レーシングポルシェの系譜(その2)550 ― 2013年11月09日 01:52
レーシングポルシェの系譜(その2)550
ポルシェが、本格的にレース活動に注力するのは、550からである(どうも、そうではないらしい→「レーシングポルシェの系譜(その3)閑話休題」参照:http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/11/09/7049266)。
(ポルシェ・550)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%BB550
もちろん、356を使って、プロトタイプからのレース活動は行われていたが、ドイツ製356の1号車がレカロ(当時はロイター)の工場を間借りして生産されたのは、1949年である(それ以前は、オーストリアのグミュント工場で生産された)。
後にプレAと呼ばれることになったモデルだが、どうやら、このタイプをチューンしてレース活動が行われたようだ。
(ポルシェ 356 プリAの見学)
http://carbreak.blog84.fc2.com/blog-entry-103.html
550スパイダーは、これに刺激されて作成された(というわけでもないらしい)。
「4カムユニットをミッドシップすることを前提に設計されていたが4カムユニットの開発が間に合わず、1500S用1,498cc、フラット4、110仏馬力OHVの547型エンジンを搭載し、1953年のル・マン24時間レース総合15位、クラス優勝した。」とある。
市販前に、ルマン走っちゃったんだな。
まあいい。
「太い鋼管で製作されたフレームは単体で60kg、アルミニウム製ボディーを載せ、車重は590kg。サスペンションは前がトレーリングアーム式、後がスイングアクスル式。ブレーキはドラム式。ホイールは16in、タイヤは5.00-16。最高速は220km/h、0-100km/h10秒以内。」
550といえば、ジェームズ・ディーンだな。
「550/1500RS
コーチワークをヴェンドラーが担当して1954年末から市販され最終的には100台以上が生産された。1955年、アメリカ合衆国に輸出された最初の4台のうち1台をジェームズ・ディーンが入手、1ヶ月ほどが経過した9月30日事故死したことがよく知られている。ボディーは軽量なアルミ製で、車名もその乾燥重量550kgに由来する。シャーシは鋼管梯子フレーム。」
「1953年半ばからエルンスト・フールマンが高度なチューニングを施し4カムから135仏馬力/7,200rpm、14.8kgm/5,900rpmを発揮する547/1型エンジンが搭載され、1954年ミッレミリアにて6位入賞、クラス優勝。ル・マン24時間レースクラス優勝。1955年ル・マン24時間レース総合4位、クラス優勝。ブエノスアイレス1000kmクラス優勝。ミッレミリアクラス優勝。」
小型車のレーシングモデルとしての地位を、不動のものにしていったわけだ。
「550A/1500RS
1955年末にスイングアクスルのままながらもピボット位置を低く変更され、フロントスタビライザーが追加されるなど足回りを改良し、細い鋼管フレームを使用するスペースフレームに改良されるなどで軽量化されるとともに135馬力エンジンを搭載した。電装が12Vに変更されている。燃料タンクはノーマルの80Lと耐久レース用の130Lがあった。外観上では運転席後方に渦流防止のカバーが装着されている。生産台数は37台。」
「1956年ニュルブルクリンク1000kmに4位入賞。ミッレミリアにはほとんど準備ができないままマシン1台とメカニック2人のみを送り込みウンベルト・マリオーリがドライブし総合優勝を果たした。ハードトップを備えたボディーでル・マン24時間レース総合5位、クラス優勝。」
ポルシェのレーシングカーは、しかし、何とも長閑なクルマだ。
ちなみに、1956年のルマンでは、ジャガー・Dタイプが優勝している。
(Porsche 550:ドイツ語のウィキ)
http://de.wikipedia.org/wiki/Porsche_550
スペックを見ると、最高時速は240kmとある。
83タルガよりも、速い!。
レーシングポルシェ、恐るべしだな。
(Porsche 550:英語のウィキ)
http://en.wikipedia.org/wiki/Porsche_550
ジェムーズ・ディーンについての記述が多い。
画像はイラストだが、実にカッコイイというか、シンプルというか。
ボクスタースパイダーは、この550へのオマージュとして作られたといわれる。
(ボクスター スパイダー:アイデア)
http://www.porsche.com/japan/jp/models/boxster/boxster-spyder/detail/
「1960年代の初頭、すでにポルシェはこれらの特性を全て備えた1台を開発しています。それは伝説の550スパイダーの後継モデルである718 RS 60スパイダーです。そのロードおよびヒルクライムで発揮した俊敏極まる走りによって、スポーツカーの歴史に新たなストーリーを書き加えました。スパイダーという名前は、純粋なロードスターを意味するとともに、受け継がれる伝統的価値を明確に示す証です。すなわち、快適性を犠牲にしてでも、純粋にパフォーマンスの向上を実現することです。」
(718 RS 60スパイダー)
http://flash.porsche.com/japan/jp/motorsportandevents/motorsport/philosophy/history/racingcars/1959-718rs60/
初めの方は、550スパイダーの記述である。
「1.5リッターエンジンを搭載した550スパイダーは、ル・マンをはじめとした伝統のレースで、大排気量とハイパワーを誇るライバルを相手に、すばらしい活躍を見せました。このレーシングカーは、ポルシェが初めて自社のレーシングカーのために開発したエンジン、タイプ547を搭載していました。排気量は1.5リッターで、シャフト駆動による4本のカムシャフトが、DOHC方式で内蔵されていました。」
「ポルシェではレースでの使用に備えて、フロアパンをスペースフレーム構造のシャシーに変更し、5速トランスミッションを装備しました。またパフォーマンスをさらに向上させるとともに、大型のドラムブレーキも装備しました。他にも数多くの改良を施すことによって、スパイダーは1950年代を通じ、排気量1,500ccまでの小型スポーツカークラスでトップの座を守り続けました。」
ここから、718 RS 60スパイダーになる。
「しかし1960年になり、スポーツカーレースに新たなレギュレーションが導入されます。これによって登場したレーシングカーが、718 RS 60スパイダーでした。4本のカムシャフトを装備した1,600ccエンジンは、160PSまでパワーアップされました。フロントウインドウは大型化され、エンジン後方のリアセクションにはレギュレーションに従ったラゲッジコンパートメントが装備されていました。このRS 60は特に耐久レースですばらしい成績を残しました。1960年に行われた第44回タルガフロリオではボニエ/ヘルマン組により、3リッターエンジンを搭載するフェラーリに6分以上の差をつけて総合優勝を飾りました。ポルシェはすでに1956年と1959年にタルガ・フローリオで総合優勝を果たしていたため、RS 60はこの優勝によってそれまでのポルシェのレーシングカーと肩を並べることとなりました。そしてポルシェは、アメリカで開かれたセブリング12時間レースにもRS 60で初出場し、その歴史に新たな1ページを加えます。このレースではオリビエ・ジャンドビアン/ハンス・ヘルマン組のRS 60が圧勝し、もう一台のRS 60で出場したホルバート/シェクター/ファウラー組も、3リッターエンジンを搭載したフェラーリ・ディーノに乗るネザカット/ラブリー組を上回り、2位でチェッカーを受けました。スイス出身のハイニ・ヴァルターは、1958年のベルへ・フォン・トリップス伯爵と1959年のエドガー・バルトの後を受け、1960・61年にRS 60でヨーロッパヒルクライム選手権に参戦。年間順位でそれぞれ3・4位に入りました。」
フェラーリに対する対抗意識むき出しの記述であるな。
まあ、どうでもいいんですが。
718については、稿を改めて書くつもりである(結構、面白そうなので)。
ボクスタースパイダーエンスーのブログは、こちら。
(PORSCHE Boxster Spyder)
http://porschewbs.exblog.jp/
また今日も、エンスージアストならではの、ピュアな記事ですな。
(ダウンヒル.......)
http://porschewbs.exblog.jp/20838040/
ポルシェのレーシングカーとして、初の本格的なクルマである550スパイダーは、フェルディナント・ポルシェが本当に作りたかったクルマではないのか。
(356.001:356試作1号車)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%BB356#356.001
「量産型356とは異なり、試作1号車は鋼管スペースフレームのミッドにエンジンをレイアウトした。エンジンはフォルクスワーゲン用の空冷水平対向4気筒OHV、ボアφ75×ストローク64mmで1,131cc、25馬力の369型エンジンをベースとし圧縮比を5.8から7.0に上げるなどで40HP/4,000rpm、7.0kgm/2,600rpmに出力アップを果たした。ブレーキは機械式のドラムブレーキでノンシンクロの4MTを搭載し、596kgの車体を135km/hまで加速させた。」
構成としては、確実に、このポルシェ1の延長上にある550。
その現代版として登場した、ボクスタースパイダー。
ポルシェのレーシングカーの系譜の中に、浮沈子は、MRポルシェの流れを見ているのだが、その源流は、ここにあるような気がする。
ポルシェが、本格的にレース活動に注力するのは、550からである(どうも、そうではないらしい→「レーシングポルシェの系譜(その3)閑話休題」参照:http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/11/09/7049266)。
(ポルシェ・550)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%BB550
もちろん、356を使って、プロトタイプからのレース活動は行われていたが、ドイツ製356の1号車がレカロ(当時はロイター)の工場を間借りして生産されたのは、1949年である(それ以前は、オーストリアのグミュント工場で生産された)。
後にプレAと呼ばれることになったモデルだが、どうやら、このタイプをチューンしてレース活動が行われたようだ。
(ポルシェ 356 プリAの見学)
http://carbreak.blog84.fc2.com/blog-entry-103.html
550スパイダーは、これに刺激されて作成された(というわけでもないらしい)。
「4カムユニットをミッドシップすることを前提に設計されていたが4カムユニットの開発が間に合わず、1500S用1,498cc、フラット4、110仏馬力OHVの547型エンジンを搭載し、1953年のル・マン24時間レース総合15位、クラス優勝した。」とある。
市販前に、ルマン走っちゃったんだな。
まあいい。
「太い鋼管で製作されたフレームは単体で60kg、アルミニウム製ボディーを載せ、車重は590kg。サスペンションは前がトレーリングアーム式、後がスイングアクスル式。ブレーキはドラム式。ホイールは16in、タイヤは5.00-16。最高速は220km/h、0-100km/h10秒以内。」
550といえば、ジェームズ・ディーンだな。
「550/1500RS
コーチワークをヴェンドラーが担当して1954年末から市販され最終的には100台以上が生産された。1955年、アメリカ合衆国に輸出された最初の4台のうち1台をジェームズ・ディーンが入手、1ヶ月ほどが経過した9月30日事故死したことがよく知られている。ボディーは軽量なアルミ製で、車名もその乾燥重量550kgに由来する。シャーシは鋼管梯子フレーム。」
「1953年半ばからエルンスト・フールマンが高度なチューニングを施し4カムから135仏馬力/7,200rpm、14.8kgm/5,900rpmを発揮する547/1型エンジンが搭載され、1954年ミッレミリアにて6位入賞、クラス優勝。ル・マン24時間レースクラス優勝。1955年ル・マン24時間レース総合4位、クラス優勝。ブエノスアイレス1000kmクラス優勝。ミッレミリアクラス優勝。」
小型車のレーシングモデルとしての地位を、不動のものにしていったわけだ。
「550A/1500RS
1955年末にスイングアクスルのままながらもピボット位置を低く変更され、フロントスタビライザーが追加されるなど足回りを改良し、細い鋼管フレームを使用するスペースフレームに改良されるなどで軽量化されるとともに135馬力エンジンを搭載した。電装が12Vに変更されている。燃料タンクはノーマルの80Lと耐久レース用の130Lがあった。外観上では運転席後方に渦流防止のカバーが装着されている。生産台数は37台。」
「1956年ニュルブルクリンク1000kmに4位入賞。ミッレミリアにはほとんど準備ができないままマシン1台とメカニック2人のみを送り込みウンベルト・マリオーリがドライブし総合優勝を果たした。ハードトップを備えたボディーでル・マン24時間レース総合5位、クラス優勝。」
ポルシェのレーシングカーは、しかし、何とも長閑なクルマだ。
ちなみに、1956年のルマンでは、ジャガー・Dタイプが優勝している。
(Porsche 550:ドイツ語のウィキ)
http://de.wikipedia.org/wiki/Porsche_550
スペックを見ると、最高時速は240kmとある。
83タルガよりも、速い!。
レーシングポルシェ、恐るべしだな。
(Porsche 550:英語のウィキ)
http://en.wikipedia.org/wiki/Porsche_550
ジェムーズ・ディーンについての記述が多い。
画像はイラストだが、実にカッコイイというか、シンプルというか。
ボクスタースパイダーは、この550へのオマージュとして作られたといわれる。
(ボクスター スパイダー:アイデア)
http://www.porsche.com/japan/jp/models/boxster/boxster-spyder/detail/
「1960年代の初頭、すでにポルシェはこれらの特性を全て備えた1台を開発しています。それは伝説の550スパイダーの後継モデルである718 RS 60スパイダーです。そのロードおよびヒルクライムで発揮した俊敏極まる走りによって、スポーツカーの歴史に新たなストーリーを書き加えました。スパイダーという名前は、純粋なロードスターを意味するとともに、受け継がれる伝統的価値を明確に示す証です。すなわち、快適性を犠牲にしてでも、純粋にパフォーマンスの向上を実現することです。」
(718 RS 60スパイダー)
http://flash.porsche.com/japan/jp/motorsportandevents/motorsport/philosophy/history/racingcars/1959-718rs60/
初めの方は、550スパイダーの記述である。
「1.5リッターエンジンを搭載した550スパイダーは、ル・マンをはじめとした伝統のレースで、大排気量とハイパワーを誇るライバルを相手に、すばらしい活躍を見せました。このレーシングカーは、ポルシェが初めて自社のレーシングカーのために開発したエンジン、タイプ547を搭載していました。排気量は1.5リッターで、シャフト駆動による4本のカムシャフトが、DOHC方式で内蔵されていました。」
「ポルシェではレースでの使用に備えて、フロアパンをスペースフレーム構造のシャシーに変更し、5速トランスミッションを装備しました。またパフォーマンスをさらに向上させるとともに、大型のドラムブレーキも装備しました。他にも数多くの改良を施すことによって、スパイダーは1950年代を通じ、排気量1,500ccまでの小型スポーツカークラスでトップの座を守り続けました。」
ここから、718 RS 60スパイダーになる。
「しかし1960年になり、スポーツカーレースに新たなレギュレーションが導入されます。これによって登場したレーシングカーが、718 RS 60スパイダーでした。4本のカムシャフトを装備した1,600ccエンジンは、160PSまでパワーアップされました。フロントウインドウは大型化され、エンジン後方のリアセクションにはレギュレーションに従ったラゲッジコンパートメントが装備されていました。このRS 60は特に耐久レースですばらしい成績を残しました。1960年に行われた第44回タルガフロリオではボニエ/ヘルマン組により、3リッターエンジンを搭載するフェラーリに6分以上の差をつけて総合優勝を飾りました。ポルシェはすでに1956年と1959年にタルガ・フローリオで総合優勝を果たしていたため、RS 60はこの優勝によってそれまでのポルシェのレーシングカーと肩を並べることとなりました。そしてポルシェは、アメリカで開かれたセブリング12時間レースにもRS 60で初出場し、その歴史に新たな1ページを加えます。このレースではオリビエ・ジャンドビアン/ハンス・ヘルマン組のRS 60が圧勝し、もう一台のRS 60で出場したホルバート/シェクター/ファウラー組も、3リッターエンジンを搭載したフェラーリ・ディーノに乗るネザカット/ラブリー組を上回り、2位でチェッカーを受けました。スイス出身のハイニ・ヴァルターは、1958年のベルへ・フォン・トリップス伯爵と1959年のエドガー・バルトの後を受け、1960・61年にRS 60でヨーロッパヒルクライム選手権に参戦。年間順位でそれぞれ3・4位に入りました。」
フェラーリに対する対抗意識むき出しの記述であるな。
まあ、どうでもいいんですが。
718については、稿を改めて書くつもりである(結構、面白そうなので)。
ボクスタースパイダーエンスーのブログは、こちら。
(PORSCHE Boxster Spyder)
http://porschewbs.exblog.jp/
また今日も、エンスージアストならではの、ピュアな記事ですな。
(ダウンヒル.......)
http://porschewbs.exblog.jp/20838040/
ポルシェのレーシングカーとして、初の本格的なクルマである550スパイダーは、フェルディナント・ポルシェが本当に作りたかったクルマではないのか。
(356.001:356試作1号車)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%BB356#356.001
「量産型356とは異なり、試作1号車は鋼管スペースフレームのミッドにエンジンをレイアウトした。エンジンはフォルクスワーゲン用の空冷水平対向4気筒OHV、ボアφ75×ストローク64mmで1,131cc、25馬力の369型エンジンをベースとし圧縮比を5.8から7.0に上げるなどで40HP/4,000rpm、7.0kgm/2,600rpmに出力アップを果たした。ブレーキは機械式のドラムブレーキでノンシンクロの4MTを搭載し、596kgの車体を135km/hまで加速させた。」
構成としては、確実に、このポルシェ1の延長上にある550。
その現代版として登場した、ボクスタースパイダー。
ポルシェのレーシングカーの系譜の中に、浮沈子は、MRポルシェの流れを見ているのだが、その源流は、ここにあるような気がする。

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