東京モーターショー(その66)カエル面2013年11月26日 18:43

東京モーターショー(その66)カエル面
東京モーターショー(その66)カエル面


画像の手前から、

・パナメーラターボSエグゼクティブ
・金髪のおねえさん(カメラ小僧のお目当て!)
・911の50周年アニバーサリーエディション
・911GT3カップ

3台とも、見事なカエル面である(おねえさんは、別!)。

よく見ると、ライトの角度が、微妙に違っているのが分かる。

奥の2台は同じくらいだが、パナメーラは、明らかに寝ている。

少々上目使いなカエルである(もちろん、適正照射範囲に調整してます)。

しかし、黒い隈取のデザインがうまくて、同じような印象を与えている。

パナメーラのボンネットについているキャラクターラインは、911にはない。

フロントにV8ツインターボを押し込まなければならない関係で、ボンネットの高さは、明らかにパナメーラが高く、また、その長さも長い。

(ポルシェな形)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/11/03/7035598

この写真では、ライトの角度までは良く分からなかったが、今回の画像では、その点が明らかになっている。

浮沈子が拘るのには、訳がある。

911に詳しい方なら、良くご存知の通り、カエルの目玉は、モデル毎に寝てきており、そのうちペッタンコになる可能性があるのだ。

実際、ポルシェは、924、928、944、968では、そのようにデザインした。

(ポルシェ・924:リトラクタブルで、目玉なし)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%BB924

(ポルシェ・928:埋没した目玉)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%BB928

(ポルシェ・944:リトラクタブルで、目玉なし)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%BB944

(ポルシェ・968:埋没した目玉)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%BB968

こんなのもある。

(ポルシェ・914)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%BB914

(ポルシェ 930ターボ フラットノーズ)
http://enthu-kinki.com/enthucar/porsche/20130402porsche/

(ポルシェ・935:無敵のレーシングモデル)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%BB935

でもって、人気が出なかった、996初期型。

(ポルシェ・996:涙目とか、腎臓型などと呼ばれた)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%BB996

なんか、ポルシェであって、ポルシェでない。

記号としてのカエル面には、丸く飛び出した目玉が必要なのだ。

(空冷ポルシェの歴史)
http://www.prestige-tokyo.jp/air-cooled2.html

901、930、964までは、概ね同じだが、993になると、968のデザインの影響を受けて、フェンダーの形も変わり、カエル面も寝てくる。

ポルシェとて、商売だから、売れる車を作りたいし、それには記号性も必要だから、カエル面を継承するしかないが、デザイナーだって、フェラーリみたいにカッコイイ車を作りたいに決まっているのだ。

(フェラーリ:現行車種)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%AA#.E7.8F.BE.E8.A1.8C.E8.BB.8A.E7.A8.AE

カリフォルニア、458イタリア、F12ベルリネッタ、FF、ラ フェラーリのどれをとっても、誰が見ても、絶対に991よりはカッコイイのである(浮沈子の主観だけではないと、信じるしかないが)。

そして、次期モデルでは、また少し、目玉が寝てくるのだろう。

ポルシェの進化の歴史に、新たな1ページが加わる時、アウディのデザイナーが暗躍し、大口開けた吊り目のモデルが出てくるかもしれないのだ。

うーん、それって、ポルディとか、アウシェ、とか言うんだろうか。

この画像のように、モーターショーでカエル面を並べて撮れるのも、今のうちかもしれないと思うと、何ともいえない寂寥感が漂う。

東京モーターショー(その65)リトルモンスター2013年11月26日 16:45

東京モーターショー(その65)リトルモンスター
東京モーターショー(その65)リトルモンスター


最近は、南米行ったりして、ふらふらしているが、昔はパリ・ダカールラリー(パリダカ)といえば、泣く子も黙る、ハードなラリーとして定評があった。

(ダカール・ラリー)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC

(Rallye Dakar:フランス語)
http://fr.wikipedia.org/wiki/Rallye_Dakar

(Thierry Sabine:創始者:フランス語)
http://fr.wikipedia.org/wiki/Thierry_Sabine

「かつてのヨーロッパ-アフリカ大陸時代は、途中ほとんど集落や救護施設のないサハラ砂漠を縦断する過酷な競技なため、出場者の5割以上がリタイアする大会も珍しくなく、時折死者や負傷者も出た。」

ひえーっ!。

「それ故、「全ての完走者が勝者である」という言葉が出場者全員の共通の認識となっており、最終日のレースは「ビクトリーラン」と呼ばれている。」

「ヨーロッパ-アフリカ大陸時代は、フランスなど欧米を中心とした選手とメーカーがかつて植民地として支配していたアフリカ諸国で行っているだけに、植民地主義的だとする批判が根強く存在し、テロの標的にされる理由の一つであった。またアフリカの一般住民の住む地域を競技車両が猛スピードで駆け抜け住民と競技車の事故も発生しており、批判されるのもやむを得ないとする見方も多かった。それらの事情から、後に開催地が南米に変更された。」

「私にできるのは、“冒険の扉”を示すこと。扉の向こうには、危険が待っている。扉を開くのは君だ。望むなら連れて行こう」

ティエリー・サビーヌの言葉通り、レースというよりは、冒険なのだ。

冒険というのは、字義どおり、危険を冒すということであり、時に命を失うことを意味する。

人間の行為の中で、最も愚かで、馬鹿馬鹿しく、マトモじゃない。

同時に、最も魅力的で、押さえ難く、本質的で、賞賛されるべき行為でもある。

この、非日常度200パーセントの競技に、1983年から連続出場しているアホ(最高のホメ言葉です!)がいる。

(菅原義正)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8F%85%E5%8E%9F%E7%BE%A9%E6%AD%A3

最近は、息子が出場しているので、ラリー馬鹿二代であるな。

(日本レーシングマネジメント)
http://www.j-r-m.co.jp/

(リトルモンスターと称される、HINOダカールラリーマシン。)
http://www.hino.co.jp/dakar/team_sugawara/racing_trucks.html

「総排気量 8866cc、600馬力、燃料タンク600リッター」とある(1号車)。

「大型タイヤとの組み合わせで最高速は170km/hに達する。」

「使用サスペンションは毎年、改良に改良を加えたリーフサスペンションに各輪2本のレイガー社製ショックアブソーバー。」

「リアボディ
キャブと側面を合わせ空力にも配慮した設計のリアボディは坪井特殊車体で改良を重ね製作されたもの。幌とカーボン素材が組み合わされ、骨格とは特殊なのりで接着されている。荷台内には燃料タンクが固定され、スペアタイヤ2本、最低限のスペアパーツにクルーの私物が積まれる。スペアパーツの選択や少量化も大事な作戦の一つだ。」

会場に展示されていたのは、2011年の参加車両である。

菅原義正が運転した1号車であろう。

完走している(クラス3位)。

(Dakar Rally 2011)
http://www.hino.co.jp/dakar/gallery/DakarRally_2011.html

菅原ジジイ(最高の敬称!)は、なんと72歳で、来年も参戦するという!。

うーん、脱帽だな。

(メンバー)
http://www.hino.co.jp/dakar/team_sugawara/index.html

今後は、是非、ハイブリッド車で、過酷なラリーに挑んでいただきたいものだ。

(最先端のハイブリッドテクノロジーで、日野レンジャーは、さらに高水準な輸送品質へ。)
http://www.hino.co.jp/ranger_hv/hybrid/index.html

「エンジン直結式のモーター/ジェネレーターとニッケル水素電池によるパラレル方式のハイブリッドシステムを採用。車両の減速時に発生するエネルギーを蓄電し、エンジン動力をモーターアシストすることで排出ガスを低減し、低燃費を実現します」

トラックの省エネは、乗用車のそれよりも、環境に与える効果は大きい。

勝つことが使命のレーシングトラックだが、そこにエコが加われば、意義は大きいだろう。

それは、新たな冒険の扉を開くことにも繋がる。

サビーヌも、きっと賞賛するに違いない。

東京モーターショー(その64)似て非なるもの2013年11月26日 14:07

東京モーターショー(その64)似て非なるもの
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東京モーターショー(その63)似て非なるもの2013年11月26日 14:06

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