スピード99 ― 2016年04月06日 03:25
スピード99
(Emergency response to Ebola flare underway in Liberia.Case investigation widens to Guinea)
http://who.int/csr/disease/ebola/liberia-flareups-update/en/
この記事を含めて、分かっていることを整理しておく。
ギニアで亡くなった感染者の妻が、子供連れでリベリアにやってきて、モンロビアの東部の親戚の家に滞在し、そこの診療所に入院していたが、モンロビア市内の病院に移送される最中に死亡し、その子供の一人の感染が明らかになった。
残る家族(子供2人)と、亡くなった患者の妹は、医学的隔離状態に置かれている。
接触の可能性がある人々は、監視されていて、事態はコントロールされている。
散発的な再発の範疇であって、たとえ、多国間に渡る感染が確認されても、国際的な公衆衛生上の危機ではない・・・。
そういいたいんだろうが、国境封鎖後にリベリアに渡り、悪夢の冷めやらぬ首都モンロビアに近い親戚の家に、当局の監視下にあったはずの親子がたどり着いていたというのは、一体どういう訳なんだあ?。
これは、単なる例外に過ぎず、他の感染経路は、全て完璧に塞いであるから、信じろと言われても、浮沈子はそれほどお人好しではない。
たとえば、我が国でこんな事例があったら、大臣の首が2つか3つは吹っ飛ぶところだ。
国境を閉鎖しているにもかかわらず、国際感染症の侵入を許し、感染は全人口の半分が居住する首都圏に迫ったわけだ。
その首都では、この2年間に数千人の死者を出している。
まあ、リベリアという国は、ヤバくなると高級官僚が国内からいなくなるというお国柄だから、大臣の首切るくらいは、何でもないのかもしれないがな。
地続きの国境を持たない我が国では、想像もつかない話だが、発症前の感染症を水際で阻止できるという神話は、とっくの昔に崩壊している。
今回は、たまたまギニアとリベリアという地理的に近い関係に留まっただけだ。
それにしても、彼女の夫の死は、何が原因だったんだろうな。
ギニアで死亡したとあるが、当然、既に計上されている8人の感染者の中には含まれていないんだろうな。
だって、原因不明と書いてあるしな。
ギニア当局は、この男性の死因を認識していなかったわけだから、当然、何の対応も取っていないわけだしな。
一体、何を根拠に、小規模のエボラの発生をコントロールできるといっているのか、浮沈子には良く分からない。
西アフリカ地域の人々の移動は、国境を越えて広範囲に及ぶ。
2年前の流行の初期段階でも、そのことは指摘されている。
主要3か国の国境が交わる辺りは、特にそうだ。
何週間か前に原因不明の病で亡くなった男性の葬儀に来た人々は、きっとまた、素手で遺体を清め、丁重に弔ったに違いない・・・。
さらに、その男性は、どこから感染したんだろうな。
ギニアでの再発において、トレースすべき対象者の中に、入っていたのかどうか。
それとも、全く異なる感染ルートが、新たに発生しているんだろうか?。
しかも、仮にそうだとすると、その新たなルートは、国境を超えた地域での死亡事例を通して、初めて認識されたということになる。
本来、新たな感染で再発した初期の患者を、早期に発見して対処するというのが監視体制であるはずだが、今回のケースは、初発地では補足されず、国境を超えた時点で、さらに、死亡に至って初めて補足されたことがヤバイ。
主要3か国では、今後もおそらく、死亡しなければ、エボラであったかどうかは分からないに違いない。
潜伏期間(通常は7日から10日:この間の感染力はないとされている)、発症から死に至る期間(10日程度)は、当局は手も足も出ない。
さらにだ、浮沈子が衝撃を受けたのは、あれほど感染の原因になるからと言われていた遺体を洗う習慣が復活し、ギニアでの聞き取り調査の項目に加えられていたという事実がある。
生前に感染させた人数よりも、死後の感染者の方が多いかもしれないという、ワケワカの事態が復活している(たぶん)。
過去、数十年間の流行の際には、流行終息後に、感染者が散発的に発生するなどということはなかった。
人類史上初の高致死性感染症の大規模な流行が、何をもたらしたのか。
毎月のように発生する、エボラの再感染。
確かに、以前に比べれば対応力は格段に高くなっているに違いないだろうが、それは、相対的な問題だ。
死者が出て、初めて再感染を知る。
この背景にある医療の貧困が解消されない限り、問題の本質的な解決はない。
まあ、当分は無理だろうな。
体内(精液)に半年以上も残留するというウイルスを、完全に根絶やしにするということは困難を極める。
当局は、本当に接触者をトレースしきれるのだろうか。
1000人の専門家が、解決に当たっているという。
千人力といえば、聞こえはいいが、サバ読んでないのかあ?。
人から人への接触による感染ルートに限られているにもかかわらず、これだけの流行を引き起こしたというのも、浮沈子には、未だに納得できない話だ。
1976年、人類と初めて接触したエボラウイルスは、以後、短期の小規模感染を繰り返してきた。
(エボラ出血熱に関するQ&A:問3参照)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/ebola_qa.html
画像のグラフは、今回の感染者を加えた、過去の流行の感染者数の割合を示したものだ(最大の割合を占めているのが今回の流行)。
これを見ると、エボラとは何かが分かる。
今回の流行こそが、エボラの真の姿だ。
過去の流行は、全て例外である・・・。
(Emergency response to Ebola flare underway in Liberia.Case investigation widens to Guinea)
http://who.int/csr/disease/ebola/liberia-flareups-update/en/
この記事を含めて、分かっていることを整理しておく。
ギニアで亡くなった感染者の妻が、子供連れでリベリアにやってきて、モンロビアの東部の親戚の家に滞在し、そこの診療所に入院していたが、モンロビア市内の病院に移送される最中に死亡し、その子供の一人の感染が明らかになった。
残る家族(子供2人)と、亡くなった患者の妹は、医学的隔離状態に置かれている。
接触の可能性がある人々は、監視されていて、事態はコントロールされている。
散発的な再発の範疇であって、たとえ、多国間に渡る感染が確認されても、国際的な公衆衛生上の危機ではない・・・。
そういいたいんだろうが、国境封鎖後にリベリアに渡り、悪夢の冷めやらぬ首都モンロビアに近い親戚の家に、当局の監視下にあったはずの親子がたどり着いていたというのは、一体どういう訳なんだあ?。
これは、単なる例外に過ぎず、他の感染経路は、全て完璧に塞いであるから、信じろと言われても、浮沈子はそれほどお人好しではない。
たとえば、我が国でこんな事例があったら、大臣の首が2つか3つは吹っ飛ぶところだ。
国境を閉鎖しているにもかかわらず、国際感染症の侵入を許し、感染は全人口の半分が居住する首都圏に迫ったわけだ。
その首都では、この2年間に数千人の死者を出している。
まあ、リベリアという国は、ヤバくなると高級官僚が国内からいなくなるというお国柄だから、大臣の首切るくらいは、何でもないのかもしれないがな。
地続きの国境を持たない我が国では、想像もつかない話だが、発症前の感染症を水際で阻止できるという神話は、とっくの昔に崩壊している。
今回は、たまたまギニアとリベリアという地理的に近い関係に留まっただけだ。
それにしても、彼女の夫の死は、何が原因だったんだろうな。
ギニアで死亡したとあるが、当然、既に計上されている8人の感染者の中には含まれていないんだろうな。
だって、原因不明と書いてあるしな。
ギニア当局は、この男性の死因を認識していなかったわけだから、当然、何の対応も取っていないわけだしな。
一体、何を根拠に、小規模のエボラの発生をコントロールできるといっているのか、浮沈子には良く分からない。
西アフリカ地域の人々の移動は、国境を越えて広範囲に及ぶ。
2年前の流行の初期段階でも、そのことは指摘されている。
主要3か国の国境が交わる辺りは、特にそうだ。
何週間か前に原因不明の病で亡くなった男性の葬儀に来た人々は、きっとまた、素手で遺体を清め、丁重に弔ったに違いない・・・。
さらに、その男性は、どこから感染したんだろうな。
ギニアでの再発において、トレースすべき対象者の中に、入っていたのかどうか。
それとも、全く異なる感染ルートが、新たに発生しているんだろうか?。
しかも、仮にそうだとすると、その新たなルートは、国境を超えた地域での死亡事例を通して、初めて認識されたということになる。
本来、新たな感染で再発した初期の患者を、早期に発見して対処するというのが監視体制であるはずだが、今回のケースは、初発地では補足されず、国境を超えた時点で、さらに、死亡に至って初めて補足されたことがヤバイ。
主要3か国では、今後もおそらく、死亡しなければ、エボラであったかどうかは分からないに違いない。
潜伏期間(通常は7日から10日:この間の感染力はないとされている)、発症から死に至る期間(10日程度)は、当局は手も足も出ない。
さらにだ、浮沈子が衝撃を受けたのは、あれほど感染の原因になるからと言われていた遺体を洗う習慣が復活し、ギニアでの聞き取り調査の項目に加えられていたという事実がある。
生前に感染させた人数よりも、死後の感染者の方が多いかもしれないという、ワケワカの事態が復活している(たぶん)。
過去、数十年間の流行の際には、流行終息後に、感染者が散発的に発生するなどということはなかった。
人類史上初の高致死性感染症の大規模な流行が、何をもたらしたのか。
毎月のように発生する、エボラの再感染。
確かに、以前に比べれば対応力は格段に高くなっているに違いないだろうが、それは、相対的な問題だ。
死者が出て、初めて再感染を知る。
この背景にある医療の貧困が解消されない限り、問題の本質的な解決はない。
まあ、当分は無理だろうな。
体内(精液)に半年以上も残留するというウイルスを、完全に根絶やしにするということは困難を極める。
当局は、本当に接触者をトレースしきれるのだろうか。
1000人の専門家が、解決に当たっているという。
千人力といえば、聞こえはいいが、サバ読んでないのかあ?。
人から人への接触による感染ルートに限られているにもかかわらず、これだけの流行を引き起こしたというのも、浮沈子には、未だに納得できない話だ。
1976年、人類と初めて接触したエボラウイルスは、以後、短期の小規模感染を繰り返してきた。
(エボラ出血熱に関するQ&A:問3参照)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/ebola_qa.html
画像のグラフは、今回の感染者を加えた、過去の流行の感染者数の割合を示したものだ(最大の割合を占めているのが今回の流行)。
これを見ると、エボラとは何かが分かる。
今回の流行こそが、エボラの真の姿だ。
過去の流行は、全て例外である・・・。
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