決め事2016年05月17日 05:48

決め事


夜中に目覚めて、眠れなくなった。

暗闇の中で、様々なことを考える。

どーせ、朝になれば、どーでもよくなるような事ばかりだ。

カロリーコントロールを出入りの両面から導入して、おまけに、シックスパックトレーナーなる怪しげなスーパーウエポンまで買って、これはみんな、テクニカルダイビングを行う上でのフィットネスの管理のためだとか理屈をつけて、モチベーションを高めようとしている。

人間の脳というのは、不思議な器官だ。

低次の機能は、無意識のうちに行われ、ホルモンの分泌や不随意筋の制御などを行っているが、高次機能は、後から付加されたくせに、宇宙は俺のものだとか(!)、稀有壮大な妄想を育んだりする。

食って寝るだけの生活では、ぶくぶく太ると分かっていても、ろくな運動もせずに食いたいものを食いたいだけ食いたい時に食う。

それは、脳がなせる業だ。

動物は、生き残るために、行動を制御する器官として脳を発達させた。

人間は、脳は思考する器官であると勘違いしているが、思考というのは行動制御のプロセスの一つに過ぎない。

将棋を指すのに、頭の中で様々な手を考えても、コマを動かせなければ役には立たない。

頭のいい人は、自前の脳だけでことが済むんだろうけど、浮沈子はそれが出来ないので、活動量計やカロリー計算を行うためのパソコンの助けを借りて、行動を制御しようとしている。

決め事、ルールを作って、それを守ることによって、結果を得ようとしている。

しかし、ここに落とし穴があるわけだな。

その決め事を、守るかどうかは、これまた脳に委ねられているからだ。

守るのも脳であり、破るのも脳だ。

脳は、下手をすると、自分に都合のいいように、決め事まで変えてしまいかねない。

過去の減量の失敗は、ことごとく、この脳の反乱に起因している。

何事も、決めただけでは、守らせることは出来ない。

それが、守る側にとっても利があり、守らなければ不利になるということを得心させなければ無理というものだ。

損得だけでは十分ではない。

確信犯的に決め事を破ろうとするときもある。

一時の快楽を得るために、ドカ食いする。

その衝動に身を委ねる時は、実に心地良い。

背徳的な快感に酔い痴れるということもあるな。

救い難い・・・。

浮沈子が、たばこと酒を止める時に、もう、二度と、死ぬまで一度もやらないということにしたのは、そういう意志の弱さがあるからだ。

自在にコントロールできる、優秀な脳が羨ましい。

ドカ食い(むちゃ食いともいう)については、適正な食事という、好ましい習慣と紙一重で接していることが、それを抑制することを困難にしている。

間食にしても、食事時間を決めて、それを守るということが出来ないわけで、ドカ食いと似ている。

タバコや酒は、きっぱり止めても生きていくことが出来る嗜好品なので、その意味ではコントロールの手法は簡単だ(止めるだけ)。

精神的な依存は、半端ではないけれど。

酒については、時々、フラッシュバックしそうになる程度だが、タバコは常時吸いたい。

今、この瞬間も吸いたい。

止めてから、15年以上になるが、それでも依存は続いている・・・。

過食(間食含む)については、適正な食事と切り分けて考えるようにするしかない。

決め事として、別のものだとしてしまう。

まあ、アルコール飲料だって、ノンアルコール飲料だって、飲み物であるには違いないんだがな。

食事を切り分けるということは、なかなか困難な話だ。

何かの食材を止めてしまうとか、そういう話では済まない。

もちろん、高カロリーの食材や、脂質が極端に多いメニューを除くことは出来るが、それだけでは無理だ。

場合によっては、偏りが出てしまいかねない。

何かを食べないのではなく、どれだけ食べるか、何時食べるかが問題なわけだ。

そのためには、食事という行為を、もっと厳密に考える必要がある。

最近は、あらゆる加工食品にカロリー表示がされているようで、それらを参考にすることが出来る。

栄養のバランスについても、区分毎の表示が出ている。

レストランで提供されるメニューにも、カロリーや塩分が表示されている。

まずは、そこからだな。

もちろん、表示上の誤差はあるし、吸収については個人差や体調等による変動はあるが、何より数字で出るというところがいい。

過食であるのか、そうでないかが、目に見える形で出てくる。

間食については、生活を規則正しくして、食事の時刻を決めていくしかない。

それ以外では、少なくともカロリーがあるものは口にしないと決める。

決め事を守り、利のあるところを示して、順守を促す。

自分の脳に、自分の脳が策をめぐらすわけだ。

ややっこしいな・・・。

もちろん、爆食や間食の誘惑は消えない。

たぶん、一生消えないだろう。

アルコールを絶つ時に、アルコールのない人生と、人生のないアルコールを選ぶということを考えた。

アルコールのない人生を選んだために、失ったものもあるかもしれないが、後悔はしていない。

爆食、間食をしないからといって、失うものは何もないだろう。

その意味では、むしろ容易い。

食事には、2種類ある。

真っ当な食事と、そうでない食事だ。

そう決め事をしよう。

それを守るのも脳だし、破るのも脳だ。

タバコを止めるのは辛かったな。

吸いたい時に耐えるのは、今でも辛い。

二度と吸わないと決めているから、耐えることが出来る。

アルコールについても、無性に飲みたくなることがないではない。

しかし、一生、一滴も飲まないと決めているから、耐えることが出来る。

出来の悪い脳で、出来ることといえばその程度のことしかない。

行動の制御機能が単純なので(オンかオフかだけ!)、食事のような複雑な行為が、なかなか制御できなかった。

一生、二度と爆食、間食はしないと、決めてしまおう。

それが、浮沈子にできる唯一の行為だ。

夜が明けて、朝になった。

朝になれば、浅はかな考えは、夜の闇とともに消えてなくなり、だらしない習慣に満ち満ちた、確固たる日常に絡み取られる。

食事に、正しい食事とそうでない食事などない!。

美味い食事と不味い食事があるだけだ・・・。

腹がくちくなるか、満たされないかの違いしかない・・・。

夜明けとともに、脳の反乱が始まる。

昨日も今日も、太陽は東から登って西に沈む。

世界が変わることなどはないのだ。

昨日のように今日があり、今日のように明日がある。

それを変えることが出来るのは、この頭の中の出来の悪い器官である、自らの脳しかない。

脳が世界を認識する以上、それを変えるには、脳を説得するしかないのだ。

他人の力を借りることが出来たとしても、最終的には自らの脳が決める。

そして、行動に移す。

移せるのかあ?。

生憎、今朝の天気は雨模様だ。

寒冷前線が通過するという。

フィットネスをサボる、格好の理由だったりもする(ちとヤバイな)。

一大決心をした割には、いきなりショボイ展開になりそうだ・・・。

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