半額 ― 2017年04月06日 23:28
半額
ファルコン9の再使用ブースターの成功の後、ショットウェルが講演したんだそうだ。
それにまつわる記事が出ている。
(スペースX、再利用ロケットでコスト半分以下に削減 「ファルコン9」打ち上げで)
http://sorae.jp/10/2017_04_06_spacex.html
「コストを半分以上に削減」
日本語としていかがなものか(お前に言われたくない・・・)。
「再利用ロケットの整備にかかったコストはロケット第1段を新造するのに比べて半分以下に収まった」
ちゃんと書いてあるからいいか。
(SpaceXのロケット再打ち上げは「従来の半分以下のコスト」で実施されたと社長が公表)
http://gigazine.net/news/20170406-spacex-spent-less-than-half/
「マスク氏は2017年3月30日の記者会見で、SpaceXはこれまでに再利用可能ロケットの開発に10億ドル(約1100億円)の費用を投じてきたことを明らかに」
それっぽっちの投資で、再使用技術を手に入れたんなら安いもんだろう。
市場を牛耳る実力と、価格決定権を手に入れ、半分以下になったコストに対して、10パーセント引きの値段を付けてきたわけだからな。
少なくとも、40パーセントの儲けを手に出来るわけだ。
今後、さらに打ち上げ回数を増やすことが出来れば、利益率は高まることになる。
「開発にかかった費用を回収するためには、顧客に提案する費用の値下げ幅が実際の削減分と同じになることはありえない」
もちろん、開発費用を回収した後も、急に下がるようなことはない。
ファルコンヘビーや火星ロケットの費用を捻出しなければならないからな。
ライバルよりも、ちょっとだけ低い価格を付けるだけでいいのだ。
それで、十分商売になる。
打上げの回数を増やせば増やすほど、打ち出の小づちのように、金が転がり込んでくるというわけだ。
ジェフベゾス、頑張れ!。
ライバルなき独占を許すな。
それでも、宇宙へのアクセスコストは、劇的には下がらないだろうな。
その筋書きは見えてきたような気がする。
1000回再使用して100分の1だからな。
実際には、そんなには下がらないということだ。
他社との競争にさらされたとしても、いいとこ10分の1くらいだろう。
それでも、100回くらいの再使用が必要になる。
10億円で5トン級の衛星を静止軌道に上げられたとして、年間100回の打ち上げ需要なんてない。
せいぜい、20回くらいだ。
その半分を取れたとしても10回。
つまり、静止軌道だけ考える限り、100回の再使用を達成するのに10年掛かる。
それじゃあ商売にはならないのだ。
低軌道衛星を上げれば、1万機上げるのに最低でも300回とかかかるだろうから、年間100回は達成可能だろう。
衛星寿命を考えれば、3年間で回していかなければならないからな。
打ち上げコストの下限は、いいとこ10分の1だろう。
それで、十分としなければならない。
宇宙へのアクセスコストが、1000分の1から10000分の1にならない限り、本当の意味でのパラダイム転換は起こらない。
垂直打上げ式ロケットの再使用の限界だ。
理論的には100分の1で、実際は10分の1。
値付けは、また、別の話になる。
まあいい。
勝ち誇ったスペースXの鼻をへし折るのは、簡単ではないだろうが、誰かがそれをやらなければならないだろう。
再使用なしでそれを実現することは、最早不可能になった。
もっと、効率の良い回収方法や、短期間での回し、需要の開拓など、課題は山積している。
どっかで、実現してもらわんとな。
初めはこういわれるに違いない。
『そんなの絶対に無理だ』
成功の端緒を掴めば、少し変わって来る。
『可能だけど、やる価値はない』
そう、みんな、今のぬくぬくとした状況が好きだからな。
しかし、成功が続き、それが上手い方法だということになれば、話は変わって来る。
『良い考えだとずっと思っていた』
記事の中で、ショットウェルが引用している通りだ。
その間の誹謗中傷、嘲笑、もろもろに晒され、悪人呼ばわりされ、それでも諦めることなく初心貫徹できた者だけが、勝利の美酒に酔うことを許される。
話半分だからといって、その偉業を貶めることは出来ない。
しかし、宇宙を拓くためには、もう一段の工夫が必要だ。
火中の栗を拾う蛮勇が求められている。
生きているうちは、やっぱ無理だろうな・・・。
ファルコン9の再使用ブースターの成功の後、ショットウェルが講演したんだそうだ。
それにまつわる記事が出ている。
(スペースX、再利用ロケットでコスト半分以下に削減 「ファルコン9」打ち上げで)
http://sorae.jp/10/2017_04_06_spacex.html
「コストを半分以上に削減」
日本語としていかがなものか(お前に言われたくない・・・)。
「再利用ロケットの整備にかかったコストはロケット第1段を新造するのに比べて半分以下に収まった」
ちゃんと書いてあるからいいか。
(SpaceXのロケット再打ち上げは「従来の半分以下のコスト」で実施されたと社長が公表)
http://gigazine.net/news/20170406-spacex-spent-less-than-half/
「マスク氏は2017年3月30日の記者会見で、SpaceXはこれまでに再利用可能ロケットの開発に10億ドル(約1100億円)の費用を投じてきたことを明らかに」
それっぽっちの投資で、再使用技術を手に入れたんなら安いもんだろう。
市場を牛耳る実力と、価格決定権を手に入れ、半分以下になったコストに対して、10パーセント引きの値段を付けてきたわけだからな。
少なくとも、40パーセントの儲けを手に出来るわけだ。
今後、さらに打ち上げ回数を増やすことが出来れば、利益率は高まることになる。
「開発にかかった費用を回収するためには、顧客に提案する費用の値下げ幅が実際の削減分と同じになることはありえない」
もちろん、開発費用を回収した後も、急に下がるようなことはない。
ファルコンヘビーや火星ロケットの費用を捻出しなければならないからな。
ライバルよりも、ちょっとだけ低い価格を付けるだけでいいのだ。
それで、十分商売になる。
打上げの回数を増やせば増やすほど、打ち出の小づちのように、金が転がり込んでくるというわけだ。
ジェフベゾス、頑張れ!。
ライバルなき独占を許すな。
それでも、宇宙へのアクセスコストは、劇的には下がらないだろうな。
その筋書きは見えてきたような気がする。
1000回再使用して100分の1だからな。
実際には、そんなには下がらないということだ。
他社との競争にさらされたとしても、いいとこ10分の1くらいだろう。
それでも、100回くらいの再使用が必要になる。
10億円で5トン級の衛星を静止軌道に上げられたとして、年間100回の打ち上げ需要なんてない。
せいぜい、20回くらいだ。
その半分を取れたとしても10回。
つまり、静止軌道だけ考える限り、100回の再使用を達成するのに10年掛かる。
それじゃあ商売にはならないのだ。
低軌道衛星を上げれば、1万機上げるのに最低でも300回とかかかるだろうから、年間100回は達成可能だろう。
衛星寿命を考えれば、3年間で回していかなければならないからな。
打ち上げコストの下限は、いいとこ10分の1だろう。
それで、十分としなければならない。
宇宙へのアクセスコストが、1000分の1から10000分の1にならない限り、本当の意味でのパラダイム転換は起こらない。
垂直打上げ式ロケットの再使用の限界だ。
理論的には100分の1で、実際は10分の1。
値付けは、また、別の話になる。
まあいい。
勝ち誇ったスペースXの鼻をへし折るのは、簡単ではないだろうが、誰かがそれをやらなければならないだろう。
再使用なしでそれを実現することは、最早不可能になった。
もっと、効率の良い回収方法や、短期間での回し、需要の開拓など、課題は山積している。
どっかで、実現してもらわんとな。
初めはこういわれるに違いない。
『そんなの絶対に無理だ』
成功の端緒を掴めば、少し変わって来る。
『可能だけど、やる価値はない』
そう、みんな、今のぬくぬくとした状況が好きだからな。
しかし、成功が続き、それが上手い方法だということになれば、話は変わって来る。
『良い考えだとずっと思っていた』
記事の中で、ショットウェルが引用している通りだ。
その間の誹謗中傷、嘲笑、もろもろに晒され、悪人呼ばわりされ、それでも諦めることなく初心貫徹できた者だけが、勝利の美酒に酔うことを許される。
話半分だからといって、その偉業を貶めることは出来ない。
しかし、宇宙を拓くためには、もう一段の工夫が必要だ。
火中の栗を拾う蛮勇が求められている。
生きているうちは、やっぱ無理だろうな・・・。
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