AIと原発2016年08月22日 02:03

AIと原発
AIと原発


当然考えてるとは思うんだが、なかなか情報がない。

(人工知能により原子力発電所を監視制御する事は)
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14144680884

「人工知能が暴走とか停止したらどうすんのよ」

うーん、これがベストアンサーとは・・・。

まあいい。

直接の関連はよくわからないが、こんな記事を見つけた。

(原子力におけるヒューマンモデル研究の現状と応用領域の展望)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jaesj1959/41/1/41_1_2/_pdf

17年も前の資料なので、現在は様変わりしているだろう。

浮沈子が、こんなことに関心を持っているのは、原発絡みの事故が、必ずと言っていいほどヒューマンエラーを伴うからだ。

複雑なプラントを弄繰り回すときには、あらゆる可能性を考慮しなければならないわけだが、概ね何かが忘れ去られる。

だいたい、人間は、自ら決めたルールを破る習性があるので、限りある時間と人的資源の中で、最善の策を選び取る保証はどこにもない。

AIは、まあ、暴走すれば始末に負えなくなるが、膨大な知識ベースの中から最適解を絞り込むことが出来る。

まあ、その知識ベースを教え込むのは人間だがな。

最後は、人間が絡むとしても、その支援くらいなら構わんだろう。

原発は、基本的に自動運転になっているようだ。

(中央制御室)
http://www.tepco.co.jp/life/elect-dict/file/chu_04-j.html

「原子力発電所はふつう自動運転できるようになっています」

まあ、これじゃあ、あんまりだから、こんな記事も見てみる。

(原子力発電プラント(PWR)の制御 (02-04-06-01))
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=02-04-06-01

「1.原子炉の反応度制御:
小さな瞬間的出力変動は原子炉が固有にもっている自己制御性(燃料ドップラー係数、一次冷却材温度係数など)によって反応度が制御される。」

なんだ、基本的には、何もしなくても、いいわけだな。

(自己制御性)
http://www.rist.or.jp/atomica/dic/dic_detail.php?Dic_Key=1543

「熱中性子炉では、燃料温度が上昇するとすると共鳴吸収の増加(ウラン238による中性子の吸収の増加)によって核分裂の割合が減少することが(ドップラ効果という)、自己制御性となる。」

「軽水炉では、出力が上昇し減速材の水が温度上昇すれが密度が低くなり、あるいは減速材中にボイドが発生したりする。その結果中性子の減速する効果が小さくなることによって核分裂の割合が減少することが、自己制御性である(負の減速材温度係数あるいは負のボイド係数という)。」

それに依り難い場合には、減速材の中性子吸収を変化させたり、制御棒を出したり入れたりするらしい。

そのほかは、負荷側を弄ったり、温度、流量を変化させたりするようだ。

PWRなので、当然圧力も弄る。

(原子力発電プラント(BWR)の制御 (02-03-06-01))
http://www.rist.or.jp/atomica/database_bun.html

「BWR原子炉の出力制御は、制御棒(中性子吸収材)および制御棒駆動系による方法、ならびに原子炉再循環流量制御系による方法の2方法によって行われる。前者は主として低出力状態で、後者は中間出力から定格出力の間で用いられる。」

ほほう、ホウ素の濃度制御とかはないわけだな。

まあ、どうでもいいんですが。

浮沈子が気になっているのは、定常運転時ではなく、点検時や出力を変化させているような、原子炉が不安定或いは通常と異なる時の制御だ。

ミスは、そういう時に起こるし、それを人間系だけに頼っているというのは、如何にも不安だ。

最近の改良された原子炉は、その辺りをいい塩梅にコントロールしているのかもしれないが、全てではないだろう。

「<b> 自動化範囲の拡大:自動化の拡大により、運転員の負荷の軽減を図っている。」

具体的に、どこをどうしたという話はないが、だんだんと自動化されて行って、気が付いたらAIが運転してましたということになるんだろうな。

「ABWRでは、常用系に加えて、原子炉緊急停止系、非常用炉心冷却系等、安全系の計測制御にもデジタル制御を採用した。」

この辺りが自動化されたのかもしれない。

「安全系へのデジタル制御採用については、そのソフトウェア自体に高い信頼性が要求される」

冒頭に引用したAIが暴走したらどーするという懸念は、既に、現実のものになっているわけだ。

そのうち、そのAIがまともかどうかを判断するにも、人間じゃあ追いつけなくなって、他のAIがチェックするようになるんだろうな。

「ABWRの建設・営業運転は日本が世界で初めてである。現在、東京電力(株)柏崎刈羽原子力発電所6、7号(1996年、1997年)、中部電力(株)浜岡原子力発電所5号(2005年)および北陸電力(株)志賀原子力発電所2号(2006年)が営業運転を行っている。」

もちろん、全部停まっている。

今日調べた志賀原発の2号機も、新しいやつだな。

動かしたい気持ちは、よく分かる・・・。

でもなあ、活断層の近くじゃなあ。

AIでも、どうしようもないだろうな。

(偶然が重なる気持ち悪い事件をどうやって起こすのか? update15:追加)
http://benzaiten.dyndns.org/roller/ugya/entry/ai-3hop-bigdata

ちょっと癖のあるページだが(お前に言われたくない!?)、AIと原発に関する新聞記事が出ていたのでリンク。

ずいぶん前から、話はあるんだな・・・。

(人工知能技術を適用したプラント運転システムのプロトタイプ開発:追加)
http://www.rada.or.jp/database/home3/normal/ht-docs/member/synopsis/120001.html

やっぱ直撃2016年08月22日 10:40

やっぱ直撃
やっぱ直撃


今、台風9号の直撃に合っている。

不要不急の外出は控えろということだが、土砂降りの雨と時折吹き付ける風の中、あまり出歩きたいような雰囲気ではないな。

浮沈子の棲息する大田区では、大雨、洪水、暴風、波浪の4つも警報が出ている。

おまけに、高潮と雷の注意報もだ。

てんこ盛り。

台風の威力は、やや強いくらいだが、そういうのに慣れていない都会では、ちょっとしたことも大事になる。

風で飛ばされてきた何かに当たったりしたら、一大事だな。

昼過ぎまでは大荒れのようだが、買い出しくらいにはいかなければならない。

もう少しすれば、雨域の途切れるところに入るかもしれないので、そのタイミングで急いで買い出しに行こう。

(台風9号 昼ごろにかけ関東に接近 上陸のおそれ)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160822/k10010646511000.html

「強い台風9号は午前10時には伊豆諸島の新島付近にあって、1時間に20キロの速さで北へ進んでいると見られます。」

下請け?2016年08月22日 14:51

下請け?
下請け?


だって、もう出来てるじゃん!?。

(超速射・レールガン(電磁加速砲)を日本独自で開発へ 中露ミサイルを無力化 防衛省が概算要求)
http://www.sankei.com/politics/news/160822/plt1608220009-n1.html

「政府が、米海軍で開発が進められているレールガン(電磁加速砲)について、研究開発に本格着手する方針を固めたことが21日、分かった。」

ズムウォルトに搭載するといわれていて、実装に向けて詰めの段階なんじゃないのかあ?。

(レールガン)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%AC%E3%83%B3

「2014年4月7日、アメリカ海軍は、2016年会計年度中にレールガンの試作機を最新鋭の高速輸送艦ミリノケットに据え付け、洋上での実証試験に入ると発表」

(統合高速輸送艦、那覇軍港に寄港:ミリのケットの記事)
http://www.rimpeace.or.jp/jrp/okinawa/150828jhsv3.html

ぶっ飛んだ性能の動画はこちらから。

(米海軍のためのSUPERFAST GUN MACH 7ゼネラルアトミックスブリッツァー超電磁砲:動画出ます)
https://www.youtube.com/watch?v=NYLZJ9fssB8

こんなのぶち込まれたら、ひとたまりもないな・・・。

(平成27年度予算概算要求の概要)
http://www.mod.go.jp/trdi/org/pdf/27gaisan.pdf

この時期だしな。

公表したということは、ほぼ固まったということなんだろう。

12ページに、要求事項の最後の最後に出てくる。

「従来火砲では実現不可能な弾丸初速を実現する艦載電磁加速砲の基礎技術に関する研究(継続・所内研究)」

あれっ、新規じゃないじゃん!?。

まあ、産経の記事でも「本格着手」と断ってるけどな。

「防衛省はこれまで、米国を中心とした国内外のレールガン関連技術の開発状況を調査するとともに、基礎技術に関する研究を行ってきた。」

他の項目については、要求額等が明記されているが、この項目については金額が分からない。

所内研究だし、試作も行わないので契約差金とか、経常経費の中でやりくりするのかもしれない。

事項だけ繋いでやるよ、ってかあ?。

それでも、項目出ししてきたということは、それなりの意欲があるということだろう。

まさかねえ、ミリオタ向けのサービスってことはないよねえ。

浮沈子は、既に米軍で実用一歩手前にある技術について、これから基礎研究するというのはどうなのかと思うがな。

穿った見方をすれば、何か、特定の要素技術について、下請けというか分担開発を依頼されてるのかもしれない。

軍事技術の共同開発って、大っぴらに出来たんだっけ?(16ページには、関連の事項もある)。

まあ、どうでもいいんですが。

小型化技術とか、我が国が得意そうな話もあるしな。

キャパシタとか、電源周りのところとか、電磁石とかもイケてるかもしれないな。

一応、艦載となっているが、携帯用にでもなれば、バズーカ砲くらいの大きさで、地平線の向こう側を狙えるようになるかもしれない。

照準は、もちろん、衛星経由だ。

初速の加速度に耐えられれば、キネティック弾頭と組み合わせて、確かにミサイル防衛として使えるかもしれない。

しかし、それはまた別の話だろう。

「中国やロシアの弾道ミサイルや巡航ミサイルを無力化できる可能性も秘めている」

まあ、可能性はゼロじゃないという程度か。

1発1億円のミサイルを、バンバンぶっ放すわけにはいかないだろうから、単価の安い弾頭使って訓練できるというのは有難いに違いない。

技本の本音は、その辺りかもしれないな。

要求額も、明示できないしな・・・。