🐱ウクライナ降伏不可避:侵入 ― 2024年05月12日 09:17
ウクライナ降伏不可避:侵入
(ウクライナ降伏不可避:国境)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2024/05/10/9683275
地図を見比べるのに、昨日の記事を引用しておく。
今朝、ISW(米国シンクタンク戦争研究所)の地図を確認したら、さらに侵入範囲が拡大していた。
既に、モロホベツとオリニコベは、過去24時間以内に制圧された地域に含まれており、ライボケは戦闘中、ルクヤンツィも脅かされている。
ボルチャンスク方面では、大きな変化はない。
撃退どころではない。
国境からの侵入速度は速い。
2日間で数km押し込まれている。
崩壊レベルの速度といっていい。
アウディーイウカのウマンスキーへの前進速度が速いとされているようだが、それに匹敵する。
(アウディーイウカ方面、ロシア軍がウマンスキー制圧に成功した可能性)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/possibility-that-russian-troops-succeeded-in-conquering-umansky-in-the-audiiivka-area/
「ロシア軍は2.5km以上も前進」
(ロシア軍は東部戦線のほぼ全てで前進、南ドネツク方面でも攻勢を開始)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-forces-advance-on-almost-all-of-the-eastern-front-and-begin-offensives-in-south-donetsk/
前日の戦況マップはここで確認できる。
まあ、どうでもいいんですが。
ウクライナ当局の発表が当てにならないことは、戦時中のことでもあり、責められることではない。
前線からの報告に基づいて更新される航空万能論の戦況マップは、視覚的証拠(画像や映像)を伴わない場合でも変更されることがある。
それに比べて、ISWのマップの更新は、視覚的証拠が出た時点で更新されることが多いから、どちらかといえば後手に回る傾向になりがちだ。
が、そのISWの戦況マップが大胆に更新されている点に、浮沈子は注目している。
ヤバいな・・・。
ヤバ過ぎ!。
状況は、戦場の霧に包まれているが、その霧が晴れた時に、川中島(?)がどうなっちまってるかは予断を許さない。
気が付いたら、ハルキウが陥落してたなんて話になっていても、全く不思議ではない。
ドニエプル川東岸と同じように、報道管制が敷かれるかも知れないしな。
しかし、デカい都市だから、実際には困難だろう。
留まることなく南下されて、東部戦線への補給路を遮断されることになれば、隠しようもなくなる。
1日1kmの速度を維持されれば、ハルキウ陥落まで1か月。
州全域が落ちるまで3か月もあれば十分だ。
2年余り前の侵攻当初、兵站を顧みない無謀な進軍を犯し、徹底的に反撃を喰らった苦い経験があるからな。
ロシア軍も馬鹿じゃない(そうなのかあ?)。
今回は真面目に、セオリー通りの進軍になるだろう。
ただし、ウクライナ側がどれ程の陣地を築き上げ、防御戦で実力を発揮するかという点は未知数だ。
東部戦線の状況を見ていると、あんま期待できない気もするけどな。
要塞化されていると言われるハルキウ周辺で、どれ程の実力を示せるかに注目だな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(ハルキウ方面の戦い、予備戦力を投入しなければ状況は悲惨なものになる)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/in-the-battle-for-kharkiv-the-situation-will-become-dire-unless-reserve-forces-are-brought-in/
「ロシア軍の攻勢がライボケ、モロホベツ、ゼレン、イズビツケ、スタリツァ、ブフルヴァトカ、ハティシチェ、ティケに到達した(各集落の詳しい状況は不明)」「ロシア軍の目標はボルチャンスクとリプシの占領だ」(ロシア人ミルブロガーが運営するRYBAR)
更新された戦況マップでは、ボルチャンスク方面の進出が見られる。
既に、市街地で被害が出ているようで、戦闘が始まっているようだ。
が、浮沈子的注目は別の点にある。
「敵は除々に投入戦力を増やして前進を試みている」(DEEP STATE)
これは、戦力の逐次投入とは異なる。
ウクライナ側(西側全般含む)は、大規模な攻撃ではないという判断を崩していない。
ヤバいんじゃね?。
「予備戦力を投入しなければ状況は悲惨なものになるだろう」(同上)
「ハルキウ州に対するロシア軍の攻勢を甘く見ているウクライナ人や現地メディアは見かけない。」(ブログ管理人)
もちろん、予備兵力は投入されるだろうが、侵攻を阻止するのに十分な兵力を割けるかどうかは分からない。
砲弾や車両も限られたものにならざるを得ず、苦しい台所事情の中でギリギリのやりくりをせざるを得なくなる。
現状の攻撃に対応するため「だけ」の増派になる。
ロシア軍は、そこが付け目だろう。
で、それよりも、少しばかり多めの戦力を投入する。
すると、防御側は、またまた苦しい財布の中をまさぐって、ギリギリ防戦できるだけの兵力を割こうとする・・・。
で、さらに、攻撃側はそれをぶち破るのに必要な追加の戦力を投入するのだ。
やれやれ・・・。
単一の戦線で短期決戦のセオリーを、敢えて崩してくる。
絶対的な戦力の不均衡のなかで、来るべき欧州大戦争に備えながら、長大な戦線を維持しつつ、長期戦を戦う。
(ロシア軍がクラスノホリフカの工場地帯を制圧、チャシブ・ヤール方向にも前進)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-troops-take-control-of-the-krasnokhorivka-factory-area-and-advance-towards-chassiv-yar/
「ロシア軍がイワニフスキー西郊外の高台やT0504沿いを制圧して運河に到達した」(DEEP STATE)
「ロシア軍がチャシブ・ヤール郊外のダーチャに侵入して足場を築いた」(RYBAR)
「街を守るウクライナ軍は耐火物工場の一帯を失ったことで「高さ」を失い、ここから街の西側面に回り込めばウクライナ軍の補給や退路を遮断することも出来るため、クラスノホリフカの運命が尽きるのも時間の問題」(ブログ管理人)
戦線は長大で、あらゆるところで戦闘が続いている。
一部を除いて、大部分でウクライナの劣勢が続く中、ハルキウで新たな戦線が登場し、防衛の負担が増えたことは痛い。
このアプローチが効果的であると分かれば、ロシアは更に追加の戦線を開く可能性がある。
今日は、非常に興味深い記事も読んだ。
(アメリカの9.6兆円軍事援助で勢いづくか、ウクライナ軍が仕掛ける「牛の舌」分断とリベンジ反攻作戦の“勝ち目”)
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/80946
「610億ドルのほぼ1割に当たる60億ドル(約9300億円)を使い、「武器・弾薬支援パッケージ」第1弾として現地に送り始めた。」
個々の支援内容については割愛するが、ウクライナ支援が再開され、実戦に即した兵器が送られるようになった。
が、砲弾の数両は記載されていない。
また、ウクライナが切望しているパトリオットシステムは含まれていない(ミサイル本体だけ:弾道ミサイルも迎撃できるPAC3だが、数量未記載)。
で、例によって、現地に届くのがいつはか不明のままだ。
やれやれ・・・。
が、遅れても、ないよりマシな武器支援だがな。
「消耗した戦車や装甲車両の補充分が続々届き、大量動員の兵士の訓練も十分に行えば、ウクライナ軍は戦力を蓄えられるはず。そう考えると、準備万端整うのは、やはり2025年に入ってから」
「今年11月の米統領選で2期目をねらうバイデン米大統領が、直前に“リベンジ反攻作戦”という大きなリスクを冒すとは思えない。また、万が一トランプ氏が大統領に返り咲いても、2025年1月の大統領就任早々から、反攻作戦という血生臭いイベントは避けるはずだ」
「純軍事的には、当初からアメリカが主張するメリトポリ方面への一点突破で、『牛の舌』地域を分断・孤立させるプランが理にかなっている」
おっと、いつか来た道をもう一度か・・・。
「ロシア軍はこの地域を要塞化し、地雷原、戦車壕(戦車を阻む大型塹壕)、鉄条網、コンクリート塊などを交互に配置した防御ラインを何重にも築いていると見られ、突破はかなり困難」
それでも、敢えてこの作戦に固執するのは、兵站の分断がそれだけ効果的と見ているからだし、ズバリ、南部の攻勢を断ち切ることがウクライナにとっては死活問題という認識があるからだろう。
牛の下が健在で、南部回廊を攻撃されてウクライナが内陸国化することだけは、何としても避けなければならない。
そのためには、犠牲覚悟でアゾフ海を目指さなければならないのだ。
逆に言えば、東部や北東部に対する妙手はない(記事中にも、有効な反撃の手段の記述はないしな:長距離ロケット砲で兵站を叩くにも、特に北東部はロシアからの供給が近いからな)。
ぜーんぶF-16頼みなんだが、単独運用がキビシー戦闘機を支える早期警戒管制機についての懸念も残る。
「「空飛ぶレーダー・ライト」と呼ばれる大きな皿型レーダー・アンテナ(レドーム)を機体の背中に背負った「E-3早期警戒管制機(AWACS)」が、NATO加盟国であるルーマニアの、ウクライナ国境ギリギリの上空を旋回するだろう。」
NATOどドンパチやる覚悟十分なロシアが、そいつを撃墜しないという保証はない!(そうなのかあ?)。
「「2024年夏の陣」は果たしてどうなるのか。」
タラレバ満載の内容は置くとして、反撃は2025年以降を明言している記事の結語として、いかがなものか・・・。
(ウクライナ降伏不可避:国境)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2024/05/10/9683275
地図を見比べるのに、昨日の記事を引用しておく。
今朝、ISW(米国シンクタンク戦争研究所)の地図を確認したら、さらに侵入範囲が拡大していた。
既に、モロホベツとオリニコベは、過去24時間以内に制圧された地域に含まれており、ライボケは戦闘中、ルクヤンツィも脅かされている。
ボルチャンスク方面では、大きな変化はない。
撃退どころではない。
国境からの侵入速度は速い。
2日間で数km押し込まれている。
崩壊レベルの速度といっていい。
アウディーイウカのウマンスキーへの前進速度が速いとされているようだが、それに匹敵する。
(アウディーイウカ方面、ロシア軍がウマンスキー制圧に成功した可能性)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/possibility-that-russian-troops-succeeded-in-conquering-umansky-in-the-audiiivka-area/
「ロシア軍は2.5km以上も前進」
(ロシア軍は東部戦線のほぼ全てで前進、南ドネツク方面でも攻勢を開始)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-forces-advance-on-almost-all-of-the-eastern-front-and-begin-offensives-in-south-donetsk/
前日の戦況マップはここで確認できる。
まあ、どうでもいいんですが。
ウクライナ当局の発表が当てにならないことは、戦時中のことでもあり、責められることではない。
前線からの報告に基づいて更新される航空万能論の戦況マップは、視覚的証拠(画像や映像)を伴わない場合でも変更されることがある。
それに比べて、ISWのマップの更新は、視覚的証拠が出た時点で更新されることが多いから、どちらかといえば後手に回る傾向になりがちだ。
が、そのISWの戦況マップが大胆に更新されている点に、浮沈子は注目している。
ヤバいな・・・。
ヤバ過ぎ!。
状況は、戦場の霧に包まれているが、その霧が晴れた時に、川中島(?)がどうなっちまってるかは予断を許さない。
気が付いたら、ハルキウが陥落してたなんて話になっていても、全く不思議ではない。
ドニエプル川東岸と同じように、報道管制が敷かれるかも知れないしな。
しかし、デカい都市だから、実際には困難だろう。
留まることなく南下されて、東部戦線への補給路を遮断されることになれば、隠しようもなくなる。
1日1kmの速度を維持されれば、ハルキウ陥落まで1か月。
州全域が落ちるまで3か月もあれば十分だ。
2年余り前の侵攻当初、兵站を顧みない無謀な進軍を犯し、徹底的に反撃を喰らった苦い経験があるからな。
ロシア軍も馬鹿じゃない(そうなのかあ?)。
今回は真面目に、セオリー通りの進軍になるだろう。
ただし、ウクライナ側がどれ程の陣地を築き上げ、防御戦で実力を発揮するかという点は未知数だ。
東部戦線の状況を見ていると、あんま期待できない気もするけどな。
要塞化されていると言われるハルキウ周辺で、どれ程の実力を示せるかに注目だな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(ハルキウ方面の戦い、予備戦力を投入しなければ状況は悲惨なものになる)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/in-the-battle-for-kharkiv-the-situation-will-become-dire-unless-reserve-forces-are-brought-in/
「ロシア軍の攻勢がライボケ、モロホベツ、ゼレン、イズビツケ、スタリツァ、ブフルヴァトカ、ハティシチェ、ティケに到達した(各集落の詳しい状況は不明)」「ロシア軍の目標はボルチャンスクとリプシの占領だ」(ロシア人ミルブロガーが運営するRYBAR)
更新された戦況マップでは、ボルチャンスク方面の進出が見られる。
既に、市街地で被害が出ているようで、戦闘が始まっているようだ。
が、浮沈子的注目は別の点にある。
「敵は除々に投入戦力を増やして前進を試みている」(DEEP STATE)
これは、戦力の逐次投入とは異なる。
ウクライナ側(西側全般含む)は、大規模な攻撃ではないという判断を崩していない。
ヤバいんじゃね?。
「予備戦力を投入しなければ状況は悲惨なものになるだろう」(同上)
「ハルキウ州に対するロシア軍の攻勢を甘く見ているウクライナ人や現地メディアは見かけない。」(ブログ管理人)
もちろん、予備兵力は投入されるだろうが、侵攻を阻止するのに十分な兵力を割けるかどうかは分からない。
砲弾や車両も限られたものにならざるを得ず、苦しい台所事情の中でギリギリのやりくりをせざるを得なくなる。
現状の攻撃に対応するため「だけ」の増派になる。
ロシア軍は、そこが付け目だろう。
で、それよりも、少しばかり多めの戦力を投入する。
すると、防御側は、またまた苦しい財布の中をまさぐって、ギリギリ防戦できるだけの兵力を割こうとする・・・。
で、さらに、攻撃側はそれをぶち破るのに必要な追加の戦力を投入するのだ。
やれやれ・・・。
単一の戦線で短期決戦のセオリーを、敢えて崩してくる。
絶対的な戦力の不均衡のなかで、来るべき欧州大戦争に備えながら、長大な戦線を維持しつつ、長期戦を戦う。
(ロシア軍がクラスノホリフカの工場地帯を制圧、チャシブ・ヤール方向にも前進)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-troops-take-control-of-the-krasnokhorivka-factory-area-and-advance-towards-chassiv-yar/
「ロシア軍がイワニフスキー西郊外の高台やT0504沿いを制圧して運河に到達した」(DEEP STATE)
「ロシア軍がチャシブ・ヤール郊外のダーチャに侵入して足場を築いた」(RYBAR)
「街を守るウクライナ軍は耐火物工場の一帯を失ったことで「高さ」を失い、ここから街の西側面に回り込めばウクライナ軍の補給や退路を遮断することも出来るため、クラスノホリフカの運命が尽きるのも時間の問題」(ブログ管理人)
戦線は長大で、あらゆるところで戦闘が続いている。
一部を除いて、大部分でウクライナの劣勢が続く中、ハルキウで新たな戦線が登場し、防衛の負担が増えたことは痛い。
このアプローチが効果的であると分かれば、ロシアは更に追加の戦線を開く可能性がある。
今日は、非常に興味深い記事も読んだ。
(アメリカの9.6兆円軍事援助で勢いづくか、ウクライナ軍が仕掛ける「牛の舌」分断とリベンジ反攻作戦の“勝ち目”)
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/80946
「610億ドルのほぼ1割に当たる60億ドル(約9300億円)を使い、「武器・弾薬支援パッケージ」第1弾として現地に送り始めた。」
個々の支援内容については割愛するが、ウクライナ支援が再開され、実戦に即した兵器が送られるようになった。
が、砲弾の数両は記載されていない。
また、ウクライナが切望しているパトリオットシステムは含まれていない(ミサイル本体だけ:弾道ミサイルも迎撃できるPAC3だが、数量未記載)。
で、例によって、現地に届くのがいつはか不明のままだ。
やれやれ・・・。
が、遅れても、ないよりマシな武器支援だがな。
「消耗した戦車や装甲車両の補充分が続々届き、大量動員の兵士の訓練も十分に行えば、ウクライナ軍は戦力を蓄えられるはず。そう考えると、準備万端整うのは、やはり2025年に入ってから」
「今年11月の米統領選で2期目をねらうバイデン米大統領が、直前に“リベンジ反攻作戦”という大きなリスクを冒すとは思えない。また、万が一トランプ氏が大統領に返り咲いても、2025年1月の大統領就任早々から、反攻作戦という血生臭いイベントは避けるはずだ」
「純軍事的には、当初からアメリカが主張するメリトポリ方面への一点突破で、『牛の舌』地域を分断・孤立させるプランが理にかなっている」
おっと、いつか来た道をもう一度か・・・。
「ロシア軍はこの地域を要塞化し、地雷原、戦車壕(戦車を阻む大型塹壕)、鉄条網、コンクリート塊などを交互に配置した防御ラインを何重にも築いていると見られ、突破はかなり困難」
それでも、敢えてこの作戦に固執するのは、兵站の分断がそれだけ効果的と見ているからだし、ズバリ、南部の攻勢を断ち切ることがウクライナにとっては死活問題という認識があるからだろう。
牛の下が健在で、南部回廊を攻撃されてウクライナが内陸国化することだけは、何としても避けなければならない。
そのためには、犠牲覚悟でアゾフ海を目指さなければならないのだ。
逆に言えば、東部や北東部に対する妙手はない(記事中にも、有効な反撃の手段の記述はないしな:長距離ロケット砲で兵站を叩くにも、特に北東部はロシアからの供給が近いからな)。
ぜーんぶF-16頼みなんだが、単独運用がキビシー戦闘機を支える早期警戒管制機についての懸念も残る。
「「空飛ぶレーダー・ライト」と呼ばれる大きな皿型レーダー・アンテナ(レドーム)を機体の背中に背負った「E-3早期警戒管制機(AWACS)」が、NATO加盟国であるルーマニアの、ウクライナ国境ギリギリの上空を旋回するだろう。」
NATOどドンパチやる覚悟十分なロシアが、そいつを撃墜しないという保証はない!(そうなのかあ?)。
「「2024年夏の陣」は果たしてどうなるのか。」
タラレバ満載の内容は置くとして、反撃は2025年以降を明言している記事の結語として、いかがなものか・・・。
🚀スターシップ:IFT-4まだ? ― 2024年05月12日 17:27
スターシップ:IFT-4まだ?
(SpaceX、Starshipの静的射撃に成功)
https://www.teslarati.com/spacex-conducts-successful-static-fire-of-starship-2/
「彼らは現在、5回目のミッションを飛行するスターシップの最初の静的射撃を実施した。」
この記事は、事情を知っている浮沈子が読んでも分かり辛い。
<事情:その1>
「スターシップ」という語は、スーパーヘビーブースター(1段目:B番号で呼ばれる)+スターシップ宇宙船(2段目:S番号で呼ばれる)のロケットシステム全体を総称して使うこともあれば、2段目だけを指す場合もある。
<事情:その2>
現在、IFT-3(統合飛行テストの3回目)まで実施済みで、次回のIFT-4では、S29とB11が使用される予定。
<事情:その3>
4回目以降、年内に使用される予定のスーパーヘビーブースターとスターシップ宇宙船は、少なくとも4機が作成中で、一部はテストが行われている。
<事情:その4>
打ち上げ前のテストには、燃料タンクに漏れや異常がないかどうかを調べるタンキングテスト(耐低温テストとも呼ばれる:液体窒素を使って行われる)や、エンジンを取り付けて実際に短時間(数秒程度)点火するスタティックファイアテストなどが含まれる(この段階では、もちろん推進剤が搭載される。なお、この段階までは、1段目と2段目は組み合わされずに行われる)。
また、打ち上げスケジュールが決まった段階で、ウェットドレスリハーサル(WDR)と呼ばれる打ち上げ手順のシミュレーションが行われる(この段階では、ロケットは積み上げられて、実際の発射と同じ形で行われる:タンクに注入されるのも、実際の推進剤(液体酸素や液体メタン)が用いられる)。
WDRの後、整備のために1段目と2段目は分離され、それぞれ垂直格納庫(ハイベイ)に戻される。
「Booster 12 はすでに 2 つの耐低温テストを受けています。」
「スペースXはまた、スーパーヘビーブースター13で2回の耐低温テストを実施」
<事情:その5>
スペースXは、年内にあと5回の打ち上げを目指しているが、さらに増やすことも(8回程度)検討している。
まあ、どうでもいいんですが。
引用した文章に5回目とあるのは、次の次の統合飛行テストであるIFT-5のことで、ここで言っているスターシップというのは、2段目だけのことを指している。
さらに、静的射撃というのはスタティックファイアーテストのことで、その前にはタンキングテストを済ませている。
予定では、IFT-5には、S30とB12が使われることになっているらしい。
もちろんその前には、IFT-4が行われるわけだが、それは最短で5月上旬と言われていた。
既に上旬(1日から10日まで)は過ぎているからな。
「月が進むにつれて、スーパーヘビーブースター11とスターシップ29が発射場に戻って積み上げられ、濡れたドレスリハーサルを受けるのが見られるはずです。」
「4 便はいつ行われると思いますか?3 便以上に達成できるでしょうか?」
んなこと、知るかい!。
打ち上げに際しては、ロケットの打ち上げ許可を受けなければならない。
FAAという役所が権限を持っていて、ゴーサインが出ると最終準備(WDR含む)が始まる。
念のため、テスト番号と機体番号を確認しておこう(TT:タンキングテスト)。
・IFT-1:S24:B7:昨年4月:済
・IFT-2:S25:B9:昨年11月:済
(昨年2回)
・IFT-3:S28:B10:3月:済
・IFT-4:S29(SFT):B11(SFT):6月(<以下追加>参照)
・IFT-5:S30(SFT):B12(TT):6月??
・IFT-6:S31(TT:たぶん):B13(TT):7月??
・IFT-7:S32(未確認):B14(未確認):8月??
(ここまでは、機体作成済み:以下はテキトーです。)
・IFT-8:S33(未確認):B15(未確認):9月??
・IFT-9:S34(未確認):B16(未確認):10月??
・IFT-10:S35(未確認):B17(未確認):11月??
・IFT-11:S34(未確認):B18(未確認):12月??
(今年9回??)
(SpaceX スターシップの飛行試験:参考)
https://en.wikipedia.org/wiki/SpaceX_Starship_flight_tests
スターシップ(ロケットシステム全体)については、秋山さんが、最近、いい感じのまとめ記事を上げている。
(SpaceX「スターシップ」が月に降りるまでに必要なこと)
https://www.watch.impress.co.jp/docs/topic/1585426.html
「SpaceXの超大型宇宙輸送システム「Starship/Super Heavy(スターシップ・スーパーヘビー)」が次々と飛行試験を重ねています。」
スッキリと、頭の中が整理されている人は、書き出しからして違うな・・・。
「そもそもスターシップとは:
スターシップ/スーパーヘビーは、完全再使用型の宇宙船とブースターの組み合わせで構成され、全長121m、直径は9mで100~150トンのペイロードを搭載できる多目的宇宙輸送システムです。」
「「Starbase(スターベース)」を建設し、ここから試験飛行や高頻度の打上げを行なう計画」
まあ、今のところは、年数回の試験飛行しか認められていない。
「将来はロケットプレーンの発着場になる構想もある」(ロケットプレーン:大陸間弾道旅客ロケット)
それは知らなかったな。
まあいい。
スターシップ(ロケットシステム)は、スターリンクの打ち上げにも使われる。
「2024年4月の時点でもスターリンクの衛星数は5,000機を越えていますが、42,000機ともなると毎週どころか2、3日おきに衛星を打上げないと間に合いません。」
まあ、今でも、それに近い頻度で打ち上げられているけどな。
ちなみに、現在はまだ約12000機しか認められていない。
記事は、HLSを巡るジェフベゾスとの確執など、広範な話題に触れながらもコンパクトにまとめられている。
統合飛行試験については割愛する。
標題にあるHLSの要件で、最も重要なのは軌道上給油(推進剤補給)であると言われる。
「「Starship Depot(スターシップ・デポ)」と呼ばれています。」
「打上げの段階でスターシップ・HLSは推進剤を消費してしまうため、地球の近くでこれを補給するわけです。スターシップ・HLSは月の軌道へ単独で向かいますが、この時点では宇宙飛行士は搭乗していません。」
デポへの推進剤の補給に、複数のタンカー打ち上げが必要なことなどは省略されている。
また、アルテミス3の遅延が懸念される中で、NASA内部で別計画が検討されているのではないかというセンシティブな話題には触れられていない。
「Artemis IIIミッションは実施目標が2回も変更されています。2回目の延期の理由にはHLSが関係しており、NASA内部からも2027年前半にずれ込むのではないかとの見方も示されています。」
「遅れ」程度だな。
「2022年には、NASAエイムズリサーチセンターの研究者らを中心に、スターシップのペイロード搭載能力と地球低軌道上での推進剤補給という能力を活かして、火星への有人探査に向けたISRU(その場資源利用)ミッションの構想が示されました。」(ISRU:in situ resource utilization)
へえーっ、それは初耳だな。
その前に、火星サンプルリターンを何とかしないとな。
これについては、早速、SLSを使うというプランが示されている。
(NASAはより安価な火星サンプルリターンを望んでいる—ボーイングが最も高価なロケットを提案)
https://arstechnica.com/space/2024/05/nasa-wants-a-cheaper-mars-sample-return-boeing-proposes-most-expensive-rocket/
「ミッションの複雑さを軽減するために、この新しいコンセプトでは1回の打ち上げを行っています」(NASAの元主任科学者であり、NASAの惑星科学部門の責任者を長年務めたジム・グリーン氏)
ちょっと想定外で驚いたけど、シンプルさを重視するNASAの特質を踏まえた良質の提案だと感じる。
「ミッションが 1 つであれば、失敗する可能性のあるポイントは少なくなる」
悪くない。
少なくとも、スターシップロケットシステムと異なり、SLSは打ち上げに成功しているからな。
貨物搬送用のロケットとしては、十分な実績といえる。
「ボーイングには、火星ミッションの元請け業者として直接の経験はない。」
「最終的な火星ミッション向けに設計された巨大なスターシップロケットを持つスペースXと、NASAのために複数の火星着陸船を建造したロッキード・マーチンは、火星サンプルリターンに最も役立つと思われる技術と専門知識を備えた企業である。」
うーん、これは、ちょっと無理筋過ぎる気がするけどな。
小惑星ではない、重力天体からの無人サンプルリターンを経験しているのは、ソ連と中国だけだ。
浮沈子は、中国の回収システムやリターン宇宙機を、SLSで運んで回収するというのが最も合理的な気がするけどな。
まあ、どうでもいいんですが。
「大型MAVのコンセプトは、NASA関係者が先月、火星サンプルリターンのための新たなアイデアを模索していると発表した際に共有した考え方に反する。」(MAV:Mars Ascent Vehicle:火星上昇機サンプルの入ったカプセルを、火星周回機に届ける。)
「より軽量な着陸船とより小型のロケットを開発すれば複雑さが軽減される」( NASAの火星探査プログラムの元ディレクターで現在MSRプログラムについてNASAにコンサルティングを行っているダグ・マッキュイション氏)
まあ、どっちでもいいんですけど。
スターシップロケットシステムが完成すれば、それらの問題は高い次元で解決されるだろう。
安く、大質量のペイロードが一度に運べる。
下手をすると、地球軌道まで、そのまま(2段目ごと)持って帰るかもしれない(未確認)。
そのまま再突入させるかどうかは、信頼性の問題が残るからな。
2030年代になれば、わざわざ再突入カプセルとかに封入しなくても、スターシップ(2段目)を着陸させるだけの話になる。
タンカーを一緒に送り込んで、給油してから火星に下ろすとか、火星軌道に上がったところで給油してもいい。
面倒なMAVなど開発する必要はないのだ。
軌道上給油が、どれ程安定して行えるかとか、火星往復に耐えられるかという点は十分検討する必要がある。
リスクヘッジで、2編隊を送り込むという手もあるしな(安上がりだからこそ可能)。
IFTー4がいつになるかは分からないが、近々行われることは間違いない。
以前にも引用したけど、鳥嶋さんの記事もリンクしておこう。
(巨大宇宙船「スターシップ」がさらに進化! イーロン・マスクが明かしたその姿)
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20240423-2932464/
「現在スペースXは、4度目の飛行試験「IFT-4」に向けた準備を進めており、4月5日には試験で使用するスーパー・ヘヴィの機体「B11」の地上燃焼試験を行っている。」
「IFT-4が計画どおり成功すれば、その次のIFT-5では初めて、スーパー・ヘヴィを発射台に帰還させる試験を行うかもしれない」
メカジラ(発射台のクレーン機構)への着陸に成功すれば、ファルコン9の1段目の回収に続く快挙となる。
「今年中に、メカジラの腕でブースターを捕まえることができる確率は、おそらく80~90%だろう」(マスク氏)
「スターシップ宇宙船も同じようにメカジラで捕まえられ、着陸することになっている。マスク氏によると、スターシップ宇宙船を発射台に着陸させるには、2回の洋上へのピンポイント着水による実証が必要とし、「実際に発射台に着陸が行えるようになるのは、おそらく来年だろう」と語った。」
今年から来年に掛けて、スターシップロケットシステムが、どれ程の進展を遂げるかは分からない。
月着陸を実現するための軌道上給油やHLSとしての無人試験など、クリアすべきハードルは多い。
また、火星サンプルリターンへの提案も待たれる(たぶん、するでしょうけど:両者には共通する技術要素があるしな)。
まあいい。
SLSとガチに競争して、NASAの評価を見てみたいものだ。
B社とS社の対決が、地球低軌道のISSタクシーから、舞台を火星サンプルリターンに替えて再現されることになる。
固定価格競争なら、B社は降りるかも知れないけどな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(3週間から5週間: 次回のStarshipフライトの日付が発表されます)
https://universemagazine.com/en/from-3-to-5-weeks-a-date-for-the-next-starship-flight-is-announced/
「次回のスターシップ飛行は6月に行われる予定です。これはスペースX社のトップ、イーロン・マスク氏がソーシャルネットワーク上で発表した。」
「たぶん3週間から5週間くらいです。目標は、船が最大加熱を超えるか、少なくとも前回よりもさらに加熱することです。」(X:イーロンマスク)
やっぱ、5月中はムリポか・・・。
「今度はスーパーヘビーブースターを燃やす番です。」
えっ、まだスタティックファイアテスト(SFT)終わってなかったんだっけえ?。
それとも、これはB12(IFT-5用)の話なのか・・・。
(SpaceX、次の5回目の試験飛行のためにStarshipロケットを発射(写真、ビデオ))
https://www.space.com/spacex-starship-static-fire-flight-five
「それは、今月にも打ち上げられる可能性があるフライト 4 スターシップです。スペースXはすでに、シップとして知られる上段と、33機のラプターを搭載した巨大なスーパーヘビー第1段ブースターの両方の要素を静的に発射している。」
「したがって、4便の機体はおそらく出発の準備ができていると考えられます。」
そっち(IFT-4用のS29とB11)のSFTは完了している。
5回目用のやつだな。
(SpaceX、Starshipの静的射撃に成功)
https://www.teslarati.com/spacex-conducts-successful-static-fire-of-starship-2/
「彼らは現在、5回目のミッションを飛行するスターシップの最初の静的射撃を実施した。」
この記事は、事情を知っている浮沈子が読んでも分かり辛い。
<事情:その1>
「スターシップ」という語は、スーパーヘビーブースター(1段目:B番号で呼ばれる)+スターシップ宇宙船(2段目:S番号で呼ばれる)のロケットシステム全体を総称して使うこともあれば、2段目だけを指す場合もある。
<事情:その2>
現在、IFT-3(統合飛行テストの3回目)まで実施済みで、次回のIFT-4では、S29とB11が使用される予定。
<事情:その3>
4回目以降、年内に使用される予定のスーパーヘビーブースターとスターシップ宇宙船は、少なくとも4機が作成中で、一部はテストが行われている。
<事情:その4>
打ち上げ前のテストには、燃料タンクに漏れや異常がないかどうかを調べるタンキングテスト(耐低温テストとも呼ばれる:液体窒素を使って行われる)や、エンジンを取り付けて実際に短時間(数秒程度)点火するスタティックファイアテストなどが含まれる(この段階では、もちろん推進剤が搭載される。なお、この段階までは、1段目と2段目は組み合わされずに行われる)。
また、打ち上げスケジュールが決まった段階で、ウェットドレスリハーサル(WDR)と呼ばれる打ち上げ手順のシミュレーションが行われる(この段階では、ロケットは積み上げられて、実際の発射と同じ形で行われる:タンクに注入されるのも、実際の推進剤(液体酸素や液体メタン)が用いられる)。
WDRの後、整備のために1段目と2段目は分離され、それぞれ垂直格納庫(ハイベイ)に戻される。
「Booster 12 はすでに 2 つの耐低温テストを受けています。」
「スペースXはまた、スーパーヘビーブースター13で2回の耐低温テストを実施」
<事情:その5>
スペースXは、年内にあと5回の打ち上げを目指しているが、さらに増やすことも(8回程度)検討している。
まあ、どうでもいいんですが。
引用した文章に5回目とあるのは、次の次の統合飛行テストであるIFT-5のことで、ここで言っているスターシップというのは、2段目だけのことを指している。
さらに、静的射撃というのはスタティックファイアーテストのことで、その前にはタンキングテストを済ませている。
予定では、IFT-5には、S30とB12が使われることになっているらしい。
もちろんその前には、IFT-4が行われるわけだが、それは最短で5月上旬と言われていた。
既に上旬(1日から10日まで)は過ぎているからな。
「月が進むにつれて、スーパーヘビーブースター11とスターシップ29が発射場に戻って積み上げられ、濡れたドレスリハーサルを受けるのが見られるはずです。」
「4 便はいつ行われると思いますか?3 便以上に達成できるでしょうか?」
んなこと、知るかい!。
打ち上げに際しては、ロケットの打ち上げ許可を受けなければならない。
FAAという役所が権限を持っていて、ゴーサインが出ると最終準備(WDR含む)が始まる。
念のため、テスト番号と機体番号を確認しておこう(TT:タンキングテスト)。
・IFT-1:S24:B7:昨年4月:済
・IFT-2:S25:B9:昨年11月:済
(昨年2回)
・IFT-3:S28:B10:3月:済
・IFT-4:S29(SFT):B11(SFT):6月(<以下追加>参照)
・IFT-5:S30(SFT):B12(TT):6月??
・IFT-6:S31(TT:たぶん):B13(TT):7月??
・IFT-7:S32(未確認):B14(未確認):8月??
(ここまでは、機体作成済み:以下はテキトーです。)
・IFT-8:S33(未確認):B15(未確認):9月??
・IFT-9:S34(未確認):B16(未確認):10月??
・IFT-10:S35(未確認):B17(未確認):11月??
・IFT-11:S34(未確認):B18(未確認):12月??
(今年9回??)
(SpaceX スターシップの飛行試験:参考)
https://en.wikipedia.org/wiki/SpaceX_Starship_flight_tests
スターシップ(ロケットシステム全体)については、秋山さんが、最近、いい感じのまとめ記事を上げている。
(SpaceX「スターシップ」が月に降りるまでに必要なこと)
https://www.watch.impress.co.jp/docs/topic/1585426.html
「SpaceXの超大型宇宙輸送システム「Starship/Super Heavy(スターシップ・スーパーヘビー)」が次々と飛行試験を重ねています。」
スッキリと、頭の中が整理されている人は、書き出しからして違うな・・・。
「そもそもスターシップとは:
スターシップ/スーパーヘビーは、完全再使用型の宇宙船とブースターの組み合わせで構成され、全長121m、直径は9mで100~150トンのペイロードを搭載できる多目的宇宙輸送システムです。」
「「Starbase(スターベース)」を建設し、ここから試験飛行や高頻度の打上げを行なう計画」
まあ、今のところは、年数回の試験飛行しか認められていない。
「将来はロケットプレーンの発着場になる構想もある」(ロケットプレーン:大陸間弾道旅客ロケット)
それは知らなかったな。
まあいい。
スターシップ(ロケットシステム)は、スターリンクの打ち上げにも使われる。
「2024年4月の時点でもスターリンクの衛星数は5,000機を越えていますが、42,000機ともなると毎週どころか2、3日おきに衛星を打上げないと間に合いません。」
まあ、今でも、それに近い頻度で打ち上げられているけどな。
ちなみに、現在はまだ約12000機しか認められていない。
記事は、HLSを巡るジェフベゾスとの確執など、広範な話題に触れながらもコンパクトにまとめられている。
統合飛行試験については割愛する。
標題にあるHLSの要件で、最も重要なのは軌道上給油(推進剤補給)であると言われる。
「「Starship Depot(スターシップ・デポ)」と呼ばれています。」
「打上げの段階でスターシップ・HLSは推進剤を消費してしまうため、地球の近くでこれを補給するわけです。スターシップ・HLSは月の軌道へ単独で向かいますが、この時点では宇宙飛行士は搭乗していません。」
デポへの推進剤の補給に、複数のタンカー打ち上げが必要なことなどは省略されている。
また、アルテミス3の遅延が懸念される中で、NASA内部で別計画が検討されているのではないかというセンシティブな話題には触れられていない。
「Artemis IIIミッションは実施目標が2回も変更されています。2回目の延期の理由にはHLSが関係しており、NASA内部からも2027年前半にずれ込むのではないかとの見方も示されています。」
「遅れ」程度だな。
「2022年には、NASAエイムズリサーチセンターの研究者らを中心に、スターシップのペイロード搭載能力と地球低軌道上での推進剤補給という能力を活かして、火星への有人探査に向けたISRU(その場資源利用)ミッションの構想が示されました。」(ISRU:in situ resource utilization)
へえーっ、それは初耳だな。
その前に、火星サンプルリターンを何とかしないとな。
これについては、早速、SLSを使うというプランが示されている。
(NASAはより安価な火星サンプルリターンを望んでいる—ボーイングが最も高価なロケットを提案)
https://arstechnica.com/space/2024/05/nasa-wants-a-cheaper-mars-sample-return-boeing-proposes-most-expensive-rocket/
「ミッションの複雑さを軽減するために、この新しいコンセプトでは1回の打ち上げを行っています」(NASAの元主任科学者であり、NASAの惑星科学部門の責任者を長年務めたジム・グリーン氏)
ちょっと想定外で驚いたけど、シンプルさを重視するNASAの特質を踏まえた良質の提案だと感じる。
「ミッションが 1 つであれば、失敗する可能性のあるポイントは少なくなる」
悪くない。
少なくとも、スターシップロケットシステムと異なり、SLSは打ち上げに成功しているからな。
貨物搬送用のロケットとしては、十分な実績といえる。
「ボーイングには、火星ミッションの元請け業者として直接の経験はない。」
「最終的な火星ミッション向けに設計された巨大なスターシップロケットを持つスペースXと、NASAのために複数の火星着陸船を建造したロッキード・マーチンは、火星サンプルリターンに最も役立つと思われる技術と専門知識を備えた企業である。」
うーん、これは、ちょっと無理筋過ぎる気がするけどな。
小惑星ではない、重力天体からの無人サンプルリターンを経験しているのは、ソ連と中国だけだ。
浮沈子は、中国の回収システムやリターン宇宙機を、SLSで運んで回収するというのが最も合理的な気がするけどな。
まあ、どうでもいいんですが。
「大型MAVのコンセプトは、NASA関係者が先月、火星サンプルリターンのための新たなアイデアを模索していると発表した際に共有した考え方に反する。」(MAV:Mars Ascent Vehicle:火星上昇機サンプルの入ったカプセルを、火星周回機に届ける。)
「より軽量な着陸船とより小型のロケットを開発すれば複雑さが軽減される」( NASAの火星探査プログラムの元ディレクターで現在MSRプログラムについてNASAにコンサルティングを行っているダグ・マッキュイション氏)
まあ、どっちでもいいんですけど。
スターシップロケットシステムが完成すれば、それらの問題は高い次元で解決されるだろう。
安く、大質量のペイロードが一度に運べる。
下手をすると、地球軌道まで、そのまま(2段目ごと)持って帰るかもしれない(未確認)。
そのまま再突入させるかどうかは、信頼性の問題が残るからな。
2030年代になれば、わざわざ再突入カプセルとかに封入しなくても、スターシップ(2段目)を着陸させるだけの話になる。
タンカーを一緒に送り込んで、給油してから火星に下ろすとか、火星軌道に上がったところで給油してもいい。
面倒なMAVなど開発する必要はないのだ。
軌道上給油が、どれ程安定して行えるかとか、火星往復に耐えられるかという点は十分検討する必要がある。
リスクヘッジで、2編隊を送り込むという手もあるしな(安上がりだからこそ可能)。
IFTー4がいつになるかは分からないが、近々行われることは間違いない。
以前にも引用したけど、鳥嶋さんの記事もリンクしておこう。
(巨大宇宙船「スターシップ」がさらに進化! イーロン・マスクが明かしたその姿)
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20240423-2932464/
「現在スペースXは、4度目の飛行試験「IFT-4」に向けた準備を進めており、4月5日には試験で使用するスーパー・ヘヴィの機体「B11」の地上燃焼試験を行っている。」
「IFT-4が計画どおり成功すれば、その次のIFT-5では初めて、スーパー・ヘヴィを発射台に帰還させる試験を行うかもしれない」
メカジラ(発射台のクレーン機構)への着陸に成功すれば、ファルコン9の1段目の回収に続く快挙となる。
「今年中に、メカジラの腕でブースターを捕まえることができる確率は、おそらく80~90%だろう」(マスク氏)
「スターシップ宇宙船も同じようにメカジラで捕まえられ、着陸することになっている。マスク氏によると、スターシップ宇宙船を発射台に着陸させるには、2回の洋上へのピンポイント着水による実証が必要とし、「実際に発射台に着陸が行えるようになるのは、おそらく来年だろう」と語った。」
今年から来年に掛けて、スターシップロケットシステムが、どれ程の進展を遂げるかは分からない。
月着陸を実現するための軌道上給油やHLSとしての無人試験など、クリアすべきハードルは多い。
また、火星サンプルリターンへの提案も待たれる(たぶん、するでしょうけど:両者には共通する技術要素があるしな)。
まあいい。
SLSとガチに競争して、NASAの評価を見てみたいものだ。
B社とS社の対決が、地球低軌道のISSタクシーから、舞台を火星サンプルリターンに替えて再現されることになる。
固定価格競争なら、B社は降りるかも知れないけどな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(3週間から5週間: 次回のStarshipフライトの日付が発表されます)
https://universemagazine.com/en/from-3-to-5-weeks-a-date-for-the-next-starship-flight-is-announced/
「次回のスターシップ飛行は6月に行われる予定です。これはスペースX社のトップ、イーロン・マスク氏がソーシャルネットワーク上で発表した。」
「たぶん3週間から5週間くらいです。目標は、船が最大加熱を超えるか、少なくとも前回よりもさらに加熱することです。」(X:イーロンマスク)
やっぱ、5月中はムリポか・・・。
「今度はスーパーヘビーブースターを燃やす番です。」
えっ、まだスタティックファイアテスト(SFT)終わってなかったんだっけえ?。
それとも、これはB12(IFT-5用)の話なのか・・・。
(SpaceX、次の5回目の試験飛行のためにStarshipロケットを発射(写真、ビデオ))
https://www.space.com/spacex-starship-static-fire-flight-five
「それは、今月にも打ち上げられる可能性があるフライト 4 スターシップです。スペースXはすでに、シップとして知られる上段と、33機のラプターを搭載した巨大なスーパーヘビー第1段ブースターの両方の要素を静的に発射している。」
「したがって、4便の機体はおそらく出発の準備ができていると考えられます。」
そっち(IFT-4用のS29とB11)のSFTは完了している。
5回目用のやつだな。
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