🐱ウクライナ降伏不可避:バルブが閉められる日と中間選挙 ― 2022年11月09日 01:23
ウクライナ降伏不可避:バルブが閉められる日と中間選挙
(ロシアの狙いはトランプ氏の復帰? プーチン氏の側近が米中間選挙介入を明かしたワケ)
https://news.yahoo.co.jp/articles/eda43cb14fefdfbc69bc7c581f1b226b9b75106d
「ロシアは中間選挙での共和党の勝利に期待している。」
「多くの共和党候補がウクライナへの大規模支援の正当性に懐疑的だとして、共和党が勝利をすれば、ウクライナへの支援が削減される可能性」(ロシア国営メディア)
「議論はすでに仮にアメリカがウクライナ支援の第一線から退いた場合、ヨーロッパ諸国がどういう対応を行うかに焦点が移っている」(同上)
まあ、そう上手くは行かないだろうが、ここへきて、和平に向けた動きが顕在化していることも確かだ。
(米政権 ウクライナに和平交渉へ前向き姿勢促す 米報道)
https://news.yahoo.co.jp/articles/85cc925d5bbe3b5ee3143fb4e8e7990e59ff5d64
「ワシントン・ポスト紙は5日、アメリカの政府関係者の話としてバイデン政権がウクライナの指導者らに対し、ロシアとの和平交渉に前向きであることを示し、プーチン大統領が辞任しない限り、交渉には応じないという姿勢をやめるよう非公式に促していると伝えました。」
「ウクライナをめぐる戦闘が長期化することを警戒する国々の支持を維持するための試み」(米政府関係者)
「ウクライナに対するバイデン政権の立場がいかに複雑になっているかを物語っている」(ポスト)
まあ、民主党の敗北が確定的な中間選挙前の動きとしては、あるあるパターンだろうけどな。
もちろん、ウクライナ側が無条件に応じるわけはない。
(ゼレンスキー氏、和平交渉開始に5条件…「領土保全の回復」「二度と侵略しない保証」など)
https://www.yomiuri.co.jp/world/20221108-OYT1T50185/
「ウクライナは、ロシアが2014年に一方的に併合した南部クリミアを含め自国領土を巡って譲歩する形の交渉を強く警戒」
「ロシアも一方的に併合したウクライナ東・南部4州について「議論の対象にならない」(プーチン氏)と主張」
まあ、根本的な解決には年単位の時間がかかるだろうし、解決に至るかどうかさえ不明だが、そのプロセスの一環として、1日でも早い停戦と1日でも長い休戦は望ましいカタチだ。
米国は、いつでも、たった今でも、その状況を作ることが出来るにも拘らず、何もやってこなかったどころか、現在でもウクライナに武器を供与し続けている。
実際の話、中間選挙で民主党が大敗し、バイデン政権が弱体化すれば、ロシアにとって好ましい動きが出る可能性もある。
「共和党が議会で主導権を握れば、バイデン大統領の息子のハンター氏の調査を開始する可能性が高いとも伝えている。」
「捜査が始まれば、バイデン氏にとってウクライナへの支援はやりづらくなる。」
もちろん、トランプさんが大統領に返り咲けば、ロシアコネクションが復活するかもしれない。
「経済制裁や天然ガスなどへの政策が変わることへの期待」
もちろん、そう上手くいくかどうかは分からない。
真逆になる可能性もある。
一寸先は闇なのは、国際政治も同じだからな。
浮沈子の妄想の中では、米国はロシアに対して、それ相応の対価を支払えば、ウクライナをくれてやると約束している(そうなのかあ?)。
ロシアは、現在も、決して安くはないその対価を払い続けているだけだ。
ウクライナ降伏不可避。
浮沈子の見立ては変わらない。
停戦も、休戦も、和平交渉も、ロシアにとっては一時的なものに過ぎない。
一方的に併合した東部や南部の地域は、ロシアにとっては既に自らの血で贖った領土だ。
米国が和平交渉への姿勢を見せるように促したのは事実だろう。
それによって、支援の長期化に対する関係国の懸念を和らげようとしていることも間違いはない。
もっとも、こっちの方も、そう上手くいくとは限らないからな。
既に、NATOの中でも異音は覆うべくもない状況になってきている。
(ウクライナ、停戦交渉再開を否定 露敗北が必要 各国に理解求める)
https://news.yahoo.co.jp/articles/c43433435db748e2c88a15384b9e8df01edd07f5
「イタリアメディアも7日、「南部ヘルソンをウクライナ軍が奪還した後に交渉が再開されるべきだ」と米国と北大西洋条約機構(NATO)が考えていると伝えていた。」
それが事実かどうかは分からないが、火のないところに煙は立たない。
暗く厳しい冬を前に、欧州は大きく揺れ始めている。
米国が中間選挙でくしゃみをすれば、欧州は高熱でぶっ倒れるかもしれない(そうなのかあ?)。
(米中間選挙でアメリカのウクライナ支援は変わるのか?)
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-63509246
「アメリカは520億ドル(約7.7兆円)という大規模な支援パッケージを提供している。これは、他の国々によるウクライナ支援を全て合わせた額の2倍以上だ。」
「アメリカの支援がなければウクライナは占領されていただろう」
「ウクライナ支援は「アメリカの利益にはならない」
「ヨーロッパにただ乗りを許している」」
「今春の4000万ドル規模のウクライナ支援策に反対したのは全員、共和党議員だった。下院では57人、上院では11人が反対票を投じた。」
短期的に180度政策が変わるとは思えないし、トランプさんが返り咲くとしても2年後の話だ。
それでも、状況がウクライナにとって厳しいものになることは間違いない。
この戦争、元々、ウクライナに勝ち目などないのだ。
そういう、暗黙のルールの下で行われている不誠実なゲームだ。
中間選挙の結果は、そのことに気付かせてくれるかもしれない。
米国がバルブを閉める日が、ひたひたと音を立てて近づいている気がする・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(ロシア「戦略的撤退」検討か ウクライナ南部、米は交渉視野)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022110800852&g=int
「(約300年前の大北方戦争で)ピョートル大帝はいったん撤退したが、最終的にスウェーデンに勝利した」
時代錯誤なレトリックに、ロシア人はコロッと騙されちまうんだろうな。
「世論対策としては、戦略的撤退と人命尊重の二つを強調し、軟着陸を図る考え。」
「イタリア紙レプブリカは、米国と北大西洋条約機構(NATO)当局者が「ヘルソン解放」後に停戦交渉のチャンスが生まれるとみていると伝えた。」
それを当てにしなければならないほど、欧州は追い詰められているとも言える。
日本時間で9日夜7時過ぎ時点では、米中間選挙で、下院は共和党の圧勝に終わりそうな感じだ(まだ、未確定ですが)。
上院は拮抗している(19:00 上院は残り5議席:NHK)。
ウクライナ情勢には、じわりと影響が出そうな感じだな。
ウクライナ支援には、超党派の合意があると解説しているが、そんなもんが当てになるかどうかは分からない。
米国は、内向きの風潮に飲み込まれている。
前トランプ政権を誕生させた風土は健全だ(えーと、その風土自体が健全かどうかは別ですが)。
結果が出るまでには、まだ時間がかかりそうだな・・・。
<さらに追加:11月13日記>ーーーーーーーーーー
(【米中間選挙】 民主党、アリゾナ州で上院の議席獲得 上院選は49対49の大接戦)
https://www.bbc.com/japanese/63608095
「結果が明らかになっていないのは、ネヴァダ州とジョージア州の2州。ネヴァダ州では大接戦となっているほか、ジョージア州では12月6日に決選投票が行われる。」
ネバダは、12日までに届いた郵便投票を集計することになっていることから、13日以降にならないと判明しないけど、郵便投票で送られてくる表は民主党候補支持が多いと言われているし、現在の得票差が800票しかないと言われているから、ここで乗員議席を確保する公算が高い。
したがって、ジョージア州の決選投票(ここでも、民主党候補の当選が予想される)を待たずに、民主党の乗員優位維持が確定する見込みだ。
「下院では共和党がやや優勢となっているが、民主党が追い上げている。」
日本時間12日午前7時現在の分析では、民主202対共和211となっており、未確定についてはネバダと同じく郵便投票の影響が大きい。
特に、カリフォルニアで未確定票が多いと言われているが、郵便投票の結果次第では、下院の共和党優勢の情勢が大どんでん返しを食らう可能性すら残されている(ポストは、共和党が220議席程度を獲得し、過半数218を超えて逆転すると報じているけど)。
(米中間選挙、両院で集計なお続く バイデン氏は多数派維持諦めず)
https://jp.reuters.com/article/usa-election-idJPKBN2S102Q
「バイデン大統領は10日、記者団に対し、チャンスは「まだ生きている」と語り、民主党が両院で多数派を維持できることを諦めていない姿勢を示した。」
「下院では共和党が過半数を奪還すると引き続き予想されているが、党内では今回の選挙結果に期待外れとの見方も。」
(下院選で民主党が追い上げ、上院選は残る2州で争い…決着には数日かかる見通し)
https://www.yomiuri.co.jp/world/20221112-OYT1T50021/
「下院選の残る議席は、郵便投票が多いカリフォルニア州など西部に集中している。同州は郵便投票の有効性を慎重に精査するため開票に時間をかけており、一部地域では開票率50%に達していないとみられる。郵便投票の利用者は、民主党支持の低所得層が多いとされる。」
「米紙ワシントン・ポストは10日、下院選で共和党は最終的に220議席近くになるとの推計を示した。」
「ネバダ州では原則全ての有権者に投票用紙が郵送され、郵便投票は12日までに到着した票が有効となる。」
(接戦のネバダ州上院選、800票差に縮まる 最大郡の新たな集計発表)
https://www.cnn.co.jp/usa/35195965.html
「リードする共和党のアダム・ラクソルト候補と追う民主党現職のキャサリン・コルテズマスト議員の差が約800票に縮まった。」
「CNNのジョン・キング記者の分析によると、新たに報告された票のうち約66%がコルテズマスト氏に投じられたものだった。未集計票の大半はクラーク郡のものだという。」
まあ、下院の行方は混とんとしているが、ロイターが報じているようにホワイトハウスはまだ諦めてはいない。
政治的ポーズとばかりは言えないだろう。
政党は、地域の政治情勢に対する詳細な情報を持っているからな(それが選挙結果に繋がるかどうかは別ですが)。
結果が判明していない地域の開票予想は、メディアなどよりも詳しいに違いない(当たるも八卦・・・)。
大統領は、その情報を知り得る立場にあるだろう。
仮に、共和党が下院を制したとしても、最小の差(たぶん1桁)に留まる。
それでも、その影響は小さくない。
(バイデン外交、かじ取り難航も ウクライナ支援・対中巡り―米中間選挙)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022110901171&g=int
「次期下院議長として有力視される共和党下院トップのマッカーシー院内総務は10月、米国経済を重視する姿勢を鮮明にし、「米国民がウクライナに白紙の小切手を切ることはない」と強調。」
「多額の軍事支援に対する共和党下院内にくすぶる不満を代弁」
「多額の支援に消極的な共和党との妥協が必要」
支援が継続されることは間違いないだろうが、その量と質は大きく棄損される可能性が高い。
欧州が、その穴埋めをすることになるわけだが、トータルでの支援が維持されるかどうかはビミョーな情勢になる。
ウクライナに対する欧米の支援が途絶えれば、現政権は求心力を失い、消えてなくなる運命にある。
ウクライナ自身はもちろん、ロシアもそのことは十分分かっているし、期待もしている。
期待するだけじゃないだろうしな。
今回の中間選挙においても、ロシアは可能な限りの介入をしたに違いないのだ。
下院の行方は、ウクライナ情勢を左右する。
中間選挙を巡るメディアによる一連の報道は、米国民にウクライナ支援の停止という選択肢を示したことになる。
完全な停止でなくても、ウクライナに和平を受け入れさせるための削減という現実的な政策選択はあり得る。
それでなくても、米国は冬を前にして和平工作に動き始めたからな。
それは、ロシアにとっても好ましいに違いない。
恒久的な平和など、幻想に過ぎない。
一時的な停戦と、一日も長い休戦があるだけだ。
それでも、ドンパチやって血しぶきや肉が飛び散り、骨が砕ける戦闘が継続するよりは百倍マシだ。
民主党は善戦した。
しかし、下院の支配は失われる公算が高い。
そのことの意味は、やがて明らかになる・・・。
<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー
(米中間選挙 民主党 上院で半数獲得が確実 主導権維持へ 米ABC)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221113/k10013889671000.html
「ネバダ州の上院議員選挙について、民主党の現職、キャサリン・コルテスマスト氏の当選」
「ジョージア州で行われる決選投票の結果を待たずに主導権の維持」
「下院では、AP通信はこれまでに民主党の203人、共和党の211人の当選」(過半数218)
「今後は下院の勝敗の行方が焦点」
うーん、読めないなあ・・・。
(ロシアの狙いはトランプ氏の復帰? プーチン氏の側近が米中間選挙介入を明かしたワケ)
https://news.yahoo.co.jp/articles/eda43cb14fefdfbc69bc7c581f1b226b9b75106d
「ロシアは中間選挙での共和党の勝利に期待している。」
「多くの共和党候補がウクライナへの大規模支援の正当性に懐疑的だとして、共和党が勝利をすれば、ウクライナへの支援が削減される可能性」(ロシア国営メディア)
「議論はすでに仮にアメリカがウクライナ支援の第一線から退いた場合、ヨーロッパ諸国がどういう対応を行うかに焦点が移っている」(同上)
まあ、そう上手くは行かないだろうが、ここへきて、和平に向けた動きが顕在化していることも確かだ。
(米政権 ウクライナに和平交渉へ前向き姿勢促す 米報道)
https://news.yahoo.co.jp/articles/85cc925d5bbe3b5ee3143fb4e8e7990e59ff5d64
「ワシントン・ポスト紙は5日、アメリカの政府関係者の話としてバイデン政権がウクライナの指導者らに対し、ロシアとの和平交渉に前向きであることを示し、プーチン大統領が辞任しない限り、交渉には応じないという姿勢をやめるよう非公式に促していると伝えました。」
「ウクライナをめぐる戦闘が長期化することを警戒する国々の支持を維持するための試み」(米政府関係者)
「ウクライナに対するバイデン政権の立場がいかに複雑になっているかを物語っている」(ポスト)
まあ、民主党の敗北が確定的な中間選挙前の動きとしては、あるあるパターンだろうけどな。
もちろん、ウクライナ側が無条件に応じるわけはない。
(ゼレンスキー氏、和平交渉開始に5条件…「領土保全の回復」「二度と侵略しない保証」など)
https://www.yomiuri.co.jp/world/20221108-OYT1T50185/
「ウクライナは、ロシアが2014年に一方的に併合した南部クリミアを含め自国領土を巡って譲歩する形の交渉を強く警戒」
「ロシアも一方的に併合したウクライナ東・南部4州について「議論の対象にならない」(プーチン氏)と主張」
まあ、根本的な解決には年単位の時間がかかるだろうし、解決に至るかどうかさえ不明だが、そのプロセスの一環として、1日でも早い停戦と1日でも長い休戦は望ましいカタチだ。
米国は、いつでも、たった今でも、その状況を作ることが出来るにも拘らず、何もやってこなかったどころか、現在でもウクライナに武器を供与し続けている。
実際の話、中間選挙で民主党が大敗し、バイデン政権が弱体化すれば、ロシアにとって好ましい動きが出る可能性もある。
「共和党が議会で主導権を握れば、バイデン大統領の息子のハンター氏の調査を開始する可能性が高いとも伝えている。」
「捜査が始まれば、バイデン氏にとってウクライナへの支援はやりづらくなる。」
もちろん、トランプさんが大統領に返り咲けば、ロシアコネクションが復活するかもしれない。
「経済制裁や天然ガスなどへの政策が変わることへの期待」
もちろん、そう上手くいくかどうかは分からない。
真逆になる可能性もある。
一寸先は闇なのは、国際政治も同じだからな。
浮沈子の妄想の中では、米国はロシアに対して、それ相応の対価を支払えば、ウクライナをくれてやると約束している(そうなのかあ?)。
ロシアは、現在も、決して安くはないその対価を払い続けているだけだ。
ウクライナ降伏不可避。
浮沈子の見立ては変わらない。
停戦も、休戦も、和平交渉も、ロシアにとっては一時的なものに過ぎない。
一方的に併合した東部や南部の地域は、ロシアにとっては既に自らの血で贖った領土だ。
米国が和平交渉への姿勢を見せるように促したのは事実だろう。
それによって、支援の長期化に対する関係国の懸念を和らげようとしていることも間違いはない。
もっとも、こっちの方も、そう上手くいくとは限らないからな。
既に、NATOの中でも異音は覆うべくもない状況になってきている。
(ウクライナ、停戦交渉再開を否定 露敗北が必要 各国に理解求める)
https://news.yahoo.co.jp/articles/c43433435db748e2c88a15384b9e8df01edd07f5
「イタリアメディアも7日、「南部ヘルソンをウクライナ軍が奪還した後に交渉が再開されるべきだ」と米国と北大西洋条約機構(NATO)が考えていると伝えていた。」
それが事実かどうかは分からないが、火のないところに煙は立たない。
暗く厳しい冬を前に、欧州は大きく揺れ始めている。
米国が中間選挙でくしゃみをすれば、欧州は高熱でぶっ倒れるかもしれない(そうなのかあ?)。
(米中間選挙でアメリカのウクライナ支援は変わるのか?)
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-63509246
「アメリカは520億ドル(約7.7兆円)という大規模な支援パッケージを提供している。これは、他の国々によるウクライナ支援を全て合わせた額の2倍以上だ。」
「アメリカの支援がなければウクライナは占領されていただろう」
「ウクライナ支援は「アメリカの利益にはならない」
「ヨーロッパにただ乗りを許している」」
「今春の4000万ドル規模のウクライナ支援策に反対したのは全員、共和党議員だった。下院では57人、上院では11人が反対票を投じた。」
短期的に180度政策が変わるとは思えないし、トランプさんが返り咲くとしても2年後の話だ。
それでも、状況がウクライナにとって厳しいものになることは間違いない。
この戦争、元々、ウクライナに勝ち目などないのだ。
そういう、暗黙のルールの下で行われている不誠実なゲームだ。
中間選挙の結果は、そのことに気付かせてくれるかもしれない。
米国がバルブを閉める日が、ひたひたと音を立てて近づいている気がする・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(ロシア「戦略的撤退」検討か ウクライナ南部、米は交渉視野)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022110800852&g=int
「(約300年前の大北方戦争で)ピョートル大帝はいったん撤退したが、最終的にスウェーデンに勝利した」
時代錯誤なレトリックに、ロシア人はコロッと騙されちまうんだろうな。
「世論対策としては、戦略的撤退と人命尊重の二つを強調し、軟着陸を図る考え。」
「イタリア紙レプブリカは、米国と北大西洋条約機構(NATO)当局者が「ヘルソン解放」後に停戦交渉のチャンスが生まれるとみていると伝えた。」
それを当てにしなければならないほど、欧州は追い詰められているとも言える。
日本時間で9日夜7時過ぎ時点では、米中間選挙で、下院は共和党の圧勝に終わりそうな感じだ(まだ、未確定ですが)。
上院は拮抗している(19:00 上院は残り5議席:NHK)。
ウクライナ情勢には、じわりと影響が出そうな感じだな。
ウクライナ支援には、超党派の合意があると解説しているが、そんなもんが当てになるかどうかは分からない。
米国は、内向きの風潮に飲み込まれている。
前トランプ政権を誕生させた風土は健全だ(えーと、その風土自体が健全かどうかは別ですが)。
結果が出るまでには、まだ時間がかかりそうだな・・・。
<さらに追加:11月13日記>ーーーーーーーーーー
(【米中間選挙】 民主党、アリゾナ州で上院の議席獲得 上院選は49対49の大接戦)
https://www.bbc.com/japanese/63608095
「結果が明らかになっていないのは、ネヴァダ州とジョージア州の2州。ネヴァダ州では大接戦となっているほか、ジョージア州では12月6日に決選投票が行われる。」
ネバダは、12日までに届いた郵便投票を集計することになっていることから、13日以降にならないと判明しないけど、郵便投票で送られてくる表は民主党候補支持が多いと言われているし、現在の得票差が800票しかないと言われているから、ここで乗員議席を確保する公算が高い。
したがって、ジョージア州の決選投票(ここでも、民主党候補の当選が予想される)を待たずに、民主党の乗員優位維持が確定する見込みだ。
「下院では共和党がやや優勢となっているが、民主党が追い上げている。」
日本時間12日午前7時現在の分析では、民主202対共和211となっており、未確定についてはネバダと同じく郵便投票の影響が大きい。
特に、カリフォルニアで未確定票が多いと言われているが、郵便投票の結果次第では、下院の共和党優勢の情勢が大どんでん返しを食らう可能性すら残されている(ポストは、共和党が220議席程度を獲得し、過半数218を超えて逆転すると報じているけど)。
(米中間選挙、両院で集計なお続く バイデン氏は多数派維持諦めず)
https://jp.reuters.com/article/usa-election-idJPKBN2S102Q
「バイデン大統領は10日、記者団に対し、チャンスは「まだ生きている」と語り、民主党が両院で多数派を維持できることを諦めていない姿勢を示した。」
「下院では共和党が過半数を奪還すると引き続き予想されているが、党内では今回の選挙結果に期待外れとの見方も。」
(下院選で民主党が追い上げ、上院選は残る2州で争い…決着には数日かかる見通し)
https://www.yomiuri.co.jp/world/20221112-OYT1T50021/
「下院選の残る議席は、郵便投票が多いカリフォルニア州など西部に集中している。同州は郵便投票の有効性を慎重に精査するため開票に時間をかけており、一部地域では開票率50%に達していないとみられる。郵便投票の利用者は、民主党支持の低所得層が多いとされる。」
「米紙ワシントン・ポストは10日、下院選で共和党は最終的に220議席近くになるとの推計を示した。」
「ネバダ州では原則全ての有権者に投票用紙が郵送され、郵便投票は12日までに到着した票が有効となる。」
(接戦のネバダ州上院選、800票差に縮まる 最大郡の新たな集計発表)
https://www.cnn.co.jp/usa/35195965.html
「リードする共和党のアダム・ラクソルト候補と追う民主党現職のキャサリン・コルテズマスト議員の差が約800票に縮まった。」
「CNNのジョン・キング記者の分析によると、新たに報告された票のうち約66%がコルテズマスト氏に投じられたものだった。未集計票の大半はクラーク郡のものだという。」
まあ、下院の行方は混とんとしているが、ロイターが報じているようにホワイトハウスはまだ諦めてはいない。
政治的ポーズとばかりは言えないだろう。
政党は、地域の政治情勢に対する詳細な情報を持っているからな(それが選挙結果に繋がるかどうかは別ですが)。
結果が判明していない地域の開票予想は、メディアなどよりも詳しいに違いない(当たるも八卦・・・)。
大統領は、その情報を知り得る立場にあるだろう。
仮に、共和党が下院を制したとしても、最小の差(たぶん1桁)に留まる。
それでも、その影響は小さくない。
(バイデン外交、かじ取り難航も ウクライナ支援・対中巡り―米中間選挙)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022110901171&g=int
「次期下院議長として有力視される共和党下院トップのマッカーシー院内総務は10月、米国経済を重視する姿勢を鮮明にし、「米国民がウクライナに白紙の小切手を切ることはない」と強調。」
「多額の軍事支援に対する共和党下院内にくすぶる不満を代弁」
「多額の支援に消極的な共和党との妥協が必要」
支援が継続されることは間違いないだろうが、その量と質は大きく棄損される可能性が高い。
欧州が、その穴埋めをすることになるわけだが、トータルでの支援が維持されるかどうかはビミョーな情勢になる。
ウクライナに対する欧米の支援が途絶えれば、現政権は求心力を失い、消えてなくなる運命にある。
ウクライナ自身はもちろん、ロシアもそのことは十分分かっているし、期待もしている。
期待するだけじゃないだろうしな。
今回の中間選挙においても、ロシアは可能な限りの介入をしたに違いないのだ。
下院の行方は、ウクライナ情勢を左右する。
中間選挙を巡るメディアによる一連の報道は、米国民にウクライナ支援の停止という選択肢を示したことになる。
完全な停止でなくても、ウクライナに和平を受け入れさせるための削減という現実的な政策選択はあり得る。
それでなくても、米国は冬を前にして和平工作に動き始めたからな。
それは、ロシアにとっても好ましいに違いない。
恒久的な平和など、幻想に過ぎない。
一時的な停戦と、一日も長い休戦があるだけだ。
それでも、ドンパチやって血しぶきや肉が飛び散り、骨が砕ける戦闘が継続するよりは百倍マシだ。
民主党は善戦した。
しかし、下院の支配は失われる公算が高い。
そのことの意味は、やがて明らかになる・・・。
<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー
(米中間選挙 民主党 上院で半数獲得が確実 主導権維持へ 米ABC)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221113/k10013889671000.html
「ネバダ州の上院議員選挙について、民主党の現職、キャサリン・コルテスマスト氏の当選」
「ジョージア州で行われる決選投票の結果を待たずに主導権の維持」
「下院では、AP通信はこれまでに民主党の203人、共和党の211人の当選」(過半数218)
「今後は下院の勝敗の行方が焦点」
うーん、読めないなあ・・・。
🐱SLS:アルテミス1:ハリケーンニコル ― 2022年11月09日 03:06
SLS:アルテミス1:ハリケーンニコル
(亜熱帯の嵐ニコールがスペースXの打ち上げを遅らせる。Artemis 1 ロケットは発射台にとどまります)
https://spaceflightnow.com/2022/11/07/subtropical-storm-nicole-delays-spacex-launch-artemis-1-moon-rocket-stays-on-launch-pad/
「亜熱帯性暴風雨ニコールがフロリダの東海岸を脅かしているため、スペースXは火曜日から土曜日までの次のファルコン9ロケットの飛行を延期」
「車両とペイロードは格納庫に安全に保管されており、嵐の間ずっとそこにとどまります。」
今回は、1段目を使い捨てにして、より高い軌道にうち上げて早期の運用を目指す静止衛星2基の同時打ち上げだ。
「Intelsat G-31/G-32 ミッション」
「SpaceX のブースターが推進剤の一部を着陸用に確保した場合よりも、Galaxy 31 および 32 衛星が数か月早く商用サービスに入ることができる」
さて、同じ時期に打ち上げが予定されているSLSはどうするんだろうか?。
「パッド 40 の数マイル北にある NASA の Artemis 1 月ロケットは、11 月 14 日に打ち上げの準備を進めており、大幅に遅れていた無操縦の試験飛行を開始します。」
「NASA は月曜、亜熱帯嵐のニコルがフロリダに接近する中、高さ 322 フィート (98 メートル) のアルテミス 1 月ロケットを発射施設 39B に保持することを管理者が決定したと発表」
おっと、こっちは発射台に立てたままにするつもりのようだな。
「国立ハリケーン センターは、亜熱帯性暴風雨ニコールが大西洋を越えてフロリダに向かって西に移動し、水曜日遅くまたは木曜日初めにケープ カナベラルの南に上陸する可能性があるため、ハリケーンになる可能性があると予測」
「巨大なビークルは打ち上げ施設で最大 85 mph (74 ノット) の突風に耐えるように設計されています。」
今回、NASAは賭けに出たようにも見えるが、そうではないのではないかという見方もある。
(ニコールがフロリダに近づく中、NASAは41億ドルのロケットを屋外に置き去りにする)
https://arstechnica.com/science/2022/11/nasa-will-leave-its-4-1-billion-rocket-outside-as-nicole-approaches-florida/
「車両組立棟の保護区域内に移動する時間がなかっただけかもしれません。」
「ロケットがロールバックする準備をするには数日かかります。ニコールが到着する前にロールバックするということは、おそらく火曜日の夜までにロールバックすることを意味するため、月曜日までにはすでに遅すぎる可能性があります。」
単に間に合わないからという理由でとどまったとすれば問題だな。
最新の予報では、ニコルはハリケーンに発達してフロリダ半島の東海岸に上陸するとされている。
来週火曜日の朝7時頃(現地時間)の模様だ。
風速は時速74マイル以上(ふつーのハリケーンだからな)。
SLSが耐えうる最大風速(時速 85 マイル)よりは低い。
が、雨ざらしになった結果、バラバラにはならないとしても何らかの不具合が起こる可能性はあるし、S社のロケットが屋根の下に避難していることとの対照性が際立つ結果になった。
41億ドルの米国資産が、なんてこった・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
「ハリケーンの強風に対応するオッズは、NASA がロケットに対して設定した安全限界以上であり、現在は最大 10%です。これは、Ian 中にロールバックを促した予測よりも高くなっています。」
万が一、ハリケーンでぶっ壊れちまったとしたらどうなるんだろうか?。
「NASA には、合計で41 億ドルの価値があるロケットと宇宙船を置き換える準備が整ったハードウェアがありません。」
つまり、アルテミス1は完全に消滅する。
NASAのこれまでの姿勢に照らして、いきなりアルテミス2を有人で行うとは考えづらい(有人飛行するしかなかったスペースシャトルはそうしましたけど)。
アルテミス1→ボツ!
アルテミス2→アルテミス1
アルテミス3→アルテミス2
おお、上手く収まるじゃん!?(そうなのかあ?)。
つまり、アルテミス3を無期延期にする有効な手段なわけだ。
ひょっとしたら、これ幸いと思ってるんじゃないのかあ?(そんなあ!)。
まあいい。
スペースシップはいつ上がるか分からないし、そうなれば、アルテミス2までで、相当期間引っ張らなければならなくなる。
無人飛行用の機体がぶっ壊れてくれるということは、NASAにとっては悪い話ではないのかも知れない(そういうことかあ?)。
ともあれ、増加するハリケーンのリスクに、生のロケットを晒すことは決まった。
発射台にいる時に限って、ハリケーンがやってくるというのも困ったもんだが、その時期にうち上げざるを得ない状況に持ち込んだのはNASAの方だからな(4月の頭に一発でWDRを決めていれば、6月には打ち上げられて、ハリケーンシーズンを避けられたわけだからな)。
ハリケーンを恨むわけにはいかない。
しかし、もう、11月なわけだから、例年ならハリケーンシーズンは過ぎている。
これはやはり、天網恢恢疎にして漏らさずの類ではないのか。
しかも、S社は屋内、SLSは雨ざらし(くどい?)。
浮沈子は、先にスペースフライトナウの記事を読んだんだが、エリックバーガーはきっと書くに違いないと思って見てみたら、案の定記事が上がっていたので嬉しくなった!。
が、もう少しキビシー記事になっていると思ったけどな。
S社の対応には触れず、気象予報士としての誠実な記述に徹している。
あんま関係ないが、我が国ではH3ロケットのスタティックファイアテストが無事に終了して、初飛行に目途が立った。
(H3ロケット、エンジンの最終試験は「良好」 JAXA)
https://mainichi.jp/articles/20221108/k00/00m/040/162000c
「H3の主エンジン「LE―9」の最終的な燃焼試験が良好だったと発表」
まあ、最終的な解析を待たなければ確定的なことは言えない(ふたを開けたら、燃焼室にまた穴が開いてたとか、タービンブレードがヒビだらけとか)。
「25秒間燃焼・・・」
この燃焼時間が適正だったのかどうかも分からない。
「・・・大きな問題はなかった。」
小さな問題があって、予定外に早期終了したかもしれないしな。
洋の東西で、新規開発ロケットの初打ち上げが迫っている。
今夜の皆既月食と天王星の蝕も珍しいんだそうだが、何十年か使われるロケットが同時期になるということも珍しいに違いない。
いろいろ経緯はあるけれど、上手く上がってくれることを期待したいな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(NASAのアルテミス月ロケットの最初の打ち上げは11月16日に遅れる)
https://spaceflightnow.com/2022/11/08/first-launch-of-nasas-artemis-moon-rocket-slips-to-nov-16/
「アルテミス 1 ミッションの打ち上げを 11 月 16 日水曜日まで延期することを決定」
「水曜日までにハリケーンになると予測されている熱帯性暴風雨ニコールがフロリダの東海岸に向かって移動しているため」
「目標打ち上げ日を調整することで、従業員は家族や家庭のニーズに対応し、嵐の後に打ち上げ状態に戻るのに十分な物流時間を提供できます。」
「11 月 16 日水曜日の 2 時間のローンチ ウィンドウは、EST 午前 1 時 4 分 (0604 GMT) に開きます。」
「ロケットは発射台での大雨に耐えるように設計されており、宇宙船のハッチは水の侵入を防ぐために固定されています。」
まあ、真空中で長期間要求される気密性を保つわけだから、雨水の侵入程度が防げなくてどーするということはあるけど、海岸近くで、塩気のある水が飛んでくるわけだからな。
懸念が全くないかと言われれば、何とも言えないかもしれない。
「嵐に備えて、チームはオリオン宇宙船、SLS コア ステージ、暫定的な極低温推進ステージ、およびブースターの電源を落としました」
「エンジニアはまた、発射中止システムの窓にハード カバーを取り付け、モバイル ランチャーのクルー アクセス アームを格納して固定し、宇宙船とロケット要素の環境制御システムの設定を構成しました。チームはまた、近くのハードウェアを確保し、その地域の潜在的ながれきのウォークダウンを実行しています。」
備えを万全にして、嵐が過ぎるのを待つわけだ。
「嵐が過ぎると、従業員はケネディ宇宙センターに戻り、パッド 39B でロケットと宇宙船のウォークダウンと検査を行います。」
本当の嵐は、その後に来ることになるかもな・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーーー
(NASA は Artemis I ロケットを設計限界を超える風にさらしたままにします)
https://arstechnica.com/science/2022/11/nasas-artemis-i-rocket-just-endured-hours-of-hurricane-like-wind-gusts/
「木曜日の早朝、ハリケーン ニコルがフロリダ州東海岸のベロ ビーチ近くに上陸しました。」
「スペース ローンチ システム ロケットの上部とオリオン宇宙船は、木曜日の朝、おそらく最も強い突風に直面しました。」
「ロケットは木曜日の朝、74.4 ノット(85.6マイル)付近、またはそれ以上の風速の突風に数時間さらされたようです。」(設計限界は85マイルとされている。)
「国立気象局のサイトでは、最大 87 ノットの突風が報告されており、NASA の設計レベルを超える複数の突風がありました。」
まあ、これから検査をすることになるんだろうが、エリックバーガーは悲観的だ。
「彼らは天気に少し賭けました。彼らは負けたかもしれません。」
推測とかハッタリが効かない話だからな。
結果を待つしかない。
NASAの判断の遅れの結果として、高いリスクを負ったことは間違いない。
ハリケーンの風雨に晒すリスクよりも、打ち上げを優先したい状況そのものがリスクだ。
クローラーによる振動、固体燃料ロケットの推進剤の寿命(当初の寿命はとっくに切れていて、今は延長されている段階)、その他諸々・・・。
中間選挙は終わったからな(民主党は善戦したようです)。
仮に失敗に終わったとしても、政治的痛手はない。
ボロボロ、ズタズタ状態のアルテミス1は、早いとこ飛ばしてケリをつけたいところだ。
(NASA は、ハリケーン ニコルと衝突した後、月ロケットを評価します)
https://spaceflightnow.com/2022/11/10/nasa-assesses-moon-rocket-after-a-brush-with-hurricane-nicole/
「パッド 39B のセンサーは、ロケット近くの高さ 467 フィートの雷塔の頂上で時速 100 マイルもの突風を記録しました。」
なんと!。
「しかし、ブースターの構造認証の一部である打ち上げガントリーの 60 フィート レベルでの風は、85 mph 制限をわずかに下回る 82 mph でピークに達しました。」
ホントかあ?。
「SLS ロケットは、60 フィート レベルで時速 85 マイルの風に耐えるように設計されています」
まあいい。
「ニコールの後に大きな問題が見つからず、シニア マネージャーが前進を決定した場合、カウントダウン クロックは月曜日の午前 1 時 54 分に時を刻み始め、水曜日の午前 1 時 4 分に打ち上げの試行を設定します。」
「SLS ロケットは、(中略)車両組立棟との間で 7 回の移動を行っています。」(回数は、片道を1回としている。)
「チームは、ロケットが嵐を乗り切るのに発射台が最も安全な場所であると判断しました。」
その判断が正しかったかどうかについては、間もなく答えが出る。
吉と出るか、凶と出るか。
吉と出た後のうち上げこそが、本当の賭けなんだがな・・・。
(亜熱帯の嵐ニコールがスペースXの打ち上げを遅らせる。Artemis 1 ロケットは発射台にとどまります)
https://spaceflightnow.com/2022/11/07/subtropical-storm-nicole-delays-spacex-launch-artemis-1-moon-rocket-stays-on-launch-pad/
「亜熱帯性暴風雨ニコールがフロリダの東海岸を脅かしているため、スペースXは火曜日から土曜日までの次のファルコン9ロケットの飛行を延期」
「車両とペイロードは格納庫に安全に保管されており、嵐の間ずっとそこにとどまります。」
今回は、1段目を使い捨てにして、より高い軌道にうち上げて早期の運用を目指す静止衛星2基の同時打ち上げだ。
「Intelsat G-31/G-32 ミッション」
「SpaceX のブースターが推進剤の一部を着陸用に確保した場合よりも、Galaxy 31 および 32 衛星が数か月早く商用サービスに入ることができる」
さて、同じ時期に打ち上げが予定されているSLSはどうするんだろうか?。
「パッド 40 の数マイル北にある NASA の Artemis 1 月ロケットは、11 月 14 日に打ち上げの準備を進めており、大幅に遅れていた無操縦の試験飛行を開始します。」
「NASA は月曜、亜熱帯嵐のニコルがフロリダに接近する中、高さ 322 フィート (98 メートル) のアルテミス 1 月ロケットを発射施設 39B に保持することを管理者が決定したと発表」
おっと、こっちは発射台に立てたままにするつもりのようだな。
「国立ハリケーン センターは、亜熱帯性暴風雨ニコールが大西洋を越えてフロリダに向かって西に移動し、水曜日遅くまたは木曜日初めにケープ カナベラルの南に上陸する可能性があるため、ハリケーンになる可能性があると予測」
「巨大なビークルは打ち上げ施設で最大 85 mph (74 ノット) の突風に耐えるように設計されています。」
今回、NASAは賭けに出たようにも見えるが、そうではないのではないかという見方もある。
(ニコールがフロリダに近づく中、NASAは41億ドルのロケットを屋外に置き去りにする)
https://arstechnica.com/science/2022/11/nasa-will-leave-its-4-1-billion-rocket-outside-as-nicole-approaches-florida/
「車両組立棟の保護区域内に移動する時間がなかっただけかもしれません。」
「ロケットがロールバックする準備をするには数日かかります。ニコールが到着する前にロールバックするということは、おそらく火曜日の夜までにロールバックすることを意味するため、月曜日までにはすでに遅すぎる可能性があります。」
単に間に合わないからという理由でとどまったとすれば問題だな。
最新の予報では、ニコルはハリケーンに発達してフロリダ半島の東海岸に上陸するとされている。
来週火曜日の朝7時頃(現地時間)の模様だ。
風速は時速74マイル以上(ふつーのハリケーンだからな)。
SLSが耐えうる最大風速(時速 85 マイル)よりは低い。
が、雨ざらしになった結果、バラバラにはならないとしても何らかの不具合が起こる可能性はあるし、S社のロケットが屋根の下に避難していることとの対照性が際立つ結果になった。
41億ドルの米国資産が、なんてこった・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
「ハリケーンの強風に対応するオッズは、NASA がロケットに対して設定した安全限界以上であり、現在は最大 10%です。これは、Ian 中にロールバックを促した予測よりも高くなっています。」
万が一、ハリケーンでぶっ壊れちまったとしたらどうなるんだろうか?。
「NASA には、合計で41 億ドルの価値があるロケットと宇宙船を置き換える準備が整ったハードウェアがありません。」
つまり、アルテミス1は完全に消滅する。
NASAのこれまでの姿勢に照らして、いきなりアルテミス2を有人で行うとは考えづらい(有人飛行するしかなかったスペースシャトルはそうしましたけど)。
アルテミス1→ボツ!
アルテミス2→アルテミス1
アルテミス3→アルテミス2
おお、上手く収まるじゃん!?(そうなのかあ?)。
つまり、アルテミス3を無期延期にする有効な手段なわけだ。
ひょっとしたら、これ幸いと思ってるんじゃないのかあ?(そんなあ!)。
まあいい。
スペースシップはいつ上がるか分からないし、そうなれば、アルテミス2までで、相当期間引っ張らなければならなくなる。
無人飛行用の機体がぶっ壊れてくれるということは、NASAにとっては悪い話ではないのかも知れない(そういうことかあ?)。
ともあれ、増加するハリケーンのリスクに、生のロケットを晒すことは決まった。
発射台にいる時に限って、ハリケーンがやってくるというのも困ったもんだが、その時期にうち上げざるを得ない状況に持ち込んだのはNASAの方だからな(4月の頭に一発でWDRを決めていれば、6月には打ち上げられて、ハリケーンシーズンを避けられたわけだからな)。
ハリケーンを恨むわけにはいかない。
しかし、もう、11月なわけだから、例年ならハリケーンシーズンは過ぎている。
これはやはり、天網恢恢疎にして漏らさずの類ではないのか。
しかも、S社は屋内、SLSは雨ざらし(くどい?)。
浮沈子は、先にスペースフライトナウの記事を読んだんだが、エリックバーガーはきっと書くに違いないと思って見てみたら、案の定記事が上がっていたので嬉しくなった!。
が、もう少しキビシー記事になっていると思ったけどな。
S社の対応には触れず、気象予報士としての誠実な記述に徹している。
あんま関係ないが、我が国ではH3ロケットのスタティックファイアテストが無事に終了して、初飛行に目途が立った。
(H3ロケット、エンジンの最終試験は「良好」 JAXA)
https://mainichi.jp/articles/20221108/k00/00m/040/162000c
「H3の主エンジン「LE―9」の最終的な燃焼試験が良好だったと発表」
まあ、最終的な解析を待たなければ確定的なことは言えない(ふたを開けたら、燃焼室にまた穴が開いてたとか、タービンブレードがヒビだらけとか)。
「25秒間燃焼・・・」
この燃焼時間が適正だったのかどうかも分からない。
「・・・大きな問題はなかった。」
小さな問題があって、予定外に早期終了したかもしれないしな。
洋の東西で、新規開発ロケットの初打ち上げが迫っている。
今夜の皆既月食と天王星の蝕も珍しいんだそうだが、何十年か使われるロケットが同時期になるということも珍しいに違いない。
いろいろ経緯はあるけれど、上手く上がってくれることを期待したいな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(NASAのアルテミス月ロケットの最初の打ち上げは11月16日に遅れる)
https://spaceflightnow.com/2022/11/08/first-launch-of-nasas-artemis-moon-rocket-slips-to-nov-16/
「アルテミス 1 ミッションの打ち上げを 11 月 16 日水曜日まで延期することを決定」
「水曜日までにハリケーンになると予測されている熱帯性暴風雨ニコールがフロリダの東海岸に向かって移動しているため」
「目標打ち上げ日を調整することで、従業員は家族や家庭のニーズに対応し、嵐の後に打ち上げ状態に戻るのに十分な物流時間を提供できます。」
「11 月 16 日水曜日の 2 時間のローンチ ウィンドウは、EST 午前 1 時 4 分 (0604 GMT) に開きます。」
「ロケットは発射台での大雨に耐えるように設計されており、宇宙船のハッチは水の侵入を防ぐために固定されています。」
まあ、真空中で長期間要求される気密性を保つわけだから、雨水の侵入程度が防げなくてどーするということはあるけど、海岸近くで、塩気のある水が飛んでくるわけだからな。
懸念が全くないかと言われれば、何とも言えないかもしれない。
「嵐に備えて、チームはオリオン宇宙船、SLS コア ステージ、暫定的な極低温推進ステージ、およびブースターの電源を落としました」
「エンジニアはまた、発射中止システムの窓にハード カバーを取り付け、モバイル ランチャーのクルー アクセス アームを格納して固定し、宇宙船とロケット要素の環境制御システムの設定を構成しました。チームはまた、近くのハードウェアを確保し、その地域の潜在的ながれきのウォークダウンを実行しています。」
備えを万全にして、嵐が過ぎるのを待つわけだ。
「嵐が過ぎると、従業員はケネディ宇宙センターに戻り、パッド 39B でロケットと宇宙船のウォークダウンと検査を行います。」
本当の嵐は、その後に来ることになるかもな・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーーー
(NASA は Artemis I ロケットを設計限界を超える風にさらしたままにします)
https://arstechnica.com/science/2022/11/nasas-artemis-i-rocket-just-endured-hours-of-hurricane-like-wind-gusts/
「木曜日の早朝、ハリケーン ニコルがフロリダ州東海岸のベロ ビーチ近くに上陸しました。」
「スペース ローンチ システム ロケットの上部とオリオン宇宙船は、木曜日の朝、おそらく最も強い突風に直面しました。」
「ロケットは木曜日の朝、74.4 ノット(85.6マイル)付近、またはそれ以上の風速の突風に数時間さらされたようです。」(設計限界は85マイルとされている。)
「国立気象局のサイトでは、最大 87 ノットの突風が報告されており、NASA の設計レベルを超える複数の突風がありました。」
まあ、これから検査をすることになるんだろうが、エリックバーガーは悲観的だ。
「彼らは天気に少し賭けました。彼らは負けたかもしれません。」
推測とかハッタリが効かない話だからな。
結果を待つしかない。
NASAの判断の遅れの結果として、高いリスクを負ったことは間違いない。
ハリケーンの風雨に晒すリスクよりも、打ち上げを優先したい状況そのものがリスクだ。
クローラーによる振動、固体燃料ロケットの推進剤の寿命(当初の寿命はとっくに切れていて、今は延長されている段階)、その他諸々・・・。
中間選挙は終わったからな(民主党は善戦したようです)。
仮に失敗に終わったとしても、政治的痛手はない。
ボロボロ、ズタズタ状態のアルテミス1は、早いとこ飛ばしてケリをつけたいところだ。
(NASA は、ハリケーン ニコルと衝突した後、月ロケットを評価します)
https://spaceflightnow.com/2022/11/10/nasa-assesses-moon-rocket-after-a-brush-with-hurricane-nicole/
「パッド 39B のセンサーは、ロケット近くの高さ 467 フィートの雷塔の頂上で時速 100 マイルもの突風を記録しました。」
なんと!。
「しかし、ブースターの構造認証の一部である打ち上げガントリーの 60 フィート レベルでの風は、85 mph 制限をわずかに下回る 82 mph でピークに達しました。」
ホントかあ?。
「SLS ロケットは、60 フィート レベルで時速 85 マイルの風に耐えるように設計されています」
まあいい。
「ニコールの後に大きな問題が見つからず、シニア マネージャーが前進を決定した場合、カウントダウン クロックは月曜日の午前 1 時 54 分に時を刻み始め、水曜日の午前 1 時 4 分に打ち上げの試行を設定します。」
「SLS ロケットは、(中略)車両組立棟との間で 7 回の移動を行っています。」(回数は、片道を1回としている。)
「チームは、ロケットが嵐を乗り切るのに発射台が最も安全な場所であると判断しました。」
その判断が正しかったかどうかについては、間もなく答えが出る。
吉と出るか、凶と出るか。
吉と出た後のうち上げこそが、本当の賭けなんだがな・・・。
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