真夜中のクルマ2017年01月04日 02:54

真夜中のクルマ


自家用車の正しい乗り方。

電車とか、公共交通機関が走っていない時間帯に乗る。

で、昼間は、電車だ。

それが正しい。

が、そういう話ではない。

いつもはタクシーが跳梁跋扈している都心の街道を、真夜中に彷徨う。

さすがに交通量は少ない。

ゆっくりと、タイヤが路面を捉える音に耳を傾けながら走っていても、誰も後ろから煽ったりせず、穏やかに右から抜き去ってくれる。

ああ、もちろん、500Eだ。

このクルマは、そういう走りが似合う。

目くじら立てて、高速道路の右端を、床まで踏んで走るよりも、真夜中の静まり返った街中を、ささやくようなエンジン音で静かに走るのがいい。

そうすると、クルマの寝息のような、甘い吸い込まれるような音になる。

エンジン音も、風切り音も、ロードノイズと溶け合って、漆黒の闇の中に消えていくのだ。

気分が晴れる。

真冬の夜中だから、窓を開けたりサンルーフを開けることはしない(6度くらいですが)。

正月三が日が終わって、明日からは普通の生活が戻る。

今日(3日)は、結局フィットネスはサボってしまった。

左耳が今一つなのと、気が乗らなかったから。

出歩かなかった替わりに、夜中のドライブを楽しむ。

1時間ほどで戻る。

アクセルを吹かさないように、ゆっくりと駐車場に止めて、帰りは自転車。

風もなく、穏やかな晩だ。

クルマで走ることを道楽にして、二酸化炭素や窒素酸化物をまき散らしながら、好きな時に好きなところを走る。

移動する感覚を自在に楽しむ。

寒いときは暖かく、暑いときは涼しく、自らの足ではなく、機械の力で移動する。

自分の呼吸と、機械の息遣いを意識して、なるべく合わせて運転する。

犬を散歩に連れ出す気持ちが良く分かる(そうなのかあ?)。

まあ、どっちが散歩させられているか分からんけどな。

一回りして戻ってくれば、気分転換になっているのだ。

自動車は、もちろん、本来の使い方であるA地点からB地点に移動する手段としても使える。

荷物も運べて、海外旅行の時などは重宝する。

それでも、近所の道を、静かに走ることの方が多い。

最近は、第三京浜走らなくなったしな。

値上げして、390円になった。

ちょっとした食事が出来るほどの値段だ。

それが往復になる。

たまにしか走らない。

それでも、往復50km程のドライブはちょうどよかった。

今日は10kmほどか。

街道沿いをゆるゆると走って、もどってきただけ。

真夜中の、密かな楽しみ・・・。

うーん、やっぱ、ヘンタイなんだろうか?。

初泳ぎ2017年01月04日 14:00

初泳ぎ


プール教室の初日。

今月のお題、平泳ぎスタート。

まずは、キックから。

アクアヌードルなる新兵器を使って、下半身の沈没を防ぎながら、キックの形を作っていく。

(アクアヌードルとは??)
http://www.geocities.jp/eaglewasyu/nudoru.htm

アクアヌードではいなので、念のため(子供は、分かんなくていいです!)。

まあいい。

間違いなく、生徒の中で浮沈子が一番うまい!(まーた、自己満足かあ?)。

半世紀近く、平泳ぎだけで泳いできたんだから、当然といえば当然か。

インストラクターの方は、浮沈子の半分以下の年齢だ。

しかし、そこはさすがにプロで、教え方は合理的で、効率的だ。

キック板とアクアヌードルで、キックの形が出来たら、それを維持しつつ、アクアヌードルを外し、次にキック板を外していく。

やっぱ、足が下がる。

少し、下向きに蹴り出す感じにして、蹴った後に足が浮くようにする(秘伝!)。

蹴伸びの姿勢になるように、常に蹴った後の形を意識する。

そうすると、水の抵抗がない分、すーっと前に進むのだ(今までは、蹴ったら直ぐに縮めてたからな)。

ほほう・・・。

斜めに蹴りだして、足全体で挟む。

それも、推進力に繋がる。

ほほう・・・。

しっかり股関節を使ってやると、足が沈まない。

ほほう・・・。

今日は、キックの形を作るだけで終わった。

平泳ぎは、手抜きが出来ると思っていたが、とんでもない!(今日は、手でかくのはやってませんが:手抜き?)。

フィンキックとは異なるが、正しい姿勢で正しいキックを行う重要性という点では同じだ。

うーん、ダイビングも、どこかでフィンキックのクリニックを受けたいなあ。

しかし、その前に、正しい姿勢で止まれなければならない。

まあ、とりあえずは、正しい平泳ぎのキックからだな。

泳ぎの基本は、水面でも水中でもストリームラインの維持だ。

水面では、蹴伸びの姿勢、水中では、足を揃えてフィンを水平にする。

洞窟とか、狭いとこでは、いろいろ蘊蓄があるんだろうが、オープンウォーターでは基本は水平姿勢だ。

CCR(特にインスピ系)では、やや上半身を起こす感じになる。

状況に応じて、トリムは変えられなければならないが、ウエイトの位置、呼吸、フィンワークなどで微調整か。

パーシャルなら呼吸やフィンワークでもいいが、ウエイトをダイナミックに移動させるというのは難しそうだな。

プール練習の時には、ウエイトベルトの位置を調節して、エアの消費に伴うタンクの浮力変化に対応している。

そんな感じか。

どうも、話がダイビングの方にいっちまうな。

安定した規則正しい呼吸は、ダイビングでもスイミングでも同じだろう。

最後の方でキック板とアクアヌードルを外して、キックだけの前進を練習した。

息継ぎする前は、何とかうまくいったが、ブレスした途端に崩れたな。

ははは・・・。

何事も、呼吸が肝心である。

心の乱れは呼吸の乱れ、呼吸の乱れはフォームの乱れだ。

今日も、乱心(!)の中、初泳ぎは終わった。

やれやれ・・・。

何処もお休み2017年01月05日 09:42

何処もお休み


今日は、休みのところが多い。

フィットネスは、毎月の定休日(5日と20日)に当たっているし、ブレーキシューの警告灯が点いている500Eを持ち込もうにも、JーAUTOは正月休みだ(今日まで)。

ぶらりとポルシェを転がして、プレステージに行こうとしても、ここも正月休みだ(今日まで)。

今年は、世間では今日まで休みというところが多いんだろうか?。

人様の邪魔をしないように、大人しくごろごろしているのがいいんだろう。

神田のお店は、今日からやっている。

まあ、暮れに行ったばかりだからな。

左の耳が戻らないので、ちょっと気になる。

耳抜きは出来ているのに、圧平衡にならない。

内耳腔の圧力が戻らない感じだ。

唾を呑んだり、顎を動かすと、通常耳管が開いて、圧平衡するのだが、それが出来ていない。

その辺りが炎症していて、耳管の通りが悪くなっている。

音が良く聞こえないだけで、痛みとかめまいとかはない。

少しずつ良くなってはいる。

たまに(本当にたまにですが)、聞こえが戻ることもある。

もう少し様子を見るか・・・。

浮世の雑事は溜まっているが、手を付ける気にならない。

来週からでいいや・・・。

と、どんどん先送りにしている。

まあいい。

(金正恩氏狙う特殊部隊創設へ=今年早い時期に前倒し-韓国軍)
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017010400670&g=prk

「有事の際、北朝鮮指導部を排除する特殊部隊を今年の早い時期に創設する」

たぶん、そんなことが本当にできると考えている人はいないに違いない。

しかし、米国に首根っこを押さえられ、対抗措置が取れない状況で、何かできることはないかという話の中では、仕方ないのかもしれない。

そもそも、その特殊部隊を送り込むための手段が怪しい。

送り込まれる方だって、ぼんやりしているわけではない。

ミサイル打ち込む方が、確実だし、効果的だし、抑止力になる。

シルミド事件については、このブログでも触れた。

(PC-E500)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2016/09/15/8190481

「1971年に韓国政府が極秘に進めた、朝鮮民主主義人民共和国の金日成首相暗殺計画と、それにかかわった韓国の北派工作員部隊(684部隊)の実話を基にした映画。」

こっちの方は。秘密部隊で、当時は表ざたになることはなかった。

本気でやるつもりだったんだろう。

今回の特殊部隊の話は、抑止力としての意味が大きいから、大いに宣伝して、先方に警戒してもらわなければならないわけだ。

余計に、実現可能性は低くなるけどな。

北朝鮮幹部を殺害するという特殊部隊は、韓国だけではなく米国も画策している。

(米中特殊部隊の「金正恩暗殺」争い)
http://blog.livedoor.jp/wien2006/archives/52134842.html

「中国人民軍特殊部隊が金正恩氏を暗殺するというシナリオだ。」

なんだ、中国も狙っているのか・・・。

「金正恩氏が最も恐れているのは米精鋭海兵部隊の襲撃ではなく、実は中国人民解放軍特殊部隊の奇襲なのだ。」

まあ、どうでもいいんですが。

正月早々、物騒な話だ。

実際にそんなことが起こることがないように、祈るばかりだが、我が国だって影響を受ける話だ。

とばっちりが来ないようにしてもらいたいな。

ニュースにはこれといったネタもなく、ブログを書くのも骨が折れる。

今年がどういう年になるか、さまざまな憶測、予想、希望的観測がでているが、どーせ当てにはならない。

穏やかな、良い年であることを願おう。

テック座学2017年01月05日 19:50

テック座学


PADIのテキストを読む。

テック40の後半(3章)と、テック45、50だ。

問題等はやらずに、文面だけを追う。

2度目になる。

実際に、テック40を受講したことで、リアルに読むことが出来る。

水中で痙攣しているダイバーを水面にあげるというシチュエーションが出てくる。

とんでもないな。

ビビりまくる。

テクニカルダイビングなんて、浮沈子向きでないことの証拠だ。

レスキューとかは、あまりリアリティがなかった。

トレーニングを完遂することが第一で、実際に溺れやパニックに対応するという覚悟がない。

その場になっても、おそらくリアリティはないだろう。

教えてもらった通りの手順を注意深く行い、結果を受け入れるしかない。

テクニカルダイビングの場合は、もう少しリアリティがある。

自分自身をリスクに晒す度合いが大きくなる。

もちろん、自己の安全が優先だが、その判断は困難だ・・・。

「無反応ダイバーに関しては、困難なルールは存在せず、困難な決断があるだけです。」

そういう、困難な決断をすることを受け入れてテクニカルダイビングを行うか、何かあったらベイルアウトのレクリエーショナルダイビングに留まるか。

PADIのコースは、テクニカルダイビングの入り口に過ぎない。

テック50まで終わらせたから、テクニカルダイビングコースが終わるわけではない。

オープンウォーターダイブについても、ヘリウム混合ガスを使ったテック65(又はテックトライミックス)があるし、閉鎖環境のプログラムは紹介されていない。

他団体で受けるしかない。

浮沈子は詳しくは知らないが、それだって、スモールステップが刻まれていて、徐々に範囲を拡張していくことになるんだろう。

ノンヘリウムのコースは、ほんの入り口、イントロダクションだ。

テック40は、さらにその一部に過ぎない。

それでも、限定されたリスクの中で多くのことが学べるし、次のレベルに進むかどうかを判断する材料を提供してくれる。

受けて良かったと思っている。

相当迷ったけどな。

幸い、ストレスの少ない環境(浅く明るく暖かい南の海)でトレーニングすることが出来たしな。

ダブルタンクも、いい経験になった。

スキル的に、補強していくべきテーマ(フィンワークなど)も見えてきた。

そして、レクリエーショナルダイビングの価値というのも、改めて認識することが出来た。

きちんとしたトレーニングを受ければ、比較的リスク少なく潜ることが出来て、水中世界を堪能することが出来る。

上手い下手はあるにしても、絶対的なリスクは高くない。

ダイバーの原疾患(高齢含む?)を排除することが出来れば、安全なダイビングを期待できる。

まあ、事故が無くなることはない。

何万人ものダイバーが、芋の子を洗うように潜るわけだ。

そこには、排除しきれないリスクが残る。

それでも、何かあったら浮上できるという限界内で潜るというのは、妥当な選択肢だ。

何かあっても、浮上できない環境というのは、レジャーとしては異常な環境だろう。

そのための装備を整え、スキルを磨いたとしても、リスクを完全に排除することはできない。

相対化できない絶対的なリスクが存在することを受け入れ、場合によってはチームから見捨てられることをも受け入れて潜る。

見捨てることが困難な判断なのは確かだが、そうされることを受け入れるのはもっと困難だろう・・・。

有り難いことに、陸上でその判断をする時間はたっぷりある。

継続教育としてのテクニカルダイビングは、確かにその価値がある。

しかし、受講するということと、実際にそれを常時行っていくということは別のことだ。

浮沈子は、もう少し考えてから決めようと思っている。

CCR講習では、既にテクニカルレベルのスキルを要求されているが、未だに到達できていないので安心だ(そうなのかあ?)。

やっているダイビング自体は、無減圧だからな。

その段階から、進歩していない。

ダブルタンクの背負い心地が、CCR(特にインスピ)と似ているというのも、良く分かった(左側に、1本持って行っているのも同じだしな)。

テック50では、バルブシャットダウンドリルを、40秒以内で完結するように要求されている(Tec50 トレーニング・ダイブ 2:達成条件)。

今の浮沈子の状況では、不可能な時間だ。

45までは、60秒以内なんだが、50になるといきなり短くなる。

やるとしたら、ダブルタンクではなく、サイドマウントで行うことになるだろう。

その前に、ホバリング時のバランスを改善しなければらない。

浮沈子的には、今年はそれで終わってしまいそうな予感がしている。

ヘリウムの目途も立たないしな。

CCRインストラクターの方に専念した方が良さそうだ。

宿題になっているSPI(エンリッチとディープ)を終わらせなければならない。

1年以上、放ったらかしだからな。

まあいい。

テック50のテキストの終章(第6章)では、宇宙飛行士がトレーニングを受ける際の話が出てくる。

「あなたは理論を知っており、緊急手順を説明できるかもしれませんが、Tecダイビングでは宇宙旅行と同様に、知っていることと行なえることとの間には大きなギャップが常にあります。」

浮沈子には、それは良く分かる。

いざという時に繰り出せる手段は、限られているのだ。

出ないかもしれないしな・・・。

「Tecダイビングで自分を前進させ挑戦していくことは、ケガをしたり、死に至るためのレシピなのです。」

PADI(そして、多分、全ての指導団体)は、そのことを十分に分かっている。

テクニカルダイバーの育成が、(レクリエーショナルダイビング程)大々的に宣伝されているわけではなく、限られたショップとインストラクターによってのみ行われてきたというのも当然だ(異論は、いろいろあるでしょうが)。

ここには、粗製乱造の入り込む余地はない。

そして、おそらく、レクリエーショナルダイビングを含めた、レジャーダイビングの本質は、テクニカルダイビングにあるんだろう。

そのなかから、許容可能なダイビングスタイルを切り出して、レクリエーショナルダイビングをビジネスとして成功させている。

テクニカルダイビングだって、ビジネス的に成功していないわけではない。

しかし、量に依存したビジネスモデルは不可能だろう。

限定的に、一部のダイバーだけが行う、ヘンタイな世界・・・。

それでいいのではないか。

誰もが、そこへ行く必要などないし、行くべきでもない。

陸上に待つ人がいる場合、その決断は困難を極める。

テクニカルダイビングを行っているダイバーが、本当に、その決断をしたうえで行っているかについては、大いに疑問だ。

毎度毎度のダイビングが、命がけなわけではないだろうが、しかし、事実はそういうことになる(テクニカルダイビングの定義からして、明らかだな)。

そのリスクを感じなくなり、危険に身を晒しているという自覚を失う。

それは、死に至る病なのかもしれない。

本人は、そう思っていないとしてもだ。

ダイバーの末路は二つに一つ。

ダイバーであることを辞めて陸に上がるか、水中で死ぬか。

浮沈子は、ダイバーであることを生き方として選択したが、死に方としてまでは考えていない。

テクニカルダイバーになるということは、死に方としての選択もしなければらない。

厄介な問題だ。

確認しておこう。

浮沈子が学んだ範囲では、テクニカルダイビングコースというのは、PADIのスペシャルティとは異なる、異次元のダイビングのことだ。

レクリエーショナルダイビングとよく似ているし、器材やスキルのいくつかが供用されている。

しかし、騙されてはいけない。

そこは、地獄の一丁目の入り口で、十分慎重に行動したとしても、死に至るリスクを完全に排除することが出来ない世界だ。

まあ、金もかかるし時間もかかる。

誰もが取り組める状況でないのが、せめてもの救いだ。

テクニカルダイバーとして認定するにも、相応の覚悟がいるんだろう(浮沈子は、テックのインストラクターではないので分かりません:なる気もないしな)。

浮沈子は、CCRで片足突っ込み、ダブルタンクでちょこっと覗いただけでビビっている。

人にも依るんだろうが、参入障壁は高い。

教える方と教わる方との信頼関係も欠かせない(たぶん)。

そういう、特殊なダイビングだ。

レクリエーショナルダイビングの延長線上に捉えることは、間違っているとはいわないが、ハッキリ言って危険を伴う。

魚の見分け方とは、違うということだけは間違いない。

(魚の見分け方スペシャルティ・コース)
http://www.padi.co.jp/visitors/program/cu_fid.asp

「魚の基本的な分類の仕方や、見分けるためのポイント、魚の名前の覚え方などを学ぶことができます。」

まあ、どうでもいいんですが。

もう1回か2回、問題も解きながら、繰り返し読んだ方がいいだろうな。

せっかく、テック50までの内容が確認できるんだから、読まなきゃ損だ。

ダイビングの初心に帰って、一から学びなおすつもりになって取り組むなら、コースを受講する意味は大きい。

良いインストラクターから学ぶことが出来るなら、受講を勧めたいところである。

あくまでも、講習だけだ。

実際に、テクニカルダイビングを行うかどうかは、その上で、自ら判断しなければならない。

誰も、責任など取ってはくれない。

自分の死に様をイメージ出来ないなら、やめておいた方がいいかもしれない。

やめたからといって、水中で死なないとは限らない。

ダイビングとはそういうものだし、それが嫌なら、潜ることはできない。

(【出口の無い死の恐怖】)
http://www.asdi.info/story/cave/index.html

「ピーク時では1年間に300人以上のダイバーがケーブダイビングで命を落としたと私は聞いていた。」

勘弁してくれ・・・。

もちろん、テクニカルダイビングの講習中のリスクもある。

慣れない器材、慣れない環境、新しいスキル、複雑な手順、ややっこしい座学(これってリスクかあ?)。

しかし、安全管理は、インストラクターがしっかりやってくれるだろう(たぶん)。

まだエグザムが残っている。

先のことはともかく、テック40の座学を、もう少しやっておかなくっちゃな・・・。

1mm2017年01月05日 22:52

1mm
1mm


(<テスラ>電池工場が本格稼働…電気自動車半額に)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170105-00000038-mai-bus_all

「モデル3は新工場で生産する円筒型小型電池を数千本搭載し、1回の充電で300キロ以上走行可能。」

「電池のコスト削減により本体価格は3万5000ドル(約400万円)と従来のテスラ車の半額以下になる。」

まあ、今までが高過ぎたんじゃないかという話は置いといて、量産効果が限界にきているだろう18650だとすると、それ程のコスト削減は難しんじゃなかろうかと思って、ちょっと調べてみた。

(テスラ:ギガファクトリーの新型バッテリーは「2170」)
http://www.evjournal.jp/2016/11/08/tesla-to-produce-new-battery-called-2170/

「今回の発表された「2170」というバッテリーがどのようなものであるか情報が無い」

(Tesla Gigafactory Begins 2170 Battery Cell Production)
http://insideevs.com/tesla-gigafactory-begins-2170-battery-cell-production/

「But starting today, “mass” production of these jointly designed (Tesla & Panasonic) 2170 cells is now underway:」

パナソニックは、20700という乾電池型のリチウムイオンバッテリーを発表している。

(Thread: Tesla's gigafactory dropping 18650's and going with 20700 - per Elon Musk)
http://www.candlepowerforums.com/vb/showthread.php?419832-Tesla-s-gigafactory-dropping-18650-s-and-going-with-20700-per-Elon-Musk/page2

このスペックを見ると、直径の最大値は、20.35mmとなっていて、2170なる呼称とはビミョーにずれているな。

(‘Quantum Leap’ in Battery Innovations Presented at Eurobike)
http://www.bike-eu.com/home/nieuws/2016/9/quantum-leap-in-battery-innovations-presented-at-eurobike-10127504

半年余り前だが、画像も上がっていて、20700と明記されている。

一方で、21700 cell (21mm diameter and 70mm high)というバッテリーも紹介されていて、混乱を招く。

一体、何が本当の所なんだかは分からない。

おそらく、2170の呼称は、円筒形電池の表記の混乱(直径はmm単位、長さは0.1mm単位)を嫌った、独自のもので、実物としては20700なんだろうと推測している。

次世代バッテリーについては、こんな記事もあった。

(What’s The Next Standard LIB cell for LEVs and EVs Applications?:PDFファイルがダウンロードされます)
https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&cad=rja&uact=8&ved=0ahUKEwiPg7emlKvRAhXCOJQKHXpSAhwQFggaMAA&url=http%3A%2F%2Fwww.datei.de%2Fpublic%2Fextraenergy%2F2016-Veranstaltungen%2F160127-Yang_Mo-Hua.pdf&usg=AFQjCNHJwLLW-mllo6D93jijJhwh9StgXg&sig2=MGIw2cmg0ky-8WtiEeHk7w&bvm=bv.142059868,d.dGo

ちょっとダウンロードが大変なんだが、読むと面白い(英語ですが、図や写真が中心で分かりやすいです)。

この中で、最後にEnergy Tubeという、まあ、言ってみればスマートバッテリーが紹介されている。

(EnergyTube)
http://www.energytube.de/en/index.html

直径6cm、高さ18cmという、やたらに握り心地の良さそうな、ドデカイ電池だ。

円筒型電池の表記で書くと、601800ということになる。

ちょっと規格外な感じもする。

次世代電池のスタンダードがどうなるかは不明だが、テスラが起爆剤になって、20700が主流になるのかもしれない。

こういうのは、大量に生産して初めて量産効果が得られるわけで、自動車用汎用セルになることが出来れば、コストは大幅に下げられるだろう。

ちなみに、従来のモデルSとかは、18650だそうだ。

電池の量産で勢いづくテスラだが、NECと共同出資で作った電池会社をぶった切った日産はどうするんだろう?。

(日産、新型「リーフ」にAESC製電池採用−株売却後も調達継続)
https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00399288

まあ、独自仕様にしちゃったからな。

そう急には変えられないだろう。

元々の価格が違い過ぎるので、テスラのモデル3とは競合しないだろうが、戦略的に低価格でぶつけてこられたら目も当てられないかもしれない。

リーフのコスト削減は、至上命令だろう。

1回の充電で、実質200km以下しか走らない電気自動車なんて、欠陥商品のようなもんだ。

しかも、航続距離は年々減っていき、しまいには100kmも走らなくなる。

それは仕様なので、メーカーは何の保証もしない。

車両コストの半分もする電池の交換をするしか、乗り続けることはできないのだ。

(『バッテリー有償交換プログラム詳細まとめてみました。』のクチコミ掲示板)
http://bbs.kakaku.com/bbs/K0000099959/SortID=19651313/

「部品保証がつくので、1年または2万キロで製造上の不具合によって故障した場合は交換となりますが、容量保証は無し。」

電池式電気自動車は、まだまだ伸びしろがあるといわれているが、それは、完成度が低いことの裏返しだ。

ガソリン自動車を超える航続距離(最低500km)と、匹敵する充電時間(3分で80パーセント)、車両重量(コンパクトカークラスで、1トン以下)を実現するには、100年位待たなければなるまい。

そんなには待てない浮沈子は、結局ガソリン車に乗り続けるしかない。

バッテリーセルの直径が、たかだか2mm、高さが5mm増えたからといって、基本性能がそれ程大きく変わるわけではないだろう。

量産効果でコストを落としていくしかないのだ。

それには、車両そのものが売れなければならない。

そして、日産は我が道を行く。

世界的にみて、モーター駆動車両が増えることは間違いないので、バッテリーの需要は増えていくだろうが、異なる仕様のセルを使い続ける限り、独自仕様の部分が増えてしまい、結局は根本的なコスト削減にはつながらないのではないか。

そうすると、内燃機関駆動車が延命することになり、自動車産業は安泰なわけだ。

そういう目で見ると、バッテリーの標準化なんて、先の先になるだろうと思われる。

1mmの違いは、未来永劫残っていくのかもな・・・。