😼欧州大戦争:ロシアの逆反転攻勢から1年2024年10月02日 18:55

欧州大戦争:ロシアの逆反転攻勢から1年
欧州大戦争:ロシアの逆反転攻勢から1年

(侵攻952日目、ロシア軍はウクライナ東部の複数方向で前進し続ける)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/on-the-952nd-day-of-the-invasion-russian-forces-continue-to-advance-on-multiple-fronts-in-eastern-ukraine/

「ロシア軍はウクライナ軍の反攻作戦が終息した2023年10月に攻勢を開始し、2024年9月30日までの1年間にドネツク州バフムート地区、ポクロウシク地区、ヴォルノヴァハ地区で前進した範囲(DEEP STATE基準)は上記の通り」(画像参照:詳細は記事中の地図を参照)

「現在の侵攻ペースが今後も維持されると2025年中にはドニプロペトロウシク州との州境に到達するかもしれない。」(ブログ管理人)

うーん、あと1年3か月あるからな。

北東部のクピャンスク方面、リマン方面の状況は、この地図に出ている地域ほど活発な状況ではない(最近、少し動きが出ているけど)。

南部は、ほぼ膠着状態。

世間が騒いでいるほど、ウクライナは押し込まれているわけではないのだ(そうなのかあ?)。

しかし、反転攻勢を政治的にド派手にぶち上げた挙句の果てに「逆」反転攻勢を食らったわけで、印象としては物量にものを言わせるロシア軍の優勢が際立つ。

ウクライナ軍は、クルスクに「逆」侵攻することで、帳尻を合わせようとしたようだが、今のところ、その効果は見えない(ブーレダル(ヴフレダル、ウグレダル)取られちゃったし・・・)。

「ロシア軍がヴフレダルを占領した」(DEEP STATE)「ロシア軍がヴフレダルを解放した」(RYBAR)

全ては、米国大統領選挙の結果を待って動く。

浮沈子的には、議会も含めて民主党が政権を維持すると見ているけど、何が起こるかは蓋を開けてみるまで分からんからな。

トランプは、当選すれば就任までの間に停戦を実現すると大見え切っているが、まあ、常識的に考えてムリポだ。

得意のディール(取引)に応じないゼレンスキーが相手だからな。

民主党が順当に政権を維持すれば、この戦争は延々と続く。

来年中に終わることはない。

つーことは、ブログ管理人の見立ての通り、ドンバス地域はロシアが制することになるだろう。

浮沈子は、それに留まらないと見ているけどな。

ウクライナだけを見ていたのでは、状況を見誤る恐れがある。

プーチンは欧州(東欧や北欧)に手を出す気はないかもしれないが、後継者と見做されているメドベージェフは分からんぞお・・・。

欧州は、ウクライナで戦闘が行われていれば、わが身は安泰と思っているようだが、そうは問屋が卸さないかも知れない。

むしろ、欧州に戦線を拡大してウクライナへの支援を薄めようとする可能性もある。

現に、クルスク侵攻はそれを狙ったと言われているからな(そうなのかあ?)。

ウクライナが取った同じ戦術を、ロシアが取らないと言えるのかあ?。

まあいい。

浮沈子の妄想では、ウクライナは占領したロシア領で核爆発を起こし、米国からせしめた核弾頭を自国製の弾道ミサイルに搭載してモスクワを狙うことになっている(そんなあ!)。

核兵器保有国に勝利するには、核兵器で脅すしかない。

それも、1発や2発ではなく、千発くらい中距離核ミサイルを装備して、ついでに潜水艦搭載ミサイルも用意して臨まなければならない(ゼレンスキーが戦略核を搭載した原潜を要求したかどうかは知らない)。

そうでもしない限り、「勝利計画」は絵に描いた餅に終わる(そうなのかあ?)。

民主党政権には、ロシアとガチで組み合う度胸はない(度胸の問題かあ?)。

ロシアに圧力をかけ続け、長期的に疲弊させることを目指しているようだが、中国は一段と踏み込んでいるからな。

確認しておこう。

2023年の反転攻勢は失敗に終わった。

2024年、東部戦線ではロシアが「逆」反転攻勢をかけ続けている。

一方で、8月に始まったウクライナの「逆」侵攻がどうなるかは見えない。

米国大統領選挙は、そういった混沌の中で行われる。

が、ウクライナ情勢は、ぶっちゃけ蚊帳の外だ。

ハマスのテロに始まった中東情勢は、輪をかけて混沌としてきたからな。

レバノンやシリアなどにも攻撃をかけ続けるイスラエルは、マジで存在をかけて戦っている(先日には、イエメンまで爆撃したからな)。

イランとだって、ミサイルの打ち合いだけではなく、いつでも直接対決する用意はあるだろう。

米国は、二重基準の中で支援を続けざるを得ない(支援の金額はウクライナより多い:直接出張ってるしな)。

ウクライナの面倒なんて、見てる暇はないのだ(そういうことかあ?)。

先日の訪米で、ゼレンスキーは砲弾工場を視察したそうだが、その大部分はウクライナではなく、イスラエルに渡るだろう(未確認)。

ロシアが、欧州に直接手を付けるのがいつなのかは分からない。

ウクライナでの戦闘が続いている限り、それはないと見ている向きがほとんどだが、ウクライナのクルスク侵攻を見て考えを変えた人もいるのではないか(未調査)。

カギを握っているのは、ベラルーシのルカシェンコかも知れない。

2022年のウクライナ侵攻の時のように、欧州との国境付近にロシア軍を入れ、東欧諸国へ侵攻させるわけだからな(ラトビア、リトアニア、ポーランドと国境を接している)。

NATO第5条(集団的自衛権の発動)が張子の虎であることを示すために、まずは限定的な侵攻を行うだろう。

その際には、ベラルーシが逆侵攻を受ける可能性もある。

そして、戦術核(既に配備済み)がさく裂するわけだ(そうなのかあ?)。

欧州との戦闘では、双方で核兵器が使われることになる。

人類史上初めての核戦争が起こる。

ウクライナの東部戦線の状況は、来るべき欧州大戦争へとつながっている。

各国の指導者は、そういう事態を避けるために苦慮しているが、それはある意味で確定した未来だ。

開発された兵器は使われる運命にある。

ふん、トランプが和平をもたらすなんてことはあり得ない。

大統領選挙向けのブラフに過ぎない。

で、見事落選!(未確認)。

民主党政権下で、ウクライナは欧州を巻き添えにして自滅への道を転がり落ちていく。

今は中立を保っている(ように見える)中国は、やがて本性を露にするだろう。

2027年、台湾への武力侵攻が起これば、全ては明らかになる。

おっと、それは次の米国の政権が対応することになるわけだ。

やれやれ・・・。

ドネツク州がどうなろうと、浮沈子の知ったことではない。

が、そこでは第3次世界大戦の引き金が引かれようとしている。

その撃鉄が起こされ、いつでも突入する構えだ。

ウクライナの「勝利計画」は幻に終わったが、導火線には火が付いたままだ。

それを消す術を知る者はいない・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(ロシアがドネツク州要衝を制圧、ウクライナ軍撤退命令 2年にわたり攻防)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/J4ZZKCLLO5MKJNHMZ7VMVQSRNI-2024-10-02/

「ウクライナ軍は、ロシア軍の包囲を回避するため撤退を命じた」

「町はウクライナ東部と南部の戦場が交わる場所にあり、双方の軍隊にとって供給上の要衝となっている。」

「戦略的拠点のウグレダルは2年にわたりロシアによる攻撃に持ちこたえてきた。」

さて、今後の推移だが、鉄道へのブーレダルからの砲撃圧力が減ったことで、南部戦線が活性化する可能性もある(へルソン、ヤバいな・・・)。

この街を維持することは、戦略上も重要だったわけで、そこから追っ払われたことはウクライナにとって痛恨の極みだ。

ポクロフシクは、まだ持ちこたえているけど、陥落は時間の問題だろう。

ロシア軍は、ジワジワと占領地域を広げている。

ブーレダルの陥落は意外だったな。

これ程あっけなく落ちるとは思わなかった。

つーことは、それだけウクライナ軍の予備戦力が乏しくなっていることの証でもあるわけだ(そうなのかあ?)。

チャシブヤールは、陥落を免れているが、ここも時間の問題だ。

トレツク方面の戦闘が終結すれば、コスティアンティニフカに向けた戦線が開かれる。

クラマトルスク(ドネツク州のウクライナ側の州都)など、東部の主要都市も次々と屠られていく。

クルスクなんかに逆侵攻するくらいなら、防御線を強化して、確実に部隊のローテーションを進めた方が良かったんじゃないのかあ?(後悔先に立たず・・・)。

もっとも、ロシアは何をやったとしても、国家の意思として東部2州の完全制覇をやめることはないだろうけどな。

まあいい。

タラレバの話は無意味だ。

米国大統領選挙が民主党の勝利に終われば、だらだらとした軍事援助が継続し、ウクライナは蚕食され続けることになる。

問題は、南部戦線の状況だな。

1年間、膠着状態が続いていたけど、ロシアは攻撃の意思を示し続けている(へルソンは、たまに思い出したように爆撃されているからな)。

オデッサだって危うい。

浮沈子的には、南部戦線に注目だが、ロシアの思惑は不明だ。

ぺスコフは、南部2州の完全制覇は住民の意思によると言ってたけどな。

んなことはないだろう。

ウクライナを内陸国化し、戦闘継続能力を断つためには、南部の支配は不可欠だからな。

モルドバやルーマニアなどへの兵站ルートとしても必要だしな。

ブーレダルの陥落は、その引き金になるかもしれないわけだ。

来年か、その次の年(2026年)にはハッキリするだろう。

プーチンは、ウクライナ紛争に5年間の期間を見ていると言われる(中国にそう言ったとか言わないとか)。

2026年はちょうど5年目に当たる。

2027年には、台湾への武力侵攻が計画されているようだからな。

それまでには、ウクライナ方面にケリをつけておきたいだろう。

まあいい。

欧州大戦争が、どういう形で始まるかは分からない。

スバルキギャップ(リトアニア・ポーランド国境)なのか、モルドバなのか、ポーランドなのか。

フィンランドは、意外と盲点かも知れない。

NATO第5条の空文化を探るにはちょうどいい。

ロシアは、様々なオプションを計画しているに違いない(未確認)。

ウクライナ戦線は、十分に制御されている。

クルスク侵攻は、確かに想定外だが、果てしなく押し込まれているわけではない。

北朝鮮やイランとの協力も順調だし、中国はそろそろ本性を現してきているしな。

大っぴらにロシアに軍事協力するのは時間の問題だろう。

漁夫の利を得ているインドも、独自のポジションを探っているようだ。

欧州大戦争の外堀は埋まっている。

ロシアが繰り出している核の威嚇はブラフじゃない。

米国もまた、核弾頭の前方配置を検討しているに違いないのだ。

その意味では、ポーランドは危うい。

前方配置を具体的に検討しているからな。

ベラルーシを経て、ポーランド侵攻というのが口火になる可能性がある。

そこで、NATOが限定的にしか動かなければ、その他の地域でも侵攻が始まる。

もちろん、ウクライナがそうであったように、「特別軍事作戦」とか言ってな。

ロシアには領土的野心はないとプーチンは言っているが、んなことを信じる者は誰もいない。

大西洋を望む丘の上にロシア国旗が翻るまで、欧州大戦争は続く。

いや、英国も危ういかもな・・・。

<さらに追加>ーーーーーーーーーー

(侵攻953日目、ウクライナ軍はオスキル川東岸地域で孤立化する寸前)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/on-the-953rd-day-of-the-invasion-ukrainian-forces-are-on-the-verge-of-being-isolated-east-of-the-oskil-river/

「ロシア軍が2024年9月30日までの1年間にハルキウ州クピャンスク地区、ルハンシク州セベロドネツク地区、ドネツク州スラビャンスク地区で前進した範囲(DEEP STATE基準)は上記の通り」(記事の地図を参照)

動きが目立ってきたのは最近だ。

ポクロフシク方面に比べれば、膠着状態といっても良かったが、この夏ごろから動き出している。

ロシアは、戦線の各所でウクライナの脆弱なところを突いているけど、一方では攻撃の優先順位を付けて資源を割り振っている。

ちゃんと戦争しているわけだ。

それが、いつも上手くいっているわけではない。

ウクライナも、ちゃんと戦争しているからな。

が、如何せん、投入するリソースが絶対的に少ない。

砲弾は10分の1、兵士は半分以下(未確認)、予備戦力に至っては数分の1以下と見られる。

前線の兵士は、2年間もローテーションなしで戦い続けている。

戦争を長期間継続していく態勢が取れないのだ。

やれやれ・・・。

まあ、ロシアだって、動員した兵士を復員させられていないからな。

志願兵だけでは賄いきれず、再び動員をかけざるを得なくなるだろう。

「現在の前進スピードは2022年後半~2023年前半の陣地戦(m単位)とは比べ物にならないほど早く、今後も前進スピードが加速していくのか、消耗に対する補充が追いつかず低下するのかは予測不可能だ。」

進軍速度を律速しているのが兵站だという見立てだが、それ程速い感じはしない。

兵士のローテーションも、順調に行われているようだ。

それがいつまで続くかというところは、見方が分かれている。

ウクライナは後方の軍事拠点や武器の集積地を散発的に攻撃してるが、それが進軍速度を遅らせているという確証はない。

「ロシア軍がウクライナ軍の反攻作戦後に始めた攻勢は1年が経過しても停止せず、その影響でウクライナ軍は領土を(中略)失っている。」

進軍速度が加速するとすれば、ウクライナ軍の戦線が崩壊して、ロシアの機械化部隊が車両速度で進軍を始めた時だろう。

そうなれば、1日数十km以上の進軍となるから、兵站が追い付かなくなるということは有り得る(2022年の侵攻当初は、そういう事態もあったからな)。

現在のように、速くても1日数km程度なら問題はない。

リソースが尽きてしまえばそれまでだが、ロシア側にその心配はないだろう(たぶん)。

中東情勢さえ収まれば、ウクライナに回すリソースの確保にもゆとりが出てくるんだろうが、現在の米国にそんな余裕はない。

むしろ、中東の戦線は拡大の方向にあるしな。

やれやれ・・・。

この状況が続く限り、ウクライナ情勢が大きく好転することはない。

それは、誰が米国の次期大統領になったとしても変わらない。

ウクライナ紛争の停戦交渉は、これまでも何度か行われたが、実現することはなかった。

トランプ政権になったところで、交渉が結実するという保証はない。

民主党が政権を維持すれば、これまでと同様の状況が延々と続くことになる。

そうこうしているうちに、台湾方面で新たな戦局が始まれば、米国の対応能力は飽和する。

ウクライナの影は、益々薄く遠くなっていく(そうなのかあ?)。

結局は、総力戦における物量の差なんだろう。

継続的な生産力も含めた、リソースの調達能力で決まる。

山本五十六が、太平洋戦争を始める時に「2年くらいは暴れてみせるが、米国の兵器の生産能力が軌道に乗れば太刀打ちできない」と言ったらしい(詳細は未確認)。

ロシアは、長期戦時体制を仕込んでいる。

ウクライナも、西側の支援体制を得ているが、常に不安定だ(米国は当てにならないし、欧州は内紛が絶えない・・・)。

戦場で勝てなければ、その支援体制も怪しくなる。

ゼレンスキーは、未来に対する投資と言っているが、その未来は見えていない。

投資が回収できそうもなければ、早急に損切りして、新たな投資先を見つけなければならないからな。

それは、欧州大戦争に備える自国防衛のための投資かもしれない。

ウクライナ戦線の戦況は、そのタイミングを占うバロメーターだ。

戦況の悪化(ウクライナにとって)
→ロシアの欧州介入
→ウクライナ支援の停滞
→欧州戦線の拡大
→台湾情勢の悪化(台湾にとって)
→欧州戦線への中国の本格的介入?
→第三次世界大戦?

ロシアは、台湾情勢について「中国と共にある」と表明している。

中国は明言していないけど、欧州情勢については「ロシアと共にある」に違いない(未確認)。

米国にとっては、ウクライナがコップの中の嵐である間は何の問題もないだろうし、欧州大戦争が始まったところで、地域限定(東欧や北欧の一部)に留まる限りは許容範囲だろう。

2030年代は、新たなスキームで推移する。

ウクライナが、それまで存在するかどうかは分からない。

いずれ、どこかの時点で選挙が行われ、ウクライナ国民自身が未来を選択することになる。

それとも、またクーデターでも起こるんだろうか・・・。

<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー

(ロシア ドネツク州の要衝に迫る ウクライナ 年末までに撤退か)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241005/k10014601381000.html

「この1週間でロシア軍がウクライナ東部ドネツク州の要衝、ポクロウシクの方面で1キロから2キロほど前進したという分析を発表」(NATO=北大西洋条約機構に加盟し、ウクライナ情勢の分析を続けているエストニア軍の情報機関の幹部)

「このままロシア軍の攻勢が続けば、ウクライナ軍は年末までにポクロウシクからの撤退を強いられる可能性がある」(同上)

シルスキー総司令官は、1mも前進していないと豪語していたのにな。

「ロシア側が依然として戦闘の主導権を握っている」(同上)

ポクロフシク(ポクロウシク)の状況は芳しくない。

「1か月半前の時点では4万8000人以上が暮らしていましたが、当局の呼びかけで住民の避難が続き、現在、1万3000人あまりまで減った」

「重要なインフラ施設の80%ほどが破壊された」

「敵は私たちを電気も水道もガスもない状況にしている」(ポクロウシクの当局者)

そんな街に、1万3千人が暮らしているわけはないからな。

多少は誇張があるのかもしれない。

「ロシア軍がこの町からおよそ7キロの地点まで迫っている」(同上)

ロシア軍は、反撃にあって前進できないでいるのではなく、インフラを攻撃することで住民の避難を促し、交戦に巻き込まれる市民の犠牲者を減らそうとしているのではないのか。

逆に、ウクライナ側が市民を盾にしてロシアの進撃を遅らせようとしているのかもしれない(未確認)。

まあ、いずれにしても、他国の領土を武力で侵略しているロシアに理はない。

年末までに落ちるかどうかは別として、ポクロフシクが陥落することは誰の目にも明らかになってきた。

1週間で1kmとして、年末までには10km以上前進することになる。

市街戦になれば、進撃は止まるだろうからそう単純ではないけど、それでもこの冬を持ちこたえられそうもないことは確かだ。

東隣に位置するミルノフラド(旧デミトロフ)も、同じ運命だろう。

ここを抜かれると、州境までに大きな町はない。

また、ドネツク州に対するウクライナ側の重要な補給路も絶たれる。

ブーレダル方面については、撤退後の見通しを示している。

「ウクライナ軍は撤退し、北に7キロから8キロほどの地点で防御陣地を確保したとみられる。今後、ロシア軍がこの方面で活動を強化する可能性が高い」

次の防御線として想定されているのは、西からゾロタ・ニヴァ、ノボウクラインカ、ボホヤヴレンカ、カテリニフカのようだ(航空万能論ブログ管理人)。

(侵攻952日目、ロシア軍はウクライナ東部の複数方向で前進し続ける)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/on-the-952nd-day-of-the-invasion-russian-forces-continue-to-advance-on-multiple-fronts-in-eastern-ukraine/

「既にロシア軍はカテリ二フカとゾロタ・二ヴァに襲いかかろうとしており、中央の防衛拠点となるノボウクラインカとボホヤヴレンカにはアパートや工場などのコンクリート製建造物が見当たらないため、このラインを長く維持するのは難しいかもしれない。」

やれやれ・・・。

ブーレダルが2年間も陣地を維持できたことの方が不思議なくらいだ。

ロシア軍は、攻勢を強めている。

さもなければ、ウクライナ軍の防御能力が弱まっている。

いや、両方かな。

欧州大戦争にとっては、重箱の隅の話だが、神は細部に宿る。

ブーレダルの陥落が、兵站を改善し、南部戦線に火をつけ、情勢を一変させないとは限らない(そうなのかあ?)。

ウクライナ戦線の進軍状況は、ロシアの欧州侵攻のタイミングを決める。

速過ぎても、遅過ぎても、ロシアは侵攻しないだろう。

おそらく、リソースの備蓄量とも関係している。

北朝鮮の砲弾生産能力とか、中国の支援状況も影響する。

デッドラインは2027年の台湾軍事侵攻だろう。

それまでに、ウクライナがどれ程の領土を失うことになるかだな。

ロシアもまた、クルスク州やその他で領土を失うかもしれない。

が、それらは導火線についたくすぶり続ける火種に過ぎない。

核兵器がふつーに飛び交う欧州大戦争や第3次世界大戦になれば、直接の戦闘による死傷者数に限っても2桁は上がる(数千万人)。

べらぼーめ・・・。

そんな事態にならないように、米国はコントロールしようとするだろうが、それがうまくいくとは限らない。

聞く耳持たないロシアと、言うこと聞かないウクライナが相手だからな(そうなのかあ?)。

戦争という狂気を、如何に理性の制御のもとに置くことが出来るか。

そもそも、そんなことが可能なのか。

国連の専門家は、核戦争の抑止のために、最終決定はAIではなく人間が政治的判断で行うべきだと主張しているが、浮沈子はそうは思わないからな。

ロシアは、状況が意のままにならなければ、全世界を破滅に導くと公言して憚らない。

もしかすると、人間の理性こそが最大の兵器かもしれない。

それを理性と呼ぶことが出来るのなら・・・。