ポルシェの強さ2017年06月21日 21:34

ポルシェの強さ
ポルシェの強さ


ミッドシップレイアウトにして、初めてのルマン。

(【2017 ル・マン24時間レース】ポルシェ、新型「911 RSR」がデビュー戦において僅差で表彰台を逃す)
http://jp.autoblog.com/2017/06/21/porsche_new_911rsr_wec2017/

GTEアマクラスは、2015年型とあるので、RRレイアウトなんだろう。

プロクラスは、それでも善戦したのではないか。

「チェッカーの1時間前にパンクが発生し、予定外のピットストップを余儀なくされ、レースの流れは大きく変ってしまう。表彰台獲得の戦いに敗れたのだ。」

トップカテゴリー(今なら、LMP1クラス)では復帰4年目だが、GTカーのクラスには、ずっと出場を続けている。

何度か、クラス優勝もしているしな。

今年は、いよいよエンジンレイアウトを変えてきた。

課題は、直線での伸びだという。

「私達の911 RSRは、コーナーでは期待通り優れたパフォーマンスを発揮しましたが、気温が高い中、ライバル達にストレートで負けていました。」

うーん、そういうことかあ?。

映像を見ていたんだが、どうも、911のカエル面というか、リアの造形というか、最近のレーシングカーのカッコとは違うような気がするな。

この際だから、911と称するのは止めて、ケイマンと名前を変えて出てはどうか(フロントのデザインも、少し変えて)。

特に、空力については、見栄えじゃなくて、実用性が大切だからな。

ミッドシップにしたのも、リアのデザインの自由度が欲しかったからだろう。

今年のWECや、来年のルマンに期待がかかる。

ポルシェは、やるべきことが何かは分かっている。

レース専用カテゴリーのスポーツカーを熟成させて投入することだ。

既にRRへのこだわりとか、ストラットサスへのこだわりは捨てた。

前後ともダブルウィッシュボーンになっている。

カエル面もやめたらどうか。

全体のフォルムを見直して、空力最適の姿に変えるべきだろう。

絶対的なポテンシャルでは、ライバルであるアストンマーチンやフォード、シボレーに負けてはいない。

事実、何度かトップを走っている。

911であることを止めちまえば、優勝の望みは増えるんじゃないのかあ?。

しかし、それはポルシェ自身が許さないだろう。

このクラスで、ライバルたちを蹴散らして走るのは難しい。

横並びの性能で、競り合うしかないのだ。

走り続け、改良し続け、大胆に変化し続けることでしか勝ち取れないクラスだ。

クラスは異なるが、LMP1で惨敗したトヨタの選手が、「まだ、何かが足りなかったのか?」と言っていたが、ポルシェのあり方は、その一つの答えだろう。

トヨタに足りないのは、全力を尽くして、なお負けるレースの積み重ねだ。

ポルシェの強さの秘訣は、そこにある。

速さを求めて追い込み過ぎた92号車は消えた。

最後の1周までトップを走っていたシボレーは、土壇場でアストンにぶち抜かれて、さらに3位に沈んだ(タイヤがいっちまったようです)。

レースは過酷だ。

その戦いを繰り返し、全力を傾けて、なお勝てない結果を積み重ねることでしか、勝利を手にすることは出来ない。

ニューマシンデビュー戦でのクラス4位は、上々の結果だろう。

しかし、それはポルシェにとっては屈辱なのだ。

「表彰台は逃しましたが、また来年挑戦します」

淡々と語るマネージャー。

挑戦することを許された、いや、義務付けられたメーカーの姿がそこにある。

何度も書いて申し訳ないが、やっぱ、911止めて、ケイマンにしたらあ?。

ルマンを見ていて思うこと2017年06月19日 02:56

ルマンを見ていて思うこと
ルマンを見ていて思うこと


世界で、自動車を生産できる国というのは限られている。

そりゃあ、ガレージキットとかなら、世界中どこでも出来るかもしれないが、一定規模以上の工場生産で、しかも、開発まで自国で行えるということになれば、数えるほどだ。

工場だけ作ってもらって、労働力を提供するだけということなら別だけどな。

米国、欧州(英国、フランス、ドイツ、イタリア、ロシア)、中国、インド、そして日本。

ちょっと抜かしたかもしれない(韓国とか、スウェーデンとか)。

まあいい。

衛星打ち上げロケットを開発できる国と重なる(英国を除く:昔作ってたけど、現在は撤退)。

そうそう、先日、ニュージーランドがロケット飛ばしてたっけ。

まだ、衛星の打ち上げまでいっていないけど、この夏を目標にしているようだ。

我らが北朝鮮は、自動車はないけど、ロケットはたくさん持っている。

まあ、どうでもいいんですが。

ルマンに出ているクルマは、こういう国のものだ。

実際に作成した国は何処か知らないが、イタリア、フランス、ドイツ、中国、日本が出てくる。

ああ、米国車や英国車も走ってるな。

インドのクルマって、いなかったような気がするしな(ジャガーは、一応インドの会社かあ?)。

中国のチームがクラス優勝(LMP2)、総合2位だったのには驚いた。

英国は、一矢報いた感じ(アストンマーチン)。

GTEアマチュアクラスは、488フェラーリの独壇場と化していた。

欧州勢が多い中で、米国のフォードやシボレー(GM)が頑張っていた。

我が国のトヨタは、誰もが認める最速のメーカーだしな(なんたって、コースレコードですから)。

工業製品としての複雑さ、精密さ、耐久性といった品質管理と性能を、レースという極限の場で競う。

ネット中継の解説では、ドライバーがいて、初めて成立するとか言ってたけど。

無人車両であっても、浮沈子は一向に構わないと思うけどな。

表彰台に、誰が上がるか、事前に調整が必要だがな(今年は、総合9位(クラス2位)の豊田シャチョーが、飛び入りで上がってたけどな)。

(ル・マン24時間はポルシェ2号車が逆転優勝! 3連覇で19回目の勝利を飾る。トヨタは9位フィニッシュ)
https://www.as-web.jp/sports-car/133323/2

「LMP1の表彰台も行われ、総合9位/クラス2位となった8号車トヨタのクルー、豊田章男社長も表彰台に上がった。」(写真のキャプションより)

トヨタは、1987年からワークスに参戦し、中抜けで通算19年掛かって、まだ優勝できない。

しかしだな、今年優勝したポルシェは、1951年から参戦して、初優勝は1970年だからな(20年目の初優勝)。

しかも、中抜けしたとはいえ、優勝した年が19年あるわけで、その経験値は段違いだ。

(ル・マン24時間レース)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%B324%E6%99%82%E9%96%93%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B9

85年の歴史(未開催年を除く)のあるルマン24時間の殆どに関わった由緒あるメーカーだからな(アストンとかは、もっと古いかも)。

浮沈子は、地元(自国)メーカー(トヨタ)を応援しようか、所有車のポルシェ(中古ですが)を応援しようか、ずいぶん迷った(ホントは、全然迷わず、ポルシェを応援:非国民なので)。

トヨタの速さは、本当に半端ない。

予選と同等のスピードで鬼神の如く追い上げる8号車のスピードは、見ていてゾクゾクする。

その一方で、きっちりと計画的にラップを刻む2号車の堅実な走りも印象的だった。

LMP1クラスは、全く別物だ。

トップメーカーが、とてつもない金を掛けて作り上げるプロトタイプカーである。

100億円では足りないだろう(未調査)。

それでも、湯水のごとく注ぎ込んだ金を回収できるわけだからな。

自動車産業というのは、余程美味しい商売なのに違いない。

日産も、またやればいいのに(ゴーンシャチョーが許してくれないかな)。

まあ、前回出したのがFFというヘンタイグルマだったからな。

ふつーのMRハイブリッドでは、勝負にならないんじゃないのかあ?。

是非とも、頑張って欲しいものだ。

人の作りしものが、轟音を立てて走り抜ける。

クルマという汎用運搬機械とは、全く異なる代物だが、タイヤの数だけは同じだ。

お台場で見たモックアップは、ぺったんこの薄板のような感じだったしな。

こんなもんが、300kmオーバーのスピードで24時間ぶっ続けに走るのかと、ちょっとカンドーした。

それを、速く壊れないように走らせようというだけの話だ。

同じところをぐるぐる回りながら。

走らせるのは、少しは面白いかもしれないが、それを見ているだけというのは、いったいどこが面白いんだろうか。

夏至の頃のヨーロッパの、気持ちの良い週末を、サーキットで過ごす。

欧州は、鉄道も発達しているけど、やっぱクルマ社会だな。

そんな、ファンダメンタルがあって、そういう文化が支えているんだろう。

ご贔屓のチームを気軽に応援したりしてな。

短い夏を戸外で過ごす。

夏の花火のようなルマンレース。

24時間のお祭り(車検からは、1週間)。

その一瞬の花火が消えれば、いつもの静かな田舎町に戻る。

ユノディエールの2つのシケインは閉じられ、ふつーのまっすぐな道になる(たぶん)。

一部のパーマネントコースでは、バイクのレースとかも行われるという。

浮沈子は、そんな普段のルマンも見てみたいと思った。

2017年のルマンは終わった。

サーキットの隣の空港からは、ビジネスジェットが日本に向かって飛んでいたりするんだろう。

惨敗したトヨタのシャチョー乗せて。

初めてのルマン観戦だったようだ(クルーだというから、観戦じゃなくて参戦かあ?)。

自分でハンドル握りたくなったに決まってる!。

いや、絶対に・・・。

絵に描いたような悪夢2017年06月18日 23:22

絵に描いたような悪夢


呪いは、ポルシェにも掛かっていた。

(【順位結果】2017ル・マン24時間 決勝20時間後)
https://www.as-web.jp/sports-car/133237

「Pos:No:Gap
1:1:316 Laps
6:2:16 Laps
12:8:26 Laps
54:9:リタイア
55:7:リタイア」

2号車は順調にいけば、LMP2のマシンを抜いて、ポルシェの1、2フィニッシュになると、誰もが思っていたに違いない。

波乱が起こったのは、この直後だ。

(ル・マン24時間:1号車ポルシェがストップの大波乱! LMP2優勝の可能性も!?)
https://www.as-web.jp/sports-car/133244?all

「現地時間11時10分、まさかの光景が飛び込んできた。1コーナーに差しかかった1号車ポルシェがスローダウンを喫したのだ。場所は1周が始まったばかりの場所で、長いコースを戻ってこなければならなかった。」

「チームによれば、油圧に関するトラブルだという。」

結果は、コース途中でリタイア。

トヨタに続き、ポルシェまで、先頭車両が突然死してリタイアする事態となった。

悲惨だな・・・。

ただ、2号車は、速度差からいって24時間経つ前に先頭に出ることが出来ることが分かっているので、LMP1が優勝する可能性は残っていた。

結果はその通りになり、ポルシェは辛くも3連覇を成し遂げた。

今回は敵失と自失(?)の両方を食らって、残った車両の立ち位置がトヨタとポルシェの明暗を分けた形だ。

5台のLMP1全てがトラブルに見舞われ、3台がリタイアするという凄惨な結果になった。

(【順位結果】2017ル・マン24時間 決勝総合結果)
https://www.as-web.jp/sports-car/133298

「Pos:No:Gap
1:2:367Laps
9:8:9Laps
-:1:リタイア
-:9:リタイア
-:7:リタイア」

2位から8位までを、格下のLMP2が占めるという番狂わせ・・・。

解説の人は、LMP2が速いとか言ってたが、映像を見るとまともに動いている時のLMP1の速さはハンパない。

加速も減速も伸びも全く次元が異なる。

GTEプロクラスでは、ポルシェ911RSRがいいところまで行った(クラス4位)。

ミッドシップにして、初めてのルマンだからな。

善戦したと言えるだろう。

それにしても、トヨタに続いてポルシェまでもが突然死するという事態は尋常ではない。

解説で言っていたが、速さを追求するあまり(追求しないと勝てない)、ハイブリッド(電気系、機械系とも)の完成度が追い付かないのではないか。

豊田シャチョーは、インタビューに答えて、来年も参戦すると明言していたからな。

もちろん、ポルシェも続けるだろう。

やっぱ、ルマンで勝たないとな。

モナコグランプリ、インディ500、ルマン24時間は、3大レースと言われる。

華があるしな。

ポルシェは、勝利の美酒に酔うだろうが、やや苦みがあるに違いない。

ルマンに参戦し続け、数々のトラブルを経験し、勝ち方も負け方も嚙み分けた手練れの優勝だった。

しかし、LMP1の速さは、本当にすごい。

8号車は、予選並みの3分18秒とかで走ってたしな。

最後に、2号車がLMP2の車両を周回遅れにするシーンも印象的だった。

ルマンでは、4種類のレースが、同時に同じコースで繰り広げられている。

本来なら、下克上は起こらない。

今回は、総合優勝であわや逆転劇が起こるところだった。

臥薪嘗胆、来年のトヨタは、どんなクルマで挑んでくるのか。

GTEプロクラスの終盤の死闘も見応えがあったが、まあ、所詮、遅い車同士のじゃれあいのようなもんだな。

トップカテゴリーからアウディが抜けたことが、大きく影響しているのかもしれない。

ガチで2大メーカーだからな。

引くに引けない。

だから、スピード優先になるし、耐久性にも難が残る。

オーガナイザーは、その辺りを考えて空力を弄ってきたんだろうが、裏目に出てしまった。

去年は、敵失で拾った優勝だったが、今年は地力の強さでもぎ取った優勝だ。

ポルシェの本当の強さは、こういう形で出てくる。

んでもって、来年はもっと壊れないクルマを出してくるだろう。

最低でも優勝・・・。

2台態勢で、1台故障、1台リタイアでも、優勝する。

すげーな・・・。

トヨタに必要なのは、参加し続けること、チャレンジし続けること、強くなり続けることだ。

優勝は力でもぎ取る。

2号車がLMP2を周回遅れにした時、浮沈子は、その力を見せつけられた気がした。

レベルが違う・・・。

しかしなあ、ホント、トヨタって、ルマンの女神に愛されてないよなあ・・・。

悪夢の再来2017年06月18日 10:38

悪夢の再来
悪夢の再来


トヨタには、何か呪いが掛かっているのではないか。

(ル・マン24時間スタート! トヨタがワン・ツーで接近戦を展開も、背後にポルシェ続く)
https://www.as-web.jp/sports-car/133067?all

(【順位結果】2017ル・マン24時間 決勝1時間後)
https://www.as-web.jp/sports-car/133076?all

「Pos:No:Gap
1:8:17Laps
2:7:0'01.624
3:1:0'04.554
4:2:0'12.198
5:9:0'38.173」

この辺りまでは、順調だったんだがな。

(【順位結果】2017ル・マン24時間 決勝4時間後)
https://www.as-web.jp/sports-car/133102

Pos:No:Gap
1:7:66Laps
2:1:0'38.636
3:8:0'59.875
4:9:1'47.832
24:2:8Laps」

(ル・マン24時間は4時間経過。7号車トヨタがリード築く一方2号車ポルシェにトラブル)
https://www.as-web.jp/sports-car/133092?all

「ポルシェ勢ではもう1台の2号車が、アール・バンバーのドライブ中の18時30分ごろ、白煙が上がり緊急ピットイン。原因は調査中と言われているが、「フロントアクスルドライブのトラブル」と言われている。」

レースの神様は、この辺りまではトヨタに微笑んでいたに違いない。

(ル・マン24時間:8号車トヨタにトラブル発生。7号車トヨタvs1号車ポルシェの戦いへ)
https://www.as-web.jp/sports-car/133122?all

「7号車の後方につけていた8号車トヨタTS050ハイブリッドにはトラブルが発生した。」

「105周目に一貴がポルシェコーナー手前でロッテラーをかわし、これで7号車トヨタ、8号車トヨタというワン・ツー」

それでもまだ、いける感じだったんだがな。

「22時47分、ブエミはフロントブレーキ周辺にバイブレーションの症状を訴え緊急ピットイン。8号車トヨタはフロントブレーキから白煙が上がりガレージに入れられてしまう。」

「これで戦いは7号車トヨタと1号車ポルシェの戦いに変化」

(TOYOTA GAZOO Racing WEC第3戦ル・マン24時間 決勝6時間レポート)
https://www.as-web.jp/sports-car/133117

「スタートから6時間経過。TS050 HYBRID #7号車は小林可夢偉が首位快走」

「3位は#8号車 中嶋一貴、4位は#9号車 国本雄資が走行中」

(【順位結果】2017ル・マン24時間 決勝8時間後)
https://www.as-web.jp/sports-car/133126

「Pos:No:Gap
1:7:129Laps
2:1:0'42.858
3:9:1Laps
4:8:4Laps
36:2:18Laps」

悪夢は、この後に始まる。

(ル・マン24時間:首位7号車トヨタにトラブル発生! 1号車ポルシェが首位に浮上)
https://www.as-web.jp/sports-car/133146?all

「現地時間0時43分、それまでトップを快走していた7号車トヨタTS050ハイブリッドにトラブルが発生。1号車ポルシェ919ハイブリッドが首位に浮上した。」

「どうやらクラッチのトラブルの様子だ。」

事実上のリタイアになる。

「これで首位は1号車ポルシェ919ハイブリッドが浮上。1号車はSC中にピットインしようとした際、ピットロード入口でスピン。ただ、ダメージはなく、首位浮上を果たしている。2番手は1周遅れで9号車トヨタTS050ハイブリッドが浮上。」

「現地時間1時14分、9号車トヨタも左リヤタイヤが1コーナーでバースト。ふたたび大きく遅れを喫している。」

これで、9号車もリタイア。

「フロントモーターのトラブルに見舞われた8号車トヨタは、1時間59分という作業時間を経て、ようやくピットアウトしたが、1時現在総合54番手」

トヨタ陣営は、ボロボロになった。

(ル・マン24時間:魔の午前1時。9号車もストップ! トヨタの勝利は厳しい状況に)
https://www.as-web.jp/sports-car/133167?all

「豊田章男社長が現地を訪れ、トヨタにとって必勝体制で臨んでいた2017年のル・マン24時間」

やっぱ、シャチョーは現地入りしてたんだな。

その目の前で、この体たらく・・・。

しかも、ドライバーのミスによるものではなく、車両自体の不具合という、あってはならない原因だ。

まあ、9号車のタイヤバーストは、他車との接触が原因だがな。

「7号車、9号車ともリタイアがほぼ確定。残る8号車はトップの1号車ポルシェから29周遅れ」

うーん、目も当てられない状況だ。

1号車のポルシェも、いつ何が起こるか分からない。

予選までは、今年こそトヨタの独壇場で、ひょっとすると表彰台独占かと思われたが、表彰台どころか8号車の完走に期待するしかない展開となってしまった。

これは、どう考えても呪いだな・・・。

(【順位結果】2017ル・マン24時間 決勝12時間後:追加)
http://www.as-web.jp/sports-car/133177

「Pos:No:Gap
1:1:188Laps
16:2:18 Laps
46:8:29 Laps
54:9:28 Laps
55:7:34 Laps」

(【ルマン24時間】スタート12時間経過…1号車ポルシェがトップ独走、2号車も順調に挽回:追加)
https://response.jp/article/2017/06/18/296257.html

「ポルシェ勢は、序盤に2号車がトラブルに見舞われたが、その後が順調に走行。12時間時点で総合16位まで順位を取り戻し、このペースでいけば現地時間の18日午前にはポルシェが総合でワンツー体制になりそうな勢いだ。」

トヨタの悪夢は、あと12時間も続く・・・。

2機の戦闘機2017年06月16日 22:25

2機の戦闘機
2機の戦闘機


お台場にあるトヨタの展示場(メガウェブ)に行ってきた。

大井町まで自転車こいで、臨海線で3つ目。

帰りに、フィットネスで1000m+アルファ(200mくらい)泳いでくる。

十分な活動量だな。

で、展示してあった2台のクルマは、ルマンで競うトヨタとポルシェのモックアップだ。

とはいえ、実車とほぼ同じだから、迫力は相当なものだ。

LMP1の実車を見るのは、2度目になるが、手を触れるほど近くで見るのは初めてだ(お手を触れないでください)。

思いのほか小さい。

ひろい展示場で見ているからかもしれないが、とんでもない速さで駆け抜けていく光景が頭にこびりついているので、そのイメージからすると、コンパクトに感じる。

フットプリント自体は、それ程小さくはないが、地面に貼り付くような低さなので、その影響かもしれない。

まあ、1人乗りだしな・・・。

ポルシェ919は、2017年用の外板を本国から持ってきて貼り付けたらしく、ほぼ、実車と同じフォルムをしている。

トヨタの方は050と番号は同じだが、細かいところは古いままなのかもしれない。

パッと見でよく似ているが、細部は全く異なる。

全体の印象は、ポルシェはトータルデザインが練り上げられていて、まとまりがいい感じだ。

対してトヨタは、細かいところを微調整して、後から修正した感じがする。

それは、より、完成度を高めようとしたのかもしれず、実戦で鍛えられてきた姿をしているともいえる。

ポルシェの、いかにも展示モデルというピュアな印象とは異なる。

生々しい。

レーシングカー的趣味から言えば、トヨタ車の方がリアリティがある。

ポルシェは、作り物っぽい。

それだけ、全体のデザインに破たんがないということかもしれない。

予選の総合結果では、トヨタがアットーテキな速さを見せつけてポールポジションを取った。

のみならず、2位もゲットして、フロントローを独占する。

3位、4位に沈んだポルシェは、トップと3秒近い差を付けられてしまった。

勝ち目はない・・・。

しかし、お台場に鎮座している2台を見ると、ひいき目かもしれないが、ポルシェの方が速そうに見える。

24時間走らせて、どっちが速いかは、もうすぐ分かる。

どっちにしても、この2台は戦闘機だ。

速く走ることに特化し、その他全てを削ぎ落したアスリートの姿だ。

目立ったのは、フロントフェンダーに埋め込まれたポルシェのサイドミラーだが、あまり視認性が良さそうには見えない。

フロントセクションは、ボディ中央部が細身に仕上げられたトヨタに対して、幅広で薄べったいポルシェという感じがする。

ポルシェの排気口はリアで2本出しになっていて、3年前の仕様(1本出し)とは異なる。

年々進化していく戦闘機だな。

本番直前ではあるけど、実車に近いモックアップを眺めることが出来たのは良かった。

トヨタが速いわけも、薄々感じ取れた。

なりふり構わず、勝ちを取りに行っているのだ。

出来ることは何でもする。

ポルシェは、もっと違う世界を見ている。

理詰めで、一つ一つ積み上げてくる。

全体の整合性を重視し、来年、再来年、さらにその次を見据えている。

ルマンで今年勝つことは、そのプロセスの一つに過ぎない。

トヨタのマシンは、24時間走り切ったら壊れてしまいそうな繊細さを感じる。

ポルシェは、燃料さえ入れれば、100時間でも走りそうな感じだ。

レースだからな。

結果が全てだ。

見た目の印象など、どーでもいーのだ。

しかし、棲む世界が異なる工業製品が、同じ土俵(サーキット)で覇を競う感じがしたのは浮沈子だけだろうか。

平日の午前中ということもあり、展示場内はガラガラだったが、熱心な見学者は係の人にいろいろ尋ねたりしていた。

浮沈子は、見たままの印象に浸りたかったので、あえて解説は求めなかった。

050は想定内だったが、919は想像を超えていた。

今年のルマンの結果は、トヨタの勝ちと見たが、今後数年間のWECにおいては、ポルシェの底力を見せつけられることになるだろう。

精緻を極めた駆動系は、もちろん分からない。

実際のレースに最適化された燃料消費やタイヤのマネジメントも不明だ。

しかし、ものづくりにおいて、レーシングカーという特殊なクルマを見ただけでも、次元の違いを感じ取ることが出来る。

作っているものが違うような気がしたな・・・。