水素の臭い2016年07月27日 01:15

水素の臭い
水素の臭い


(水素)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E7%B4%A0

「水素分子は、常温常圧では無色無臭の気体として存在する」

先日、代官山蔦屋に朝から行って、買い求めた本。

(午前零時の自動車評論 10)
http://www.bunyosha.com/book/-10.php

「目次:
・VWディーゼル不正を読み解く
・ひとつの終焉〜ルーテシアRS試乗記
・時速300㎞の夢
・嘆息のND
・銀幕の911
・道理とは机上論に非ず〜3気筒スーパーセブン試乗記
・優美と奥妙〜ジャガーFタイプ試乗記
・六匹目の毒蛇
・ミライのはなし」

はじめと終わりに、業界ネタがあって、どちらもちょいヤバな話になっている。

VWグループのお家騒動については、浮沈子はあまり興味がないので、どうでもいいんだが、ミライのはなしは気になった。

そもそも、エネルギー効率とか考えたら、水素(を燃料とする燃料電池式)自動車は世の中には普及しない。

自動車の未来を考えた時に、ガソリンが無くても動くというクルマをどう作るかという課題から出発している。

あるいは、電気自動車を動かす電気を、どうやって持ち運ぶかということでもある。

ガソリン車(ディーゼル車でもいいですが)の利便性を損なうことなく、今のところ現実的な代替手段となる電池式電気自動車はない。

航続距離短く、充電時間長く、充電所が少なく、自宅に車庫を持たない浮沈子のようなユーザーには所有できない電池式電気自動車ではなく、充填3分、航続距離650km以上(実際には、500kmも走らないといわれていますが)の水素式電気自動車が、唯一の手段になる。

それだって、水素ステーションは無きに等しい。

全部のガソリンスタンドで水素を入れられるようになったら考えてもいいかな。

水素は、電気を発生させる原料として使っているだけだ。

基本的には電気自動車なので、その運搬方法が電池か、水素かという話になる。

もし、電池式が進歩して、充電3分、実際の航続距離が500km以上になれば、それでもいい。

ポルシェは、充電15分、航続距離400km(80パーセント時)という800ボルトの痺れる性能の電池式電気自動車を出すようだ。

(ポルシェ、初の電気自動車「ミッションE」の市販化を決定! 2020年末までに発売予定)
http://jp.autoblog.com/2015/12/07/porsche-mission-e-2020-launch/

「1回のフル充電による航続距離は500kmを越える」

「車両フロア部に搭載されたリチウムイオンバッテリーは、800ボルトの急速充電システム「ポルシェ・ターボ・チャージング」を利用すれば、たったの15分で80%まで充電可能だ。」

なんで、電気自動車なのに、ターボなんだあ?。

まあ、どうでもいいんですが。

もう一息だな。

2020年までに、水素式電気自動車が繋いで、それまでに3分500kmの電池式電気自動車ができれば、乗用車に限ってはそれでもいい。

現状では、水素を作る際の二酸化炭素の排出は避けられないが、なんたってミライなんだから、100年くらい経てばどうにでもなるだろう。

電池式だって、充電と航続距離の問題さえがまんすれば、今でも十分使える(浮沈子は買えないけど)。

水素の問題は、いろいろあるが、先を見据えれば脈はある。

100年の計というやつだな。

現実の話として、これからミライを買おうとしても、2020年頃にならないと買えないしな(納車時期が、そのくらいになるそうです)。

(トヨタのFCV「MIRAI」の受注増加で納期は2019年以降!)
http://clicccar.com/2015/12/20/344442/

「トヨタ自動車によると、昨年12月に発売したFCV(燃料電池車)「MIRAI」の納期が3年以上先の2019年以降になっているそうです。」

その頃には、水素ステーションも整備されているだろうし、電池の性能も向上しているかも知れない。

いずれにしても、未来のはなしだ。

水素の供給にしても、国内からではなく、海外で作って輸入するという話の方が現実的だろう。

ミライを買えるわけではないし、その頃に出るだろう次の水素式燃料電池自動車を買うわけでもない。

ガソリン車で、二酸化炭素を撒き散らしながら、ぶっ飛ばすのが現実的だ。

胡散臭い水素の匂いは嗅がずに済みそうだしな。

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