🚀アルテミス:熱シールド ― 2024年05月10日 05:51
アルテミス:熱シールド
(NASA、オリオン熱シールド問題の「独立したレビュー」を確認)
https://arstechnica.com/space/2024/05/nasa-confirms-independent-review-of-orion-heat-shield-issue/
「アルテミス II の熱シールドは、フロリダ州の NASA ケネディ宇宙センターで飛行前試験中のオリオン宇宙船にすでに取り付けられています。」
「今、熱シールドを改造するには、オリオン乗組員モジュールを欧州サービスモジュールから分解する必要があり、おそらくアルテミスIIの打ち上げは現在の目標スケジュールである2025年9月より1年以上遅れる」
この記事は、アルテミス2の実施時期に深くかかわっている。
選択肢は3つ。
①再突入中に宇宙船の軌道を変更する
②熱シールド自体を変更する
③何もせずにアルテミス II ミッションをそのまま飛行する
NASAは、②は避けたいようで、①か③で強行したいと考えているようだ。
が、どうも、③という選択肢は取り得ないのではないか。
「2022年12月、25日間の無人飛行アルテミス1号ミッション終了時の大気圏再突入中に、オリオンの遮熱板から焦げた物質の塊がひび割れ、欠けた。」
「飛行後にカプセルを検査した技術者らは、再突入の応力によって破片が剥がれ落ちた100箇所以上の場所を発見した。」
「気温が華氏5,000度まで上昇すると、大気圏再突入の応力によって熱シールドの一部が剥がれ落ちた。」(該当箇所を切り出して自動翻訳)
ジャーン!。
100か所かよ。
やれやれ・・・。
浮沈子は、もっと少ないと思ってたんだがな。
例外的な損傷で、そのままアルテミス2を実施しても問題ない程度だという認識だった。
そうじゃないことは明らかだ。
少なくとも、同じことは繰り返し起こる。
「アルテミス II 宇宙飛行士は大気圏に再突入し、パラシュートを利用して太平洋に着水します。」
「飛行計画はアルテミス I とは異なりますが、アルテミス II のオリオン宇宙船は依然としてほぼ同じ時速 25,000 マイル (時速 40,000 km) の猛烈な速度で地球に帰還します。そうなると、遮熱板はアルテミス I で見られたのと同様の熱負荷を受けることになる。」
「エンジニアは地上試験でオリオンの熱シールドの一部の炭化損失を再現しましたが、直径 16.5 フィート (5 メートル) の熱シールド全体を地上でテストしたり、飛行機で経験した正確な材料反応や飛行環境を再現したりすることはできません。」
うーん、浮沈子の記憶が確かならば、2014年に今は亡きデルタ4ヘビーでドンガラのオリオン宇宙船を打ちあげ、大気圏再突入テストを行っているはずなんだがな。
(探査飛行試験-1:フライト)
https://en.wikipedia.org/wiki/Exploration_Flight_Test-1#Flight
「宇宙船は最大 8.9 km/s (20,000 mph) の再突入速度に達することができ、熱シールドは最大約 2,200 °C (4,000 °F) の温度にさらされました。」
再突入速度としてはアルテミス1より500mph(約800km/時)少なく、熱シールドの温度としては華氏1000度(摂氏約500度)低い値でのテストだったわけだ。
物理の神様が仕掛けたトラップに、まんまとハマっちまったことになる。
25パーセント増しの負荷に対して、熱シールドは耐えられなかったわけだ。
更に気になる記述もある。
「アルテミス II でのオリオンの再突入の角度を変更しても、問題は解決しない可能性」
「アルテミス I では非常に早い段階で解放が見られました」(アルテミスIIミッションのパイロット、ビクター・グローバー氏)
「ダメージを与える破片が非常に早い段階で始まった場合、軌道を変えることが解決策であるという保証はありません。それは何かを変えるでしょうが、必ずしもそれを解決するとは限りません。したがって、根本原因が分かるのであれば、それを理解する必要があります。」
①の解決策がクソの役にも立たず、③の解決策が実質的に取り得ない場合(穴だらけの熱シールドで、大気圏突入を繰り返すのかあ?)、残る選択肢は②だけだ。
アルテミス2で有人飛行が終わるわけじゃないからな。
「後続のオリオン宇宙船の熱シールドも、チャーの損失調査の影響で再設計が必要になる可能性があります。」(チャー(char):焦げ)
オリオン宇宙船は、アルテミス計画だけで使われるわけではない。
有人火星探査でも、地球からの発射や帰還で使用される想定だ。
盤石の設計である必要がある。
もしも、設計変更が行われるとすれば、再び無人機によるテストが必要になる。
アルテミス1.5とかな。
遅延は、1年では済まされないだろう。
当然、費用も数十億ドル単位で膨れ上がる。
21世紀の月面着陸で中国の後塵を拝することは確実となり、下手をすればインドと争うことになりかねない(そうなのかあ?)。
が、ちょっと待って欲しい。
米国は、半世紀以上前にアポロ計画を実施し、有人カプセルを複数回(8号、10号、11号から17号:13号含む)月軌道から地球に送り返してきたのではなかったのか?。
そん時使った熱シールドの材料とかじゃダメなのかあ?。
もちろん、カプセルの大きさはデカくなってるし、再使用を前提として、熱シールド自体は交換可能な設計となっている。
ハチの巣状になっている構造へのアブレーターの注入は、丁寧な手作業で行われ、入念な検査を経て出荷されている。
何が根本的な問題なのかを理解することは重要だ。
が、既に上手くいった経験を生かすことは出来ないんだろうか?。
それは、21世紀的じゃないのかもしれないけど、ロシアのソユーズ宇宙船(プログレス補給船や中国の神舟宇宙船を含む)は、そうやって60年以上飛び続けている。
熱シールドの問題は複雑を極めている。
これは、安全上の本質的な問題で、下手をするとアルテミスの命取りになりかねない。
「私たちは、飛行の理論的根拠、つまりスキップをどのように行うかについて検討し始めています。スキップをするのでしょうか? どうすれば異なるミッションを飛行できるでしょうか?」(ジムフリー?:NASAの上級管理者の一人)
「再突入軌道の変更は、大気圏に突入したときの熱シールドの加熱速度に影響します。しかし、ピーク温度は各軌道オプションでほぼ同じである」(ビクター・グローバー氏)
再突入軌道の変更で機械的な損失を回避し、熱シールドの耐熱性の範囲で対応できるかもしれないというのが、NASAが描いている落としどころのような気がする。
そう上手くいくのか。
それとも、インドとの競争になるのか(そんなあ!)。
あんま、注目していなかったんだが、この話は奥が深そうだな・・・。
(NASA、オリオン熱シールド問題の「独立したレビュー」を確認)
https://arstechnica.com/space/2024/05/nasa-confirms-independent-review-of-orion-heat-shield-issue/
「アルテミス II の熱シールドは、フロリダ州の NASA ケネディ宇宙センターで飛行前試験中のオリオン宇宙船にすでに取り付けられています。」
「今、熱シールドを改造するには、オリオン乗組員モジュールを欧州サービスモジュールから分解する必要があり、おそらくアルテミスIIの打ち上げは現在の目標スケジュールである2025年9月より1年以上遅れる」
この記事は、アルテミス2の実施時期に深くかかわっている。
選択肢は3つ。
①再突入中に宇宙船の軌道を変更する
②熱シールド自体を変更する
③何もせずにアルテミス II ミッションをそのまま飛行する
NASAは、②は避けたいようで、①か③で強行したいと考えているようだ。
が、どうも、③という選択肢は取り得ないのではないか。
「2022年12月、25日間の無人飛行アルテミス1号ミッション終了時の大気圏再突入中に、オリオンの遮熱板から焦げた物質の塊がひび割れ、欠けた。」
「飛行後にカプセルを検査した技術者らは、再突入の応力によって破片が剥がれ落ちた100箇所以上の場所を発見した。」
「気温が華氏5,000度まで上昇すると、大気圏再突入の応力によって熱シールドの一部が剥がれ落ちた。」(該当箇所を切り出して自動翻訳)
ジャーン!。
100か所かよ。
やれやれ・・・。
浮沈子は、もっと少ないと思ってたんだがな。
例外的な損傷で、そのままアルテミス2を実施しても問題ない程度だという認識だった。
そうじゃないことは明らかだ。
少なくとも、同じことは繰り返し起こる。
「アルテミス II 宇宙飛行士は大気圏に再突入し、パラシュートを利用して太平洋に着水します。」
「飛行計画はアルテミス I とは異なりますが、アルテミス II のオリオン宇宙船は依然としてほぼ同じ時速 25,000 マイル (時速 40,000 km) の猛烈な速度で地球に帰還します。そうなると、遮熱板はアルテミス I で見られたのと同様の熱負荷を受けることになる。」
「エンジニアは地上試験でオリオンの熱シールドの一部の炭化損失を再現しましたが、直径 16.5 フィート (5 メートル) の熱シールド全体を地上でテストしたり、飛行機で経験した正確な材料反応や飛行環境を再現したりすることはできません。」
うーん、浮沈子の記憶が確かならば、2014年に今は亡きデルタ4ヘビーでドンガラのオリオン宇宙船を打ちあげ、大気圏再突入テストを行っているはずなんだがな。
(探査飛行試験-1:フライト)
https://en.wikipedia.org/wiki/Exploration_Flight_Test-1#Flight
「宇宙船は最大 8.9 km/s (20,000 mph) の再突入速度に達することができ、熱シールドは最大約 2,200 °C (4,000 °F) の温度にさらされました。」
再突入速度としてはアルテミス1より500mph(約800km/時)少なく、熱シールドの温度としては華氏1000度(摂氏約500度)低い値でのテストだったわけだ。
物理の神様が仕掛けたトラップに、まんまとハマっちまったことになる。
25パーセント増しの負荷に対して、熱シールドは耐えられなかったわけだ。
更に気になる記述もある。
「アルテミス II でのオリオンの再突入の角度を変更しても、問題は解決しない可能性」
「アルテミス I では非常に早い段階で解放が見られました」(アルテミスIIミッションのパイロット、ビクター・グローバー氏)
「ダメージを与える破片が非常に早い段階で始まった場合、軌道を変えることが解決策であるという保証はありません。それは何かを変えるでしょうが、必ずしもそれを解決するとは限りません。したがって、根本原因が分かるのであれば、それを理解する必要があります。」
①の解決策がクソの役にも立たず、③の解決策が実質的に取り得ない場合(穴だらけの熱シールドで、大気圏突入を繰り返すのかあ?)、残る選択肢は②だけだ。
アルテミス2で有人飛行が終わるわけじゃないからな。
「後続のオリオン宇宙船の熱シールドも、チャーの損失調査の影響で再設計が必要になる可能性があります。」(チャー(char):焦げ)
オリオン宇宙船は、アルテミス計画だけで使われるわけではない。
有人火星探査でも、地球からの発射や帰還で使用される想定だ。
盤石の設計である必要がある。
もしも、設計変更が行われるとすれば、再び無人機によるテストが必要になる。
アルテミス1.5とかな。
遅延は、1年では済まされないだろう。
当然、費用も数十億ドル単位で膨れ上がる。
21世紀の月面着陸で中国の後塵を拝することは確実となり、下手をすればインドと争うことになりかねない(そうなのかあ?)。
が、ちょっと待って欲しい。
米国は、半世紀以上前にアポロ計画を実施し、有人カプセルを複数回(8号、10号、11号から17号:13号含む)月軌道から地球に送り返してきたのではなかったのか?。
そん時使った熱シールドの材料とかじゃダメなのかあ?。
もちろん、カプセルの大きさはデカくなってるし、再使用を前提として、熱シールド自体は交換可能な設計となっている。
ハチの巣状になっている構造へのアブレーターの注入は、丁寧な手作業で行われ、入念な検査を経て出荷されている。
何が根本的な問題なのかを理解することは重要だ。
が、既に上手くいった経験を生かすことは出来ないんだろうか?。
それは、21世紀的じゃないのかもしれないけど、ロシアのソユーズ宇宙船(プログレス補給船や中国の神舟宇宙船を含む)は、そうやって60年以上飛び続けている。
熱シールドの問題は複雑を極めている。
これは、安全上の本質的な問題で、下手をするとアルテミスの命取りになりかねない。
「私たちは、飛行の理論的根拠、つまりスキップをどのように行うかについて検討し始めています。スキップをするのでしょうか? どうすれば異なるミッションを飛行できるでしょうか?」(ジムフリー?:NASAの上級管理者の一人)
「再突入軌道の変更は、大気圏に突入したときの熱シールドの加熱速度に影響します。しかし、ピーク温度は各軌道オプションでほぼ同じである」(ビクター・グローバー氏)
再突入軌道の変更で機械的な損失を回避し、熱シールドの耐熱性の範囲で対応できるかもしれないというのが、NASAが描いている落としどころのような気がする。
そう上手くいくのか。
それとも、インドとの競争になるのか(そんなあ!)。
あんま、注目していなかったんだが、この話は奥が深そうだな・・・。
🐱AI:ロボット戦争 ― 2024年05月10日 07:55
AI:ロボット戦争
(背中にライフルを搭載したロボット犬を海兵隊の特殊部隊が試験運用中)
https://gigazine.net/news/20240509-us-rifle-armed-robot-dogs-test/
「今回Ghost Roboticsのロボットに統合されたOnyx Industriesの銃システムはAIを搭載していて、人やドローン、車両などを自動的に追跡できるほか、人間のオペレーターにターゲットの情報を教えることもできる」
「射撃のスイッチだけは人間の手に委ねられています。」
この記事の後には、こんな記事も出ている。
(アメリカ空軍は今後10年でAI搭載機を1000機単位で導入予定)
https://gigazine.net/news/20240509-us-air-force-ai-powered-fighter-fleet/
「今後10年で1000機以上の規模のAI搭載機で構成される舞台」(舞台→部隊)
「第一陣は2028年までに運用可能」
早っ!。
「(AI搭載機を)持たないことはセキュリティリスクです。現時点で、我々には(AI搭載機が)必要です」(フランク・ケンドール空軍長官)
浮沈子がぶっ飛んだのは、この後の発言だ。
「戦争で、武器を使うか使わないか、この学習中のAIに任せられる」
やれやれ・・・。
「兵器使用時には人間の監視が必要である旨も付け加えています。」
「生死に関わる決定をセンサーやソフトウェアに委ねることには、広く深刻な懸念があります。自律型兵器は喫緊の懸念材料であり、国際的な政治的対応が必要です」(赤十字国際委員会)
国連の中満氏も、同様の見解を示していた(特に、核兵器の使用について)。
AI技術の進展は、人間による識別、認知を既に超えている。
もちろん、誤認はあるだろうが、その割合は人間よりはるかに低いだろう(未確認)。
ロボットに搭載された兵器による殺傷が、AIの判断に委ねられるのは時間の問題だ。
ナゴルノカラバフの戦闘では、既にトルコ製のAI搭載の自爆型ドローンが使用されたしな。
いささか、過去の話になりつつある。
米軍が大規模な導入に踏み切れば、西側諸国での導入が一気に加速するだろうし、対抗上、中国やロシアでも急速な展開が予想される。
戦争は、一気にAI主導な情勢に変化するわけだ。
じゃあ、人間の兵隊はいなくなって、AI搭載のロボット同士のドンパチになり、死傷者がいなくなって万々歳ということになるかといえば、そんなことはない。
戦場で全面的に置き換えられるまでには長い時間が掛かるだろうし、ロボット兵器を前方へ展開するためのロジスティクスは人間が行うことになる(まあ、やがては自動化されるでしょうけど)。
もっと言えば、ロボットと人間の値段の問題もある。
人間が行う作業を置き換えられるAIロボットの値段が、兵士の値段より高くなるようなら置き換えは進まないだろうしな。
戦争は経済だから、そこんとこは割り切って考えなければならない。
更に言えば、生産力の問題でもある。
金を掛ければ大量生産で効率的に作れるロボットと、将来、絶対的に不足しがちな人間の生産力(つーのかあ?)とを考慮する必要もある。
ウクライナなんぞは、放っておけば将来的には、確実に兵士が枯渇するからな。
長期に渡る戦争では、兵を養うのとAIロボットを展開することの比較考量をしなければならない。
技術の進歩で、その分界点は動的に変化してくるし、想定される戦争の性質(強度や期間)などによっても変わってくる。
人間の兵士と、AIロボットの混成は、向こう100年は続くだろう。
戦闘機じゃないけど、ハイローミックスのように、最適な構成を探る作業が必要になるだろうし、それに対応できるような能力と編成が重要になる。
もちろん、AIロボットは電子機器だからな。
電磁的なロバスト性をどう持たせるかという問題は付きまとうだろう。
矛が作られれば、盾も作られる。
確認しておこう。
AI搭載の兵器が実際の戦場で広く使われるようになることは確定した未来だ。
そこで、具体にどんな状況が発生するかは分からないが、当分の間は人間の兵士や、人間がコントロールする兵器と混在した戦闘が行われることは間違いない。
破壊と領域支配が戦争の本質なら、そこでは今と大して変わりのない状況が続くかもしれない。
一方では、ミサイル万能な時代になっても、防空システムが発達しても、ドローンのような新兵器が飛び出して、戦場を一変させてしまうかもしれないし、コストの低い滑空弾を使うために、爆撃機の損耗を受け入れるという選択も行われている。
一寸先は闇のAI時代の戦争。
当然のことながら、生産工場は格好の標的になるだろうしな。
高価値目標だ。
で、それを攻撃するのもAI兵器だったりするわけだな。
もしかすると、そのうち生産自体も分散するようになり、一家に一台のAIロボット生産キットが配布されるようになるかも知れない。
んで、材料は近所の量販店で買ってきて、DIYする。
今朝の妄想は混乱を極めている(今朝だけかあ?)。
(韓国は「移民国家」に向かうのか 人口減少対策で検討に本腰)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240509/k10014444541000.html
「ハン氏は予測される人口減少を「人口災害」とも表現」
少子化対策に苦慮している韓国辺りが、ブレイクスルーするかも知れないな・・・。
(背中にライフルを搭載したロボット犬を海兵隊の特殊部隊が試験運用中)
https://gigazine.net/news/20240509-us-rifle-armed-robot-dogs-test/
「今回Ghost Roboticsのロボットに統合されたOnyx Industriesの銃システムはAIを搭載していて、人やドローン、車両などを自動的に追跡できるほか、人間のオペレーターにターゲットの情報を教えることもできる」
「射撃のスイッチだけは人間の手に委ねられています。」
この記事の後には、こんな記事も出ている。
(アメリカ空軍は今後10年でAI搭載機を1000機単位で導入予定)
https://gigazine.net/news/20240509-us-air-force-ai-powered-fighter-fleet/
「今後10年で1000機以上の規模のAI搭載機で構成される舞台」(舞台→部隊)
「第一陣は2028年までに運用可能」
早っ!。
「(AI搭載機を)持たないことはセキュリティリスクです。現時点で、我々には(AI搭載機が)必要です」(フランク・ケンドール空軍長官)
浮沈子がぶっ飛んだのは、この後の発言だ。
「戦争で、武器を使うか使わないか、この学習中のAIに任せられる」
やれやれ・・・。
「兵器使用時には人間の監視が必要である旨も付け加えています。」
「生死に関わる決定をセンサーやソフトウェアに委ねることには、広く深刻な懸念があります。自律型兵器は喫緊の懸念材料であり、国際的な政治的対応が必要です」(赤十字国際委員会)
国連の中満氏も、同様の見解を示していた(特に、核兵器の使用について)。
AI技術の進展は、人間による識別、認知を既に超えている。
もちろん、誤認はあるだろうが、その割合は人間よりはるかに低いだろう(未確認)。
ロボットに搭載された兵器による殺傷が、AIの判断に委ねられるのは時間の問題だ。
ナゴルノカラバフの戦闘では、既にトルコ製のAI搭載の自爆型ドローンが使用されたしな。
いささか、過去の話になりつつある。
米軍が大規模な導入に踏み切れば、西側諸国での導入が一気に加速するだろうし、対抗上、中国やロシアでも急速な展開が予想される。
戦争は、一気にAI主導な情勢に変化するわけだ。
じゃあ、人間の兵隊はいなくなって、AI搭載のロボット同士のドンパチになり、死傷者がいなくなって万々歳ということになるかといえば、そんなことはない。
戦場で全面的に置き換えられるまでには長い時間が掛かるだろうし、ロボット兵器を前方へ展開するためのロジスティクスは人間が行うことになる(まあ、やがては自動化されるでしょうけど)。
もっと言えば、ロボットと人間の値段の問題もある。
人間が行う作業を置き換えられるAIロボットの値段が、兵士の値段より高くなるようなら置き換えは進まないだろうしな。
戦争は経済だから、そこんとこは割り切って考えなければならない。
更に言えば、生産力の問題でもある。
金を掛ければ大量生産で効率的に作れるロボットと、将来、絶対的に不足しがちな人間の生産力(つーのかあ?)とを考慮する必要もある。
ウクライナなんぞは、放っておけば将来的には、確実に兵士が枯渇するからな。
長期に渡る戦争では、兵を養うのとAIロボットを展開することの比較考量をしなければならない。
技術の進歩で、その分界点は動的に変化してくるし、想定される戦争の性質(強度や期間)などによっても変わってくる。
人間の兵士と、AIロボットの混成は、向こう100年は続くだろう。
戦闘機じゃないけど、ハイローミックスのように、最適な構成を探る作業が必要になるだろうし、それに対応できるような能力と編成が重要になる。
もちろん、AIロボットは電子機器だからな。
電磁的なロバスト性をどう持たせるかという問題は付きまとうだろう。
矛が作られれば、盾も作られる。
確認しておこう。
AI搭載の兵器が実際の戦場で広く使われるようになることは確定した未来だ。
そこで、具体にどんな状況が発生するかは分からないが、当分の間は人間の兵士や、人間がコントロールする兵器と混在した戦闘が行われることは間違いない。
破壊と領域支配が戦争の本質なら、そこでは今と大して変わりのない状況が続くかもしれない。
一方では、ミサイル万能な時代になっても、防空システムが発達しても、ドローンのような新兵器が飛び出して、戦場を一変させてしまうかもしれないし、コストの低い滑空弾を使うために、爆撃機の損耗を受け入れるという選択も行われている。
一寸先は闇のAI時代の戦争。
当然のことながら、生産工場は格好の標的になるだろうしな。
高価値目標だ。
で、それを攻撃するのもAI兵器だったりするわけだな。
もしかすると、そのうち生産自体も分散するようになり、一家に一台のAIロボット生産キットが配布されるようになるかも知れない。
んで、材料は近所の量販店で買ってきて、DIYする。
今朝の妄想は混乱を極めている(今朝だけかあ?)。
(韓国は「移民国家」に向かうのか 人口減少対策で検討に本腰)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240509/k10014444541000.html
「ハン氏は予測される人口減少を「人口災害」とも表現」
少子化対策に苦慮している韓国辺りが、ブレイクスルーするかも知れないな・・・。
🐱ウクライナ降伏不可避:国境 ― 2024年05月10日 22:55
ウクライナ降伏不可避:国境
(ウクライナ国防省 東部ハルキウ防衛強化へ部隊派遣)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240510/k10014446021000.html
「ハルキウ州の知事はロシア側が国境を越えようとしたものの撃退に成功した」
まあ、この発表は情報戦(=嘘八百!?)だろう。
ロシア軍は、十分な戦力を投入して国境を脅かしている。
「ロシア側がボフチャンシクに対して一晩中、ミサイルや砲撃などによる激しい攻撃を行った」
戦況は不明だが、ロシアはこの戦線を開くのにあたって、戦略的意図を持って動いている気がする。
(ロシア軍がハルキウ州北部で大規模な砲撃を開始、幾つかの集落に侵入か)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-troops-launch-large-scale-shelling-in-northern-kharkiv-region-possibly-invading-some-villages/
「ロシア軍がハルキウ州北部に対する激しい砲撃を開始した」「特にボルチャンスク周辺で砲撃が続いており、敵は電子戦システムやUAVも積極的に使用している」「敵はストリレチャ、クラスネ、ピルナ、ボリシフカに侵入して足場を築こうとしている」「侵入して来た敵は歩兵主体で戦力も十分ではないため国境地域より先に前進することは出来ないだろう」(ウクライナ人が運営するDEEP STATE)
「ベルゴロド州とハルキウ州の国境沿いに配備されたロシア軍は大砲、迫撃砲、ロケット砲を使用して大規模な攻撃を開始した」「この攻撃の目的は敵の防衛能力を低下させ、越境攻撃の射点を破壊することにある」「幾つかの地域で交戦範囲が2km~3kmほど拡大しているが、国境沿いの集落をロシア軍が占領するかどうか語るのは時期尚早だ」(ロシア人ミルブロガーが運営するRYBAR)
「この地域の防衛を強化するためハルキウ州北部に予備戦力を移動させた」(ウクライナ国防省)
うーん、この辺りが目的ではないのか。
戦線の拡大による戦力の分散。
ウクライナ軍が、兵力的にキビシー状況にあることに付け込んだ効果的な戦術だ。
やれやれ・・・。
深く進攻する必要はないけど、十分な圧力をかけ続けてくるに違いない。
手を抜けば、じりじりと進軍してくる。
国境からハルキウまでは30kmしかないからな。
予備兵力の投入といっても、ちゃんと対応しないと大変なことになりかねない。
やれやれ・・・。
泣きっ面に蜂、弱り目に祟り目。
主戦場が東部戦線であることに変わりはないけど、複数の地点で同様に圧力が増加する可能性はある。
既に、南部地域でも動きが始まったからな。
貴重な砲弾と兵力を削がれる。
この戦線の動きは、もちろん事前に把握されていて、規模も兵力も分かっている(数千人規模?)。
ウクライナは、対応する予備兵力を準備している(規模不明)。
浮沈子は、そこに落とし穴がある気がしている。
初期投入の戦力は、囮だ。
この程度か・・・、と思わせるところがミソだな(そうなのかあ?)。
どういう形で増派してくるかは分からないけど、規模は徐々に大きくなり、ウクライナ軍に過大な負荷をかけることになっていくだろう。
浮沈子的には、2方面で侵攻を始めているところに注目している。
①ストリレチャ、クラスネ、ピルナ、ボリシフカ方面
②ボルチャンスク方面
①は、ハルキウへの最短経路に近い侵入点だが、②はそれよりも東方からの侵入だ。
このことが意味しているのは、単にハルキウの占領が目的ではないということに他ならない。
ウクライナ軍の分断だな。
単に予備兵力を投入させるだけじゃない。
徐々に強度を上げていく中で、追加で投入させた兵力を封じ込め、例えば東部戦線などに簡単に動かせないように、兵站を分断するのが狙いだろう(そうなのかあ?)。
そういうことなら、侵攻は国境付近だけにとどまらない。
かなり深く、場合によってはハリコフ州南部まで達する。
まあ、ハリコフ市はウクライナも必死で防御するだろうから、市街地を占領するためにコストをかける価値があるかどうかは考え物だ。
だが、首都を窺うという意味では、重要な拠点になる。
ロシア軍は、悪魔のような戦略を描いている(たぶん)。
兵站を断つ。
それは、昨年のウクライナの反転攻勢のテーマでもあった。
ザルジニー(英国大使になったようですが)は、1000kmに渡る戦線に圧力を掛けながら、トクマクからアゾフ海へと突破できると考えていたが、その作戦は失敗に終わった。
彼我の戦力を見誤っていたわけで、ぶっちゃけ、失策だった。
さて、今年のロシアは、同じような戦略で動き始めた(そうなのかあ?)。
防御戦が不安なウクライナが、その攻勢に耐えられるかどうか。
スロビキンラインのような、重層的で高密度の地雷原を構築できているかどうか、ロシア軍のような陣地戦を耐え抜く戦力を発揮できるかどうかだな。
浮沈子はムリポと見ているけど、昨年11末から半年近く経っているわけで、時間は十分にあったはずだから、意外に持ち堪えて見せるかも知れない。
まあ、何の根拠もない妄想に過ぎない。
が、ロシアだって、何の見込みもなく新たな戦線を開いたりはしないだろう。
この攻撃を過小評価するのは危険だ。
うーん、なんかイヤーな予感がしてるんだがな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(【解説】ウクライナ ハルキウ州にロシア軍が北から侵入で攻勢)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240511/k10014446381000.html
「ロシア軍のねらいはウクライナからロシア領内への砲撃などを防ぐために、国境から10キロ程度の幅の緩衝地帯を設けることではないか」(ウクライナ軍の見込み)
「ロシア軍はベルゴロド州との国境からウクライナ軍を押し返し、ハルキウ市を砲撃の射程内に収めるために部隊の進軍を目指す可能性が高い」「ロシア軍がハルキウ市を包囲し、占領するための全面攻撃を直ちに行うことは意味しない」「ロシア軍がウクライナ東部の他の前線で進軍をねらううえで、ハルキウ州にウクライナ軍の部隊を引きつけさせる思惑もあると指摘」(アメリカのシンクタンク「戦争研究所」)
「ウクライナ側からロシア領内の軍事拠点への攻撃が進んでいくと、軍事的なダメージをロシア軍も受けることになる。ハルキウ州内に進軍することによって国境地帯に緩衝地帯を作り、ロシア領内への砲撃を抑止したいねらいが第1にあると思う」「ハルキウ州で新たな戦線を開くことによってウクライナの防衛線を拡大させることになる。ウクライナ軍の一部をハルキウ州などに転戦させ、戦力を分散させることでドネツク州での軍事的な掌握を拡大しようとするねらいも大きい」「アメリカによる軍事支援が再開されてウクライナ軍に大量の軍事物資が運ばれることになる。ロシアとしては、その前に攻勢を強めていく必要に迫られたと思う。政治的にはプーチン大統領の新たな任期が始まり、ロシア国内で不安材料とされてきた越境攻撃に対して何らかの対応を迫られた」「ウクライナ側がハルキウの防衛にどの程度兵力を割くことになり、東部の戦線にどのような影響を及ぼすか、それによって東部でロシア軍の占領地域の拡大がどの程度進んでいくかが大きな注目点だ」(防衛省防衛研究所の兵頭慎治研究幹事)
①ロシア国境地帯に緩衝地帯を作る。
②東部戦線の兵力を分散させる。
③ハルキウを占領する。
時期や規模についての見通しは控えめだし、浮沈子が妄想している兵站の分断という観点は出ていない(まあ、例によって妄想ですから)。
いずれにしても、ロシアが新たな戦線を開いたことは確かだ。
時期や規模、場所について、また、今回の侵攻が全てなのか、今後、別の侵入地点が増えていくのかを含めて、主導権はロシアが握っている。
戦略的に、最も効果を発揮するよう計画しているに違いない。
ウクライナがそれを阻止できるかどうかだな。
「ロシアがこの方面で新たな攻勢を始めた。ウクライナは軍の部隊や大砲などで対抗した」(ゼレンスキー大統領)
侵入を許し、増派を余儀なくされたことで、既に第1ラウンドは取られている。
拠点を築かれ、さらに侵攻を許すことになれば、第2ラウンドも取られる。
それは、戦線全体にボディーブローのように効いてきて、ロシア軍の攻勢を高めることにつながる。
最も懸念されることは、ウクライナ軍の消耗がさらに進む点だろう。
「ロシアは国境沿いに緩衝地帯を構築しようと、今後、数週間で砲撃を激化させ、追加の部隊を投入する可能性がある」「ウクライナに対して、およそ4億ドル、日本円にしておよそ620億円相当の軍事支援を新たに決定した」「アメリカ軍が備蓄している防空システム「パトリオット」のミサイルや砲弾などが含まれる」「時間がたてばアメリカの支援が入り、ウクライナは2024年を通じて攻撃に耐えることができるようになるだろう」(アメリカ・ホワイトハウスのカービー大統領補佐官)
米軍の支援が届くころには、戦線がグサグサになっちまってる可能性が高いな。
シンプルに、この事態に即応した戦力をタイムリーに届けられるわけではない。
火の消えた後の消防車になりかねないのだ。
まあ、火は消えないけどな。
(ハルキウ方面の戦い、ロシア軍が国境沿いの集落を占領した可能性)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/battle-of-kharkiv-russian-troops-may-have-captured-villages-along-the-border/
「ロシア軍がストリレチャ、クラスネ、ピルナ、ボリシフカ、ハティシチェ、プレテニフカを占領した」(ウクライナ人ジャーナリストのユーリイ・ブトゥソフ氏)
「国境地域に緩衝地帯を設ける作戦初日は領土獲得(黄色の範囲=ホプティフカ、ストリレチャ、クラスネ、ピルナ、ボリシフカ、オヒルツェボ、ハティシチェ、プレテニフカ)で終わったが、ロシア軍は敵防衛ラインに向けて前進したに過ぎない。そのため愛国的な発言は控えた方が良いだろう。ウクライナ軍が無能に見えても要塞化された同地域は簡単に突破できるものではない」(RYBAR)
「グレーゾーンが拡大した」(DEEP STATE)
ウクライナ当局が脊髄反射的に出した「撃退」コメントはどこに?。
浮沈子的には、ライバーが言及しているホプティフカが新たな侵入点として追加されている点に注目している。
ウクライナ直通のM-20道路上の拠点だ。
この経路は、最も防御が固いと思われるんだが(直通最短経路+幹線道路)、敢えてそこから攻めてきている。
アットーテキ兵力で押し切る自信満々なのではないのか(そういうことかあ?)。
ボルチャンスク方面の侵入点も拡大している。
これは、①の緩衝地帯の設定を裏付けるとともに、この侵攻が小規模にとどまるという観測を否定しつつある気がする。
単に、②の東部戦線への兵力を引きはがすためだけじゃない。
ひょっとすると、本気で③のハルキウ占領を狙っている可能性もある。
つーことはあれだな、①から③まで、全部だな。
キエフを狙う布石かも知れないし、浮沈子の妄想どおり、東部戦線への兵站をぶった切る悪魔の選択かも知れない。
ヤバいな・・・。
ヤバ過ぎ!。
「まだ国境地帯の状況は戦場の霧に包まれている。」(ブログ管理人:一部修正)
しかし、浮沈子の頭の中からは、南部戦線激化の妄想が消えない。
ここに、今は鳴りを潜めているヘルソンやオデッサへの進軍が加わったりすれば、目も当てられないことになる。
西側の多くの分析は、ロシアにそれだけの戦力はないという。
それはそうかもしれないが、戦争は相手のある行為だからな。
ウクライナ側の戦力が落ちれば、相対的な戦力は増大するだろう。
また、長大な戦線を維持するということは、それだけで消耗を促されることに繋がっている。
黙っていても、十分な補充を得られなければ戦力は落ちる。
軍事機密や情報戦で、その実態はなかなか見えない。
が、確かな確認方法が一つ存在する。
攻めてみれば分かる。
戦闘の主導権を握れば、それが可能になるわけで、芋蔓式に弱点をさらけ出していくことになる。
ロシア軍は、さらに今回の戦線拡大を行って、決定的な突破に踏み込んだ可能性がある。
これを防ぎきれれば、ひょっとするとウクライナにも勝機が回ってくる可能性がある。
あと2年踏ん張れれば、西側の生産力増加が軌道に乗るからな。
そんでもって、その余剰分を3年目以降にウクライナに回すことが出来るようになる(そうなのかあ?)。
それまでは、ウクライナが防御に必要なギリギリの支援しか受けられないことは確定的だ。
ウクライナへの支援を増やすことは、西側の備蓄の増加を減らすことになり、欧州大戦争に対応できるようになる時期を遅らせることにつながる。
ロシア側の攻撃の強度は、それを見越して前倒しで行われる可能性が高い。
逆に、ウクライナと同時並行で、欧州大戦争へ突入する戦略を選択する可能性もある。
先日、ロシアのショイグ国防相がウクライナへの兵器供給増加に言及したことは、そう考えると、なかなか意味深長な気もしてくる。
先にウクライナでケリを付けようとしているのかもしれない。
つーことは、今後、ロシア軍の攻勢が戦略的意図をもって強化されることを意味する。
西側支援の遅れや、停滞の隙を突いているわけじゃないことになる。
ロシアは、NATO軍のウクライナ派兵にかなり敏感に反応している。
まあ、それ自体が情報戦の一環だから、迂闊に判断はできないけど、欧州大戦争への移行時期については、イニシャチブを取りたいと考えているに違いない。
2年余り前のウクライナ侵攻みたいな、テキトーで杜撰な見通しで始めるわけにはいかないからな。
ロシアの総力を挙げた真剣勝負になる。
中国との緊密な連携で、西側に二正面作戦を取らせなければならないしな。
ガザ侵攻みたいなラッキーな状況(!)を当てにするわけにはいかない。
ハルキウ侵入は、追い詰められたロシアが、ウクライナの誘導に引っかかってやむを得ず始めたわけじゃない。
ウクライナを含めて、西側は例によって過小評価したがるけど、浮沈子的にはあまりに危険過ぎる気がしている。
欧州大戦争へのブートストラップが開始されたのかもしれない。
賽は投げられた。
さて、どっちの目がでるのかな・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(ウクライナ北東部5集落を制圧 「緩衝地帯」創設へ再侵攻―ロシア)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024051100475&g=int
「ロシアのプーチン大統領は3月、ベルゴロド州にロケット砲を撃ち込まれないよう、ハリコフ州を「緩衝地帯」として占領するシナリオに言及。」
へえーっ、知らなかったな。
(ウクライナの攻撃、「緩衝地帯」が唯一の防衛手段=ロシア大統領府)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/IHE6E3DE7VMJJJCDTVK7S2TPYE-2024-03-18/
「ロシア大統領府は18日、ロシア領土をウクライナの攻撃から守る唯一の手段は緩衝地帯の設置になるとの見解」
「適切と判断した時点で、現在ウクライナ政権下にある領域にある種の『衛生地帯』を作らざるを得なくなる可能性を排除しない」(ロシアのプーチン大統領)
「緩衝地帯を設置し、敵がわれわれを攻撃する手段を射程外に置くことでしか領土を守ることはできない」(大統領府のペスコフ報道官)
「ウクライナとロシアの戦争がエスカレートするという明確な表明だ」(ウクライナのポドリャク大統領府顧問)
「ロシアのプーチン政権に反対するロシア人の武装組織がロシア領内に侵入しており、ウクライナと国境を接するロシア西部のベルゴロド州とクルスク州が「活発な戦闘地帯」になっているとの認識」(ウクライナ国防省情報総局の報道官)
ああ、そういえば、そんなこともあったな。
が、ハリコフ州(ハルキウ州)丸ごと全部緩衝地帯として占領するというのは、いくら何でもやり過ぎだろう!?。
これは、ウクライナ側に対するけん制だと思った記憶もある。
今思えば、ロシアはわざとベルゴロド州などを攻撃させ、侵攻の口実を作っていた可能性さえある。
つーか、もう、理由は何でもいいのかもしれない。
現政権が停戦交渉に関心がないのをいいことに、「戦場でケリを付ける」つもりなのかもしれない。
(ウクライナの軽飛行機型ドローン、前線から1300km超離れた巨大石油施設を爆破)
https://forbesjapan.com/articles/detail/70884
「ウクライナが軽量スポーツ機を改造した自爆型ドローン(無人機)でロシア領内の目標を攻撃し始めてから1カ月後、その1機がウクライナの前線から1300km以上離れたロシア西部サラバトの製油所を攻撃した。」
つまりだな、緩衝地帯を1300km取らないと、こういう攻撃は防ぐことが出来ないということになるわけだ(そうなのかあ?)。
デビッドアックスも、この手の深部目標のピンポイント攻撃の効果を疑問視しているが、単にロシアに反撃の口実を与えるだけになるかも知れない。
ロシアが、併合を宣言した東部や南部の占領に留まらない、ウクライナ全土への軍事侵攻に踏み込むためのシナリオだな。
10kmじゃない。
1300kmだ。
(ウクライナについて)
https://japan.mfa.gov.ua/ja/about-ukraine
「東西約1,400キロメートル(東経24~40度),南北約900キロメートル(北緯44~52度)」
緩衝地帯だけで、国土がほとんどなくなっちまう。
やれやれ・・・。
まあいい。
ロシアのテキトーなシナリオに付き合うことはない。
政治的には、軍事圧力を加え続け、西側の支援を受けても反転攻勢に転じることが出来ないと思わせることが必要だからな。
2026年以降に反転攻勢に転じることが出来ないことになれば、ウクライナの選択肢は極端に狭まるだろう。
今年は攻勢に転じられないことは、多くの専門家が認めているし、米国の高官(サリバンとか)も公言している。
その根拠となっている兵器の製造能力を見ると、来年も怪しい。
つまり、正念場は2026年というのが浮沈子の見立てだ。
その間に、何かが起これば別だが、何も特異なことがなくても、転換点は訪れる。
西側の専門家は、ロシアの兵器の生産能力が頭打ちになると見ているけど、それは現状の生産設備を前提として計算した机上の空論だ。
欧州大戦争を戦い抜くには、もちろんそれでは足りない。
北朝鮮からもイランからも、ゆくゆくは中国からも、大量の兵器を導入し続ける必要がある。
ロシア自身の生産力増強だって、必要であればいくらでも行われるに違いない。
「力による現状変更」を認めないためには、それを押しとどめるための力が必要だ。
西側は、それに対抗するだけの兵力を整えることが出来るだろうか。
もし、そう出来ないのであれば、力による現状変更を認めるか、徹底抗戦するしかなくなる。
ウクライナの選択は、我々の選択でもある。
ウクライナだけ、力による現状変更を認めて、それ以外(台湾はどーする!?)は認めないというダブルスタンダードもあるけどな。
イスラエル建国(力による現状変更の典型だからな)みたいに、やったもん勝ちというのもあるからな。
現実は、そうシンプルには解決しない。
だが、ウクライナ情勢は明らかに変わりつつある。
2023年の反転攻勢は、はるか彼方に消えていった。
未だに「膠着状態」を唱える専門家もいるけど(ルカシェンコもそう言ってたけど)、そろそろそれも下火になってきている。
ハリコフが占領されるようなことがあれば、戦場で勝てないウクライナの評価は定着する。
1300kmの深部攻撃でも、それを覆すことは出来ないだろう。
国境は国境でなくなり、新たに引き直されることになる(そんなあ!)。
そして、緩衝地帯は、さらに深く、ウクライナの支配地域に食い込んでいくことになる。
蚕食だな。
絶え間のない攻撃が続き、ウクライナの疲弊は積み重なっていく。
最大の懸案である兵力の損耗に対応できなければ、崩壊に至る可能性が高まる。
NATO軍派兵か、降伏か。
それが問題だな・・・。
(ウクライナ国防省 東部ハルキウ防衛強化へ部隊派遣)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240510/k10014446021000.html
「ハルキウ州の知事はロシア側が国境を越えようとしたものの撃退に成功した」
まあ、この発表は情報戦(=嘘八百!?)だろう。
ロシア軍は、十分な戦力を投入して国境を脅かしている。
「ロシア側がボフチャンシクに対して一晩中、ミサイルや砲撃などによる激しい攻撃を行った」
戦況は不明だが、ロシアはこの戦線を開くのにあたって、戦略的意図を持って動いている気がする。
(ロシア軍がハルキウ州北部で大規模な砲撃を開始、幾つかの集落に侵入か)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-troops-launch-large-scale-shelling-in-northern-kharkiv-region-possibly-invading-some-villages/
「ロシア軍がハルキウ州北部に対する激しい砲撃を開始した」「特にボルチャンスク周辺で砲撃が続いており、敵は電子戦システムやUAVも積極的に使用している」「敵はストリレチャ、クラスネ、ピルナ、ボリシフカに侵入して足場を築こうとしている」「侵入して来た敵は歩兵主体で戦力も十分ではないため国境地域より先に前進することは出来ないだろう」(ウクライナ人が運営するDEEP STATE)
「ベルゴロド州とハルキウ州の国境沿いに配備されたロシア軍は大砲、迫撃砲、ロケット砲を使用して大規模な攻撃を開始した」「この攻撃の目的は敵の防衛能力を低下させ、越境攻撃の射点を破壊することにある」「幾つかの地域で交戦範囲が2km~3kmほど拡大しているが、国境沿いの集落をロシア軍が占領するかどうか語るのは時期尚早だ」(ロシア人ミルブロガーが運営するRYBAR)
「この地域の防衛を強化するためハルキウ州北部に予備戦力を移動させた」(ウクライナ国防省)
うーん、この辺りが目的ではないのか。
戦線の拡大による戦力の分散。
ウクライナ軍が、兵力的にキビシー状況にあることに付け込んだ効果的な戦術だ。
やれやれ・・・。
深く進攻する必要はないけど、十分な圧力をかけ続けてくるに違いない。
手を抜けば、じりじりと進軍してくる。
国境からハルキウまでは30kmしかないからな。
予備兵力の投入といっても、ちゃんと対応しないと大変なことになりかねない。
やれやれ・・・。
泣きっ面に蜂、弱り目に祟り目。
主戦場が東部戦線であることに変わりはないけど、複数の地点で同様に圧力が増加する可能性はある。
既に、南部地域でも動きが始まったからな。
貴重な砲弾と兵力を削がれる。
この戦線の動きは、もちろん事前に把握されていて、規模も兵力も分かっている(数千人規模?)。
ウクライナは、対応する予備兵力を準備している(規模不明)。
浮沈子は、そこに落とし穴がある気がしている。
初期投入の戦力は、囮だ。
この程度か・・・、と思わせるところがミソだな(そうなのかあ?)。
どういう形で増派してくるかは分からないけど、規模は徐々に大きくなり、ウクライナ軍に過大な負荷をかけることになっていくだろう。
浮沈子的には、2方面で侵攻を始めているところに注目している。
①ストリレチャ、クラスネ、ピルナ、ボリシフカ方面
②ボルチャンスク方面
①は、ハルキウへの最短経路に近い侵入点だが、②はそれよりも東方からの侵入だ。
このことが意味しているのは、単にハルキウの占領が目的ではないということに他ならない。
ウクライナ軍の分断だな。
単に予備兵力を投入させるだけじゃない。
徐々に強度を上げていく中で、追加で投入させた兵力を封じ込め、例えば東部戦線などに簡単に動かせないように、兵站を分断するのが狙いだろう(そうなのかあ?)。
そういうことなら、侵攻は国境付近だけにとどまらない。
かなり深く、場合によってはハリコフ州南部まで達する。
まあ、ハリコフ市はウクライナも必死で防御するだろうから、市街地を占領するためにコストをかける価値があるかどうかは考え物だ。
だが、首都を窺うという意味では、重要な拠点になる。
ロシア軍は、悪魔のような戦略を描いている(たぶん)。
兵站を断つ。
それは、昨年のウクライナの反転攻勢のテーマでもあった。
ザルジニー(英国大使になったようですが)は、1000kmに渡る戦線に圧力を掛けながら、トクマクからアゾフ海へと突破できると考えていたが、その作戦は失敗に終わった。
彼我の戦力を見誤っていたわけで、ぶっちゃけ、失策だった。
さて、今年のロシアは、同じような戦略で動き始めた(そうなのかあ?)。
防御戦が不安なウクライナが、その攻勢に耐えられるかどうか。
スロビキンラインのような、重層的で高密度の地雷原を構築できているかどうか、ロシア軍のような陣地戦を耐え抜く戦力を発揮できるかどうかだな。
浮沈子はムリポと見ているけど、昨年11末から半年近く経っているわけで、時間は十分にあったはずだから、意外に持ち堪えて見せるかも知れない。
まあ、何の根拠もない妄想に過ぎない。
が、ロシアだって、何の見込みもなく新たな戦線を開いたりはしないだろう。
この攻撃を過小評価するのは危険だ。
うーん、なんかイヤーな予感がしてるんだがな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(【解説】ウクライナ ハルキウ州にロシア軍が北から侵入で攻勢)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240511/k10014446381000.html
「ロシア軍のねらいはウクライナからロシア領内への砲撃などを防ぐために、国境から10キロ程度の幅の緩衝地帯を設けることではないか」(ウクライナ軍の見込み)
「ロシア軍はベルゴロド州との国境からウクライナ軍を押し返し、ハルキウ市を砲撃の射程内に収めるために部隊の進軍を目指す可能性が高い」「ロシア軍がハルキウ市を包囲し、占領するための全面攻撃を直ちに行うことは意味しない」「ロシア軍がウクライナ東部の他の前線で進軍をねらううえで、ハルキウ州にウクライナ軍の部隊を引きつけさせる思惑もあると指摘」(アメリカのシンクタンク「戦争研究所」)
「ウクライナ側からロシア領内の軍事拠点への攻撃が進んでいくと、軍事的なダメージをロシア軍も受けることになる。ハルキウ州内に進軍することによって国境地帯に緩衝地帯を作り、ロシア領内への砲撃を抑止したいねらいが第1にあると思う」「ハルキウ州で新たな戦線を開くことによってウクライナの防衛線を拡大させることになる。ウクライナ軍の一部をハルキウ州などに転戦させ、戦力を分散させることでドネツク州での軍事的な掌握を拡大しようとするねらいも大きい」「アメリカによる軍事支援が再開されてウクライナ軍に大量の軍事物資が運ばれることになる。ロシアとしては、その前に攻勢を強めていく必要に迫られたと思う。政治的にはプーチン大統領の新たな任期が始まり、ロシア国内で不安材料とされてきた越境攻撃に対して何らかの対応を迫られた」「ウクライナ側がハルキウの防衛にどの程度兵力を割くことになり、東部の戦線にどのような影響を及ぼすか、それによって東部でロシア軍の占領地域の拡大がどの程度進んでいくかが大きな注目点だ」(防衛省防衛研究所の兵頭慎治研究幹事)
①ロシア国境地帯に緩衝地帯を作る。
②東部戦線の兵力を分散させる。
③ハルキウを占領する。
時期や規模についての見通しは控えめだし、浮沈子が妄想している兵站の分断という観点は出ていない(まあ、例によって妄想ですから)。
いずれにしても、ロシアが新たな戦線を開いたことは確かだ。
時期や規模、場所について、また、今回の侵攻が全てなのか、今後、別の侵入地点が増えていくのかを含めて、主導権はロシアが握っている。
戦略的に、最も効果を発揮するよう計画しているに違いない。
ウクライナがそれを阻止できるかどうかだな。
「ロシアがこの方面で新たな攻勢を始めた。ウクライナは軍の部隊や大砲などで対抗した」(ゼレンスキー大統領)
侵入を許し、増派を余儀なくされたことで、既に第1ラウンドは取られている。
拠点を築かれ、さらに侵攻を許すことになれば、第2ラウンドも取られる。
それは、戦線全体にボディーブローのように効いてきて、ロシア軍の攻勢を高めることにつながる。
最も懸念されることは、ウクライナ軍の消耗がさらに進む点だろう。
「ロシアは国境沿いに緩衝地帯を構築しようと、今後、数週間で砲撃を激化させ、追加の部隊を投入する可能性がある」「ウクライナに対して、およそ4億ドル、日本円にしておよそ620億円相当の軍事支援を新たに決定した」「アメリカ軍が備蓄している防空システム「パトリオット」のミサイルや砲弾などが含まれる」「時間がたてばアメリカの支援が入り、ウクライナは2024年を通じて攻撃に耐えることができるようになるだろう」(アメリカ・ホワイトハウスのカービー大統領補佐官)
米軍の支援が届くころには、戦線がグサグサになっちまってる可能性が高いな。
シンプルに、この事態に即応した戦力をタイムリーに届けられるわけではない。
火の消えた後の消防車になりかねないのだ。
まあ、火は消えないけどな。
(ハルキウ方面の戦い、ロシア軍が国境沿いの集落を占領した可能性)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/battle-of-kharkiv-russian-troops-may-have-captured-villages-along-the-border/
「ロシア軍がストリレチャ、クラスネ、ピルナ、ボリシフカ、ハティシチェ、プレテニフカを占領した」(ウクライナ人ジャーナリストのユーリイ・ブトゥソフ氏)
「国境地域に緩衝地帯を設ける作戦初日は領土獲得(黄色の範囲=ホプティフカ、ストリレチャ、クラスネ、ピルナ、ボリシフカ、オヒルツェボ、ハティシチェ、プレテニフカ)で終わったが、ロシア軍は敵防衛ラインに向けて前進したに過ぎない。そのため愛国的な発言は控えた方が良いだろう。ウクライナ軍が無能に見えても要塞化された同地域は簡単に突破できるものではない」(RYBAR)
「グレーゾーンが拡大した」(DEEP STATE)
ウクライナ当局が脊髄反射的に出した「撃退」コメントはどこに?。
浮沈子的には、ライバーが言及しているホプティフカが新たな侵入点として追加されている点に注目している。
ウクライナ直通のM-20道路上の拠点だ。
この経路は、最も防御が固いと思われるんだが(直通最短経路+幹線道路)、敢えてそこから攻めてきている。
アットーテキ兵力で押し切る自信満々なのではないのか(そういうことかあ?)。
ボルチャンスク方面の侵入点も拡大している。
これは、①の緩衝地帯の設定を裏付けるとともに、この侵攻が小規模にとどまるという観測を否定しつつある気がする。
単に、②の東部戦線への兵力を引きはがすためだけじゃない。
ひょっとすると、本気で③のハルキウ占領を狙っている可能性もある。
つーことはあれだな、①から③まで、全部だな。
キエフを狙う布石かも知れないし、浮沈子の妄想どおり、東部戦線への兵站をぶった切る悪魔の選択かも知れない。
ヤバいな・・・。
ヤバ過ぎ!。
「まだ国境地帯の状況は戦場の霧に包まれている。」(ブログ管理人:一部修正)
しかし、浮沈子の頭の中からは、南部戦線激化の妄想が消えない。
ここに、今は鳴りを潜めているヘルソンやオデッサへの進軍が加わったりすれば、目も当てられないことになる。
西側の多くの分析は、ロシアにそれだけの戦力はないという。
それはそうかもしれないが、戦争は相手のある行為だからな。
ウクライナ側の戦力が落ちれば、相対的な戦力は増大するだろう。
また、長大な戦線を維持するということは、それだけで消耗を促されることに繋がっている。
黙っていても、十分な補充を得られなければ戦力は落ちる。
軍事機密や情報戦で、その実態はなかなか見えない。
が、確かな確認方法が一つ存在する。
攻めてみれば分かる。
戦闘の主導権を握れば、それが可能になるわけで、芋蔓式に弱点をさらけ出していくことになる。
ロシア軍は、さらに今回の戦線拡大を行って、決定的な突破に踏み込んだ可能性がある。
これを防ぎきれれば、ひょっとするとウクライナにも勝機が回ってくる可能性がある。
あと2年踏ん張れれば、西側の生産力増加が軌道に乗るからな。
そんでもって、その余剰分を3年目以降にウクライナに回すことが出来るようになる(そうなのかあ?)。
それまでは、ウクライナが防御に必要なギリギリの支援しか受けられないことは確定的だ。
ウクライナへの支援を増やすことは、西側の備蓄の増加を減らすことになり、欧州大戦争に対応できるようになる時期を遅らせることにつながる。
ロシア側の攻撃の強度は、それを見越して前倒しで行われる可能性が高い。
逆に、ウクライナと同時並行で、欧州大戦争へ突入する戦略を選択する可能性もある。
先日、ロシアのショイグ国防相がウクライナへの兵器供給増加に言及したことは、そう考えると、なかなか意味深長な気もしてくる。
先にウクライナでケリを付けようとしているのかもしれない。
つーことは、今後、ロシア軍の攻勢が戦略的意図をもって強化されることを意味する。
西側支援の遅れや、停滞の隙を突いているわけじゃないことになる。
ロシアは、NATO軍のウクライナ派兵にかなり敏感に反応している。
まあ、それ自体が情報戦の一環だから、迂闊に判断はできないけど、欧州大戦争への移行時期については、イニシャチブを取りたいと考えているに違いない。
2年余り前のウクライナ侵攻みたいな、テキトーで杜撰な見通しで始めるわけにはいかないからな。
ロシアの総力を挙げた真剣勝負になる。
中国との緊密な連携で、西側に二正面作戦を取らせなければならないしな。
ガザ侵攻みたいなラッキーな状況(!)を当てにするわけにはいかない。
ハルキウ侵入は、追い詰められたロシアが、ウクライナの誘導に引っかかってやむを得ず始めたわけじゃない。
ウクライナを含めて、西側は例によって過小評価したがるけど、浮沈子的にはあまりに危険過ぎる気がしている。
欧州大戦争へのブートストラップが開始されたのかもしれない。
賽は投げられた。
さて、どっちの目がでるのかな・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(ウクライナ北東部5集落を制圧 「緩衝地帯」創設へ再侵攻―ロシア)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024051100475&g=int
「ロシアのプーチン大統領は3月、ベルゴロド州にロケット砲を撃ち込まれないよう、ハリコフ州を「緩衝地帯」として占領するシナリオに言及。」
へえーっ、知らなかったな。
(ウクライナの攻撃、「緩衝地帯」が唯一の防衛手段=ロシア大統領府)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/IHE6E3DE7VMJJJCDTVK7S2TPYE-2024-03-18/
「ロシア大統領府は18日、ロシア領土をウクライナの攻撃から守る唯一の手段は緩衝地帯の設置になるとの見解」
「適切と判断した時点で、現在ウクライナ政権下にある領域にある種の『衛生地帯』を作らざるを得なくなる可能性を排除しない」(ロシアのプーチン大統領)
「緩衝地帯を設置し、敵がわれわれを攻撃する手段を射程外に置くことでしか領土を守ることはできない」(大統領府のペスコフ報道官)
「ウクライナとロシアの戦争がエスカレートするという明確な表明だ」(ウクライナのポドリャク大統領府顧問)
「ロシアのプーチン政権に反対するロシア人の武装組織がロシア領内に侵入しており、ウクライナと国境を接するロシア西部のベルゴロド州とクルスク州が「活発な戦闘地帯」になっているとの認識」(ウクライナ国防省情報総局の報道官)
ああ、そういえば、そんなこともあったな。
が、ハリコフ州(ハルキウ州)丸ごと全部緩衝地帯として占領するというのは、いくら何でもやり過ぎだろう!?。
これは、ウクライナ側に対するけん制だと思った記憶もある。
今思えば、ロシアはわざとベルゴロド州などを攻撃させ、侵攻の口実を作っていた可能性さえある。
つーか、もう、理由は何でもいいのかもしれない。
現政権が停戦交渉に関心がないのをいいことに、「戦場でケリを付ける」つもりなのかもしれない。
(ウクライナの軽飛行機型ドローン、前線から1300km超離れた巨大石油施設を爆破)
https://forbesjapan.com/articles/detail/70884
「ウクライナが軽量スポーツ機を改造した自爆型ドローン(無人機)でロシア領内の目標を攻撃し始めてから1カ月後、その1機がウクライナの前線から1300km以上離れたロシア西部サラバトの製油所を攻撃した。」
つまりだな、緩衝地帯を1300km取らないと、こういう攻撃は防ぐことが出来ないということになるわけだ(そうなのかあ?)。
デビッドアックスも、この手の深部目標のピンポイント攻撃の効果を疑問視しているが、単にロシアに反撃の口実を与えるだけになるかも知れない。
ロシアが、併合を宣言した東部や南部の占領に留まらない、ウクライナ全土への軍事侵攻に踏み込むためのシナリオだな。
10kmじゃない。
1300kmだ。
(ウクライナについて)
https://japan.mfa.gov.ua/ja/about-ukraine
「東西約1,400キロメートル(東経24~40度),南北約900キロメートル(北緯44~52度)」
緩衝地帯だけで、国土がほとんどなくなっちまう。
やれやれ・・・。
まあいい。
ロシアのテキトーなシナリオに付き合うことはない。
政治的には、軍事圧力を加え続け、西側の支援を受けても反転攻勢に転じることが出来ないと思わせることが必要だからな。
2026年以降に反転攻勢に転じることが出来ないことになれば、ウクライナの選択肢は極端に狭まるだろう。
今年は攻勢に転じられないことは、多くの専門家が認めているし、米国の高官(サリバンとか)も公言している。
その根拠となっている兵器の製造能力を見ると、来年も怪しい。
つまり、正念場は2026年というのが浮沈子の見立てだ。
その間に、何かが起これば別だが、何も特異なことがなくても、転換点は訪れる。
西側の専門家は、ロシアの兵器の生産能力が頭打ちになると見ているけど、それは現状の生産設備を前提として計算した机上の空論だ。
欧州大戦争を戦い抜くには、もちろんそれでは足りない。
北朝鮮からもイランからも、ゆくゆくは中国からも、大量の兵器を導入し続ける必要がある。
ロシア自身の生産力増強だって、必要であればいくらでも行われるに違いない。
「力による現状変更」を認めないためには、それを押しとどめるための力が必要だ。
西側は、それに対抗するだけの兵力を整えることが出来るだろうか。
もし、そう出来ないのであれば、力による現状変更を認めるか、徹底抗戦するしかなくなる。
ウクライナの選択は、我々の選択でもある。
ウクライナだけ、力による現状変更を認めて、それ以外(台湾はどーする!?)は認めないというダブルスタンダードもあるけどな。
イスラエル建国(力による現状変更の典型だからな)みたいに、やったもん勝ちというのもあるからな。
現実は、そうシンプルには解決しない。
だが、ウクライナ情勢は明らかに変わりつつある。
2023年の反転攻勢は、はるか彼方に消えていった。
未だに「膠着状態」を唱える専門家もいるけど(ルカシェンコもそう言ってたけど)、そろそろそれも下火になってきている。
ハリコフが占領されるようなことがあれば、戦場で勝てないウクライナの評価は定着する。
1300kmの深部攻撃でも、それを覆すことは出来ないだろう。
国境は国境でなくなり、新たに引き直されることになる(そんなあ!)。
そして、緩衝地帯は、さらに深く、ウクライナの支配地域に食い込んでいくことになる。
蚕食だな。
絶え間のない攻撃が続き、ウクライナの疲弊は積み重なっていく。
最大の懸案である兵力の損耗に対応できなければ、崩壊に至る可能性が高まる。
NATO軍派兵か、降伏か。
それが問題だな・・・。
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