😼欧州大戦争:ポクロフシク:制圧2025年12月02日 07:38

欧州大戦争:ポクロフシク:制圧
欧州大戦争:ポクロフシク:制圧


(ロシア、東部要衝を「制圧」発表 米特使の訪ロ直前に「優勢」強調か)
https://www.asahi.com/articles/ASTD16VHTTD1UHBI003M.html

「東部ドネツク州の要衝ポクロウスクなどを制圧」

プーチンがロシア軍司令部から報告を受けたという形での報道だ。

今のところ、朝日しか報じていない。

「発表によると、プーチン氏は11月30日夕、司令部を訪問。ゲラシモフ参謀総長がポクロウスクや北東部ハルキウ州のボルチャンスクの制圧を報告した。」

ロシア軍の先走った戦勝報告にはいささかうんざりだが、これも情報戦(=嘘八百の拡散)の一環と割り切るしかない。

「12月2日に侵攻をめぐる和平協議のためにウイトコフ米特使がモスクワを訪問する予定で、その直前にロシア軍の優勢を強調する狙いの可能性もある。」

まあ、朝日の見立ては妥当だろう。

ISWの戦況地図では、ポクロフシク北部の一角はウクライナ軍安定支配地域に含まれている。

「制圧」というのは、ほぼほぼ陥落状態だが、まだ一部での抵抗が存在する可能性もあるからな。

もちろん、ミルノフラド(旧称ディミトロフ)は未だに健在(そうなのかあ?)だし、北部のロジンスケはウクライナ軍が奪還している。

状況は流動的で、年末年始にかけても一波乱ありそうな気がするけど、大勢は決まっている。

ゲラシモフは、これなら大きなチョンボにはなるまいということで、政治要請に応じたんだろう。

まあいい。

確認しておこう。

ロシアの発表は嘘八百だ(未確認)。

嘘八百と言えば、今朝はこんな報道もある。

(RYBAR、ロシア国防省は信用を傷つける偽報告をどうして行うのか)
https://grandfleet.info/russia-related/rybar-how-the-russian-ministry-of-defense-discredits-its-false-reports/

「ロシア国防省は1日「コンスタンチノフカ方面のクリノヴェを解放した」と発表」

「RYBARは「この集落は確認されている前線位置から7kmも離れた場所にあり、本当に疑わしい内容で信用を傷つけるだけだ。なぜなら敵の動画1本で成功の声明は嘘に変わってしまうからだ」と批判」

こっちの方は、ISWの戦況地図に反映されている(画像参照:まだ、交戦区域扱いですが)。

コスティアンティニフカは、確かにじわじわと圧力を受けているけどクリノベに進出されるとH20(唯一の補給線)を断たれる可能性が出て来る。

ヤバいな・・・。

ヤバ過ぎ!。

南東部では僅かながら反撃もしているが、ポクロフシク方面からの援軍が来なければ、次はここが主戦場(の一つ)になりかねない。

戦略上は、行き止まりのどん尽きだから、防御戦としての位置付けしかない(兵站拠点としての意義は薄れている)。

市街の一部にロシア軍の浸透を受けていることもあり、前線の要塞として維持する以外に軍事的価値はない。

主たる補給線がH20に限られていることも不利な要素だ。

そこを攻撃しようという意図が見え見えのクリノベ開放の報道なわけで、「ほれ、コスティアンティニフカも危なくなってきたぞ!」という、情報戦とセットの話として受け取るのが妥当だろう(テキトーです)。

兵士の損失も、砲弾やミサイルの消耗もない情報戦はコスパが高い。

敵の戦況判断を誤らせ、自軍に有利な状況を作り出すことが出来ればラッキーだ(そういうことかあ?)。

現場の判断だけではなく、参謀本部の戦略、政治要請、銃後の一般市民に対する影響も期待出来るしな。

しかし、それにしても、ロシア軍のこの手の話は極端かもしれない。

「ロシア国防省がクピャンスクのように客観的な映像を大量に公開する可能性は極わずか、正直に言えばその可能性はほぼ0に近いだろう。そもそもチャシブ・ヤール方面の前線は長い間動いておらず、この偽報告が事実ならドルジュキーウカやクラマトルスクに対する本格的な攻勢への前兆だろう。交渉プロセスにおけるロシアの立場は「本当の成功」で既に強化されており、様々な方面で大きな成功を上げている状況において今回のような声明は信用に悪影響を及ぼすだけだ。なぜなら敵の動画1本で国防省が発表した成功の声明は嘘に変わってしまうからだ」(RYBAR)

ライバーは、元情報戦のプロが運営しているメディアで、その情報自体がロシアの情報戦に組み込まれているとも言われるが、身内(?)からも苦言を呈されるレベルの話なわけだ。

もちろん、ロシア軍はそんなことは百も承知で情報戦を仕掛けている。

ネガに勝るポジがあると判断しているわけだ(そうなのかあ?)。

一寸先は闇のウクライナ戦線。

その闇を照らすのに、ロシア軍の発表だけを頼りにするのはいささか危険な気もするけどな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(ロ軍、ドネツク州要衝制圧か プーチン氏「任務遂行に重要」)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/PGRBNY5GLRO3VBMCJNG46CWKRQ-2025-12-01/

「ウクライナ軍は1日、ポクロウシク周辺地域でロシア軍による攻撃が43件あったと報告しているが、ロシア軍がポクロウシクとボウチャンスクを制圧したと認めていない。」

ロイター初め、この件は各社が報じ始めているけど、軒並み疑問符付きの報道だ。

そりゃそうだろうな・・・。

浮沈子的には、ロイターが報じているこっちの記事の方が気になる。

(ロシア安保会議書記、2日に中国外相と会談 軍事協力など協議=インタファクス)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/WAK76TA3DFPZ3DY6Z3ML7FSSAI-2025-12-01/

「ロシアのショイグ安全保障会議書記は2日に 中国の王毅外相とモスクワで会談し、2国間の戦略的安全保障などについて協議する。」

「ロシア大統領府のペスコフ報道官によると、2日にはプーチン大統領がトランプ米大統領のウィットコフ特使とモスクワで会談する予定になっている。」

ひょっとすると、秘密裏にウィトコフ(随行の誰かかも:クシュナーが行くという報道もあったけどな)と王毅が接触するのではないか。

ロイターは、いいところを突いているな。

米中ロの、世界を分割する3大一等国が一堂に会する。

そこに何もないとしたら、それこそ不思議千万だ。

そこで何が話し合われるかが問題だな。

「アジア太平洋地域の情勢のほか、中ロの軍事協力についても協議する」

そこに米国が絡むとなれば、議題はそんなチンケなもんじゃなかろう。

ウクライナ和平案なんて、話題にものぼらないかも知れない(そうなのかあ?)。

重要な点は、欧州の影も形もないことだろう。

いい面の皮だ(そういうことかあ?)。

ウクライナ和平案を隠れ蓑にして、欧州分割案(!)でも話し合われるんじゃないのかあ?(未確認)。

王毅が出張っていくということは、中国の外交上の長期戦略が絡む可能性があるからな。

米国のロシア制裁の解除に伴って、世界の情勢は激変する。

米国の一極支配から、多極化の時代へと一気に変わる。

多少のハードランディングは想定されるけど(ウクライナ情勢とかあ?)、可能な限り混乱なく移行することが好ましい。

特に、中国をどう位置付けていくかは大きな問題だ。

もう、欧米が抑え込むとかいうレベルの話ではなくなっている。

米国のユーラシア大陸における権益(特に中東)をどう確保するかという問題もある(ウィトコフは担当特使だからな)。

一朝一夕には解決しない。

ポストウクライナは、欧州大戦争だけに留まらない。

ボタンの掛け違いで、第三次(大惨事?)世界大戦にならんよう、慎重に対応しなければならないだろうな・・・。

<さらに追加>ーーーーーーーーーー

(ウクライナ軍、要衝拠点は「保持」と主張 ロシアの制圧発表に反論)
https://mainichi.jp/articles/20251202/k00/00m/030/264000c

「ポクロウシク市内北部で拠点を保持していると主張」

それはその通りだろう。

が、それで「制圧」という評価を免れることが出来るかどうかは別の話かもしれない。

しかしなあ、次の話はしない方が良かったかもな・・・。

「露軍が優勢な市内南部へは、空挺(くうてい)部隊が攻撃を実施した」

浮沈子の記憶が確かならば、ヘリ2機で降下した22人のうち、生き残ったのは1人だけで、完全な失敗に終わった。

ブダノフの直接指揮で行われたとも言われている。

面目丸つぶれの上に、現場の兵士からもブーイングの嵐だったようだ。

この状況で、20人ばかりを投入してどーする!?。

まあ、どうでもいいんですが。

ウクライナの反応は想定の範囲内だが、ロシアは単なる情報戦に留まらず、現物をちらつかせている。

「プーチン氏は司令部訪問に際して、冬季の戦闘に必要な物資を各部隊に供給するよう司令官らへ指示を出した。」

これって、年末年始恒例のミカンとは違うだろう。

「和平協議が露側の思い通りに進まない場合には、軍事制圧をさらに進める意思を示した形だ。」

実際、冬季攻勢も掛けてくるに違いない。

既に制圧を発表済みのクピャンスクの掃討戦、今日の戦況地図では一部反撃に出ているリマン方面、ロシア側の偽情報が絶えないシベルシク方面、怪しい進軍情報が飛び出すコスティアンティニフカ方面、今回目出度く「制圧」となったポクロフシク方面の掃討戦、頑強な抵抗を続けているミルノフラド(旧称ディミトロフ)の包囲戦、怒涛の進撃を続けるフリアイポレ方面の驀進などなど、前線に渡って冬季攻勢のネタに不足はない。

ウクライナは、ドブロピリア東部の突出部を奪還するために多大の損害を出している(未確認)。

現在も、ミルノフラド救出作戦のためにロジンスケを奪還するなど、兵力の損失を顧みない反転攻勢を実施中だ。

攻撃側に回れば、兵力その他の損失はロシアを上回ることになる(たぶん)。

リソースが数倍と言われるロシアと戦う上では、賢い戦法ではない。

が、背に腹は代えられぬ事情があるに違いない。

今回のポクロフシクのように、兵站拠点として大活躍した有名どころ(そういうことかあ?)を保持する意味は、政治的には大きいだろう。

だからこそ、プーチンはこのタイミングでゲラシモフに「制圧」を報告させたわけだろう。

どっちもどっちだな・・・。

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