おらが町の新型コロナ:世界は何処もおらが町:ブラジルヤバ過ぎ! ― 2020年05月21日 12:59
おらが町の新型コロナ:世界は何処もおらが町:ブラジルヤバ過ぎ!
ブラジル(感染者291,579人、死者18,859人)で保健大臣が首になった話は書いた(1か月以内に2回あったのでどっち?)。
(お前はクビだ!:意に反する専門家を切った先にある素晴らしき新世界)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2020/05/15/9246993
「より厳しい経済・社会活動の制限措置を推奨する医師のエンリケ・マンデッタ前保健相と激しく対立。大統領は4月16日、マンデッタ氏を解任した。」
ああ、最初のやつだけか。
(ブラジル保健相が1カ月で辞任 経済再開で大統領と対立)
https://www.asahi.com/articles/ASN5J2Q5QN5JUHBI003.html
「4月17日に就任したばかりのネルソン・タイシ保健相が15日、辞任した。」
やれやれ・・・。
昨日の記事に、追加の記述をしていてブラジルのことが気になりだした。
「・ヒドロキシクロロキン(抗マラリア薬:トランプ大統領が推薦するというだけで怪しいと見做されかねない特効薬!?:ブラジルでは、保健大臣の首が飛んだとか・・・)」(昨日の記事の<追加2より>)
浮沈子の世代でブラジルと言えばこの人!。
(ボボ・ブラジル)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%83%9C%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%83%AB
「20世紀を代表する黒人プロレスラーの1人。日本では「黒い魔神」と呼ばれて人気」
米国人だったんだな。
浮沈子は、てっきりブラジル出身だとばっか思ってたけどな。
「リングネームの「ブラジル」は「人種差別の無いブラジルに行きたい」という子供の頃の夢から。」
「1998年1月20日、脳梗塞により死去。73歳没。」
頭突きのやり過ぎが祟ったのかどうかは知らない。
「因みに九州弁では女陰を「ボボ」と呼ぶためプロレス中継では「ブラジル」と実況された。」
まあ、どうでもいいんですが。
今朝見たウィキでは、ブラジルの感染者は世界第3位で30万人に迫っている。
しかも、新規感染者数は増加中で、衰えを見せない。
地方政府は、社会的距離政策を繰り出すなど、拡大阻止に動いているが、経済重視のボルソナロ(ジェトロとか朝日の記事ではボルソナーロ)大統領は、感染者の増大を止める気はないようだからな。
米国の構図を、そのままなぞっているようだ。
その米国(1,580,345、93,622)は、トランプさんが煽っている割には、ピークアウト後の第二波には見舞われていない。
全米での増加は、他国と比べれば呆れかえるほどの規模で続いているが、新規感染者や新規死者の減少傾向は明らかだ。
第一波の終息がいつになるかは未定だが、感染者が1千万人とか死者が100万人とかにはならない。
せいぜい、200万人と10万人台な感じだ。
だから、ブラジルが30万人と言われても大したことないような気がするのが怖いな。
現在、第2位はロシア(308,705、2,972)だが、新規感染者はピークアウトしているし、暫くは増え続けるとしても勢いはない。
明日には、ブラジルが追い抜くことは確実な情勢だ。
この勢いとブラジル政府の積極的経済政策だと、米国並みの100万人超えの可能性もある。
ブラジルの人口は、2億1千万人(もちっと増えてるかも)。
米国は3億3千万人だから、3分の2という予測は無理がないところだ。
しかも、ジェトロの記事では、国民は大統領を支持しているというからな。
韓国(11,122、264)や台湾(440、7)では、新型コロナを阻止した指導者が支持されているのとは対照的な気がする(ニュージーランド(1,153、21、回復者1,452人:ん!?、なんで感染者より多いんだあ?:数字には、350の可能性はあるが未確認のケースからの数字が含まれます。:注記より)の首相も人気のようです)。
(アーダーン首相、NZで過去100年で最も人気)
https://jp.reuters.com/article/newzealand-politics-poll-idJPKBN22V0WQ
「アーダーン首相を好ましい首相とした回答の割合は全体の59.5%で前回調査から20.8ポイント上昇。リード・リサーチの調査史上最高の首相支持率を記録した。」
うーん、まあまあの支持率かな。
しかし、ブラジルは、マジヤバな感じだ。
中央政府対地方政府という、ありがちな構図だな。
(ブラジル大統領、新型コロナ治療でクロロキン推奨-感染急増続く)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-05-20/QAMYR1DWRGG001
「クロロキンを巡っては危険な副作用が生じる場合もあると専門家は警告し、臨床試験で効果が証明されてもいない。」
「ボルソナロ大統領はそれにも関わらず、クロロキンを新型コロナ対策の重要な柱と位置付け、軍に生産増強を命じた。」
「ヒドロキシクロロキンはトランプ米大統領も18日、1週間余り前から服用を続けていると明らかにしていた。」
経済的打撃の中で、藁にもすがる思いの政治家の態度は、アビガンやレムデシビルに頼る我が国も同じかもしれない。
公衆衛生政策は、最終的には国家の責任になる。
ロックダウンして人的被害を軽減し、後始末は国家に縋ればいい地方政府と異なり、国を回して稼いでいかなければ国家による保証も出来ないしな。
財政や企業の内部留保で賄えなくなれば、我が国だって明日は我が身だ。
つーか、勤勉で律儀な日本国民は、知事がステイホームと言えば大人しくおうちにいるし、マスクして電車に乗って通勤もする。
パチンコ屋が指示を無視して営業しているなんて、可愛い話だ。
(ボルソナーロ大統領の新型コロナ対応を探る(ブラジル))
https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2020/70ccddedf3ec38ed.html
「大統領の行動は、有権者と約束した働く自由と生活を守るためのものであり、国民の一定の理解を得ていることを強調したい。」
浮沈子は、この一節に深く考えさせられている。
世界の国々の、新型コロナに対応する方策は一様ではない。
スウェーデン(31,523、3,831)のように、我が国よりもゆる~い規制で乗り切ろうとしている国もあれば、中国本土のように、都市一つ丸ごと隔離する国もある。
徹底的にPCR検査を行う国もあれば、限りある資源の中で、なんとかやりくりしようとするところもある。
米国のように、地域でバラバラのところもあるしな。
感染のレベルや、医療資源の多寡、経済の余裕など、それぞれの事情も異なる。
対応が一様でないことは、当然かもしれない。
「大統領の行動が正しいか否かは今後、証明されることになるだろう」
浮沈子的には、それについても考えさせられている。
歴史に「もしも」はない。
特に、新型コロナで亡くなった方にとっては。
今、取りうる最善の選択をして、その結果を受け入れるしかないのだ。
英国(248,293、35,704)のボリスジョンソンが言った言葉が忘れられない。
(英首相の「降伏」演説と集団免疫にたよる英国コロナウイルス政策)
https://news.yahoo.co.jp/byline/onomasahiro/20200315-00167884/
「これから感染が広がるにつれ、みなさん、国民のみなさんに正直に伝えねばならない、これから実に多くの家族が身内・親友を失うことになるのです」
社会的距離政策など(まあ、ホントに効くなら抗マラリア薬でもいいんですが)により、感染の拡大速度を抑制し、医療崩壊を避けつつ、ワクチンや治療薬の登場を待つ。
その点では、世界のどこも同じ状況に違いない。
ロックダウンできずに、感染が広がるままに放置するしかない国も出てくるに違いない。
いや、そもそも感染の実態を把握することすら困難とか。
医療崩壊とか言ってられるだけ、幸せなのかもしれない。
崩壊する医療体制さえ無きに等しい国々は、山のようにある。
西アフリカのエボラ禍の時には、そのことを見せつけられたしな。
(緊急事態宣言 関西解除は妥当 諮問委員会が見解)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200521/k10012438741000.html
「東京など首都圏の1都3県と北海道は、宣言が継続されることになります。」
あと、10日間ほどお預けを食らったわけだが、感染者の状況を見る限り、首都圏の月末解除は固いところだ。
北海道がどうなるかは知らない。
感染者数はともかく、既に医療機関はパンクだという。
災害エリアから、エリア外に移動させるような対策も検討しなければならないかもしれない。
臨時の医療資源を投入するとかな。
北海道は、早い時期に第一波を食らい、その際に独自のロックダウンによって一定の成果を上げた(新規感染者をゼロにした)。
現在は、第二波ということになる。
それは、我が国の縮図だろう。
国内で小康状態にしたとしても、海外で流行し続ける限り、第二波、第三波は、必ず押し寄せてくる。
そういう観点からは、たとえばブラジルの政策が国民からいかに支持されていようとも、それでいいとは言い切れないのではないか。
21世紀初頭、人類は国民国家の頚木から逃れることができないでいる。
WHOの年次総会で、台湾のオブザーバー参加が認められなかったり、事務局の対応が中国寄りだと批判されたり、金を出さないとか辞めちまうとか言ってみたり・・・。
本来、こういう時こそWHOを核にして、医療体制や経済体制の脆弱な国々を支援していくべきなのは明らかなのにな。
理想主義でも何でもない、利他的であることが自己の利益につながる事態なわけだからな。
国内では、一部ではあるが、既に地域を超えた協力が行われている。
藤田医科大学病院で、開院前にクルーズ船の無症候性キャリアを受け入れたり、岐阜県でも規模こそ小さいが同じようなケースがあった。
クルーズ船の患者については、関東地方の対応可能な病院で、手分けして受け入れたことは周知だ。
医療物資の流通についても、まあ、アベノマスクの効果は別にしても、もっと公が介入して確保してもいいのではないか。
そして、それが地球規模にならないのが歯がゆい。
そんなことができるくらいなら、誰も苦労はしないのかも知れない。
それどころじゃない・・・。
全世界の感染者は4,968,689人、死者は326,515人と出ている(今日の英語版のウィキ)。
きっと、たぶん、それ程遠くない未来に、この記事を読みなおした時に、なんだ、あの頃はそんなに少なかったんだと思うに違いない。
浮沈子は、この新型コロナ禍を当初舐め切っていた(感染者15万人くらい:感染地域は中国と東南アジア程度)。
そのことを、後悔しているが、そう思っていたことは間違いなく事実だ。
欧米で、これ程の規模になるとは予想外だし、バックドアを蹴破られた米国が100万人になるペースも見誤った。
それを確かに予見していたのは、当のCDC自身だったけどな。
(米CDC、新型コロナ「国内感染拡大は時間の問題」「日常生活に深刻な混乱も」警戒強化訴え
2020/2/26 5:48)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO56056910W0A220C2000000/
「24日時点の感染者は、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」からの退避者で感染が確認された36人を含む53人にとどまっている。」
「過去1週間で新型コロナの感染者はイランやイタリア、韓国など中国以外でも増え続けており、米国内での感染拡大も避けられない可能性」
「国内のコミュニティーで感染が広がるのは時間の問題だ」
「日常生活の混乱は深刻になるかもしれない」
それから2か月で、米国の感染者は100万人に達した(100万人超えは、公式統計では4月28日)。
やれやれ・・・。
我々は、おそらくブラジルの感染者が100万人に達するのを見ることになる。
そう遠くない未来に。
確定した未来か・・・。
ちなみに、米国が30万人から100万人達するのに、24日間だったからな。
それも、強制力を伴う社会的距離政策を取ったうえでの話だ。
抗マラリア薬の効果を祈るしかないな・・・。
ブラジル(感染者291,579人、死者18,859人)で保健大臣が首になった話は書いた(1か月以内に2回あったのでどっち?)。
(お前はクビだ!:意に反する専門家を切った先にある素晴らしき新世界)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2020/05/15/9246993
「より厳しい経済・社会活動の制限措置を推奨する医師のエンリケ・マンデッタ前保健相と激しく対立。大統領は4月16日、マンデッタ氏を解任した。」
ああ、最初のやつだけか。
(ブラジル保健相が1カ月で辞任 経済再開で大統領と対立)
https://www.asahi.com/articles/ASN5J2Q5QN5JUHBI003.html
「4月17日に就任したばかりのネルソン・タイシ保健相が15日、辞任した。」
やれやれ・・・。
昨日の記事に、追加の記述をしていてブラジルのことが気になりだした。
「・ヒドロキシクロロキン(抗マラリア薬:トランプ大統領が推薦するというだけで怪しいと見做されかねない特効薬!?:ブラジルでは、保健大臣の首が飛んだとか・・・)」(昨日の記事の<追加2より>)
浮沈子の世代でブラジルと言えばこの人!。
(ボボ・ブラジル)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%83%9C%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%83%AB
「20世紀を代表する黒人プロレスラーの1人。日本では「黒い魔神」と呼ばれて人気」
米国人だったんだな。
浮沈子は、てっきりブラジル出身だとばっか思ってたけどな。
「リングネームの「ブラジル」は「人種差別の無いブラジルに行きたい」という子供の頃の夢から。」
「1998年1月20日、脳梗塞により死去。73歳没。」
頭突きのやり過ぎが祟ったのかどうかは知らない。
「因みに九州弁では女陰を「ボボ」と呼ぶためプロレス中継では「ブラジル」と実況された。」
まあ、どうでもいいんですが。
今朝見たウィキでは、ブラジルの感染者は世界第3位で30万人に迫っている。
しかも、新規感染者数は増加中で、衰えを見せない。
地方政府は、社会的距離政策を繰り出すなど、拡大阻止に動いているが、経済重視のボルソナロ(ジェトロとか朝日の記事ではボルソナーロ)大統領は、感染者の増大を止める気はないようだからな。
米国の構図を、そのままなぞっているようだ。
その米国(1,580,345、93,622)は、トランプさんが煽っている割には、ピークアウト後の第二波には見舞われていない。
全米での増加は、他国と比べれば呆れかえるほどの規模で続いているが、新規感染者や新規死者の減少傾向は明らかだ。
第一波の終息がいつになるかは未定だが、感染者が1千万人とか死者が100万人とかにはならない。
せいぜい、200万人と10万人台な感じだ。
だから、ブラジルが30万人と言われても大したことないような気がするのが怖いな。
現在、第2位はロシア(308,705、2,972)だが、新規感染者はピークアウトしているし、暫くは増え続けるとしても勢いはない。
明日には、ブラジルが追い抜くことは確実な情勢だ。
この勢いとブラジル政府の積極的経済政策だと、米国並みの100万人超えの可能性もある。
ブラジルの人口は、2億1千万人(もちっと増えてるかも)。
米国は3億3千万人だから、3分の2という予測は無理がないところだ。
しかも、ジェトロの記事では、国民は大統領を支持しているというからな。
韓国(11,122、264)や台湾(440、7)では、新型コロナを阻止した指導者が支持されているのとは対照的な気がする(ニュージーランド(1,153、21、回復者1,452人:ん!?、なんで感染者より多いんだあ?:数字には、350の可能性はあるが未確認のケースからの数字が含まれます。:注記より)の首相も人気のようです)。
(アーダーン首相、NZで過去100年で最も人気)
https://jp.reuters.com/article/newzealand-politics-poll-idJPKBN22V0WQ
「アーダーン首相を好ましい首相とした回答の割合は全体の59.5%で前回調査から20.8ポイント上昇。リード・リサーチの調査史上最高の首相支持率を記録した。」
うーん、まあまあの支持率かな。
しかし、ブラジルは、マジヤバな感じだ。
中央政府対地方政府という、ありがちな構図だな。
(ブラジル大統領、新型コロナ治療でクロロキン推奨-感染急増続く)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-05-20/QAMYR1DWRGG001
「クロロキンを巡っては危険な副作用が生じる場合もあると専門家は警告し、臨床試験で効果が証明されてもいない。」
「ボルソナロ大統領はそれにも関わらず、クロロキンを新型コロナ対策の重要な柱と位置付け、軍に生産増強を命じた。」
「ヒドロキシクロロキンはトランプ米大統領も18日、1週間余り前から服用を続けていると明らかにしていた。」
経済的打撃の中で、藁にもすがる思いの政治家の態度は、アビガンやレムデシビルに頼る我が国も同じかもしれない。
公衆衛生政策は、最終的には国家の責任になる。
ロックダウンして人的被害を軽減し、後始末は国家に縋ればいい地方政府と異なり、国を回して稼いでいかなければ国家による保証も出来ないしな。
財政や企業の内部留保で賄えなくなれば、我が国だって明日は我が身だ。
つーか、勤勉で律儀な日本国民は、知事がステイホームと言えば大人しくおうちにいるし、マスクして電車に乗って通勤もする。
パチンコ屋が指示を無視して営業しているなんて、可愛い話だ。
(ボルソナーロ大統領の新型コロナ対応を探る(ブラジル))
https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2020/70ccddedf3ec38ed.html
「大統領の行動は、有権者と約束した働く自由と生活を守るためのものであり、国民の一定の理解を得ていることを強調したい。」
浮沈子は、この一節に深く考えさせられている。
世界の国々の、新型コロナに対応する方策は一様ではない。
スウェーデン(31,523、3,831)のように、我が国よりもゆる~い規制で乗り切ろうとしている国もあれば、中国本土のように、都市一つ丸ごと隔離する国もある。
徹底的にPCR検査を行う国もあれば、限りある資源の中で、なんとかやりくりしようとするところもある。
米国のように、地域でバラバラのところもあるしな。
感染のレベルや、医療資源の多寡、経済の余裕など、それぞれの事情も異なる。
対応が一様でないことは、当然かもしれない。
「大統領の行動が正しいか否かは今後、証明されることになるだろう」
浮沈子的には、それについても考えさせられている。
歴史に「もしも」はない。
特に、新型コロナで亡くなった方にとっては。
今、取りうる最善の選択をして、その結果を受け入れるしかないのだ。
英国(248,293、35,704)のボリスジョンソンが言った言葉が忘れられない。
(英首相の「降伏」演説と集団免疫にたよる英国コロナウイルス政策)
https://news.yahoo.co.jp/byline/onomasahiro/20200315-00167884/
「これから感染が広がるにつれ、みなさん、国民のみなさんに正直に伝えねばならない、これから実に多くの家族が身内・親友を失うことになるのです」
社会的距離政策など(まあ、ホントに効くなら抗マラリア薬でもいいんですが)により、感染の拡大速度を抑制し、医療崩壊を避けつつ、ワクチンや治療薬の登場を待つ。
その点では、世界のどこも同じ状況に違いない。
ロックダウンできずに、感染が広がるままに放置するしかない国も出てくるに違いない。
いや、そもそも感染の実態を把握することすら困難とか。
医療崩壊とか言ってられるだけ、幸せなのかもしれない。
崩壊する医療体制さえ無きに等しい国々は、山のようにある。
西アフリカのエボラ禍の時には、そのことを見せつけられたしな。
(緊急事態宣言 関西解除は妥当 諮問委員会が見解)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200521/k10012438741000.html
「東京など首都圏の1都3県と北海道は、宣言が継続されることになります。」
あと、10日間ほどお預けを食らったわけだが、感染者の状況を見る限り、首都圏の月末解除は固いところだ。
北海道がどうなるかは知らない。
感染者数はともかく、既に医療機関はパンクだという。
災害エリアから、エリア外に移動させるような対策も検討しなければならないかもしれない。
臨時の医療資源を投入するとかな。
北海道は、早い時期に第一波を食らい、その際に独自のロックダウンによって一定の成果を上げた(新規感染者をゼロにした)。
現在は、第二波ということになる。
それは、我が国の縮図だろう。
国内で小康状態にしたとしても、海外で流行し続ける限り、第二波、第三波は、必ず押し寄せてくる。
そういう観点からは、たとえばブラジルの政策が国民からいかに支持されていようとも、それでいいとは言い切れないのではないか。
21世紀初頭、人類は国民国家の頚木から逃れることができないでいる。
WHOの年次総会で、台湾のオブザーバー参加が認められなかったり、事務局の対応が中国寄りだと批判されたり、金を出さないとか辞めちまうとか言ってみたり・・・。
本来、こういう時こそWHOを核にして、医療体制や経済体制の脆弱な国々を支援していくべきなのは明らかなのにな。
理想主義でも何でもない、利他的であることが自己の利益につながる事態なわけだからな。
国内では、一部ではあるが、既に地域を超えた協力が行われている。
藤田医科大学病院で、開院前にクルーズ船の無症候性キャリアを受け入れたり、岐阜県でも規模こそ小さいが同じようなケースがあった。
クルーズ船の患者については、関東地方の対応可能な病院で、手分けして受け入れたことは周知だ。
医療物資の流通についても、まあ、アベノマスクの効果は別にしても、もっと公が介入して確保してもいいのではないか。
そして、それが地球規模にならないのが歯がゆい。
そんなことができるくらいなら、誰も苦労はしないのかも知れない。
それどころじゃない・・・。
全世界の感染者は4,968,689人、死者は326,515人と出ている(今日の英語版のウィキ)。
きっと、たぶん、それ程遠くない未来に、この記事を読みなおした時に、なんだ、あの頃はそんなに少なかったんだと思うに違いない。
浮沈子は、この新型コロナ禍を当初舐め切っていた(感染者15万人くらい:感染地域は中国と東南アジア程度)。
そのことを、後悔しているが、そう思っていたことは間違いなく事実だ。
欧米で、これ程の規模になるとは予想外だし、バックドアを蹴破られた米国が100万人になるペースも見誤った。
それを確かに予見していたのは、当のCDC自身だったけどな。
(米CDC、新型コロナ「国内感染拡大は時間の問題」「日常生活に深刻な混乱も」警戒強化訴え
2020/2/26 5:48)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO56056910W0A220C2000000/
「24日時点の感染者は、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」からの退避者で感染が確認された36人を含む53人にとどまっている。」
「過去1週間で新型コロナの感染者はイランやイタリア、韓国など中国以外でも増え続けており、米国内での感染拡大も避けられない可能性」
「国内のコミュニティーで感染が広がるのは時間の問題だ」
「日常生活の混乱は深刻になるかもしれない」
それから2か月で、米国の感染者は100万人に達した(100万人超えは、公式統計では4月28日)。
やれやれ・・・。
我々は、おそらくブラジルの感染者が100万人に達するのを見ることになる。
そう遠くない未来に。
確定した未来か・・・。
ちなみに、米国が30万人から100万人達するのに、24日間だったからな。
それも、強制力を伴う社会的距離政策を取ったうえでの話だ。
抗マラリア薬の効果を祈るしかないな・・・。
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