一日の長? ― 2014年06月03日 00:46
一日の長?
オヤジギャグな題名で、申し訳ない・・・。
(一日の長)
http://kotowaza-allguide.com/i/ichijitsunotyou.html
「【読み】 いちじつのちょう
【意味】 一日の長とは、少し年上であること。また経験や技量が相手より少し優れていること。」
まあ、じいちゃんと孫の関係もあるので、一概に外したギャグというわけでもない。
(祖父の記録破れるか、伝説的海洋学者の孫「海中生活31日間」挑戦)
http://www.afpbb.com/articles/-/3016572
「【6月2日 AFP】フランスの伝説的な海洋学者、故ジャックイブ・クストー(Jacques-Yves Cousteau)氏の孫が1日、米フロリダ(Florida)州沖で、祖父がもつ海中滞在最長記録の更新をかけ、31日間の「海中生活」挑戦を開始した。」
「ファビアン・クストー(Fabien Cousteau)氏(46)率いる3人のチームは、フロリダ・キーラーゴ(Key Largo)沖に潜り、水深20メートルの海中に設置されたバス1台程度の大きさの海中研究施設「アクエリアス(Aquarius)」に入ると、1日正午(日本時間2日午前1時)少し前に「ミッション31、スプラッシュ・ダウン!」とマイクロブログのツイッター(Twitter)で挑戦開始を宣言した。」
「クストー氏は、1997年に死去した祖父が半世紀前にアフリカとアラビア半島を隔てる紅海(Red Sea)で打ち立てた30日間の海中滞在記録の更新を狙っている。「ミッション31」という実験名も、祖父より1日多い31日間の海中滞在を目指して付けられたものだ。」
ははあ、1日だけ長くというのは、実に微妙な問題だな。
1か月もの間、水深20mにいれば、窒素は飽和状態に達する。
問題は、どうやって浮上するかだな。
水中に与圧可能なベルを沈めて乗り移り、減圧室に接続して数日掛けてガス抜きするしかあるまい。
こんな実験は、おそらく碌な結果を生まないだろう。
記録を大幅に更新することなく、1日だけ長い間の設定にしたのは、安易にチャレンジすべきではないという深い配慮があるのかも知れない。
「クストー氏らの海中生活の様子は、ミッションの公式ウェブサイト(www.mission-31.com)でライブ中継されている。」
(Fabien Cousteau’s Mission 31)
http://mission-31.com/
AFPの記事の中のリンク先は、wwwが付いていたが、誤りであるな。
(キーラーゴ島)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%B4%E5%B3%B6
フロリダの先っちょにある島で、道路で陸続きになっている。
キーズ諸島の島で、西の外れにはキー・ウエストがある。
(キーウェスト)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%B9%E3%83%88
アメリカ本土で、最南端の地である。
浮沈子は、この実験に懐疑的である。
環境圧で、長時間(長期間)潜水するというのはいただけない話だ。
飽和潜水の場合、やはり1か月とか、そんなもんだろう。
(ダムの「今」を訪ねて:鶴田ダム)
http://www.kajima.co.jp/news/digest/jul_2012/feature/dam/index-j.html
「大水深で作業する飽和潜水ダイバーは,1ヵ月毎に区切られた作業期間中その水深と同じ高気圧の丸いチャンバー内で生活する。作業期間が終わると減圧して大気圧に戻され,チャンバー外に出ることができる。」
(潜水士さんのお仕事)
http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranB/Konogoro.cgi?id=439
「ダム再開発工事においても潜水しながらの作業が多くあり、鹿児島県の鶴田ダムでの再開発工事では、最大65mの水深で作業するため飽和潜水という方法がとられているようです。水中などの高圧下から急に浮上するなどすると、体内に溶けていた窒素が気泡となり、体内の組織を損傷してしまうのが減圧症です。飽和潜水は減圧症を防ぐために作業期間である1カ月、作業水深と同じ気圧のカプセルのような居住空間で生活し、作業期間が終われば約3日間かけて地上の大気圧に徐々に身体を慣らしていくそうです。」
なんだ、ダム工事などでは、概ね1か月の作業期間中は、加圧室から出られないわけだ。
65mで、3日間の減圧というから、20mのフロリダの実験では、もう少し短い時間で減圧できるだろうが、それでも丸1日くらいはかかる。
(1. 深深度飽和潜水による長期閉鎖環境居住がもたらす精神的影響)
http://www.sasappa.co.jp/online/abstract/jsasem/1/043/html/1110430401.html
「飽和潜水は,大陸棚以深の海底において各種作業を可能ならしめる唯一の潜水方法である。しかしながら,深度が400 mをこえるような飽和潜水においては,総潜水期間(加圧期,保圧期および減圧期)は1ヶ月を超え,潜水員は狭隘な居住区で長期にわたり集団生活を余儀なくされることになる。」
まあ、これは実験的な要素が濃いが、長期間の減圧を伴うわけだ。
このような、飽和潜水では、例えば何か病気になっても表に出して治療するというわけにはいかない。
外から加圧室に入って治療することは出来るが、その人もまた、減圧しなければならない。
リスキーなのだ。
フロリダの実験も、そういったリスクを含めて行われている。
面白半分でできることではない。
言ってみれば、命がけの実験である。
海中生活が、物理的には可能になってもなかなか実現しないのには、ちゃんとした理由があるのだ。
まあ、都市が丸ごと海中に建設されれば、医者も病院も海中にあるわけで、減圧の必要もなく、水深100mでも問題ない(高圧酸素治療とかのプロファイルは、ややっこしいだろうが)。
それでも、高圧下での人間の生理は良く分かっていない(そんな状況で、何年も生活している人はいない)。
20mで1か月というのは、ダム工事のそれに比べれば、それ程過酷な環境ではないかも知れないが、やはりリスクが伴う。
人間は、水中では暮らせないのだ。
閉塞空間での長期間の滞在ということになると、ISSとか原子力潜水艦というのもあるが、これらは、環境圧が1気圧に保たれている。
地上でも、高地の場合は、逆に低圧下での様々な現象(高山病とか)になる。
普通に平地で暮らしているのが一番いいのだ。
好んで過酷な環境に身を置く事はない。
まあ、ダイバーの浮沈子が言うのも変な話なんだが。
(飽和潜水)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A3%BD%E5%92%8C%E6%BD%9C%E6%B0%B4
飽和潜水しなくたって、減圧が必要なダイビングは当然ある。
一般に、テクニカルダイビングといわれるものの殆どは、減圧を必要としている。
だいたい、そもそも無限圧潜水ということ自体が矛盾している概念なのだ。
全てのダイビングは、減圧ダイビングである。
だから、今頃になって、ディープストップとか、安全停止とかいって事実上の減圧をしている。
まあ、どうでもいいんですが。
だから、浮沈子は、このミッション31というのが気に入らない。
水中での長期間の滞在を望むなら、1気圧のカプセルに入って暮らすべきだし、どうしてもサカナが見たければ、水族館の大水槽の前で暮らすのが良い。
サンハトヤの海底温泉「お魚風呂」という手もある。
(海底1,000mより汲み上げた無色透色の単純泉を使用しています。)
http://www.sunhatoya.co.jp/onsen/onsen/index.html
「刺青・タトゥー(類似のシール等含む)のある方はご利用を禁止させて頂いております。
また、ラッシュガード等で隠されていても同様です。」
うーん、これじゃあ、ピピにいる外国人の殆どは、入浴できないことになってしまうな。
まあいい。
いずれにしても、お魚と人間が共存するのは無理なのだ。
人間は、肺呼吸を実現して、地上に上がった動物である。
もちろん、鯨類や、ペンギン、アシカなどの海獣は、再び海に戻っていったが、人間は、陸上に留まった。
息堪え潜水をするなら別だが、長時間の潜水は出来ない。
高圧ガスを水中で吸えば、体内に取り込んだガスを排出するための減圧が必要になる。
そんなこんなで、この話はここまでにするが、昨日から始まった実験は、7月2日まで続くという(6月は30日しかないので)。
何か事故でも起こらなければいいのだが。
オヤジギャグな題名で、申し訳ない・・・。
(一日の長)
http://kotowaza-allguide.com/i/ichijitsunotyou.html
「【読み】 いちじつのちょう
【意味】 一日の長とは、少し年上であること。また経験や技量が相手より少し優れていること。」
まあ、じいちゃんと孫の関係もあるので、一概に外したギャグというわけでもない。
(祖父の記録破れるか、伝説的海洋学者の孫「海中生活31日間」挑戦)
http://www.afpbb.com/articles/-/3016572
「【6月2日 AFP】フランスの伝説的な海洋学者、故ジャックイブ・クストー(Jacques-Yves Cousteau)氏の孫が1日、米フロリダ(Florida)州沖で、祖父がもつ海中滞在最長記録の更新をかけ、31日間の「海中生活」挑戦を開始した。」
「ファビアン・クストー(Fabien Cousteau)氏(46)率いる3人のチームは、フロリダ・キーラーゴ(Key Largo)沖に潜り、水深20メートルの海中に設置されたバス1台程度の大きさの海中研究施設「アクエリアス(Aquarius)」に入ると、1日正午(日本時間2日午前1時)少し前に「ミッション31、スプラッシュ・ダウン!」とマイクロブログのツイッター(Twitter)で挑戦開始を宣言した。」
「クストー氏は、1997年に死去した祖父が半世紀前にアフリカとアラビア半島を隔てる紅海(Red Sea)で打ち立てた30日間の海中滞在記録の更新を狙っている。「ミッション31」という実験名も、祖父より1日多い31日間の海中滞在を目指して付けられたものだ。」
ははあ、1日だけ長くというのは、実に微妙な問題だな。
1か月もの間、水深20mにいれば、窒素は飽和状態に達する。
問題は、どうやって浮上するかだな。
水中に与圧可能なベルを沈めて乗り移り、減圧室に接続して数日掛けてガス抜きするしかあるまい。
こんな実験は、おそらく碌な結果を生まないだろう。
記録を大幅に更新することなく、1日だけ長い間の設定にしたのは、安易にチャレンジすべきではないという深い配慮があるのかも知れない。
「クストー氏らの海中生活の様子は、ミッションの公式ウェブサイト(www.mission-31.com)でライブ中継されている。」
(Fabien Cousteau’s Mission 31)
http://mission-31.com/
AFPの記事の中のリンク先は、wwwが付いていたが、誤りであるな。
(キーラーゴ島)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%B4%E5%B3%B6
フロリダの先っちょにある島で、道路で陸続きになっている。
キーズ諸島の島で、西の外れにはキー・ウエストがある。
(キーウェスト)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%B9%E3%83%88
アメリカ本土で、最南端の地である。
浮沈子は、この実験に懐疑的である。
環境圧で、長時間(長期間)潜水するというのはいただけない話だ。
飽和潜水の場合、やはり1か月とか、そんなもんだろう。
(ダムの「今」を訪ねて:鶴田ダム)
http://www.kajima.co.jp/news/digest/jul_2012/feature/dam/index-j.html
「大水深で作業する飽和潜水ダイバーは,1ヵ月毎に区切られた作業期間中その水深と同じ高気圧の丸いチャンバー内で生活する。作業期間が終わると減圧して大気圧に戻され,チャンバー外に出ることができる。」
(潜水士さんのお仕事)
http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranB/Konogoro.cgi?id=439
「ダム再開発工事においても潜水しながらの作業が多くあり、鹿児島県の鶴田ダムでの再開発工事では、最大65mの水深で作業するため飽和潜水という方法がとられているようです。水中などの高圧下から急に浮上するなどすると、体内に溶けていた窒素が気泡となり、体内の組織を損傷してしまうのが減圧症です。飽和潜水は減圧症を防ぐために作業期間である1カ月、作業水深と同じ気圧のカプセルのような居住空間で生活し、作業期間が終われば約3日間かけて地上の大気圧に徐々に身体を慣らしていくそうです。」
なんだ、ダム工事などでは、概ね1か月の作業期間中は、加圧室から出られないわけだ。
65mで、3日間の減圧というから、20mのフロリダの実験では、もう少し短い時間で減圧できるだろうが、それでも丸1日くらいはかかる。
(1. 深深度飽和潜水による長期閉鎖環境居住がもたらす精神的影響)
http://www.sasappa.co.jp/online/abstract/jsasem/1/043/html/1110430401.html
「飽和潜水は,大陸棚以深の海底において各種作業を可能ならしめる唯一の潜水方法である。しかしながら,深度が400 mをこえるような飽和潜水においては,総潜水期間(加圧期,保圧期および減圧期)は1ヶ月を超え,潜水員は狭隘な居住区で長期にわたり集団生活を余儀なくされることになる。」
まあ、これは実験的な要素が濃いが、長期間の減圧を伴うわけだ。
このような、飽和潜水では、例えば何か病気になっても表に出して治療するというわけにはいかない。
外から加圧室に入って治療することは出来るが、その人もまた、減圧しなければならない。
リスキーなのだ。
フロリダの実験も、そういったリスクを含めて行われている。
面白半分でできることではない。
言ってみれば、命がけの実験である。
海中生活が、物理的には可能になってもなかなか実現しないのには、ちゃんとした理由があるのだ。
まあ、都市が丸ごと海中に建設されれば、医者も病院も海中にあるわけで、減圧の必要もなく、水深100mでも問題ない(高圧酸素治療とかのプロファイルは、ややっこしいだろうが)。
それでも、高圧下での人間の生理は良く分かっていない(そんな状況で、何年も生活している人はいない)。
20mで1か月というのは、ダム工事のそれに比べれば、それ程過酷な環境ではないかも知れないが、やはりリスクが伴う。
人間は、水中では暮らせないのだ。
閉塞空間での長期間の滞在ということになると、ISSとか原子力潜水艦というのもあるが、これらは、環境圧が1気圧に保たれている。
地上でも、高地の場合は、逆に低圧下での様々な現象(高山病とか)になる。
普通に平地で暮らしているのが一番いいのだ。
好んで過酷な環境に身を置く事はない。
まあ、ダイバーの浮沈子が言うのも変な話なんだが。
(飽和潜水)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A3%BD%E5%92%8C%E6%BD%9C%E6%B0%B4
飽和潜水しなくたって、減圧が必要なダイビングは当然ある。
一般に、テクニカルダイビングといわれるものの殆どは、減圧を必要としている。
だいたい、そもそも無限圧潜水ということ自体が矛盾している概念なのだ。
全てのダイビングは、減圧ダイビングである。
だから、今頃になって、ディープストップとか、安全停止とかいって事実上の減圧をしている。
まあ、どうでもいいんですが。
だから、浮沈子は、このミッション31というのが気に入らない。
水中での長期間の滞在を望むなら、1気圧のカプセルに入って暮らすべきだし、どうしてもサカナが見たければ、水族館の大水槽の前で暮らすのが良い。
サンハトヤの海底温泉「お魚風呂」という手もある。
(海底1,000mより汲み上げた無色透色の単純泉を使用しています。)
http://www.sunhatoya.co.jp/onsen/onsen/index.html
「刺青・タトゥー(類似のシール等含む)のある方はご利用を禁止させて頂いております。
また、ラッシュガード等で隠されていても同様です。」
うーん、これじゃあ、ピピにいる外国人の殆どは、入浴できないことになってしまうな。
まあいい。
いずれにしても、お魚と人間が共存するのは無理なのだ。
人間は、肺呼吸を実現して、地上に上がった動物である。
もちろん、鯨類や、ペンギン、アシカなどの海獣は、再び海に戻っていったが、人間は、陸上に留まった。
息堪え潜水をするなら別だが、長時間の潜水は出来ない。
高圧ガスを水中で吸えば、体内に取り込んだガスを排出するための減圧が必要になる。
そんなこんなで、この話はここまでにするが、昨日から始まった実験は、7月2日まで続くという(6月は30日しかないので)。
何か事故でも起こらなければいいのだが。

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