🦅欧州大戦争:ウクライナでは会わないトランプ ― 2025年02月12日 09:02
欧州大戦争:ウクライナでは会わないトランプ
(「ウクライナはいつかロシアになるかも」 トランプ氏、TVインタビューでポロリ)
https://www.afpbb.com/articles/-/3562400
「彼ら(ウクライナ)はディール(取引)をするかもしれないし、しないかもしれない。いつかロシア人になるかもしれないし、ならないかもしれない」(ドナルド・トランプ米大統領)
「ウォロディミル・ゼレンスキー大統領が14日にドイツで開かれるミュンヘン安全保障会議に出席する際、J・D・バンス米副大統領と会談する予定」(ウクライナのセルヒー・ニキフォロフ大統領報道官)
「トランプ氏は先週、近いうちにゼレンスキー氏と会う「可能性が高い」と話したが、ウクライナ訪問の可能性は否定」
うーん、何とも言えない雰囲気になってきたなあ・・・。
この件については、時事通信が異なるニュアンスで報じている。
(ウクライナ「ロシア領になるかも」 トランプ氏、領土割譲示唆か)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2025021100398&g=int
「ウクライナ側はトランプ米政権が仲介を目指すロシアとの停戦交渉で領土の割譲を迫られることを警戒している。トランプ氏の発言は割譲もあり得るという認識を示したとみられ、波紋を広げそうだ。」
占領地域が未来永劫ウクライナに還らないことになったとしても、いまさら「波紋を広げる」ことはないだろう。
「ウクライナには大量のレアアースが埋蔵されていると指摘した。5000億ドル(76兆円)相当のレアアースを米国に供給するよう要求し、ウクライナ側が「基本的には同意した」と明らかに」
そうじゃないんじゃないのかあ?。
これはつまり、そのものズバリ、ウクライナという国家、民族、言語、文化、その他もろもろの記号性を失い、ロシアの一部(属国ですらない)になることを意味しているのではないのか。
米国がレアアースを取引しようとしている相手は、ゼレンスキーではなくロシアのプーチンなのではないか。
トランプには、その手段があるからな。
軍事支援の全面停止と、欧州への戦後処理の押し付け並びにウクライナ案件からの米国の撤退。
プーチンが、1か月から2か月の間にウクライナが継戦能力を失うと言っていたのは、すでにそういうシグナルを受け取っていたからではないのか。
今のところ、そんな極端な話がリアリティを持って語られる状況にはないようにも思える。
続報がないので何とも言えないが、上記のようにトランプはウクライナに行く予定はない。
ゼレンスキーとの会談はホワイトハウスで行われるだろう。
バンスは、ミュンヘンでゼレンスキーに何を伝えようとしているのか。
ウクライナをロシアと山分けにすることになったから、悪く思わんでくれ(そんなあ!)。
レアアースは、米国がこれまで支援してきた分はロシアと契約して取り戻すことになったとかな。
もう、ハチャメチャな妄想しか出てこない(そうなのかあ?)。
(使用されないまま失効したウクライナ・レンドリース法、共和党議員が復活法案を提出)
https://grandfleet.info/us-related/republican-lawmakers-introduce-bill-to-revive-unused-ukraine-lend-lease-law/
「今回の法案はLend-Leaseの名に刻まれた精神を受け継ぐためのもの」「第二次大戦を勝利に導くのに不可欠だった米産業界のパワーをロシアとの戦いに投入すると示すこと」(当時:米ディフェンスメディア)
「西側諸国の士気向上が目的で実際に使用されることはないと予想」(同上)
「2023年9月30日に失効」
「2024年に可決された国防権限法に「レンドリース法を復活させる条項」は盛り込まれず、このルートでのウクライナ支援は絶望視」
「共和党のウィルソン下院議員は10日「新レンドリース法=FREEDOM FIRST LEND-LEASE ACTを提出」
「戦争犯罪者プーチンを抑止するため、トランプ大統領にウクライナ含むをパートナーへの武器支援の権限を与えることが目的だ」「米国の力でロシアを交渉テーブルに着かせよう」
「共和党議員が使用を前提にしたレンドリース法を持ち出してきたこと自体が非常に興味深い。」(航空万能論ブログ管理人)
浮沈子的観測では、こんな法案が出てきたということはだな、トランプ政権にウクライナへの軍事支援を続ける気がないことの裏返しのような気がする。
(トランプ氏“ウクライナ いつかロシアになるかも”発言で波紋)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250212/k10014719481000.html
「レアアースや石油、天然ガスなどとてつもなく価値がある土地を彼らは持っている。私たちは何千億ドルも投じているのだから、われわれの資金が確保されるようにしたい」(アメリカのトランプ大統領)
「彼らは取り引きするかもしれないし、しないかもしれない。いつかロシアになるかもしれないし、ならないかもしれない」(同上)
N社は時事と同じく領土分割と見ているけど、この文脈だと「レアアースなどの資源を提供するか」「さもなければロシアに占領させるか」という話に見える。
「分割」とかいう話にはならない。
「バイデン前政権が承認したウクライナへの武器供与はいまも続いている」(ウクライナ侵攻の終結に向けた担当特使を務めるケロッグ氏)
このことが、資源と占領を巡る話と関係するのかどうかは分からないが、明らかに交渉のネタの一つにする気だろう。
(ウクライナ大統領、ロシア西部州との領土引き換え案提示も=報道)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/YU3R7L73VJKTDBEOOAFS5NCPDY-2025-02-11/
「ロシアが現在占領しているウクライナ領土の返還と引き換えに、ロシア西部クルスク州でウクライナ軍が掌握している領土を引き渡すことを提案する意向」(ウクライナのゼレンスキー大統領)
うーん、相変わらずピントがずれている気がしているんだがな。
プーチンは、クルスクを取引材料とは見做さない。
沽券に係わる(占領地とは認めない)。
極端な話、他の地域で停戦しても戦闘が続く(そういうことかあ?)。
そもそも、その占領自体が不安定だ。
(ウクライナ軍はクルスクで後退、ロシア軍はポクロウシクで主要道路の遮断に成功)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukrainian-forces-suffer-major-setbacks-in-kursk-russian-forces-successfully-cut-off-main-road-in-pokrovsk/#google_vignette
「ロシア軍がスヴェルドリコヴォ集落に侵入した」「ロシア軍がダリノ周辺で支配地域を広げた」「ロシア軍が二コラエヴォ・ダリノ集落に侵入した」(DEEP STATE)
「ロシア軍の先端は38K-030に沿ってリカ・ロクニャ川を越えた地点に到達し、スジャとウクライナ領スームィ州を繋ぐ38K-004の物理的遮断まで約8kmしか残されておらず、ここを遮断されるとスジャ防衛や占領地維持に不可欠な補給が一気に苦しくなる」(航空万能論ブログ管理人)
「クルスク州の占領地を交渉材料に使うつもりならスヴェルドリコヴォだけは絶対に抜かれてはならない。」(同上)
兵站経路まで10kmを切ると、ドローンによる監視や砲撃による火力管制下に入ると言われており、ウクライナがスジャを安定的に占領し続けられるかどうかはビミョーな情勢になっている。
つまりだな、政治的にこの地域を取引材料にするというのが、いささかピント外れな気がする所以なわけだ。
そんな話を持ち出さざるを得ないゼレンスキー政権は、既に死に体になっちまっている。
ウクライナがロシアになるというトランプの発言は、決して比喩ではなく、まんま、その通りになるわけだ。
そうしたくなければ、米国と取引しろということなんだろうが、その条件は厳しいだろう。
停戦(戦闘の停止)が最優先だから、武器の供与は止まる。
どうも、ロシアは国連監視団としてなら、欧州などの派兵は受け入れる腹のようだ。
ウクライナ軍の規模は限りなく縮小されるだろう。
欧州も、軍事支援を絞れば、復興支援を続けられるかもしれない。
が、米国には5000億ドル持って行かれる。
(「もし選挙のために戒厳令を止めたら、ウクライナは軍を失うことになる」=ゼレンシキー宇大統領)
https://www.ukrinform.jp/rubric-polytics/3958355-moshi-xuan-junotameni-jie-yan-lingwo-zhimetaraukurainaha-junwo-shiukotoninaruzerenshiki-yu-da-tong-ling.html
「私たちの国民が戦時下での選挙(実施)に反対しているのだ。なぜなら、人々は皆、何が起こるかを分かっているからだ。私は選挙を恐れてはいない。しかし、選挙とは何であろうか? 私たちは戒厳令を終わらせる、ないしは(編集注:効力を)止めなければならない。もし戒厳令を止めたら、私たちは軍を失う。そして、ロシア人が喜ぶのだ。なぜなら、士気、戦闘能力が失われるからである。そして、法制面でそのような軍を維持することができなくなる。それが事実だ。人々は家に戻るし、そうするだけのあらゆる権利を有すことになる。しかし、ロシアは必ずそれを反転攻勢のために利用するだろう」
選挙の実施→そのためには戒厳令を解除または停止→軍隊の崩壊→ロシアが喜ぶ!。
実際そうかどうかは分からないが、ゼレンスキー政権が相変わらず選挙に反対していることは間違いない。
停戦後の選挙であっても、それは同じだが、重要なのは米国がそれを期待しているという点だろう。
主権の問題だから強制はできないけど、事実上停戦条件とセットで取り扱うことを要求することになるだろう。
つまりだな、停戦→選挙→軍の崩壊→ロシアが喜ぶ!という構図は変わらないし、米国もそれを望んでいるということなわけだ(そうなのかあ?)。
要するに、ウクライナという国家は既に不安定な状態に置かれていて、落ち着くところに落ち着けば、ロシア(プーチン)が喜ぶようになることが見えているというわけだ。
そうならないためには、西側が支援を続け、100万の軍隊を維持し、ロシアと対峙し続けなければならず、選挙もせずに現政権が居座り続ける独裁国家になるということなわけだ。
もう、ハチャメチャ・・・。
(米財務長官が今週ウクライナ訪問、資源アクセスなど協議)
https://jp.reuters.com/world/us/XOUS2CUW65MADDLGBYPDBXJCZY-2025-02-11/
「ベッセント長官はウクライナのレアアースのほか、エネルギー資源やエネルギー関連資産への米国のアクセスについて協議する見通し。ウクライナの一部国営企業の将来についても協議されるとの見方を示したが、詳細には踏み込まなかった。」(関係筋)
んなもん、詳細がないからに決まっている(そうなのかあ?)。
借金取りのように、米国はウクライナから取り戻せるものを一番に確保しようとしている。
二番目は欧州。
欧州との山分けも重要な課題だ。
肝心のウクライナはどうなる?。
むしり取られるだけむしり取られて、ボロボロになっちまう(そういうことかあ?)。
もっとも、ロシアに対する緩衝地帯として国家を維持した方がいいということなら欧州が手当てするだろうけど、米国は関与しないだろう。
(「トランプ氏、ウクライナの運命にほぼ関心ない」 露の識者が主張)
https://mainichi.jp/articles/20250210/k00/00m/030/166000c
「ウクライナは西側諸国の支援なくしてロシアに抵抗する軍事的な資源を保つことができない。(事実上)独立国家として存続できないだろう。」
「トランプ氏にとって重要なのは紛争の軍事的段階を終わらせることであり、ウクライナの運命にはほとんど関心がない。」
記事は途中までしか読めないけど、ロシアの識者の見解には妥当性がある。
西側(米国)に持って行かれるだけ持って行かれたウクライナには、長期に渡る復興が待っている。
インフラは破壊され、産業基盤も損害を受けている。
人口減少や復員兵への対応もある。
国家を維持していくためには、長期にわたる支援が欠かせない。
幸い、国土の8割は残ってるからな。
国敗れて山河あり。
軍備に金をつぎ込む愚を犯さなければ、国家を維持し、復興する可能性はある。
我が国は、戦後80年近く、そうして成長することが出来た。
最近は、また、怪しくなってきているけど、それでも米国の言いなりにならないように慎重な姿勢を保っている(そうなのかあ?)。
大国に隣接する国家は、なかなか辛いものがあるだろうけど、そうした地政学的立場で、如何にして国家を維持し、国民の幸福を追求するかということが重要だ。
ドンパチでは、まして外国に依存した軍事的対抗だけでは何も解決できないことは、ウクライナが証明して見せたとおりだ。
国家は正義では動かない。
国益で動く。
ロシアに持って行かれないように、最大限取引してウクライナを食いものにする米国のあさましい姿を見る思いだ。
米国の国章(事実上)には鷲が描かれているが、浮沈子にはハゲタカのように見えるんだがな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(「ウクライナの大部分はロシアになりたがっている」 ロシア大統領府)
https://www.afpbb.com/articles/-/3562422
「ウクライナの状況は「トランプ大統領の言葉とほぼ一致している」と主張。」(クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官)
「ウクライナの大部分がロシアになりたがっており、既にそうなっている。それが事実だ」「どんな事象も50%の確率で起こり得る」(同上)
いや、まあ、それは実際そうなのかもしれないが、ぺスコフらしからぬ悪乗りの印象がある。
西側寄りのゼレンスキー政権を選択したのはウクライナの人々だ。
そして、その支持は今も変わっていない(大分少なくなっちまったけどな)。
誰が、ロシアなんかになりたいもんか(そうなのかあ?)。
このコメントはいただけないな・・・。
(ウクライナに米軍派遣せず、欧州に防衛費増額要求へ=米国防長官)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/A7KAATVZIVL27NNAGSWEQ77WPE-2025-02-11/
「欧州大陸はいかなる侵略からも解放されるべきだが、個別的、集団的自衛権に関して最も尽力すべきは近隣諸国だ」(ヘグセス米国防長官)
いや、まあ、ウクライナはNATO加盟国じゃないから、別にNATOが崩壊したとか、第5条は死んだとかは言わないけど、このドクトリンに従えば、NATO加盟国が侵略されたとしても米国はなんもしない可能性がある(そうなのかあ?)。
「トランプ政権はウクライナに米軍を派遣しないとの考えを明らかに」(同上)
浮沈子は、レアアースをネタにして、米軍派遣の可能性はあると思ってたんだが、明言しちまうとはな・・・。
ふつー、こういう話はうやむやのままにして、そのあいまいさを武器にして交渉するんだがな。
ヘグセスの性格上、馴染まないのかもしれない(そういうことかあ?)。
これは、米国のNATO離脱宣言みたいなもんだろう(やっぱそうなのかあ?)。
ヤバいな・・・。
ヤバ過ぎ!。
米ロが裏でどんな取引してるのか、想像するのも恐ろしい気がする。
欧州大戦争は、既に始まっている。
ひょっとすると、決着までついているのかもしれない・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(ウクライナとの占領地域交換交渉、「決してしない」とロシア大統領府)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/3UZ64TCLSBO6JFG3EEEELSO2XE-2025-02-12/
「ウクライナと互いの占領地域を交換する交渉は決してしないと述べた。」(ロシアのペスコフ大統領報道官)
「ロシア軍はクルスク州からウクライナ軍を一掃する」(同上)
政治的にも軍事的にも、この方針が覆ることはないだろう。
決して交渉条件にならない侵略地を保持することのメリットは、おそらくウクライナ国内の政治問題だろう。
軍事的には、ここを保持する意味は皆無だからな。
侵略しやすく、維持しやすい場所を選んだに過ぎない(そうなのかあ?)。
その判断がどういう結論を導き出すかは、やがて分かるだろう・・・。
(「ウクライナはいつかロシアになるかも」 トランプ氏、TVインタビューでポロリ)
https://www.afpbb.com/articles/-/3562400
「彼ら(ウクライナ)はディール(取引)をするかもしれないし、しないかもしれない。いつかロシア人になるかもしれないし、ならないかもしれない」(ドナルド・トランプ米大統領)
「ウォロディミル・ゼレンスキー大統領が14日にドイツで開かれるミュンヘン安全保障会議に出席する際、J・D・バンス米副大統領と会談する予定」(ウクライナのセルヒー・ニキフォロフ大統領報道官)
「トランプ氏は先週、近いうちにゼレンスキー氏と会う「可能性が高い」と話したが、ウクライナ訪問の可能性は否定」
うーん、何とも言えない雰囲気になってきたなあ・・・。
この件については、時事通信が異なるニュアンスで報じている。
(ウクライナ「ロシア領になるかも」 トランプ氏、領土割譲示唆か)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2025021100398&g=int
「ウクライナ側はトランプ米政権が仲介を目指すロシアとの停戦交渉で領土の割譲を迫られることを警戒している。トランプ氏の発言は割譲もあり得るという認識を示したとみられ、波紋を広げそうだ。」
占領地域が未来永劫ウクライナに還らないことになったとしても、いまさら「波紋を広げる」ことはないだろう。
「ウクライナには大量のレアアースが埋蔵されていると指摘した。5000億ドル(76兆円)相当のレアアースを米国に供給するよう要求し、ウクライナ側が「基本的には同意した」と明らかに」
そうじゃないんじゃないのかあ?。
これはつまり、そのものズバリ、ウクライナという国家、民族、言語、文化、その他もろもろの記号性を失い、ロシアの一部(属国ですらない)になることを意味しているのではないのか。
米国がレアアースを取引しようとしている相手は、ゼレンスキーではなくロシアのプーチンなのではないか。
トランプには、その手段があるからな。
軍事支援の全面停止と、欧州への戦後処理の押し付け並びにウクライナ案件からの米国の撤退。
プーチンが、1か月から2か月の間にウクライナが継戦能力を失うと言っていたのは、すでにそういうシグナルを受け取っていたからではないのか。
今のところ、そんな極端な話がリアリティを持って語られる状況にはないようにも思える。
続報がないので何とも言えないが、上記のようにトランプはウクライナに行く予定はない。
ゼレンスキーとの会談はホワイトハウスで行われるだろう。
バンスは、ミュンヘンでゼレンスキーに何を伝えようとしているのか。
ウクライナをロシアと山分けにすることになったから、悪く思わんでくれ(そんなあ!)。
レアアースは、米国がこれまで支援してきた分はロシアと契約して取り戻すことになったとかな。
もう、ハチャメチャな妄想しか出てこない(そうなのかあ?)。
(使用されないまま失効したウクライナ・レンドリース法、共和党議員が復活法案を提出)
https://grandfleet.info/us-related/republican-lawmakers-introduce-bill-to-revive-unused-ukraine-lend-lease-law/
「今回の法案はLend-Leaseの名に刻まれた精神を受け継ぐためのもの」「第二次大戦を勝利に導くのに不可欠だった米産業界のパワーをロシアとの戦いに投入すると示すこと」(当時:米ディフェンスメディア)
「西側諸国の士気向上が目的で実際に使用されることはないと予想」(同上)
「2023年9月30日に失効」
「2024年に可決された国防権限法に「レンドリース法を復活させる条項」は盛り込まれず、このルートでのウクライナ支援は絶望視」
「共和党のウィルソン下院議員は10日「新レンドリース法=FREEDOM FIRST LEND-LEASE ACTを提出」
「戦争犯罪者プーチンを抑止するため、トランプ大統領にウクライナ含むをパートナーへの武器支援の権限を与えることが目的だ」「米国の力でロシアを交渉テーブルに着かせよう」
「共和党議員が使用を前提にしたレンドリース法を持ち出してきたこと自体が非常に興味深い。」(航空万能論ブログ管理人)
浮沈子的観測では、こんな法案が出てきたということはだな、トランプ政権にウクライナへの軍事支援を続ける気がないことの裏返しのような気がする。
(トランプ氏“ウクライナ いつかロシアになるかも”発言で波紋)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250212/k10014719481000.html
「レアアースや石油、天然ガスなどとてつもなく価値がある土地を彼らは持っている。私たちは何千億ドルも投じているのだから、われわれの資金が確保されるようにしたい」(アメリカのトランプ大統領)
「彼らは取り引きするかもしれないし、しないかもしれない。いつかロシアになるかもしれないし、ならないかもしれない」(同上)
N社は時事と同じく領土分割と見ているけど、この文脈だと「レアアースなどの資源を提供するか」「さもなければロシアに占領させるか」という話に見える。
「分割」とかいう話にはならない。
「バイデン前政権が承認したウクライナへの武器供与はいまも続いている」(ウクライナ侵攻の終結に向けた担当特使を務めるケロッグ氏)
このことが、資源と占領を巡る話と関係するのかどうかは分からないが、明らかに交渉のネタの一つにする気だろう。
(ウクライナ大統領、ロシア西部州との領土引き換え案提示も=報道)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/YU3R7L73VJKTDBEOOAFS5NCPDY-2025-02-11/
「ロシアが現在占領しているウクライナ領土の返還と引き換えに、ロシア西部クルスク州でウクライナ軍が掌握している領土を引き渡すことを提案する意向」(ウクライナのゼレンスキー大統領)
うーん、相変わらずピントがずれている気がしているんだがな。
プーチンは、クルスクを取引材料とは見做さない。
沽券に係わる(占領地とは認めない)。
極端な話、他の地域で停戦しても戦闘が続く(そういうことかあ?)。
そもそも、その占領自体が不安定だ。
(ウクライナ軍はクルスクで後退、ロシア軍はポクロウシクで主要道路の遮断に成功)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukrainian-forces-suffer-major-setbacks-in-kursk-russian-forces-successfully-cut-off-main-road-in-pokrovsk/#google_vignette
「ロシア軍がスヴェルドリコヴォ集落に侵入した」「ロシア軍がダリノ周辺で支配地域を広げた」「ロシア軍が二コラエヴォ・ダリノ集落に侵入した」(DEEP STATE)
「ロシア軍の先端は38K-030に沿ってリカ・ロクニャ川を越えた地点に到達し、スジャとウクライナ領スームィ州を繋ぐ38K-004の物理的遮断まで約8kmしか残されておらず、ここを遮断されるとスジャ防衛や占領地維持に不可欠な補給が一気に苦しくなる」(航空万能論ブログ管理人)
「クルスク州の占領地を交渉材料に使うつもりならスヴェルドリコヴォだけは絶対に抜かれてはならない。」(同上)
兵站経路まで10kmを切ると、ドローンによる監視や砲撃による火力管制下に入ると言われており、ウクライナがスジャを安定的に占領し続けられるかどうかはビミョーな情勢になっている。
つまりだな、政治的にこの地域を取引材料にするというのが、いささかピント外れな気がする所以なわけだ。
そんな話を持ち出さざるを得ないゼレンスキー政権は、既に死に体になっちまっている。
ウクライナがロシアになるというトランプの発言は、決して比喩ではなく、まんま、その通りになるわけだ。
そうしたくなければ、米国と取引しろということなんだろうが、その条件は厳しいだろう。
停戦(戦闘の停止)が最優先だから、武器の供与は止まる。
どうも、ロシアは国連監視団としてなら、欧州などの派兵は受け入れる腹のようだ。
ウクライナ軍の規模は限りなく縮小されるだろう。
欧州も、軍事支援を絞れば、復興支援を続けられるかもしれない。
が、米国には5000億ドル持って行かれる。
(「もし選挙のために戒厳令を止めたら、ウクライナは軍を失うことになる」=ゼレンシキー宇大統領)
https://www.ukrinform.jp/rubric-polytics/3958355-moshi-xuan-junotameni-jie-yan-lingwo-zhimetaraukurainaha-junwo-shiukotoninaruzerenshiki-yu-da-tong-ling.html
「私たちの国民が戦時下での選挙(実施)に反対しているのだ。なぜなら、人々は皆、何が起こるかを分かっているからだ。私は選挙を恐れてはいない。しかし、選挙とは何であろうか? 私たちは戒厳令を終わらせる、ないしは(編集注:効力を)止めなければならない。もし戒厳令を止めたら、私たちは軍を失う。そして、ロシア人が喜ぶのだ。なぜなら、士気、戦闘能力が失われるからである。そして、法制面でそのような軍を維持することができなくなる。それが事実だ。人々は家に戻るし、そうするだけのあらゆる権利を有すことになる。しかし、ロシアは必ずそれを反転攻勢のために利用するだろう」
選挙の実施→そのためには戒厳令を解除または停止→軍隊の崩壊→ロシアが喜ぶ!。
実際そうかどうかは分からないが、ゼレンスキー政権が相変わらず選挙に反対していることは間違いない。
停戦後の選挙であっても、それは同じだが、重要なのは米国がそれを期待しているという点だろう。
主権の問題だから強制はできないけど、事実上停戦条件とセットで取り扱うことを要求することになるだろう。
つまりだな、停戦→選挙→軍の崩壊→ロシアが喜ぶ!という構図は変わらないし、米国もそれを望んでいるということなわけだ(そうなのかあ?)。
要するに、ウクライナという国家は既に不安定な状態に置かれていて、落ち着くところに落ち着けば、ロシア(プーチン)が喜ぶようになることが見えているというわけだ。
そうならないためには、西側が支援を続け、100万の軍隊を維持し、ロシアと対峙し続けなければならず、選挙もせずに現政権が居座り続ける独裁国家になるということなわけだ。
もう、ハチャメチャ・・・。
(米財務長官が今週ウクライナ訪問、資源アクセスなど協議)
https://jp.reuters.com/world/us/XOUS2CUW65MADDLGBYPDBXJCZY-2025-02-11/
「ベッセント長官はウクライナのレアアースのほか、エネルギー資源やエネルギー関連資産への米国のアクセスについて協議する見通し。ウクライナの一部国営企業の将来についても協議されるとの見方を示したが、詳細には踏み込まなかった。」(関係筋)
んなもん、詳細がないからに決まっている(そうなのかあ?)。
借金取りのように、米国はウクライナから取り戻せるものを一番に確保しようとしている。
二番目は欧州。
欧州との山分けも重要な課題だ。
肝心のウクライナはどうなる?。
むしり取られるだけむしり取られて、ボロボロになっちまう(そういうことかあ?)。
もっとも、ロシアに対する緩衝地帯として国家を維持した方がいいということなら欧州が手当てするだろうけど、米国は関与しないだろう。
(「トランプ氏、ウクライナの運命にほぼ関心ない」 露の識者が主張)
https://mainichi.jp/articles/20250210/k00/00m/030/166000c
「ウクライナは西側諸国の支援なくしてロシアに抵抗する軍事的な資源を保つことができない。(事実上)独立国家として存続できないだろう。」
「トランプ氏にとって重要なのは紛争の軍事的段階を終わらせることであり、ウクライナの運命にはほとんど関心がない。」
記事は途中までしか読めないけど、ロシアの識者の見解には妥当性がある。
西側(米国)に持って行かれるだけ持って行かれたウクライナには、長期に渡る復興が待っている。
インフラは破壊され、産業基盤も損害を受けている。
人口減少や復員兵への対応もある。
国家を維持していくためには、長期にわたる支援が欠かせない。
幸い、国土の8割は残ってるからな。
国敗れて山河あり。
軍備に金をつぎ込む愚を犯さなければ、国家を維持し、復興する可能性はある。
我が国は、戦後80年近く、そうして成長することが出来た。
最近は、また、怪しくなってきているけど、それでも米国の言いなりにならないように慎重な姿勢を保っている(そうなのかあ?)。
大国に隣接する国家は、なかなか辛いものがあるだろうけど、そうした地政学的立場で、如何にして国家を維持し、国民の幸福を追求するかということが重要だ。
ドンパチでは、まして外国に依存した軍事的対抗だけでは何も解決できないことは、ウクライナが証明して見せたとおりだ。
国家は正義では動かない。
国益で動く。
ロシアに持って行かれないように、最大限取引してウクライナを食いものにする米国のあさましい姿を見る思いだ。
米国の国章(事実上)には鷲が描かれているが、浮沈子にはハゲタカのように見えるんだがな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(「ウクライナの大部分はロシアになりたがっている」 ロシア大統領府)
https://www.afpbb.com/articles/-/3562422
「ウクライナの状況は「トランプ大統領の言葉とほぼ一致している」と主張。」(クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官)
「ウクライナの大部分がロシアになりたがっており、既にそうなっている。それが事実だ」「どんな事象も50%の確率で起こり得る」(同上)
いや、まあ、それは実際そうなのかもしれないが、ぺスコフらしからぬ悪乗りの印象がある。
西側寄りのゼレンスキー政権を選択したのはウクライナの人々だ。
そして、その支持は今も変わっていない(大分少なくなっちまったけどな)。
誰が、ロシアなんかになりたいもんか(そうなのかあ?)。
このコメントはいただけないな・・・。
(ウクライナに米軍派遣せず、欧州に防衛費増額要求へ=米国防長官)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/A7KAATVZIVL27NNAGSWEQ77WPE-2025-02-11/
「欧州大陸はいかなる侵略からも解放されるべきだが、個別的、集団的自衛権に関して最も尽力すべきは近隣諸国だ」(ヘグセス米国防長官)
いや、まあ、ウクライナはNATO加盟国じゃないから、別にNATOが崩壊したとか、第5条は死んだとかは言わないけど、このドクトリンに従えば、NATO加盟国が侵略されたとしても米国はなんもしない可能性がある(そうなのかあ?)。
「トランプ政権はウクライナに米軍を派遣しないとの考えを明らかに」(同上)
浮沈子は、レアアースをネタにして、米軍派遣の可能性はあると思ってたんだが、明言しちまうとはな・・・。
ふつー、こういう話はうやむやのままにして、そのあいまいさを武器にして交渉するんだがな。
ヘグセスの性格上、馴染まないのかもしれない(そういうことかあ?)。
これは、米国のNATO離脱宣言みたいなもんだろう(やっぱそうなのかあ?)。
ヤバいな・・・。
ヤバ過ぎ!。
米ロが裏でどんな取引してるのか、想像するのも恐ろしい気がする。
欧州大戦争は、既に始まっている。
ひょっとすると、決着までついているのかもしれない・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(ウクライナとの占領地域交換交渉、「決してしない」とロシア大統領府)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/3UZ64TCLSBO6JFG3EEEELSO2XE-2025-02-12/
「ウクライナと互いの占領地域を交換する交渉は決してしないと述べた。」(ロシアのペスコフ大統領報道官)
「ロシア軍はクルスク州からウクライナ軍を一掃する」(同上)
政治的にも軍事的にも、この方針が覆ることはないだろう。
決して交渉条件にならない侵略地を保持することのメリットは、おそらくウクライナ国内の政治問題だろう。
軍事的には、ここを保持する意味は皆無だからな。
侵略しやすく、維持しやすい場所を選んだに過ぎない(そうなのかあ?)。
その判断がどういう結論を導き出すかは、やがて分かるだろう・・・。
😼(🚀)アルテミス:日米首脳会談とシュレーディンガーの猫 ― 2025年02月11日 00:03
アルテミス:日米首脳会談とシュレーディンガーの猫
(日米声明、将来不透明の中アルテミス計画に言及)
https://spacenews.com/u-s-japan-statement-mentions-artemis-amid-uncertainty-about-its-future/
「ホワイトハウスは2月7日、ドナルド・トランプ大統領と会談するためワシントンを訪問した石破茂首相に関連した共同声明を発表」
「米国と日本は、米国と日本の宇宙飛行士が参加する国際宇宙ステーションへの今後のクルー10ミッションや、将来のアルテミス計画による月面探査など、民間宇宙、航空、科学、有人探査の分野で強固なパートナーシップを継続するつもりだ」
月軌道へ到達できる有人宇宙船は世界中にオリオンしかなく(ソユーズ宇宙船が可能だという話も:打ち上げるロケットがないけどな)、そのオリオンを打ち上げるSLSは風前の灯火だというのに、何をしようというのか。
「新政権がNASAの有人宇宙飛行の取り組みを火星に集中させるために、アルテミス計画に大幅な変更を提案するか、あるいは完全に中止するのではないかとの憶測が広がっている中、アルテミス計画に関する声明が盛り込まれたことは、さらに意味深長」
しかし、記事をよく読むと、アルテミス計画のうち、無人機による部分だけが生き残って、有人探査は地球低軌道だけになっちまうと読めないことはない。
「JAXAは、欧州宇宙機関と協力し、月面探査機ゲートウェイ用の月面I-Hab居住モジュールの開発や、HTV-X貨物船のバージョンを使用した物流ミッションなどの他の貢献に取り組んでいる。」
自動翻訳では「月面」と訳されてるけど、I-Habは月軌道ステーションの居住モジュールだ(the Lunar I-Hab habitation module)。
まあ、どうでもいいんですが。
「JAXAがルナ・クルーザーと呼ばれる加圧式月面探査車を開発し、後のアルテミス計画で使用し、アルテミス着陸地点からのより長い探査を可能にすることで合意」
「その見返りとして、NASAはスペースXのスターシップ月着陸船の貨物バージョンで探査車を運び、アルテミス着陸ミッションの座席をJAXAの宇宙飛行士2名に提供」
「そのうち1名は早ければアルテミス4号になる」
4号は永遠に飛ばない。
「ペトロ長官は、計画が中止される前に、NASAがSLSロケットの初期バージョンを使用してアルテミスIIとアルテミスIIIのミッションを飛行させるのを許可するようホワイトハウスに強く求めている。」(2月8日のこのブログ記事で引用したアルスの記事より)
運が良ければ3号までは飛ぶかもしれないけど、ペトロ暫定長官も4号を飛ばす気はない(そうなのかあ?:「計画が中止される」ことは確定的のように読める)。
「ある業界関係者は、アルテミスをシュレーディンガーの猫に例えた。」
浮沈子は、声を上げて笑っちまったけどな(不謹慎?)。
量子論的不確実性が実世界に影響を及ぼすという思考実験だ。
浮沈子的には、ケンシロウの拳法(「北斗の拳」参照)の決め台詞の方が相応しいような気がするんだがな・・・。
「お前は、もう死んでいる。」
まあいい。
月周回軌道のゲートウェイもなければ、月面基地もない。
トヨタの月面車も、日本人宇宙飛行士の月面着陸も消えた(そうなのかあ?)。
「米国と日本は、米国と日本の宇宙飛行士が参加する国際宇宙ステーションへの今後のクルー10ミッションや、将来のアルテミス計画による月面探査など、民間宇宙、航空、科学、有人探査の分野で強固なパートナーシップを継続するつもりだ」(再掲)
・月面探査→当面無人探査のみ
・有人探査→ISS等の地球低軌道のみ
お役所の人は、どうにでも読めるような量子論的文章を書くのが得意なようだな・・・。
(日米声明、将来不透明の中アルテミス計画に言及)
https://spacenews.com/u-s-japan-statement-mentions-artemis-amid-uncertainty-about-its-future/
「ホワイトハウスは2月7日、ドナルド・トランプ大統領と会談するためワシントンを訪問した石破茂首相に関連した共同声明を発表」
「米国と日本は、米国と日本の宇宙飛行士が参加する国際宇宙ステーションへの今後のクルー10ミッションや、将来のアルテミス計画による月面探査など、民間宇宙、航空、科学、有人探査の分野で強固なパートナーシップを継続するつもりだ」
月軌道へ到達できる有人宇宙船は世界中にオリオンしかなく(ソユーズ宇宙船が可能だという話も:打ち上げるロケットがないけどな)、そのオリオンを打ち上げるSLSは風前の灯火だというのに、何をしようというのか。
「新政権がNASAの有人宇宙飛行の取り組みを火星に集中させるために、アルテミス計画に大幅な変更を提案するか、あるいは完全に中止するのではないかとの憶測が広がっている中、アルテミス計画に関する声明が盛り込まれたことは、さらに意味深長」
しかし、記事をよく読むと、アルテミス計画のうち、無人機による部分だけが生き残って、有人探査は地球低軌道だけになっちまうと読めないことはない。
「JAXAは、欧州宇宙機関と協力し、月面探査機ゲートウェイ用の月面I-Hab居住モジュールの開発や、HTV-X貨物船のバージョンを使用した物流ミッションなどの他の貢献に取り組んでいる。」
自動翻訳では「月面」と訳されてるけど、I-Habは月軌道ステーションの居住モジュールだ(the Lunar I-Hab habitation module)。
まあ、どうでもいいんですが。
「JAXAがルナ・クルーザーと呼ばれる加圧式月面探査車を開発し、後のアルテミス計画で使用し、アルテミス着陸地点からのより長い探査を可能にすることで合意」
「その見返りとして、NASAはスペースXのスターシップ月着陸船の貨物バージョンで探査車を運び、アルテミス着陸ミッションの座席をJAXAの宇宙飛行士2名に提供」
「そのうち1名は早ければアルテミス4号になる」
4号は永遠に飛ばない。
「ペトロ長官は、計画が中止される前に、NASAがSLSロケットの初期バージョンを使用してアルテミスIIとアルテミスIIIのミッションを飛行させるのを許可するようホワイトハウスに強く求めている。」(2月8日のこのブログ記事で引用したアルスの記事より)
運が良ければ3号までは飛ぶかもしれないけど、ペトロ暫定長官も4号を飛ばす気はない(そうなのかあ?:「計画が中止される」ことは確定的のように読める)。
「ある業界関係者は、アルテミスをシュレーディンガーの猫に例えた。」
浮沈子は、声を上げて笑っちまったけどな(不謹慎?)。
量子論的不確実性が実世界に影響を及ぼすという思考実験だ。
浮沈子的には、ケンシロウの拳法(「北斗の拳」参照)の決め台詞の方が相応しいような気がするんだがな・・・。
「お前は、もう死んでいる。」
まあいい。
月周回軌道のゲートウェイもなければ、月面基地もない。
トヨタの月面車も、日本人宇宙飛行士の月面着陸も消えた(そうなのかあ?)。
「米国と日本は、米国と日本の宇宙飛行士が参加する国際宇宙ステーションへの今後のクルー10ミッションや、将来のアルテミス計画による月面探査など、民間宇宙、航空、科学、有人探査の分野で強固なパートナーシップを継続するつもりだ」(再掲)
・月面探査→当面無人探査のみ
・有人探査→ISS等の地球低軌道のみ
お役所の人は、どうにでも読めるような量子論的文章を書くのが得意なようだな・・・。
😼欧州大戦争:ウクライナ戦線:レアアース ― 2025年02月09日 07:43
欧州大戦争:ウクライナ戦線:レアアース
(ゼレンスキー大統領 トランプ大統領との協議に前向きな考え)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250209/k10014717361000.html
「ウクライナ国内にあるレアアースの鉱床のおよそ半分がロシア軍が掌握している地域にある」(ゼレンスキー大統領)
「ロシア軍のさらなる前進を阻止し、国内の鉱物資源を守る必要」(同上)
「取り引きについて話しているのであれば、取り引きをしよう。賛成する」(同上)
先日も書いたけど、ウクライナのレアアース産出量は際立って大きいものではない。
米国にも、鉱床はあるしな。
バイデンが認めた支援を、米国内でエクスキューズするための、言わば見かけだけの話で実際の取引でないことはゼレンスキーも承知だ。
この話は、ウクライナの国内向けのエクスキューズだ。
N社も、おそらくはそれを承知で記事にしている。
「ゼレンスキー大統領は、みずからがプーチン大統領より先に、トランプ大統領と会談することが不可欠だと強調」
「トランプ大統領がプーチン大統領と会談する前に、ウクライナ側の立場に理解を求めるねらいがあるとみられます。」
ここんところは、まさにその通りなんだろう。
浮沈子は、どっちが先かが重要だと見ていたけど、おそらくどっちでも同じに違いない。
米国として、停戦条件を整えるにあたり、最も重要なのはロシアを説得することだ。
それはトランプにとっても困難な交渉になる。
ロシアは、どこまで譲れるのか。
どんな条件なら停戦するのか。
それが掴めなければ、そもそも停戦交渉など出来はしない。
ロシアを交渉に引きずり出せなければ、話は始まらないのだ。
ウクライナに停戦条件を呑ませることは、それに比べれば至極簡単ともいえる(そうなのかあ?)。
ちょっと、書くのは憚られるけど、ぶっちゃけ、軍事支援をぶった切るだけでいい。
簡単な話だ。
それですぐに停戦するかどうかはウクライナ次第だけど、しなければ敗戦する。
米国にとっては、ウクライナがどうなろうと知ったことではない(そんなあ!)。
重要なのは「停戦することだけ」であって、どのように停戦するかは二の次なのだ。
ウクライナがここまでなら呑めるとか話をいくら聞いたところで、それをロシアが呑めなければ停戦できない。
どっちが先でも変わらない。
停戦するかどうかは、ロシアが決める。
その停戦条件も、最終的にはロシアの要求通りになる。
停戦することを最優先とせざるを得ない米国としては、ロシアの要求を丸呑みするしかない。
ロシアの国内事情、経済制裁の効果、中長期的な継戦能力など、様々なノイズはあるだろうけど、基本的な構図は変わらない。
米国は、弱い立場で交渉に臨まなければならないのだ。
もちろん、開き直ってバイデン政権と同じようにウクライナに軍事支援を続け、いや、それどころかロシアとの直接対決も辞さない覚悟で臨むということなら話は別だ。
が、それは既に停戦交渉ではない。
宣戦布告だろう。
通常戦力だけでNATOとロシアが全力でぶつかれば、ロシアに勝ち目はない。
ロシアが事あるごとに核の恫喝を行ってきたのは、そのことを理解しているからに他ならない。
経済制裁にしたって、迂回経路を含めてロシア産の石油や天然ガス、その他もろもろの輸出品を西側が一切買わなければ、ロシア経済を破綻させることは可能かもしれないが、少なくとも欧州経済はロシアより先に崩壊する(中国が支えてくれないからな)。
そういうタラレバの話は、開戦当初から聞き飽きていて、現実の世界では起こり得ない妄想に過ぎない。
世界は、正義では動かない。
いや、正確を期すなら、正義「だけ」では動かない。
トランプ政権の場合、そのレベルが問題になる。
おそらく、停戦交渉における正義の優先順位は限りなく低いに違いない。
バイデン政権が決めた軍事支援を継続するという決断は、ウクライナの現政権にとっては好ましいんだろうけど、「停戦」にとっては逆効果になるかも知れない。
それとも、トランプは、それもディールの材料にしようとしているのか。
実際の交渉の場では、引き出しの数も重要だからな。
手札がなくなっちまったら、相手の言いなりになるしかない。
せこい判断で、いったん止めた支援を再開したということはあるかも知れない。
まあいい。
ロシアが何を考えているのかは知らないが、今年中に国家が崩壊してプーチン政権が消えて無くなるなどという妄想はやめておいた方が無難だ。
それはもう、3年前から聞き飽きている。
(ロシア、24年のGDP過去最高 軍需けん引、4・1%成長)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/384665
「昨年のロシアの国内総生産(GDP)は前年比4・1%増え、過去最高の200兆ルーブル(約312兆円)に達した」
「国家経済は前例のない制裁圧力にうまく対処した」(ロシアのミシュスチン首相)
自画自賛だし、今年は鈍化すると言われている。
軍需で歪んだ経済には違いないし、石油輸出が頼りの構造だが、んなこといったら中東の産油国は軒並み該当するからな。
「プーチン氏は今年の課題としてインフレ率の低下を指示」
そう簡単な話ではないだろうが、ロシアでは何でもありともいえる(鉛筆舐めるとかあ?)。
まあ、どうでもいいんですが。
いろいろノイズはあるけど、停戦はロシアの判断だ。
米国はそれに沿うしかない。
ウクライナに残されているのは、ロシアの思惑通りの降伏に近い停戦条件を呑むか、米国の支援なき戦争を継続して敗戦するかの2択になった(戦争継続の場合、トランス二ストリアへの侵攻の選択肢はあるけどな)。
トランプが先に会うのが、プーチンであろうがゼレンスキーであろうが、そのことは変わらない。
ゼレンスキーは、思い違いをしているか、或いは何かサプライズを仕込んでいるのかもしれない。
何があるとしても、それが大枠を変えることはないだろう。
レジャーランドにするには、ウクライナはいささかデカすぎるしな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(トランプ氏「プーチン氏と電話した」 戦闘終結巡り)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB091T90Z00C25A2000000/
「プーチン大統領とウクライナとの戦闘終結について電話した」(トランプ大統領)
「肯定も否定もできない」(ロシアのペスコフ大統領報道官)
うーん、何とも言えない雰囲気だな。
「トランプ氏は1月にプーチン氏と「非常に近いうちに対話する」と語り、停戦に向けた交渉に意欲を見せていた。」
電話会談したというのが本当なら、これは黙っていた方が停戦には有利だったのではないか。
ぺスコフがかわしているのは、ロシアにとってもその方がベターだと考えているからだろう。
ったく、トランプのおしゃべりにはついていけない・・・。
ゼレンスキーはこの報道をどう受け止めたんだろうな。
まあ、浮沈子的にはどっちでもいい気がしてきている。
あくまでも、名目上の話(メンツの問題?)だしな。
「戦闘を終わらせる具体的な計画がある」(トランプ大統領)
プーチンは、その計画を受け入れたんだろう(未確認)。
停戦は成立する。
ウクライナが受け入れるかどうかは問題ではない。
N社の記事にはドイツのコメントが載っている。
(ゼレンスキー大統領 トランプ大統領との協議に前向きな考え)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250209/k10014717361000.html
「ウクライナは攻撃を受けており、われわれは何も求めずに彼らを支援している。それが皆のあるべき態度だ」(ドイツのショルツ首相)
「戦いの目的を「民主主義の価値観を守るため」から「資源のため」にするものだと批判的に報じた」(ウクライナメディア)
「ウクライナが毎日、恐ろしい代償を支払っていることなどは問題にもせず、この事態から利益を得ようなどと考える人はみじめだ」(同上)
そのみじめな人(誰?)に頼らざるを得ないウクライナ。
降伏に等しい停戦を受け入れるか、支援が途絶えた中でドンパチ続けて敗戦するか。
そもそも、バイデン政権も、ウクライナ支援は米国や西側にとって利益だと主張していたような記憶もうっすら残っている。
総選挙を23日に控え、ショルツは死に体になっている。
再選の目途があるかどうかは知らないが、いずれにしても厳しい政治経済情勢に変わりはない。
ウクライナ支援どころではないだろう(そうなのかあ?)。
そもそも侵略当初の支援が「ヘルメット」だったことは周知だ。
米国に恫喝され、渋々武器供与に踏み切った経緯もある。
ドイツの本音はロシアとの関係を改善し、安い天然ガスを入れて経済をテコ入れしたいわけだからな。
ひょっとすると、ドイツもレアアースが欲しいのかもしれない(そうなのかあ?)。
国家は正義では動かない。
見返り(レアアース)で動く(そんなあ!)。
ゼレンスキーによれば、レアアース鉱床の半分はロシア支配地域にあるという。
大丈夫だ。
ロシアとの関係を改善すれば、ドイツだってレアアース貰えるかもしれない。
「・・・われわれは何も求めずに彼らを支援している。それが皆のあるべき態度だ」(再掲)
再選されて政権が維持できた時に、そう言ったことを忘れないようにしてもらわんとな・・・。
(ゼレンスキー大統領 トランプ大統領との協議に前向きな考え)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250209/k10014717361000.html
「ウクライナ国内にあるレアアースの鉱床のおよそ半分がロシア軍が掌握している地域にある」(ゼレンスキー大統領)
「ロシア軍のさらなる前進を阻止し、国内の鉱物資源を守る必要」(同上)
「取り引きについて話しているのであれば、取り引きをしよう。賛成する」(同上)
先日も書いたけど、ウクライナのレアアース産出量は際立って大きいものではない。
米国にも、鉱床はあるしな。
バイデンが認めた支援を、米国内でエクスキューズするための、言わば見かけだけの話で実際の取引でないことはゼレンスキーも承知だ。
この話は、ウクライナの国内向けのエクスキューズだ。
N社も、おそらくはそれを承知で記事にしている。
「ゼレンスキー大統領は、みずからがプーチン大統領より先に、トランプ大統領と会談することが不可欠だと強調」
「トランプ大統領がプーチン大統領と会談する前に、ウクライナ側の立場に理解を求めるねらいがあるとみられます。」
ここんところは、まさにその通りなんだろう。
浮沈子は、どっちが先かが重要だと見ていたけど、おそらくどっちでも同じに違いない。
米国として、停戦条件を整えるにあたり、最も重要なのはロシアを説得することだ。
それはトランプにとっても困難な交渉になる。
ロシアは、どこまで譲れるのか。
どんな条件なら停戦するのか。
それが掴めなければ、そもそも停戦交渉など出来はしない。
ロシアを交渉に引きずり出せなければ、話は始まらないのだ。
ウクライナに停戦条件を呑ませることは、それに比べれば至極簡単ともいえる(そうなのかあ?)。
ちょっと、書くのは憚られるけど、ぶっちゃけ、軍事支援をぶった切るだけでいい。
簡単な話だ。
それですぐに停戦するかどうかはウクライナ次第だけど、しなければ敗戦する。
米国にとっては、ウクライナがどうなろうと知ったことではない(そんなあ!)。
重要なのは「停戦することだけ」であって、どのように停戦するかは二の次なのだ。
ウクライナがここまでなら呑めるとか話をいくら聞いたところで、それをロシアが呑めなければ停戦できない。
どっちが先でも変わらない。
停戦するかどうかは、ロシアが決める。
その停戦条件も、最終的にはロシアの要求通りになる。
停戦することを最優先とせざるを得ない米国としては、ロシアの要求を丸呑みするしかない。
ロシアの国内事情、経済制裁の効果、中長期的な継戦能力など、様々なノイズはあるだろうけど、基本的な構図は変わらない。
米国は、弱い立場で交渉に臨まなければならないのだ。
もちろん、開き直ってバイデン政権と同じようにウクライナに軍事支援を続け、いや、それどころかロシアとの直接対決も辞さない覚悟で臨むということなら話は別だ。
が、それは既に停戦交渉ではない。
宣戦布告だろう。
通常戦力だけでNATOとロシアが全力でぶつかれば、ロシアに勝ち目はない。
ロシアが事あるごとに核の恫喝を行ってきたのは、そのことを理解しているからに他ならない。
経済制裁にしたって、迂回経路を含めてロシア産の石油や天然ガス、その他もろもろの輸出品を西側が一切買わなければ、ロシア経済を破綻させることは可能かもしれないが、少なくとも欧州経済はロシアより先に崩壊する(中国が支えてくれないからな)。
そういうタラレバの話は、開戦当初から聞き飽きていて、現実の世界では起こり得ない妄想に過ぎない。
世界は、正義では動かない。
いや、正確を期すなら、正義「だけ」では動かない。
トランプ政権の場合、そのレベルが問題になる。
おそらく、停戦交渉における正義の優先順位は限りなく低いに違いない。
バイデン政権が決めた軍事支援を継続するという決断は、ウクライナの現政権にとっては好ましいんだろうけど、「停戦」にとっては逆効果になるかも知れない。
それとも、トランプは、それもディールの材料にしようとしているのか。
実際の交渉の場では、引き出しの数も重要だからな。
手札がなくなっちまったら、相手の言いなりになるしかない。
せこい判断で、いったん止めた支援を再開したということはあるかも知れない。
まあいい。
ロシアが何を考えているのかは知らないが、今年中に国家が崩壊してプーチン政権が消えて無くなるなどという妄想はやめておいた方が無難だ。
それはもう、3年前から聞き飽きている。
(ロシア、24年のGDP過去最高 軍需けん引、4・1%成長)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/384665
「昨年のロシアの国内総生産(GDP)は前年比4・1%増え、過去最高の200兆ルーブル(約312兆円)に達した」
「国家経済は前例のない制裁圧力にうまく対処した」(ロシアのミシュスチン首相)
自画自賛だし、今年は鈍化すると言われている。
軍需で歪んだ経済には違いないし、石油輸出が頼りの構造だが、んなこといったら中東の産油国は軒並み該当するからな。
「プーチン氏は今年の課題としてインフレ率の低下を指示」
そう簡単な話ではないだろうが、ロシアでは何でもありともいえる(鉛筆舐めるとかあ?)。
まあ、どうでもいいんですが。
いろいろノイズはあるけど、停戦はロシアの判断だ。
米国はそれに沿うしかない。
ウクライナに残されているのは、ロシアの思惑通りの降伏に近い停戦条件を呑むか、米国の支援なき戦争を継続して敗戦するかの2択になった(戦争継続の場合、トランス二ストリアへの侵攻の選択肢はあるけどな)。
トランプが先に会うのが、プーチンであろうがゼレンスキーであろうが、そのことは変わらない。
ゼレンスキーは、思い違いをしているか、或いは何かサプライズを仕込んでいるのかもしれない。
何があるとしても、それが大枠を変えることはないだろう。
レジャーランドにするには、ウクライナはいささかデカすぎるしな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(トランプ氏「プーチン氏と電話した」 戦闘終結巡り)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB091T90Z00C25A2000000/
「プーチン大統領とウクライナとの戦闘終結について電話した」(トランプ大統領)
「肯定も否定もできない」(ロシアのペスコフ大統領報道官)
うーん、何とも言えない雰囲気だな。
「トランプ氏は1月にプーチン氏と「非常に近いうちに対話する」と語り、停戦に向けた交渉に意欲を見せていた。」
電話会談したというのが本当なら、これは黙っていた方が停戦には有利だったのではないか。
ぺスコフがかわしているのは、ロシアにとってもその方がベターだと考えているからだろう。
ったく、トランプのおしゃべりにはついていけない・・・。
ゼレンスキーはこの報道をどう受け止めたんだろうな。
まあ、浮沈子的にはどっちでもいい気がしてきている。
あくまでも、名目上の話(メンツの問題?)だしな。
「戦闘を終わらせる具体的な計画がある」(トランプ大統領)
プーチンは、その計画を受け入れたんだろう(未確認)。
停戦は成立する。
ウクライナが受け入れるかどうかは問題ではない。
N社の記事にはドイツのコメントが載っている。
(ゼレンスキー大統領 トランプ大統領との協議に前向きな考え)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250209/k10014717361000.html
「ウクライナは攻撃を受けており、われわれは何も求めずに彼らを支援している。それが皆のあるべき態度だ」(ドイツのショルツ首相)
「戦いの目的を「民主主義の価値観を守るため」から「資源のため」にするものだと批判的に報じた」(ウクライナメディア)
「ウクライナが毎日、恐ろしい代償を支払っていることなどは問題にもせず、この事態から利益を得ようなどと考える人はみじめだ」(同上)
そのみじめな人(誰?)に頼らざるを得ないウクライナ。
降伏に等しい停戦を受け入れるか、支援が途絶えた中でドンパチ続けて敗戦するか。
そもそも、バイデン政権も、ウクライナ支援は米国や西側にとって利益だと主張していたような記憶もうっすら残っている。
総選挙を23日に控え、ショルツは死に体になっている。
再選の目途があるかどうかは知らないが、いずれにしても厳しい政治経済情勢に変わりはない。
ウクライナ支援どころではないだろう(そうなのかあ?)。
そもそも侵略当初の支援が「ヘルメット」だったことは周知だ。
米国に恫喝され、渋々武器供与に踏み切った経緯もある。
ドイツの本音はロシアとの関係を改善し、安い天然ガスを入れて経済をテコ入れしたいわけだからな。
ひょっとすると、ドイツもレアアースが欲しいのかもしれない(そうなのかあ?)。
国家は正義では動かない。
見返り(レアアース)で動く(そんなあ!)。
ゼレンスキーによれば、レアアース鉱床の半分はロシア支配地域にあるという。
大丈夫だ。
ロシアとの関係を改善すれば、ドイツだってレアアース貰えるかもしれない。
「・・・われわれは何も求めずに彼らを支援している。それが皆のあるべき態度だ」(再掲)
再選されて政権が維持できた時に、そう言ったことを忘れないようにしてもらわんとな・・・。
🚀SLS:キャンセル:来るものが来た ― 2025年02月08日 21:01
SLS:キャンセル:来るものが来た
(ボーイングは従業員に対し、NASAがSLS契約をキャンセルする可能性があると通知した。)
https://arstechnica.com/space/2025/02/boeing-has-informed-its-employees-that-nasa-may-cancel-sls-contracts/
「ボーイング社とのロケット契約は3月に終了する可能性」(ボーイングの副社長兼SLSロケットのプログラムマネージャーであるデビッド・ダッチャー氏)
「宇宙機関との契約が更新されない場合に備えて、同社は人員削減の準備を進めている」(同上)
この手の話は、11年前(2014年)のスターライナーとクルードラゴンの契約の際にもあった。
NASAは当時、1社だけを選定するとしており、選定される直前に、ボーイングはスターライナーチームに対して解雇を予告していた(今じゃあ、あん時そうしてれば良かったと思ってるかもな)。
今回の社内通知が、同様の状況の下で行われたことを考えると、NASAに対する一種のけん制とも受け取れる(そうなのかあ?)。
そうでなければ、SLSのキャンセル(廃止)が、現実になってきたことの明らかな兆候だ。
「アルテミス計画の修正とコスト予測に合わせるため、本日、スペース・ローンチ・システムズ・チームに対し、2025年4月までに約400人の人員削減の可能性を通知しました」(ボーイングの広報担当者)
「これにより、労働者調整・再訓練通知法に従い、影響を受ける従業員に対して今後数週間以内に60日間の強制解雇通知を発行する必要があります。当社は顧客と協力し、社内全体で従業員を再配置する機会を模索し、雇用喪失を最小限に抑え、有能なチームメイトを維持しています。」(同上)
「ホワイトハウスとNASAの上級幹部の間では、SLSロケットとアルテミス月計画の将来について、ジャネット・ペトロ長官代行を含め、活発な議論が交わされているという。」(複数の情報筋)
「商業宇宙推進派の中には、ロケットの全面的な中止を強く求めている者もいる。ペトロ長官は、計画が中止される前に、NASAがSLSロケットの初期バージョンを使用してアルテミスIIとアルテミスIIIのミッションを飛行させるのを許可するようホワイトハウスに強く求めている。」(同上)
ペトロ氏が、SLSを支持しているというのは、浮沈子的には軽い驚きだ。
が、まあ、ぶっちゃけ、それはポーズに過ぎないのかも知れない。
「批判者は、SLSロケット計画を初の月面着陸のために残しておくと、ボーイングなどの大手請負業者が作業を遅らせ、コストプラス契約でできるだけ資金を先延ばしにするよう動機づけられるため、実際には進歩が妨げられると言っている。」
これに対する有効な反論はない。
SLSの廃止は、いずれにしても確定した未来だ(ペトロ氏も、アルテミス4以降の実施は求めていないようだしな)。
やれやれ・・・。
「ホワイトハウスは大型ロケットに関してまだ最終決定を下していない。」(サブタイトル)
この決定がなされた瞬間、中国の今世紀初の有人月面着陸が確定する(そうなのかあ?)。
と同時に、アルテミス計画は危機に瀕する。
つーか、月軌道への有人打ち上げロケットを欠いたまま、風前の灯火となる。
浮沈子の見立てでは、スターシップが有人で飛ぶのは2030年代半ばになるから中国の月面着陸が先行する可能性は高い。
が、どーしても月面着陸で中国に先んじたいということなら、クルードラゴンに乗って離着陸し、地球低軌道で乗り換えるという手はある。
その際のHLSをS社が開発を続けるかどうかはビミョーだがな。
まあ、どうでもいいんですが。
このボーイングの従業員に対する解雇予告は、スペースニュースも報じている。
(ボーイング、SLS従業員に解雇の可能性を警告)
https://spacenews.com/boeing-warns-sls-employees-of-potential-layoffs/
「「アルテミス計画とコスト予測の修正」を理由に、同社が同計画から最大400人の人員削減を準備している」
「アルテミス計画の修正とコスト予測に合わせるため、本日、スペース・ローンチ・システムズ・チームに対し、2025年4月までに約400人の人員削減の可能性を通知しました」
「当社は顧客と協力し、雇用喪失を最小限に抑え、有能なチームメイトを引き留めるために、社内で従業員を再配置する機会を模索しています」
対応は具体的かつ迅速だ。
「NASAはアルテミス計画の修正を発表しておらず、NASAと業界関係者らのパネルは1月29日のスペースコム会議で、 2026年4月に予定されている初の有人SLS/オリオン飛行となるアルテミス2ミッションの準備を進めていると述べた。」
つまりだな、アルテミス計画の修正は、NASAと業界関係者「以外」の意向で進められているということなわけだ。
「宇宙に関して言えば、アルテミス計画は成果を最大化するプログラムではなく、雇用を最大化するプログラムであるため、極めて非効率的だ」(イーロン・マスク氏)
「NASAの監察総監室が8月に発表した報告書では、ボーイングの探査上段ロケットの品質問題も明らかにされている。」
うーん、お先真っ暗だな。
「SLS をキャンセルしたり、アルテミス計画に他の根本的な変更を加えようとする試みは、議会の一部の反対に遭う可能性が高い。」
そうだったな。
SLSは、ロケットの名を借りた雇用対策であり、公共事業だ。
つまり納税者への再配分の名目として、ロケットが使われているだけの話だ。
それなら、昔我が国でやっていたように、道路に穴を掘ってまた埋め戻す事業でもやればいいのだ。
おっと、イーロンマスクは穴掘り事業もやってたっけ・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(ボーイングが「NASAがスペース・ローンチ・システム契約をキャンセルする可能性がある」と従業員に通知、大規模な人員削減を計画か)
https://gigazine.net/news/20250208-boeing-informed-employees-nasa-cancel-sls-contracts/
ギガジンが、アルスの記事を日本語化して整理し、掲載した。
浮沈子の与太ブログよりよほど読みやすくまとめられているので、お勧めだ。
内容自体は、ほぼアルスの記事のままなので割愛する(末尾に、どーしてもSLSが必要な理由が出てるけど)。
まあいい。
NASAが200億ドル以上をつぎ込んで作り上げたロケットは、風前の灯火となっている。
それにしては、デカすぎる気もするけどな・・・。
(ボーイングは従業員に対し、NASAがSLS契約をキャンセルする可能性があると通知した。)
https://arstechnica.com/space/2025/02/boeing-has-informed-its-employees-that-nasa-may-cancel-sls-contracts/
「ボーイング社とのロケット契約は3月に終了する可能性」(ボーイングの副社長兼SLSロケットのプログラムマネージャーであるデビッド・ダッチャー氏)
「宇宙機関との契約が更新されない場合に備えて、同社は人員削減の準備を進めている」(同上)
この手の話は、11年前(2014年)のスターライナーとクルードラゴンの契約の際にもあった。
NASAは当時、1社だけを選定するとしており、選定される直前に、ボーイングはスターライナーチームに対して解雇を予告していた(今じゃあ、あん時そうしてれば良かったと思ってるかもな)。
今回の社内通知が、同様の状況の下で行われたことを考えると、NASAに対する一種のけん制とも受け取れる(そうなのかあ?)。
そうでなければ、SLSのキャンセル(廃止)が、現実になってきたことの明らかな兆候だ。
「アルテミス計画の修正とコスト予測に合わせるため、本日、スペース・ローンチ・システムズ・チームに対し、2025年4月までに約400人の人員削減の可能性を通知しました」(ボーイングの広報担当者)
「これにより、労働者調整・再訓練通知法に従い、影響を受ける従業員に対して今後数週間以内に60日間の強制解雇通知を発行する必要があります。当社は顧客と協力し、社内全体で従業員を再配置する機会を模索し、雇用喪失を最小限に抑え、有能なチームメイトを維持しています。」(同上)
「ホワイトハウスとNASAの上級幹部の間では、SLSロケットとアルテミス月計画の将来について、ジャネット・ペトロ長官代行を含め、活発な議論が交わされているという。」(複数の情報筋)
「商業宇宙推進派の中には、ロケットの全面的な中止を強く求めている者もいる。ペトロ長官は、計画が中止される前に、NASAがSLSロケットの初期バージョンを使用してアルテミスIIとアルテミスIIIのミッションを飛行させるのを許可するようホワイトハウスに強く求めている。」(同上)
ペトロ氏が、SLSを支持しているというのは、浮沈子的には軽い驚きだ。
が、まあ、ぶっちゃけ、それはポーズに過ぎないのかも知れない。
「批判者は、SLSロケット計画を初の月面着陸のために残しておくと、ボーイングなどの大手請負業者が作業を遅らせ、コストプラス契約でできるだけ資金を先延ばしにするよう動機づけられるため、実際には進歩が妨げられると言っている。」
これに対する有効な反論はない。
SLSの廃止は、いずれにしても確定した未来だ(ペトロ氏も、アルテミス4以降の実施は求めていないようだしな)。
やれやれ・・・。
「ホワイトハウスは大型ロケットに関してまだ最終決定を下していない。」(サブタイトル)
この決定がなされた瞬間、中国の今世紀初の有人月面着陸が確定する(そうなのかあ?)。
と同時に、アルテミス計画は危機に瀕する。
つーか、月軌道への有人打ち上げロケットを欠いたまま、風前の灯火となる。
浮沈子の見立てでは、スターシップが有人で飛ぶのは2030年代半ばになるから中国の月面着陸が先行する可能性は高い。
が、どーしても月面着陸で中国に先んじたいということなら、クルードラゴンに乗って離着陸し、地球低軌道で乗り換えるという手はある。
その際のHLSをS社が開発を続けるかどうかはビミョーだがな。
まあ、どうでもいいんですが。
このボーイングの従業員に対する解雇予告は、スペースニュースも報じている。
(ボーイング、SLS従業員に解雇の可能性を警告)
https://spacenews.com/boeing-warns-sls-employees-of-potential-layoffs/
「「アルテミス計画とコスト予測の修正」を理由に、同社が同計画から最大400人の人員削減を準備している」
「アルテミス計画の修正とコスト予測に合わせるため、本日、スペース・ローンチ・システムズ・チームに対し、2025年4月までに約400人の人員削減の可能性を通知しました」
「当社は顧客と協力し、雇用喪失を最小限に抑え、有能なチームメイトを引き留めるために、社内で従業員を再配置する機会を模索しています」
対応は具体的かつ迅速だ。
「NASAはアルテミス計画の修正を発表しておらず、NASAと業界関係者らのパネルは1月29日のスペースコム会議で、 2026年4月に予定されている初の有人SLS/オリオン飛行となるアルテミス2ミッションの準備を進めていると述べた。」
つまりだな、アルテミス計画の修正は、NASAと業界関係者「以外」の意向で進められているということなわけだ。
「宇宙に関して言えば、アルテミス計画は成果を最大化するプログラムではなく、雇用を最大化するプログラムであるため、極めて非効率的だ」(イーロン・マスク氏)
「NASAの監察総監室が8月に発表した報告書では、ボーイングの探査上段ロケットの品質問題も明らかにされている。」
うーん、お先真っ暗だな。
「SLS をキャンセルしたり、アルテミス計画に他の根本的な変更を加えようとする試みは、議会の一部の反対に遭う可能性が高い。」
そうだったな。
SLSは、ロケットの名を借りた雇用対策であり、公共事業だ。
つまり納税者への再配分の名目として、ロケットが使われているだけの話だ。
それなら、昔我が国でやっていたように、道路に穴を掘ってまた埋め戻す事業でもやればいいのだ。
おっと、イーロンマスクは穴掘り事業もやってたっけ・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(ボーイングが「NASAがスペース・ローンチ・システム契約をキャンセルする可能性がある」と従業員に通知、大規模な人員削減を計画か)
https://gigazine.net/news/20250208-boeing-informed-employees-nasa-cancel-sls-contracts/
ギガジンが、アルスの記事を日本語化して整理し、掲載した。
浮沈子の与太ブログよりよほど読みやすくまとめられているので、お勧めだ。
内容自体は、ほぼアルスの記事のままなので割愛する(末尾に、どーしてもSLSが必要な理由が出てるけど)。
まあいい。
NASAが200億ドル以上をつぎ込んで作り上げたロケットは、風前の灯火となっている。
それにしては、デカすぎる気もするけどな・・・。
😼欧州大戦争:重箱の隅:トレツク陥落 ― 2025年02月08日 07:07
欧州大戦争:重箱の隅:トレツク陥落
(ロシア軍、ウクライナ東部要衝トレツク制圧)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/SJWV7O2D7BMK7JPMKC7DYMF27Y-2025-02-07/
「トレツクを制圧したと発表」(ロシア国防省)
まあ、その、例によって、いろいろ問題があるわけだがな・・・。
「ロイターは戦況を独自に確認できておらず、ウクライナからのコメントもすぐには得られていない。」
ウクライナが認めるのは、たぶん4月くらいになってからだろう(後述)。
「東部戦線の要衝であるウクライナ東部ドネツク州の炭鉱都市」
「高台に位置するトレツクを占領すればロシア軍は複数の主要都市につながる重要な物流拠点である北西のコスティアンティニウカに向けて進軍できる公算が大きい」(ウクライナの軍事アナリストら)
チャシブヤールもそろそろ危なくなってきているから、南と東から同時に攻め込まれるコスティアンティニフカ(コスティアンティニウカ)の運命は儚いに違いない。
(ロシア国防省がトレツク解放を発表、RYBARは確認も否定も出来ない)
https://grandfleet.info/russia-related/russian-defense-ministry-announces-release-of-toletsk-rybar-says-cannot-be-confirmed/
「ロシア国防省は7日「トレツク解放」を発表したが、RYBARは「解放を確認することも否定することも出来ない」と、DEEP STATEも「トレツクの北郊外、西郊外、ザバルカ地区で戦闘が継続している」と指摘」
「タイミング的にはクルスク方面の失態から目を逸らす意図」(航空万能論ブログ管理人)
まあ、そういう要素がないとは思わないけど、トレツク市街の大半がロシアの支配下に置かれていることは間違いないわけで、ロシア国防省の多少の勇み足(数か月?)はこれまでの経験から誤差のうちと考えるのが、精神衛生上はよろしい(そういうことかあ?)。
少なくとも、ウクライナ軍が複数地点で反撃しているとはいえ、猛攻を掛けてトレツクを奪還する勢いにないことだけは確かだ。
「昨年9月に発表されたトレツク解放は双方の視覚的証拠によって否定されたが、国防省は再びトレツク解放を宣言した。」(RYBAR)
9月にそんなことがあったとは知らなかったな。
「ウクライナ軍はディリイフカやダクネからトレツクに入ることができ、郊外にもウクライナ軍の部隊が残っている。現時点でトレツク解放を確認することも否定することも出来ない」(同上)
「敵がトレツクを完全制圧したという狂気じみたニュースが飛び込んできた。我が軍はトレツクの北郊外、西郊外、ザバルカ地区で戦闘を継続している。但し、市内中心部の大部分は敵の支配下にある」(DEEP STATE)
上記のように、複数の情報源はロシア軍のトレツクの「占領」に懐疑的だ。
ウクライナ当局は沈黙を保っているようだが、こっちはこっちでいろいろ問題を抱えている。
「ウクライナ人は残念ながら自国の公式情報を信用することができない。国は未だにクラホヴェやヴェリカノボシルカの喪失を国民に知らせておらず、人々は公式情報について多くの疑問を投げかけている」(同上)
「ウクライナ軍が重要拠点の喪失を公式に認めるまで「季節が変わるほどの時間」を必要とするのは誰もが知っているため、もはやクラホヴェやヴェリカノボシルカの喪失は話題にもならない」(航空万能論ブログ管理人)
攻める方は戦禍をアピールするために勇み足を踏み出し、守る方は自軍の劣勢を隠すために発表を遅らせるというのはいつの時代も、どんな戦争でも変わらないんだろうけど、後退を転進と言い替え、ずるずると敗北への道を歩んだ過去を持つ我が国を顧みると、人のことは言えない気もする。
まあ、どうでもいいんですが。
初出のロイターの記事にあるように、トレツクはドネツク州の主要都市群を攻略する上で、戦術上重要な拠点となる。
ウクライナ軍が激しく抵抗し、簡単に明け渡さないのはチャシブヤールと同じだ。
停戦交渉の話は別として、純軍事的な観点からは、ここでの戦闘はしばらく継続されると見ていい。
ロシア軍の損耗を促しながら、撤退戦(防御戦)を継続して「領土」というリソースを食いつぶしながら「時間」を稼ぐ。
残念ながら、多少の反撃が成功したところで、その「時間」がロシアに味方している状況を覆すことは出来ないでいるけどな。
浮沈子の妄想の一つであるトランス二ストリアへの越境攻撃がなければ、ウクライナの命運は尽きる。
ブダノフは夏までと言い、トランプは6か月(1月時点で)と言う。
欧州の夏は短い。
トレツク陥落をウクライナが認めるのが先か、継戦能力が尽きるのが先か(そうなのかあ?)。
重箱の隅をつついている間に、重箱ごとひっくり返っちまいそうな情勢ではあるな・・・。
(ロシア軍、ウクライナ東部要衝トレツク制圧)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/SJWV7O2D7BMK7JPMKC7DYMF27Y-2025-02-07/
「トレツクを制圧したと発表」(ロシア国防省)
まあ、その、例によって、いろいろ問題があるわけだがな・・・。
「ロイターは戦況を独自に確認できておらず、ウクライナからのコメントもすぐには得られていない。」
ウクライナが認めるのは、たぶん4月くらいになってからだろう(後述)。
「東部戦線の要衝であるウクライナ東部ドネツク州の炭鉱都市」
「高台に位置するトレツクを占領すればロシア軍は複数の主要都市につながる重要な物流拠点である北西のコスティアンティニウカに向けて進軍できる公算が大きい」(ウクライナの軍事アナリストら)
チャシブヤールもそろそろ危なくなってきているから、南と東から同時に攻め込まれるコスティアンティニフカ(コスティアンティニウカ)の運命は儚いに違いない。
(ロシア国防省がトレツク解放を発表、RYBARは確認も否定も出来ない)
https://grandfleet.info/russia-related/russian-defense-ministry-announces-release-of-toletsk-rybar-says-cannot-be-confirmed/
「ロシア国防省は7日「トレツク解放」を発表したが、RYBARは「解放を確認することも否定することも出来ない」と、DEEP STATEも「トレツクの北郊外、西郊外、ザバルカ地区で戦闘が継続している」と指摘」
「タイミング的にはクルスク方面の失態から目を逸らす意図」(航空万能論ブログ管理人)
まあ、そういう要素がないとは思わないけど、トレツク市街の大半がロシアの支配下に置かれていることは間違いないわけで、ロシア国防省の多少の勇み足(数か月?)はこれまでの経験から誤差のうちと考えるのが、精神衛生上はよろしい(そういうことかあ?)。
少なくとも、ウクライナ軍が複数地点で反撃しているとはいえ、猛攻を掛けてトレツクを奪還する勢いにないことだけは確かだ。
「昨年9月に発表されたトレツク解放は双方の視覚的証拠によって否定されたが、国防省は再びトレツク解放を宣言した。」(RYBAR)
9月にそんなことがあったとは知らなかったな。
「ウクライナ軍はディリイフカやダクネからトレツクに入ることができ、郊外にもウクライナ軍の部隊が残っている。現時点でトレツク解放を確認することも否定することも出来ない」(同上)
「敵がトレツクを完全制圧したという狂気じみたニュースが飛び込んできた。我が軍はトレツクの北郊外、西郊外、ザバルカ地区で戦闘を継続している。但し、市内中心部の大部分は敵の支配下にある」(DEEP STATE)
上記のように、複数の情報源はロシア軍のトレツクの「占領」に懐疑的だ。
ウクライナ当局は沈黙を保っているようだが、こっちはこっちでいろいろ問題を抱えている。
「ウクライナ人は残念ながら自国の公式情報を信用することができない。国は未だにクラホヴェやヴェリカノボシルカの喪失を国民に知らせておらず、人々は公式情報について多くの疑問を投げかけている」(同上)
「ウクライナ軍が重要拠点の喪失を公式に認めるまで「季節が変わるほどの時間」を必要とするのは誰もが知っているため、もはやクラホヴェやヴェリカノボシルカの喪失は話題にもならない」(航空万能論ブログ管理人)
攻める方は戦禍をアピールするために勇み足を踏み出し、守る方は自軍の劣勢を隠すために発表を遅らせるというのはいつの時代も、どんな戦争でも変わらないんだろうけど、後退を転進と言い替え、ずるずると敗北への道を歩んだ過去を持つ我が国を顧みると、人のことは言えない気もする。
まあ、どうでもいいんですが。
初出のロイターの記事にあるように、トレツクはドネツク州の主要都市群を攻略する上で、戦術上重要な拠点となる。
ウクライナ軍が激しく抵抗し、簡単に明け渡さないのはチャシブヤールと同じだ。
停戦交渉の話は別として、純軍事的な観点からは、ここでの戦闘はしばらく継続されると見ていい。
ロシア軍の損耗を促しながら、撤退戦(防御戦)を継続して「領土」というリソースを食いつぶしながら「時間」を稼ぐ。
残念ながら、多少の反撃が成功したところで、その「時間」がロシアに味方している状況を覆すことは出来ないでいるけどな。
浮沈子の妄想の一つであるトランス二ストリアへの越境攻撃がなければ、ウクライナの命運は尽きる。
ブダノフは夏までと言い、トランプは6か月(1月時点で)と言う。
欧州の夏は短い。
トレツク陥落をウクライナが認めるのが先か、継戦能力が尽きるのが先か(そうなのかあ?)。
重箱の隅をつついている間に、重箱ごとひっくり返っちまいそうな情勢ではあるな・・・。
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