🚀中国の再使用ロケット:回収成功! ― 2026年07月12日 03:21
中国の再使用ロケット:回収成功!
(中国は初の再利用可能なロケットを回収し、その新たな方法を示した。)
https://arstechnica.com/space/2026/07/china-recovered-its-first-reusable-rocket-and-showed-a-new-way-to-do-it/
「長征10Bブースターは宇宙から降下し、洋上船舶に固定された4本脚のフレームに着陸した。船上に格子状に張られた張力ケーブルが、着陸エンジンを停止したロケットを捕捉し、くすぶるブースターは空中に吊り下げられた。」
おおっ!。
「ロケットの上段は軌道に乗せられ、CX-26と呼ばれるペイロードを放出した。」
中国の宇宙開発は、我が国とほぼ同時期に始まっている。
人工衛星を軌道に乗せたのは、こっちが先だった(共に1970年:日本2月、中国4月)。
有人飛行については、米国依存な我が国に対し、独自の宇宙ステーションを維持するなど、宇宙大国としての道を着実に歩んでいる。
今回の再使用ロケットの回収(まだ、回収だけだがな)は、軌道アクセス能力の飛躍的向上に向けて、大きな一歩を踏み出したと言っていい。
「長征10Bは回収方法に従来とは異なるアプローチを採用しており、打ち上げ地点から離れた海上に浮かぶ船舶と、スペースXがスターシップで採用しているようなキャッチ技術を組み合わせている。このようにロケットをキャッチすることで、再利用によるペイロード容量への影響を軽減できる。長征10Bは着陸脚の余分な質量を運ぶ必要がなく、打ち上げ地点から離れた場所で回収することで、降下中に消費する燃料量を減らすことができる。」
単に追随しただけではなく、独自の改良も成功させている。
「今後、長征10B開発チームは、機体の性能最適化と再利用型ロケット技術の段階的な改良を加速させていく」「第1段の再利用飛行試験は、今年末までに完了する見込みだ。」(中国航天科技集団(CASC))
長征10Aや、大型の長征10号、長征9号などへの言及もあるが、今回は割愛する。
「彼らがはるかに高い打ち上げ頻度を達成できるようになるまで、おそらく数年もかからないでしょう」(退役した米宇宙軍大佐で、ミッチェル研究所の宇宙力優位性センター・オブ・エクセレンスの宇宙研究担当ディレクター兼上級研究員であるチャールズ・ガルブレイス氏)
「競争はイノベーションを促進する可能性があるが、中国の過去の行動は必ずしも平和的ではなかったことを懸念している。そのため、中国のあらゆる行動を注意深く見守る必要がある。一方では、彼らはスペースXと競争しているが、中国が軍事力、宇宙開発能力をすべて軍事管理下に置いた組織構造を考えると、この競争から中国軍が大きな利益を得ることは間違いない。」(同上)
NASAの予算を引っぺがし、ゴールデンドームに大金を投じている米国の元宇宙軍大佐が良く言うよ・・・。
まあいい。
(中国、新型ロケット「長征10号乙」初飛行に成功 中国初の第1段制御回収も達成)
https://sorae.info/ssn/20260711-long-march-10b-demo.html
「今回のミッションでは、衛星の軌道投入に加えて、第1段機体の回収にも成功しています。CNSAによれば、これは中国がロケットの第1段を制御回収した初の事例であり、世界初の海上網系回収でもあるとされています。」
「第1段は打ち上げ後に垂直帰還し、海上回収船「領航者」号上に設けられたネット状の捕獲システムによって回収されました。」
うーん、それはそれで目出度いんだが、浮沈子的には1段目の上部からモクモクと出ている黒煙の方が気になるんだがな・・・。
「CNSAは今回の成功を、中国の再使用型ロケット技術における重要な突破口と位置づけています。」
機体の内部をくりぬいて煙突にし、エンジンの排煙(煤)による再使用時のメンテナンスの手間を改善しようという試みなのかは知らない。
もしかすると、何か由々しき事態が発生していて、ビデオの録画が終了した直後に、回収船もろとも大爆発して木っ端微塵になっちまってたりしてな(未確認)。
まあ、どうでもいいんですが。
ファルコン9は、実際の再使用に至るまで、紆余曲折を経た。
工学的に可能なことはS社が証明しているけど、打ち上げロケットとして定常運用していくためには、ただ1度の成功だけでは不十分だ。
ゆくゆくは有人ロケットとしての使用も見込まれており、安定性、信頼性の構築は必須だからな。
中国は、そのための第一歩を踏み出したことになる。
「インド、日本、ロシアのロケット開発企業も、それぞれのロードマップに再利用を盛り込んでいるが、その実現可能性は様々である。」(アルスの記事より)
(再使用ロケット、着地成功 JAXA、技術確立目指す)
https://www.sankei.com/article/20260711-J7CHA7K7ERPW5OZVYGIIHT24BQ/
「「RV―X」の飛行試験を、秋田県能代市の施設で実施した。実験機は地上10メートルほどまで真っすぐ上昇した後、再び降下し着地に成功」
やれやれ・・・。
我が国は、小惑星からのサンプルリターンなど、ユニークな宇宙開発の実績はあるものの、片や軌道上に衛星の打ち上げを成功させ、此方地上10mの行って来いだけというのは、同じ再使用ロケット開発として雲泥の差を感じる。
少なくとも、21世紀の地球低軌道へのアクセスに於いて、部分的再使用ロケットは避けて通ることが出来ない選択になってきている。
次期主力ロケットの開発がいつになるかは知らないが(たぶん、2040年代)、石に噛り付いてでも成功させなければならない。
アルスの記事によれば、欧州でも再使用ロケットの取り組みが始まっているという。
全世界が、雪崩を打って傾注し始めている。
再使用にあらざれば、ロケットにあらず・・・。
ただ、そのためには再使用によって生み出される打ち上げを消化するだけの需要が必要だ。
官需中心の我が国の衛星需要では、打ち上げロケットの高頻度化の需要は皆無だ(現在のスパイ衛星を、スターシールドのような低軌道コンステレーションに置き換え、または増強しようという話は聞かない:たぶん、相乗りじゃね?:英国はそうするみたいです)。
高頻度打ち上げが出来なければ、再使用を安定化させるためのノウハウも手に入らず、コストの削減も不可能になる。
S社は、自社事業としてスターリンクを始めたことで、いい循環のきっかけを掴んだ。
次のきっかけは、もちろん、軌道データセンターだ。
現在、1万機程度のスターリンクの100倍だという(べらぼーめ・・・)。
2桁違うコンステレーションを維持するためには、2桁違う打ち上げ頻度が求められる。
毎週3回のアベレージで上げているロケットを、単純に300回打ち上げなければならない。
1週間は168時間だから、ざっくり33分ごとに打ち上げる必要が出て来る。
さすがに、それは困難だろう。
どーするのか。
一つは、ロケットの大型化だ。
1回20トンくらいを上げているファルコン9の10倍(200トン)を軌道上に上げることが出来れば、打ち上げ頻度を緩和することが可能だ。
もう一つは、発射場を10倍とかに増やすことだな。
現在、フロリダで2か所、カリフォルニアで1か所だから、米国内と近隣国(カナダとかメキシコ)で、せめて10か所くらいにはしたいところだ。
スターシップの運用は、再使用サイクルを最小化するように設計されているから、ファルコン9よりは高頻度に上げられるはずだ。
2段目を、メカジラキャッチできるかどうかが問題だな。
いずれにしても、そういったアットーテキ打ち上げ需要がなければ、完全再使用はおろか、部分的再使用の必要性も見出すことは出来ない。
中国は、低軌道大規模コンステレーションの需要を作り出しているが、本物かどうかは不明だ。
当面、軍需で活用することで、その投資を維持し続けることになるのかもな・・・。
(中国は初の再利用可能なロケットを回収し、その新たな方法を示した。)
https://arstechnica.com/space/2026/07/china-recovered-its-first-reusable-rocket-and-showed-a-new-way-to-do-it/
「長征10Bブースターは宇宙から降下し、洋上船舶に固定された4本脚のフレームに着陸した。船上に格子状に張られた張力ケーブルが、着陸エンジンを停止したロケットを捕捉し、くすぶるブースターは空中に吊り下げられた。」
おおっ!。
「ロケットの上段は軌道に乗せられ、CX-26と呼ばれるペイロードを放出した。」
中国の宇宙開発は、我が国とほぼ同時期に始まっている。
人工衛星を軌道に乗せたのは、こっちが先だった(共に1970年:日本2月、中国4月)。
有人飛行については、米国依存な我が国に対し、独自の宇宙ステーションを維持するなど、宇宙大国としての道を着実に歩んでいる。
今回の再使用ロケットの回収(まだ、回収だけだがな)は、軌道アクセス能力の飛躍的向上に向けて、大きな一歩を踏み出したと言っていい。
「長征10Bは回収方法に従来とは異なるアプローチを採用しており、打ち上げ地点から離れた海上に浮かぶ船舶と、スペースXがスターシップで採用しているようなキャッチ技術を組み合わせている。このようにロケットをキャッチすることで、再利用によるペイロード容量への影響を軽減できる。長征10Bは着陸脚の余分な質量を運ぶ必要がなく、打ち上げ地点から離れた場所で回収することで、降下中に消費する燃料量を減らすことができる。」
単に追随しただけではなく、独自の改良も成功させている。
「今後、長征10B開発チームは、機体の性能最適化と再利用型ロケット技術の段階的な改良を加速させていく」「第1段の再利用飛行試験は、今年末までに完了する見込みだ。」(中国航天科技集団(CASC))
長征10Aや、大型の長征10号、長征9号などへの言及もあるが、今回は割愛する。
「彼らがはるかに高い打ち上げ頻度を達成できるようになるまで、おそらく数年もかからないでしょう」(退役した米宇宙軍大佐で、ミッチェル研究所の宇宙力優位性センター・オブ・エクセレンスの宇宙研究担当ディレクター兼上級研究員であるチャールズ・ガルブレイス氏)
「競争はイノベーションを促進する可能性があるが、中国の過去の行動は必ずしも平和的ではなかったことを懸念している。そのため、中国のあらゆる行動を注意深く見守る必要がある。一方では、彼らはスペースXと競争しているが、中国が軍事力、宇宙開発能力をすべて軍事管理下に置いた組織構造を考えると、この競争から中国軍が大きな利益を得ることは間違いない。」(同上)
NASAの予算を引っぺがし、ゴールデンドームに大金を投じている米国の元宇宙軍大佐が良く言うよ・・・。
まあいい。
(中国、新型ロケット「長征10号乙」初飛行に成功 中国初の第1段制御回収も達成)
https://sorae.info/ssn/20260711-long-march-10b-demo.html
「今回のミッションでは、衛星の軌道投入に加えて、第1段機体の回収にも成功しています。CNSAによれば、これは中国がロケットの第1段を制御回収した初の事例であり、世界初の海上網系回収でもあるとされています。」
「第1段は打ち上げ後に垂直帰還し、海上回収船「領航者」号上に設けられたネット状の捕獲システムによって回収されました。」
うーん、それはそれで目出度いんだが、浮沈子的には1段目の上部からモクモクと出ている黒煙の方が気になるんだがな・・・。
「CNSAは今回の成功を、中国の再使用型ロケット技術における重要な突破口と位置づけています。」
機体の内部をくりぬいて煙突にし、エンジンの排煙(煤)による再使用時のメンテナンスの手間を改善しようという試みなのかは知らない。
もしかすると、何か由々しき事態が発生していて、ビデオの録画が終了した直後に、回収船もろとも大爆発して木っ端微塵になっちまってたりしてな(未確認)。
まあ、どうでもいいんですが。
ファルコン9は、実際の再使用に至るまで、紆余曲折を経た。
工学的に可能なことはS社が証明しているけど、打ち上げロケットとして定常運用していくためには、ただ1度の成功だけでは不十分だ。
ゆくゆくは有人ロケットとしての使用も見込まれており、安定性、信頼性の構築は必須だからな。
中国は、そのための第一歩を踏み出したことになる。
「インド、日本、ロシアのロケット開発企業も、それぞれのロードマップに再利用を盛り込んでいるが、その実現可能性は様々である。」(アルスの記事より)
(再使用ロケット、着地成功 JAXA、技術確立目指す)
https://www.sankei.com/article/20260711-J7CHA7K7ERPW5OZVYGIIHT24BQ/
「「RV―X」の飛行試験を、秋田県能代市の施設で実施した。実験機は地上10メートルほどまで真っすぐ上昇した後、再び降下し着地に成功」
やれやれ・・・。
我が国は、小惑星からのサンプルリターンなど、ユニークな宇宙開発の実績はあるものの、片や軌道上に衛星の打ち上げを成功させ、此方地上10mの行って来いだけというのは、同じ再使用ロケット開発として雲泥の差を感じる。
少なくとも、21世紀の地球低軌道へのアクセスに於いて、部分的再使用ロケットは避けて通ることが出来ない選択になってきている。
次期主力ロケットの開発がいつになるかは知らないが(たぶん、2040年代)、石に噛り付いてでも成功させなければならない。
アルスの記事によれば、欧州でも再使用ロケットの取り組みが始まっているという。
全世界が、雪崩を打って傾注し始めている。
再使用にあらざれば、ロケットにあらず・・・。
ただ、そのためには再使用によって生み出される打ち上げを消化するだけの需要が必要だ。
官需中心の我が国の衛星需要では、打ち上げロケットの高頻度化の需要は皆無だ(現在のスパイ衛星を、スターシールドのような低軌道コンステレーションに置き換え、または増強しようという話は聞かない:たぶん、相乗りじゃね?:英国はそうするみたいです)。
高頻度打ち上げが出来なければ、再使用を安定化させるためのノウハウも手に入らず、コストの削減も不可能になる。
S社は、自社事業としてスターリンクを始めたことで、いい循環のきっかけを掴んだ。
次のきっかけは、もちろん、軌道データセンターだ。
現在、1万機程度のスターリンクの100倍だという(べらぼーめ・・・)。
2桁違うコンステレーションを維持するためには、2桁違う打ち上げ頻度が求められる。
毎週3回のアベレージで上げているロケットを、単純に300回打ち上げなければならない。
1週間は168時間だから、ざっくり33分ごとに打ち上げる必要が出て来る。
さすがに、それは困難だろう。
どーするのか。
一つは、ロケットの大型化だ。
1回20トンくらいを上げているファルコン9の10倍(200トン)を軌道上に上げることが出来れば、打ち上げ頻度を緩和することが可能だ。
もう一つは、発射場を10倍とかに増やすことだな。
現在、フロリダで2か所、カリフォルニアで1か所だから、米国内と近隣国(カナダとかメキシコ)で、せめて10か所くらいにはしたいところだ。
スターシップの運用は、再使用サイクルを最小化するように設計されているから、ファルコン9よりは高頻度に上げられるはずだ。
2段目を、メカジラキャッチできるかどうかが問題だな。
いずれにしても、そういったアットーテキ打ち上げ需要がなければ、完全再使用はおろか、部分的再使用の必要性も見出すことは出来ない。
中国は、低軌道大規模コンステレーションの需要を作り出しているが、本物かどうかは不明だ。
当面、軍需で活用することで、その投資を維持し続けることになるのかもな・・・。

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