえられ、疲弊した産業の立て直しも困難を極める。
国家100年の計など、立てる術もない。
今年の夏が過ぎて、何かいいことが起こる可能性は少ない。
で、ウクライナは、再びロシア領を侵略する可能性がある。
ゼレンスキー自身がそう言ってるしな。
どこからかは知らないし、どの程度かも分からない。
それが、侵攻を受け続ける東・南部戦線にどう影響するかも分からない。
戦略戦術的には、よせばいいのにとしか思えないけど、政治的には重要なんだろう。
来年行われる米国下院の中間選挙は極めて重要だ。
が、その対応は複雑になるだろうな。
ウクライナを支援する勢力が伸長してくれればいいだろうけど、与党共和党が大きく目減りするような事態は避けなければならない(駐米ウクライナ大使は、その咎で交代させられたからな)。
うーん、ビミョー・・・。
まあ、米国議会向けのキャンペーンとしての越境攻撃は、いずれにしても行われるに違いない。
トランプ政権内部も、一枚岩とは言えないだろう。
その政策も揺れ動いている。
今は、ウクライナ支援に振れているけど、今後どうなるかは何とも言えない。
バイデン政権下の政策と、何ら変わりないとすれば、トランプにとっても手痛い失敗ということになりかねない。
全ては、選挙に反映する。
早期停戦に持ち込んで手柄に出来れば良し、そうでないなら決定的な事態を先送りしてこの場を凌ぐという戦略と浮沈子は見ている。
ロシアは、戦争継続にゴーサインを貰ったと解釈するだろう。
しかも、50日ではなく、その先もOKというサインだ。
50日限定で、成果を急ぐ必要もない。
モスクワの攻撃を抑止したり、長距離ミサイルの供与を留保したり、経済制裁を減額したり(二次関税500パーセント→100パーセント)、猶予期間を設けたりして、ロシアに対して様々なサインを送っている。
ウクライナが喜ぶのは早過ぎるだろう。
ロシアは、主戦場での成果も急ぐ必要はない。
クピャンスクでも、コスティアンティニフカでも、ポクロフシクでも、従来の攻勢計画に従って、粛々と侵略を続けていくだけだ。
結局、トランプ政権が誕生して変わったのは、米国の軍事支援が相変わらず決定的ということが改めて明確になったことと、クルスクがロシアに取り返されたことだけだ。
ウクライナは、その軍事支援の継続に成功したけど、それはたぶん、時限的かつ限定的なものに留まる。
彼らが求めているところの、ロシアを屈服させるのに十分なものではない。
米国が、今、関わり合った戦に負けるわけにはいかないという、お家の事情を反映したものだ。
その支援が、米国直接ではなく欧州経由となったことが、今後のプロセスを不透明にする。
これは我々の戦争ではない。
気になるのは、直接提供している衛星画像分析などの情報支援だ。
これらも、たぶんNATO経由で渡されることになるんだろう(未確認)。
ウクライナ支援から、形式的には足を洗いつつ、中間選挙への衝撃を和らげるわけだ。
トランプ政権は、中期的な戦略に移行している。
ロシアとの蜜月は終わったが、決定的に敵対したわけでもない。
米ロ間の関係は、そういう関係じゃない。
人類を屠ることが可能な核兵器を管理する国家同士は、地域紛争で敵対的な関係になることは許されない。
米国は、そこんとこは分かっている。
浮沈子的に不安になったのは、むしろプーチンの狂気の方だ。
こういういい方は問題だろうけど、ロシアが押している間は安心とも言える。
クルスクみたいに大規模な越境があったり、戦略爆撃機に一定程度の損失があったりして核ドクトリンに抵触する恐れが出てくれば、ひょっとしてひょっとするからな。
それでも、戦術核兵器のレベルに留まれば救いはある(使われた方は救いがないけどな)。
インドパキスタンの戦闘じゃないけど、核兵器所有者同士のドンパチほどではない。
米国のウクライナ支援の再開が限定的なものに留まっていること、ロシアがおそらくそのシグナルを誤ることなく受け取るだろうことを考えれば、この夏の戦況を憂えることはないかも知れない(ウクライナは憂えるでしょうけど)。
ジリジリとしたロシア軍の前進と、ジリジリとした暑い夏。
50日が経ち、夏が終わろうとする時に、戦況がどうなっているかは分からない。
政治的戦略的背景がどうあろうと、戦況は戦場で決まる。
兵力の限り、文字通り死力を尽くしてガチで戦った結果だ。
人間は実に愚かだが、そういう生き方しかできない。
前線に投入されたと言われる16万人のロシア軍兵士のうち、何人が生き残れるかは知らない。
また、当然それを迎え撃つウクライナ軍兵士にも膨大な損耗が生じるだろう。
バカな話だ・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(ポクロウシクの状況悪化は想像以上、残念ながら街からの撤退は時間の問題)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/the-situation-in-pokrovsk-has-worsened-than-expected-and-unfortunately-it-is-only-a-matter-of-time-before-the-city-is-evacuated/
「もしかすると夏の終わりまでにポクロウシクは陥落するかもしれない」
産経の記事を読んで、ブログを書き終わって航空万能論を見返したら、本日2本目の「ウクライナ戦況」記事が上がっていた(最近にしては珍しい)。
「ポクロウシクにドローンや物資を輸送するピックアップトラックに乗った男達は沈黙している。この都市への移動は常に死と隣り合わせで、上空からの攻撃を抑制する方法は幾つかあるものの、その方法は2025年夏において完璧ではなくなった。夕暮れや夜明けに車で都市へ移動する方法はかつて安全な選択肢だったが、ロシア軍が24時間体制でドローンを飛ばし始めたためそうではなくなった。ドローンを検出するセンサーと電子戦装置は命を守る手段となる可能性があり、ピックアップトラックに同乗する兵士2人はシステムに張り付いたままだ」(kyiv Independent)
思わず、息を止めて読んでしまった!。
「どれだけ広範囲の周波数をカバーしても、ロシア軍のドローンが光ファイバーで作動しているとセンサーと電子戦装置も無効化される。道路を保護する対ドローン用ネットも効果は限定的で、なぜならドローンはネットの隙間からや、自らネットに穴を開けて車輌を攻撃してくるからだ。車が道路を高速で走ることが出来ればドローンの脅威を幾らか軽減できるものの、ポクロウシクに繋がる道路上には焼け焦げた車の残骸で溢れているためスピードを維持することも難しい。そのため自然現象=夕方の雨に期待したが、移動を開始するころには雨脚が弱まって救いにはならかなったものの無事にポクロウシクへ到着することが出来た」(同上)
「トランプ大統領はプーチン大統領への不満を公然と表明したものの停戦に同意するまで50日間の猶予を与えたため、ロシアは9月初旬までの猶予期間を最大限活用して戦果を拡大させたいと考えている。特にドネツク州においてポクロウシクは最初の大戦果になるかもしれない」(同上)
やれやれ・・・。
「正直なところロシア軍がここまで前進してくるとは思っていなかった」「到着した当初の状況は安定していたものの、両翼の旅団が一時的に崩れて後退しなけばならなかった」(ウクライナ軍第68旅団のある兵士)
「まだポクロウシクは持ちこたえているが、都市の側面で何が起こっているかは明白だ」「敵は側面から接近して主要な移動ルートを遮断しようとしている」「もしロシア軍がもっと前進してくればポクロウシクからの撤退が始まるかもしれない」「残念ながらポクロウシクからの撤退は時間の問題だ」「そうなればロシア軍はほとんど抵抗を受けることなく都市を制圧することができるだろう」(この部隊のドローンオペレーター)
「ジャーナリストとして今回のポクロウシク訪問は恐らく最後の機会になるだろう」「我々のポクロウシク訪問から2週間後、取材のため同行したFPVドローン部隊が敵のドローン攻撃を受け、車と装備を損傷したものの無傷で脱出することに成功した」(kyiv Independent)
ホントに、ギリギリの取材だな。
「ポクロウシクの状況は思っていた以上に悪く、ポクロウシク・ディミトロフとドブロピリアを結ぶT-0515の移動は最低でも2週間以上前から複雑化しており、もしかすると夏の終わりまでにポクロウシクは陥落するかもしれない。」(航空万能論ブログ管理人)
すんません、ほぼまる写しです・・・。
が、これ程真に迫った記事は久々に読んだ。
戦闘は重箱の隅で起こっている。
そして、その無数の重箱の隅が集まって戦場が形成され、戦況が明らかになり、戦略が練られ戦術が与えられる。
戦況は、ありとあらゆる方策に影響を与え、兵士の徴兵や訓練、武器・弾薬の調達のみならず、国家戦略や政治交渉も振り回されることになる。
この記事を読む限りでは、もうポクロフシクはオワコンだな(そうなのかあ?)。
kyiv Independentの取材は、北にあるドブロピリアからT0515を経てポクロフシクへ行く経路で行われていたが、そのルートは既に安全とは程遠い状況になっていることが明らかだ。
戦場だからな。
危険を伴うとしても、物資の輸送は行われるだろうが、それだけの損耗を覚悟しなければならない。
ここ数週間の戦況の推移を見ても、この方面(ポクロフシク北東部)の脅威が急速に増大してきていることは明らかだ。
「到着したポクロウシクで見たものは滑空爆弾で破壊された都市の残骸だ。この全てが数ヶ月間に及ぶ戦闘の証」「あれは新しい着弾跡かもしれない」「前回来た時よりも損傷具合がひどくなっているような気がする」(同乗させてくれたピックアップトラックの兵士)
1年半ほど前にアウディーイウカが陥落した際、次の目標はポクロフシクとされていた。
その頃、この街の写真をネットで見ては、美しい街だと感じた。
どーせこういうことになると分かってはいたものの、こうしてその記述を読むと悲しい思いがこみ上げてくる。
もちろん、実際に訪れたことはなく、写真で見ただけだったがな。
破壊したロシア軍が悪いと言えばそうには違いないが、彼らも仕事をしただけの話だ。
戦争という愚かな行為は、人も街も破壊して深い悲しみだけを残す。
その戦争を止めさせるために武器を送るという。
ワケワカ・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(トランプ大統領 “ロシア 50日以内に停戦なければ厳しい関税”)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250715/k10014863391000.html
元となった米国の方針転換について、まとまった記事があったので引用しておく。
「発表の内容は大きく2点です。
1つめは、NATOを通じてウクライナに兵器を供与すること。
2つめは、ロシアが50日以内に停戦に応じなければ、厳しい関税を課すことです。」
「ウクライナに供与される武器には、防空システム「パトリオット」が含まれます。」
「同席したルッテ事務総長はミサイルや弾薬も含まれると強調しました。」
「ほかのNATO加盟国がアメリカから購入しウクライナに送る形で供与する」
「大きな方針の転換」
「2つめの、期限を設定した上で厳しい関税を課すとしたことにはその効力に懐疑的な見方も出ています。」
うーん、我が国はロシアから大量の天然ガスを購入しているんだが、そっちは大丈夫なんだろうか?。
「時事通信の報道(2025年2月)によると、2024年の日本のLNG調達量約6,589万トンのうち、ロシア産は568万トンで、依然として全体の1割弱を占めていると報じられています。」(ジェミニのリサーチによる)
まあいい。
50日後から100パーセントの関税掛けられたんじゃあ、たまらんからな・・・。

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