😼欧州大戦争:謎の電話:会談直前の怪2025年05月20日 09:04

欧州大戦争:謎の電話:会談直前の怪


(トランプ氏、ゼレンスキー氏と「数分間」電話 プーチン氏の前に=関係筋)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/V3XULG4KGRJPXHNA37HOEVXC5Q-2025-05-19/

「トランプ大統領はプーチン大統領との電話会談前にゼレンスキー氏と「数分間」電話した」(関係筋)

この件は、CNNも報じている。

(ウクライナ大統領、ロシアの銀行・エネルギー分野への制裁呼び掛け 停戦に向け圧力)
https://www.cnn.co.jp/world/35233172.html

「ゼレンスキー氏は記者会見で、トランプ氏と2回、電話会談を行ったと明らかにした。1回目はトランプ氏がロシアのプーチン大統領と会談する直前、2回目は会談後だったという。」

ゼレンスキー自身が記者会見で明かしている。

秘密でも何でもない。

が、何が話し合われたのかは気になるところだ。

日本時間で昨夜11時からと言われていた会談は、直前で一瞬不透明になった(ロイター報道)。

そのことと関係あるのかないのか。

今後の交渉に影響があるのかないのか。

具体的な成果がなかった会談を終えた後のゼレンスキーの反応は、会談前と変わっていないように思える。

制裁を強化し、ロシアに無条件停戦を求める。

意味ねー・・・。

それは、明確に拒否され、無視され、戦闘を継続しながらの交渉が避けられなくなっている。

直前の電話で、制裁圧力をかけるように強く依頼したのかもしれない。

既に引用したが、ロシア大統領府のウシャコフ大統領補佐官(外交政策担当)によれば、制裁についてはむしろ消極的とも取れる態度だったようだ。

「トランプ氏は米上院が新たな制裁に関する法案を準備していると言及した。しかし彼自身は制裁の支持者ではなく、むしろ何らかの合意に達することを望んでいる」

ゼレンスキーのその後の発言を見ると、やっぱ、追加制裁に対する圧力だった気がするな。

「ゼレンスキー氏は、米国が追加制裁に同意するには、まだ米国に「圧力」をかけ続ける必要があると述べた。」(CNN)

もう、それに縋るしか手はないんだろう(そうなのかあ?)。

トランプ政権は、ぐちゃぐちゃ制裁についてしつこく迫る欧州とウクライナを疎んじ始めている(つーか、最初からかあ?)。

早いとこ停戦して、ハッピーになりたくてウズウズしている。

その後のウクライナがどうなろうが、欧州がどうなろうが、知ったことではない(そんなあ!)。

実際の話がどうだったのかは知らない。

が、仮にそうだったとしても、トランプがゼレンスキーの要請に取り合わなかったことは確かだ。

無条件の停戦という方向性は一致していても、方法論としてはビミョーにズレている。

停戦条件のすり合わせに関与しない態度を取ったことから、無条件停戦というスキーム自体が揺らいでいる。

つーか、事実上破綻したのではないのか。

(米ロ首脳が電話会談 プーチン氏 即時停戦に応じる考え示さず)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250519/k10014810461000.html

「アメリカは仲介役から退くということか」(記者団)

「ノー」(トランプ)

「仲介役から退くことを判断する明確なラインは念頭にあるのか」(記者団)

「確実に私の頭の中にはある。これは私の戦争ではない。明確な線引きはしているが、それがどこかは言いたくない。言えば交渉をさらに難しくするからだ」(トランプ)

ブチ切れるまでの時間は長くはなさそうな感じだ。

ゼレンスキーの電話についても情報があった。

「最初の電話会談では、ウクライナにとって停戦が最も重要だと伝えたほか、ウクライナに関する決定をウクライナ抜きで下さないよう要請した」

うーん、ハズれたな。

当事者同士で停戦条件を決定するというスタンスは、これを踏まえたものだろう。

「2回目の電話会談では「ロシア側の考えがウクライナにとって支持できない場合は、トランプ大統領と話し合う機会を持ちたいと頼んだ」」

「ロシアが非現実的な要求をした場合は、停戦を求めていない証拠だとして制裁の強化に向けてトランプ大統領と協議したい意向を伝えた」

米国(トランプ)が交渉への関与に閾値を持っていることは初めて明らかにされた。

追加制裁への消極姿勢も確認されている。

戦闘は継続し、交渉は間延びする。

何も変わらず、何も進展しない・・・。

😼欧州大戦争:米ロ電話会談:ロシアペース2025年05月20日 00:18

欧州大戦争:米ロ電話会談:ロシアペース


(米ロ首脳会談、現在準備されておらず=ロシア通信社)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/ULLDJIWRZBMUJOJA2VTOT6ITQI-2025-05-19/

「ロシアのプーチン大統領とトランプ米大統領の会談は現在準備されていないもよう。」(ロシア国営通信社RIA)

どうやら、ぺスコフが発言したらしい。

「米ホワイトハウスは、トランプ米大統領が19日午前10時(米東部時間)にロシアのプーチン大統領と電話会談し、終了後にウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談する予定だと明らかにしていた。」

いやあ、何が起こるか分からないな。

たぶん、続報が出るだろうが、ネットではロイターが電話会談開始を報じたとしていたからな。

一寸先は闇ということか・・・。

もちろん、続報が出ればまた書く。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

NHKの午前0時のニュースでは、ホワイトハウスは米ロ首脳による電話会談が行われていると発表したと報じていた。

どっち!?。

<さらに追加>ーーーーーーーーーー

(ロシア「平和条約へ覚書作成」 即時停戦は応じず)
https://nordot.app/1297291948153143729

「ロシアは将来の平和条約に関する覚書をウクライナ側と作成する用意がある」「覚書には紛争解決の原則や平和協定の締結時期、合意が成立した場合の一定期間の停戦などが含まれる」「最も重要なのは危機の根本原因の除去だ」(ロシアのプーチン大統領)

「即時受諾には応じなかったもようだ。」

プーチンは大満足のようだ。

(米ロ首脳が電話会談、トランプ氏「停戦に向けた交渉を直ちに開始」)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/PQV2CDOJINL4FLCVEIFHZTHDTU-2025-05-19/

「・・・電話会談を行った。ロシア通信(RIA)によると、電話会談は2時間以上続いた。」

結局、電話会談は開催され、長時間にわたって交渉が行われたようだが、トランプは何も得られなかったようだ。

「ロシアは将来の和平協定の可能性に関する覚書を提案し、ウクライナ側と協力する用意があることで米大統領と合意した。その覚書では、例えば和解の原則や和平協定の時期など、いくつかの立場を規定する」「この作業の一環として、両国は停戦の可能性とその期限を確定する必要がある」(ロシアのプーチン大統領)

「トランプ氏はソーシャルメディアへの投稿で、電話会談は非常にうまくいったとし、ロシアとウクライナは停戦に向けた交渉を直ちに開始すると述べた。」

会談の内容については不明な点も多い。

トランプがゼレンスキーや欧州首脳と話すまでは詳細は出ないだろう。

日経は、ゼロ回答だったとしている。

(米ロ首脳、ウクライナ和平で進展なし プーチン氏「根本原因の除去を」)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN19CB00Z10C25A5000000/

「停戦条件で譲歩せず、和平に向けた協議の行き詰まりを打開できなかった。」

NHKは即時停戦に応じない姿勢を問題視している。

(米ロ首脳が電話会談 プーチン氏 即時停戦に応じる考え示さず)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250519/k10014810461000.html

「即時停戦に応じる考えは示しませんでした。」

トランプの発言のうち、浮沈子が注目したのはこれ。

「ロシアとウクライナは、停戦、そして、より重要な戦争の終結に向けて、ただちに交渉を開始する。そのための条件は、両国間で交渉されることになるだろう。というのも交渉の詳細は、彼ら以外にはだれもわからないからだ」

停戦条件に米国は関与しないとも取れる発言で、今後の対応が思いやられる。

「両大統領の対面での首脳会談についても双方から発表はありませんでした。」

「トランプ大統領は、プーチン大統領との電話会談の内容についてウクライナのゼレンスキー大統領や、EU=ヨーロッパ連合のフォンデアライエン委員長、フランスのマクロン大統領などに電話で伝えた」

ずいぶん早いな。

つまり、伝えるべきことがなかったということになる(そういうことかあ?)。

一時は、中止かと懸念されたが、電話会談自体は無事に行われ、2大核大国同士の首脳のコミュニケーションは維持された。

トランプは当初、貿易についても議題にすると言ってたけど、そのことに関する言及はない(今のところ)。

どーせ、それどころじゃなかったんだろう(未確認)。

「会談はとてもうまくいった。その雰囲気や精神はすばらしかった」(トランプ)

「会談は2時間以上にわたって行われた。全体として非常に有益だった」(プーチン)

この手のコメントは、それ以外はボロボロだったという意味だ(そういうことかあ?)。

漏れ出てくる話からは、トランプが和平交渉から手を引く腹を固めたことがうかがえる。

ウクライナを説得することも疲れる話だしな。

バチカンに言及したことも気になる。

「ローマ教皇を代表とするバチカンが交渉の場を設けることに関心があると表明している。プロセスを始めよう」(トランプ)

やれやれ・・・。

詳細はこれから発表されるかもしれない。

期待しないで見守ることにしよう・・・。

<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー

(和平条件、軍撤退なら容認せず=ウクライナ大統領)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2025052000183&g=int

「ロシアがウクライナ軍撤退を和平の条件とするなら容認しない」(ウクライナのゼレンスキー大統領)

短信だから、これ以上はない。

レスポンスの速さはさすがだが、概ね脊髄反射的な対応だ。

直接協議の席では、「和平」の条件じゃなく「停戦」の条件だと言ってたことに注意だな。

つまり、停戦の条件としては呑むということかもしれない(そうなのかあ?)。

そこは、厳密な区別が必要だろう。

が、これまでのロシアの主張を考慮すれば、停戦で軍を撤退させて、最終的な和平合意で戻すことはあり得ない。

認識か表現の齟齬の可能性が高いな・・・。

<また追加>ーーーーーーーーーーー

(トランプ大統領 ウクライナ停戦条件は「当事者間で交渉」 プーチン大統領と電話会談)
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000426329.html

「ロシアはアメリカとの貿易を望んでいるとして、戦闘終結後にロシアは富と雇用を生み出す絶好の機会があると強調しました。」

おっと、貿易についても一応話題にはなったわけだ(そういうことかあ?)。

プーチンの発表の方では触れられていないけどな。

まあいい。

相手が言ってないことを言ったように表現するのは、トランプ独特のレトリックの一つだ。

高齢のじいちゃんだから、幻聴でも聞いた可能性もある(そんなあ!)。

少なくとも、プーチンが重視していないことは確かだろう・・・。

<またまた追加>ーーーーーーーーーー

(米ロ首脳、ウクライナ停戦時期協議せず 直接会談に前向き=ロ高官)
https://jp.reuters.com/world/security/Z45RCOTCGJMDNGHVFHQRNHN7NE-2025-05-19/

「両首脳は今後の両国関係についても詳細に話し合った」(ロシア大統領府(クレムリン)のウシャコフ大統領補佐官(外交政策担当))

「トランプ氏はウクライナ紛争解決後の両国関係の展望は「素晴らしい」と強調したという。」

なんだ、トランプが自分で言っただけの話か(そういうことかあ?)。

「両首脳は二国間関係改善に向けた協議の一環として、9人ずつのロシア人と米国人の囚人交換についても話し合ったと語った。ただ、詳細については調整中で、交換の時期については明らかにしなかった。」(ウシャコフ氏)

この手の話は、何らかの合意を得なければならない時に添えられる。

先の直接協議の捕虜交換みたいなもんだ。

バチカンの話も合意事項ではないようだしな。

「両首脳はともに直接会談の実施に前向きであるものの、開催場所についてはまだ合意に至っていない」

制裁解除については、明快な話はなかった模様だ。

「トランプ氏は米上院が新たな制裁に関する法案を準備していると言及した。しかし彼自身は制裁の支持者ではなく、むしろ何らかの合意に達することを望んでいる」(ウシャコフ氏)

多方面にわたって、細かい話も行われたようだ。

首脳会談だから、いろいろ詰め込みたがるのは分かるが、焦点がぼける。

逆に、メインテーマでポイントが稼げないから、その他の話を詰め込んだのかもな・・・。

<もっと追加>ーーーーーーーーーー

(ウクライナ、平和条約覚書提案あれば検討)
https://nordot.app/1297307170244608546

「ロシアから覚書の提案があり次第、われわれの考えをまとめる」(ウクライナのゼレンスキー大統領)

(米ロ首脳が電話会談 ウクライナでの停戦を協議)
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000426328.html

「ロシアが戦争を長引かせるなら、世界に追加制裁を含む対応が求められる」(ウクライナのゼレンスキー大統領)

西側は手詰まり、ロシアのペースで進めざるを得ない状況だ。

停戦するならロシア有利の条件を呑まなければならないし、それを拒んで戦争を続ければ時間はロシアに味方する。

米国は追加制裁を加えるどころか制裁解除に動きたいし、欧州の追加制裁も発動はビミョーだ。

八方塞がりの中、今も戦闘は継続している・・・。

<もっともっと追加>ーーーーーーーーーー

(ウクライナ大統領、ロシアの銀行・エネルギー分野への制裁呼び掛け 停戦に向け圧力)
https://www.cnn.co.jp/world/35233172.html

「ゼレンスキー氏は、米国が追加制裁に同意するには、まだ米国に「圧力」をかけ続ける必要があると述べた。」

「次回の協議の開催地についても調整が進められており、まずは停戦の実現を目指す。候補地としてトルコ、スイス、バチカンなどが挙がっている」

ははあ、欧州は米国抜きの制裁に反対している可能性があるな。

手詰まり感の中、ロシアからの提案待ちで時間は無為に流れていく。

スイスは以前にも、交渉場所の提供を申し出ていたけどな。

まあ、どこでもいいんですが。

無条件の停戦は拒否されている。

中途半端な制裁をちらつかせたくらいでは実現できないだろう・・・。

😼欧州大戦争:停戦交渉を巡る欧州各国の動き2025年05月19日 18:58

欧州大戦争:停戦交渉を巡る欧州各国の動き


(英首相、米伊仏独首脳とウクライナ戦争について協議=官邸報道官)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/SSXHIUCY2RKHLM72SLAPOV3V4U-2025-05-18/

「スターマー英首相は18日、ロシアの対ウクライナ戦争について米国、イタリア、フランス、ドイツの首脳と協議した。」

「トランプ米大統領が19日にロシアのプーチン大統領と電話会談するのを前に、各国首脳が無条件停戦の必要性について話し合った。」

「また、ロシアが停戦と和平交渉に真剣に取り組まなかった場合の制裁措置についても協議した」

「プーチン大統領はあす、トランプ大統領が提案し、ウクライナと欧州が支持する30日間の無条件停戦を受け入れることで、平和を望んでいることを示さなければならない」(フランスのマクロン大統領)

この動きには、続報が出ている。

(欧州、ウクライナ派兵について協議する段階にない=独伊首相)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/LVOYELEM25NUBI7N6RI6NMRWNA-2025-05-19/

「ドイツのメルツ首相とイタリアのメローニ首相は17日、ウクライナ戦争を巡り、欧州は現在ロシアから無条件停戦を確保することに尽力しているとし、ウクライナへの派兵について協議する段階には程遠いという認識を示した。」

「フランス、ドイツ、英国、ポーランドの首脳は16日にアルバニアで開催された欧州政治共同体(EPC)首脳会合の合間に、ウクライナ情勢を巡り同国のゼレンスキー大統領と会談した。」

問題は次だな・・・。

「メローニ氏はこの会談に参加しなかった。イタリアのメディアはフランスのマクロン大統領がメローニ氏の参加を望んでいなかったことを示唆している。」

やれやれ・・・。

国内で極右問題に頭を抱えているマクロンが、メローニを毛嫌いしているのは分かる。

「メローニ氏は17日、記者団に対し、イタリアは戦争終結を目指す国際的な枠組みへの参加に前向きだとした上で、西側の分裂に警告を発した。」

欧州はいつもこうだからな。

英国のラミー外相の気になる発言も出ていた。

(印パ停戦永続に向け米国と尽力、水系問題で印けん制=英外相)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/JYIKFSPXW5LD7P5MVCBGGURKDM-2025-05-19/

「ロシア側が相変わらず真意をはぐらかす態度だったのを目の当たりにしている。ロシアは、ウクライナで今求められている永続和平に向けて真剣に取り組む意欲がなく、またしても本気になっていない」(英国のラミー外相)

ロシアは、真意をはぐらかしたのかあ?。

浮沈子には、これ以上ないほど真意をむき出しにし、ウクライナで今「ロシアが求めている」永続的和平に向けて本気出して真剣に取り組む(=ウクライナが屈服するまで永遠に戦う)意欲を示したと思えるんだがな。

聞きたくないことには耳を閉ざし、見たくないことからは目を逸らし、言えば波風立ちそうなことは言わずに済ませようとする。

EUのカラス上級代表は、その中では異色だ。

あれだけ言いたい放題言えばスカッとするに違いない(そういうことかあ?)。

見たくないことと言えば、こんな話題も出ている。

(ロシア、大陸間弾道ミサイル発射を計画=ウクライナ情報当局)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/W4HK4N7ENNIQDKJJ3B46X7YCSE-2025-05-19/

「ロシアがウクライナと西側諸国を威嚇するために大陸間弾道ミサイル(ICBM)の「訓練・戦闘」発射を計画している」( ウクライナ国防省情報総局(GUR))

目的はともかく、ICBMの定期的な訓練は必要だ。

「ロシアのスベルドロフスク地方から夜間に発射される予定で、ミサイルの飛行距離は1万キロメートル以上」

「ロシアは軍事機密としている核ミサイルの発射実験計画に関する質問には答えないが、発射後には声明を発表している。」

「ロシアがウクライナ東部で前線の獲得を目指す中、ウクライナは大きな圧力にさらされている。」

それは、射程1万キロメートル以上のICBMとは関係ない。

発射予定地とされるスベルドロフスク地方はウラル山脈の東側だ。

州都エカテリンブルグとキエフは2000kmちょっとしかない。

1万km超えというのは、オーストラリアとかハワイとか、南アフリカとかテキサス州辺りの話だ。

ロフテッド軌道とかを取れば、話は違ってくるんだろうが、ウクライナ当局の公表では「飛行距離」が1万km以上となっている。

米国以外に脅威を感じる西側諸国はない(オーストラリアはヤバいかもな)。

ロイターは、ウクライナ情勢というニュース分類で取り上げている。

ウクライナ東部の前線獲得とも、おそらく何の関係もないだろう。

見たいものだけを見て、聞きたいことだけを聞いて、言いたいことだけを言う(えーっと、誰のことだあ?)。

メディアに意図はないんだろうが、うっかり洗脳されないように気を付けないとな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(侵攻終結には「成果」必要 ウクライナ即時停戦に難色―ロ大統領)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2025051900576&g=int

「ウクライナ侵攻を終わらせるには、望ましい「成果」が必要」「ウクライナの非軍事化を念頭に、「根本原因の除去」を伴わなければならないと改めて強調。ロシアにとっての永続的な平和を追求」「西側諸国などが要求する即時停戦に難色」(ロシアのプーチン大統領)

「ロシアに必要な成果を得て終わらせるのに十分な力と資源を持っている」「危機を引き起こした(根本)原因の除去、長期的かつ持続可能な平和の条件の確保、ロシアの安全と(ウクライナ東部の親ロシア派)住民の利益の保証」(同上)

トランプとの電話会談を前に、原則論をぶち上げて気勢を上げている(そうなのかあ?)。

侵攻作戦に対する不退転の決意だ。

トランプ、なにするものぞ・・・。

ヤバいな・・・。

ヤバ過ぎ!。

トランプはトランプで、停戦の実現に不退転の決意だ(もう、やーめたって言うかもしれないけど)。

つーことはだな、浮沈子の予想通り、プーチンが示した停戦条件をウクライナに丸呑みさせる圧力がかかることになる(そうなのかあ?)。

両大国とも、力と資源については申し分ないからな。

特に米国は、ウクライナの資源の半分を手に入れている(そういうことかあ?)。

嫌だと言えば、もう半分もよこせと言い出しかねない(そんなあ!)。

1mmも譲る気はないと内外に表明したプーチンが、翌日に態度を変えることはない。

もちろん、時間軸を多少調整する可能性はある。

多段階での停戦や、条件付き停戦もあり得る。

これまでも、海上輸送や原発、エネルギーインフラなど限定的に対象を絞った停戦は模索されてきている(詳細未確認)。

しかし、それらは原則合意後の信頼醸成措置の中で行われることになるだろう。

当事国間には、んなもんは現時点では薬にしたくてもない。

不信感と猜疑心、憎しみと軽蔑だけが漂っている。

人殺し、悪魔、道化師、敗者、エトセエトセ・・・。

米国が仲介者としてロシアから何らかの譲歩を引き出すことが出来なければ、ウクライナは関係改善を進める両国の障害となる。

米国は仲介どころか、ウクライナの排除に回りかねない。

ウクライナを支援せざるを得ない欧州とも敵対する。

それは、米国にとってもリスクだが、それを避ける唯一の道はウクライナに、ロシアの要求を丸呑みさせて、早期停戦させることだ。

そこがヤバい。

欧州は追加制裁するかもしれないけど、浮沈子的には米国は乗らないと見ている。

欧州の制裁を黙認はするが、米国がこれ以上ロシアに追加制裁を加えることはない。

どころか、一刻も早く制裁を解除したいし、欧州の制裁も外したいわけだ。

ウクライナの独立も、この3年余りの戦争も、一切をなかったことにして、みんなでハッピーになろうぜ!。

って、ムリポだろう!?。

ありえねー・・・。

去年までのバイデン政権とは180度異なる方向性だが、それが米国流なわけだ。

やれやれ・・・。

プーチンは100パーセント譲らないし、トランプも100パーセント譲らないとすると、ゼレンスキーは200パーセント譲らなければならない(そういう計算でいいのかあ?)。

が、既に見たように、この戦争はウクライナにとって独立を賭けた戦争だ。

独立を達成するか断念するかの2者択一で、中間はない。

プーチンは、目的を達成する力と資源を持っていると自信満々だ。

停戦する動機はない。

米国は、早期停戦でロシアの歓心を買い、ビジネスチャンスを広げようとしているけど、それは次元が異なる話だ。

ドンパチを始めた原因が解消されない中で、手打ちはない。

この話は、力による解決以外に道はない。

ウクライナの絶対的な勝利は、占領地からロシア軍を全て撤退させ、莫大な賠償をロシアに課し、二度と侵攻しないと約束させ、ついでにちょろっとロシア領の一部を頂くことだ(そうなのかあ?)。

もちろん、憎んでも憎み切れないプーチンを縛り首にして、キエフの街で晒しものにすることも含まれる。

更には、二度と侵攻させないための措置として、ロシアを解体し、周辺国に分配することが必要になる。

この間、ロシアを支援し続けた北朝鮮やイラン、中国、インドなどにも鉄槌をくらわしたいだろう(ブラジルとかも危ないな)。

逆に、ロシアは腹の底では同じことをウクライナに要求したいに違いない。

メドベージェフは、そうハッキリ言ってるけどな。

敵対心と憎しみに満ちた関係の中で、停戦や和平への道を探ることは難しい。

我が国には、成らぬ堪忍するが堪忍という諺がある。

出典は明らかでないようだが、様々な逸話が語られている(韓信の股くぐりなど)。

ここはひとつ、東洋の知恵に学んでブチ切れずに耐え忍んでもらいたいもんだな・・・。

<さらに追加>ーーーーーーーーーー

(ラトビア大統領 停戦めぐり“ロシア側には追加制裁が必要”)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250519/k10014810321000.htm

「ロシアには停戦するつもりも真剣に交渉を行う意思も全く感じられない」「無条件の停戦に向けて、ロシアを真剣に交渉させる唯一の方法は、政治的、経済的な圧力を強めることだ」「トランプ氏がプーチン氏に対して、停戦に向けた交渉のテーブルに着き、無条件の停戦に合意するよう説得することを望むが、どのように進展するか状況を見る必要がある」(ラトビアのリンケービッチ大統領)

欧州のスタンスは、恥ずかしくなるくらい一致している。

ちょっと前までは、停戦なんて絶対反対だったはずだ。

それが、安全保障なしには停戦しないと変わり、今では無条件での停戦になった。

ウクライナに安全保障を与えない停戦だ。

そんなもんを推し進めていいのかあ?。

停戦がロシアを利することは明白だ(ウクライナ自身がそう言って反対してたわけだしな)。

しかも、交渉は米国頼みで、様子見に走っている。

ラトビアを含めてバルト3国は明日のウクライナだ。

しかも、ウクライナと異なり、米国の支援を受けることは出来ない。

EU上級代表のカラスが強硬に主張するのもそのためだ。

EUは結束してロシアと対峙し続けなければならない。

ウクライナ支援はその試金石だからな。

が、派兵は行わず、追加制裁も様子見だ。

これ以上のロシアへの制裁は、わが身に降りかかってくるからな。

血は流したくないし身銭は切りたくない・・・。

が、それはまあ、当然と言えば当然な態度だろう。

ウクライナは身内じゃない。

血の盟友であるところのNATOには加盟しておらず、EUのメンバーですらない。

米国の交渉の後始末を押し付けられるのがオチだ(そうなのかあ?)。

金科玉条のように振りかざしている「無条件停戦」なんて、状況に流されてひねり出したもっともらしい妥協の産物に過ぎない。

まあいい。

ウクライナの独立の望みも、欧州の平和な日々の継続も、どちらも悪いことじゃない。

平穏な日常を送りたいという願いは真っ当な話だ。

ドンパチを終わらせてからそれらに取り組むのか、まとめて一気にケリをつけるのかの違いかもしれない。

それが可能かどうかは、今夜分かる。

「トランプ氏がプーチン氏に対して、停戦に向けた交渉のテーブルに着き、無条件の停戦に合意するよう説得することを望むが、どのように進展するか状況を見る必要がある」(再掲)

浮沈子も、寝ずに注視することにしよう(たぶん、寝ちゃうけど)・・・。

<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー

(豪州提供の戦車「エイブラムス」、第一陣はすでにウクライナへ発送済み=報道)
https://www.ukrinform.jp/rubric-defense/3994585-hao-zhou-ti-gongno-zhan-che-eiburamusu-di-yi-zhenhasudeniukurainahe-fa-song-jimibao-dao.html

「2024年10月、オーストラリア政府は、総額2億4500万ドルの軍事支援パッケージの一環で、ウクライナに対して戦車「エイブラムス」を数十両発送すると発表」

「その後、オーストラリアによるウクライナへの戦車「M1A1エイブラムス」の引渡しは、米国が許可を渋っていることにより、停滞していると報じられていた。」

「第一陣の輸送は、すでにもうしばらくの間道中にあるが、私はその具体的な内容については言及しない」(マルラス豪国防相)

このタイミングかあ・・・。

エイブラムスがウクライナでランセットなどの徘徊弾薬の餌食になっていたことは周知だ。

動けば狙われるから、結局、固定砲台として使うしかない。

燃費も悪いし、維持にも手間がかかるだろう。

前線にとってはお荷物以外の何物でもなかったはずだ(未確認)。

(世界最強の戦車は「薄すぎて脆弱」 ウクライナ兵の“悲痛な叫び”は活かされるか? 「アメリカは脅威を知らない」)
https://trafficnews.jp/post/509578/1

「ウクライナ軍には「世界最強戦車」と喧伝されたM1A1エイブラムス戦車がアメリカから31両供与されました。しかし、ウクライナの戦局は必ずしも好転していません。M1は2024年2月に実戦参加が確認され、3日後に最初の1両が撃破された画像がSNSに投稿されています。」

「民間OSINT(公開情報調査)サイト「オリックス」によれば、少なくとも17両が失われたそう。」

記事によれば、戦車の天敵はFPVドローンのようだな。

「FPV(一人称視点を用いた遠隔操縦)ドローンの大量投入も戦況を変えました。安価で対戦車ミサイルなどよりも扱いやすいFPVドローンは戦車にとっては難敵で、戦車の戦い方は大きく変化しました。」

やれやれ・・・。

んでもって、また中古のエイブラムスを送るのかあ?。

もしかするともしかして、戦場に届くことはないかも知れないな。

輸送途中で停戦になり、戦火に塗れることなくお蔵入りだな。

それが、幸せな末路かもしれない・・・。

😼欧州大戦争:閑話休題:空中空母現る2025年05月19日 17:08

欧州大戦争:閑話休題:空中空母現る


(Shahedを使用した攻撃方法の巧妙化、一部の機体は光に反応する)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/shahed-attack-methods-have-become-more-sophisticated-with-some-units-reacting-to-light/

「追記:
・・・
新華社通信の中国人ジャーナリストは「100機以上の小型ドローンもしくは1,000kgのミサイルを搭載して7,000km飛べる空中空母=Jiutian SS-UAVが6月に初飛行を予定している」と報告しており、飛行能力に劣る小型ドローンを遠距離の戦場に投射するアイデアの実用化は「遠い未来の話」ではなくなってきた。」

添付されているCGを見ると、側面のカバーが開いてうじゃうじゃと小型ドローンが飛び出してくる。

まあ、空母というよりは投射飛行体と言った方がいいんだろうが、良く見るとこの空母自体も無人機のようだ。

浮沈子の世代で空中空母と言えばこれ!。

(キャプテン・スカーレット:登場する主要なメカ:クラウドベース(スペクトラム基地)の項を参照)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%97%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88#%E7%99%BB%E5%A0%B4%E3%81%99%E3%82%8B%E4%B8%BB%E8%A6%81%E3%81%AA%E3%83%A1%E3%82%AB

「クラウドベース(スペクトラム基地)
高度4万フィート(12,192メートル)に浮遊する空中基地。広い甲板面は2分割され、一段高い方がエンゼルインターセプター用、低い方がその他の航空機用に使い分けられている。4隅に浮上・推進用のエンジンユニットがあり、その位置を自在に変更できる。」

ああ、クラウドベースって、立派な名前がついてたんだな(今、初めて知りました)。

「全長210m、全幅186.2m、大型ホバーエンジン4機、本体前後に推進用エンジン多数装備。太陽電池発電、エレクトロン・レイ追尾アンチ・エアクラフト・ミサイル砲、空対空ミサイル・超音速パラライザー・キャノン砲装備。乗員600名。」

まあ、この辺はテキトーなんでしょうけど。

浮沈子的に印象に残っているのにはこんなのもある。

(戦闘妖精・雪風:バンシー級原子力空中空母)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%A6%E9%97%98%E5%A6%96%E7%B2%BE%E3%83%BB%E9%9B%AA%E9%A2%A8#%E3%83%90%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%BC%E7%B4%9A%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%A9%BA%E4%B8%AD%E7%A9%BA%E6%AF%8D

「フェアリィ星上空を航行し続ける空中航空母艦。2機が存在し、防空圏外環の要となっている。綴りは「BANSHEE」。FAFの航空宇宙防衛軍団所属。全長687m、全幅1,400m、自重は9,650t、搭載機40機に達する巨大航空機であり、16基の原子力推進ターボファンエンジンによって飛行する。」

うーん、こっちのスペックもテキトーっぽさ満載だ。

「原作でのバンシーIVはジャムとの交戦後、突如制御不能になり乗員が退艦。(中略)OVA版でのバンシーIVは原作同様のトラブルに見舞われたあと、絶対防空圏を突破してFAF基地への接近を図ったため、防衛ミサイル軍団が発射した短距離弾道ミサイルの直撃によって撃墜される。」

アニメでは、(ジャムにすり替えられていた)トマホークと呼ばれるバンシーの整備員が取り残されたままで核ミサイルの攻撃を受ける。

「トマホーク(トム)・ジョン:
FAF大尉。電子工学の専門家でネイティブアメリカン。本来の名前は部族独特の発音でしか呼ぶことができないため、英語の発音でもっとも近い「トマホーク」やトム・ジョンと呼ばれている。先天性の心臓病を克服するためにプルトニウムで駆動する人工心臓を移植されており、そのことで「自分は機械なのではないか」というコンプレックスを持っている。」

まあ、どうでもいいんですが。

浮沈子は、以前にもクラウドベースの記事を書いた記憶があって、今回ちゃんと探していないんだが、ミステロンの攻撃で撃墜されちゃう話になっていたと記憶している。

やれやれ・・・。

まあ、ちょろっと調べたら、それは砂漠に不時着したシンフォニーエンジェルの夢だったというオチが付いている。

(クラウドベースへの攻撃)
https://en.wikipedia.org/wiki/Attack_on_Cloudbase

「突然、シンフォニーは砂漠で目を覚ますと、彼女を救出するために派遣された地上部隊の一員であるスカーレットとブルーと対峙していた。シンフォニーは砂漠の暑さによって引き起こされた悪夢の中で、クラウドベースへの攻撃を夢に見ただけだった。」

なーんだ・・・。

ウクライナ紛争は夢ではない。

単なる悪夢であってくれればどれ程いいか。

そこに空中空母が登場して、自爆ドローンを撒き散らすなんてのはご免だ。

おっと、探していたのがやっと見つかった。

(ミステロンの円盤にやられなければクラウドベースでもいいかも:浮かしておくのは大変だけど)
https://kfujito2.asablo.jp/blog/2020/06/20/9259740

言及しているネタもほぼ変わらないな・・・。

😼欧州大戦争:停戦はロシアを利する2025年05月19日 07:45

欧州大戦争:停戦はロシアを利する
欧州大戦争:停戦はロシアを利する


(82%のウクライナ国民、ロシアの「和平計画」を否定)
https://www.ukrinform.jp/rubric-society/3992943-noukuraina-guo-minroshiano-he-ping-ji-huawo-fou-ding.html

「キーウ国際社会学研究所が5月2日から12日にかけて実施した世論調査の結果を発表」

先日のブログ記事でも引用したんだが、停戦案について簡潔にまとめられていたので再度引用する。

「調査時に示された各案の内容は以下のとおり(編集注:実際に提示された正式な提案と一致したものではない)。」

どこが実際に提示された正式な提案と異なるかは知らない(未調査)。

米国案:
・米国を除く一部の欧州諸国がウクライナに安全の保証を提供する
・ロシアが占領した領土はそのままロシアの支配下に置かれる
・米国がクリミアをロシア領として正式に承認する
・ウクライナはEU加盟へと向かう
・米国および欧州はロシアに対するすべての制裁を解除する

欧州・ウクライナ案:
・ウクライナは欧州および米国から信頼できる安全保障を受ける
・ロシアは占領地を保持するが、ウクライナと国際社会はこれを公式には認めない
・ウクライナはEU加盟に向かう
・持続可能な平和が確立された後、米国は段階的に制裁を緩和していく

ロシア案:
・ウクライナは軍を大幅に縮小し、武装を制限しなければならない
・ウクライナはNATO加盟を永久に放棄する
・ヘルソン市、ザポリッジャ市、そしてドネツィク・ザポリッジャ・ヘルソン・ルハンシク各州の全域がロシア支配下に入る
・ウクライナは全ての占領地をロシア領と正式に認め、永久に放棄する
・ウクライナはEU加盟に向かう
・米国と欧州はロシアへのすべての制裁を解除する

既に、ロシア案については直接協議の場で示されていて、ほぼこの調査の通りとなっている(中立国化については、オーストリアモデルに準ずると表明された)。

ウクライナが停戦に当たって最も重視していたのは、停戦後の安全保障だった。

NATO加盟が条件だ。

さもなければ、核武装だ(そうなのかあ?)。

そうしなければ、停戦によって態勢を整えたロシアは、一方的に停戦を破って再び侵攻を開始する(ウクライナ側がその間、同じように戦闘態勢を整えられる保証はないからな)。

だから、安全保障なき停戦には絶対同意できない。

実際、ウクライナは戦争を継続し、ロシアに反撃し、ロシアのクルスク州に逆侵攻し、今年に入ってからも、その南のベルゴロド州に越境攻撃を仕掛けている(さらにクルスク州の別の国境(20kmほど西側:画像参照)でも侵入を試みている)。

直接協議の場では、無条件の30日停戦を提案しているけど、それはポーズに過ぎない。

ロシアがどーせ応じないと見切ったうえでの見せかけだ(そうなのかあ?)。

ウクライナは、口先では停戦を謳っているが、やっていることは徹底抗戦であり続けている(一方的に停戦をしたことは一度もない)。

そして、停戦に伴う安全が保障されない以上、それは正しい対応だ。

停戦はロシアを利する。

戦闘を継続し、撤退戦を続け、ロシアを疲弊させて反転攻勢の機を窺う。

先日の直接交渉の場で、ロシアは4州から撤退しなければスムイ州とハルキウ州を占領すると脅したが、戦線を拡大して攻勢を掛ければロシアの疲弊も増えるからな(どっちかといえば北朝鮮かあ?)。

まあいい。

ロシアは永遠に戦う覚悟があるという。

いいだろう。

これはウクライナの独立戦争であり、民族の自決を掛けて戦ういくさだ。

4年に1度、国家がぶっ壊れる米国や、烏合の衆の欧州など当てにせず、徹底した防御戦を戦い続け、独立を勝ち取る以外に道はない。

この戦いに負ければ、ウクライナという国家は消える。

停戦は、国家消滅に続く一本道だ。

侵略された国土は、いずれ武力で取り返す。

ロシア相手に外交努力で取り戻せるなどという、甘い考えは捨てよ!。

動員を強化し、世界中から兵器を集め、最前線に投入せよ!。

多重縦深防御態勢を構築し、ドニエプル川を背後に背水の陣を敷き、首都をキエフからリビウに移して、世界にその決意を示すべきだ。

スムイ州とハルキウ州は取られるかもしれないが、ウクライナは広大だ。

全土を要塞と化し、全国民を総動員してでも国家と国土を守らずしてどーする!?。

浮沈子は、逆説的だけど、ロシアに核兵器を使わせる必要があると見ている(そんなあ!)。

そこまでロシアを追いつめない限り、ウクライナの立つ瀬はない。

ウクライナ側が秘密裏に核兵器を開発する必要もある。

NATO加盟が見えない中、安全保障の切り札は必要だ。

モスクワに届く中距離弾道ミサイルも欲しいな。

ありとあらゆる手立てを講じて、国土の半分を犠牲にしても、国民の半数を失おうとも、徹底抗戦を続け独立を勝ちとならなければならない。

イスラエルを見よ!。

全世界を敵に回してでも、国家の存立のために戦い続けているじゃないの・・・。

我が国は、自分で独立を守ろうとすることを放棄し、その存立を国際社会に委ねている(憲法にそう書いてるしな)。

断頭台の下に首を晒して、気に入らなければいつでも切り落としてくれと言ってるわけだ(そうなのかあ?)。

敗戦国だから、戦勝国の言いなりにならざるを得ないのは仕方ないけど、それもまた、凄まじい決意ではある。

まあいい。

ウクライナは、戦って独立を勝ち取ることを決意した。

支援は受けられるかもしれないが、それは支援国の意思だ。

もっといえば、国益に従う。

ご都合次第というわけだな。

米国は停戦を促し、欧州は米国抜きの安全保障を蹴った。

所詮、当てにはできないのだ。

トランプは、米国の軍事支援抜きでもロシアと戦うことを決意している現政権を非難したけど、ウクライナにしてみれば筋違いだろう。

自国民を犠牲にして独立を勝ち取ろうとする態度を、米国(かつて植民地だった国)に批判されるというのは心外だ。

米国の国益がロシアとの和解に傾き、ウクライナ支援が縮小するというならそれは仕方がない。

それは、米国民の意思だし、主権国家(自国と他国の運命を決定できる)として当然の選択だ。

和解するロシアを攻撃するのが気に入らなければ、米国もまた、ウクライナの敵になる。

当然だろう。

イスラエルを見よ!。

全世界を敵に回して戦っているじゃん!?(米国だって、いつでも敵に回すだろう:そうなのかあ?)。

国家の独立は損得じゃない。

トランプ政権は、そこんとこが分かってないから話がずれる。

カナダを併合するとか、グリーンランドを領有するとか、ワケワカな話が出てくる。

そもそも、カナダは米国になりたくないからできた国だ(そうだったかあ?)。

まあ、どうでもいいんですが。

今朝の妄想は、ロシアが提示した停戦条件が意味するところを考えているうちにむくむくと湧いてきた。

1991年のウクライナ独立は、ソ連崩壊に伴う形式的なものに過ぎなかった。

約30年を経て、ウクライナは真の独立を果たそうとしている。

250年前、米国が独立戦争を戦った時、フランスは米国側について支援した(まだ、フランス革命前:まあ、アンチ英国だったからな)。

スペインやオランダも米国についた。

「1783年のパリ条約で戦争が終結し、イギリスはアメリカ合衆国の独立を正式に認めた。」(ウィキより)

もちろん、そんな歴史的過去と現代とは状況は異なるが、国家が独立するということがどんだけ大変かという話は同じだ。

国際社会は、武力による一方的な現状変更を非難するけど、ウクライナがやろうとしていることは、まさにそれだ。

国家の独立は、旧支配勢力から武力によって勝ち取る(もちろん、そうじゃないパターンもありますが)。

それが成功するかどうかは時の運、ということはある。

確認しておこう。

ウクライナの現政権が、ロシアに対して徹底抗戦を続けようとすることは正当だ。

一方的に侵略されたからではなく、真の独立を勝ち取るための戦争を続ける意味において正しい。

浮沈子は、ロシアが不正義だからとかウクライナ側に正義があるからとかいう話には興味はない。

ドンパチでケリをつける話は、勝った方に正義がある(そうなのかあ?)。

勝てば官軍、負ければ賊軍。

しかし、その一方で、ウクライナの地でどのような統治が行われようが知ったことではない。

そこで暮らす人々が、幸せに過ごせるのが一番だ。

問題なのは、何が幸せかという点で見解の相違があって、それが講じてドンパチが始まることだろうが、そこまで面倒は見れない。

確かなことは、ドンパチ(戦争)は、誰にとってもいいことじゃないということだな。

そっちの方からアプローチするなら、トランプが正しいだろうが、ウクライナはなかなか納得いかないだろう。

米国は、独立戦争を戦って自由を勝ち取った国ではなかったのかあ?。

妄想の中では、浮沈子もウクライナの味方だが、やっぱ、現実の世界ではドンパチに対しては批判的だ。

今回の独立戦争は、旧宗主国であるロシアが勝利する公算が大きい。

それは、まあ、始める前から分かっている。

100年後くらいに、もう一度試みればいいかも知れない。

最大の支援国だった米国の国益が変わり、旧宗主国であるロシアと手を組む状況になれば、武運は尽きたと言わざるを得ない。

停戦を模索し、どう落とし前を付けるかを探る時かもしれない。

捲土重来を期して、いったん矛を鞘に納めるべきだろう・・・。

<以下追加:5月19日朝記>ーーーーーーーーーー

(ロシア、米案より過大な停戦条件要求 4州軍撤退など=ウクライナ筋)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/IPB3Z2JQMJPOPC4UWEOB7DLYVI-2025-05-19/

「直接交渉で、停戦の条件としてトランプ米政権が4月に提示した案よりも過大な要求を突き付けた。事情に詳しいウクライナ政府高官の1人がロイターに明かした。」

・併合宣言したウクライナ東部・南部4州からのウクライナ軍の完全撤退や、4州とクリミア半島をロシア領として承認することを求めた。
・米国の提案には、4州からの軍撤退は含まれていなかった。
・米国案では、クリミア半島だけはロシア領として正式承認されるが、4州についてはロシア占領地に限って事実上領土と認めると定められていた。
・ウクライナが大量破壊兵器を所有しない中立国家となり、国内に同盟国軍を駐留させないことや、戦争被害に関しては双方が補償の権利を放棄することも、停戦の条件にした
・米国案は、ウクライナが補償を受けると明示し、中立化を巡る条件は記していない。

既に報じられている内容ばかりだが、気になる点もある。

「ロシア代表団はこれらの停戦条件を口頭で伝え、文書化はしなかった」

「ペスコフ報道官は、ウクライナにこのような条件を提示したかどうかについてはコメントを拒否した。」

ラブロフは、マルコルビオに停戦条件の文書化を約束している(ぺスコフもそう発言したからな)。

タイミングは不明だが、何らかの形で出てくることは間違いない。

今夜のトランプとの会談で、プーチンが何らかの譲歩を行うことになるのかどうかは不明だが、現時点では代表団の口頭での表明から大きく外れることはないだろう。

どんな形であれ、停戦がロシアを利することは間違いない。

増して、ロシアの示した条件であればなおさらだ。

一方で、ロシアにとっても安全保障は重要な問題になる。

中立化せず、欧州の軍隊が駐留することになれば、NATO非加盟であったとしても事実上の軍事的脅威になる。

領土の位置づけ、軍の引き離しについても、安全保障との兼ね合いが強い。

ロシアも、そう易々とは譲れないだろう。

米国が実質的に関与しない中で、その保証を与えることは難しい。

西側は、長距離ミサイルを提供してロシアをけん制している。

射程は300kmと言われているから、ロシアとしては現在の前線から300km遠ざけたところに停戦ラインを引きたいだろう。

浮沈子的に見れば、併合を宣言した4州の州境で満足するなら安いものだと思うんだがな(そうなのかあ?)。

プーチンが間抜けでなければ、そこは絶対に譲らないはずだ。

領土の扱いも、まずはウクライナが放棄すると認めなければ始まらないと思っているだろう。

そうでなければ、いつ取り戻しに来るかは分からない。

占領地は正当な報酬だと思ってるわけだからな。

ロシアが譲っているのは、非占領地のウクライナによる統治だ。

中立国化してリスクを除去はするけど、統治権は奪わない。

ロシアに脅威を与えない限り、自治を認めようということなわけだ。

が、まあ、そこは額面通り受け取れるかどうか。

有形無形の圧力を掛け、傀儡国家にしていくことは想定の範囲内だ。

停戦は、事実上の独立断念に直結する。

永遠に戦争を続ける気でいるロシアに対抗して、ウクライナも永遠に戦い続ける覚悟を決めるか、それとも今回の独立は諦めて捲土重来を期すか。

トランプ政権のアプローチは、直接協議の内容を見る限り失敗に終わったと見るべきだろう。

プーチンは、1mmも動かなかった。

今夜の電話会談で、少しでも譲歩を引き出すことが出来れば大金星だろう・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーーー

(ロシア代表団が「大北方戦争」を参照した意味)
https://agora-web.jp/archives/250517085121.html

「言葉のやり取りとして、現在ほぼ支配を固めているウクライナ4州に加えて、次回は8州が交渉対象になるぞ、という威嚇があったと報道されている。」

マジか!?。

篠田氏は「言葉のやり取り」(=売り言葉に買い言葉)とやんわりオブラートに包んでいるが、ペスコフが確認を避けたことと合わせ考えると、むしろこっちの方が正鵠を得ている可能性もあるな(あと2つは、ドニプロペトロウシク州とオデッサ州で決まりだな)。

「ペスコフ報道官はゼレンスキー大統領を「道化師」と呼び、「彼は悲劇的な人物であり、国を壊滅に導いている」と述べた。ザハロワ報道官は、「どんな学問的経験があるかも不明な人物が、立派な学術業績がある人物を馬鹿にするのは敗北者の行為だ」と述べた。」

前哨戦の延長としてのやりとりというわけだ。

記事は浮沈子も驚いた大北方戦争を引き合いに出した理由について、詳細な説明がなされているが、バッサリ割愛する(せっかくなので読んでください)。

むしろ気になったのはこっち。

「メジンスキー氏の役割は、3年ぶりに再会された交渉の冒頭でロシアの主張を強く出すことなので、後日プーチン大統領が裁決を出す機会があるとすれば、それが譲歩するときだ。」

プーチンは譲歩しないのではないか、というのが浮沈子の見立てだが、外交の常道としては実務レベルで詰めきれないところを手打ちするわけだから、ありえない話じゃないけど、タイミングが早すぎるからな。

まだ、文書化された条件のすり合わせも行われていないし。

双方の外交と軍事のプロ達による検討を経て、譲れるところとそうでないところを見極めてからでなければ結論は出せない。

それは、少なくとも今夜じゃないし、たぶん今月でもない。

夏が過ぎ、秋の声が聞こえる頃に第2回の直接会合が開かれ、文書化された停戦条件についての本格的な交渉が始まる。

ドニプロペトロウシク州への侵攻は既に現実のものになっているだろうし、オデッサだって分からない。

次回は8州というのが脅しなどではなく、むしろ誠実な警告である可能性もある(ウクライナの継戦能力は夏までだからな)。

まあ、どうでもいいんですが。

クルスク侵攻については、初めて知った話もある。

「ロシア領が攻撃されれば、プーチン大統領の全能のイメージが崩れ、ロシア国民が立ち上がってくれる、といった期待を述べたこともある。その観点から、ザルジニー総司令官を解任して、クルスク侵攻を仕掛けた。だが、8万人近いとも言われる兵士と、大量の欧米諸国提供の最新兵器を失っただけで撤退した。」

8万人というのはデカいな・・・。

意外だったのは、ロシアで反プーチンの機運を醸成するためという目的があったという話だ(ホントかあ?)。

本当なら、あまりにも見通しが甘いと言わざるを得ない。

モスクワに向かって進軍を続けるとか、ロシア軍内部の反乱分子と呼応してクーデターを起こすなどの具体な行動が伴わなければならない。

まあ、プリゴジンは死んじまったし、手がなかったのかもしれない。

ゼレンスキーがそれを理由の一つとして出したのは、数ある無意味な理由の中の一つとしてだろう(未確認)。

クルスク侵攻は、確かにサプライズだった。

が、失ったものの方がはるかに大きい。

逆にロシアは北朝鮮という得難い盟友を得た。

血の盟友だ。

東部戦線にも投入するという話があるくらいだからな(もう参加しているかも)。

まあいい。

確認しておこう。

ウクライナが戦っているのは、法と正義のためじゃない。

ましてや、米国や欧州のためでもない。

ロシアからの真の独立を勝ち取るため、自国の未来のために戦っている。

それが分かっているから、メジンスキーは過酷とも取れる物言いをするのだ。

「降伏せよ!。」

「独立を永遠に断念せよ!。」

「ロシアに恭順せよ!。」

「その代わり、ウクライナがロシアに与えた損害については免除したる(米国は資源取り上げるけどな)。」

「保持している地域の自治は認めたる(ロシアに恭順する限りはな)。」

ロシアにしてみれば、これでも精一杯譲歩しているつもりなんだろう(そうなのかあ?)。

これ以上、何を譲れというのか。

今朝ほど、ルーマニアの大統領選挙の結果が発表されていた。

親欧州派の候補が当選したという。

例によって、浮沈子は外した。

やれやれ・・・。

ウクライナはホッと一息だろうが、それは必ずしも慰めにはならない。

欧州は重要な支援者だが、血の盟友ではないからな。

NATO第5条の発動も怪しいと言われる中、西側に強固な連帯はない。

今回のルーマニアの大統領選挙でも明らかになった通り、東欧でさえウクライナへの支援に反対する勢力は半数近くに上っている(46パーセントだったそうです:ちなみに勝者は53パーセント)。

国家は国益で動く。

将来ルーマニアがロシアに侵攻された時、NATO第5条が発動されるかどうかはビミョーだ。

その時、ルーマニアの人々は、自分たちが選択した未来の責任を自ら負うことになるだろう。

ウクライナがクルスクに北朝鮮兵がいるといくら叫んでも、欧州は表向き一兵たりとも派兵しなかった(裏では傭兵として出していたかも:未確認)。

それが世界の現実だ。

国益とは何か。

まあ、いろいろあるんだろうが、最大の国益は国家の存立だ。

国土も、国民の生命も、財産も、主権の一部でさえも、そのためには犠牲にされる。

ウクライナは、どうするんだろうな・・・。