🐱アポロのテレビカメラはソニーじゃない!(訂正) ― 2023年01月06日 21:48
アポロのテレビカメラはソニーじゃない!(訂正)
浮沈子は、半世紀の間、ずーっとそう信じていた。
アポロのテレビ中継に使われたのは、ソニー製のテレビカメラだとばっかし!。
まあ、考えてみれば、東京電気工業からSONYに社名変更してからわずかの間にテレビカメラを月面に送り込むことはムリポだ。
あるところで話題になり、アポロ陰謀論で盛り上がった時にその話をしたが、訂正するには今年の忘年会まで待たなければならない(そうなのかあ?)。
このブログの読者ということだったので、ひょっとしたら読んでいただけるかもしれないと思い、今回、記事にした。
(アポロ TV カメラ)
https://en.wikipedia.org/wiki/Apollo_TV_camera
「カメラ システムは、RCAとウェスティングハウスの 2 社によって製造されました。」
なんだ、全然違うじゃん!?。
RCAは、コマンドモジュールの固定カメラを作り、ウェスティングハウスは月面カメラを作った。
「使い方:
使用カメラ、CM=司令船、LM=月着陸船
・アポロ7号: RCA B&W SSTV (CM)
・アポロ8号: RCA B&W SSTV (CM)
・アポロ 9 号: ウェスティングハウス B&W (LM)
・アポロ10号:ウェスティングハウスカラー(CM)
・アポロ 11 号: ウェスティングハウス カラー (CM)、ウェスティングハウス B&W (LM)
・アポロ 12 号: ウェスティングハウス カラー (CM & LM)
・アポロ 13 号: ウェスティングハウス カラー (CM & LM)、ウェスティングハウス B&W は LM のバックアップ (未使用)、LM カメラは未使用
・アポロ 14 号: ウェスティングハウス カラー (CM & LM)、ウェスティングハウス B&W は LM のバックアップでした (未使用)
・アポロ 15 号: ウェスティングハウス カラー (CM)、RCA GCTA (LM)、ウェスティングハウス B&W は LM のバックアップでした (未使用)
・アポロ 16 号: ウェスティングハウス カラー (CM)、RCA GCTA (LM)、ウェスティングハウス B&W は LM のバックアップでした (未使用)
・アポロ17号:ウェスティングハウスカラー(CM)、RCA GCTA(LM)」
ちなみに、スチルカメラでは、ハッセルブラッド製が使用されているようだ(ニコンも使ったみたいです:<以下追加>参照)。
(宇宙船のNASAカメラのリスト)
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_NASA_cameras_on_spacecraft
「アポロ計画:
・アポロ TV カメラ
・Hasselblad "Electric Camera" (改造 500 EL) と 70 mm フィルム
・Maurer Data Acquisition Camera (DAC) と 16 mm フィルム
・35ミリフィルムのニコン
・アポロ 15、16、17 号の 127 mm フィルムを使用したマッピング (メートル法) カメラ (焦点距離 7.6 cm) (シャーマン フェアチャイルドの月面写真を参照)
・アポロ 15、16、17 号のステラー カメラ (焦点距離 7.6 cm) と 35 mm フィルム
・アポロ 15、16、17 号の 127 mm フィルムを使用したパノラマ カメラ (焦点距離 61 cm)」
ソニーのウィキも見たけど、アポロ計画への関与はない。
(ソニー)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%8B%E3%83%BC
「1960年代:
・・・
トランジスタの研究開発と応用を進め、1959年(昭和34年)に世界初の直視型ポータブル・トランジスタテレビを発売するが売れず。1961年(昭和36年)には世界初のビデオテープレコーダー(以下、VTR「SV-201」を開発、1967年(同42)にはトランジスタ電卓を発売した。1964年(昭和39年)には世界初の家庭用オールトランジスタVTRを発表する。」
浮沈子が、なぜアポロのテレビカメラをソニー製だと信じたのかは定かではない。
調べていくと、意外な事実が明らかになった。
(ソニー/東京大学/JAXAの超小型人工衛星『EYE』がSpaceXのロケットで宇宙へ!地上との通信に成功「宇宙からの撮影を身近なものに」)
https://robotstart.info/2023/01/05/starsphere-eye-to-space.html
「ソニーグループ株式会社(以下、ソニー)は、カメラを搭載し、地上からの遠隔操作で宇宙空間から撮影を実現する超小型人工衛星『EYE』(アイ)が衛星軌道に放出」
「2023年春には一般の人がこの『EYE』を使って、宇宙からの写真や動画を撮影するサービスを展開し、宇宙を誰もが身近に感じねる機会を提供したい考え」
「一般の人が『EYE』を地上から操作して、宇宙から見た映像を撮影することができる。」
宇宙版ライブカメラというところか。
「米国東部時間1月3日に米国・フロリダ州にて打ちあがり、同日衛星軌道上に放出」
「『EYE』は、SpaceX社の「Falcon 9」により高度524kmの軌道へ投入」
ライドシェアで今年上がったやつだ。
アポロのカメラじゃなかったけど、一般の人が気軽に宇宙からの映像を撮影できる時代になってきたわけだ。
「『EYE』は、ソニーが東京大学と国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)とともに推進する「STAR SPHERE」プロジェクトによる超小型人工衛星。」
今年も、妄想に駆られて宇宙ネタを追い続けるぞお・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(1971:アポロ15号に「ニコンフォトミックFTN」が搭載される)
https://www.jp.nikon.com/company/corporate/history/chronology/1946/
「アポロ15号から、翌年打ち上げ予定のアポロ17号までに搭載する記録用カメラの供給」
もう、アポロの命運が尽きようとする時に投入されたわけだな(そういうことかあ?)。
「NASA仕様の「ニコンフォトミックFTN」は、その後、宇宙飛行士3名が長期間にわたって居住可能な宇宙実験室、スカイラブにも特殊カメラシステムとして採用」
動画を見ると、その後もスペースシャトル、ISSに採用されているようだ。
(1981:NASA仕様「ニコンF3」がスペースシャトル「コロンビア号」に搭載される)
https://www.jp.nikon.com/company/corporate/history/chronology/1980/
「ニコンは当時開発中であった「ニコンF3」をベースに、250枚撮りの「F3“ビッグカメラ”」と72枚撮りの「F3“スモールカメラ”」を1980年5月に納入。翌年、スペースシャトル「コロンビア号」に「F3“スモールカメラ”」が搭載された。」
(2010:国際宇宙ステーション(ISS)でデジタル一眼レフカメラ「D3S」、「D3X」、NIKKORレンズが使用される)
https://www.jp.nikon.com/company/corporate/history/chronology/1999/
「2009(平成21)年に、国際宇宙ステーション(ISS)内での記録撮影用として、NASA(米国航空宇宙局)に、デジタル一眼レフカメラ「D3S」11台と交換レンズ「AF-S NIKKOR 14-24mm f2.8G ED」7本を納入。」
「2010年にはロシア連邦宇宙局が国際宇宙ステーション(ISS)の運営を委託している、S.P.コロレフ ロケット アンド スペース コーポレーション“エネルギア”に、宇宙での記録撮影用として、「D3S」1台と「D3X」2台、「AF-S NIKKOR 400mm f/2.8G ED VR」などの交換レンズ、ソフトウェア、アクセサリー類を納入」
「ISSのアメリカ区画、ロシア区画の船内および船外活動で活躍」
うーん、宇宙ではニコンの方が目立つなあ・・・。
浮沈子は、半世紀の間、ずーっとそう信じていた。
アポロのテレビ中継に使われたのは、ソニー製のテレビカメラだとばっかし!。
まあ、考えてみれば、東京電気工業からSONYに社名変更してからわずかの間にテレビカメラを月面に送り込むことはムリポだ。
あるところで話題になり、アポロ陰謀論で盛り上がった時にその話をしたが、訂正するには今年の忘年会まで待たなければならない(そうなのかあ?)。
このブログの読者ということだったので、ひょっとしたら読んでいただけるかもしれないと思い、今回、記事にした。
(アポロ TV カメラ)
https://en.wikipedia.org/wiki/Apollo_TV_camera
「カメラ システムは、RCAとウェスティングハウスの 2 社によって製造されました。」
なんだ、全然違うじゃん!?。
RCAは、コマンドモジュールの固定カメラを作り、ウェスティングハウスは月面カメラを作った。
「使い方:
使用カメラ、CM=司令船、LM=月着陸船
・アポロ7号: RCA B&W SSTV (CM)
・アポロ8号: RCA B&W SSTV (CM)
・アポロ 9 号: ウェスティングハウス B&W (LM)
・アポロ10号:ウェスティングハウスカラー(CM)
・アポロ 11 号: ウェスティングハウス カラー (CM)、ウェスティングハウス B&W (LM)
・アポロ 12 号: ウェスティングハウス カラー (CM & LM)
・アポロ 13 号: ウェスティングハウス カラー (CM & LM)、ウェスティングハウス B&W は LM のバックアップ (未使用)、LM カメラは未使用
・アポロ 14 号: ウェスティングハウス カラー (CM & LM)、ウェスティングハウス B&W は LM のバックアップでした (未使用)
・アポロ 15 号: ウェスティングハウス カラー (CM)、RCA GCTA (LM)、ウェスティングハウス B&W は LM のバックアップでした (未使用)
・アポロ 16 号: ウェスティングハウス カラー (CM)、RCA GCTA (LM)、ウェスティングハウス B&W は LM のバックアップでした (未使用)
・アポロ17号:ウェスティングハウスカラー(CM)、RCA GCTA(LM)」
ちなみに、スチルカメラでは、ハッセルブラッド製が使用されているようだ(ニコンも使ったみたいです:<以下追加>参照)。
(宇宙船のNASAカメラのリスト)
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_NASA_cameras_on_spacecraft
「アポロ計画:
・アポロ TV カメラ
・Hasselblad "Electric Camera" (改造 500 EL) と 70 mm フィルム
・Maurer Data Acquisition Camera (DAC) と 16 mm フィルム
・35ミリフィルムのニコン
・アポロ 15、16、17 号の 127 mm フィルムを使用したマッピング (メートル法) カメラ (焦点距離 7.6 cm) (シャーマン フェアチャイルドの月面写真を参照)
・アポロ 15、16、17 号のステラー カメラ (焦点距離 7.6 cm) と 35 mm フィルム
・アポロ 15、16、17 号の 127 mm フィルムを使用したパノラマ カメラ (焦点距離 61 cm)」
ソニーのウィキも見たけど、アポロ計画への関与はない。
(ソニー)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%8B%E3%83%BC
「1960年代:
・・・
トランジスタの研究開発と応用を進め、1959年(昭和34年)に世界初の直視型ポータブル・トランジスタテレビを発売するが売れず。1961年(昭和36年)には世界初のビデオテープレコーダー(以下、VTR「SV-201」を開発、1967年(同42)にはトランジスタ電卓を発売した。1964年(昭和39年)には世界初の家庭用オールトランジスタVTRを発表する。」
浮沈子が、なぜアポロのテレビカメラをソニー製だと信じたのかは定かではない。
調べていくと、意外な事実が明らかになった。
(ソニー/東京大学/JAXAの超小型人工衛星『EYE』がSpaceXのロケットで宇宙へ!地上との通信に成功「宇宙からの撮影を身近なものに」)
https://robotstart.info/2023/01/05/starsphere-eye-to-space.html
「ソニーグループ株式会社(以下、ソニー)は、カメラを搭載し、地上からの遠隔操作で宇宙空間から撮影を実現する超小型人工衛星『EYE』(アイ)が衛星軌道に放出」
「2023年春には一般の人がこの『EYE』を使って、宇宙からの写真や動画を撮影するサービスを展開し、宇宙を誰もが身近に感じねる機会を提供したい考え」
「一般の人が『EYE』を地上から操作して、宇宙から見た映像を撮影することができる。」
宇宙版ライブカメラというところか。
「米国東部時間1月3日に米国・フロリダ州にて打ちあがり、同日衛星軌道上に放出」
「『EYE』は、SpaceX社の「Falcon 9」により高度524kmの軌道へ投入」
ライドシェアで今年上がったやつだ。
アポロのカメラじゃなかったけど、一般の人が気軽に宇宙からの映像を撮影できる時代になってきたわけだ。
「『EYE』は、ソニーが東京大学と国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)とともに推進する「STAR SPHERE」プロジェクトによる超小型人工衛星。」
今年も、妄想に駆られて宇宙ネタを追い続けるぞお・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(1971:アポロ15号に「ニコンフォトミックFTN」が搭載される)
https://www.jp.nikon.com/company/corporate/history/chronology/1946/
「アポロ15号から、翌年打ち上げ予定のアポロ17号までに搭載する記録用カメラの供給」
もう、アポロの命運が尽きようとする時に投入されたわけだな(そういうことかあ?)。
「NASA仕様の「ニコンフォトミックFTN」は、その後、宇宙飛行士3名が長期間にわたって居住可能な宇宙実験室、スカイラブにも特殊カメラシステムとして採用」
動画を見ると、その後もスペースシャトル、ISSに採用されているようだ。
(1981:NASA仕様「ニコンF3」がスペースシャトル「コロンビア号」に搭載される)
https://www.jp.nikon.com/company/corporate/history/chronology/1980/
「ニコンは当時開発中であった「ニコンF3」をベースに、250枚撮りの「F3“ビッグカメラ”」と72枚撮りの「F3“スモールカメラ”」を1980年5月に納入。翌年、スペースシャトル「コロンビア号」に「F3“スモールカメラ”」が搭載された。」
(2010:国際宇宙ステーション(ISS)でデジタル一眼レフカメラ「D3S」、「D3X」、NIKKORレンズが使用される)
https://www.jp.nikon.com/company/corporate/history/chronology/1999/
「2009(平成21)年に、国際宇宙ステーション(ISS)内での記録撮影用として、NASA(米国航空宇宙局)に、デジタル一眼レフカメラ「D3S」11台と交換レンズ「AF-S NIKKOR 14-24mm f2.8G ED」7本を納入。」
「2010年にはロシア連邦宇宙局が国際宇宙ステーション(ISS)の運営を委託している、S.P.コロレフ ロケット アンド スペース コーポレーション“エネルギア”に、宇宙での記録撮影用として、「D3S」1台と「D3X」2台、「AF-S NIKKOR 400mm f/2.8G ED VR」などの交換レンズ、ソフトウェア、アクセサリー類を納入」
「ISSのアメリカ区画、ロシア区画の船内および船外活動で活躍」
うーん、宇宙ではニコンの方が目立つなあ・・・。
コメント
_ 増田光紀 ― 2023年03月11日 20:04
はじめまして。ちょうど私のSNSで宇宙カメラの話題を書いていまして。アポロ計画で使われた16ミリカメラの正体がわからず貴サイトにたどり着きました。マウラーですね。実際に画像で確認し同一モデルだと確認しました。ありがとうございます。
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