🚀スターライナー:ポストISSに飛ぶ唯一の宇宙船2025年07月18日 18:00

スターライナー:ポストISSに飛ぶ唯一の宇宙船
スターライナー:ポストISSに飛ぶ唯一の宇宙船


(ISS の退役が近づいているのに、なぜ NASA は今でもスターライナーに熱心なのでしょうか?)
https://arstechnica.com/space/2025/07/despite-chronic-letdowns-nasa-just-cant-quit-boeings-starliner/

「NASA はボーイング社の問題を抱えたスターライナー宇宙船から手を引こうとしているのではないかと考える人もいるかもしれない。」

「しかし、そうではありません。」

「NASA当局は、スターライナーの唯一の目的地である国際宇宙ステーション(ISS)が終焉期を迎えているにもかかわらず、スターライナーによる定期的な有人ローテーション飛行の開始を強く望んでいる。」

それは、一般人から見れば非常に奇妙に映る。

が、時間軸を少しだけ長くとって、2030年代半ばまでにしてみると違った景色が見えてくるというわけだ。

「2030年代のある時点で、低軌道の商業宇宙ステーションへの人員輸送手段がスターライナーとスターシップのみになるというものがあります。」

「NASAは、ISS退役後に商業宇宙ステーションがISSの運用を引き継ぐことを期待しているが、SpaceXが2030年代もドラゴンロケットを運用し続ける保証はない。」

「商業宇宙ステーションの中には、Starshipの巨大な質量のために互換性がないものもあります。Starshipは比較的小型の宇宙ステーションでは、その姿勢制御能力を凌駕してしまう可能性があります。」

したがって、米国の低軌道宇宙ステーション向けの宇宙船は、スターライナー一択になるというわけだ。

うーん、ストーリーとしては分かるんだが、B社以外にそれを信じる気になれるかどうかは別の話だろう。

「「我々は宇宙事業にかなり力を入れていると言えるでしょう」と、スペースXの製造・飛行信頼性担当副社長ビル・ガーステンマイヤー氏は述べた。「我々は有人を宇宙に送り、安全に飛行させることに全力を注いでいます。」」

イーロンマスクのたわごと(!)は別にしても、S社がかなり手堅く事業を進めていることは間違いない。

2030年代にドラゴン宇宙船を運用していない(追加の建造を行わない)と断言するのは気が早いだろう。

また、スターシップの慣性質量がデカ過ぎてポストISSの姿勢制御に馴染まないとする技術的懸念については、剛結と一体制御を前提としている現在の結合方法を見直して、フレキシブルな結合体を咬ませたうえで両者が協調して制御する方法もあるだろう(未確認)。

「SpaceXがStarshipが有人機の打ち上げと着陸に十分安全であることを証明できれば、Dragonの時代は終わりを迎えることになるだろう。しかし、Starshipが低軌道への有人飛行に適格となるまでには、少なくとも数年かかるだろう。」

浮沈子は、それこそ2030年代半ば以降と見ているけど、スターシップの開発がどうなるかは依然として闇の中だ。

「NASAはISSに飛行しない商用乗組員ミッションの権利を商用宇宙ステーションに移譲することを検討しています。NASAの商用乗組員輸送業者2社のうち、ISSプログラム終了時に未使用のスペースが残るのは、現時点ではスペースXよりもボーイングの契約の方が可能性が高いようです。」

このくだりが、何を意味するのかは不明だ。

浮沈子的には、2030年以降ではなく、それ以前にISSが放棄される公算が高いと見ているけど、それまでにスターライナーが有人認証を得ることが出来るかどうかも怪しい(そうなのかあ?)。

「昨年宇宙船が遭遇したスラスターの問題を克服するための作業は「かなり容易だ」と述べた。」(昨年ボーイングのCEOに就任したケリー・オートバーグ氏)

ホントかあ?。

まあいい。

「もしボーイング社がスターライナーで軌道修正し、NASAが民間の宇宙ステーション開発業者に前払いの有人ミッションをいくつか提供できれば、節約した資金で誰かの事業計画を成立させ、商業宇宙飛行の新時代の到来を早めることができるかもしれない。」

B社に何か変化を期待することは無意味だし、ISSの早期退役という事態は現実の話になりつつある(そうなのかあ?)。

米国にはポストISSに回す金はない。

NASAは、有人認証が下りないスターライナーを、貨物機として飛ばしつつ、ISSの幕引きを図ることになる(どーせ、次のフライトでも何らかの不具合が出る可能性が高いしな:そんなあ!)。

「そうなれば、軌道上にある唯一の宇宙ステーションの所有者と運営者は中国となる。」

中国の21世紀初の有人月面着陸に先立って、そういう事態が生じることは確定した未来だ。

加えて、火星サンプルリターンミッションに至っては、人類初の快挙を成し遂げられることが確実となっている(米国は回収計画を放棄したからな)。

まあ、どうでもいいんですが。

確認しておこう。

スティーブンクラークやNASA商業乗組員プログラムの責任者であるスティーブ・スティッチ氏は、スターライナーの命脈を繋ぐことに楽観的だが、浮沈子的にはとてもとてもそうは思えない。

運用が確立しているクルードラゴンを追加で建造する方が、これから有人認証取得に挑もうとしているスターライナーの開発を続けることよりもはるかに堅実で実り多いに違いない。

S社内部でリソースをスターシップに集中させたいという意向があるのは自然だけど、ファルコンの事業がリスクヘッジになっていたり、スターシップ開発における資金調達の背景を支えていることも事実だ。

そう簡単に、右から左へ切り替えるわけにもいかない。

少なくとも、2030年代半ばに有人版スターシップが軌道から無事に人を乗せて帰還するようになるまでは、クルードラゴンは飛び続けることになる。

また、ビミョーな話ではあるけど、コスト効率を考えた場合、使い捨てとなるサービスモジュールにしこたまロケットエンジンを積み込んでいるスターライナーの方が、回収されるカプセル側にエンジンを搭載しているクルードラゴンより割高になることが想定される。

そもそも、有人宇宙ステーション自体の需要がどうなのかという話もある。

「軌道上に商業基地を建設・運用する費用を正当化するビジネスケースが存在するのか、あるいは民間宇宙ステーションを利用できる研究・製造業の顧客が、ヴァルダ・スペース・インダストリーズが開発しているようなロボット飛行実験室に、より安価な選択肢を見出す可能性があるのかは不明だ。」

浮沈子的には、物見遊山の観光ホテル以外は、全てロボットで賄う方が合理的だと思っている。

宇宙空間は過酷だし、そこに生身の人間を送り込むための有人ロケットや宇宙船の開発も困難だ。

スターライナーが人間を乗せて飛ぶことは二度とない(断定的!)。

ISSの終焉(早ければ2027年:軌道離脱機の開発)とともに、その命脈も尽きるだろう。

地球軌道上には、中国の天宮宇宙ステーションだけが残り、全人類はそれを見上げて過ごすことになる。

人類には見上げるものが必要だからな・・・。

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