😼欧州大戦争:「ひまわり」2024年07月22日 11:14

欧州大戦争:「ひまわり」
欧州大戦争:「ひまわり」


浮沈子は正義派じゃない。

ウクライナの地でどんな統治が行われようが知ったことではない。

ドンパチなど、さっさとやめて停戦するのが正解だと確信している。

が、ちょっと心がぐらつく気分になることもある。

(ひまわり (1970年の映画))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%B2%E3%81%BE%E3%82%8F%E3%82%8A_(1970%E5%B9%B4%E3%81%AE%E6%98%A0%E7%94%BB)

「1970年のイタリア・フランス・ソビエト連邦・アメリカ合衆国のドラマ映画。」

「戦争によって引き裂かれた夫婦の行く末を悲哀たっぷりに描いた作品で、地平線にまで及ぶ画面一面のヒマワリ畑が評判となった。」

浮沈子は観たことはない。

「1964年のイタリア・ソ連合作の戦争映画『イタリアの勇士たちよ』に引き続き、冷戦時代に西側スタッフがソ連ロケを認められた作品」

「『イタリアの勇士たちよ』も、第二次世界大戦の東部戦線でのイタリア旅団の悲劇を扱い、戦時資料とイタリア人帰還兵・戦没兵の手記を元に脚本が書かれた。ソ連のひまわり畑、酷寒の雪中での兵士の脱落など、主要モチーフは『ひまわり』と驚くほど似通っており、主要ロケ地も同じチェルネーチー・ヤール村である。」

「ロケ地となったひまわり畑はソビエト連邦時代のウクライナの首都キエフから南へ500キロメートルほど行ったヘルソン州にあるとされていたが、NHKの現地取材では、ポルタヴァ州(ウクライナ中部・ドニエプル川左岸)の州都ポルタヴァの約27km北に位置するチェルネーチー・ヤール村で行われたと特定されている。」

この件については、NHKの記事も読んだ。

(名作映画「ひまわり」に隠された”国家のうそ”)
https://www.nhk.or.jp/kagoshima/lreport/article/000/08/

「第2次世界大戦当時、ソビエトで捕虜になったイタリアの将兵のうち4分の3が飢えと病で犠牲になったが、戦後ソビエトの指導者たちは、この事実を認めることはなかった」

「祖国に戻らぬ兵士の行方を質すイタリアからの問い合わせに回答することなく、イタリア人捕虜の墓地も破壊された」

「映画の公開直前にこのシーンの存在を知ったソビエト側は、完成したフィルムからこの部分をカットするよう要求した」

「撮影場所が明らかになって遺族などが現地を訪れ、遺骨の返還などを求められると、ソビエトにとって非常に都合が悪いわけです。
そこであえて、イタリア兵の主戦場ではなかった南部ヘルソン州を撮影場所に仕立て上げたとも考えられます。」

真実が何かは分からない。

「ひまわりの花はウクライナの国花でもあり、いまロシアの軍事侵攻に対する抵抗の象徴にもなっています。」

記事は2022年5月とある。

国家の思惑に翻弄される市民の日常。

イタリアがソ連に派兵したのも、当時のムッソリーニ政権の思惑だったわけで、そのこと自体は記事では不問に付されているけど、どうなんだろうな。

まあ、どうでもいいんですが。

辺り一面に咲くひまわりが印象的な映画だそうだ。

戦争(第二次世界大戦)が平和(冷戦時代?)を生んだように、平和な時(ソ連崩壊?)が流れても、その先に戦争を繰り返す過ち(ウクライナ紛争)を止めることはできなかった。

今回の戦いでも、同じような市民の悲劇は無数に誕生しているに違いない。

ロシア側でもウクライナ側でも、そのことに変わりはないだろう。

「浮沈子は正義派じゃない。
ウクライナの地でどんな統治が行われようが知ったことではない。
ドンパチなど、さっさとやめて停戦するのが正解だと確信している。」(再掲)

やっぱ、それが唯一の正しい答えなのかもしれないな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(ウクライナのシンボル、満開に)
https://www.jiji.com/jc/movie?p=j003210

「ウクライナは世界有数のヒマワリ油輸出国」

「ウクライナの首都キーウ(キエフ)郊外の畑で咲き誇る国を象徴する花のヒマワリ」。

「青空を仰ぐ大きな花はロシア侵攻に対抗を続ける国民の心を和ませる」

連日、空爆されている首都の市民が心安らかかどうかは知らない・・・。

😼欧州大戦争:「戦場の結果」2024年07月22日 11:13

欧州大戦争:「戦場の結果」


(ゼレンスキー大統領、あと10年もロシアと戦争を続けるのは不可能)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/zelensky-we-cant-continue-the-war-with-russia-for-another-decade/

「あと10年も戦争を続けるのは不可能だ。既に多くの犠牲者が出ているし、この数はさらに増えるだろう。これは許されることではない」(ゼレンスキー大統領)

「全領土の武力奪還は戦争終結の前提条件ではないと認めた」(BBC)

ころころ変わるからな。

当てにはならないが、米国の状況の変化は大きな影響を与えるだろう。

(【速報】バイデン氏 大統領選 撤退表明 後任候補 ハリス氏支持)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240722/k10014518831000.html

「再選を断念し、選挙戦から撤退」

もしトラは確トラに変わった。

米国がウクライナに関与し続けるという道は閉ざされていく。

「あと10年も戦争を続けることが不可能」ということは、「米国があと10年も支援を続けることが不可能」ということと同義だ。

「ロシアが併合を宣言したドネツク州、ルハンシク州、ザポリージャ州、ヘルソン州からのウクライナ軍撤退、4州とクリミアに対するロシア主権の承認、NATO加盟断念」

「ロシアの条件を引き下げさせるためには戦場で勝利して交渉立場を強化するしかない」

ロシアは、交渉の前提条件として出しているわけで、ここから要求を引き下げるという話はない。

むしろ、ウクライナが容易に吞めない条件を提示することで、停戦を回避し、戦闘を長期化させ、ウクライナを内部から崩壊させることが狙いだ。

トランプ政権はロシアにどんな譲歩を迫るのか。

時間を味方につけているロシアは、停戦しなくても一向にかまわないし、その方が有利だからな。

前線では、毎日のように領土を失い続けるウクライナ。

「どの戦争も「戦場の結果」に基づいた交渉によって終結し、現在までの結果を見る限り「ウクライナの条件」でロシアと停戦するのは不可能」(ブログ管理人)

浮沈子的には、ウクライナが政治的リスクを冒してロシアの停戦条件を完全に呑むしか方策はないと見ている。

その間に選挙を行い、統治の正当性を確保したうえで、休戦や恒久的な平和に向かって交渉を進めるしかないのだ。

もちろん、ロシアがそれを認めるかどうかは別の話で、ウクライナと交渉を続けるなかでも欧州大戦争の準備は加速し続けていく。

ウクライナ戦線における損耗がなくなり、停戦監視要員だけが留まるということは、70万人ともいわれる兵力を他の戦線(まだ戦端が開かれているわけじゃないけど)に振り向けることが可能になるわけで、欧州にとっていいことは何もない。

米国がメキシコなどとの移民対策に注力する中で、欧州は忘れ去られ、ロシアが好きなように振る舞う。

今後、12年間はその方向性が維持され続けるだろうし、欧州が主体性を取り戻すことが出来なければ、大西洋を見下ろす丘の上にロシア国旗が翻ることになるだろう。

欧州は死んだ・・・。

が、それはまだ先の話だ。

停戦の目が見えてきて、ウクライナ戦線は収束に向かう可能性が高まってきた、

米国がウクライナに派兵し、南部から大規模に揚陸作戦を敢行し、バルト3国をはじめとする隣国からロシアロシア領内に進攻して、同時に核兵器の前方展開でもしない限り、ロシアの攻勢を思いとどまらせることは不可能だろう。

目には目を、歯には歯を、力には力を。

米国は、ウクライナを差し出せば、欧州大戦争は回避できると勘違いしているのかもしれないけど、そして、トランプ政権中に戦端が開かれることはないかもしれないけど、ロシアの欧州に対する侵略企図はそう簡単には摘めないと思うんだがな。

ウクライナの選択肢は、唯一、国家として生き残ることが出来るかどうかということに尽きる。

ある意味で独立戦争なわけで、どれだけの領土を得て独立することが出来るかどうかというのが焦点だ。

その独立も、中身は怪しいことになりかねないけどな。

西側との紐帯が強固であるかどうかは、極めて疑わしい。

実質的にロシア支配圏に取り込まれてしまえば、金を出し続ける意味は消える。

ウクライナからは、おそらく大量の移民が押し寄せるだろうから、欧州はそれどころではなくなるに違いない。

極右の台頭の中で、大混乱を加速することにつながりかねない。

やれやれ・・・。

プーチンは、その混乱に乗じて仕掛けるだろう。

欧州の分断・・・。

NATO第5条の空文化・・・。

バルト3国とモルドバは消えた(そんなあ!)。

ポーランド、ルーマニア、フィンランドも怪しい。

東京地方は、今日は猛暑日との予報が出ている。

浮沈子の妄想は、寒暖計のアルコールのように膨張し、沸騰している。

まあいい。

ロシアは、停戦交渉に応じないかも知れないな。

要求をさらに吊り上げ、ウクライナの国家としての存続を許さないアプローチをとる可能性がある(メドベージェフは地図から消し去ると言ってるしな)。

トランプ政権の腕の見せ所になる。

逆に言えば、新政権の真価が問われることになる。

ロシアには、別にトランプに花を持たせなければならない義理はない。

国家は正義や友情では動かない。

国益で動く。

ロシアは、あまりに国家的な選択をしてきたし、おそらくこれからも変わらないだろう。

「戦場の結果」が交渉の行方を左右することに変わりはないけど、それだけが決定的な要素ではない。

停戦後の戦闘継続能力、生産力、政治力、国際環境などなど、様々な要因が絡んでくることは間違いない。

浮沈子的には、最終的には政治的意思の問題だと思うんだがな。

ウクライナの将来はウクライナが決める。

欧州の将来も同じだ。

米国の将来は決まったも同然だろう。

「アメリカの有力紙ニューヨーク・タイムズは、過去75年で、再選に向けての選挙戦から撤退した現職の大統領はいずれも民主党のトルーマン氏とジョンソン氏の2人で、それぞれ朝鮮戦争とベトナム戦争という国民に不人気な戦争をどう終わらせるか模索するなかで撤退したとしています。」

「いずれのケースもその後、民主党から指名された候補者は本選挙で共和党の候補者に敗れています。」

やれやれ・・・。

今回の状況も、ウクライナ紛争と中東紛争が絡んでいる。

ポストバイデンの政策選択がどうなるかは注目だが、米国民の選択は限られている。

ウクライナからの撤退と欧州への限定的関与は避けられない。

イスラエルへの支援は続くだろうが、その先行きには不透明感が漂う。

東アジアの情勢は混迷を極めるだろうな。

浮沈子には、北朝鮮と仲良くして中国との対立を先鋭化するという共和党の方針がいまいちピンと来ていない。

おっと、既に東京地方の最高気温は35度を超えた(35.5度: 10:56現在)。

妄想が暴走し出す前に、コンビニに買い物でも行こうかな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(トランプ式終戦【コラム】)
https://japan.hani.co.kr/arti/opinion/50653.html

「トランプ前大統領の終戦案がいかなるものなのかはまだ分からない。」

「軍事的支援を餌として、ロシアに占領された領土をウクライナに放棄させる方向へと終戦交渉を導いていくよう圧力をかけるとみられる。」(米メディア)

ところが、NHKは異なる話を報じている。

(“トランプ氏 自身勝利時もロシア利さず” ウクライナ側明かす)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240722/k10014518931000.html

「私が大統領選挙で勝利するとロシアを利すると伝えるようなフェイクニュースを信じてはならない」(トランプ前大統領)

「非常に興味深い発言だ」(ウクライナ大統領府の報道官)

どのような文脈の中での発言化は重要だが、浮沈子は、初の電話会談における外交的修辞である可能性が高いと見ている。

そして、トランプ政権もまた、国益を重視して政策を進めようとする原則は崩さないに違いない。

(三方一両損 (落語))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E6%96%B9%E4%B8%80%E4%B8%A1%E6%90%8D_(%E8%90%BD%E8%AA%9E)

「・・・
双方の言い分を聞いた越前は、どちらの言い分にも一理あると認める。その上で、自らの1両を加えて4両とし、2両ずつ金太郎と吉五郎に分け与える裁定を下す。」

「そして場が収まったところで越前の計らいでお膳が出てくる。」

まあ、そこんとこは落語の落ちにつながる話だが、ディールが得意のトランプが、どんなお膳を出してくるかが問題だ。

ロシア、ウクライナ、欧州、米国といった利害関係者をいかに調整し、納得させ、落としどころを探るかの問題だ。

重要なのは、一見ステークホルダーとして表舞台には登場しないグローバルサウスだろう。

西側が課している経済制裁で潤っているインドをはじめ、ロシアをガッチリ経済圏に組み込むことに成功した中国などがカギを握る。

別に、停戦などしなくても構わないと思っている連中も納得させなければならない。

しかもだ、イスラエルへの支援は続けるというダブルスタンダードを堅持しながらということになる。

まあいい。

米国の正義は、財布との相談で決まる(そうなのかあ?)。

一両出すだけでは収まらない国々をどう納得させるか。

おそらくは、そこが問題になるだろうな・・・。

<さらに追加>ーーーーーーーーーー

(ウクライナ大統領、ロシアとの交渉示唆 前線の現実とトランプ氏復活の観測で)
https://www.cnn.co.jp/world/35221744.html

「ロシアとの交渉に前向きな考えを示唆」(ウクライナのゼレンスキー大統領)

「ロシアによる全面侵攻を受けてから2年以上が経過する中、同氏がこのような姿勢を見せるのは初めて」

「今年11月の開催を見込む次回の平和サミットにロシアが代表団を送るべき」(ウクライナのゼレンスキー大統領)

「当時ゼレンスキー氏は、いかなる協議もロシア軍がウクライナから撤退した後でなければ実施できないと訴えていた。」

「ゼレンスキー氏の論調の変化について、米国での現在の動きに対する反応である可能性が高い」(米国の駐ウクライナ大使を務めたジョン・ハーブスト氏)

「ロシアのプーチン大統領はこの数カ月、ウクライナとの交渉に臨む姿勢を繰り返し示しているが、そこで掲げる条件は、ウクライナ並びに西側の同盟国にとって全く受け入れられない内容だ。」

つまりだな、ロシアには停戦の意思がなく、ウクライナは降伏に近い条件を吞まなければ、停戦交渉にも望めないわけだ(そうなのかあ?)。

「ロシアがウクライナでの戦争を終えるには、ウクライナ政府がロシア政府の要求する4州(ドネツク、ルハンスク、ヘルソン、ザポリージャの各州)全土を割譲する必要がある。」

「プーチン氏はまた、いかなる和平協定もウクライナがNATO加盟を断念することが条件になると明言」

領土についてはともかく、NATO加盟はロシアにとっては生命線だからな。

「ただ安全な国家であるためには、とりわけ現状の環境下では、ウクライナのNATO加盟が必須だ。これが真に検討されるなら、米国の全面的な信頼と後押しを得る形で、理論上は安定的な平和がもたらされる可能性があると考えている」(ハーブスト氏)

逆に言えば、NATO加盟をロシアが認めない限り、停戦も安定的な平和もない。

で、ロシアは舌嚙んでも認めないだろうしな。

「トランプ氏が勝利した場合でも、同氏の国家安全保障担当チームに加わる人々はプーチン氏が米国の国益を直接脅かす存在だと理解するようになる」(同上)

希望的観測だな。

「彼らは政権の支援打ち切りによってウクライナが崩壊した場合、米国に重大な影響が及ぶことを考慮するだろうと予測」(同上)

「ウクライナにとって最悪のシナリオは、米国からの支援が止まり、欧州が支援を強化せず、ウクライナもロシアの凍結資産にアクセスできないという事態だ。仮にこれが現実のものになれば、ロシアはこれまでより格段に広い領土を獲得し始める公算が大きい。」(CNN)

トランプがゼレンスキーにリップサービスしているのは、選挙に対する配慮に過ぎないと浮沈子は見ている。

JDバンス( James David Vance)は、相変わらずウクライナ支援に反対だしな。

ウクライナへの支援打ち切りは、確定した未来だ(そうなのかあ?)。

欧州がどうするのか、それに対する米国のサポートはあるのか、それとも最悪のシナリオが走り出すのか。

浮沈子はかなり悲観的だ。

「国の規模や強さでウクライナを相当程度上回るにもかかわらず、ロシアは領土に関する目標を依然として果たせていない。しかもこの間、ウクライナに供与される西側からの支援は限定的なものでしかなかった。ウクライナの首都を制圧する当初の企ては失敗に終わり、その後2年以上が経過しても前線の動きにそこまでの変化は見られない。」(王立国際問題研究所でロシア及びユーラシア向けのプログラムに幹部として携わるオリシア・ルツェビッチ氏)

2023年に反転攻勢を始める時、ウクライナが夏までにはクリミアで海水浴が出来ると言ってたことを忘れてもらっては困るな(浮沈子も、それを信じてたしな:ハルキウ州やヘルソン市の奪還もあったし)。

「前線の動きにそこまでの変化は見られない。」(再掲?)

ロシアは、侵攻当初のシナリオを書き換えているからな(イスタンブール合意(合意してないけど)の話とかもあったしな)。

侵攻の速度が遅いことを理由に、それが根本的な失敗で、今後も成功の見込みが一切ないとするのは、いささかご都合主義的な気がする。

ウクライナ戦線は、来るべき欧州大戦争における一局面に過ぎない。

一進一退はあるだろうが、ロシアの欧州進出(侵略?)の意図を読み違えてはならない。

トランプ政権の出方を見極めてから、ロシアは本格的な動きを始める。

支配のツールとしての正義ではなく、国益対国益で動く国際関係。

ウクライナの国益は、どっかに消えて無くなっちまうかもな・・・。

🚀再使用ロケット:欧州の取組2024年07月22日 01:07

再使用ロケット:欧州の取組


(ロケットレポート:ファイアフライのCEOが辞任、アルテミスIIコアステージが工場を出発)
https://arstechnica.com/space/2024/07/rocket-report-fireflys-ceo-steps-down-artemis-ii-core-stage-leaves-factory/

「テミスのホップテストは来年に延期」

「アリアネグループが開発し、ESAが資金提供している欧州のテミス再使用型ブースターの最初のホップテストは、来年まで開始されないと欧州宇宙飛行が報じている。」

「テミスのホップは、スペースXがファルコン9ブースターの回収と再利用を開始する前に、一連の大気圏内での上下飛行テスト飛行を行ったスペースXのグラスホッパーロケットに似ている。」

「テミス ブースターは、ESA が資金提供したメタン燃料のプロメテウス エンジンで駆動されます。ヨーロッパの大型再使用ロケットは 2030 年代まで飛行しない可能性が高いですが、アリアン グループの子会社であるマイア スペースは、来年にもデビューする予定の、より小型で部分的に再使用可能な 2 段式ロケットを開発しています。」

「マイア ロケットは、改良されたテミス ブースターを第 1 段として使用します。」

(テミスプログラム)
https://en.wikipedia.org/wiki/Themis_programme

「2020年12月現在の推定プログラムタイムラインは次のとおりです。」

2020年:タンク充填と地上支援装置のテストで構成される基本段階のテスト。
2021年:プロメテウスエンジンのテスト
2022年: 低高度ホップテスト(発射場までの短距離飛行)
2023年: 初期飛行試験
2023~2024年: ループテスト(再利用可能な実証機の繰り返し飛行)
2025年: 完全な飛行エンベロープテスト

つまりだな、2020年の予定では、2022年だった低高度ホップテストが2025年になったわけで、3年間の遅延ということだが、この業界では何の問題もないだろう(そうなのかあ?)。

マイアロケットは、その成果をいち早く生かして飛び立とうとしているようだが、少なくとも2028年ころにならなければ飛ばないに違いない(テキトーです)。

(ミッション)
https://maia-space.com/missions/

「2025 初飛行」

「2026年最初の回復」

無理無理!。

そもそも、テミスが飛ばなければ話は始まらない。

低高度ホップテストが順調に行ったとしても、完全に再使用機としてのテストが行われるのは早くて2028年、下手をすれば2030年代に入ってしまうだろう。

マイアロケットが飛ぶのは、2030年以降と見ておいた方が無難だ。

欧州が取り組んでいる再使用ロケットはほかにもある。

(カリスト)
https://en.wikipedia.org/wiki/CALLISTO

「小型の日本製40kN LOX - LH2ロケットエンジンで推進される再使用型VTVL デモンストレーター」

「2015年にプロジェクトが開始された時点では、CALLISTOは欧州宇宙機関(ESA)が主導していたわけではなく、当初はドイツ航空宇宙センター(DLR)とフランス宇宙機関(CNES)の単独共同プロジェクトだった。2017年6月、宇宙航空研究開発機構(JAXA)がCALLISTOパートナーシップに参加することを決定した。」

「この頃、日本がロケットのエンジンを提供することが合意された。そのエンジンは、JAXAが再使用型観測ロケットプログラム用に開発した40kNの再点火可能なLOx/LH2エンジンである。このエンジンは、15%の推力増加と16~46kNのスロットリング範囲を提供するように改造され、着陸段階での機体の適切な制御を可能にする。」

「プロジェクトのさまざまな側面は​​パートナー機関間で分担されており、DLRはフェアリング、ナビゲーション、フィン、機器ベイ構造、水素タンク、着陸システムを担当しています。CNESは過酸化水素スラスタ、テレメトリ、中和システム、地上セグメントを担当し、機器ベイの最終組み立ても行います。JAXAは酸素タンク、後部ベイ構造、電源、推進を担当しています。3つの組織はすべて、搭載コンピューターとフライトソフトウェアに取り組みます。」

水素エンジンというのは、最近の流行りじゃない。

が、まあ、完全な試験機だから問題ではない。

この研究が先行して、テミスの開発に生かされればいいんだろうが、こっちも遅れに遅れているからな。

「2018年には、プロジェクトのスケジュールではロケットの初飛行が2020年後半に行われ、飛行試験が2021年末までに完了する予定であると発表された。」

もちろん、今日に至るまで、実機の影も形もない。

「2024年には多数の飛行適性レビューが行われる予定です。」

やれやれ・・・。

(1段再使用飛行実験(CALLISTO)プロジェクト)
https://www.kenkai.jaxa.jp/research/callisto/callisto.html

「研究の目標」

「・・・
・CALLISTO実験機の着陸から再飛行までの一連の運用を通じて、ヘルスマネジメント技術などのエンジン再整備を効率化する技術を試行するとともに、運用コストに関するデータを蓄積します。

・CALLISTO実験機の開発と飛行実験を通して蓄積したデータに加えて、その他の要素研究の状況も踏まえて総合的な評価を実施し、1段再使用ロケットの取り組み方針を明確にします。」

我が国の次期基幹ロケットは、再使用を前提に開発することが決まっている。

打ち上げが年に2回くらいしかない現状を踏まえれば、再使用にするメリットはあまりないだろう。

使い捨てで十分なのではないか。

政府系衛星だけを打ち上げるのに、それ程高頻度である必要はない。

コストを考えても、製品寿命が20年で、1つのモデルで50回程度の打ち上げしか行わないのなら、使い捨てで十分な気もする。

カリストの研究より、テミスの開発が先行するかもしれない(そうなのかあ?)。

1段目の部分的再使用が実用化されるかどうかはビミョーだ。

アリアン6は、それを生かすことが出来る高頻度な打ち上げ需要がないことを理由に、使い捨てで開発された。

たぶん、スペースXにしても、スターリンクの打ち上げがなければ、また、他の低軌道コンステレーションの打ち上げ需要(米軍とか)がなければ、それ程頻繁に打ち上げられることはないだろう。

再使用ロケットは、高頻度打ち上げの需要があって初めて成立するモデルのような気がしている。

スターシップが実用化されれば、民間衛星はごっそり持っていかれるだろうしな。

10分の1以下のコストで上げられるのに、わざわざ高い金を払うというのはいかがなものかということになる。

特殊な時期、特殊な軌道に上げる必要がある研究用の衛星や探査機以外には、わざわざ国産の使い捨てロケットを使う必要もないだろうしな。

それだって、高頻度打ち上げの中で、吸収されてしまうかもしれない。

S社独り勝ちな状況が生まれる。

まあ、どうでもいいんですが。

S社以外の再使用ロケットに未来はない(そうなのかあ?)。

が、それでも、再使用に取り組まなければ生き残ることはできないだろう。

高頻度打ち上げがない再使用というのは、新たな状況だ。

JAXAが目的としている年6回の打ち上げとか、ESAの年間10回程度の打ち上げでペイするような再使用ロケットを作らなければならない。

カリストは水素燃料で試験するようだが、図体がデカくなっちまう水素燃料で再使用という話はないだろう。

灯油やメタンエンジンの開発はこれからということになる。

欧州は、その点ではプロメテウスエンジンを開発していて一日の長がある。

スターシップが飛ぶ時代に、部分的再使用ロケットの開発に莫大な金を投入するという時代錯誤な話になる。

が、米国はSLSというお荷物を抱え、更に時代錯誤な使い捨てロケットの開発(2段目とかブースターとか)を続けることになるわけで、S社以外はいずこも同じ状況なわけだ。

まあ、どうでもいいんですが。

浮沈子は、再使用ロケットの時代が来るのではないかと思っていたけど、案外、そうじゃない気もしている。

高頻度打ち上げな需要は限られていて、それはスターシップのような完全再使用ロケットに独占される。

それ以外の打ち上げ需要って、いったいどの程度あるんだろうか。

商用静止軌道は年間20機程度だし、電気推進やら燃料補給で衛星寿命が長くなるから、これからは減少傾向になる。

しかも、それを打ち上げるロケットがスターシップになっちまったら、1機当たりの質量は10トンを軽く超えてくるようになるだろう。

他のロケットで打ち上げられない超重量級衛星が増えてくれば、ますます需要は減少するだろう。

GPSなどの中軌道衛星の打ち上げ需要は限られているし、それだって相乗りになる可能性もある。

低軌道の地球観測衛星などは、殆ど相乗りで十分だろう。

本当に限られた軌道を取らざるを得ない研究用の衛星でなければ、各国が開発する使い捨てロケットなり、部分的再使用ロケットの登場する機会は無くなる。

つまり、再使用ロケットの時代は来ないということなわけだ。

しかし、S社一択の状況のリスクもあるからな。

今回、ファルコン9の2段目の不具合で打ち上げが止まっているように、何か問題が起これば宇宙開発全体がスタックする。

ブルーオリジンが頑張って、せめて2社体制で高頻度打ち上げをカバーするようにならないとな。

2020年代は仕方ないとしても、2030年代にはそういう形にしてもらわないと、健全な状況にはならない。

民間航空業界におけるB社のようなことになれば、宇宙開発全体に弊害が広がることになる。

S社は、事故調査が完了しないうちにロケット飛ばしたいようだが、有効な再発防止策が取られるかどうかはビミョーだ。

地上や宇宙空間での安全が確保されるなら、バンバン故障しても構わないということにはならんだろう。

ちゃんと原因突き止めて、キッチリ対応してもらわんとな・・・。

😼メキシコへの道:第4章:電池2024年07月21日 00:11

メキシコへの道:第4章:電池


(AAサイズ形 バックアップリチウム電池 3.6V)
https://akizukidenshi.com/catalog/g/g109605/

単三サイズのリチウム電池(充電できない)は、現在我が国ではなかなか手に入らないと言われている(未確認)。

今日は、愚弟と久々に秋葉原に行って、中古ノートパソコンや、部品屋を散策して歩いた(税込み19000円でゲットした薄型ノートについては、別稿で書きます)。

覗いてみた秋月1階入り口のところにあった電池売り場に、貴重なリチウム一次電池が無造作に置いてあった。

マジか!?。

税込み300円という価格が怪しい・・・。

が、まあ、妥当といえば妥当な金額ではある。

ネットで検索すると、フランス製(サフト)ので、1000円以上の価格がついている。

持ちの良さと価格の安さ、充電が必要ない気軽さで、一次電池がお気に入りなんだが、サフトの14500互換電池でどんなもんか試しに使ってみることにした。

問題は容量なんだが、どのくらい持つかが問題だな。

買ったばっかのペルディックス2は、さすがに憚られるので、長年使いこんでいる初代ペトレルの方で試してみることにした。

とりあえず、3.6Vの一次電池としては認識した。

やれやれ・・・。

来週末から、しばらく東伊豆方面でダイビング三昧になるので、その間の消耗状況を見てみることにする。

サフトのやつだと、ペルディックス2の場合で100時間とか書いてある。

(PERDIX 2)
https://shearwater.com/ja/products/perdix-2

「バッテリー寿命:
・1.5Vリチウム単3電池 - 最大60時間
・アルカリ単3電池 - 最大60時間
・SAFT LS14500 - 最大100時間」

マニュアルでは、1.5Vのリチウム単3電池が推奨となっている(どこで手に張るかは不明:未調査)。

「バッテリー種類:バッテリー寿命(約):振動(Vibration):対応:燃料ゲージ:冷水下での性能:
・1.5Vリチウム(推奨):60時間:搭載:搭載:高
・1.5Vアルカリ:45時間:×:搭載:OK
・1.2Vニッケル水素充電式:30時間:×:×:低
・3.6V Saft LS14500:130時間:×:×:低
・充電式3.7Vリチウムイオン:35時間:搭載:搭載:良」(マニュアルより抜粋)

講習サポートが中心なので、それ程潜ることはないけど、減り具合の確認くらいはできるかもしれない。

中古ノートパソコンも、旅行用に仕入れたからな(WIN11対応)。

着々とメキシコ行きの準備は進むが、肝心のフィットネスとスキル維持のためのトレーニングダイブはこれからだ。

右目の網膜光凝固術の評価が次の水曜日(7月24日)なので、それからいろいろ始めようと思っている。

まずは形から・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

ASCH様からコメントをいただきました。

ありがとうございます。

「1.5Vのリチウム単三乾電池は、国内だとPanasonicとEnergizerのものが入手しやすいです。
https://www.yodobashi.com/product/100000001002286289/
https://www.yodobashi.com/product/100000001008196615/
昔、乾電池式のマウスを使用していたときには、リチウム単三乾電池をよく購入していました。(アルカリ乾電池よりも重量が軽いため、マウスを使った際の手首の疲労が少ない。)」

で、さっそく「安い方」を注文して、近所のファミマでコンビニ払いしてきた。

「パナソニック Panasonic
リチウム乾電池 単3形 4本 ブリスターパック FR6HJ/4B」

税込み1190円なり。

炎天下を自転車こいでいったので、ガリガリ君(ソーダ味)も食べた(やや手数料が嵩んだか:そういうことかあ?)。

「エナジャイザー Energizer
リチウム乾電池 単3形 4本入 LITBATAA4PKJP」

こっちは、¥2,250(税込)だった。

試験条件などに差があるけど、たぶん、物的には同等品のような気がする(未確認)。

届いたらペルディックス2に入れて試してみよう。

何かあれば、また報告する。

ASCH様、重ねてありがとうございました。

😼欧州大戦争:和平案2024年07月16日 15:38

欧州大戦争:和平案


(米大統領選に神経とがらす トランプ氏なら譲歩と警戒―ウクライナ)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024071500390&g=int

「ウクライナが警戒するのは、トランプ氏が自身の顧問から提示されたという「和平案」」

「ロイター通信が伝えた内容によると、対ロ交渉を拒否してきたゼレンスキー政権は、対話に転じた場合のみ米国の追加軍事支援を受けられる。領土回復ではなく、占領継続を前提としており、ウクライナ側には不利だ。」

プーチンは、バイデンとの討論会で明らかにされたトランプの終戦発言を高く評価しているといわれる。

(プーチン氏、トランプ氏提案は誠実と確信-ウクライナ紛争終結で)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-07-04/SG3SL7T1UM0W00

「トランプ氏がどのように終わらせるつもりなのか、提案の内容についてはよく知らない。」(ロシアのプーチン大統領)

「しかし、トランプ氏が心からそう言っていることは間違いなく、われわれはそれを支持するだろう」

「ニュースサイトのポリティコは今週、北大西洋条約機構(NATO)がウクライナやジョージアを含め、これ以上東方へ拡大しないと確約することでロシアと合意する案をトランプ氏が検討していると報じた。」

いやあ、ウクライナには到底受け入れられないだろう(<さらに追加>参照)。

「プーチン氏は会見で、ロシアが要求する「不可逆的な」措置をウクライナが講じることに同意しない限り、ロシアが戦闘停止を宣言することはないと説明」

「そのような合意に達することなく停戦することは不可能だ」

「プーチン氏はまた、米大統領選が終わるまで米国との戦略的安定に関する協議は再開しないとも発言。ロシアはまず「米新政権の雰囲気と好みを理解する」必要があるとした。」

つまりだな、第2回平和サミットには不参加ということを表明しているわけだ(そうなのかあ?)。

占領地の扱いやNATOへの不参加の詳細な内容、プロセスについては不明のまま。

米国大統領選挙が終わるまで、ロシアの政治的な動きはない。

おそらく水面下では、年内にも何らかの動きが始まるだろうけど、それが表面化するのは来年になってからだろう。

対立する双方の交渉というのは、当事者の一方が完全に満足する形で終わることはない。

双方に不満が残り、しかし、現状を継続するよりはマシということで、しぶしぶサインするというのが通例だ。

今回は、停戦だからな。

恒久的な終戦ではない。

戦闘再開可能というガス抜き弁がついている。

合意内容を持ち帰って不満が高まれば、いつでもドンパチ再開できる。

ひょっとすると、案外簡単に実現するのではないか。

ロシア占領地の位置づけなどについても、なんとなくうやむやにして、どうにでも解釈できるようにするかもしれない。

将来への約束なんて、あってないようなもんだしな(そんなあ!)。

ウクライナ方面の局地戦は、停戦へと向かって動き出すだろう。

さて、問題はその後だ。

ロシアはとりあえず、バルト3国とモルドバ辺りを狙っているといわれる。

ポーランドやフィンランドは、当然巻き込まれる。

ウクライナでどういう形で話を付けるかにもよるけど、隣国での紛争を見て見ぬふりをすることになる。

ありえねー・・・。

相互に10年間の安全保障協定を結びながら、何の対応もできないわけだ。

ウクライナが今後どう対応しようと、欧州大戦争の火ぶたは切って落とされる。

浮沈子の妄想は、既に確信に変わっている。

まあ、どうでもいいんですが。

ゼレンスキーは、バイデン政権を見限って、議会共和党にすり寄り始めている。

「バイデン米大統領は6月のテレビ討論会で精彩を欠き、今月の北大西洋条約機構(NATO)首脳会議の関連会合でゼレンスキー氏を「プーチン大統領」と言い間違えた。ゼレンスキー氏は今後に備え、和平案を巡ってトランプ氏と直接協議する考えをブルームバーグに表明している。」(時事)

(トランプ氏復活「心配せず」 平和サミット11月再開催―ゼレンスキー大統領)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024071600170&g=int

「11月の米大統領選でトランプ前大統領が勝利し政権に返り咲いても「われわれは協力できる。心配していない」と明言した。」(ゼレンスキー大統領)

その「協力」の見返りに、何を差し出すことになるのかは分からない。

欧州だけの支援では、ウクライナが持ちこたえられないことは、既に証明されている。

米国の支援が続くなら、暫くは対抗できるだろう。

ぶっちゃけ、米国の調停は失敗に終わる可能性もある。

最悪、支援が停止し、調停も行われず、昨年暮れ以来の状況が再現して、ウクライナが放置される可能性だってある。

その間だって、情報提供や密かな支援は行われていたわけだしな。

それも打ち切りになるかもしれない。

それでも、クリミアを含む全占領地を奪還するという錦の御旗を掲げ続ければどんなことになるのか。

ロシアは、ホントはそれを望んでいるのではないのか。

死に体のバイデン政権とワケワカの新政権の狭間で揺れ動く夏。

「ロシア政府は現時点で2回目も参加しない意向」

政治的には空回りするウクライナ。

前線に兵器が届き始めて一息ついているのかもしれないが、ロシアの攻撃が衰えているという話は聞かない。

欧州大戦争への備蓄を進めながら、じりじりと版図を広げている。

停戦は、その時期を早めるだけなのかもな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(アングル:米副大統領候補バンス氏、ウクライナ巡りトランプ氏より「過激」との声 欧州で警戒感)
https://jp.reuters.com/world/us/B5TAUIZLGBINRPLV3DE2PH6C74-2024-07-16/

「バンス氏は今年2月のミュンヘン安全保障会議で、ロシアのプーチン大統領は欧州にとり実存的な脅威ではなく、欧米がウクライナの勝利のために十分な軍事支援を供与することできないと主張。米国の戦略的優先事項はアジアと中東にあると示唆」

「緑の党のラング氏はこうしたバンス氏の見解について、トランプ、バンス両氏がいかに早く「ウクライナをプーチン氏に引き渡す」かを浮き彫りにしていると述べた。」

「バンス氏はウクライナ問題でトランプ氏よりも過激な立場を取っており、軍事支援の終了を望んでいる。外交政策の点では、トランプ氏よりも孤立主義的だ」(ドイツ社会民主党(SPD)のシュミット外交問題報道官)

「バンス氏は今年4月に米国で成立したウクライナ支援法の採決で反対票を投じた。」

欧州の警戒感は相当なもんだな。

もちろん、今後の展開の中でどうなっていくかは分からない。

ゼレンスキーが言うように、共和党の中にもウクライナ支援を支持する人々は大勢いる。

しかし、確トラな状況の中で、「自己達成的な予言」は無意味というのもいかがなもんかな。

米国の権益は確かに欧州だけじゃない。

中東にもアジアにも広がっている。

そこには目が向いているようだけど、それすら困難な状況が続いている。

米国はアフガニスタンから撤退し、イラクの駐留も限定的、イスラエルに介入してみたものの泥沼に陥り、紅海ではドツボにハマっている。

欧州の懸念はもっともだし、それは日々現実になろうとしている。

ウクライナ支援の問題は欧州への支援の問題と同義だ。

欧州は、自らウクライナとの一体化を進め、欧州マターにしてきたツケを払わされようとしている。

トランプ政権が出来れば、軍事費の増額は確定的だからな。

別に、ウクライナでドンパチやらなくても軍需産業に金は落ちる。

経済的なインセンティブも失われようとしている。

東欧諸国は気が気じゃないだろうが、それは既に分かっていたことだ。

ポストウクライナが、少しずつ見えてきている。

新生ロシア帝国とNATO諸国が直接かつ決定的に対峙する。

それも「自己達成的な予言」なんだろうか・・・。

<さらに追加>ーーーーーーーーーー

(ロシア示した和平交渉の条件 ウクライナの世論 約83%同意せず)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240716/k10014513171000.html

「ロシアのプーチン大統領は6月、ウクライナとの和平交渉について、おととし一方的に併合を宣言したウクライナの東部ドネツク州やルハンシク州など4つの州からウクライナ軍が完全に撤退することに同意し、実際に撤退を開始すれば、交渉を始める用意があると主張」

トランプの和平案とは異なるけど、この主張はロシアの最低条件だ。

「ウクライナの地元メディアと世論調査機関は6月下旬に調査」

「82.8%が「同意しない」と回答」

「国際社会から正当な交渉姿勢への支持を集めようとするウクライナの取り組みを弱体化させる試みだ」(ISW)

ロシア側の条件は、平和サミットの直前にプーチンの演説の中で明かされている。

おそらく、実際の交渉の条件はもっと複雑で、ビミョーな要素を含むことになるだろうけど、スキームは戦場の現実を踏まえたものにならざるを得ない。

ロシアの目的は領土じゃない。

ウクライナの事実上の帰属だ。

そのためのプロセスとしてドンパチを行っている。

永遠に交わることのない両国の思惑・・・。

その解決は、戦場でケリをつけるしかないのか。

やれやれ・・・。

浮沈子はあまり注目していないんだが、ハンガリーのオルバン首相が、最近あちこち飛び回っている。

プーチンやトランプとも会っている。

(ハンガリー首相、トランプ氏と会談=ウクライナ情勢議論)
https://sp.m.jiji.com/article/show/3283795

「南部フロリダ州にあるトランプ氏の邸宅「マールアラーゴ」を訪問」

「ロシアのプーチン大統領、中国の習近平国家主席と相次ぎ会談」

ウクライナは面白くないようだが、トルコなどの動きも併せて、この時期注視していかなければならないかも知れない。

外交は、すっきりと見通し良く行われる直接交渉だけとは限らないからな。

欧州では特にそうだ。

一寸先は闇のウクライナ情勢。

そこには何の手掛かりもない。

手探りしながら進んでいくしかないのだ。

ハンガリーは、迷路の中で手探りしている。

プーチンの罠に、まんまとハマったかもな・・・。

<さらにさらに追加>ーーーーーーーーー

(トランプ氏、当選ならウクライナ和平へ直ちに行動=ハンガリー首相)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/PE33KAN4LBP2LBF54KNO5WFXJA-2024-07-16/

「バイデン米大統領は選挙戦に残るために「必死になっている」とし、「現在の米国の戦争推進政策を修正する力はない」と分析」

「トランプ氏が勝利すれば、ウクライナへの財政支援に関する米国とEUの負担が欧州にとって不利なものになると指摘」

オルバンの認識は、至極もっともな気がする。

「大西洋連合の名の下に展開された欧州の戦略は米国の戦争支持政策をなぞったものだ。われわれはこれまで主権と独立性を持った戦略や政治行動計画を持っていなかった」

まあ、この辺りからは、プーチンの呪いが効いてくる気がするがな・・・。

「(トランプ氏は)選挙後すぐ、就任式を待たずに和平の仲介者として行動する用意があると断言できる。トランプ氏には詳細かつ十分な根拠のある計画がある」

「現在の政策を続けることが合理的かどうかを議論するよう求めた。」

「ウクライナとのハイレベルの接触を維持しながらロシアとの「直接的な外交対話ルートを再開」し、中国と「次回の和平会議のあり方について」協議することを提案」

おっと、中国の呪いにも罹ったか・・・。

まあ、どうでもいいんですが。

前回の第1回平和サミットでは、中国の息のかかった国々が次々と反旗を翻して合意案に反対した。

その手の話を避けるためにも、形の上でロシアを招くだけではなく、実質的な協議の場とするための事前の調整が必要だろう。

欧州主導という点では、オルバンの提案は理に適っている。

確トラの状況下で未来を先取りする動きかも知れないが、米国の現政権やウクライナは面白くないだろう。

ロシアを孤立化させ、世界のつまはじきにするのが目的だからな(そうなのかあ?)。

しかも、バイデンの頭越しに事を運ぼうとする、センシティブなこの時期に神経逆撫でな手法だからな。

ちったぁ、空気読めよ!?。

まあ、オルバンにそれを期待するのはムリポかもしれない。

ド素人丸出しな外交スタイルで自由気ままに飛び回り、プロの外交官が苦労して築き上げた状況をかき回している。

それこそが、ロシアが期待する欧州分断に向けた揺さぶりだ。

期待に応えて飛び回るオルバン。

欧州が懸念するのは、それに同調する国々が欧州内に現れることだろうな。

また、欧州が一枚岩でないことが示され、グローバルサウスの離反を助長することにつながりかねない。

内憂外患を誘発する、迷惑千万な話だ。

それでも、膠着した状況を打開するには必要な動きかも知れない。

表面的にはそうなんだが、深層はもっと複雑なんだろう。

そもそも、腹の底ではロシアはもちろん、西側もウクライナも、和平など望んでいないわけだからな。

オルバンは、まるでピエロのような存在かも知れない。

しかし、確トラは、最早、幻ではない。

それは確定した未来、明日の現実、目を背けることのできない既成事実になりつつある。

その時に、オルバンの動きの真意が分かるだろう。

分かった時には遅すぎるがな・・・。

<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー

(米副大統領候補のバンス氏に警戒 支援反対論者、ロは注視―ウクライナ)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024071700749&g=int

「バンス氏は、バイデン民主党政権が進めるウクライナ支援に反対する急先鋒」

「ロシアの侵攻は支持しないが、ウクライナが勝利するとは信じない」

「(支援を当て込む)ゼレンスキー大統領の訪米は恥だ」

「バンス氏への評価を下すのは「時期尚早」と慎重な立場を示しつつ、これまでの発言は把握していると認めた。」(ロシアのペスコフ大統領報道官)

「ウクライナにとって最悪の事態」(欧州連合(EU)高官)

「(侵攻を)早期に終わらせ、最大の問題である中国に集中できるよう、トランプ氏はロシアやウクライナと交渉する」(米大統領選で共和党の副大統領候補に指名されたバンス上院議員)

だがなあ、トランプはノーベル平和賞が欲しいわけだからな。

ウクライナが消えて無くなるようなことになれば、その可能性も消えて無くなる。

「ロシアの識者からは、バンス氏の立場が今後、揺れ動く可能性があるという見方も出ている。」

欧州もウクライナもロシアさえも、ウクライナでのドンパチを終わらせることに関心はない。

米国はウクライナのドンパチそのものに関心がないしな(そうなのかあ?)。

「ウクライナにとって最悪の事態」(再掲)

EU交換のコメントは、なかなか含蓄がある。

戦場のドンパチで死傷するウクライナやロシアの兵士たち、長距離攻撃で犠牲になる両国の国民以外、誰も停戦を望んでいない。

騙されちまった両国の国民は、戦争の継続を支持している(そういうことかあ?)。

巻き込まれている西側諸国、北朝鮮やイランもまた、大賛成だ(そんなあ!)。

どさくさに紛れてポイントを稼ぎたいハンガリーのオルバンは、むしろ例外だろう。

ウクライナの戦局だけを見ている限り、この紛争が終結するという流れは見えてこない。

ポストウクライナは、東欧に対するロシアの仕掛けから始まる気がする。

ISWは、以前から欧州におけるロシアのハイブリッド戦を指摘しているけど、それがハードな戦闘に発展するのは時間の問題だ。

欧州の分断、NATOの分断、西側の分断。

バンスは、ロシアの戦略にとってはノイズの一つに過ぎない。

使える駒かどうかは、もう少し様子を見る必要がある。

「最大の問題である中国に集中」(再掲)

場合によっては諸刃の剣になりかねないしな。

ロシア最大のスポンサーである中国に害を及ぼす事態は避けたい。

ロシアの思いは複雑だ。

ぺスコフの発言は、その辺りを見据えている。

「これまでの発言は把握している」(再掲)

問題は、これからの発言(行動)なわけで、慎重なアプローチは当然だ。

プーチンが言っていたように、「トランプよりバイデンの方がいい」というのは、ある意味で真実だろう。

政治的には、先が読めることが重要だからな。

不安定で先が読めない米国は、ロシアだけでなく世界にとって脅威だ。

(ウクライナのNATO加盟、ロシアへの宣戦布告=メドベージェフ氏)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/PD3EKLCXLBPTVHTVPAJSDPIRCE-2024-07-17/

「NATOは先週の首脳会議で、ウクライナが「NATO加盟を含む欧州大西洋諸国への完全な統合に向けた不可逆的な道を歩む」よう支援するとの声明を発表」

「これは本質的に宣戦布告となるだろう」(ロシア前大統領のメドベージェフ安全保障会議副議長)

「全地球が微塵に砕ける事態につながるかどうかはひとえにNATOの分別にかかっている」

そりゃあ、誰もメドベージェフの分別には期待しないからな(そういうことかあ?)。

「重要な決定は加盟国ではなく米国が下すので、ロシアにとっては何も変わらない」

先が読めない米国が、世界を混乱の渦に巻き込もうとしている。

欧州は間違いなく巻き込まれるだろう。

その混乱に付け込んで、ロシアは版図を広げようとする。

欧州大戦争は、ひたひたと迫っている。

浮沈子の妄想は無限に羽ばたき始めている・・・。

<また追加>ーーーーーーーーーー

(トランプ大統領の副大統領選出は欧州とウクライナにとって「災難」を意味する)
https://www.politico.eu/article/donald-trump-vice-president-nominee-jd-vance-republican-party-united-states-presidential-election-us-eu-relations-isolationism-foreign-policy/

「この問題について匿名で率直に語ったあるEU高官は、月曜日のインタビューで、ヴァンス氏の任命はウクライナにとって、ひいてはロシアの侵略から自国を守るキエフを支援してきた欧州連合にとって「災難」だと語った。」

時事が報じたポリティコの欧州版で、該当すると思われる記事を見つけたのでリンクしておく。

ウクライナだけではなく、EUにとって「災難」といっているところがミソだ。

「アメリカはいつまでも白紙小切手を切ることはできないということを、欧州や世界の他の国々にかなり明確に伝えることができた」

「東ヨーロッパでの地上戦を無期限に支援できる製造能力は、私たちにはまったくありません。そして、リーダーたちは国民にこのことを明確に伝える義務があると思います」

「この戦争はいつまで続くと予想されますか? 費用はいくらかかると予想されますか? そして重要なのは、ウクライナを支援するために必要な武器を実際にどうやって生産すればいいのでしょうか?」

「3年間、欧州諸国はウラジーミル・プーチン大統領が欧州にとって実存的脅威であると我々に告げてきた。そして3年間、彼らはそれが真実であるかのように対応しなかった」

「トランプ氏が再選されれば、国内製造業者を保護するためのより積極的な取り組みが見られるようになるだろう」

「私は、多くの産業に対して関税をもっと積極的に適用すべきだと確信している。」

「JDはテクノロジーと金融の分野で非常に成功したビジネスキャリアを持っています」(トランプ前大統領)

「そして今、選挙期間中は、彼が見事に戦った人々、つまりペンシルベニア、ミシガン、ウィスコンシン、オハイオ、ミネソタ、そしてはるかに遠くのアメリカの労働者と農民に重点を置くでしょう。」(同上)

欧州にとっては、確かに悪夢だろう。

記事には、興味深い記述も見られる。

「米国のウクライナ支援者らは、米国がキエフに白紙小切手を切っているという主張を否定しようとしている。ウクライナ支援に割り当てられた資金のほとんどは米国から出ていない。その多くは、武器を供給したり、米軍の作戦に資金を提供したりする米国の防衛関連企業に流れている。」

我が国のODAみたいな話だな。

その金で作られた武器が海を越えてウクライナのドンパチで使われている事実は何も変わらない。

それがどれだけ米国のためになっているかは誰にも分からない。

「ウクライナを支援するために必要な武器を実際にどうやって生産すればいいのでしょうか?」(再掲)

バンス氏の立場から言えば、米国の製造業の振興に役立つと思われるんだが、その点はどうなんだろうな。

まあいい。

孤立主義者で自由貿易の破壊者で、トランプのクローンで4年後には大統領になるかもしれず、さらにそれから8年間、世界をかき回し続けるバンス登場のショックは、そう簡単には収まらないだろう。

ウクライナは欧州マターで、その欧州自体も敵視されることになれば、たまったものではない。

真のターゲットが中国であるとしても、保護主義的共同戦線を張ることになれば欧州の痛手も大きい。

しかし、先のことはまだ分からない。

「自己達成的予言」は慎まなければなるまい。

11月の米国大統領選挙の結果次第だ。

だが、その結果の重大性について、心配し過ぎるということはない。

クレムリン(ロシア)だけではなく、ブリュッセル(EU)もまた、成り行きに注目している。

「災難」には備えなければならないからな・・・。